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給与計算処理
【お断り】 給与計算業務は、税制や保険法の改正により、保険料率や計算方法が変更されることがあります。 その場合、弥生給与でもこれらの改正内容に合わせた対応処理をしていただくか、もしくはプログラム対応をさせていただくこ とがございます。 このため、改正等があった場合には本書の記載事項や画面などと異なる場合も生じますことを、あらかじめご了承ください。 弥生 ® は、弥生株式会社の登録商標です。 Windows®、Windows Server™、 Windows Vista® は米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録 Microsoft®、 商標です。 Pentium はアメリカ合衆国および他の国におけるインテルコーポレーションおよび子会社の登録商標または商標です。 Citrix Presentation Server™ は、Citrix Systems, Inc. の米国あるいはその他の国における登録商標または商標です。 その他、 記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。 1 2 3 給与計算処理 2 1-1 給与計算の流れ ───────────────────────────────────── 2 1-2 給与処理月度の確認 1-3 給与計算 1-4 給与計算結果の確認 1-5 給与明細書の印刷 1-6 給与の支給に関する資料 1-7 給与の支給に関するその他の資料 1-8 次月度への更新 ─────────────────────────────────── 3 ──────────────────────────────────────── 4 ────────────────────────────────── 11 ─────────────────────────────────── 12 ──────────────────────────────── 15 ──────────────────────────── 18 ──────────────────────────────────── 22 賞与計算処理 27 2-1 賞与計算の流れ ──────────────────────────────────── 27 2-2 賞与データの作成 2-3 賞与計算 2-4 賞与計算結果の確認 2-5 賞与明細書の印刷 2-6 賞与の支給に関する資料 2-7 賞与の支給に関するその他の資料 2-8 賞与計算の終了 ─────────────────────────────────── 28 ─────────────────────────────────────── 30 ────────────────────────────────── 34 ─────────────────────────────────── 34 ──────────────────────────────── 35 ──────────────────────────── 35 ──────────────────────────────────── 37 従業員情報の変更 39 3-1 従業員の採用・退職・休職 3-2 有給休暇の新規付与 ──────────────────────────────── 39 ────────────────────────────────── 44 4 給与の昇給 47 5 社会保険料率の改定と労働保険料申告用資料の作成 51 6 5-1 社会保険料率の改定 ────────────────────────────────── 51 5-2 労働保険料申告用資料の作成 集計表の作成 ────────────────────────────── 53 55 6-1 集計表の種類 ───────────────────────────────────── 55 6-2 集計表の作成 ───────────────────────────────────── 56 6-3 集計表のレイアウト変更 6-4 集計表の追加 6-5 集計表から Excel への書き出し ────────────────────────────── 63 ──────────────────────────────── 58 ───────────────────────────────────── 60 1 1 給与計算処理 給与データを作成後、給与規定や従業員などの情報を設定すると、給与計算を開始するこ とができます。 