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09広島市森林づくりプラン21 事例紹介(PDF文書)

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09広島市森林づくりプラン21 事例紹介(PDF文書)
-68-
事業紹介
「太田川源流の森」の取組み
広島市の水道の起源は、明治38年に遡り、通水以来110余年が経過しましたが、これまでに
幾多の水害、原子爆弾の惨禍や異常渇水を乗り越え、1日も絶えることなく給水が行われました。
この間、安定して給水できたのは、関係者の努力もさることながら、主たる水源である太田川の優
れた水質と豊かな水量の賜物と言えます。
この太田川の中流域は、昭和60年、環境庁(現環境省)の「名水百選」に選定され、さらに、
厚生省(現厚生労働省)の「おいしい水研究会」がまとめた報告書の中で、広島市が水道水のおい
しい都市32市のうちの一つに選定されています。
このように清らかでおいしい水として全国レベルで認められてきた太田川の水質、水量を育んで
きたのは、流域の多様で豊かな森林であり、特にその源流域の豊かな森林を永久的に守り育ててい
くことが重要です。
広島市では、水道創設100周年を記念して、平成10年度に佐伯郡吉和村(現廿日市市吉和)
の太田川の源である冠山が位置する源流域の354.92haの森林を取得し、水源涵養機能が十分
発揮できるモデル水源林として整備するとともに、幅広い住民が参加する林業体験活動や森林学習
を通じて、水源涵養の重要性について広く啓発しています。
事業紹介
「森の訪問者活動支援事業」の取組み
手入れがされずに放置され、荒れた状況となっている森林や里山を、地域住民や森林ボランティ
ア団体が整備しようとする活動が活発化しています。
こうした中で、森林や里山の整備を行う団体を支援するため、必要とする林業用具の貸し出しを
行っています。
-69-
事 業 紹 介
「森林公園自然体験活動」の取組
広島市森林公園では、平成13年度(2001年度)から、 園内の378haの広大で豊かな森林を活
用して、市内の小中学校による自然体験活動事業の受入を行っています。
林業体験やしいたけ栽培、登山体験、隠れ家づくりなどの森林体験メニューと昆虫の観察や飼育
などの昆虫体験メニューを用意し、学校(学年)単位での活動を行っています。
開
校
式
森の隠れ家づくり
グリーンアドベンチャー
事 業 紹 介
【森林づくり活動に関する情報を一元化し、発信する】
(「ひろしま森づくりコミュニティネット」ホームページ)
本市では、平成20年度に、「ひろしまの森づくり県民税」を活用して、森林づくり情報を一元
化し、市民と行政が双方向で共有することができるホームページを作成し、運用を行っています。
本市は、森林ボランティア活動が非常に活発で、数十の団体が、日々森林づくりボランティア活
動に汗を流しています。
このホームページでは、各団体が各々のホームページを作成し、情報発信を行うことが出来るシ
ステムを整えており、各団体の概要や会員募集広報、活動状況の紹介などの森林づくり情報が集積
され、多くの市民の皆さんが情報を入手しやすい環境となっています。
ホームページアドレス:http://mori-hiroshimacity.genki365.net/
団体集約画面
ホームページトップ画面
団体紹介画面
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活動紹介画面
事業紹介
「里山整備士養成講座」の取組み
近年、里山は、エネルギー資源の転換や木材需要の低下に伴い、手入れがされずに放置され、荒
れた状況となっており、里山本来の機能が必ずしも発揮されていない状況にあります。
こうしたことから、広島市では、地域の生活環境や美しい景観などに配慮した健全な里山の再生
を行うため、市民ボランティアと地域住民が協働で再生・整備を行う際の指導役を担う「広島市里
山整備士」を養成しています。
