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尋常性痤瘡治療ガイドラインにおける アダパレン
尋常性痤瘡治療ガイドラインにおける アダパレン(ディフェリン ゲル0.1%)の適応 尋常性痤瘡治療ガイドライン 主たる皮疹 尋常性痤瘡治療アルゴリズム Ⅰ A アダパレン外用 C1 面皰圧出 C1 スキンケア (洗顔) C1 ケミカルピーリング C1 イオウ製剤外用 C1 C2 漢方** Ⅱa A 抗菌薬外用 A アダパレン外用 C1 ケミカルピーリング C1 NSAID外用 C1 C2 漢方** 面 皰 軽 症 Ⅱb 丘疹,膿疱 中等症 Ⅱc 重 症 最重症 少数の 嚢腫╱硬結を 含むもの 瘢痕╱ケロイド Ⅱd Ⅲ Ⅳ 炎症性皮疹の重症度分類(片顔の炎症性皮疹[紅色丘疹と膿疱]数) 炎症性皮疹が主体 面皰が主体 重 + A 抗菌薬内服 A 抗菌薬外用 A アダパレン外用 C1 ケミカルピーリング + A 抗菌薬内服 A 抗菌薬外用 + (少なくとも1つ以上の有効性を示す質の劣るレベルⅡか良質のレベル Ⅲあるいは非常に良質のⅣのエビデンスがある) C1 良質な根拠は少ないが,選択肢の一つとして推奨する (質の劣るⅢ∼Ⅳ,良質な複数のⅤ,あるいは委員会が認めるⅥのエビ デンスがある) C2 十分な根拠がないので(現時点では)推奨できない (有効のエビデンスがない,あるいは無効であるエビデンスがある) 症 度 標準写真 Ⅰ + C1 ステロイド局注 C2 トラニラスト内服 C2 手術療法 C2 ケミカルピーリング アダパレン外用 アルゴリズム での推奨度 A Ⅰ Ⅱa ∼ Ⅱd 面皰,丘疹・膿疱が ある場合 CQ1 アダパレン外用(面皰がある場合) アダパレン外用 痤瘡(面皰)に アダパレン外用は 有効か? 推奨度 A 痤瘡(面皰)に対して, アダパレン外用を強く推奨する。 CQ2 痤瘡(炎症性皮疹)に アダパレン外用は 有効か? CQ3 痤 瘡(炎症性皮疹:軽 度から 中等症)にアダパレン外用と 抗菌薬外用の併用は有効か? アダパレン外用 推奨度 A 痤瘡(炎症性皮疹:軽症から重症)に対して, アダパレン外用を強く推奨する。 アダパレン外用+抗菌薬外用 推奨度 A 痤瘡(炎症性皮疹:軽症から中等症)に対して, アダパレン外用と抗菌薬外用の併用を強く推奨する。 CQ4 (無効あるいは有害であることを示す良質のエビデンスがある) 痤瘡(炎症性皮疹:中等症か ら重症)にアダパレン外用と 抗菌薬内服の併用は有効か? エビデンスレベルの分類 CQ5 D 行わないよう推奨する デンスがある) B 行うよう推奨する 最重症 51個以上 尋常性痤瘡 推 奨 度 の 分 類 (少なくとも1つの有効性を示すレベルⅠもしくは良質のレベルⅡのエビ 重症 21∼50個 + ●集簇性痤瘡や劇症型痤瘡は,病態が異なるため,本アルゴリズムには含まない。 A 行うよう強く推奨する 中等症 6∼20個 面皰が ある場合 A 抗菌薬内服 A 抗菌薬外用 A アダパレン外用 C1 ケミカルピーリング C1 NSAID外用 B ステロイド局注 C1 抗菌薬内服 軽症 5個以下 Ⅰ:システマティック・レビュー╱メタアナリシス Ⅱ:1つ以上のランダム化比較試験による Ⅲ:非ランダム化比較試験による (統計処理のある前後比較試験を含む) 痤 瘡 軽 快 後の寛 解維 持にアダパレン外用は 有効か? アダパレン外用+抗菌薬内服 推奨度 A 痤瘡(炎症性皮疹:中等症から重症)に対して, アダパレン外用と抗菌薬内服の併用を強く推奨する。 アダパレン外用 推奨度 A 炎症性皮疹が軽快した痤瘡に対して,アダパレン外用の継続を強く推奨する。 Ⅳ:分析疫学的研究 (コホート研究や症例対照研究) Hayashi,N., et al.:J.Dermatol.,2008,35,255 林 伸和ほか:日皮会誌, 2008, 118(10),1893 より一部改変 Ⅴ:記述研究 (症例報告や症例集積研究) Ⅵ:専門委員会や専門家個人の意見 ※丘疹,膿疱の重症度については裏面をご参照ください。 詳細は尋常性痤瘡治療ガイドラインをご参照ください。 **薬剤によって があります。 C1 C2 林 伸和ほか:日皮会誌, 2008, 118(10),1893 より一部改変 監修:東京女子医科大学 皮膚科 准教授 林 伸和 先生 製 造 販 売 元[ 資料請求先 ] 発 売[ 資料請求先 ] R :ディフェリンはGalderma SAの登 録商標です。 C 2009 GALDERMA K.K. , SHIONOGI 禁 無断転 載 DIF-OT-1033-0909MD DFR-V-3(A1) 2009 年 9 月作成 目に見えない毛穴のつまりの段階と ディフェリン ゲル0.1%はニキビ治療の基本となるお薬です。 すべてのニキビを治すことが, 治療のポイントです。 まずは3カ月を目標に治療しましょう。 毛穴のつまりがニキビのはじまり ディフェリン®は 『面』 で塗ることが大切 ディフェリン® 洗顔後の状態 ? 抗菌薬 毛穴のつまりを取り除き, 面ぽうを 減少させ, ニキビの進行を防ぎます。 ニキビ菌を減らし, 炎症をしずめます。 抗菌薬も 使用する 場合 1 目に見えない毛穴のつまり(微小面ぽう) 2 白いニキビ(面ぽう) 大人の人差し指の 第一関節の長さ※が 顔全体への標準塗布量です。 ニキビとその周囲に面で塗る 赤いニキビに塗る 顔全体に塗布する場合 ❶まず,両頬,額,あごに置き 3 赤いニキビ 4 ※1 FTU(Finger-Tip-Unit)は約 0.5g 化膿したニキビ ❷それぞれの部位で塗り広げてください。 (眼の周囲 , 唇 , 小鼻など粘膜に近い部分 はさけてください。 ) ニキビ治療における薬の使い方(ディフェリン と抗菌薬を併用する場合) いろいろなニキビが同時に存在する ® ★ 夜 洗顔 低刺激性保湿化粧品*などで 保湿(乾燥肌・敏感肌の方) ディフェリンⓇを 面で塗る 抗菌薬を塗る 洗顔 低刺激性保湿化粧品*などで 保湿(乾燥肌・敏感肌の方) 抗菌薬を塗る サンスクリーン 黒いニキビ 朝 赤いニキビ 白いニキビ *ノンコメドジェニックの表示があるもの