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通信販売の「定期購入」にご注意ください!
生活の情報 平成24年 4月 No.1 鎌倉市市民活動課 鎌倉市消費生活センター 電話 24-0077 通信販売の「定期購入」にご注意ください! テレビショッピングやネット通販、カタログショッピングなど、自宅にいても手軽に購入できる 通信販売の利用は年々増えています。最近、通信販売に関するトラブルのうち、定期購入に関 する相談が多く寄せられています。トラブルの多くは、商品を1回だけ購入するつもりが、定期 的に商品が送られ、定期購入に気づくというものです。事例を紹介し、注意点をお伝えします。 <事例1> 注文した覚えのない化粧品が届いた。定期購入のようだが説明された記憶はない。 昨日、宅配便で化粧品が届いたが、契約した覚えはなく、受け取り拒否した。しかし、1か月 前に化粧品の契約をし、商品を受け取っているので気になり、業者に連絡した。すると、「定期 購入の契約をしている」と言われた。定期購入した覚えはなく、返品したい。 (60歳代 女性) <事例2> 会員になると割引があると言われ、サプリメントの契約をしたら、定期購入の契約になっ ていた。 定期購入を申し込んだ覚えがない。 サプリメントの試供品を申し込んだら、業者から「購入しないか」と電話があり、体に良さそう と思い契約した。その際、「会員になると割引がある」といわれ会員になった。商品を受け取っ て支払いをした後も2回ほどサプリメントが届いた。「今後は送ってほしくない」と電話で伝えた ところ、はじめて定期購入であることがわかった。届いている2回分の代金を払わないと解約で きないと言うが、定期購入を申し込んだ覚えがなく、返品したい。 (80歳代 男性) 事例1、事例2ともに、当消費生活センターから契約先に問い合わせたところ、「注文を受けた 際に定期購入について説明し、定期購入を希望して契約している。定期購入であることは契約 書にも記載している」という回答でした。 当消費生活センターで契約書を確認したところ、毎月 1 回 届けることが記載されていました。 定期購入にすると、ほとんどの場合、値引きされることから、 「値引き」部分の説明が強調され、定期購入を理解しないまま 契約してしまうケースが多いようです。 また、会員になると自動的に定期購入の契約になる場合もあるようです。 定期購入かどうか、解約や返品などについて、契約書を確認しましょう! 通信販売 他にもこんなトラブルが! ★テレビショッピングでアイロンを購入したが、思った以上に重くて使いづらい。「未使用の場合 は返品可能」と書かれているので、返品できない。 ★「14日間以内に効果が無ければ全額返金」と書かれていたので契約先に電話をしたが、何 度電話してもつながらず、返品受付期間を過ぎてしまい返金に応じてもらえない。 ★伸縮性下着を通販で購入したが体形に合わない。開封後は返品不可として返品できない。 トラブルにあわないための注意点! ★ 返品について確認しましょう! 通信販売は訪問販売や電話勧誘販売とは異なり、クーリング・オフ制度はありま せん。ただし、返品できるかどうかの表示は義務づけられているので、購入する 前に「返品できるかどうか」「返品できる場合の条件」「返品が可能な期間」な どを確認しておくことが大切です。返品に関する表示がない場合は、受け取った 日から8日間は解約・返品することができます。 ★ 購入代金の他に送料・手数料も確認しましょう! 購入代金に送料や代引手数料が必要な場合があります。また返品のための送料 は消費者の負担になりますので、商品が大きい場合、数千円の送料が自己負担 となります。 ★ お届け回数(定期購入かどうか) 定期購入の通信販売トラブルも増えています(表面参照)。定期購入の中止な どの規定は商品や店舗により様々で、2回目の商品が届いてからでは返品でき ない場合もあります。 ★ 代金の前払いはなるべく避けましょう! トラブルは、代金前払いの場合に多く見られます。前払いはできるだけ避けましょう。 ★ 広告は保管しておきましょう! 「商品を使ってみたら広告と違っていた」ということは、よくあるトラブルです。証拠にも なりますので、広告は商品を使用するまで保管しておきましょう。 ★ 業者の住所・連絡先もチェックしましょう!