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D:\Home\Data\.......iH\.......txt [WYSIWYG]
目
福
¿Ú
ŸÀA
F^7 ‚BFC
【しんろ】
酪農、乳業の課題
そしてわが社の進むべき道
木村ミルクプラント株式会社 代表取締役
木村謹一郎…… 2
【マンスリーレポート】
回復の動きみられるものの
力強さに欠ける県内経済…… 4
【 調 査】
夏のボーナスの行方と暮らし向きを探る
∼「平成16年夏季ボーナス及び
暮らし向き」アンケート調査から∼…… 10
【シリーズ企業訪問】
株式会社ナショナルマリンプラスチック …… 25
【美を訪ねて】
第20回 諸橋近代美術館
―ダリの美術館
29 ……………………………福島県立美術館長
酒井 哲朗
イサベラÉバードが見た会津 第2回
35 …………………………………福島県立博物館長
赤坂 憲雄
【企業法務セミナー】
自社の債務を二重に債権譲渡された場合
39 ………………………………………… 弁護士
渡辺 健寿
【税務É財務相談 Q & A 】
41 ……平成16年度税制改正
金融・証券税制関係
44 ……………福島県景気動向指数
45 ……………地方経済天気図
47 ……………経済日誌
48 ……………資料紹介
49 ……………主要経済指標
本誌は自然保護のため、リサイクルペーパーを使用いたしております。
次
しんろ
酪農、乳業の課題
そしてわが社の進むべき道
¡
غ ÞêY
¡
■
■
きむら
きんいちろう
木村ミルクプラント株式会社
代表取締役
いわき市
¡
■
だいぶ陳腐の感は免れませんが、酪農É
すが、日本の酪農É乳業が国際競争に負け
乳業界もまた他の産業同様グローバリゼー
ずに生き残るためには、「消費者に納得を
ションの大きなうねりの中に巻き込まれよ
得られるような酪農家É乳業会社É流通業
うとしています。その中で、食料品全般に
者の合理化Éコスト削減」が求められてい
いえることですが、乳製品価格の内外格差
ます。
が課題となっています。1993年ガットÉウ
また、世界人口の急激な増加と地球環境
ルグアイÉラウンドにおいて他の農産物同
の劣化から、近い将来安価な食料を自由に
様、乳製品の輸入も自由化の合意がなされ
輸入できるか懸念されております。ちなみ
ましたが、現実は国の農業保護政策により
に、日本人の食料カロリー自給率は40%、
高い関税によって守られております。海外
穀物自給率は27%、畜産業の自給率は17%
との価格差は牛乳では2倍、バターは3∼
と先進国中最低だそうです。さらに BSE
5倍、ナチュラルチーズは4∼10倍だそう
発生に伴う米国産牛肉の輸入停止や鳥ウイ
です。しかし、現在国際交渉の場ではWTO
ルスの発生による鶏の処分、性質は違いま
農業交渉が進められており、関税水準は、
すが、トップ乳業メーカーの食中毒事件、
少なくとも現行水準よりも、段階的に引き
生産者系メーカーの虚偽表示牛乳事件と、
下げられていくことが避けられない状況に
食を取り巻く状況は厳しく、「消費者の安
あります。食料については、必ずしもコス
全É安心な食べ物への関心」が高まってい
トだけで判断されるべきではないと思いま
ます。
2
福島の進路16.7
しんろ
このような状況の中、地方の零細ミルク
万2千件のお客様がいらっしゃいます。こ
プラントが生き残っていく方法は何なのか、
れが当社の強みです。これにさらに磨きを
私はこれしかないと考えます。それは「ブ
かけ、自社商品にこだわらず、お客様の
ランド作り」です。消費者に納得していた
ニーズに応えられる商品を提案していきた
だける価格を実現するための合理化やコス
いと思います。
ト削減も大切ですが、安心して召し上がっ
3「お客様のニーズに答えられる小ロッ
ていただける商品、信頼してご利用いただ
トÉ多品種の付加価値の高い乳製品のライ
ける企業、その実現のためにできることを
ンナップ」を行います。ヨーグルトÉアイ
真剣に考え、一つ一つ誠心誠意取り組んで
スクリームともに市場的には大きな売上は
いくことこそが、当社が企業生命をかけて
期待できませんが、今年は飲むヨーグルト
取り組むべき課題であり、厳しい時代に生
の開発、秋口に焼きプリンの開発を予定し
き残っていく唯一の方法であると信じます。
ています。また、来年度早々に、ジェラー
具体的には、1「開示することを強みに
ドÉソフトクリームÉフローズンヨーグル
できるようなオープンな企業」作りを目指
トの商品化を行いたいと思います。そして、
します。積極的に企業内の情報を発信して
できるだけ早くナチュラルチーズの生産も
いきます。見学者の受け入れも行います。
行いたいと思います。
なお、お客様の見やすいような環境の整備
以上のように、やりたいこと、やらなけ
もしていきます。また、どこを見られても
ればならないことたくさんありますが、一
大丈夫、誰が作っているかわかる顔の見え
つ一つ夢に向かって確実に実現していきた
るもの作りをしていきます。できれば、近
いと思います。
い将来その延長線上で、観光プラントを実
現します。そしてやがて、観光牧場へと夢
注)HACCP(ハセップ):宇宙食の安全性確
を目指したいと思います。なおその際、衛
保のためにアメリカで考案された手法で、
生管理は要ですので今年度中にHACCP 注)
材料の仕入れから商品の出荷までの工程ご
の承認を得たいと考えています。
とに温度や湿度、洗浄方法や作業員の動き
2「健康É安心É安全というコンセプト
にまで詳細なマニュアルを設けて管理を徹
のこだわりの商品を直接お客様にお届けす
底するのが特徴。安全性が高く、万一の場
る企業」でありつづけます。当社は年商5
合にも、汚染源を特定しやすい。日本では、
億円の企業ですが、そのうちの7割が宅配
1998(平成10)年7月に「 HACCP 手法支
というシステムによるお客様です。現在1
援法」が施行されている。
福島の進路16.7
3
マンスリーレポート
マンスリーレポート
回復の動きみられるものの力強さに欠ける県内経済
県内経済は、製造業の一部や雇用情勢などで持ち直しの動きが続いているものの、個人消
費は依然弱く、住宅建設、公共投資なども低調に推移しており、総じて厳しい状況にある。
個人消費をみると、4月の大型小売店販売額は、百貨店、スーパーとも前年を下回り、合
計では17ヵ月連続で前年を下回った。また、5月の乗用車新車登録台数も、大型車や中小型
車の売れ行きが低調であったことから前年を下回った。投資動向では、5月の公共工事前払
保証取扱いは、件数、請負金額とも前年を下回った。4月の新設住宅着工戸数は、主力の持
家が前年割れとなったが、貸家、分譲が前年を上回り全体では前年を上回った。
5月の生産活動は、デジタル家電関連産業を中心に好調な生産が続いているが、繊維や食
料品などの業種では、国内需要の低迷から依然として厳しい状況が続いている。
5月の企業倒産は、倒産件数は前年を下回ったが、負債総額は前年を大幅に上回った。ま
た4月の有効求人倍率は、前月比では0.01ポイント、前年比では0.14ポイント上昇し、改善
の動きが続いている。
個人消費
東北経済産業局の速報による
生産活動
デジカメや DVD レコーダー、
と、4月の県内大型小売店の販売額は、
カメラ付携帯電話などデジタル家電や情
191億34百万円で前年同期比3.7%減(店
報通信関連の業種では、高水準の操業が
舗調整済)となり、17ヵ月連続で前年を
続いている。一方、ニットや清酒などの
下回った。また、5月の乗用車新車登録
地場産業や建設関連業種では、需要の低
台数(軽自動車含)は、5,050台で同7.2
迷や公共投資削減の影響で依然苦しい状
%減となり6ヵ月ぶりに前年を下回った。
況にある。そうした中、最近の原油価格
6月の家電量販店の動向は、薄型テレ
の高騰は、原材料価格や燃料費などに影
ビや DVD レコーダーに加え洗濯機や冷
響を与えており、先行き不透明要因とし
蔵庫など白物家電も好調に推移している。
て影を落している。
企業経営
トピックス
福島県内の建設関連38団体が加
福島県内の外国人労働者数
盟する県建設産業団体連合会は、本年度介
は、2003年6月1日現在1,121人となり、
護事業に本格的に乗り出すこととなった。
1993年の調査以来始めて千人を超えたこ
手始めに県中地区に介護サービスの指定事
とが福島労働局のまとめでわかった。内
業所を新設し、軌道に乗り次第、県北É
訳は、在留資格別では、県内の企業と提
県南É会津É南会津É相双Éいわきの各
携し「技能実習生」として働く特定労働
地域にも順次拡大の予定。公共投資削減
者が500人と最も多く、職種別では、生
の流れが続く中、建設関連業者が生き残り
産工程作業員が858人と多数を占め、ま
をかけ、新分野への事業展開を目指す取
た出身地別では東アジアが754人で最多
組みとして全国的にも注目を集めている。
となっている。
4
福島の進路16.7
マンスリーレポート
―― 消
大型小売店
費
動
向 ――
東北経済産業局の速報による
るなど好調に推移している。
乗用車販売
5月の乗用車新車販売登録台
数(軽自動車含)は、5,050台で前年同月
と、4月の県内大型小売店の販売額は、191
比7.2%減と6ヵ月ぶりに前年を下回った。
億34百万円で前年同月比3.7%減と、17ヵ
車種別では、大型車はモデルチェンジ効果
月連続で前年割れとなった。業態別にみる
に一服感もみられ10ヵ月ぶりに前年同月を
と、百貨店では、「衣料品」
が主力の婦人服
下回った。また主力の中小型車は昨年度大
で落込み、前年同月に比べ9.0%減となっ
幅に伸びた反動などから11ヵ月連続で前年
た。また「飲食料品」も同9.3%減と振る
同月を下回った。一方、軽乗用車は好調で
わず、全体では40億56百万円で同6.9%減
8ヵ月連続で前年を上回った。
となった。スーパーでは、主力の「飲食料
消費者物価指数
品」が前年同月比1.0%の減となり、他の
総合指数(平成12年=100)が98.0となり、
品目も総じて低調であったことから、全体
前月比では0.1ポイントの上昇、前年同月
では150億78百万円で同2.8%の減となった。
比では同率であった。10大費目の動向では、
6月の家電量販店では、ボーナス商戦が
「被服É履物」が92.0で前月比3.1ポイント、
4月の消費者物価指数は、
スタートし、盛り上がりを見せている。人
「住居」が103.3で同0.7ポイント、
「教育」
気の薄型テレビは、前年を大きく上回る勢
が103.1で同0.4ポイント上昇した。一方、
いで推移しているほか、 DVD レコーダー
「保健É医療」が103.0で同0.8ポイント、
も好調な売行きをみせている。白物家電で
「教養É娯楽」が90.7で同0.5ポイント、
は、洗濯機や冷蔵庫が前年を2割程度上回
「食料」が98.5で同0.4ポイント下降した。
大型小売店販売額(店舗調整済)
(%)
20
乗用車新規登録台数
(台)
15,
000
(前年同月比伸び率)
(%)
30
20
12,
000
10
9,
000
10
前年同月比
(右目盛)
↓
0
6,
000
0
3,
000
−10
↑
スーパー等
−10
↑
百貨店
−20
0
1112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 1 2 3 4
14年
(資料:経済産業省)
15年
16年
−20
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5
15年
16年
(資料:県自動車販売店協会)
福島の進路16.7
5
マンスリーレポート
―― 交通・レジャー動向 ――
高速道路
日本道路公団によると、5月の
―― 投
公共工事
資
動
向 ――
5月の公共工事前払保証取扱い
磐越自動車道5料金所の利用台数は、合計
は、件数418件(前年同月比14.5%減)、金
476,359台で前年同月比3.5%増となり、2ヵ
額61億60百万円(同38.7%減)、保証対象
月連続で前年を上回った。料金所別にみる
である請負金額は153億75百万円(同37.0
と、猪苗代磐梯高原が101,896台(同6.0%
%減)となった。請負金額の主な内訳をみ
増)
、磐梯河東が110,511台(同2.9%増)
、
ると、県が5億円(6.0%増)増加したが、
会津若松が183,890台(同2.6%増)、会津
国É公団等が70億円(80.7%減)減少した
坂下が54,306台(同2.6%増)、西会津が
ことにより、全体では大幅な減少となった。
25,756台(同5.1%増)となった。
住宅建設
ゴルフ場
県内40ゴルフ場の5月の利用者
1,150戸で前年同月比4.5%増と2ヵ月ぶりに
数は、117,849人で前年同月比0.3%減とな
前年を上回った。主力の持家で前年割れが
り、2ヵ月ぶりに前年を下回った。前年を
続いているが、貸家、分譲は前年を上回っ
大きく下回ったところもあるが、全体的に
た。着工件数を都市別にみると、福島、郡
は前年並みの水準で推移しており、各ゴル
山、会津若松の3市が前年同月を大きく上
フ場とも料金体系の見直しやサービス内容
回った。利用関係別にみると、「持家」で
の拡充に努めるなどにより、入込数の確保
は郡山、
「貸家」では福島、郡山、
「分譲」
を図っている。しかし、厳しい顧客争奪戦
では、福島が好調に推移した。なお、会津
が続くなか、価格競争が激しく、収益確保
若松は三項目全て前年同月を上回った。
4月の県内新設住宅着工戸数は
は一段と厳しさを増している。
消費者物価指数
(億円)
250
(総合指数 平成12年=100)
100.0
公共工事前払金保証実績
(%)
80
前年同月比
(右目盛)
↓
200
99.0
150
全 国
↓
0
100
98.0
50
↑
福島県
97.0
15年
(資料:県企画調整部
6
−80
0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 1 2 3 4
福島の進路16.7
16年
情報統計領域)
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 1 2 3 4 5
14年
15年
株)
(資料:東日本建設業保証ò
16年
マンスリーレポート
―― 生
窯業・土石
産
活
ニット
動 ――
5月のニットは、秋もの製品の生
産がピークを迎え、生産量は前年をやや下
5月の生コンクリート出荷量
回る水準で推移した。国内需要が低迷して
は、80,158Á(前年同月比28.7%減)とな
いることに加え流行の影響もあり、厳しい
り、2ヵ月ぶりに前年同月を下回った。地
経営が続いている。
区別にみると、県北が同5.7%減、県中が
木材・木製品
同34.1%増、白河が同33.9%減、会津が同
材品入荷量は、2,883Á(前年同期比15.4
30.8%増、相双が同60.3%減、いわきが同
%増)、販売量は2,362Á(同6.2%増)と
47.5%減となっている。
なり何れも前年同月を上回った。また、県
清酒
4月の清酒移出量は、1,939Å(前年
内9市場の素材入荷量は22,064Á(前年同
同月比11.1%減)と消費者の嗜好の変化な
月比15.0%増)となり、販売量は22,237Á
どから、清酒需要は減少傾向にあり、8ヵ
3月の県内木材6市場の製
(同14.7%増)となった。
月連続で前年を下回った。内訳をみると、
紙・紙加工品
一般酒は1,462Å(同12.7%減)、特定名称
生産は、 IT 向け及び食品向け製品が中
酒は477Å(同5.9%減)で、ともに前年を
心となっている。また、果物や野菜といっ
下回った。人気の高かった吟醸酒や純米酒
た農産物向けの製品も動き始めた。また
(何れも特定名称酒)も前年割れが続くな
感熱紙の生産は、 FAX やレジ用紙の需要
5月の段ボールケースの
ど苦戦を強いられている。
増から前年同月を上回った。インクジェッ
化合繊織物
5月の化合繊織物は、生産の
ト紙も海外需要の伸びから前年を上回っ
ピークを迎え、ポリエステル、ナイロンと
た。一方ノーカーボン紙は横這いで推移し
も前年をやや上回り推移した。
た。
新設住宅着工
(戸)
2,
000
(%)
80
鉱工業生産指数(全国、東北との比較)
(季調済 平成1
2年=100)
130
60
120
1,
500
40
20
東 北
↓
110
1,
000
0
500
−20
↑
前年同月比
(右目盛)
−60
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4
(資料:国土交通省)
↑
全 国
90
−40
0
15年
福島県
↓
100
16年
80
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
15年
(資料:県企画調整部
16年
情報統計領域)
福島の進路16.7
7
マンスリーレポート
化学
5月のセラミックコンデンサー材の
輸送用機械
5月の自動車部品の生産は、
生産は、デジタル家電が好調なことから、
ほぼ前年並みの水準で推移した。乗用車向
前年に比べ2割程上回った。またリチウム
け部品の生産は、北米向けを中心に好調に
イオン電池の正極材の生産は、デジタルカ
推移した。一方、中小型トラック向け部品
メラや携帯電話など好調な販売が続いてい
や補修品の生産は、需要の低迷からやや前
ることから、前年を上回る水準で推移した。
年を下回った。
鉄鋼・金属
精密機械
5月の伸銅品の生産は、半導
5月の医療用精密機械の生産は、
体向け電子材、自動車向け端子材とも好調
国内向けが前年を上回ったが、海外向けは
で前年を上回る水準で推移した。
需要が一巡傾向にあり、横這いで推移した。
また、鋳物品は、トラック向けが輸出向
また、カメラ部品は、デジタルカメラ向
けが好調なことから前年をやや上回った。
け製品の生産が、海外向けを中心に好調に
また建設機械関係は、中国および北米向け
推移している。一方、新製品開発や価格を
が引き続き好調なことから前年を大きく上
巡る競争は、厳しさを増している。
回った。鉄道車両向けも更新需要により堅
大口電力
調な生産が続いている。
百万È/ h (前年同月比11.4%増)となり、
電気機械
5月の変圧器の生産は、民間企
8ヵ月連続で前年を上回った。主な販売先
業向けの需要が上向き始めたことや輸出向
の増減をみると、
「電気機械」102百万È/ h
けが好調なことから、前年を上回る水準で
(同5.8%増)、「化学」73百万È/ h (同
推移した。また、発電機や自動車モーター
38.3%増)、「非鉄金属」60百万È/ h (同
も、受注量および生産量とも前年を上回っ
5.8%増)、「輸送用機械」47百万È/ h (同
ており好調に推移した。
13.6%増)などとなっている。
県内鉱工業生産指数
106kw/h
(季調済 平成1
2年=100)
130
120
4月の大口電力販売量は、481
大口電力使用量
(%)
15
500
機械
↓
10
110
450
5
化学
↓
100
0
90
400
↑
食料品
↑
前年同月比
(右目盛)
80
−5
↑
繊維
70
350
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
15年
(資料:県企画調整部
8
福島の進路16.7
16年
情報統計領域)
−10
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4
15年
(資料:東北電力福島支店)
16年
マンスリーレポート
―― 金
資金需要
融
動
向 ――
―― 企業動向・雇用動向 ――
県内金融機関(全国銀行、第二
企業倒産
5月の企業倒産(負債総額10百
地銀、信用金庫、信用組合)の4月末の預
万円以上)は、件数12件(前年同月比40.0
金残高は6兆470億24百万円で前月比856億
%減)、負債金額110億40百万円(前年同月
22百万円(1.4%増)と2ヵ月ぶりに前月
比89.8%増)となった。倒産件数は2ヵ月
を上回った。また、前年同月比では280億
連続で前年同月を下回った。負債金額は大
75百万円(0.5%増)となり、12ヵ月連続
型倒産の発生により、前年同月を上回った。
で前年を上回った。
倒産件数を地区別にみると、県北7件、県
貸出残高は、3兆8,722億97百万円で前
南2件、会津2件、浜通り1件となった。
月比453億67百万円(1.2%減)と3ヵ月連
また業種別では、公共投資削減の影響によ
続で前月を下回った。また前年同月比では
り、建設業が6件と3ヵ月連続で最多業種
651億86百万円(1.7%減)となり、28ヵ月
となった。
連続で前年を下回った。
雇用動向
保証協会
4月の保証承諾は、件数1,075
済、パート含)は、0.71倍と前月比では
件(前年同月比6.9%増)
、保証金額94億49
0.01ポイント、前年同月比では0.14ポイン
百万円(同6.9%増)となった。また、代
ト上回った。新規求人数は12,166人で、前
位弁済は、件数10件(同83.3%減)、金額
年同月比22.7%増と22ヵ月連続で前年を上
46百万円(同90.4%減)となった。4月末
回った。前年を上回る業種が、
「製造業」
、
時点での保証債務残高は、件数36,574件
「サービス業」に加え、「運輸É通信業」、
(同0.04%減)、金額2,712億31百万円(同
「卸É小売業É飲食店」など他の業種にも
広がりがみられるようになった。
10.5%増)となった。
不渡手形金額
(百万円)
1,
200
(%)
300
(県内4手形交換所)
250
1,
000
4月の有効求人倍率(季節調整
前年同月比→
(右目盛) 県内企業倒産
(億円)
300
(件)
50
(負債額1,000万円以上)
250
40
200
800
150
100
600
50
400
200
30
150
件 数
(右目盛)
↓
20
100
0
200
−50
0
−100
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 1 2 3 4
