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第29号(2015.2)(PDF形式:1012KB)
神戸市男女共同参画推進会議ニュース みんなでがっちりと腕を組み、 男女がともに参画できる社会をめざそう! 今回の主なトピック 1.平成26年度「こうべ男女共同参画推進月間」の取り組み 3. (特集2)訪問しました「こうべ男女いきいき事業所」 2. (特集1)神戸のまちで輝く「ひと」 4.神戸市からのお知らせ 平成26年度「こうべ男女共同参画推進月間」の取り組み 神戸市と神戸市男女共同参画推進会議では、10月の「こうべ男女共同参画推進月間」に、 男女共同参画に関する理解と関心を広く深めてもらうための取り組みを行いました。 企業セミナー 「こうべ男女いきいき事業所」の表彰式 菊地 幸夫氏 10月7日に、 弁護士の菊地幸夫氏をお招きし、 「ワーク・ライ フ・バランス 〜仕事も家庭も一生懸命〜」をテーマにご講演い ただきました。 公私ともに多方面で活躍されている菊地先生からは、 ご自身 が地元でバレーボールチームの監督をされていることなどを 踏まえながら、 「まずは、 地域の関係から大切にしていくことが、 ワーク・ライフ・バランスにつながっていくのではないか」 といっ たお話がありました。 先生ご自身の身近な出来事や経験などを 交えながらのお話は、 参加者から大変好評をいただきました。 あすてっぷ講演会 10月25日に、首都大学東京副学長 兼ダイバーシティ推進室長の江原由美 子氏をお招きし、 「私たちの暮らしとダ イバーシティ〜多様性と男女共同参画 〜」と題してご講演いただきました。 江原先生からは、 「ダイバーシティ」 という考え方が、企業の経営戦略とし て発展して来た経緯と、雇用における 江原 由美子氏 男女共同参画が、国際的に未だ低い 日本社会の実態などについて概説いただきました。社会のグ ローバル化に伴い、 「異なる」ことが当たり前になり、性別も 含めた「異なる」を認め合い、話し合っていくことの大切さに ついて、多くのことを学びました。 こうべ男女共同参画推進月間の詳細は VOL.29 2015年2月発行 平成15年度から、男女がともに働きやすい職場づくりに向けて 積極的な取り組みを行っている事業所を「こうべ男女いきいき事 業所」として表彰しており、平成26年度は以下の5事業所を表彰し ました。 これに伴い、表彰事業所は合計66事業所となりました。 【平成26年度表彰事業所】 ※事業所名50音順 ・株式会社アルティネット ・オリックス株式会社 神戸支店 ・早駒運輸株式会社 ・医療法人社団まほし会 真星病院 ・郵船トラベル株式会社 西日本営業部神戸営業所 男女共同参画「川柳コンテスト」 平成26年6月2日〜7月31日に募集し、107名、278作品の 応募をいただきました。審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞8点が 決定しました。 【最優秀賞】 ・かっこいい 仕事も家事も できるパパ 【優秀賞】 ・抱っこひも 育メンパパの ニューファッション ・家事メンも モダンハイカラ 神戸から ・社長さん 育児の為に 休みます ・やってみて 今頃解る 妻の愛 ・さださんの 関白宣言 今は過去 ・エプロンも スーツも似合う お父さん ・女(ひと)と男(ひと) みんな笑顔で ささえ愛 ・要りません 家事・ゴミ出しに プライドは こうべ男女共同参画推進月間 垂水区 小倉修一 東灘区 井上秀代 東灘区 岸野孝彦 北 区 武田善夫 長田区 西村 学 須磨区 新田 修 中央区 平山輝大 中央区 平山千奈 東灘区 脇本昌宏 (敬称略、優秀賞の掲載は作成者の50音順) で検索してください。 編 集:推進会議ニュース部会 発 行:神戸市市民参画推進局男女共同参画課 〒650-8570 神戸市中央区加納町6丁目5番1号 ☎078-322-5179 特集1 神戸のまちで輝く 「ひと」 信頼関係を力に女性が多い職場で活躍 有料老人ホームや在宅介護サービスの企画・経営を行 う神鋼ケアライフ株式会社に平成13年に入社し、介護ス タッフとして働く櫻井行太さん。