本テキストでは、練習用の給与データ「日常処理コース用データ」を利用して給与計算処理 を説明します。クイックナビゲータの[データ管理]タブから[データの選択]をクリックし て、 「日常処理コース用データ」を開いてください。 1-1 給与計算の流れ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 給与計算から給与明細書の印刷、 次月度への更新処理は、 クイックナビゲータの [給与支 払] タブで行います。 弥生給与で行う給与計算の流れは次のとおりです。 給与処理月度の確認 給与計算を行う月度、締切日、および支給日を確認します。 従業員情報や給与規定の確認 当月度の給与計算から、従業員の採用や退職、 扶養親族の 異動などによる従業員情報の変更や、事業所の賃金規定の 変更による単価の確認、算定/月変による標準報酬月額の 確認などを行います。 給与計算 当月度の勤怠データを入力して、給与計算を行います。 給与明細書の印刷 従業員に配布する給与明細書を印刷します。 給与の支給 支給方法に応じて、 振込依頼書や金種表を作成します。 資料の作成 住民税や所得税の納付用資料などを作成します。 次月度への更新 当月度の給与計算を終了し、次月度への更新処理を行います。 2 1-2 給与処理月度の確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「実際の給与処理月度」と「弥生給与の給与処理月度」が一致していることを確認します。 本テキストでは、平成 20 年 11 月度の給与計算を行います。 「弥生給与の給与処理月度」が 「平成 20 年 11 月度給与」かどうかを確認してみましょう。 操作手順: 1 クイックナビゲータの[給与支払]タブから[処理月度]をクリックします。 [給与処理設定]ダイアログが表示されます。 2 [処理月度]に「平成 20 年 11 月度給与」と表示されていることを確認します。 締切日や支給日なども確認します。 3 確認したら、 [キャンセル]ボタンをクリックします。 「実際の給与処理月度」と「弥生給与の給与処理月度」が一致していない場合 「実際の給与処理月度」と「弥生給与の給与処理月度」が一致していない場合は、 次の方法で処 理します。 •「実際の給与処理月度」より「弥生給与の給与処理月度」が古い場合 [次月度に更新]ボタンをクリックして、 「弥生給与の給与処理月度」を更新します。 詳細は、 「次月度への更新」 (P22)を参照してください。 •「実際の給与処理月度」より「弥生給与の給与処理月度」が新しい場合 過去の給与計算はできません。 バックアップファイルを復元するか、 [過去データの修正] ウィンドウで過去の給与データを手入力する必要があります。 [過去データの修正] については、弥生給与 09 『操作マニュアル』第 11 章 付録 「過去データ の修正」をご確認ください。 複数の締切日グループを設定している場合 正社員と契約社員で締切日や支給日が異なるなど、 複数の締切日グループを設定している場 合は、締切日グループごとに給与計算を行う必要があります。そのため、 [給与処理設定] ダイ アログに表示される[締切日グループ]から給与計算を行う締切日グループを選択する必要が あります。 本テキストで使用する練習用データには、複数の締切日グループは設定されていません。その ため、 [給与処理設定]ダイアログには、 [締切日グループ]は表示されません。 3 1-3 給与計算 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 給与計算では、勤怠項目や変動項目の値を入力します。 従業員ごとの出勤日数や残業時間などの勤怠項目を入力するには、勤怠データをタイムカー ドに入力して、集計結果を給与明細書へ転記する方法と、給与明細書に直接入力する方法が あります。 本テキストでは、勤怠データを給与明細書に直接入力します。タイムカード機能を使用する 場合の手順は、 「タイムカード入力機能について」 (P10)で説明します。 明細入力ウィンドウの画面構成 課税支給合計や、残業手当の計算の基になる 割増基礎単価、有休残日数などを確認するこ とができます。 給与明細を入力する従業員の 表示条件や入力順序を変更す る場合は、 [セレクト] ボタン をクリックします。 [従業員<個人別>]ウィンドウで従業 員情報の設定内容を確認するには、 [従 業員] で右クリックすると表示されるメ ニューから [従業員ウィンドウを呼び出 す]をクリックします。 4 個人メモに対応した給与明細書 用紙を選択している場合に表示 されます。