当講座では、2年間の講習を行い、1年目の基礎講座では里山整備概論、里山の樹木、測量、植
生調査、整備計画の作成方法などを学び、2年目の実践講座ではモデル林の整備に向けて調査や計
画作成をし、実際に整備実習を行っています。
認定者数は、平成25年度末時点で40名になり、里山を何とかしたいがやり方が分からないと
いった悩みを抱えた自治会等へ、助言及び指導に出向いています。
今後も、一人でも多くの人が里山整備に関わり、放置された里山が一つでも少なくなるように、
働きかけを行っていくことにしています。
基礎
計
画
講習(樹木学)
植生調査
整備実習
間伐実習
ふり返り
測量・調査
計 画 会 議
整備実習
指 導 実 習
整 備 実 習
整 備 実 習
認定式
測
量
整備実習
実践
-71-
事業紹介
ひろしま産間伐材利用推進事業(児童用机天板)
次世代を担う子ども達が、木製品の中で一番接する時間が長い学校の机は、南洋材の合板を使用
した既製品であり、子ども達に本当の木の良さや温かみなどを伝えられていない状況にあります。
こうしたことから、本市では、平成19年度から「ひろしまの森づくり県民税」の財源を活用し
て、小径木の間伐材を使用し児童校机用の天板を小学校に配布しています。
子ども達が日常的に間伐材の天板に触れ、また間伐材の天板が森林学習の教材としても活用され
ることにより、子ども達が木の良さを理解し、森林への興味や理解を深めてくれることを期待して
います。
活動紹介
上中町内会里山整備会
(佐伯区五日市町上中町内会)
きっかけ
:
目
的
整備作業
:
:
今後の目標
:
活動例
:
今後の問題点:
石内小学校裏山一帯を地域の子ども達が自然や地域の人とふれあい、活用でき
る場所にならないかとの要望。
荒れている里山を昔の里山のように整備し、昔のように活用する。
山林の竹林整備、子ども達でも安全に歩ける周回路の整備、山頂でのくつろげ
る場所の確保、眺望の確保、桜等の植林など。
竹林整備・維持管理、桜等の植林、整備地域のさらなる有効利用。安全性を考
えながらの子ども達との利用方法。
事業助成等での5年間での基盤整備もほぼ終わり、里山の維持管理、春の花見
会、子ども達による桜の卒業記念植樹、子ども達のための公民館活動への参加な
ど。
ほとんどの会員が高齢です。若い人材の育成、バトンタッチが上手くできるか
が課題。
整備前の里山
整備後の里山
-72-
活
動
状
況
活動紹介
福王寺観音坂参道整備の取組(大毛寺連合町内会)
大毛寺連合町内会の傘下である大毛寺地区まちづくり協議会では、福王寺の観音坂参道の整備、
給人原古墳群の整備、大毛寺川での蛍の増殖、秋の史跡めぐりなどを手掛けています。
平成20年から始めた福王寺 観音坂参道整備は7年目を迎え、約三分の一の整備が完了しまし
た。最初の年は、倒木による通行不能箇所を、亀山生産森林組合の協力で、通行できるようにし、
2年目から、森林づくり支援事業の活用により、急坂路に枕木の設置を始め現在に至っています。
毎回町内会から30名程度の有志による作業を実施しています。
活動紹介
みんなが楽しく登れて、また登りたいと思う山道の整備
(久地南連合自治会)
ここ安芸の国の岳山のふもとは、山の中で、昔は、海を見ることはそう度々あることではありま
せんでした。山に登って瀬戸内の海が見えることは「海が見える。海が見えた。」と感激するほど
でした。宮島の管弦祭の明かりを求めて多くの人がこの山に登りました。
幅広い年齢層の方々に登ってもらおうと登山道の整備に地域をあげて取り掛かりました。急傾斜
の道には階段を付け、ロープを張っている所では、順次、丈夫な金属の鎖に代えています。この作
業を始めたばかりのころ、登山口に近い場所で、ほとんどの人が知らなかった大きくて、年を経た
雄大な杉の木の存在が明らかになりました。県下でも有数の長寿の杉で地元では千年杉と呼んでい
ます。
今後も、より多くの人に親しまれる地域のシンボルの山となるよう、複数のルートの整備や眺望
案内板の設置等を計画しています。
-73-
事業紹介
多くの市民の皆様に森づくり活動に参加してもらいたい!!!