従業員の約7割が女性と いう環境の中、現場スタッフをまとめる立場から誰もが働 きやすい職場づくりに取り組んでいます。 神鋼ケアライフ株式会社 エレガーノ甲南ケアセンター ステーション長 櫻井行太さん 「信頼関係が何より大切」と話す櫻井行太さん 性別にとらわれずいきいき働く 異性の助けを借りスタッフを支援 働きながら祖父の介護をする母親の姿を見て育った櫻井行 その後は順調にキャリアを重ね、29歳で一つのフロアをまとめる 太さんが、介護職に興味を持ったのは高校3年生の時。「これ ステーション長に就任。20人のスタッフを抱えることに不安はあっ からは介護サービスの需要が増える」という恩師のアドバイス たものの、分け隔てなく積極的に言葉を交わし、日頃の悩みや不満 がきっかけでした。女性が多い職種というイメージはあったも を気軽に相談してもらえる風通しの良い職場づくりに励みました。 のの、 「幼いころから母親の姿を見ていたので、介護を仕事に 妊娠や体調の問題など男性に話しにくい事柄については、 することに抵抗はありませんでした」と振り返ります。専門学 上司であるケアセンター長や自身と同じフロアの副ステーショ 校に通って資格を取得し、20歳で神鋼ケアライフ㈱に入社しま ン長など、信頼のおける女性スタッフに助言を求めたり、スタッ した。 フとの間に入ってもらいます。さらに、妊娠中のスタッフにつ 出勤してみると、同期4人を除きスタッフは全員女性。しか いては、状態に応じて現場の中でも負担が少ない作業へ変更 し、入居者を抱えたり、重い荷物を運んだりという業務に男女 するなど、業務内容を調整するよう努めているそうです。「性 の差はありません。「指導に特別扱いはなく、自然に受け入れ 別が違うと本質的に分からないことや気が付かないことが てもらえました。仕事の合間に気遣いの声を掛けてもらったり 多々あります。いざというときに頼れるよう、身近な異性のス 冗談を言い合ったりと、コミュニケーションを大切にする社風 タッフや上司とは普段から信頼関係を築いておくことが大切 があり、特に男性だからと戸惑うことはありませんでした」。 だと思います」。 しかしながら、入居者の中には入浴や着替えなどの際に男性 現職5年目になり、フロア内の連携もスムーズになってきました。 を嫌がる人がいます。逆の場合もあり、臨機応変に対応してカ バーし合っているそうです。 「互いに楽しく仕事ができるのが一番」と櫻井さん。さらに周囲と 助け合いながら、スタッフのサポートに一層力を注いでいきます。 また、女性が多い分、出産や育児に対しての支援制度が充 実しており、互いの家庭環境を理解し支え合う雰囲気がありま す。結婚して2児の父親となった櫻井さんも、子どもの病気に よる突然の遅刻・欠勤に対応してもらったり、学校行事に合わ せてシフトに融通を利かせてもらったりしたといいます。「3 年目や5年目に同期のスタッフが辞めてしまい、寂しさから一 時は退職も考えました。でも、家庭との両立に恵まれた環境 で、僕自身は辞める理由が見つかりませんでした」と笑顔を見 せます。 女性スタッフに支えられながらフロアをまとめる櫻井さん 訪問しました! 特集2 「こうべ男女いきいき事業所」 一人ひとりが輝くことができる職場に 医療法人社団まほし会 真星病院 今回は平成26年度の「こうべ男女いきいき事業所」 に選ばれた医療法人社団まほし会真星病院を訪ねまし た。子育て世代の職員のため、365日24時間対応の 院内保育を実施。職員の声に耳を傾け、一人ひとりが いきいきと働ける環境づくりに努めています。 理事長・院長 大石麻利子さん 院長補佐・メディカルサポートセンター長 井上やよいさん 理事長・院長の大石麻利子さん(左)と井上やよいさん 家庭との両立を多彩に支援 日が暮れたころ、真星病院の敷地内にある保育所に仕事を 皆が輝く風通しの良い職場に 大石院長は、毎年、パート職も含めた全職員と個人面談し、 終えた職員が子どもを迎えにやって来ます。現在、院内保育 「何か困っていることはないか」 「職場の人間関係はうまく 所を利用している職員は33人。勤務シフトに合わせて365日 いっているか」 「家庭との両立は図れているか」など、一人ひ 24時間対応しているので、夜勤の際も預けられるほか、急な とりの声に耳を傾けます。また、院内のネットワークシステムを 残業が入った場合もそのまま延長できます。 