14年
(当研究所調べ)
15年
16年
10
50
0
0
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5
15年
16年
(資料:帝国データバンク福島支店)
福島の進路16.7
9
調
査
夏のボーナスの行方と暮らし向きを探る
`u½¬AFNÄG{[iXyÑéçµü«vA“P[g²¸©ç`
県内経済は、製造業の一部で改善の動きが続いているものの、個人消費や住宅建設、
公共投資が低調に推移しており、国内経済に比べ回復の足取りは重い。
一方、雇用情勢にもようやく改善の兆しが出てきたものの、配偶者特別控除の廃止や
社会保険、医療費等の負担増など所得環境は依然厳しい状況にあり、今後も苦しい家計
が続くものと予想される。
このような状況の下で、平成16年の夏季ボーナス支給額を推計するとともに、定例の
アンケート調査を実施し、県内給与所得者のボーナスの使い道や暮らし向きなどを探っ
てみた。
Ⅰ
平成16年夏季ボーナス推計
表1
ボーナス支給推計額
平成16年夏季 平成15年夏季 伸び率
当研究所では、アンケート調査に先立ち
総支給額
2,411億円
2,472億円
「平成16年夏季ボーナスの県内総支給額」
民間企業
1,924億円
1,935億円
▲ 0.6%
を推計した。これによると、この夏に県内
官 公 庁
487億円
537億円
▲ 9.4%
10
福島の進路16.7
▲ 2.5%
調
図1
夏季ボーナス支給総額(推計)伸び率推移
果、「減る」が60.3%
(%)
10
と昨年より4.2ポイン
合計
2.1
0
3.3
1.8
3.1
2.1
1.2
官公庁
2.7
民間
る」が6.1%で昨年よ
0.8
0.7
ト増加し、また「増え
7.4
1.8
2.0
−0.8
−0.4
0.0
−0.5
0.0
0.2
−0.6
り0.6ポイント減少し
−3.8
−1.7
−2.5
た(図2)。全国的に
−1.6
−1.4
−4.5
−2.0
−4.7
−5.5
は企業業績の回復から
−6.1※
-10
※1
査
−9.4※
ボーナスの支給額を増
平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年
加する企業もみられる
官公庁の減少要因は、支給率が0.15ヵ月カットとなったこと及び基準となる
俸給が官民格差是正のため1.07%程度引き下げられるため
なかで、県内での厳し
の給与所得者に支給されるボーナスの総額
い状況が窺える。とりわけ、男女ともに
は2,411億円(前年比▲2.5%)となり、昨
30∼40歳代で「減る」との回答が多かった
年は6年ぶりに前年比プラスに転じたが、
本年は再びマイナスに転じた
(表1、図1)。
内訳をみると、民間企業では、一部で支
(表2)。
次に、1人当たりの受け取り見込額をみ
ると、「20万円以上40万円未満」が31.5%
給率を上げる企業もあるが、ボーナスが支
給できない企業や支給率を大幅に引き下げ
る企業も多く、支給対象者の減少もあって、
〈アンケート調査要領〉
1
ò
調査場所および対象者
福島、郡山、白河、会津若松、いわき、
総支給額は1,924億円
(前年比▲0.6%)
と7
年連続で前年を下回った。一方、官公庁は、
期末手当の支給月数が前年より0.15ヵ月少
なくなる上に、官民格差是正のため基準と
なる俸給が1.07%程度引き下げられること
から、総支給額は487億円
(前年比▲9.4%)
と前年を大幅に下回る見込みである。
原町各市の会社員É官公庁職員 500人
2
ò
調査実施期間
平成16年5月12日∼6月18日
3
ò
回答者
254人
4
ò
回収率
50.8%
①
回答者の性別
男
性
50.8%
②
婚
62.3%
結果
③
年
始めに、今夏のボーナスの受け取り額を
合
計
100.0%
未
婚
合
37.7%
計
100.0%
年齢別構成
齢
10 歳 代
1.1人当たりの受け取り見込額
性
49.2%
既婚É未婚別
既
Ⅱ 「夏季ボーナスアンケート調査」
女
構成比
0.0%
年
齢
構成比
40 歳 代
30.2%
17.3%
20 歳 代
24.2%
50 歳 代
30 歳 代
27.8%
60 歳 代
合
計
0.4%
100.0%
どのように見込んでいるか尋ねた。その結
福島の進路16.7
11
調
査
図2
ボーナス受け取り見込額の対前年費
16年夏
初めてもらう 1.6%
15年夏
初めてもらう 3.2%
増える 6.1%
変わらない 32.0%
減る 60.3%
表2
変わらない 34.0%
減る 56.1%
ボーナス受取り見込み額の対前年比
項
増
増える 6.7%
男
目
え
(単位:%)
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
る
19.0
3.3
4.3
12.0
100.0
8.7
2.6
5.4
3.8
0.0
0.0
3.3
6.1
変 わ ら な い
42.9
26.7
19.6
40.0
0.0
29.4
47.4
18.9
30.8
41.2
41.2
34.7
32.0
減
る
33.3
70.0
76.1
48.0
0.0
61.1
47.4
73.0
61.6
58.8
58.8
59.5
60.3
今年初めてもらう
4.8
0.0
0.0
0.0
0.0
0.8
2.6
2.7
3.8
0.0
0.0
2.5
1.6
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
合
計
と昨年同様最も多かった。次いで「40万円
か尋ねたところ、全体では「貯蓄É投資」
以上60万円未満」23.1%、「80万円以上100
が7割強(71.4%)と最も多く、前年(67.0
万円未満」13.9%、「20万円未満」13.4%、
%)より4ポイント強増加した。以下「買
物」55.9%、
「生活費の補q」51.5%、
「ロー
「60万円以上80万円未満」12.2%の順と
ン返済」41.9%の順となった(図4)。回
なっている(図3)。
復の足取りが重い県内景気の下で、将来に
2.ボーナスの使い道
対する不安感もあって貯蓄に励む様子が窺
夏のボーナスをどのように振り分けるの
える。次に、男女別É年代別でみると、40
図3 1人当たり受取り見込み額
0
5.
0
10.
0
20万円未満
10.0%
100万円以上
12
福島の進路16.7
20.
0
25.
0
30.
0
35.
0
31.5%
20万円以上
∼40万円未満
40万円以上
∼60万円未満
60万円以上
∼80万円未満
80万円以上
∼100万円未満
15.
0
20.3%
12.2%
7.4%
5.8%
40.
0%
13.4%
13.9%
10.3%
35.5%
23.1%
16.5%
平成16年
平成15年
調
図4
ボーナスの使い道
0
複数回答(単位:%)
20
40
60
80
71.4%
貯蓄・投資
買
100%
資金」32.5%(同22.4%)
、
21.1%
教育費
「老後の備え」32.5%(同
25.1%
その他
的
33.3%)、「旅行Éレジャー
40.5%
レジャー費
目
不時の備え」34.4%(前年
41.9%
ローン返済
①
みると、全体では「病気É
51.5%
生活費の補ô
貯蓄É投資
「貯蓄É投資」の目的を
55.9%
物
1
ò
査
28.1%)、
「教育資金」26.8
%
(前年33.3%)の順となっ
歳代の男女は「教育費」、「ローン返済」、
ており、所得環境が厳しい状況下、「病
「生活費の補q」の割合が高く、20∼30歳
気É不時の備え」が昨年(同率第1位)に
代の男女は「買物」や「レジャー」に加え
引続き第1位となった。男女別É年代別で
「貯蓄É投資」の割合も高く、長引く景気
みると、男性は30歳、40歳代を中心に「教
低迷の下で将来に備える若者も増えてきて
育資金」が多く、女性は20歳代で「結婚資
いる(表3)
。
金」、「レジャー資金」が多くなっている
表3
ボーナスの使い道
用
複数回答(単位:%)
男
途
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
貯 蓄 É 投 資
7.0
10.1
12.8
4.4
0.4
35.7
13.7
11.5
4.4
1.8
0.0
35.7
71.4
買
い
物
生活費の補q
5.7
7.9
10.6
4.0
0.4
29.5
10.6
9.3
4.4
1.8
0.0
26.4
55.9
5.7
8.4
9.7
7.9
0.0
32.6
4.0
7.0
5.3
2.2
0.0
18.9
51.5
ロ ー ン 返 済
4.0
6.6
11.5
7.0
0.0
30.0
2.6
6.2
2.6
0.4
0.0
11.9
41.9
レ ジ ャ ー 費
4.8
5.7
7.0
2.2
0.4
20.7
7.9
5.7
4.8
0.9
0.0
19.8
40.5
教
育
費
0.0
3.5
8.8
4.0
0.0
16.3
0.0
0.9
3.1
0.9
0.0
4.8
21.1
そ
の
他
2.2
4.8
6.2
2.6
0.4
16.3
2.6
3.1
1.8
0.9
0.0
8.8
25.1
表4
貯蓄目的
目
複数回答(単位:%)
男
的
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
病気É不時の備え
1.3
3.2
10.8
4.5
0.0
19.7
4.5
4.5
3.2
2.5
0.0
14.6
旅行Éレジャー資金
3.8
4.5
2.5
0.6
0.6
12.7
10.2
6.4
1.3
1.9
0.0
19.7
32.5
老 後 の 備 え
1.3
1.3
8.3
3.2
0.6
15.3
1.9
5.1
5.1
5.1
0.0
17.2
32.5
教
育
金
0.0
5.1
12.1
1.9
0.0
19.7
0.6
3.8
1.3
0.6
0.0
7.0
26.8
耐久消費財の購入資金
3.8
1.9
3.8
1.3
0.0
10.8
1.9
3.2
1.3
0.0
0.0
6.4
17.2
特
に
資
34.4
し
3.2
3.2
0.0
0.0
0.0
6.4
5.1
3.2
0.0
0.0
0.0
8.3
14.6
住宅建設資金
0.0
3.8
4.5
1.3
0.0
9.6
0.6
1.3
0.6
0.6
0.0
3.2
12.7
結
1.9
1.9
0.0
0.0
0.0
3.8
5.1
1.9
0.0
0.0
0.0
7.0
10.8
婚
な
資
金
福島の進路16.7
13
調
査
図5
貯蓄目的
複数回答(単位:%)
0
5
10
15
20
25
病気・不時の備え
30
35%
34.4%
旅行・レジャー資金
32.5%
老後の備え
32.5%
教育資金
預け入れ商品について
は、「普通預金É通常貯
17.2%
特になし
金」が58.5%(前年62.1
14.6%
住宅建設資金
%)、「定期預金É定額貯
12.7%
結婚資金
ここ数年変わっていない
(図6)。
26.8%
耐久消費財の購入資金
なり、上位3金融機関は
金」が55.3%(同57.9%)、
10.8%
「財形預金」が30.2%(同
(表4、図5)
。
②
17.9%)となり、前年と順位は変わってい
預け先É預け入れ商品
ないが、「普通預金É通常貯金」、「定期預
預け先金融機関は、「銀行」が88.8%
金É定額貯金」の割合が減少したのに対し
(前年93.4%)、「郵便局」が26.3%(同
て、「財形預金」が伸びており、ボーナス
30.7%)、生命保険が7.5%(同7.8%)と
の支給額が減少する中で、「財形預金」の
図6
貯蓄É投資利用機関
0
10.
0
20.
0
複数回答(単位:%)
30.
0
40.
0
50.
0
60.
0
70.
0
80.
0
銀行
26.3%
生命保険会社
7.5%
5.0%
社内預金
証券会社
3.1%
信託銀行
2.5%
その他
0.6%
外資系の金融
機関
0.6%
預け入れ商品
0
複数回答(単位:%)
10.
0
20.
0
30.
0
普通預金・通常貯金
18.2%
投資信託
株式
外貨預金
その他
福島の進路16.7
50.
0
60.
0
55.3%
30.2%
財形預金
国債・社債
40.
0
58.5%
定期預金・定額貯金
14
100.
0%
88.8%
郵便局
図7
90.
0
4.4%
3.8%
2.5%
5.8%
70.
0
80.
0%
調
査
割合が高まったものと思われる(図7)。
顔ぶれはほぼ昨年と同様の結果となった。
2
ò
買物É消費の動向
③
①
買物に向ける割合
旅行Éレジャーの内容
「旅行Éレジャー」について、旅行先、
今回のボーナスで「買物」に向ける割合
宿泊日数、予算を尋ねたところ、旅行先は、
は、全体では55.9%(前年57.1%)となり、
「県内」が24.8%(前年27.0%)、「県外
所得環境の厳しさから、「買物」を控える
(国内)」が64.3%(同67.8%)と、それぞ
傾向にあることが窺える。
れ2.2ポイント、3.5ポイント下回ったのに
②
対し、逆に「海外」が10.9%と前年(5.2
支出項目
支 出 予 定 項 目 の 内 訳 は 、「 旅 行 É レ
%)を5.7ポイント上回った(図9)。
ジャー」(53.6%)、「婦人服」(37.8%)、
宿泊日数は、「1泊」が36.1%(前年
「紳士服」(23.5%)の順となり、上位3項
45.9%)と最も多く、次いで「3泊以上」
目は前年、前々年と変わらなかった(表5、
図 8 )。 以 下 、「 外
図8
23.7%(前年13.5%)
、「2泊」20.6%(前
支出予定項目上位10
食」18.9%、「化粧
0
複数回答(単位:%)
10
20
30
40
50
60
旅行・レジャー
品」18.9%、「靴É
53.6%
婦人服
バッグ」18.4%、
37.8%
紳士服
23.5%
「子供服」17.3%、
外食
「パソコンÉ周辺機
化粧品
18.9%
靴・バッグ
18.4%
器」11.2%、「乗用
18.9%
子供服
17.3%
パソコン・周辺機器
車」9.7%の順となっ
11.2%
乗用車
ており、順位こそ多
9.7%
その他衣料品
8.7%
少変わったものの、
表5
支出予定項目上位10
順
位 項
目
複数回答(単位:%)
男
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
1 旅行Éレジャー
6.1
2 婦
人
服
0.0
2.0
5.6
1.6
3 紳
士
服
4.1
4.1
8.7
1.5
食
1.0
3.6
2.6
1.5
品
0.0
0.0
1.5
0.0
6 靴Éバッグ
1.5
2.0
1.5
0.5
4 外
4 化
7 子
粧
7.1
6.6
3.1
0.5
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
24.0
11.2
8.7
6.1
2.6
0.0
9.2
11.2
10.7
4.1
0.0
19.4
0.0
1.5
2.6
0.0
9.2
3.1
4.6
1.0
0.5
0.0
1.5
8.2
5.1
3.1
1.0
0.0
6.1
6.6
4.6
0.5
0.5
計
全 体
0.0
29.6
53.6
2.6
0.0
28.6
37.8
0.0
0.0
4.1
23.5
0.0
9.7
18.9
0.0
17.3
18.9
0.0
12.2
18.4
服
0.0
3.6
4.6
1.0
0.0
10.2
0.0
4.1
2.6
0.5
0.0
7.1
17.3
8 パソコンÉ周辺機器
1.5
2.6
3.1
0.0
0.0
7.1
1.0
1.0
1.5
0.5
0.0
4.1
11.2
9 乗
供
女
車
0.5
1.0
1.5
0.0
0.0
3.6
2.6
1.5
1.5
0.5
0.0
6.1
9.7
10 その他衣料品
用
0.5
0.5
1.5
1.5
0.0
4.1
2.6
1.0
1.0
0.0
0.0
4.6
8.7
福島の進路16.7
15
調
査
図9
年26.1%)、
「日
旅行プランの明細
0
帰り」19.6%
100%
旅行先
(前年14.4%)
県外(国内) 64.3%
の順で、前年第
日 数
4位の「3泊以
日帰り 19.6%
海外
10.9%
県内 24.8%
1泊 36.1%
3泊以上
23.7%
2泊 20.6%
30万円以上
20万円以上30万円未満
上」が第2位に
10万円以上∼20万円未満
26.1%
10万円未満 57.6%
予 算
なった。
10.9
%
5.4
%
予算は、「10
万円未満」57.6%(前年59.6%)、「10万円
動車ローン」32.6%(同31.3%)
、
「カード
以上20万円未満」26.1%(同29.3%)
、「20
ローン」13.0%(同26.1%)の順となって
万円以上30万円未満」10.9%(同6.1%)
いる。男女別É年代別では、男子の40、50
の順となっている。
歳代、女性の30、40歳代で「住宅ローン」
の割合が高く、「自動車ローン」は20、30
ボーナスの手取額の減少するなかで、
歳代の男女で割合が高くなっている(表6、
「安É近É短」の傾向はまだ続いている一
図10)。
方で、旅行だけは贅沢にしたいという人も
増えてきているものと思
われる。
3
ò
図10
ローンの返済
0
ローン返済
複数回答(単位:%)
10
20
30
40
50
60%
住宅ローン
59.8%
今夏のボーナスで「ロー
自動車ローン
ン返済」の占める割合は
41.9%で、前年
(50.9%)
32.6%
カードローン
より減少した。ローンの
13.0%
教育ローン
種類では、
「住宅ローン」
が59.8%(前年50.4%)
9.8%
その他
5.4%
で最も多く、次いで「自
表6
ローンの返済
種
複数回答(単位:%)
男
類
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
住 宅 ロ ー ン
0.0
6.5
22.8
16.3
0.0
47.8
0.0
6.5
5.4
0.0
0.0
12.0
59.8
自動車ローン
8.7
6.5
4.3
2.2
0.0
21.7
4.3
5.4
0.0
1.1
0.0
10.9
32.6
カードローン
2.2
2.2
2.2
1.1
0.0
7.6
1.1
4.3
0.0
0.0
0.0
5.4
13.0
教 育 ロ ー ン
0.0
1.1
3.3
5.4
0.0
9.8
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
9.8
そ
0.0
2.2
0.0
2.2
0.0
4.4
0.0
1.1
0.0
0.0
0.0
1.1
5.4
16
の
他
福島の進路16.7
調
歳代男性が特に「悪くなった」と感じてい
Ⅲ 「暮らし向きについてのアンケー
るようである(表7、図11)。
ト調査」結果
2
ò
1.暮らし向きについて
1
ò
査
今後1年間の暮らし向き
一方、今後1年間の暮らし向きについて
現在の暮らし向き
は、「良くなる」と考えている人は2.8%
現在の暮らし向きが1年前と比べ「良く
(前年2.0%)、
「変わらない」と考えている
なった」と感じている人が僅か3.6%(前
人が56.9%(同48.2%)、
「悪くなる」と考
年2.3%)、「悪くなった」と感じている人
えている人が40.3%(同49.8%)となった。
が34.5%(同34.6%)
、「変わらない」と感
昨年と比べ、「良くなる」が若干増えて、
じている人が61.9%(同63.1%)と、ほぼ
「悪くなる」が減少しており、今後1年間
昨年同様の結果となってお
図11
現在の暮らし向き
図12
今後1年間の見込み
良くなった
3.6%
り、国内景気に比べ回復の
良くなる
2.8%
足取りが重い県内景気の中
にあって、暮らし向きはいっ
悪くなった
34.5%
こうに良くなっていないこ
悪くなる
40.3%
とを裏付ける結果となった。
変わらない
61.9%
特に、所得の減少が続く中
変わらない
56.9%
で、住宅ローン返済や教育
資金の確保に苦しむ40∼50
表7
現在の暮らし向き
(単位:%)
男
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
良 く な っ た
13.6
3.2
0.0
0.0
0.0
3.1
7.9
2.6
0.0
5.6
0.0
4.0
3.6
変 わ ら な い
63.6
74.2
50.0
50.0
100.0
59.1
73.7
60.5
67.9
50.0
0.0
64.8
61.9
悪 く な っ た
合
計
表8
22.7
22.6
50.0
50.0
0.0
37.8
18.4
36.8
32.1
44.4
0.0
31.2
34.5
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
今後1年間の見込み
(単位:%)
男
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
良
く
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
る
9.1
3.2
0.0
0.0
0.0
2.3
5.3
2.6
0.0
5.6
0.0
3.2
2.8
変 わ ら な い
68.2
54.8
51.1
66.7
100.0
58.6
65.8
44.7
67.9
33.3
0.0
55.2
56.9
悪
22.7
41.9
48.9
33.3
0.0
39.1
28.9
52.6
32.1
61.1
0.0
41.6
40.3
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
く
合
な
計
性
な
る
計
福島の進路16.7
17
調
査
の暮らし向きは少しでも良くなると期待し
3.今後1年間の消費支出計画
ているようである。男女別É年代別に見る
1
ò
消費支出の増減
と、男女とも30歳代以降で、所得や雇用に
今後1年間の消費支出(見込み)につい
