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会議概要 (PDF形式, 143KB)

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会議概要 (PDF形式, 143KB)
第 3 回名古屋市まち・ひと・しごと創生推進会議(平成 27 年 11 月 17 日開催)
の主な意見について
【総論など】
○MRJの試験飛行やリニア工事着工など非常に追い風になっているように見
えるが、今後こういったビジョンを具体化する上では、チャンスだからこそ逆
に危機感を持っていることが重要な視点かと思う。
○戦略の中で日本の成長エンジンという言葉が使われている。よく名古屋は田
舎・地方都市と言われるが、名古屋は東京、大阪とともに日本を引っ張ってい
くと宣言をしており、非常に心強い。
【圏域・広域連携・地方分権】
○地方分権について、名古屋市が愛知県などと連携して、地方が望む地方分権
のあり方を引き続き提起をしていただきたい。
○名古屋が地方か大都市かという議論で、最近の国の施策では東京と同じく大
都市と判断され、税制などでマイナス作用の施策がとられている。今後もこの
傾向は続く可能性が高いので、国に対して理論的に主張していく必要がある。
○全国でまち・ひと・しごとの戦略づくりが進められているが、普通の市町の
場合には自分の市町をどうするかということでいっぱいだと思うが、名古屋は
愛知県や中部圏全体の雄なので、非常に高い次元のプランであるべき。
○国のバックアップが広域的な問題については必要だと思うが、名古屋市はグ
レーター・ナゴヤの視点をしっかり持つことが重要。MRJも本社は港にある
が、工場は松阪から中津川、飯田まで広がっている。
【基本目標1 産業競争力を活かして成長を続けるまちへ】
○少子化対策・人口増のためにも、まずはしっかりとした産業・雇用が必要だ
という観点から、戦略の最初に産業競争力を活かした成長を位置づけた構成や、
圏域全体での成長、活性化をめざすという点が良い。
○女性活用やワーク・ライフ・バランスについて、若い女性の活躍が話題に出
ているが、ポイントは男性優位の組織かどうか、制度が実現されているかなど
に若い女性は非常に関心が高い。
○ものづくりから価値づくりという言葉に置きかえたのが良い。単純に製造業
だけではなく名古屋圏の産業の裾野を、サービス産業を含めた第三次産業まで
広げていこうという意気込みが伝わってくる。戦略産業を担う人材の育成・確
保の重要性も強調すべき。
○基本目標1の中で、ものづくりは男性の産業と思われがちであるが、価値づ
くり産業や起業支援など、女性の視点への施策が盛り込まれているのが良い。
○女性管理職の交流会とともに、女性起業家・経営者を招いた交流会も同様に
あると良い。
【基本目標2 観光交流の推進によるにぎわいあふれるまちへ】
○観光客の9割を占める国内観光客にとっても魅力的で快適な観光先であるこ
とが、インバウンドの増加にも結びつくことからまずは観光資源の磨き上げ、
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おもてなしの充実、受け入れ環境、必要な施設の整備が重要。その上でインバ
ウ ン ド 、 MICE の 誘 致 だ と い う ニ ュ ア ン ス が 出 せ れ ば 良 い 。
○基本目標2の観光について、企業への外国人の訪問が非常に増えてきている。
企業訪問と観光をセットで考えていくことができると良い。観光案内所などハ
ードの面でも充実させられると良い。
○訪日観光客では、今後も増加が見込まれる中国の人たちを見据えた観光誘致
が非常に重要。中国では今後日本以上に高齢者問題が出てくるので、介護観光
のようなものも打ち出せれば、世界にも発信できる戦略になるのではないか。
【基本目標3 若い世代の希望がかなうまちへ】
○子育て支援については、名古屋市は非常に頑張っている。待機児童ゼロ、子
育てしやすいまち、教育などにも熱心に取り組んでいる。それを売りにしてい
くぐらいの勢いで施策を進めていただきたい。
○名古屋市の人口を維持していく観点には、若い世代に名古屋地区にとどまっ
てもらうこと、他の地域から流入してもらうことが必要。高校生で名古屋圏外
に出ていってしまう若者たちへ働きかけが何かあってもいいのではないか。
○ここ2年間待機児童ゼロであるが、十分に働けなくて悩んでいるママさん・
主婦も結構いる。保育所だけではなく、ボランティアやコミュニティビジネス
等で支え合うような社会になっていくと、より魅力的になるのではないか。
【基本目標4 高齢者がはつらつと暮らせるまちへ】
○高齢者が生き生きと暮らすためには、外出の機会が大事になる。そういう意
味では、高齢の方が出かけやすいまち、あるいは公共ネットワークづくりとい
うこともぜひこの中で挙げていただければと思う。
○大都市の中では、名古屋は高齢者にとってまだ住みやすい。地域社会も残っ
ている。高齢者の住みやすい大都市として打ち出すことができれば良い。せっ
かくお金を投じるのであれば、全国・世界にも発信できるのではないか。名古
屋圏で考えると、大府市の国立長寿医療研究センターでは最先端の認知症の研
究が行われている。それをもっと宣伝していいのではないかと思う。工夫すれ
ば、基本目標2で「介護観光」の素材の一つにできる。
【基本目標間の連携】
○基本目標1の産業競争力を高めるということ、基本目標3-2の社会全体で
子育て支援をするということ、基本目標4-3の高齢者が地域で支え合うとい
うことは、実は相互作用し合う戦略と感じている。元気な高齢者もたくさんい
るので、子育てに対して支え合いの取り組みがあっても良いのではないか。
○若者と高齢者というのはすごく対極的な位置で考えられがちであるが、両者
をつなぐということがもう少し考えられてもいいのではないか。
○高齢者が子どもを預かるだけではなく、学生・インターンにも広げるなど、
社会全体での子育て支援を行政で主導するなど、若者・働く世代・女性・高齢
者が世代間で支え合うような施策を進めていくべき。
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