(森づくりポイント制度事業)
森林づくりに参加する市民の人数を増加させるとともに、「森林づくりへ参加している」という
意識の醸成を目的として、市民が森林づくり活動へ参加した場合に、認定団体から森づくりポイン
トを市民へ付与するとともに、ポイントに応じて森林の恵みのプレゼント(間伐材製品)と交換す
る制度を実施しています。
平成25年度末現在で、森林づくりを行う市民団体は60団体にまで増え、今後さらに増加して
いくものと期待しています。
森づくりポイントがもらえるイベントの確認方法
インターネットホームページ「ひろしま森づくり
コミュニティネット」中のイベント情報タイトルの
先頭に、 のアイコンがついているイベント
が森づくりポイント対象です。
「ひろしま森づくりコミュニティネット」
http://mori-hiroshimacity.genki365.net/
森づくりポイント交換製品
誠に勝手ながら、交換製品(間伐材製品)は予
告なく変更することがあります。
お名前:
森づくりポイントとは、自然に関するイベントに参加するともらえる
ポイントです。このポイントを集めると、間伐材製品と交換することが
できます。
森づくりポイントに関する注意事項
1 森づくりポイントは、ご家族で集めることも可能です。
(例)家族4人で、森づくりに関する作業に参加した場合には、
4人×4ポイント=16ポイント
2 ポイントの有効期限はありませんが、森づくりポイントの制度が終
了した時点で、無効とさせていただきますので、ご了承ください。
20
ポイント
30
ポイント
森づくりポイントの内容
区分
一般参加
(森づくり会員の場合)
イベント主催団体
会員の参加
(森づくり会員の場合)
1 森づくりに関する作業
(植樹、下刈、間伐等)
4 ポイント
2 ポイント
(5 ポイント)
(3 ポイント)
2 講演会・講習会・自然体験イ
ベント等への参加
2 ポイント
1 ポイント
(3 ポイント)
(2 ポイント)
※森づくり会員の場合は、+1ポイントになります。
間伐材製品
交換製品(間伐材製品)
10
ポイント
ポイントと間伐材製品との交換について
ポイントが貯まったら、本証明書を広島市森林
公園(広島市東区福田町字藤ケ丸173)へお持
ちください。間伐材製品と交換します。
広島市森林公園へお車でお越しの際には、駐車
料金(普通車450円)が必要です。
森づくりポイントに関するお問い合わせ先:
広島市役所経済局農林水産部農林整備課
電話:082-504-2249
FAX:082-504-2259
電子メール:[email protected]
ポイント証明書
活動紹介
NPO法人 もりメイト倶楽部Hiroshimaの活動について
<発足の経緯>
広島市が主催した森林保全のボランティアリーダーを養成する「もりメイト養成講座」の第1期
修了生が主体となり、森林の再生と自然保護ならびに林業技術向上を図る目的で任意団体『もりメ
イト倶楽部Hiroshima』を平成9年4月に立ち上げました。
その後、さまざまな活動で、森林保護や環境保全の必要性を実感し、また社会的にも叫ばれる中
で、もっと多くの方々と関わりながら活動の環を広げようと平成25年度からNPO法人として活動
に取り組む事となりました。
<活動内容>
広島市周辺の里山整備を地域団体の要請を受け一緒に活動する「地域貢献プロジェクト」、会員
の森林整備を支援する「会員応援プロジェクト」などを初め、技術の向上や安全作業についての勉
強会など、毎月の定例会が基本の活動。そのほか会員それぞれの得意分野で個別に活動する4部会
を設けて活動をしています。
また、行政(太田川流域振興交流会議)と流域の住民団体が協働して実施する太田川流域学校間
交流事業や子ども交流事業に初年度から参画するほか、毎年約300名以上の小学生に森林整備体
験活動の指導を行っています。さらには絶滅危惧種のギフチョウ、オオムラサキ、ヒョウモンモド
キの保護など、生物多様性を視野に入れた専門的な整備活動も行っています。
出前間伐部会
里山部会