対する不安がなかなか解消されない中、今
ては、「増やす」と考えている人が2.0%
後の暮らし向きが悪くなると考えている人
(前年2.3%)、
「変わらない」が34.5%(同
が多い(表8、図12)。
32.3%)、「引き締める」と考えている人が
63.5%(同65.4%)と、昨年とほぼ同様の
2.今後1年間の収入見込み
結果となった。6割以上の人が引続き「引
今後1年間の収入見込みについては、
き締める」としているが、男女別É年代別
「増加する」と考えている人は4.0%(前年
で見ると「引き締め」の度合いは、男性で
3.1%)で、逆に「減少す
図13
今後1年間の収入
図14
今後1年間の消費支出
増やす
2.0%
増加する
4.0%
る」と考えている人が53.4
%(同60.9%)と半数を超
えているが、昨年よりは良
化している。男女別É年代
別でみると、男女ともに、
変わらない
42.7%
減少する
53.4%
賃金削減の影響が大きい30
変わらない
34.5%
引き締める
63.5%
歳代以上で減少見込みの割
合が高い(表9、図13)
。
表9
今後1年間の収入
(単位:%)
男
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
増
加
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
る
13.6
3.2
0.0
0.0
100.0
3.9
10.5
2.6
0.0
0.0
0.0
4.0
4.0
変 わ ら な い
72.7
35.5
31.9
54.2
0.0
44.5
55.3
31.6
39.3
22.2
0.0
40.8
42.7
減
す
計
性
少
す
合
る
計
表10
13.6
61.3
68.1
45.8
0.0
51.6
34.2
65.8
60.7
77.8
0.0
55.2
53.4
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
今後1年間の消費支出
(単位:%)
男
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
増
や
す
0.0
0.0
0.0
0.0
100.0
計
0.8
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
0.0
5.3
7.1
0.0
0.0
計
3.2
全 体
2.0
変 わ ら な い
54.5
45.2
23.4
39.1
0.0
37.0
47.4
31.6
21.4
22.2
0.0
32.0
34.5
引
45.5
54.8
76.6
60.9
0.0
62.2
52.6
63.1
71.4
77.8
0.0
64.8
63.5
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
締
合
18
め
る
計
福島の進路16.7
調
表11
消費支出を増やす理由
理
複数回答(単位:%)
男
由
査
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
子供の入進学対応
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
20.0
40.0
0.0
0.0
60.0
60.0
将来に不安がない
0.0
0.0
0.0
0.0
20.0
20.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
20.0
そ
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
20.0
0.0
0.0
0.0
20.0
20.0
の
表12
他
消費支出を引き締める理由
理
複数回答(単位:%)
男
由
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
所得の伸悩みÉ減少
3.8
7.6
16.6
5.1
0.0
33.8
5.7
13.4
7.6
4.5
0.0
31.8
将来に対する先行き不安
2.5
4.5
8.3
1.9
0.0
18.5
4.5
4.5
7.6
4.5
0.0
22.3
65.6
40.8
教育費の増加
0.0
2.5
14.6
3.2
0.0
20.4
0.0
5.7
2.5
0.0
0.0
8.9
29.3
貯蓄を増やす
(その他の資金作り)
2.5
0.6
0.0
0.0
0.0
3.2
7.0
2.5
1.9
0.6
0.0
12.1
15.3
貯蓄を増やす
(住宅«教育資金)
1.3
3.2
3.8
0.0
0.0
8.3
1.3
3.8
1.3
0.6
0.0
6.4
14.6
医療費の増加
0.6
1.9
3.8
1.9
0.0
8.9
0.6
2.5
0.0
0.6
0.0
3.8
12.7
貯蓄を増やす
(老後の生活資金)
0.0
0.0
0.6
0.0
0.0
1.3
0.6
3.8
1.3
5.7
0.0
11.5
12.7
税金の負担増
2.5
0.0
0.0
1.3
0.0
3.8
0.6
1.9
2.5
2.5
0.0
8.3
12.1
住宅ローン負担大
0.0
0.0
3.8
2.5
0.0
7.0
1.3
1.3
1.9
0.0
0.0
4.5
11.5
交際費の増加
0.6
1.3
1.3
1.9
0.0
5.1
3.2
0.0
0.6
0.6
0.0
4.5
9.6
通信費の増加(携帯等)
0.6
0.6
1.3
0.0
0.0
2.5
2.5
0.6
1.3
1.3
0.0
5.7
8.3
そ
0.0
0.6
0.0
0.6
0.0
1.3
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
1.3
の
他
3
ò
は40歳代が特に高く、女性では40∼50歳代
で高くなっている(表10、図14)。
2
ò
消費支出を引き締める理由
また、「消費支出を引き締める」理由と
消費支出を増やす理由
しては、全体では
「所得の伸び悩みÉ減少」
「消費支出を増やす」理由としては、「子
が65.6%(前年70.0%)と最も多く、次い
供の入進学対応」が60.0%で最も多く、次
で「将来に対する先行き不安」40.8%(同
いで「将来に不安がない」、
「その他」が、
38.8%)、「教育費の増加」29.3%(同32.9
共に20.0%で続いている(表11、図15)。
%)の順となっており、上位3項目の順位
図15
は昨年と同じで、
消費支出を増やす理由
0
複数回答(単位:%)
10
20
30
子供の入進学対応
40
50
60
60.0%
割合もほぼ同じ
結果となった。
「所得の伸び悩
将来に不安がない
20.0%
その他
20.0%
みÉ減少」につ
いては、男女と
もにほぼ各年代
福島の進路16.7
19
調
査
図16
消費支出を引き締める理由
0
複数回答(単位:%)
10
20
30
40
50
60
所得の伸び悩み・減少
70
80%
65.6%
将来に対する先行き不安
40.8%
教育費の増加
29.3%
貯蓄を増やす(その他の資金作り)
15.3%
貯蓄を増やす(住宅・教育資金)
14.6%
貯蓄を増やす(老後の生活資金)
12.7%
医療費の増加
12.7%
税金の負担増
12.1%
住宅ローン負担大
11.5%
交際費の増加
9.6%
通信費の増加(携帯等)
その他
8.3%
1.3%
とも引き締めの大きな理由と考えているが、
全体では「衣料品」が47.8%で最も多く、
男性の40歳代で特に多くなっており、また
次いで「外食費」45.2%、「毎日の食費」
「教育費の増加」についても、男性の40歳
36.3%、「旅行Éレジャー」32.5%、「小遣
代で特に多くなっている(表12、図16)
。
い」21.7%、「交際費」17.8%の順となっ
4
ò
ており、上位3項目は昨年と同様の結果と
消費支出の引き締め項目
「消費支出を引き締める」と回答した人
なった。男女別É年代別にみると、「衣料
の引き締めの具体的項目についてみると、
品」は男性の40歳代、女性の各世代で引き
図17
消費支出を引き締めるために抑える項目
0
5
10
15
20
複数回答(単位:%)
25
30
35
40
衣料品
36.3%
毎日の食費
旅行・レジャー
32.5%
21.7%
小遣い
交際費
17.8%
耐久消費財(買控え)
水道・光熱費
15.9%
13.4%
家具・インテリア
11.5%
通信費(携帯等)
9.6%
貯蓄・投資
20
6.4%
3.2%
教養費
1.9%
その他
1.9%
福島の進路16.7
50%
47.8%
外食費
保険
45
45.2%
調
表13
消費支出を引き締めるために抑える項目
項
男
目
複数回答(単位:%)
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
査
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
衣
料
品
1.9
3.2
9.6
1.9
0.0
17.2
7.0
10.2
6.4
5.7
0.0
30.6
外
食
費
3.2
4.5
12.7
3.8
0.0
24.2
7.6
5.7
3.8
2.5
0.0
21.0
47.8
45.2
毎 日 の 食 費
旅行Éレジャー
4.5
3.8
4.5
0.6
0.0
14.0
3.8
8.9
4.5
4.5
0.0
22.3
36.3
0.6
3.8
9.6
4.5
0.0
19.7
1.3
5.1
3.2
2.5
0.0
12.7
32.5
小
遣
い
0.0
3.8
5.1
2.5
0.0
12.1
1.3
1.9
4.5
1.9
0.0
9.6
21.7
交
際
費
3.8
3.2
3.2
2.5
0.0
12.7
2.5
1.3
0.0
1.3
0.0
5.1
17.8
0.0
1.3
5.7
1.9
0.0
9.6
1.3
0.6
3.8
0.6
0.0
6.4
15.9
耐久消費財(買控え)
水道É光熱費
0.0
1.3
3.8
0.6
0.0
5.7
1.3
3.2
0.6
2.5
0.0
7.6
13.4
家具Éインテリア
0.0
0.6
2.5
0.6
0.0
3.8
1.9
1.9
3.2
0.6
0.0
7.6
11.5
通信費(携帯等)
貯 蓄 É 投 資
1.3
1.9
0.6
0.0
0.0
3.8
3.2
0.6
1.3
0.6
0.0
5.7
9.6
0.6
0.0
1.9
1.9
0.0
4.5
0.0
0.6
0.0
0.6
0.0
1.9
6.4
保
険
0.0
0.6
0.6
0.6
0.0
1.9
0.0
0.0
1.3
0.0
0.0
1.3
3.2
教
養
費
0.0
0.0
0.6
1.3
0.0
1.9
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
1.9
住
居
費
0.0
0.0
0.0
0.6
0.0
0.6
0.0
0.6
0.0
0.0
0.0
0.6
1.3
そ
の
他
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
締めようとする割合が高くなっており、
Ⅳ
「外食費」は、男性の40歳代、女性の20∼
買物アンケート調査結果
1.買物をする際のポイント
30歳代で割合が高くなっている。また、
「毎日の食費」については、男性は20∼40
買物をする際にどのような点を重視して
歳代、女性は30歳代以降で割合が高くなっ
いるか尋ねたところ、全体では、「品質や
ている。「衣料品」、「外食」や「旅行Éレ
デザインの良いものを選ぶ」が61.2%と最
ジャー」は、前述の「今夏のボーナス支出
も多く、次に「より安い商品を選んで購入
予定項目」の上位項目であり、ボーナス商
する」が24.8%で続いている。この上位2
戦への影響が懸念される。
項目で約9割を占めており、以下「信用の
ある店で商品を選ぶ」10.7%、「ブランド
で商品を選ぶ」3.3%の順となっている。
表14
項
買物をする際に重視すること
目
品質やデザインの
良いものを選ぶ
より安い商品を選
んで購入する
信用のある店で商
品を選ぶ
ブランドで商品を
選ぶ
男
(単位:%)
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
性
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 その他
計
全 体
5.4
5.4
10.3
4.1
0.4
26.4
11.2
10.3
8.3
4.5
0.0
34.7
61.2
1.7
5.8
5.8
3.7
0.0
16.9
1.7
2.9
2.1
1.2
0.0
7.9
24.8
1.2
0.4
2.1
0.8
0.0
5.0
1.2
1.7
0.8
1.2
0.0
5.8
10.7
0.4
0.4
0.0
0.0
0.0
0.8
1.2
0.4
0.4
0.4
0.0
2.5
3.3
福島の進路16.7
21
調
査
図18
買い物をする際に重視すること
0
(単位:%)
10
20
30
40
50
60
70%
61.2%
品質やデザインの良いものを選ぶ
24.8%
より安い商品を選んで購入する
10.7%
信用のある店で商品を選ぶ
3.3%
ブランドで商品を選ぶ
2.よく買物をする場所
所得環境の厳しい中でも、「品質やデザイ
ンの良いものを選ぶ」とする回答が「より
今回初めて、よく買物をする場所につい
安い商品を選んで購入する」との回答の2
て尋ねた。その結果、「地元」が68.3%、
倍以上も割合が高かったことは象徴的なこ
「地元以外」が31.8%となった。そして、
とであり、ボーナス商戦や個人消費の喚起
「地元」の内訳は「駅前など街なかの店舗」
策における戦略の方向性を示している。男
が24.5%、「郊外の店舗」が43.8%となっ
女別É年代別でみると、「品質やデザイン
ており、「地元以外」は「仙台」15.0%、
の良いものを選ぶ」は、男性の40歳代、女
「郡山」6.9%、「東京」3.0%、
「福島」「そ
性の20∼30歳代で特に割合が高く、消費者
の他」2.6%、
。
「いわき」1.7%の順となった
の品質志向や若い女性を中心としたブラン
男女別É年代別でみると、男女とも20歳
ド志向が表れている(表14、図18)。
代で「地元以外」の割合が特に高く、高速
バスや新幹線を使って「仙台」などへ買物
に出かけている様子が窺える(表15)。
表15
よく買物をする場所
(単位:%)
男
性
女
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代
駅前など
街なかの店舗
地元 郊 外 の 店 舗
計
全 体
15.0
17.9
17.0
12.5
16.7
34.2
35.1
28.0
31.3
31.9
24.5
20.0
53.6
63.8
68.8
53.5
15.8
35.1
52.0
43.8
34.5
43.8
計
35.0
71.5
80.8
81.3
70.2
50.0
70.2
80.0
75.1
66.4
68.3
福
島
5.0
3.6
4.3
0.0
3.5
2.6
0.0
0.0
6.3
1.7
2.6
郡
山
10.0
7.1
8.5
0.0
7.0
10.5
5.4
4.0
0.0
6.7
6.9
き
0.0
0.0
0.0
12.5
2.6
0.0
2.7
0.0
0.0
0.8
1.7
台
35.0
17.9
4.3
6.3
13.2
23.7
16.2
16.0
6.3
16.8
15.0
京
10.0
0.0
2.1
0.0
2.6
7.9
2.7
0.0
0.0
3.4
3.0
他
5.0
0.0
0.0
0.0
0.9
5.3
2.7
0.0
12.5
4.2
2.6
地元
仙
以外
東
そ
わ
の
小
22
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代
小
い
合
計
性
計
計
福島の進路16.7
65.0
28.6
19.2
18.8
29.8
50.0
29.7
20.0
25.1
33.6
31.8
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
調
3.インターネット・ショッピングに
(同15.5%)、「よく買物する(過去5回以
ついて
1
ò
上)」が9.2%(同6.9%)の順となり、前
ネットÉショッピングの利用状況
年と比べネットÉショッピングの利用率は
高まっている(図19)。
最後に、インターネットÉショッピング
男女別É年代別でネットÉショッピング
の利用状況を尋ねてみたところ、全体では、
の利用状況をみると、男女合計では40歳代、
「インターネットを利用していない」が
30歳代の順で利用率が高く、男性は40歳代、
40.8%(前年46.1%)で最も多く、次いで、
女性は20歳代、30歳代で利用率が高かった
「インターネットは利用するが、買物はし
(図20)
。
ない」が29.6%(同31.4%)、「買物をした
2
ò
ことがある(過去1∼4回)」が20.4%
図19
ネットÉショッピングの購入商品
ネットÉショッピ
ネットÉショッピングの利用状況
(%)
60
ングでの購入商品を
平成16年
平成15年
みてみると、「衣服É
50
46.1%
40
29.6%
30
図20
が37.0%(前年26.3
31.4%
%)で最も多く、次
20.4%
20
0
靴Éアクセサリー」
40.8%
いで「ホテルÉ旅行
15.5%
9.2%
10
査
の予約」32.9%(同
6.9%
29.8%)、
「食料品É
よく買い物をする 買い物をしたことがある インターネットは利用
(過去5回以上)
(過去1∼4回)
するが買い物はしない
ネットÉショッピングの年代別利用状況
0
20歳代
30歳代
5
その他
15
8.8%
0.4%
0.0%
(同31.6%)などの
順となっている(図21)
。
25
30
35%
利用が多かった理由とし
ては、「衣服É靴Éアクセ
サリー」は身近な商業施設
15.2%
18.8%
9.2%
20
15.2%
12.4%
40歳代
50歳代
10
飲料É酒類」26.0%
インターネットを利用
していない
にないブランド品を手軽に
10.4%
購入できること、「ホテルÉ
7.2%
旅行の予約」は割引が適用
男性
女性
されることなどが挙げられ
る。
福島の進路16.7
23
調
査
図21
ネットÉショッピングで購入する商品
0
5
10
複数回答(単位:%)
15
20
25
30
衣服・靴・アクセサリー
衣料品・飲料・酒類
26.0%
書籍・雑誌
19.2%
家電製品
19.2%
音楽CD・映画ビデオ
17.8%
コンサートの予約
15.1%
台所用品・生活雑貨
15.1%
その他
ギフト商品
Ⅴ
ま
と
40%
37.0%
32.9%
ホテル・旅行の予約
ゲームソフト
35
13.7%
6.8%
4.1%
め
費は伸び悩む見通しである。
こうした中、今回の動向調査では、昨年
今夏のボーナス総支給額は、昨年の6年
同様「衣料品」や「旅行Éレジャー」に対
ぶりの前年比プラスから再びマイナス見込
する消費支出の割合が高くなっている。厳
みとなった。これは、官公庁が支給方法の
しい環境のもと、ボーナス商戦は苦戦を免
変更により大幅減となっていること、民間
れないが、前述した品質志向やブランド志
企業において、業績の回復によりボーナス
向など消費者心理を捉え、個人消費が大い
支給率を上げる企業が一部あるものの、
に盛り上がることを期待したい。
ボーナスを支給できない企業や支給率を下
(担当
げる企業もあって、全体
では減少していることに
よるものである。
国内景気に比べ依然厳
しい状況にある県内景気
の中にあって、個々人の
生活においては厳しい所
得環境や将来不安が続い
ている。その結果、ボー
ナスの多くは貯蓄やロー
ン返済に向かい、個人消
24
福島の進路16.7
木幡)
企業訪問
株式会社ナショナルマリンプラスチック
`n槅Enæv£ÉSÍðs­·éÆ`
企業概要
代表者 代表取締役社長
時田 周明
所在地 東京都品川区南大井6-24-6
ダイトウビルディング4F
福島工場
設
石川郡石川町字白石263−2
立 昭和23年7月14日
資本金 100百万円
従業員 100人
TEL
03−3763−4601(本社)
0247−26−5211
(福島工場)
FAX 03−3763−4600(本社)
0247−26−5171(福島工場)
事業概要 合成樹脂製品製造業
URL http://www.member.ne.jp/
NMP-FUKUSHIMA/
園で使用される教育遊具など、大小様々な
ターポリン溶着・加工の専門工場
用途があり、私達の生活の身近なところに
福島空港の東部、阿武隈山地の西側に位
あるものも多い。
置する石川町。当社は、人口1万9千人、
また、気密加工技術を活用した製品開発
世帯数5,400戸あまりの石川町に平成2年
の一つに、河川の増水時の防災用に使われ
に進出。工場には70名以上の社員が勤務し、
る土嚢に代わるウォーターフェンスも製造
地域の工業生産額だけでなく、雇用の場と
し、東京都の調布にあるサッカー場として
しても重要な地位を占めている。
も有名な味の素スタジアムの入口7ヵ所の
当社の主力商品は、柔軟で強靭な各種
雨水の浸入を防いでいる。このように、当
ターポリンをウェルダー溶着技術、熱風溶
社の製品は、水や空気、粉塵などを漏らさ
着技術、縫製加工技術といった特殊技術を
ず、機密性が求められる現場で需要があり、
駆使して製造した立体製品であ
り、その製品は顧客のニーズに
あわせて様々な形状へと加工さ
れる。製品の例を挙げると、粉
粒体の物流容器フレコン、防災
水槽、液体仮設容器、トンネル
工事に使用される風管、工場や
農業向けの風管、保育園や幼稚
ウォータフェンスをセットしたサッカー場入口
福島の進路16.7
25
企業訪問
地域行政、住民に与える安心感は計り知れ
ない。
地域を元気に!