利用して情報共有の場「グループウエア」を設け、誰もが自由 看護部眼科リーダーの川上真吾さんは4歳の長女を預けてい に意見を出せるようにしています。ここでの意見がきっかけと ます。 「さまざまな年齢の子どもと交流ができますし、 イモ掘り なり、時短制度が導入されることになりました。 など季節の行事もあります。あと、温かい給食が出るのはとて 「職員の意見が経営陣に届くことはとても大事。その声はで もありがたいです」。 きるだけ尊重したいと思っています」。素晴らしい提案につい さらに、近隣の幼稚 ては表彰しており、直近では介護士の女性が出した「地域での 園に移った子どもにつ 食育指導」が選ばれました。 いては、降園時に直接 職場の風通しの 院内保育所に送っても 良さは職員のやる らうようにし、職員(保 気 を 向 上 させ 、さ 護者)の終業時間まで まざまな相乗効果 預かっています。「幼 を 生 んで い ます 。 稚園教育を受けさせた 有志が行う「フィッ 院内保育所には0歳から5歳までの 子どもが通います。 シュ活動」もその一 が早いので難しい」という職員の声に応えたかたちです。 つ。これは、アメリ 同病院の仕事と家庭の両立支援は院内保育所に限りませ カのさびれていた ん。育児休業中の職員とコミュニケーションを図るため、月に 魚市場が「楽しく仕事をしよう」と職場の改善活動に取り組ん 一度、看護部長が面談を実施。子育ての相談に乗ったり、悩み だ結果、復活したことからその名が付いたもの。メンバーは、 いけれど、終わる時間 フィッシュ活動には職員の家族も参加 を聞いたりしています。そして、復帰前には自信を持って仕事 職員が楽しく仕事ができ、患者さんも喜ぶ方策を考えて実施し に臨めるように研修を行っています。 ています。例えば、 「あの日、あの時の『ありがとう』を書いて 「私自身、 3人の子どもを持つ母ですので仕事と家庭の両立 みませんか?」というメッセージを院内に貼る試み。患者さん が大変なことはよく分かります。だからこそ、諦めずに能力を発 と職員の「ありがとう」が壁いっぱいに紹介されています。 揮し続けてほしいのです」と大石麻利子院長。皆でバックアップ 「職員が自ら活性化のために動いているのはうれしいし、見 する雰囲気は浸透しており、育児休業の取得率はほぼ100%。 ていて頼もしい」と大石院長。その気持ちに応えるためにも、 平成25年度には介護休業を男性職員が取得しました。 今後も働く人が輝ける職場づくりに努めていきます。 神戸市からのお知らせ 募集やキャンペーン情報など 男女共同参画に関する取り組みや、 募集情報などを紹介します。 ●「春から新しい仲間に会える」 平成27年度 神戸婦人大学学生募集中! 神戸市は、市内在住または在勤で、67歳以下(4月1日現在) の女性を対象に様々な分野での基礎を身につける3年制の「神戸 婦人大学」の学生を募集しています。 1年次は教養講座として幅広い分野を学び、2、3年次では、 「生活・健康」 「文化・デザイン」のコースに分かれ、講義やグルー プ学習を通して理解を深めます。原則土曜の公開講義(全学年共 通)や、コース共通の合同講義(2年次)などもあります。 受講料は年間25,000円(2、3年次は33,000円)。消費税増 税などにより、受講料が変わる可能性があります。申し込みは3月 31日まで。 入学資格 平成27年4月1日現在で満67歳以下の市内在住又 は在勤の女性(過去に神戸婦人大学を卒業された方 は除きます。) 学習期間 平成27年4月から3年間 学習場所 あすてっぷKOBE(神戸市男女共同参画センター)3階 (中央区橘通3-4-3) 募集定員 160名(先着順) 【お問い合わせ先】 神戸婦人大学事務局 TEL 361-7138 FAX 361-7165 神戸市市民参画推進局男女共同参画課 TEL 322-5179 ●「神戸市男女共同参画申出処理制度」のご案内 市民・事業者のみなさんからの男女共同参画に関する市の施 策への苦情や提案などの申し出について、男女共同参画苦情処理 委員が公正・中立な立場で必要な調査を行い、その結果を踏まえ ●「すべての女性が輝く政策パッケージ」について (「共同参画」平成26年11月 内閣府編集より) (1) 「すべての女性が輝く政策パッケージ」が決定された背景 安倍内閣では、 「すべての女性が輝く社会づくり」を最重 要課題に位置付けています。