必要に応じて入力しま す。 [前 へ]ボ タ ン([F6]キ ー)ま た は [次 へ]ボ タン([F7] キ ー) を クリ ック す ると、入力する従業員を切り替える ことができます。 入力内容に誤りがなければ[ロック] ボタンをクリックします。 ロックす ると数字が青で表示され、 データの 入力や変更ができません。 変動項目のみの値を入力する場合に チェックを付けます。 誤って固定金額 項目や自動計算項目を変更してしま うことを防止できます。 日給月給制の小松英人さんの給与計算をしてみましょう。 従業員情報 単価 扶養親族等:3 人(妻・子 2 人) 有休残日数:23 日 [支給] 基本給(月給) :201,000 円 家族手当:10,000 円 (単価テーブル:家族手当ー扶養者 2/ タイプ 2) 住宅手当:15,000 円 勤務手当:20,000 円 皆勤手当:10,000 円 (無遅刻無欠勤の場合) 精勤手当:5,000 円 (遅刻 1 回・1 時間以内、欠勤 1 日以内で皆勤手当が支給されない場合) 食事手当:500 円 / 回 [控除]なし 通勤費 9,850 円 /1 か月毎 住民税 5,800 円 社会保険料 標準報酬月額:300,000 円 健康保険料:12,300 円 厚生年金保険料:23,025 円 端数調整 1,000 円未満は繰り越し ● 3 月度勤怠データ 勤怠項目 変動支給項目 所定就労日(自動表示) 22 日 出勤日数 20 日 休日出勤日数 1日 法休出勤日数 0日 欠勤日数 1日 振替代休日数 0日 有休日数 1日 特別休暇日数 0日 所定労働時間(自動表示) 176 時間 実働時間 180 時間 遅刻早退回数 2回 遅刻早退時間 30 分 普通残業時間 17 時間 30 分 休日勤務時間 3 時間 食事回数 前月修正(残業手当未支給) 2,365 円 変動控除項目 仮払金 20,000 円 6回 5 操作手順: 1 クイックナビゲータの[給与支払]タブから [明細入力 明細書の印刷]をクリック します。 給与明細入力ウィンドウが表示されます。 2 [従業員]の下向き矢印をクリックして、 「小松英人」を選択します。 3 勤怠データを入力します。 手入力した明細項目の値は、緑色で表示されます。 所定就労日 出勤日数 給与カレンダーから計算された当月の所定就労日数が表示されます。 「22」 と表示されていることを確認します。 日給制の従業員の場合は、 入力した日数を基に基本給が計算されます。 小松英人さんの場合は、日給月給制のため基本給の計算には使用され ません。 今回は「20」 と入力します。 休日出勤日数 「休日勤務手当」は、 「休日勤務時間」 に入力した時間数を基に計算され ます。 そのため、 「休日出勤日数」を入力した時点で 「休日勤務手当」 は計 算されません。 今回は「1」と入力します。 法休出勤日数 今回は入力しません。 欠勤日数 入力した日数を基に欠勤控除が計算されます。 また、皆勤手当と精勤手 当の支給条件により、皆勤手当が 0、精勤手当が 5,000 になります。 今回は「1」と入力します。 振替代休日数 今回は入力しません。 有休日数 特別休暇日数 所定労働時間 実働時間 日給制の従業員の場合は、 有休日数を入力しても基本給には反映され ません。有休日数を出勤日数に加算して入力してください。 小松英人さんの場合は、 日給月給制のため基本給の計算には使用され ません。 [情報]ボタンをクリックすると、 有休残日数を確認できます。 今回は「1」と入力します。 今回は入力しません。 給与カレンダーから計算された当月の所定労働時間数が表示されます。 「176」 と表示されていることを確認します。 時間給制の従業員の場合は、 入力した時間数を基に基本給が計算され ます。 小松英人さんの場合は、 日給月給制のため基本給の計算には使用され ません。 今回は「180」 と入力します。 遅刻早退回数 「遅刻早退控除」は、 「遅刻早退時間」 に入力した時間数を基に計算され ます。 そのため、 「遅刻早退回数」を入力した時点で 「遅刻早退控除」 は計 算されません。また、精勤手当の支給条件により、2以上の値を入力する と、精勤手当が 0 になります。 今回は「2」と入力します。 6 遅刻早退時間 入力した時間数を基に遅刻早退控除が計算されます。 今回は 「0:30」と入力します。 普通残業時間 入力した時間数を基に普通残業手当が計算されます。 今回は 「17:30」 と入力します。 休日勤務時間 入力した時間数を基に休日勤務手当が計算されます。 今回は 「3」と入力します。 食事回数 入力した回数を基に食事手当が計算されます。 今回は 「6」と入力します。