高い技術力を擁する当社の製品を活用し、
単なる工業製品としてではなく、地域貢献
のために何か作れないものかと考えた。社
長の「地域に何かを残していきたい」とい
う強い思いがここに現れている。秀でた技
術力を有する製造業の社長でありながら、
「商圏の小さな石川町の発展É活性化には、
製造業や商業ではなく、農業や畜産という
車輌積載用飲料タンク(2000Æ)
全国へと出荷されている。
地域にもとからあった産業の力が必要」と
語る。
労働集約型産業である当社も、労働コス
あまり知られていないが、石川町をはじ
トの安い海外製品との競合は避けて通れな
めとする石川郡は比較的規模は小さいもの
い課題である。その為に、平成4年に社長
の、肉牛や乳牛などを飼育する酪農家が多
が就任してから数年を掛けて全国に点在し
い地域である。乳牛は一日に1頭約45㎏の
ていた5つの工場を現在の福島工場に集約
糞尿を排出し、酪農家では、それを堆肥化
した。その時の従業員の削減は従業員だけ
するか、野積みしているのが現状である。
でなく、社長にとっても非常に難しい問題
大規模な酪農家では大掛かりな設備を用い
で、この経験は社長の大きな財産ともなっ
て牛糞を堆肥化しているが、設備にかかる
ている。「最近の大企業は、労働コストの
費用は5千万とも1億円程度とも言われて
安い地域を探して渡り鳥のように生産拠点
いる。
をあちこちに移転している」。「地域密着É
更に環境保全の気運の高まりを受けて、
地域貢献」を身上とする社長は、「川越工
平成11年11月に施行された「家畜排泄物
場から、この地に工場を移転して10年以上
法」が施設整備にかかる5年間の猶予期間
経過したが、ここを離れる事は決してな
を終え、今年11月1日には義務化となる。
い」と話す。県内でも企業や工場の撤退が
これにより現在野積みされている糞尿は、
伝えられ、大きなダメージを受ける地域が
河川は勿論のこと、地下水など外部への流
増える状況のなか、こういった意思表示が、
出が一切認められず、コンクリートなどで
26
福島の進路16.7
企業訪問
糞尿が浸透しないような床、適当な覆いと
「大地」と「大地チビ丸」の装置稼働と堆
側壁を設けた糞尿処理施設の整備が義務化
肥化した袋の備蓄する置場を石川町役場の
される。しかし、小規模経営の酪農家で
は、これらの費用負担に耐えることは難
しく、行政の補助などにも限界がある。
そこで当社では、小規模な酪農家で排出
されるÃ糞尿Äに目を向け、堆肥化する
ための低コスト発酵堆肥化装置「大地」
「大地チビ丸」を開発した。
この「大地」「大地チビ丸」は、自然
界の力を利用した発酵堆肥化装置です。
特に「大地チビ丸」は、当社のコンテナ
約1トンの処理能力を有する「大地」
製造技術を応用した通気性のある袋が
入っている。この袋が通常より短い時間
での発酵を促す。収集した糞尿は、水分
調整のためのおがくずと混ぜて発酵させ
る。この時、装置内の温度は70℃を超え、
48時間(2日間)でほぼ無臭の有機肥料
に生まれ変わる。家畜の排泄物という
Ã廃棄物Äが有機肥料というÃ有価物Ä
に姿を変えるのである。ここで作られた
有機肥料は「キララ」と商標登録されて
小型化された「大地チビ丸」
おり、一部は神奈川県二宮町の農園に毎
月500㎏出荷されている。
一度に約1トンの処理能力を持つ「大
地」、更に地域の実情にあったサイズへ
と小型化を進め、約500㎏程度の糞尿を
処理する「大地チビ丸」を開発。郡山地
域テクノポリス推進機構の開発助成対象
商品にも選ばれるなど、その実用性も認
められている。最近では、実験用動物の
糞尿の堆肥化にも挑戦している。そして
発酵が進む段階で70℃を超える
福島の進路16.7
27
企業訪問
長の言葉には、この地域から生み出され
た資源を活用し、本気で地域を活性化し
たいという思いが強く込められている。
「最近、人口の減少が危惧されているが、
傍観者が多い地域では人口が増えても
きっと駄目になる。現実から逃げずに地
域で実際に手足を動かすÃプレーヤーÄ
になることが重要で、プレーヤーがいる
地域はきっと元気になるはず。努力が必
発酵が終わった肥料、ほとんど臭いが無い状態
ず報われるとは限らないが、努力しない
と何も生まれない」。そう考え、地元石
川町のためにÃプレーヤーÄに徹する時
田社長。
今年4月の末には、10万人の人出が
あった荒川区の区民祭に石川町が参加。
石川町の産業振興課と共に160㎏の「キ
ララ」を販売したという。良い物であっ
ても地域内で全て捌ききれないかも知れ
左2列が「キララ」を施肥したジャガイモ
助成を受けて、当社工場敷地内に設置され、
ないが、こういった良質の肥料が手に入
りにくい首都圏では、きっと「キララ」
は受け入れられる筈と話す。
多くの酪農家や処理業者が見学に訪れてい
本業だけに特化し、収益向上だけを追及
る。また同じ敷地内には、季節の野菜が栽
する企業が増えるなか、当社のように地域
培され、「キララ」を施肥したものとそう
に根差した企業は珍しい存在になってきた。
でないものの比較がされている。同じ日に
今後、「大地」や「大地チビ丸」といった
植えたジャガイモでも「キララ」を施肥し
堆肥化設備をはじめ、商標登録をした有機
た方は既に花をつけていた。
肥料「キララ」がどういった販路を獲得し、
全国へとその輝きを発していくか、そして
苦労を惜しまず地域のために
「最近『循環型社会』や『地産地消』が
言葉遊びになっていると感じる」という社
28
福島の進路16.7
地域がどのように活性化されていくのか、
時田社長の活躍に大いに期待したい。
(担当
野木)
美を訪ねて
第20回
諸橋近代美術館
―ダリの美術館
¡
ðä
NN
¡
■
■
さかい
てつを
福島県立美術館長
福島市
¡
■
個人の情熱が生んだ美術館
かけて育てた博物館であり、そのコレクショ
博物館法という法律があり、日本の博物
ンにも地域的特色があり、地域に深く根ざ
館は、「登録博物館」「博物館相当施設」
した美術館である。一方、諸橋近代美術館
「博物館類似施設」の3種類に分類されて
は、諸橋廷蔵という創立者の個性がきわ
いる。博物館は、建物のような運営に必要
だった美術館である。サルバドールÉダリ
な施設を備え、たとえば美術館なら美術作
というスペインが生んだ20世紀を代表する
品、水族館なら海や河川湖沼の生物、動物
画家のコレクションが主体であり、地域と
園なら各種動物といった博物館資料をもち、
はまったく関係がない。この美術館が都心
それらが公開され、専門職員を置くことを要
にあっても、軽井沢のようなリゾート地に
件とする。それらの整備の程度にしたがっ
あっても、別に差し支えないであろう。だ
て、登録博物館、相当施設、類似施設に分
が、裏磐梯(磐梯朝日国立公園)の景勝地
類される。
五色沼の入口に諸橋近代美術館が建設され
福島県には、14の登録博物館があり、一
るまでには、諸橋氏のダリの作品との出会
番早く登録されたのが、野口英世記念館、
いがあり、美術館創設にかける氏の熱い思
つぎが前回紹介した須賀川市立博物館、最
いがあった。
も新しいのが平成11年(1999)に登録され
た諸橋近代美術館である。この新旧ふたつ
の美術館(美術系博物館)は見事に対照的
であるのはおもしろい。
須賀川市立博物館は地域の人々が年月を
ダリの世界
サルバドールÉダリ(1904∼1989)は
20世紀西洋が生んだ大芸術家のひとりであ
る。目に見えない人間の内面の世界、非合
福島の進路16.7
29
美を訪ねて
理な無意識の世界を表現した超現実主義
造したが、ダリの思考や方法は、シュール
(シュールリアリズム)は20世紀の重要な
リアリズムといった芸術運動の枠組みにと
芸術運動であったが、その中でダリは、ス
どまらず、その芸術の世界はさらに膨張し、
ペイン内乱の1週間前に《茹でた隠元豆の
増殖し続けた。第二次大戦後は宗教や原子
ある柔らかい構造(内乱の予感)
》
(1936)
物理学に触発されながら、人類の危機に警
のように激動する時代の予兆を絵画化する
鐘を鳴らす問題作を次々と制作した。
など、20世紀の人間の根源的な不安を表象
ピンと跳ね上がった風変わりな髭をト
した作家として知られている。シュールリ
レードマークに、奇矯な行動や大言壮語で
アリストは、意識下の世界を表現するため
しばしば世間を驚かせた(図1)。その天
にオートマティズム(自動記述法)を発明
分は、絵画にとどまるものではなく、彫刻
したが、ダリは偏執狂的批判的方法と自ら
やオブジェ、宝飾、商業美術に及び奇想天
呼んだ方法によって、独自の表現の世界を
外なダリ的世界を展開した。
創出した。
ダリは、フロイトの精神分析学を手がか
美術館創設
りに偏執狂(パラノイア)の幻覚を絵画の
諸橋廷蔵氏(1932∼2003)はスポーツ用
ヴィジョンに応用し、すぐれた描写技術に
品で知られる「ゼビオ」(本社郡山市)の
よって、独特の幻想的、神秘的な芸術を創
創業者である。いわき市に生まれ、小さな
衣料品店から出発して、東証一部上場の今
日の「ゼビオ」を築いた人物である。もと
もと絵が好きで自ら絵筆をとり、衣料品の
仕入れのためにイタリアやフランスに行く
度に美術館を訪れていた。ところが、昭和
50年(1975)にスペインのフィゲラスで前
年にできたダリ美術館で数百点のダリの作
品を見てすっかり心を奪われた。これまで
の絵画の常識を超えたダリの夢と幻覚の世
界に魅せられ、版画や画集を集めはじめた
という。
さらに平成3年(1991)に日本でダリ展
が開かれた時、そこに出品されていたフラ
ンスのストラットン財団所有の彫刻37点を
図1
30
サルヴァドールÉダリ
福島の進路16.7
譲り受けることになり、ダリの作品を中心
美を訪ねて
図2
諸橋近代美術館全景
にした美術館の建設構想が具体化しはじめ
た。
ているという。
作品収集は、世界の二大オークションで
美術館建設ということになれば、土地、
知られるクリスティーズやサザビースの入
建物、そして作品収集ということになる。
札に諸橋氏自身が参加して購入した。ダリ
土地は裏磐梯の五色沼入口の磐梯ロイヤル
の油絵《テトゥアンの戦い》(1962)やユ
ホテルに隣接する絶好の景勝地に定めた。
トリロ《モンマルトルのサンÉヴァンサン
敷地内を五色沼から小野川湖にそそぐ美し
通り》(1914)、セザンヌの《林間の空地》
い川が流れている。国立公園であるため、
(1867)などの落札の思い出を『文化福島』
あまり手を加えることができないことがか
えって周囲の自然と調和して、四季折々の
景観が素晴らしい。
(1999年10月号)の随想で語っている。
諸橋近代美術館は財団法人による運営で
あるが、氏は理事長に就任し、館長は二男の
建物(図2)はヨーロッパ風の鉄筋コン
英二氏を任用した。英二氏はクリスティー
クリート平屋建て(1,877.69㎡)、外壁は
ズやサザビースのオークションに同行し、
石張りである。設計は地元の清水公夫設計
美術館運営に必要な専門的能力を修得した。
研究所であるが、ヨーロッパの中世の馬小
財団法人の美術館の場合、オーナーは理事
屋風の洋風建築のイメージという諸橋氏の
長になり、館長は外部から専門家を招くこ
構想に基づき、資材の調達やデザインまで
とが多いが、家族の中から後事を託する専
90パーセントまで氏自身の意向が実現され
門家を育てようとしたことは、諸橋廷蔵と
福島の進路16.7
31
美を訪ねて
いう人物がこの美術館に寄せた思いの強さ
を証すものであろう。
コレクション
諸橋近代美術館のダリの作品は329点に
のぼる。内訳は彫刻37、版画273、油絵12、
水彩画4、陶板、織物、書籍各1点である。
彫刻の代表作のひとつ《宇宙象》
(1980É
図3)は、節足動物のような長い脚をもつ
ブロンズの象の背に合成樹脂のオベリスク
が載せられている。ダリによれば、この象
は宇宙を通って天国に昇り、脚は大気の無
重力によって引き伸ばされてやせ細り、宇
宙象は天空の領域でテクノロジーの進歩を
図3
象徴するオベリスクを背負っている。ダリ
宇宙象
は「聖アントニウスの誘惑」をモチーフに
彫刻として立体化した。絵画ではさまざま
した油絵の中に描いた5頭の象のうち、
に重層し、錯綜するイメージは、彫刻の場
「支配」の誘惑を意味する象のイメージを
合素材や技法、重量や構造など物理的制約
彫刻にした。この宇宙象は、細長い象の脚
があり、絵画ほど自由ではない。そのため
からオベリスクの先端にいたる天空を垂直
彫刻はダリのモチーフが単純化され、立体
に貫く軸線と鋭い牙をもち、耳を立て、鼻
固有の表現となり、絵画とは異なった魅力
をもちあげた水平の攻撃的な象の
姿態によって、「支配」のイメー
ジを形象している。
ダリの絵画のイメージとして、
ぐにゃりと溶けたような時計がよ
く知られている。時間と空間は不
可分のもであり、時間は流動的な
ものだと考えるダリの時間概念を
表象したものであるが、ダリはこ
の時計のモチーフを、《記憶の持
続》(1980∼84)などのように、
32
福島の進路16.7
図4
テトゥアンの大会戦
美を訪ねて
があることを、諸橋コレクション
を見てあらためて思った。
油絵は、《テトゥアンの大会戦》
(1962)、《ビキニの3つのスフィ
ンクス》
(1947)などがある。《テ
トゥアンの大会戦》(図4)は、縦
約3m、横約4mの大作でダリの
自伝的作品である。テトゥアンの
会戦は、1860年にスペイン軍がモ
ロッコに進入したときの戦いで、
ダリは少年時代にスペインのマリ
図5
ビキニの3つのスフィンクス
アノÉフォルテュニー(1838∼1874)とい
たちをなぞった2本の樹木は自然の表象と
う画家が描いた会戦図に感動し、その絵が
思われるが、その内部に精神分析学者のフ
発想源となったという。画面前景左右に騎
ロイトのシルエットが隠されている。
士姿のダリとガラ夫人、上部に聖母となっ
諸橋コレクションは、油絵、水彩画、版
たガラ夫人、随所に寓意や象徴がちりばめ
画などの平面作品約290点、そして彫刻37
られ、戦闘図に擬してダリ自身の絵画上の
点によって、さまざまなダリの世界のヴァ
戦いを表現している。
リエーションを窺うに十分である。ダリ以
ダリは広島の原子爆弾投下に衝撃を受け、
外に、セザンヌ、ルノアール、ボナール、
原子物理学に強い関心をもった。アメリカ
のビキニ環礁における原爆実験について、
アメリカのベンÉシャーンは被爆した日本
漁船第五福竜丸をモチーフに《ラッキーÉ
ドラゴン》を制作したが、ダリは《ビキニ
の3つのスフィンクス》(図5)を制作し
た。3つのスフィンクス(怪物)のうち2
つは、キノコ雲と人間の頭部、すなわち原
爆とそれを作った人間を合成した二重像と
して表し、手前の大きな頭部の雲の中に
ルーズベルト大統領とアインシュタイン博
士という原爆製造にかかわった人物の顔を
隠し絵として潜ませている。人間の頭のか
図6
ピカソ《戦士》1962
福島の進路16.7
33
美を訪ねて
ヴラマンク、ユトリロ、ローランサン、マ
ててスイスのコレクターから譲り受けた会
チス、ピカソ
、
(図6)
、キリコ、シャガール
心の作品である。予期せぬ再会だった。
ミロらの印象派以降の西洋近代絵画35点の
ダリ生誕100年祭の関連事業として、ダ
コレクションがあり、他にイギリスの現代
リに会った日本人画家横尾忠則氏の記念講
女流画家パメラÉクルックの絵画23点が所
演やダリが制作にかかわった映画「アンダ
蔵されている。作品収集は、毎年数点ずつ
ルシアの犬」の上映、ギャラリーÉコン
着実に進められており、2002年にはゴッホ
サートなど多彩なプログラムが組まれ、
の《座る農婦》、2004にはダリの《蝶のい
「
『ダリへの旅』スペイン旅行(ペア1組)
る時の塔》を購入している。
プレゼント」といった民間の美術館らしい
サービスもついていた。後期の企画「ダリ
多彩な活動
裏磐梯の冬は雪に閉ざされ観光客は激減
するため、この美術館は冬期は閉館し、4
生誕100年祭」part Ⅱとして、7月4日か
ら「もうひとりのダリ」展が計画されてい
る。
月下旬から11月末まで開館する。春、夏、
ダリの常設美術館は、スペインÉフィゲ
秋の観光シーズンをピークに、これまで年
ラスのダリ劇場美術館、アメリカÉフロリ
間約7万人の来館者があったという。年に
ダのダリ美術館に続いて、世界で3番目で
2回所蔵品を中心にした企画展を開いてい
ある。裏磐梯とダリという取り合わせに違
る。私が訪れたときは、「ダリ生誕100年
和感をもつ人がいるかも知れない。しかし、
祭」(4月20日∼6月30日)が開かれてい
スキー場やホテル、ペンション、洋風レス
た。ダリ生誕100年を記念したこの展覧会
トランとくらべて、美術館は外観の上で環
は、国内の他の美術館のダリの作品50点と
境と調和のとれないものではない。景観の
諸橋コレクションの100点によって構成さ