我が国最大の潜在力である「女 性の力」が十分に発揮されることは、人口減少・超高齢化が 進む下においても、活力ある、持続可能な社会をつくること につながります。 (平成26年)10月3日に、 「すべての女性 が輝く社会づくり本部」が設置され、同月10日には、この本 部で、 (同)27年春頃までに早急に実施すべき施策を「すべ ての女性が輝く政策パッケージ」として決定しました。 (2) 「すべての女性が輝く政策パッケージ」の構成について 「すべての女性が輝く政策パッケージ」では、女性の様々 な希望に応じた以下の6つの柱立てにより、女性が輝くため の施策を提示しています。 ①安心して妊娠・出産・子育て ・介護をしたい ②職場で活躍したい ③地域で活躍したい、起業したい ④健康で安定した生活をしたい ⑤安全・安心な暮らしをしたい すべての女性が輝く社会づく ⑥人や情報とつながりたい り本部第1回会合の様子 (3)今後の取り組みについて 「すべての女性が輝く政策パッケージ」に盛り込まれている政策 については、できるものから着手し、すみやかに進めていきます。 【参考】政策の詳細は、 「首相官邸のHP→すべての女性が輝く 政策パッケージ」で確認することができます。 http://www.kantei.go.jp/jp/headline/brilliant_women/ pdf/20141010package.pdf て、市が迅速・適切に対応します。ぜひご活用ください。 ◆申し出は、誰でもできるの? 神戸市内に在住、在学、在勤の方が申し出をすることができ ●女性活躍推進セミナーのお知らせ ます。 神戸商工会議所では、事業所の女性従業員の能力開発や管理職への 登用を支援するセミナーを27年度10、11月に集中的に開催します。 男女共同参画苦情処理委員3名(学識経験者・弁護士、企業関 《セミナーのテーマ(予定)》 ・人事担当者向け女性活躍推進セミナー ・女性リーダーのための指導力強化セミナー ・女性のための営業力アップセミナー ・女性が働きやすい職場づくりと制度改正 ※上記以外のセミナーもあります。 (いずれも有料) ◆申し出は、どのように処理されるの? 係者)が、必要な調査を行います。その報告を踏まえて必要が ある場合は、市長が関係者に対し、助言や是正の要望等を行 います。また、必要に応じて、専門の機関に引き継ぐこともあ ります。 【お問い合わせ先】 神戸市市民参画推進局男女共同参画課 TEL 322-5179 FAX 322-6034 【お問い合わせ先】 神戸商工会議所人材開発チーム TEL 078-303-5808 男女共同参画社会とは、 「女性だから」 「男性だから」 という枠にとらわれることなく、 個性が尊重される暮らしやすい社会を意味します。 神戸市では、 市内の 25団体と学識経験者から構成される 「神戸市男女共同参画推進会議」 を開催し、 講演会やセミナー、 啓発のための冊子 「すくらむKOBE」 を発行するなど、 あらゆる分野での男女共同参画の実現に向けて取り組んでいます。 (50音順) 男女共同参画推進会議は以下の25団体と4人の学識経験者で構成されています。 リサイクル適正 A この印刷物は、印刷用の紙へ リサイクルできます。 神戸経済同友会、神戸市医師会、神戸市機械金属工業会、神戸市漁業協同組合、神戸市歯科医師会、神戸市自治会連絡協議会、神戸市社会福祉協議会、神戸市商店街連 合会、神戸市青少年育成協議会、神戸市PTA協議会、神戸市婦人団体協議会、神戸市民生委員児童委員協議会、神戸市薬剤師会、神戸商工会議所、神戸市老人クラブ連 合会、神戸青年会議所、神戸ファッション協会、NPO法人こうべユースネット、生活協同組合コープこうべ、兵庫県経営者協会、兵庫県社会保険労務士会、兵庫県弁護士 会、兵庫工業会、兵庫六甲農業協同組合、連合神戸地域協議会 この記事に関するお問い合わせは→神戸市市民参画推進局男女共同参画課 〒650-8570 神戸市中央区加納町6丁目5番1号 ☎078-322-5179 神戸市広報印刷物登録 平成26年度第140-2 号(広報印刷物規格B-1類)