Comments
Description
Transcript
「日本中の食卓を 」=(創業者夫婦の思い)
平成 25 年度 大阪府外国人留学生就職支援オープン講座 第2回「日本企業を知る②」 【はじめに】 大阪府国際化戦略アクションプログラム事業 大阪府外国人留学生就職支援オープン講座(2013/11/16 ②「味も変えてます!」→ 発売から 岩城美也子) 味を変えている お客の変化に合わせて現行商品も時代に合わせて改良し、進化させる Q1.日本でどんな企業に就職したいですか? 今の自分が日本で就職を決めて日本人と 肩を並べて働ける自信がありますか? ③「極上の簡単便利を!」→ 食品メーカーには珍しい 消費者の声を細かくチェック! ◆ハウス食品株式会社の概要 Q2.ないとすれば、今の自分に足りないものは何でしょう? あるとすれば、何に自信 が持てますか? 専門知識? 実務能力? 語学力? 若さ? ………? ◎創業: 年 従業員数: 人 年商: 円の総合食品メーカー ◎社長(6代目):浦上博史(創業者の孫) 成熟市場の製品開発は、マーケットシェアよりも 率が重要。 ターゲットとしたお客様に、 。 「多くの人においしいものを」→ 「おいしさ」の最大公約数を追求 Q3.あなたが社長だったら、社員として、部下として、どんな人物を採用したいですか? ◆創業者の思い と ハウス「日本一への道」 創業の頃(100 年前) 、カレーが普及する確証はなかった 【映像聴解】 「カンブリア宮殿 ~ハウス食品~」(テレビ東京)より ◎日本のカレー生産量 = ◎カレーの発祥 → 年間約 億食(1人当たり年間約 50 食⇒週に1度はカレー) = インド 18 世紀、インドを植民地にしていたイギリスに渡り、西洋風のカレーに。 → 幕末頃に日本へ。現在、カレーは日本の ◎国内のカレーの売り上げシェア となっている。 ⇒ ハウス食品が約 %を占めている。 (ランキングの上位 10 商品の内、半分がハウス食品の商品) 「カレーを世の中に広めよう」という志がなければダメ! 創業者が当時一番カレーを日本中に広めようと努めたことが 日本のカレー文化を創った原点となり、今のハウス食品に生きている 1913 年 大阪で「浦上商店」創業(漢方薬などを販売) 1926 年 妻の後押しで取引先からの依頼でカレー粉メーカーを買い取る 1928 年 「即席カレールウ」発売 ハウスのトレードマーク 「in every house」= 全ての家庭に 「日本中の食卓を 」=(創業者夫婦の思い) ◆ハウスの華麗なる戦略 ①「一生離しません!」→ 戦略 豊富な品ぞろえ(価格と味) カレーを広めるために奮闘 親から子へ、子から孫へ家庭の味が引き継がれる ①食品業界初の「 販売」 ②独自の宣伝カーで全国を回る ※楽団員を使っての 宣伝 平成 25 年度 1963 年 「ハウスバーモントカレー」発売 ⇒ 大人のカレーから子供が大好きなカレーに 大阪府国際化戦略アクションプログラム事業 大阪府外国人留学生就職支援オープン講座(2013/11/16 岩城美也子) 【映像を見た後で】 ①創業者は、当時普及する確証のない商品だった「カレー」を扱うリスクを背負いました。 ※「バーモントカレー」のヒットがこれまで家内工業の町工場から会社へと成長。 もし、あなたが当時の創業者だったら、どんな選択をしたでしょうか。 創業者夫婦の思いは「家で作るデザート」の販売へと拡大していく。 ②もし、あなたが創業当時のハウスの社員だったら、そんな社長をどう思いますか? ③社長の話の中で印象に残っている言葉がありますか? その言葉に惹かれた理由は? 1番人気の「バーモントカレー」 家族で楽しく作れるデザートも グループで出し合ってみてください。 ◆100 年企業・ハウスの次なるターゲットは… ◎中国進出:2005 年上海に本格進出 「中国でカレーを 社長への問い① ⇒ ⇒ にする」ことが目標 【最後に…】 企業にとって海外事業は必須なのか? 国内での「 社長への問い② ゼロからの市場開拓に 」と海外での「 こころ 」の両方が必要 理念を失わないための組織改革も必要では? 法人企業として果たすべき「良き企業市民」としての3つの責任 ① に対して ② に対して ③ に対して 目的意識の共有 ◆収録を終えて…村上龍の感想 ハウス食品の 100 年を支えたのは、 「家庭の幸福に寄与する」という基本姿勢だ。 創業者・浦上靖介は、カレー粉の会社を引き受けてくれという依頼を受けるが、迷う。 当時まだカレーは普及していなかったし、大きな資金も必要だった。 1965 年制定 ハウスの意(社是) 一、自分自身を知ろう 二、謙虚な自信と誇りを持とう 三、創意ある仕事こそ尊い 四、ハウスの発展は我々一人一人の進歩にある 五、ハウスの力は我々一人一人の総合力である 六、給与とは社会に役立つ事によって得られる報酬である 七、世にあって有用な社員たるべし、又社たるべし 八、有用な社員は事業目的遂行の為の良きパートナーである 九、社会にとって有用な社である為には利潤が必要である 十、我々一人一人の社に対する広く深い熱意が ハウスの運命を決める だが、「やりなはれ」という夫人の一言が、創業者の背中を押した。 「夫婦が力を合わせたら、実らんわけはあらしまへん」 夫婦間の信頼が、ハウス食品の礎となり、 「家庭、家族を幸福に」という 揺らぐことのない理念を作り上げ、 「バーモントカレー」などのロングセラーが、 その延長線上に誕生する。 ハウス食品の歴史は、 が を生む、ということの証でもある。 「明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。」 (ピーター・ドラッカー) 「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組むと、共有されている目標に向かって、各メンバーがどのような役 割で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを全員で考えることができるようになります。 一方、専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなる リスクが生じます。