上ではむしろプラス要素といえよう。とす
れたものである。
るなら、異様なのは美術館の中味であるダ
池田20世紀美術館、富山県立近代美術館、
リということになる。
岡崎市美術博物館、三重県立美術館などの
しかしそれこそがダリ芸術の特色である。
所蔵作品が展示されていたが、このうち三
人々の日常的な生活感覚を揺さぶり攪乱し、
重県立美術館所蔵の《パッラーディオのタ
精神の深部から人間や人間の運命に関して
リア柱廊》(1937∼38)は、個人的に思い
さまざなイメージを描いてみせるダリの表
出深い作品である。三重県立美術館はスペ
現の世界は、現実世界のどこに置いても異
イン美術を収集しており、私が館長として
様であり続けるであろう。このような文化
在任当時創立15周年の記念としてダリを買
資源を内包する観光地というものもまた興
うための特別予算がつき、ようやく探し当
味深いといえるのではないだろうか。
34
福島の進路16.7
イサベラÉバードが見た会津
第2回
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あかさか
のりお
福島県立博物館長
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1.なぜ会津西街道を選んだのか
に行くことができるだろう。しかし、わ
イサベラÉバードがいまだ知られざる
たしにわかっていることは、ただ「道が
「ほんとうの日本」を見るために、北の奥
たいそう悪く、しかも山の中ばかりだ」
地に広がる「未踏の地」へと旅立ったのは、
ということである。伊藤は安楽な生活を
1878(明治11)年の6月10日のことである。
重んじる男だから、なんとかやめさせよ
東京から、まず日光へと3台の人力車を連
うとして、「そんなことをしたら、あな
ねて向かった。かたわらには、通訳兼ガイ
たは苦しい目に遭いますよ」と言う。
ドの18歳の青年、伊藤がいた。日光には10
日あまり滞在して、ゆったりと休息を取り
確認しておかねばならぬことがある。
ながら、これから始まる長い旅の準備を進
バードはなぜか、ある意味では異様な旅券
めた。6月23日、さまざまな準備が整った。
を所持していたのである。旅券にはふつう、
翌日にはついに、本格的な北への旅立ちで
その外国人が旅行する道筋が明記されるこ
ある。
とになっていたらしい。しかし、バードの
旅券は事実上の無制限ともいうべきもので、
明日には、わたしはぜいたくな生活に別
道筋は明記されず、「東京以北の全日本と
れを告げて、奥地へと旅立つ。なんとか
北海道(エゾ)の旅行」を許可していたの
して日本海に出たいと思っている。ここ
である。日本政府に照会してみたが、「情
では、新潟へ行くコースについて以外は、
報不足」という理由で、バードが踏破しよ
何の情報も得られない。その新潟コース
うとしているコースの内の140マイル(約
は取らないことに決めたので、ブラント
224キロ)を空白のままにして、旅程表が
ンの地図をじっくり研究してから、一カ
返されたという。バードはかくして、その
所に決めて、「わたしは田島へ行く」と
つど情報を手に入れながらの旅をすること
はっきり言った。そこに着けば、その先
になった。
福島の進路16.7
35
イサベラÉバードが見た会津
それゆえ、バードはここで、持参してい
一歩譲らねばならない。峨々たる山々には、
たブラントン氏の日本大地図と『英国アジ
嶺から奔流の洗う裾まで森でおおわれ、ま
ア協会誌』の記事を手がかりとして、踏破
さに熱帯の群葉さながらで、数インチの地
コースをみずから決めたのである。その
中から伸びる木々、まるで岩の塊りそのも
コースとは、今市から鬼怒川沿いに会津西
のから生えているような草木、岩に砕ける
街道を北上し、山王峠を越えて、奥会津の
激流、それに千変万化の色調が加わって、
中心の町である田島に向かうものである。
1マイルごとに目のさめるような絵となり、
興味深いことには、その先の情報はほとん
しかも、一つ一つが珠玉の逸品なのであ
ど得られていなかったらしい。田島までの
る」
(松野良寅『チャールズÉHÉダラス』
道もまた、「たいそう悪く、しかも山の中
より)――。
ばかりだ」といった程度の情報しかなかっ
たのである。
とはいえ、むろんこれは、近世には会津
藩の大名の参勤交替にも使われ、人々の往
それでは、なぜ、バードはこんな苦難が
来ばかりでなく廻米や商品の輸送路として
予想されるコースを選んだのか。どうやら、
の役割にもなった街道であり、「日本人に
そこには『英国アジア協会誌』に掲載され
とってもほとんど知られていない」といっ
ていた、チャールズÉHÉダラスの「街道
た道ではない。会津と下野を結ぶ道として
旅案内付
置賜県収録」という論文が影を
は、会津若松から白河を経て宇都宮にいた
落としていたようだ。バード自身が、「わ
る奥州街道の、いわば裏街道にあたってい
たしにこの旅行を思い立つにいたらせた一
た。ともあれ、それは「まことに絵のよう
節」として、ダラス論文から、数行の引用
に美しいが、また困難な道」であった。
を行なっているのである――、「鬼怒川の
バードはおそらく、難路であることに探検
流れに沿って進むコースは、まことに絵の
家としての欲望をくすぐられるとともに、
ように美しいが、また困難な道である。こ
ダラスの称賛した美しい景観に触れること
の道は外国人にとって、また日本人にとっ
を願って、この会津西街道コースを選んだ
てもほとんど知られていないように思われ
のである。
る」と。
ダラス論文には、ほかにも、このコース
2.あらたな交通と運輸のシステムの
に触れた箇所があり、バードの関心をそそ
もとで
ったはずである。「それでもなお、風光を
――6月24日、日光−小百−小佐越−藤
愛でる人には、この街道(奥州街道)は、
原(泊)
。
特に選ばれて対象となる路ではない。今市
困難な旅が始まった。そこには広大な
から若松に至る、道路というよりはむしろ
「未踏の地」が横たわっていた。それにし
踏みならした小径と比べれば、この点では
ても、バードの踏破の旅を可能にしたもの
36
福島の進路16.7
イサベラÉバードが見た会津
とは何であったのか。唐突ではあるが、そ
るものであった」という注記を施している。
んな問いかけもけっして無駄ではあるまい。
疑いもなく、この陸運会社を核とした交通
バードの旅は、異邦人であるバード自身の
のシステムこそが、バードの旅を可能にし
思いは別として、人跡未踏の荒野を掻き分
たのである。この会社は東京に本店があり、
けてゆく探険の旅といったものではなかっ
各地に支店のネットワークを張りめぐらせ、
た。それはあきらかに、明治10年代はじめ、
旅行者や商品を駄馬や人夫によって運送す
近世から近代へと、大きな変容のなかに
る仕事に従っていた。その値段は地方ごと
あった交通や運輸をめぐるシステムに支え
に異なっていたが、1里にたいして、馬と
られていたのである。
馬方で6∼10銭、人力車と車夫で4∼9銭
バードはそのことを、きわめて冷静に認
識していた。
といったところであったらしい。
たとえば、バードはこの日、日光から小
百までは、一人の小柄な女と2頭の元気の
日本には陸運会社と呼ばれる陸地運送会
ない雌馬を雇った。バードがその1頭に鞍
社がある。本店が東京に、各地の町村に
と勒(ろく)をつけてまたがり、もう1頭
支店がある。それは旅行者や商品を一定
には伊藤と荷物が乗せられた。小百に着く
の値段で駄馬や人夫によって運送する仕
と、女は荷物を数え、無事であることを確
事をやり、正式に受領証をくれる。農家
かめ、チップを要求することもなく、馬を
から馬を借りて、その取り引きで適度に
連れて帰っていった。そこで、3時間ほど
利益をあげるが、旅行者が難儀をしたり、
待たされ、ようやく馬がやって来た。人々
遅延したり、法外な値段を吹っかけられ
は馬に勒をつけることを知らない、という。
たりすることがなくてすむ。値段は地方
新しい馬はラクダのように横に揺れた。小
によって相当にちがっている。まぐさの
佐越からは、駄馬は4頭の小さな雌馬にな
値段、道路の状況、借りられる馬の数に
り、一人の女と3人の少女が馬方となって
よって調節される。1里<約2マイル半>
引いていった。
にたいして、1頭の馬と馬方で6銭から
駄馬は癖が悪くて、しばしば人を噛んだ
10銭を請求する。同じ距離を1台の人力
り蹴ったりする、とバードは聞かされてい
車に一人の車夫がついて4銭から9銭で
た。馬が乗馬や運送に慣れていなかったの
ある。手荷物の場合もほぼ同じである。
である。この地方では雌馬だけが使われて
おり、きわめておとなしかった、という。
バードはのちに、この箇所にたいして、
哀れな弱々しい馬が多かったようだ。興味
「この陸運会社はすばらしくよく運営され
深いことに、ひとたび荷物の重量が駄馬1
ている。わたしは1,200マイルの旅行でそ
頭分と勘定されてしまうと、たとえ弱い馬
れを利用したが、いつも能率的で信頼でき
が運べずに、荷物を2頭か3頭に分けたと
福島の進路16.7
37
イサベラÉバードが見た会津
しても、運送会社は1頭分しか請求しな
を眺めている。大人たちも仲間に加わる。
かったらしい。したがって、小佐越からは
かれらは外国の女やフォークやスプーンを
4頭の駄馬になったが、バードは1里7銭
見たことがなかったのだ。あるいは、上品
の割合で、2頭分だけ支払えばよかったの
そうな中年の男が、縁側で腹這いになり、
である。
肘をつき、熱心に本を読んでいるが、かれ
明治10年代はじめにはすでに、こうした
が身に着けているのはメガネだけだ。男た
能率的かつ信頼できる交通と運輸のシステ
ちは裸のままで、女たちは腰まで肌脱ぎと
ムができあがっていたことを、とりあえず
なり、忙しそうに桑の葉を取っている。家
確認しておきたいと思う。近世以来の宿
にいる女たちは短い下スカート(腰巻)だ
駅É助郷制度が廃止されたのは、1872(明
けで、恥ずかしがることもなく、本当に野
治5)年であったが、その2年後には、陸
蛮に見える。そして、惨めな家屋があり、
運元会社が全国的な通運事業に乗り出して
子どもらはとても汚く、皮膚病にかかって
いる。1875(明治8)年には、社名を内国
いた。女たちは顔色がすぐれず、ひどい労
通運会社と改め、あらたな長距離道路輸送
働と焚き火の煙のために顔もゆがみ、まっ
網の編成を進めていった。(児玉幸多É豊
たく醜い……、という。
田武編『交通史』による)むろん、バード
が陸運会社と呼んでいたのが、この会社で
わたしは見たままの真実を書いている。
あった。
もしわたしの書いていることが、東海道
バードはまさに、近世の完成された宿駅
や中仙道、琵琶湖や箱根などについての
制度が崩れながら再編されてゆく、いわば
旅行者の記述と違っていても、どちらか
過渡期の交通É運輸のシステムを目撃した
が不正確ということにはならない。しか
ことになる。バードの記述からは、近隣の
し、これが本当にわたしにとって新しい
農家から馬と馬方が出て、宿駅のあいだを
日本であり、それについてはどんな本も
繋いでいた様子が知られる。駄馬が頭から
教えてくれなかった。日本はおとぎ話の
尻尾まで綱で結ばれ、米と酒を積んで運ん
国ではない。
でゆく姿も見ている。ともあれ、バードは
こうした過渡期の交通システムの恩恵を蒙
そう、たしかにそこには、おとぎ話の国
りながら、奥地への旅を行なうことができ
ではない北の日本の生々しい現実が描き取
たのである。
られている。それはたぶん、近代のはじま
りの日本を映しだす1枚の鏡である。
3.日本はおとぎ話の国ではなかった
さて、バードは何を見たのか。ほとんど
裸の子どもたちが、何時間も立ってバード
38
福島の進路16.7
企業法務セミナー
自社の債務を二重に債権譲渡された場合
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1 債権譲渡の趣旨
のものとするために、譲渡人に無理矢理、
債権譲渡とは、債権をその同一性を変え
債権譲渡の通知を書かせたり、譲渡人に無
ることなく旧債権者(譲渡人)から新債権
断で債権譲渡の通知を作成することもない
者(譲受人)に移転する契約です。売掛金、
とはいえないからです。
貸金、工事代金等債権者が特定した普通一
特に、本件の場合、A社は先月から営業
般の債権を指名債権と呼びますが、指名債
を停止している状態であるとのことであり、
権は譲渡禁止の特約等がない限り、原則と
このような時期になされた債権譲渡の通知
して譲渡性を有するものとされています
に対しては、当社としてはより慎重に対応
(民法466条1項本文)
。
する必要があります。
当社とA社の間で、売掛金債権の譲渡を
当社としては、まず、債権譲渡通知書に
禁止する旨の約束がない限り、A社は当社
A社の押印があるか、あるとすればA社が
への売掛金を、甲に対しても乙に対しても
これまで使用してきた印鑑と同一であるか
有効に譲渡することができます。
等、債権譲渡通知書そのものに不自然なと
2 債権譲渡の真意の確認
ころがないかどうかを確認する必要があり
まず、問題は、債権譲渡の通知がA社の
真意に基づくものであるかどうかという点
にあります。
譲渡人が倒産する場合の混乱等に乗じて、
譲受人が、譲渡人の有している債権を自己
ます。
更に、A社代表者等に対して、甲及び乙
に対して債権譲渡をした事実があるかどう
かを積極的に確認し、あるとすれば債権譲
渡契約書の存在を確認すべきでしょう。
福島の進路16.7
39
企業法務セミナー
また、甲及び乙に対しても、債権譲渡契
約書の存在の確認を求めるなど、事情を確
険があります。
このように、債権譲渡通知書にかかる債
認することが望ましいでしょう。
権譲渡の事実の有無を判断できない場合、
3
当社としては供託をして債務を免れる方法
対抗要件
A社、甲及び乙に対する確認の結果、債
があります。
権譲渡の通知がいずれもA社の真意に基づ
これは、民法494条に定める供託原因の
くものであるとの確認ができた場合、二重
「弁済者ノ過失ナクシテ債権者ヲ確知スル
譲渡自体はそれぞれ有効です。当社として
コト能ハサルトキ(債権者不確知)」に該
は、甲及び乙のいずれに支払うべきかが問
当するものとして供託するものです。
題となりますが、これは、対抗要件の先後
により決まることになります。
ただし、債権者不確知による供託が有効
であるためには、債権者を知ることができ
民法は、債権の二重譲渡がなされた場合
ないことについて弁済者の過失がないこと
の譲受人相互の関係(本件では甲と乙の関
が必要です。A社、甲及び乙に確認すれば
係)につき、確定日付のある証書による通
容易に債権譲渡の事実の有無が確認できる
知、承諾をもって対抗要件と規定していま
ような場合には、供託が有効とされない場
す(民法467条)。確定日付のある証書とし
合があります。
ては、一般には内容証明郵便による通知や
したがって、いずれにしてもA社、甲及
公正証書による承諾が用いられています。
び乙に対する事情の確認を十分に行う必要
したがって、甲及び乙のいずれかについ
て内容証明郵便による通知をし、もう一方
があります。
5
本件の場合
については普通郵便による通知をしたよう
本件の場合、まずはA社、甲及び乙に対
な場合には、内容証明郵便による通知をし
する事情の確認を十分に行ったうえで、当
た方が優先します。
社としての方針を決める必要があります。
本件のように、甲及び乙の双方について
いずれか一方の債権譲渡の通知がA社の
内容証明郵便による通知をした場合には、
真意に基づくものであり、他方の通知はA
通知が早く到達した方が優先するものとす
社の真意に基づくものではないとの確認が
るのが判例です(最高裁昭和49年3月7日
できた場合、A社が真意に基づいて債権譲
判決)。通知書に記載された日付や通知書
渡通知をなした相手に支払をすることにな
が発送された日付の先後ではなく、通知書
ります。
が到達した日付の先後で優劣が決まるので、
債権譲渡の通知がいずれもA社の真意に
注意が必要です。
基づくものであるとの確認ができた場合、
4 債権者不確知による供託
通知書が先に到達した甲に支払をすること
A社、甲及び乙に対する確認をしても、
になります。
債権譲渡の通知がA社の真意に基づくもの
更に、債権譲渡の通知がA社の真意に基
であるかどうか分からないような場合もあ
づくものであるかどうか分からないような
ります。このような場合に、当社が甲又は
場合、支払を留保しておけば特に問題はな
乙に対して買掛金を支払うと、そのような
いと思われますが、積極的に当社から供託
支払は正当な弁済にあたらず、後に二重払
をして債務を免れることもできます。
いしなければならないような状態に陥る危
40
福島の進路16.7
税務・財務相談Q&A
!
