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カナダ留学体験記
カナダ留学体験記 ―― 10 か月を振り返って ―― 英語・英米文学科 3年 鈴木 由香 ビクトリア大学の協定留学が無事に終了し帰国いたしました。留学期間は 2011 年 9 月か ら 2012 年 7 月までの計 10 ヶ月間で大学附属の語学学校での授業を 2 学期分と 7 週間の学 部での授業を受けてきました。 この 10 ヶ月間は新しい発見や出来事の連続で充実した留学が出来たと自負しています。 今回の留学中で得たことは大きく勉強、友達、そして経験に分けられます。 まず勉強なのですが、私のこの留学での目標の 1 つが学部での授業を受ける事でした。 武蔵野大学の協定留学制度では、日本の大学に在籍しつつ留学中に現地の学部生と一緒に 授業を受ける事ができます。これは協定留学での特権です。しかし、留学当初の私の英語 力では学部の授業を受けることはできませんでしたので、留学の前半は勉強の毎日でした。 平日は語学学校の課題と TOEFL iBT と IELTS の勉強を、週末にはカフェで毎日 10 時間の試 験対策を行っていました。自分の目標である学部に行くためであると同時に、これらの対 策は実用性のある英語の勉強でしたので、毎日の勉強も苦ではありませんでした。11 月ご ろの試験で必要なスコアを超えたので、学部での授業を受けることができました。もちろ ん授業との両立は辛い事もありましたが、努力をすれば報われるものだなと深く実感しま した。 次に、クラスメート達とはとても仲良くなり、ビクトリア市内の観光に出かけたり、色々 な話をしたのは本当に良い思い出です。ハロウィーンには仮装をしてパーティーに参加を したり、冬の海辺を散歩したり、一緒に料理をしたり沢山の思い出ができました。カナダ は安全で教育水準も高いこともあり、メキシコ、グアテマラ、トルコ、ケニア、サウジア ラビア、韓国、中国、ベトナム他、様々な国籍の人々と友達になることができました。実 は語学学校に入る際にレベル分けテストがあり、そのテストによりクラスが振り分けられ ます。高ければ高いほど日本人率は少なくなります。ちなみに真ん中のレベルの 8 割は日 本人でした。ビクトリア大学の語学学校で勉強をしたい方で、なるべく他の国の留学生と 友達になりたい場合は、この学校が始まる前に行われるレベル分けテストを頑張って下さ い。私は 570 という上から 2 番目のクラスだったのですが、1 学期目の日本人は私のみ、2 学期目は私ともう 1 人のみでした。日本人の友達も出来ましたが、平日に日本語を話す環 境はありませんでしたので、自分を英語のみの環境に置くことが出来て良かったと思いま す。クラスメートの留学の目的は皆英語の勉強をすることですが、私の周りは平均年齢 25 歳程で、弁護士、料理人などの専門職をしていた人など、様々なバックグラウンドを持っ ていて話すことすべてが刺激的でした。語学学校だけでなく、学部でもカナダ人や中国人 の友達ができて、今夏には日本に来る人もいるので案内をするのが今から楽しみです。彼 ら彼女らとはカナダ留学をしていなければ出逢えていなかった人たちなのだと考えると、 不思議な気持ちになります。 そして最後に、この留学は本当に掛け替えのない経験となりました。大切な友達と大好 きなビクトリアの観光名所をまわったり、新しいお店をまわってみたり、友達の家で各国 の料理を作ってパーティをしながらおしゃべりをしたりと、友達との楽しい思い出だけで なく、辛い思い出も今となっては本当にいい経験です。学部の申込みや授業履修を選ぶ際、 日本語を話せる職員がいなく自分ひとりで黙々と準備をしていたのですが、助けてもらえ ず本当に辛かったのですが、ある方に大学内で出会いその方にすべてのお手伝いをしても らったことで無事に申込みと履修は完了し、人の温かさを感じました。また、留学中にビ クトリアでやりたいことリストを作り、1 つ 1 つこなしていったのですが帰国までに 100 個 のうち 80 近くを終わらせることが出来てとても満足しています。 この留学の 10 か月間では本当に沢山の出来事がありました。留学を決めた当初、周りに 留学をする友達がいなくて心細い時もありましたが、留学に行きたい!という自分の意思を 貫いて留学へ行って良かったと心の底から感じています。英語が出来なくてもいいんです、 何か新しい経験がしてみたい、知らない世界が見てみたい、日本に飽きてしまった、そん な学生には是非、1 歩だけ踏み出して留学へ行ってもらいたいと思います。