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クラフト部会
事業紹介
花と木のコラボレーション(間伐材プランターカバー)
(ひろしま産間伐材利用推進事業)
一年を通して市民や広島を訪れる観光客に、四季折々の花を楽しんでもらうとともに、ひろしま
産間伐材の利用拡大及び間伐材への理解を深めてもらうことを目的として、ひろしま産間伐材を使
用したプランターカバーを公共施設に設置しています。
設置場所は、小中学校、区役所、公民館等で、平成24年~平成28年の間で、約4千基を設置
する予定です。
東原中学校
吉島小学校
事業紹介
低炭素社会・循環型社会の実現に向けて(ペレットストーブの設置)
(木質バイオマス利用推進事業)
地球温暖化防止対策の取組として、環境への負荷が環境容量を超えないようにする「低炭素社
会」の実現、自然の資源を循環的に利用する「循環型社会の実現」に向けて、市内の一部の小中学
校に、バイオマス燃料を用いるペレットストーブを設置しています。平成20年度から、毎年市内
の小中学校5校を選定し、各校1台づつ計5台を設置しています。平成25年度までで、30校30
台の設置が完了しました。
湯 来 西 小 学 校
可部中学校
ペ レ ッ ト ス ト ー ブ 点 火 式
矢野西小学校
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楠 那 小 学 校
事 業 紹 介
「もりメイト育成講座」の取組み
戦後の高度成長期の頃から、森林の荒廃や林業の衰退がはじまり、全国各地の中山間地域で
は、農村集落の機能が低下し、里山や農地の荒廃が進みました。
森林や里山の荒廃を食い止め、自然の恩恵を将来に渡って受け継ぐためには、森林所有者や
農村集落の住民、さらには林業関係者や一部の企業だけでなく、より多くの人々が自然や森
林・林業に関心を持ち、力を合わせて環境整備に参加していくことが重要となります。
こうしたことから、広島市では、全国に先駆け平成8年度から、森林の保全や整備を積極的
に支援するため“市民参加の森林づくり事業”を立ち上げ、森林づくり活動の先導的役割を果
たす森林ボランティア「もりメイト」を育成して来ました。
当講座では、1年間の研修の中で、下刈や間伐など、森林の手入れをするための基礎的な知
識や技術の講習を行い、これまでに503名が修了しています(平成25年度末現在)。
修了者は、森林ボランティア団体を結成するなどし、森林の整備や里山の再生など、各地域
で幅広く活動しています。
当講座をきっかけとして、より多くの方が森林ボランティアとして活躍されるよう、広報や
講座に力を入れて行く予定です。
下
刈
竹 林 整 備
間 伐 講 義
間 伐 実 習
里 山 整 備
認
-76-
定
式
事業紹介
「ひろしま森の市開催事業」の取組み
森林・林業への理解を深めるため、毎年11月3日に、広島市森林公園の開園記念イベントと合
同で「ひろしま森の市」を開催しています。
市内を中心に活動を行っている森林ボランティア団体等に出展を呼びかけ、木製品や森林の産物
の展示販売、活動紹介等をしてもらっています。
今後も、より多くの人に森林・林業に触れあってもらえるよう、また、出展団体のよい宣伝の機
会となるよう、より良い内容にしていくこととしています。
事業紹介
企業の社会貢献活動による森林整備
(企業の森里親制度事業)
近年、森林を守り育てる市民や企業の活動は活発化してきており、特に企業が社会貢献として行
う活動(CSR)の中で森林整備活動に取り組む事例が増えてきています。
こうした中、本市においても、平成21年度に三菱商事株式会社とキリンビール株式会社の2社
と、安佐町小河内市有林の5年間の整備協定を締結しました。
2社の社員の皆さんは、平成26年度までの5年間、広島市里山整備士の指導のもと、精力的に
森林づくり活動に参加し、森林保全に大きく貢献しました。
計画づくり
整
備
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活