税務・財務相談
平成16年度税制改正
金融・証券税制関係
OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
P
R
P 今回は、平成16年度の税制改正のうち金融・証券税制関係の主要な改正点を取りR
P
R
P上げます。
R
P
R
QQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQ
〔質問1〕
〔質問2〕
金融・証券税制の改正の背景を説明し
てください。
今回の税制改正のポイントを教えてく
ださい。
〔回
答〕
政府税制調査会の平成15
年12月15日「平成16年度の
〔回
答〕
今回の税制改正のポイントは次の通りで
す。
税制改正に関する答申」に
イ)非上場株式の譲渡益課税の税率変更
おいては、前年度改正の措置の定着を図る
ロ)公募株式投資信託の取り扱いの変更
こと及び、中立、簡素、安定的な税制構築
を図る旨記載されています。
すなわち、「平成15年度税制改正におい
ては、『貯蓄から投資へ』という政策要請
を受け、上場株式等の配当及び譲渡益、公
〔質問3〕
非上場株式の譲渡益課税について説明
してください。
〔回
答〕
募株式投資信託の収益分配金に対する税率
非上場株式を譲渡した場合の譲渡所得等
が5年間10%に軽減された。また、投資家
の金額については、所得税20%、住民税6
利便の向上のため、申告不要制度が導入さ
%の合計26%税率となっていましたが、今
れた。当面、平成16年度においては、これ
回の改正により、所得税15%、住民税5%
らの措置の円滑な実施を図る必要がある。
の計20%税率の課税となりました。なお、
将来の金融
この改正は、平成16年1月1日以降に行う
証券税制のあり方については、
金融商品の中立性を確保し、簡素かつ安定
株式等の譲渡による所得から適用されます。
的な税制を構築するため、金融資産性所得
また、上場株式等の譲渡所得等の金額に
の範囲や税率、損益通算など多岐にわたる
ついては、20%(所得税15%、住民税5%)
、
課題について、理論的
実務的検討が必要
ただし、平成19年12月末までは優遇税率10
である。納税者の利便と適正な執行への配
%(上場株式等を譲渡した場合の株式等に
慮も欠かせない。
」と記載されています。
係る譲渡所得等の課税の特例(所得税7%、
福島の進路16.7
41
税務・財務相談Q&A
税3%)を適用す
ることとされまし
た(租税特別措置
法第37条の11)。
この改正は、平成
16年1月1日以降
に行う公募株式投
資信託の受益証券
の譲渡について適
用されます。なお、
住民税3%))とされています。
改正前
改正後
非上場株式 26%(所得税20%、 20%(所得税15%、
住民税5%)
の譲渡税率 住民税6%)
(参考)
株式の譲渡に係る税額の計算方法は次の
通りです。
種
類
公募株式投資信託ある
いは特定投資法人
税
率
10%(所得税7%、住
民税3%)
注:平成20年1月以降は税率20%
2
譲渡損失の取り扱いについて
公募株式投資信託の受益証券または、特
取得価額+借入金利子+売買手数料等)
定投資法人の投資口の譲渡による損失につ
=譲渡所得の金額
いて、上場株式等にかかる譲渡損失の3年
税額=譲渡所得の金額×税率%
間の繰越控除の対象とされました(租税特
公募株式投資信託の取り扱いについて
説明してください。
〔回
答〕
譲渡益課税について
公募株式投
資信託の受益
証券、株式等
に係る譲渡所
得等の課税の
特例の優遇税
率10%(所得
税7%、住民
42
た場合にも適用されます。
1年間の総収入金額−(売却した株式の
〔質問4〕
1
本改正は、特定投資法人の投資口を譲渡し
福島の進路16.7
別措置法第37条の12の2関係)
。
3
譲渡等に係る所得計算等の特例
特定口座内保管上場株式等の範囲に、公
募株式投資信託の受益証券および特定投資
法人の投資口が加わりました(租税特別措
置法第37条の11の3)。これにより、公募
税務・財務相談Q&A
株式投資信託の譲渡益と株式の譲渡損、公
確定申告に必要な売却内容の記録管理が不
募株式投資信託の同士の譲渡損益について
要となります。また、証券会社が源泉徴収
もそれぞれ損益通算が可能になりました。
して納税を代行することで、投資家は申告
〔質問5〕
今回、特定口座の対象となった公募型
株式投資信託に関して、特定口座の仕組
み、今回の改正点を説明してください。
公募株式投資信託の取り扱いについて説
明してください。
〔回
1
答〕
特定口座の仕組み
しないですむ「源泉徴収選択口座」あるい
は、投資家が自己で申告する「源泉徴収な
し」の口座を選択することができます。
2
改正点
今回の改正では、特定口座への受け入れ
に関して、公募株式投資信託の受益証券も
含まれることとなりました。具体的には、
平成16年4月から国内株式投信、平成16年
10月からは外国籍株式投信を特定口座に移
特定口座制度は、個人投資家の申告分離
すことができるようになり、これにより、
課税の煩雑な手続を軽減するため導入され
株式と投資信託の損益通算がしやすくなり
ました。特定口座を利用することで、投資
ました。
家に変わり証券業者が譲渡損益を計算し、
特定口座年間取引報告書を作成するので、
(株式会社若葉会計センター
公認会計士
遠藤健太郎)
福島の進路16.7
43
福島県景気動向指数
【福島県景気動向指数】
― 平成16年3月分 ―
(福島県情報統計領域É統計分析グループ調べ)
概
要
3月の景気動向指数(DI)は、先行指数55.6%、一致指数62.5%、遅行指数
28.6%となった。先行指数は、2ヵ月ぶりに50%を上回った。一致指数は、7ヵ月連続
で50%を上回った。遅行指数は、2ヵ月ぶりに50%を下回った。
(単位:%)
年月
15/3
4
5
6
7
先行指数 9系列
77.8
33.3
77.8
77.8
77.8
一致指数 8系列
87.5
62.5
75.0
50.0
31.3
遅行指数 7系列
71.4
42.9
42.9
28.6
57.1
8
10
11
12
16/1
2
3
66.7 77.8
77.8
77.8
50.0
72.2
44.4
55.6
37.5 75.0
75.0
75.0
62.5
75.0
62.5
62.5
35.7 28.6
42.9
28.6
85.7
42.9
57.1
28.6
景気の山 谷
先 行 指 数
3.6 6.2
新設住宅着工床面積はマイナスからプラ
100
スとなった。所定外労働時間(製造業)は7ヵ
月連続、自動車新規登録台数、不渡手形金額
は3ヵ月連続、中小企業業況判断 DI は2ヵ
50
月連続のプラスとなった。
一方、在庫率指数(鉱工業)は4ヵ月連続、
新規求人倍率、生産指数(投資財)、第2地
銀É信金É信組貸出残高は2ヵ月連続のマイ
0
5
6
7
ナスとなった。
100
一 致 指 数
建築着工床面積(鉱工業)はマイナスからプ
ラスとなった。雇用保険受給者実人員は21ヵ
月連続、大口電力使用量は7ヵ月連続、大型
50
小売店販売額、手形交換金額は2ヵ月連続の
プラスとなった。
一方、有効求人倍率はプラスからマイナス
0
となった。生産指数(鉱工業)、出荷指数
5
(鉱工業)は2ヵ月連続のマイナスとなった。
遅 行 指 数
9
3
8
9
10
11
12
13
14
景気動向指数
景気変動に敏感な各種経済指標を組み合わせて作成
した指数で、景気の現状把握や予測、景気の転換点判
断などに利用される。
この指数は、季節調整等をした各指標(本県では24
系列)について、3ヵ月前の値と比較して増加した場
合を+、減少した場合を−とし、+となった個別指標
の割合を百分比で表わしたもの。50%以上の場合は景
3
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
3
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
気の拡張(上昇)局面、50%以下の場合は収縮(下降)局
面を示している。
先行指数 景気の実勢より早目に動く指数。
新規求人倍率など9系列から作成。
一致指数 景気の実勢とほぼ一致して動く指数。
鉱工業生産指数など8系列から作成。
遅行指数 景気の実勢よりも遅れて動く指数。
消費者物価指数など7系列から作成。
(※なお、
「福島県景気動向指数」は3ヵ月ごとに掲載いたします。
)
福島の進路16.7
16
100
製品在庫指数(鉱工業)は4ヵ月連続、消
費者物価指数は2ヵ月連続のプラスとなった。
50
一方、実質全世帯消費支出、保証申込額はプ
ラスからマイナスとなった。貸出約定平均金
利(地方銀行)は8ヵ月連続、常用雇用指数
(製造業)
、法人事業税(調定額)は3ヵ月連
0
5
続のマイナスとなった。
44
15
地方経済天気図
全国地方銀行協会
(平成16年6月発表分)から
輸出が好調を持続し、設備投資も持ち直しの動きが
拡がるなど、景気改善の足場を固める地方経済
4∼5月の地方経済は、輸出が好調を持続し、設備投資の持ち直しの動きが拡がる中で、
生産活動も引続き改善基調にあるなど、景気改善の足場を固めてきている。
需要面では、個人消費は、大型小売店販売が季節衣料の不振などから前年割れとなり、小
型乗用車販売も不振が続くなど、力強さを欠く。住宅建築は、地域により明暗が分かれるも
のの、総じて弱含み。設備投資は、製造業に加え、非製造業にも前向きな動きが続くなかで、
中小企業にも動意がみられるなど、持ち直しの動きが拡がっている。公共工事は、一部地域
で大型発注もみられるが、全体としては減少基調。輸出は、アジア向けを中心に好調を持続。
観光は、多くの地域で緩やかな持ち直しの動きが拡がっている。
この間、生産活動は、電子部品・デバイスや自動車などが高操業となるなど、改善基調が
続いている。雇用面は、有効求人倍率が上昇し、新規求人数にも増加がみられるなど、引続
き緩やかな改善傾向にある。
。
向こう3ヵ月程度の先行きについては、当面、景気改善に向けた動きが続くとみられている
各 地 の 景 気
北海道
晴 :明るい
晴一部曇:一部に明るさ
曇 :停滞、持ち直し
曇一部雨:不振
東北
雨 :厳しい
中国
近畿
北陸
甲信越
関東
東海
九州
四国
沖縄
福島の進路16.7
45
地方経済天気図
東北経済抜粋
個人消費は、大型小売店販売が季節衣料
の不振などから引続き前年を下回り、乗
用車販売も小型乗用車の低迷が続くなど、
投資や電気機械の更新投資、小売業の出
店、店舗統合投資などで持ち直しの動き。
●公共工事
青森、宮城、秋田、山形で増
加。岩手、福島で減少。青森では新幹線
低調。住宅建築は、分譲住宅の増加など
工事、秋田では国道トンネル工事、山形
から、全体として前年を上回った。設備
ではダム関連工事などで増加。岩手、福
投資は、緩やかな回復傾向がみられるが、
島では公団、市町村からの受注減少が響
力強さを欠く。公共工事は、依然水準は
いた。
低いものの、新幹線工事やダム工事など
の大型発注があり前年を上回る。輸出は、
鉄鋼、電気機器、輸送用機器などが増加
し、引続き好調。観光は、ゴールデン
●輸出
宮城、秋田、山形で好調。
青森では、鉄鋼製品、電気機器が増加。
宮城では音響、映像機器の部分品、秋田で
ウィーク期間中の主要観光地の入込み客
はパルプ、紙製品が増加。
数が前年を上回るなど、やや持ち直し。
●生産活動
生産活動は、電子部品Éデバイスが持ち
[電気機械] 青森、岩手、山形で増加。
直し、情報通信機械、精密機械などが増
[電子部品Éデバイス] 青森、岩手、宮城、
産傾向にあるなど、回復傾向を持続。雇
秋田、福島の5県で増加。
用は、有効求人倍率の改善が足踏み状態
にあるものの、新規求人数が引続き増加
するなど、改善基調。先行きについては、
当面、緩やかな持ち直しの動きが続くと
みられている。(
「曇一部雨」)
持ち直しの動き
[精密機械] 青森、岩手で増加。
[情報通信機械] 青森、岩手で増加。
[輸送機械] 青森で増加。
[食料品Éたばこ] 宮城、福島で増加。
[木材É木製品] 秋田で増加。岩手で減少。
●個人消費
4月の大型小売店販売額は、
●観光等サービス業
ゴールデンウィーク
6県全てで前年を下回った。4∼5月の
期間中の入込みは、青森、秋田で好調。
乗用車販売は、各県とも主力の中小型車
岩手、山形ではスキー客が減少。また山
が低調なことから前年を下回った。なお
形、福島では温泉入込み数が低調に推移。
軽乗用車は各県とも好調に推移している。
●住宅建築
青森、宮城、福島で前年を上
●雇用情勢
改善基調。
4月の有効求人倍率は、総じて足踏み状
回る。
態。新規求人数は各県で改善の動き続く。
4月の新設住宅着工戸数は、青森、福島
●景気の先行き見通し
で貸家É分譲が前年増となり好調。宮城で
青森、宮城、秋田では、緩やかな改善を
は分譲が好調。各県とも持家は低調に推移。
辿る見込み。岩手、山形では横這い圏内で
●設備投資
推移。福島では、生産活動や雇用で持ち直
青森、秋田、福島で持ち直し
の動き。青森では環境、リサイクル関連
46
福島の進路16.7
しの動きが拡がる見込み。
経済日誌
経済日誌
(平成16年5月)
県
内
国 内(含む海外)
1日○県地方労働委員会は昨年度の個別的
1日○欧州連合( EU )は、10ヵ国(東欧
労使関係の相談状況をまとめた。件
諸国等)が正式加盟し、25ヵ国体制
数は前年度より18件多い163件で相
になった。前身の欧州石炭鉄鋼共同
談制度を開始して以来最多。
体は6ヵ国で1952年にスタートした。
5日○県の発表によると、本県の4月1日
5日○総務省は、4月1日現在の15歳未満
現在の子供(15歳未満)の数は、
の人口推計を発表。昨年より20万人
317,025人で、前年を6,709人下回り、
少ない1,781万人で、23年連続の減
過去最少を更新した。
少となった。
10日○福島市の「県女性のための相談支援
10日○東京ディズニーランド等を運営する
センター」の相談件数が1ヵ月間で
オリエンタルランドは04年3月期の
360件に上った。ドメスティックÉ
連結決算を発表。売上高は前期比
バイオレンス等の相談が目立つ。
1.4%増と4期連続の増収となった。
18日○平成15年に県内在住の外国人数は
12日○4月の消費動向調査によると、今後
12,673人となり、平成元年の4,083
半年間の消費意欲等を示す消費者態
人の約3倍に増えた。外国人登録数
度指数は、2人以上の一般世帯で
が最も多いのは、福島市の2,144人。
45.4と前月比2.7ポイントの上昇。
19日○第三セクターの会津鉄道(社長:佐
18日○ブッシュ大統領は、6月に任期の切
藤知事)の下期(昨年10月∼今年3
れるアランÉグリーンスパン FRB
月)の観光客ら定期外の利用客は前
議長を再指名すると発表した。任期
年より8.7%増加した。
は4年。上院承認を経て就任する。
28日○県内の外国人労働者数は、昨年6月
28日○総務省が発表した4月の完全失業率
1日現在1,121人となった(福島労
(季節調整値)は、前月と同じ4.7%
働局まとめ)。男女別にみると、男
だった。完全失業者数は前年同月に
性291人、女性830人。
比べ50万人減の335万人。
福島の進路16.7
47
資料紹介
資
○平成16年版
料
国民生活白書
(平成16年5月
紹
介
めたものであり、本文全6章及び資料に
内閣府)
より構成される。第1章では、平成15年
本年の国民生活白書では、「人のつなが
(2003年)の国際社会における主要な動き
りが変える暮らしと地域―新しい『公共』
と日本外交の総括につき記述しているほか、
への道」という副題の下、地域における住
イラクや北朝鮮をめぐる問題等について詳
民の活動に焦点を当て、「子育てネット
述している。また、第2章では主な地域情
ワークえひめ」や「ふらの演劇工房」など、
勢と地域別の日本外交、第3章では各分野
草の根の活動事例から始まり、その意義や
における国際社会の主な取り組みと日本外
活動を支えるものを考察している。
交についてまとめている。さらに、第4章
内閣府は、暮らしと社会に結びついた施
では外交への国民の参加と国内世論É国内
策を一体的に推進しており、国民生活、男
広報について、第5章においては海外の日
女共同参画、青少年、高齢社会、障害者と
本人や日本企業を支援するための取り組み
いったテーマを扱う白書を、昨年より「暮
について、第6章ではこうした外交活動を
らしと社会」シリーズとして刊行している。
支える基盤について説明している。
○平成16年版
外交青書
(平成16年4月
○図説
外務省)
食料・農業・農村白書
(平成16年5月
農林統計協会)
2003年は国民の外交への関心が大きく高
わが国の農業の現状をみると、農業の構
まった一年だった。日本を取り巻く国際環
造改革が立ち遅れ国民と農業との間には大
境が激しく変化する中で、イラクの武力行
きな距離感が存在していることに加え、
使への対応とその後の同国に対する人道復
WTO 農業交渉や FTA 交渉の中で、国際
興支援、及び拉致問題や核問題をはじめと
的な規律の強化が求められてきている。
する北朝鮮情勢への対応に国民的な関心が
本年の食料É農業É農村白書では「食料É
寄せられている。また、アメリカ合衆国と
農業É農村基本計画」の見直し作業が進め
の関係や近隣アジア諸国との関係の在り方
られていることを踏まえ、現行の基本計画
について様々な角度から議論が深められて
が策定された後の食料É農業É農村をめぐ
いる。
る情勢の変化や現在直面している課題、さ
本書は、原則として、平成15年1月1日
らには農政改革の必要性について国民全員
から12月31日までの国際情勢の推移及び日
が理解できるよう写真や図表も使って見や
本が行ってきた外交活動の概容をとりまと
すく、かつ、わかりやすく記述してある。
48
福島の進路16.7
主要経済指標
県 内
主要経済指標
¶YÖA
項目
Pは速報、rは訂正、※は年度計
鉱工業生産指数
(季調済)
(総合)注1
機
12年=
100
主
械
前年比
%
要
化
12年=
100
学
前年比
%
業
繊
12年=
100
種
維
前年比
%
別
食料品Éたばこ
12年= 前年比
100
%
12年=
100
前年比
%
製 造 工 業
生 産 指 数
12年=
前年比
100
%
平成13年
93.9
▲ 6.1
▲ 6.1
93.9 91.1
▲ 8.9
97.2
▲ 2.9
88.3
▲ 11.7
101.8
平成14年
93.0
▲ 0.9
▲ 0.9
93.0 92.1
1.1
94.6
▲ 2.7
86.2
▲ 2.4
100.3
年月
鉱工業出荷指数
(季調済)注1
12年=
100
前年比
%
1.8
94.0
▲ 6.0
▲ 1.5
94.3
0.3
平成15年
98.2
5.6
98.2
5.6
103.7
12.6
95.1
0.5
82.3
▲ 4.5
97.2
▲ 3.1
101.4
7.5
15年4月
95.6
4.7
95.5
4.6
96.8
7.3
97.1
2.4
80.3
▲ 7.7
104.1
1.9
97.7
6.1
5
101.1
6.4
100.9
6.1
113.3
17.6
93.8
▲ 4.2
81.4
▲ 4.0
93.7
▲ 9.2
103.5
9.9
6
95.8
3.4
95.7
3.3
98.8
7.6
102.0
8.5
78.1
▲ 6.0
89.8
▲ 11.2
99.7
6.8
7
92.6
▲ 0.7
▲ 0.7
92.6 92.0
0.3
101.1
4.2
83.9
▲ 1.7
89.6
▲ 9.1
95.7
1.1
8
94.6
▲ 0.7
94.6
▲ 0.7
96.8
7.3
97.0
▲ 2.6
83.1
▲ 2.3
87.9
▲ 9.1
100.8
4.1
9
103.5
11.1
103.7
11.2
114.1
23.5
97.7
1.9
81.2
▲ 4.7
97.9
3.8
108.9
14.1
10
99.2
4.6
99.2
4.6
105.7
10.2
86.6
▲ 10.9
81.3
▲ 7.3
101.3
2.7
104.5
6.3
11
99.4
▲ 0.2
99.5
0.0
110.5
8.1
83.0
▲ 13.1
83.1
▲ 7.8
89.5
▲ 5.1
101.4
1.5
12
16年1月
100.8
5.0
100.9
5.3
108.8
9.3
101.8
6.9
81.2
▲ 4.3
98.5
2.2
105.1
8.2
105.2
2.9
105.6
3.2
110.5
7.1
106.0
10.7
84.5
▲ 6.0
106.8
▲ 12.0
108.0
4.2
▲ 2.1
r 93.9 99.7
▲ 3.8 r 99.1
10.0
77.4
▲ 3.7
84.8
▲ 16.5
95.5
▲ 0.8
1.1 P 99.7
1.1 P 97.9
▲ 5.4 P 100.2
4.6
2
93.9
▲ 2.2
3
P 95.6
0.9
P 95.5
4
―
―
―
調査機関
県
―
企
―
画
調
―
整
3.1 P 75.4
―
部
―
情
―
報
統
▲ 7.0 P 93.5
―
計
―
領
―
―
―
域
注1.鉱工業生産É出荷É在庫指数の前年比は原指数の増減率。暦年の年平均値は原指数。
月別欄の前年比は前年同月比(以下同様)
¶YEšÝÖA
項目 鉱工業在庫指数
(季調済)注1
12年= 前年比
100
%
年月
使
総
103 Èh
用
電
量
前年比
%
力
量
