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平成 24 年度 事業報告

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平成 24 年度 事業報告
平成 24 年度 事業報告
平成 24 年度の事業は、運営委員会、理事会による改善策を踏まえた事業計画に基づき、市当
局をはじめ、関係者のご支援とご協力を得るとともに、従業員一丸となり運営改善を推進した
結果、一定の収支改善が図られた。
しかしながら、平成8年に建設された当会館は、施設・設備の老朽化が進行する一方、手元
資金の不足から抜本的な改修に着手できず、引き続き大きな懸念材料となっている。
1.会館施設の利用状況について
(1)宿泊部門
前年度の平成 23 年度は、東日本大震災などの影響を受け、わが国全体の景気が低迷する
中、はじめて当会館の宿泊者数が1万人を割り込むという厳しい結果となった。
本年度は、平清盛ブームや呉市制 110 周年記念イベント等が効を奏し、宿泊者数が 11,333
人に回復した。
これは、前年度の 9,972 人に比べ 1,361 人(率にして 13.6%)の増加であり、平成 22 年
度の 10,980 人を超え、平成 21 年度の 11,403 人に迫る結果となった。
(2)飲食部門(レストラン・会食宴会・喫茶)
飲食部門については、慢性的な赤字体質を抜本的に見直すべく、当初の事業計画及び昨年
末に開催した第2回理事会へ提案した内容に基づき、段階的に経営改善に取り組んだ。
内容は、次のとおりである。
① 10 月1日から、喫茶「シーガル」の営業時間を2時間短縮
② 12 月 21 日から、レストラン「海ぞく」の昼の一般営業を休止
③ 1月 21 日から、喫茶「シーガル」の営業場所を、1階から 11 階のレストラン
「海ぞく」に移動(来館者に対する喫茶及びランチサービスの提供)
④ 喫茶「シーガル」が移動した後の店舗スペースに、ソフトドリンクの自動販売機を
設置し、来館者の一時休息の場所とした。
これらの経営改善により、人員の効率的配置による人件費削減と、原材料費の抑制等に
よる営業効率の改善が図られ、損益の悪化を食い止めることに、一定の効果をみることが
できた。
(3)貸会場部門
貸会場の老朽化と会場備品の損耗が進み、会場利用者は頭打ちの状況にある。
加えて、会場における営業活動を目的とする大規模利用者が減少するという質的な変化が
加わり、本年度の収益が前年度より減少する結果となった。
2.施設運営について
(1)保守管理業者の選定
複合建物全体の保守管理業務については、前年度と同様、㈱くれせんとの間で随意契約
により委託した。
会館独自の5階以上の日常清掃、ベッドメーキング等についても、㈱くれせんとの間で
業務委託契約を結んだ。
その他施設の保守管理等についても、前年と同様の業務委託契約を締結した。
(2)設備機器の保守管理等
保守管理業者により、定期整備・点検を実施した。
故障及び不具合が生じた冷温水機、客室空調機、厨房プレハブ冷蔵庫、大ホール舞台設
備等について、その都度、修繕を行った。
日常的な保守点検は、職員が交代で行っているが、設備の老朽化により故障は増加傾向
にあり、引き続き課題となっている。
3.職員関係について
本年5月1日現在の従業員は、正職員8名(館長を除く。
)で、パート・アルバイト職員
14 名を加え、総勢 22 名で会館運営を行っている。
昨年との比較では、正職員3名、パート・アルバイト職員2名を削減し、経営改善に寄与
しているが、一方で、より効率的な職員配置・運営が求められている。
賃金面においては、昇給の見合わせに加えて、引き続き賞与の支給を取り止めており、職
員にとって厳しい労働条件を強いることとなった。
4.呉市からの借入金について
平成 14 年度の1億 2,430 万円の借入れに始まった呉市からの短期借入金については、
平成 15 年度に 1,080 万円、それ以降は毎年度 1,000 万円の返済(短期借入金の減額)を
繰り返し、平成 22 年度には 4,350 万円に縮小してきたが、平成 23 年度以降は前年度据置き
の状況(4,350 万円の借入)が続いている。
5.一般財団法人への移行について
平成 24 年 12 月 21 日開催の平成 24 年度第2回理事会で承認を受け、平成 25 年1月 31
日付けで中国運輸局に対して申請を行った、最初の評議員の選任に関する認可申請につい
ては、2月8日付けで同局の認可を受けた。
残る、広島県に対する一般財団法人への移行認可申請の期限を本年 11 月に控えており、
定款変更案、公益目的財産の処分計画案及び最初の評議員予定者等を付して、認可申請手
続を行う予定としている。
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