動
しいたけほだ場づくり
事 業 紹 介
植樹して10年目の桜の森・狐原山
(湯来ふるさとプロジェクト)
平成17年4月25日に、湯来町は広島市と合併しました。その時の記念に、みんなで桜・かえで、
くぬぎ等を植樹したのが狐原山です。当時は、雑木を伐採したばかりの禿山でしたが、今では
すっかり緑成す狐原山に成長しました。
合併記念に植樹した木のほかに、ウラジロガシ、ナツハゼ、アオダモ、ホオノキ等、自然に成長
した樹木もあることから植生マップを作成し、樹名棒も設置しました。ちょっとした樹木園のよう
に、気軽に学びながら狐原山を歩いてもらえるように、今後も散策道を整備、充実させようと
思っています。
禿山を整備するときから、もりメイト倶楽部の皆さんに応援してもらっています。毎年夏の下草
刈りはかなり大変ですが、近い将来、狐原山全体が桜色に染まるころに、みんなで集まってお花見
することを楽しみに、これからも狐原山を大事にしていきます。
禿山から緑豊かな狐原山へ
事 業 紹 介
里山整備による環境保護の報告
(大人のかくれ家倶楽部)
森林は水や動植物を育み、山崩れを防ぎ大気を浄化し憩いの場を提供するなど、私たちの生活に
安らぎと潤いを与えてくれる貴重な宝物です。この宝物を少しでも未来に残したい、伝えたいと
思って私たちは森林づくりに汗を流しているところです。
整備活動として、植林地の間伐や枝打ち、荒廃した竹林の整備を実施しています。また、地域住
民に環境保護の大切さについて理解を深めてもらうため、樹木・山の今昔・野鳥・小動物・ため池
の効用等を学習する自然観察会や史跡探訪を行っています。その他、竹炭・竹酢づくり、椎茸栽
培、カブトムシの観察・飼育等の体験会も開催しています。
人工林間伐
竹 林 整 備
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カブトムシの飼育と観察の体験会
事 業 紹 介
新遊歩道づくり(美鈴が丘南団地と桜が丘を結ぶ自然散策道)の取組
(美鈴恵みの森づくり)
美鈴が丘団地の南側、鈴が峰の山麓をほぼ水平にトラバースする新道づくりに取組みました。平
成25年の年初から、メンバー総力を挙げて活動を続け、3月に桜が丘までつながりました。
この新道は全長約350m、ゆるいアップダウンで急坂や階段も無い、明るく見通しの良いルー
トに仕上りました。呼称は『桜が丘遊歩道』としております。
「登山経験の少ない人々、団地の老若男女が安全、安心して何度も自然散策を楽しみながらウ
オーキングできる、初心者に優しい遊歩道」を目指して、新道沿いに苗木植樹(桜、シャクナゲ、
オオヤマレンゲ)を済ましています。
今後も魅力向上の為、追加植樹、育成支援活動、追加整備等を継続することで「名所づ
くり」につながればと期待しております。
活動紹介
恵下山公園は恵みの山!!(ふるさと恵下山まもり隊)
高陽ニュータウン内、真亀3丁目にある恵下山公園は、住宅街に隣接する小さな里山です。
ニュータウンとして造成された時に発掘された遺跡を保存するため、公園として整備されました。
しかし、造成以来、手入れされることもなく、樹木が成長、繁茂し、昼間も暗い密林状態になって
しまいました。
そこで立ち上がったのが私たち「ふるさと恵下山まもり隊」です。月1回の整備活動を始めて1
0年になります。
現在は、展望台からは四方ぐるりと見渡せるようになり、特に元旦には、初日の出スポットとし
て年々たくさんの人が登ってくるようになりました。安佐北区はもちろん、安佐南区の小学校等の
遠足では、子ども達の喚声が山中にひびきわたります。自然とのふれあいの場所として重要な地と
なり、親子での自然観察等でもにぎわいます。住民にとっては、年間を通して散策や憩いの場とし
て愛されています。
そのような里山が、ますます人々の集える場、子ども達の「ふるさと」としていつまでも心に残
るよう、これからも整備活動を続けていこうと思います。
-79-
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