うち大口電力使用量
103 Èh
前年比
%
清酒課税
移 出 量
kl
前年比
%
公共工事前払金保証実績
公共工事着工
総 工 事 費
百万円
発 生 件 数
前年比
%
件
前年比
%
保 証 金 額
百万円
前年比
%
平成13年
117.2
平成14年
117.6
▲ 2.1 ※4,976,471 ▲ 2.4 27,274 ▲ 4.7 ※ 363,442 ▲ 1.3 ※8,920 ▲ 4.3 ※141,277 ▲ 5.6
17.2 ※ 13,376,469 0.3 ※ 13,800,034
3.2 ※5,230,342
▲ 5.3 ※ 289,409 ▲ 20.4 ※8,838 ▲ 0.9 ※128,757 ▲ 8.9
5.1 25,822 平成15年
123.9
5.4 ※ 13,924,496
0.9 ※5,423,509
▲ 3.5 ※ 302,234
3.7 24,913 15年4月
127.7
18.3
5.7
4.2
▲ 0.1
2,181 16,098
71.9
▲ 3.1
408 5
126.2
4.3
1,088,246
2.2
437,520
5.8
▲ 10.0
1,790 ▲ 14.7
13,099 ▲ 3.7
489 10,053
6
123.0
6.9
1,062,685
3.2
455,202
5.7
▲ 2.2
1,729 57,463
963
▲ 4.8
13,690 7
135.7
16.8
▲ 0.5
1,119,127 ▲ 1.7
462,884 ▲ 2.0
1,878 33,784
12.2
▲ 16.0
921 8
121.2
3.8
▲ 7.3
1,128,002 429,438
0.0
1,488
49,010
79.6
626
1.6
23.3
861
1,154,817
432,141
2.2
▲ 15.8 ※111,640 ▲ 13.3
4.4 ※7,443 69.3
2.1
▲ 25.2
9,604 15,760
31.2
1.7
▲ 2.6
8,965 9
▲ 2.6
117.9 1,151,975
0.3
462,640
5.5
▲ 0.4
1,777 38,328
6.0
13,854
12.0
10
▲ 6.2
110.6 1,135,791
2.7
463,029
4.3
▲ 4.3
2,177 ▲ 55.8
14,381 ▲ 10.2
925 13,358
2.1
11
▲ 3.3
118.4 ▲ 2.0
1,102,168 450,926
3.5
▲ 11.7
2,386 25,912
83.6
▲ 25.2
681 ▲ 24.5
7,212 12
126.5
2.9
▲ 0.6
1,163,615 454,056
2.2
▲ 5.6
4,160 ▲ 16.4
16,791 ▲ 43.0
661 ▲ 40.1
6,601 124.8
5.1
1,312,517
0.5
451,297
4.3
▲ 8.8
1,239 ▲ 5.9
9,557 ▲ 30.7
422 ▲ 16.2
4,283 2
▲ 2.5
122.4 1,245,750
3.3
446,303
5.2
▲ 10.5
1,686 ▲ 49.8
11,299 ▲ 21.7
231 ▲ 33.1
1,755 3
P 126.7 ▲ 4.5
1,259,803
4.2
478,073
5.8
▲ 3.0
2,041 ▲ 59.7
16,512 ▲ 41.6
255 ▲ 57.6
6,505 1,225,312
6.1
481,233
11.4
▲ 11.1
1,939 16年1月
4
調査機関
―
―
県企画調整部
情報統計領域
東 北 電 力 福 島 支 店
福島県酒造
組合連合会
―
国土交通省
―
▲ 19.4
329 10,626
10.6
株 福島支店
東日本建設業保証ò
注1.鉱工業生産É出荷É在庫指数の前年比は原指数の増減率。暦年の年平均値は原指数。
月別欄の前年比は前年同月比(以下同様)
福島の進路16.7
49
主要経済指標
県 内
šÝÖA
新
項目
総
計
前年比
%
戸
年月
設
利
持
家
住
関
家 分
用
貸
係
譲
戸
戸
戸
宅
別
給
与
着
資
間
民
戸
戸
工
金
資 金 公 的
前年比
戸
%
別
資 金
前年比
%
着
工
建
築
物
建築物
床面積
工事費予定額
むね
百㎡
百万円
平成13年
15,010
▲
5.2
7,619
5,844
1,443
104
9,636
13.2
5,374
▲ 26.6
13,683
28,390
410,151
平成14年
14,322
▲
4.6
7,363
5,361
1,451
147
10,572
9.7
3,750
▲ 30.2
13,243
25,816
369,259
平成15年
13,741
▲
4.1
7,035
5,428
1,167
111
10,894
3.0
2,847
▲ 24.1
12,699
25,388
360,693
15年4月
1,101
▲ 18.2
670
397
32
2
924
▲ 2.5
177
▲ 55.5
1,234
2,055
26,120
5
1,123
▲
3.3
631
377
110
5
966
18.7
157
▲ 54.8
1,054
1,805
25,136
6
1,320
1.0
816
457
43
4
1,113
10.7
207
▲ 31.5
1,421
2,791
41,827
7
1,285
5.7
765
470
32
18
1,090
15.2
195
▲ 27.8
1,262
2,830
41,184
8
923
▲ 21.9
539
332
49
3
745
0.7
178
▲ 59.7
906
1,854
26,818
9
1,743
45.9
625
733
377
8
1,293
40.1
450
65.4
1,157
2,458
34,899
43,706
10
1,087
▲ 24.4
523
530
32
2
842
▲ 25.9
245
▲ 18.6
1,055
2,653
11
1,116
▲
7.8
562
463
66
25
827
▲ 9.2
289
▲ 3.3
1,114
2,488
35,398
12
1,164
▲
1.5
496
577
89
2
892
▲ 2.3
272
1.1
1,026
1,884
24,176
821
▲
7.5
349
427
45
0
638
0.6
183
▲ 28.0
644
1,339
19,110
21,831
16年1月
2
885
5.7
422
401
62
0
733
15.1
122
▲ 39.0
806
1,482
3
980
▲ 15.1
537
365
54
24
817
▲ 12.2
163
▲ 26.9
963
1,580
21,219
4
1,150
4.5
635
459
56
0
915
▲ 1.0
235
32.8
1,146
2,271
35,881
調査機関
国
土
交
通
省
ÁïÖA
項目
百貨店売上高
注1
前年比
%
百万円
年月
量販店売上高
注2
百万円
乗用車新車登録台数
前年比
%
台
前年比
%
農家現金家計支出
注3
温泉旅館(福島、
郡山、
会津若松)利用者
前年比
%
円
前年比
%
人
平成13年
61,404
▲ 3.1
188,662
▲ 4.7
79,253
▲ 2.1
4,903,731
▲ 2.6
※3,278,368
1.5
平成14年
54,674
▲ 3.6
183,450
▲ 2.2
77,082
▲ 2.7
4,583,832
▲ 6.5
※3,210,491
▲ 2.4
平成15年
53,121
▲ 2.8
182,481
▲ 3.2
76,050
▲ 1.3
4,377,540
▲ 4.5
※3,172,038
▲ 1.2
15年4月
4,355
▲ 2.4
14,772
▲ 0.7
4,798
▲ 9.7
355,215
▲ 13.3
221,171
▲ 0.9
5
4,174
▲ 3.8
14,946
▲ 1.7
5,442
▲ 4.8
408,993
23.4
235,474
▲ 6.0
6
4,167
▲ 4.8
14,639
▲ 1.2
6,194
▲ 1.2
347,437
▲ 7.8
261,003
▲ 0.8
7
4,394
▲ 2.4
15,073
▲ 6.9
6,489
▲ 2.6
318,776
▲ 14.3
255,403
12.7
8
3,807
▲ 0.3
16,263
▲ 4.3
4,290
▲ 6.8
396,495
4.2
318,824
▲ 2.1
9
3,708
▲ 10.8
13,941
▲ 4.7
7,100
▲ 5.1
307,023
▲ 16.8
238,617
▲ 8.1
10
4,602
1.7
15,012
▲ 1.0
5,966
▲ 1.3
351,006
▲ 11.7
336,077
▲ 0.5
11
4,746
▲ 4.8
14,346
▲ 6.2
5,979
▲ 4.1
382,392
▲ 4.2
331,405
1.0
12
5,442
▲ 4.0
19,257
▲ 5.3
5,268
0.7
466,370
7.0
268,731
▲ 1.3
▲ 3.3
16年1月
4,617
▲ 1.5
16,334
▲ 2.7
5,586
4.0
―
―
232,114
2
3,676
▲ 4.2
14,040
1.0
7,113
1.7
―
―
239,061
5.7
3
4,929
▲ 5.2
15,450
▲ 2.4
12,430
2.2
―
―
234,158
▲ 9.0
4,056
▲ 6.9
15,078
▲ 2.8
5,115
6.6
―
―
4
調査機関
P
経
済
P
産
業
省
県自動車販売店協会
注1.前年
(同月)
比については店舗調整済
(平成16年3月時点6店舗)
。
注2.前年
(同月)
比については店舗調整済
(平成16年3月時点65店舗)
。
注3.平成4年4月より「自給的農家」を除く。前年同月比については調整済。
50
福島の進路16.7
農水省福島統計情報事務所
―
当
研
―
究
所
主要経済指標
県 内
ÁïÖA
消
項目
総
合
費
食
者
料
住
物
居
価
指
数
光 熱 É 水 道
被服及びはき物
教
12年=
100
前年比
%
12年=
100
前年比
%
12年=
100
教 養 É 娯 楽
前年比
%
前年比
%
12年= 前年比
100
%
12年=
100
前年比
%
12年=
100
平成13年
99.3
▲ 0.7
▲ 0.8
99.2 101.6
1.6
100.7
0.7
95.9
▲ 4.1
101.0
1.0
97.7
▲ 2.3
平成14年
98.2
▲ 1.1
▲ 1.0
98.2 102.0
0.4
98.8
▲ 1.9
93.0
▲ 3.0
101.4
0.4
95.0
▲ 2.8
平成15年
97.8
▲ 0.4
97.6
▲ 0.6
102.4
1.0
92.6
▲ 2.5
15年4月
年月
102.0
前年比
%
育
12年=
100
0.0
98.9
0.1
91.7
▲ 1.4
98.0
▲ 0.4
98.3
0.0
101.7
▲ 0.3
99.0
▲ 0.6
92.7
▲ 1.3
102.7
1.3
91.6
▲ 3.6
5
98.1
▲ 0.6
▲ 0.8
98.4 101.7
▲ 0.4
99.1
▲ 0.6
93.8
▲ 1.1
102.7
1.3
91.9
▲ 3.4
6
97.8
▲ 0.8
▲ 1.1
97.5 101.8
▲ 0.4
99.2
▲ 0.5
93.3
▲ 1.5
102.7
1.2
91.9
▲ 3.2
7
97.6
▲ 0.6
▲ 1.6
96.7 102.0
▲ 0.1
99.2
1.4
89.9
▲ 2.8
102.7
1.2
93.0
▲ 2.3
8
97.8
▲ 0.6
97.1
▲ 1.7
101.9
▲ 0.1
99.2
1.4
88.0
▲ 2.3
102.7
1.2
94.9
▲ 2.0
9
97.9
▲ 0.3
▲ 1.0
97.3 102.2
0.4
99.2
1.4
92.0
▲ 1.8
102.7
1.2
92.8
▲ 2.6
10
97.9
▲ 0.1
▲ 0.5
97.3 102.2
0.3
99.2
1.5
94.5
0.3
102.7
1.2
92.2
▲ 2.1
11
97.5
▲ 0.5
▲ 1.7
96.1 102.6
0.8
99.2
1.5
94.5
0.0
102.7
1.2
91.2
▲ 2.8
12
97.8
▲ 0.2
▲ 1.2
96.8 103.1
1.3
99.1
1.3
92.5
▲ 1.3
102.7
1.2
91.7
▲ 2.6
97.8
▲ 0.2
▲ 0.3
98.8 102.8
1.0
98.7
0.8
88.6
▲ 2.3
102.7
1.2
90.7
▲ 2.6
2
97.8
0.2
99.3
0.9
102.5
0.7
98.8
0.7
87.0
▲ 1.7
102.7
1.2
90.5
▲ 2.8
3
97.9
0.1
98.9
0.6
102.6
0.8
98.7
0.4
89.2
▲ 0.9
102.7
1.2
91.2
▲ 2.6
4
98.0
0.0
98.5
0.2
103.3
1.6
98.7
▲ 0.3
92.0
▲ 0.8
103.1
0.4
90.7
▲ 1.0
整
部
情
16年1月
調査機関
県
企
画
調
有 効 求 人 数
注3
有効
求人
倍率
新規求人数
注3
人
前年比
%
注1
倍
報
統
計
領
域
J­sêÖA
項目
有効求職者数
注3
人
年月
前年比
%
人
雇用保険受給者実人員
注3
前年比
%
人
常用雇用指数
(産業計)
実質賃金指数
(産業計)
前年比 12年= 前年比 12年= 前年比
%
100
%
100
%
1.5
時間
前年比
%
平成13年
40,363
12.2
21,956
▲ 6.2
0.55
▲ 7.0
8,738 17,937
10.8
▲ 2.9
97.1 平成14年
45,280
12.2
20,476
▲ 6.7
0.45
8,918
2.1
20,210
12.7
▲ 1.0
96.1 平成15年
41,004
▲ 9.4
24,586
20.1
0.60 10,421
16.9
14,713
▲ 27.2
▲ 0.3
95.8 100.0
1.4
10.9
5.8
15年4月
45,640
▲ 9.9
24,654
24.8
0.57
13.6
15,214
▲ 28.3
▲ 1.3
95.3 82.7
4.9
10.8
5.9
5
44,778
▲ 11.4
22,411
21.7
0.56
9,076
13.8
15,378
▲ 31.4
▲ 1.1
95.5 82.6
4.2
10.8
8.0
6
43,122
▲ 10.2
22,099
19.1
0.58
9,759
21.4
15,248
▲ 29.2
▲ 0.7
96.0 148.8
7.1
10.8
10.2
111.0
5.0
9,914
101.5
所定外労働時間
(産業計)
▲ 2.9
98.6 ▲ 5.7
11.6 ▲ 11.2
10.3 7
42,602
▲ 9.6
23,134
12.2
0.56 10,661
8.3
15,625
▲ 29.9
96.9
0.4
3.1
10.6
8
40,113
▲ 9.0
23,747
10.7
0.58
9,625
2.1
14,695
▲ 28.7
96.8
0.6
▲ 5.1
85.1 10.8
6.9
9
40,986
▲ 7.0
27,096
17.0
0.62 12,162
24.2
14,515
▲ 26.7
96.6
0.3
82.5
0.2
11.4
11.8
10
40,109
▲ 8.6
28,241
19.0
0.66 12,924
24.5
13,906
▲ 27.5
96.4
0.1
85.1
2.0
11.1
3.7
11
37,501
▲ 9.4
27,087
16.5
0.67
9,961
3.0
12,474
▲ 27.0
▲ 0.1
96.2 86.2
1.1
11.5
2.7
12
34,905
▲ 10.6
25,506
19.6
0.72
9,398
18.7
12,499
▲ 25.1
95.8
▲ 1.6
186.4 12.4
10.7
16年1月
0.0
35,744
▲ 10.9
25,469
14.3
0.71 11,105
11.1
12,103
▲ 25.9
▲ 0.7
94.3 85.1
3.9
13.7
26.9
2
36,123
▲ 8.4
26,509
14.5
0.70 11,179
9.3
11,469
▲ 26.2
▲ 0.8
93.7 83.9
2.1
13.9
35.0
3
40,164
▲ 6.0
30,225
18.0
0.70 13,928
22.7
11,660
▲ 22.9
▲ 1.9
93.2 86.7
0.7
14.1
36.9
4
43,667
▲ 4.3
22.7
12,256
▲ 19.4
―
―
―
調査機関
福
29,048
島
労
17.8
働
0.71 12,166
局
職
業
安
定
課
―
―
県企画調整部情報統計領域
―
注2
注1.季節調整値。
注2.調査対象事業所の抽出替えに伴い、前年比はギャップ修正されている。
注3.各年の年計は月平均。
福島の進路16.7
51
主要経済指標
県 内
àZEà­ÖA
全
項目 日 銀 券
発行状況
▲ 還収超) 預
( 国
銀
金
貸
前年比
%
行
出
注1
金
預
第二地銀
信 用 金 庫
金 貸出金 預
前年比
%
信 用 組 合
金 貸出金 預
金 貸出金
信
用
件
保
数
前年比
%
証
申
込
金
額
前年比
%
年月
億円
億円
平成13年
▲ 1,408
▲ 2.3
32,654 23,562
3.0
12,022
9,691
12,574
7,423
4,106
3,094 ※14,577
▲ 33.6 ※125,597
▲ 46.8
平成14年
▲ 515
▲ 0.3
32,546 ▲ 10.1
21,192 11,597
9,078
12,423
7,083
3,846
2,935 ※14,101
▲ 3.3 ※121,086
▲ 3.6
平成15年
▲ 1,384
▲ 0.6
32,357 ▲ 1.5
20,875 11,750
8,874
12,590
6,856
3,890
2,883 ※19,047
35.1 ※176,752
46.0
15年4月
▲ 254
▲ 1.1
32,668 ▲ 4.7
20,832 11,474
8,729
12,466
6,922
3,825
2,918
1,020
7.8
10,172
31.0
5
256
▲ 0.5
32,797 ▲ 5.7
20,563 11,474
8,612
12,358
6,834
3,794
2,895
1,446
43.2
15,338
64.5
6
▲ 183
▲ 0.2
32,999 ▲ 8.7
20,037 11,630
8,682
12,523
6,818
3,841
2,888
1,714
39.6
16,473
38.2
7
▲
▲ 0.1
32,598 ▲ 9.5
19,908 11,524
8,751
12,456
6,824
3,842
2,896
1,605
22.0
14,207
30.6
8
▲
6
億円
億
円
件
百万円
35
32,693
0.0
▲ 9.2
20,004 11,588
8,770
12,497
6,840
3,860
2,894
1,304
19.2
10,996
28.4
9
6
32,198
0.1
▲ 4.8
20,703 11,722
8,948
12,404
6,816
3,825
2,888
1,601
23.8
13,047
19.0
10
▲ 294
▲ 0.6
31,719 ▲ 3.1
20,725 11,530
8,806
12,423
6,825
3,841
2,886
1,266
23.2
10,675
25.8
11
▲ 166
▲ 0.2
32,349 ▲ 2.4
20,611 11,542
8,818
12,459
6,840
3,844
2,888
1,255
17.3
10,016
19.8
12
▲ 971
▲ 0.6
32,357 ▲ 1.5
20,875 11,750
8,874
12,590
6,856
3,890
2,883
2,353
37.0
20,919
64.0
32,037
▲ 0.2
21,020 11,556
8,841
12,485
6,810
3,864
2,861
1,055
31.9
10,004
53.2
132.5
16年1月
630
0.6
2
▲
78
32,012
0.3
21,162
0.7
11,578
8,658
12,555
6,795
3,891
2,853
2,009
90.4
21,971
3
▲ 396
31,962
0.1
▲ 0.1
21,062 11,506
8,646
12,344
6,670
3,803
2,798
2,419
56.8
22,933
42.6
4
▲ 361
▲ 0.7
32,425 20,842
11,569
8,502
12,608
6,594
3,868
2,785
1,083
6.2
9,508
▲ 6.5
調査機関
日本銀行
福島支店
東
北
財
0.0
務
局
福
島
渡
手
財
務
事
務
所
県 信 用 保 証 協 会
注2
注1.第二地銀協加盟行
注2.各年の年計は12月の末残
éÆocÖA
県内4市手形交換高
項目
枚
数
金
前年比
千枚
%
年月
百万円
不
注1
額
前年比
%
枚
枚
数
金
形
企
注1
額
件
業
数
倒
金
産
信用保証協会代位弁済
額
前年比
前年比
前年比
前年比
百万円
件
百万円
%
%
%
%
件
数
件
前年比
%
金
額
千
前年比
%
円
▲ 7.5 1,335,028 ▲ 9.2
平成13年 1,385 5,348
▲ 8.4 1,123,674 ▲ 15.8
平成14年 1,268 ▲ 9.7 6,189
4,829 ▲ 8.0 1,013,324 ▲ 9.8
平成15年 1,167 ▲ 4.9 5,359 ▲ 13.4 190 ▲ 21.5 116,444 ▲ 34.1 ※678 ▲ 17.6 ※6,528,616 ▲ 20.5
4,594 15年4月
5
▲ 15.7
99 ▲ 16.3
102,918 ▲ 19.0
91 ▲ 22.5
74,703 24.1
14.5 ※8,207,769
22.0
▲ 3.2
605 27
0.0
▲ 52.7
156 535
▲ 30.8
199 20
602
274.1
▲ 52.5
344 ▲ 65.5
351 ▲ 41.2
10 60
566.7
0.0
▲ 17.5
5,816 58
▲ 56.0
11 ▲ 91.6
447 ▲ 18.4
83,609 8
▲ 10.8
82 ▲ 9.3
68,090 ▲ 19.8
206 ▲ 47.6
148 19
9
▲ 5.8
102 ▲ 10.1
86,546 ▲ 38.9
407 ▲ 66.7
289 10
▲ 9.4
95 ▲ 14.5
81,941 551
18.8
▲ 5.7
765 ▲ 42.3
15 11
▲ 13.5
77 ▲ 13.9
54,973 305
2.7
▲ 4.5
484 ▲ 42.1
11 12
▲ 3.6
104 94,267
0.4
▲ 22.3
320 777
20.0
▲ 26.3
14 ▲ 20.7
87 ▲ 21.1
73,993 ▲ 47.7
241 ▲ 34.7
315 ▲ 59.1
9 ▲ 9.1
91 ▲ 0.9
75,251 ▲ 36.8
216 ▲ 32.0
259 16
94,826
▲ 47.7
201 ▲ 33.3
183 19
▲ 73.9
152 ▲ 78.1
133 4
107
7.6
▲ 8.4
91 9.3
▲ 17.3
85,090 当
研
注1.県内4市手形交換所É累計
福島の進路16.7
究
148.8
68.1
▲ 16.4
102 調査機関
52
30.3 ※6,729,230
0.7
12.5 214,959
7
3
24.4
235.3 ※719
▲ 16.3 176,624 ▲ 17.8 ※823
4.9 242 105
2
109,832
46.1 289
6
16年1月
17.7
583
6.5 5,897
所
21,393
475,885
500.1
23.4
530,685
33.5
▲ 10.0
54 722,301
53.1
5,295
45.7
▲ 14.4
83 ▲ 6.5
1,129,806 11.8
26,375
596.5
▲ 18.8
52 ▲ 39.3
271,772 ▲ 34.8
15 10,941
142.2
▲ 38.6
54 ▲ 39.7
439,511 ▲ 79.7
21,976 ▲ 47.7
45 ▲ 66.5
347,832 ▲ 73.0
3,017 ▲ 30.1
51 ▲ 10.5
620,697 432.5
▲ 22.6
48 ▲ 28.9
426,363 ▲ 36.9
2,834 ▲ 24.2
47 ▲ 42.8
413,239 6.7
4,073
1.9
▲ 53.0
31 ▲ 70.9
190,305 72.7
2,598
55.3
▲ 12.8
95 ▲ 17.5
960,220 ▲ 81.2
4,029 ▲ 83.3
10 ▲ 90.4
45,815 ▲ 51.9
13 11,023
帝国データバンク福島支店
県 信 用 保 証 協 会
主要経済指標
国 内
P印は速報、r印は訂正
ネ ー サ 日銀券
項目 国庫対民間収 マ
プライ残高
支尻(総計)
(M2+CD) 平均発
▲ 払超) (平
( 残) 行 高
億円
年月
国 内 銀 行 勘 定
実質預金
注1
貸出残高
全国銀行 コ ー ル
手形交換高(全国)
レート
貸出約定
(有 担 保
金
額
平均金利 翌 日 物) 枚 数
前年比 前年比
前年比
前年比
百億円
百億円
年利% 年利%
%
%
%
%
千
枚 千億円
企業倒産
(負債総額千万以上)
前年比
%
件
数
金
額
件
前年比
%
億円
前年比
%
平成13年 ※351,787
2.8
7.1 48,617
▲ 3.4
0.8 44,822 1.880
0.0510 208,896
▲ 16.6 19,164
8,773 平成14年 ※645,134
3.3
13.1 50,163
▲ 3.7
3.2 43,164 1.834
0.0010 187,080
▲ 19.6 19,087 ▲ 0.4 137,824 ▲ 16.6
7,053 ▲ 30.8
2.1 165,196 平成15年 ※358,504
1.7
5.5 51,168
▲ 4.1
2.0 41,385 1.799
0.0010 171,980
▲ 10.3 16,255 ▲ 14.8 115,818 ▲ 16.0
6,330 ▲ 71,294
15年4月 1.3
▲ 1.5 41,560 ▲ 4.4
4.5 51,372 1.833 0.0010
14,361
▲ 16.8
542 ▲ 7.2
1,495 ▲ 15.3
9,349 5
70,742
1.6
4.7 51,444
▲ 4.2
1.9 41,339 1.836 0.0010
12,871
▲ 13.5
509 ▲ 16.1
1,452 ▲ 40.9
7,889 6
10,928
1.8
5.2 51,343
▲ 4.5
1.7 41,236 1.828 0.0010
15,485
603
10.2
▲ 4.0
1,381 8,090
7
51,948
1.8
5.3 51,142
▲ 4.8
2.1 40,955 1.828 0.0010
16,207
▲ 12.0
532 ▲ 19.8
1,377 ▲ 39.9
6,981 8
60,287
2.0
5.2 51,262
▲ 4.6
2.8 41,147 1.820 0.0010
11,857
▲ 8.6
444 ▲ 19.8
1,266 11,165
2.0
9
25,003
1.8
5.1 51,116
▲ 2.9
2.4 41,372 1.803 0.0010
15,367
▲ 2.2
576 ▲ 17.4
1,212 10,719
52.0
20.1
10
17,397
1.5
4.7 50,504
▲ 4.1
1.9 40,866 1.811 0.0010
14,017
▲ 2.0
538 ▲ 20.9
1,368 ▲ 57.5
8,526 11
38,198
1.6
4.4 51,067
▲ 4.0
1.7 41,143 1.805 0.0010
11,314
▲ 11.9
401 ▲ 22.4
1,114 9,750
12
25,923
1.5
3.3 51,168
▲ 4.1
2.0 41,385 1.799 0.0010
15,890
▲ 5.0
548 ▲ 20.3
1,132 ▲ 36.9
4,780 51,130
1.6
2.6 50,843
▲ 3.9
1.8 41,081 1.797 0.0010
12,498
▲ 10.4
473 ▲ 18.2
1,181 ▲ 62.3
4,595 2
52,385
1.7
2.7 51,093
▲ 3.5
1.5 40,983 1.796 0.0010
13,002
▲ 9.1
460 ▲ 20.3
1,159 ▲ 28.8
10,741 3
25,857 r 1.7
1.7 51,921
▲ 2.7
1.8 41,169 1.774 0.0010
15,916
638
5.7
▲ 14.8
1,329 ▲ 10.7
10,094 1.6 51,821
▲ 2.7
0.9 40,446 0.0010
13,363
▲ 1.2
535 ▲ 17.3
1,236 ▲ 11.6
8,264 16年1月
4
▲ 22,526
調査機関
1.9
財務省
日
本
銀
―
行
全 国 銀 行 協 会
70.9
東 京 商 工 リ サ ー チ
注1.国内銀行勘定の各指数は、オフショア勘定を含む数値。
項目
年月
企業物価指数 消費者物価指数 輸出入物価指数
全国総合
(総平均) (167都市町村) 輸 出
輸 入
生
12年= 前年同 12年= 前年比
100 月比%
100
%
12年= 前年同 12年= 前年同 12年= 前年比 12年=
100 月比%
100 月比%
100
%
100
12年=100
(円ベース)
鉱
産
工
指
数
業
製造業 機械受注(280社
稼働率 分)船舶«電力除
生産者製品在庫指数 指 数 く民需(季調済)
(季調済)注1
生産者出荷指数
前期比
%
億円
平成13年
▲ 2.3
97.7 ▲ 0.7
99.3 103.1
102.5
▲ 6.8
93.2 ▲ 6.3
93.7 ▲ 0.7
98.3 ▲ 5.8
92.4 113,512 平成14年
▲ 2.0
95.7 ▲ 0.9
98.4 101.9
101.0
▲ 1.3
92.0 ▲ 0.2
93.5 ▲ 8.0
90.4 93.5
平成15年
▲ 0.7
95.0 ▲ 0.3
98.1 97.8
100.1
95.0
3.3
97.2
4.0
▲ 2.4
88.2 97.3 110,545
▲ 0.8
15年4月 r 95.1 ▲ 0.1
98.3 99.9
102.6
93.1
3.0
95.2
3.3
▲ 4.3
90.8 ▲ 3.6
95.7 r 8,723 5
r 94.8 ▲ 1.1
▲ 0.2
98.5 99.1
99.5
94.1
1.1
96.2
0.9
▲ 3.4
91.0 96.8 r 9,185
5.3
6
▲ 1.1
94.7 ▲ 0.4
98.2 99.7
100.3
93.5
2.6
96.2
4.6
▲ 2.8
90.5 96.2 r 9,402
2.4
7
▲ 0.8
94.9 ▲ 0.2
98.0 99.3
100.7
▲ 0.1
94.0 95.7
0.8
▲ 1.5
91.3 ▲ 2.4
96.4 r 9,178 8
▲ 0.7
94.9 ▲ 0.3
98.2 99.0
101.4
▲ 1.3
93.0 ▲ 0.3
95.3 ▲ 0.8
90.6 ▲ 1.9
95.9 r 9,002 9
▲ 0.6
94.9 ▲ 0.2
98.3 96.9
99.6
96.4
4.0
99.0
5.2
▲ 1.6
90.9 ▲ 1.8
98.2 r 8,843 10
▲ 0.5
94.7 98.3
0.0
94.0
96.2
97.5
3.9
100.6
5.6
▲ 2.5
90.6 99.8 r 9,974
11
▲ 0.5
94.8 ▲ 0.5
97.8 93.8
96.9
98.8
2.8
100.2
1.4
91.6
12
▲ 0.2
94.9 ▲ 0.4
97.9 93.8
97.3
98.2
5.8
101.1
7.9
▲ 2.4
89.8 100.2 r 9,952
▲ 0.1
95.0 ▲ 0.3
97.7 94.3
98.1
101.0
5.3
103.7
6.2
▲ 4.5
89.1 ▲ 8.1
103.0 r 9,149 2
95.3
0.0
97.7
0.0
95.3
99.0
97.2
6.7
99.0
5.8
▲ 1.8
89.7 98.5
9,409
3
95.5
0.2
▲ 0.1
97.9 96.5
r101.4
r 97.8
8.3
r 99.1
8.4
▲ 1.0
90.0 98.9
▲ 3.2
9,107 4
95.6
0.1
▲ 0.4
97.9 P 94.6
P 101.4
P 101.0
8.5
P 103.0
8.2
調査機関 日 本 銀 行
総務省統計局
16年1月
日 本 銀 行
経
済
産
0.3
P 91.3
0.6
業
省
▲ 12.0
99,875 10.7
12.8
▲ 5.9
100.6 r 9,385 ―
―
内
閣
6.0
2.8
―
府
注1.鉱工業の各指数の前年比は原指数の増減率。
福島の進路16.7
53
主要経済指標
国 内
建設工事受注
(50社分)
(季調済)
項目
総
額
年月
民
前年比
%
億円
新設住宅着工戸数
間
前年比
%
億円
前年比
%
千戸
大 型 小 売 店 販 売 額
百
貨
店
ス ー パ ー
前年比
%
億円
常用雇用 所 定 外 有 効 求 完全
指数 ※1 労働時間 人 倍 率
失業
乗用車新車登録台数 (製造業)
※2
(未季調)(製造業)(季調済) 者数
前年比
%
億円
前年比 12年
時間
% =100
千台
倍
万人
平成13年
▲ 10.1
143,383 ▲ 10.6
90,656 ▲ 4.6
1,174 ▲ 0.5
96,261 ▲ 5.0
127,147 4,290
0.7
97.1
12.6
0.59
340
平成14年
▲ 9.4
129,862 ▲ 10.7
80,979 ▲ 1.9
1,151 ▲ 2.1
93,652 ▲ 2.2
126,677 4,441
3.5
92.7
13.5
0.54
359
平成15年
▲ 3.5
125,346 ▲ 3.7
126,522 4,460
83,651
3.3
1,160
0.8
▲ 2.6
91,030 0.4
90.6
14.9
0.65
350
16.5
4,604
15.7
100
1.4
▲ 4.7
7,077 ▲ 3.2
10,390 ▲ 7.0
290 91.0
14.9
0.60
385
5
▲ 4.2
7,330 5,352
17.7
▲ 7.7
98 ▲ 3.0
7,118 ▲ 4.0
10,373 ▲ 0.8
323 90.9
13.9
0.61
375
6
9,250
6,208
18.5
115
13.4
▲ 2.1
7,297 ▲ 3.5
10,361 ▲ 3.4
372 90.9
14.3
0.61
361
7
▲ 12.2
9,039 ▲ 4.4
6,001 99
2.6
▲ 2.0
8,649 ▲ 5.5
10,584 ▲ 0.7
400 90.8
14.7
0.63
342
8
▲ 1.7
9,127 5,913
4.7
▲ 5.4
92 ▲ 1.8
6,241 ▲ 4.3
10,750 ▲ 5.8
267 90.5
14.4
0.64
333
9
▲ 4.4
15,655 11,002
1.0
98
1.2
▲ 5.2
6,545 ▲ 5.7
9,544 ▲ 1.0
424 90.4
15.1
0.67
346
10
▲ 6.8
8,321 ▲ 3.1
5,288 105
1.0
7,571
353
3.0
90.2
15.7
0.70
343
330
15年4月
6,720
13.7
10,529
0.0
11
8,891
1.5
6,297
13.6
▲ 4.1
7,916 ▲ 6.7
10,207 ▲ 6.7
340 90.2
16.1
0.73
12
10,831
8.8
7,216
18.9
101
9.4
▲ 3.0
10,502 ▲ 4.8
12,888 338
0.3
90.1
16.3
0.77
300
7,910
4.1
4,989
1.0
89
7.3
▲ 0.1
7,765 ▲ 3.3
11,239 329
11.9
89.7
14.4
0.77
323
▲ 5.2
5,717 16年1月
2
▲ 5.3
8,884 ▲ 0.3
98 0.6
85
1.9
6,342
2.3
▲ 0.7
9,435 442
6.8
89.5
16.1
0.77
330
3
23,526
1.4
15,435
4.3
93
6.9
▲ 4.5
7,794 ▲ 4.8
10,093 698
8.4
89.4
16.5
0.77
333
4
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
交
通
省
調査機関
国
土
―
経
―
済
―
産
業
―
省
注
1
厚生労働省
―
注2
注1.日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会
注2.総務省統計局、各年の年計は月平均
※1.従業員30人以上から5人以上、季調済から未季調に変更
※2.従業員30人以上から5人以上に変更
通
項目
関
輸
出
百万ドル
年月
輸
国 際 収 支 (I M F 方 式)注1
入
貿易Éサービス収支
所得収支
前年同
前年同
百万ドル
月比%
月比%
経常収支
投資収支
億
外貨準備高
外貨1米ドルあたり(東京市場)
資本収支 (年月末) 直物終値
月中最安値 月中最高値
注2
百万ドル
円
円
平成13年
▲ 15.7
405,152 ▲ 7.9
351,110 32,120
84,005
106,524
▲ 58,264
▲ 61,726 401,959
131.47
131.89
113.57
平成14年
415,876
2.6
▲ 4.1
336,830 64,691
82,666
141,397
▲ 80,559
▲ 84,775 469,728
119.37
135.04
115.63
平成15年
469,858
13.0
381,533
13.3 r 83,552 r 82,814 r 157,668
r82,012
r77,341 673,529
106.97
121.48
106.93
15年4月
38,527
15.6
31,604
16.8
12,863
5,946
4,299 499,442
119.46
120.87
117.60
5
36,366
12.6
30,471
11.0
6,735
7,654
13,814
27,240
27,100 543,088
118.63
119.17
115.10
6
37,603
5.9
30,499
18.6
7,695
3,904
11,074
3,133
2,860 545,618
119.77
119.80
117.16
7
39,236
7.1
32,575
7.2
7,078
9,004
15,096
6,278
6,164 556,836
120.11
120.35
117.38
8
36,303
5.5
29,756
2.7
6,288
8,260
14,143
▲ 5,451
▲ 5,542 555,088
117.13
120.69
117.00
9
41,441
10.8
32,056
12.2
9,344
7,081
15,959
23,573
23,227 604,873
110.48
117.72
110.30
10
43,998
16.6
34,361
12.6 r
7,324 r
5,653 r 12,446 r
9,368 r
9,259 626,269
108.99
112.10
107.88
7,066 r
6,417
7,018
11
41,655
9.9
32,584
6.4 r
8,820 r
6,657 r 14,917 r
6,926 644,569
109.34
111.02
107.87
12
45,639
22.7
35,274
14.8 r
8,766 r
4,348 r 11,966 r 17,289 r 16,821 673,529
106.97
110.04
106.93
40,026
24.5
35,293
12.8
2,863
7,705
55,848 741,266
105.88
108.30
105.53
2
44,987
24.1 r 31,751
11.5 P 13,215 P
8,653 P 21,565 P 24,271 P
23,515 776,857
109.08
109.70
105.30
3
P 49,862
22.5 P 39,620
21.6 P 11,160 P
8,968 P 18,283 P 39,644 P
38,340 826,577
103.95
112.30
103.75
4
P 48,044
24.7 P 37,901
19.9
― 814,969
110.44
110.57
103.68
16年1月
調査機関
財
務
省
―
10,540
―
財
56,050
―
務
―
省
注1.発表形式の変更により項目を改定。および単位を円ベースに変更。なお、計数はN及して変更済。
注2.平成7年2月以前は終値ないし15時30分時点の出来値、それ以降は17時時点の気配値ベース。
54
福島の進路16.7
財務省
日
本
銀
行
å
編 集 後 記
å
今月は参議院議員選挙が行われますが、参院選に限らず選挙のたびに問題となるの
は投票率です。投票率が低い原因は色々とあるのでしょうが、政治不信或いは政治家
不信といったことも大きいのではないでしょうか。
6月に終わった通常国会でも、学歴詐称疑惑に年金未納問題と、与野党間での大臣
や議員の個人攻撃の応酬をみていると、国や国民のことを真剣に考えてくれているの
だろうかと疑いたくなるのは私だけではないはずです。ましてや、議会中に携帯電話
でメールを打ったりしている姿を見せられては、投票所へ足を運ぶ気にならなくなる
のも分かるような気がします。
しかし、棄権していては何の解決にもならないことも事実です。私たちの生活や将
来を決める大事な選挙です。投票することで、はっきりと意思表示をすべきではない
でしょうか。
(木幡)
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