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市民意見の概要及び意見に対する本市の考え方(PDF形式

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市民意見の概要及び意見に対する本市の考え方(PDF形式
「神戸市建築物の安全性の確保等に関する条例の一部改正(案)」に対する
市民意見の概要及び意見に対する本市の考え方
市民意見の概要
神戸市の考え方
1.個室ビデオ店等の規制について
今回の改正は、特定の火災原因のみに対応したも
のではなく、宝塚市のカラオケボックス火災や大阪市
の個室ビデオ店火災等の火災事故に伴う緊急点検
により明らかとなったこれら個室集合型店舗の特殊な
施設形態及び利用実態、非常時等における潜在的
2
宝塚の火災は厨房よりの出火であるのに、厨房周 危険性に応じて、避難安全上必要な制限を附加する
りに関する規制をかけないまま、個室の作り方に関す ものです。
また、今回の改正内容に合わせて、防火管理の適
る規制をするのは、筋が違うのではないか。
切な実施やビル管理者、個室ビデオ店等の事業者、
利用者等の意識啓発にも取り組み、総合的な避難安
全性の確保を図る必要があると考えています。
1
大阪市の個室ビデオ店火災の被害拡大の要因
は、火災報知設備を誤報と思い電源を切ってしまっ
たビル管理者側の責任であると認識している。テナン
トとして入っている店舗に全ての責任があるような条
例改正には疑問を感じる。
3
個室ビデオ店等の中には、未だに現行法(建築基 今回の改正は、個室ビデオ店等の構造や利用実
準法、消防法)への対応がなされていない店舗も相 態等の特殊性に鑑み、より避難上の安全性を向上さ
当数あるかと思われる。先ずは現行法の遵守を優先 せるため、避難安全上必要な制限を附加するもので
す。現行法令の遵守及び違反是正の徹底もあわせ
した規制を行う事が先決である。
て必要と考えています。
4
大阪市の個室ビデオ店火災を踏まえて先に消防
法令が改正され、自動火災報知設備及び非常警報
設備の設置基準の一部強化、誘導灯の設置基準の
見直し、自然災害に対応した誘導表示に係る規定等
が整備されている。消防法令改正による設備改善も
出来上がらぬ現時点で、この度の条例改正が施行さ
れると店舗の経済的負担は大きく、条例改正の必要
性は十分理解できるが、その点を配慮してほしい。
先に消防法令の改正において火災の早期覚知の
ための措置が進められていますが、避難上の安全性
を確保するためには、覚知後に安全に避難するため
の措置をあわせて講じる必要があると考えます。
また、建築基準法第3条第2項に基づき、条例の
規定の施行の際現に存する建築物については、当
該規定は適用しないこととなっています。このため、
直ちに既存店舗へ適用されるものではありません。
5
社会的に不安が増大している「個室ビデオ店等」
の防災上の安全指導を強力に実施するには、新築
だけでなく用途変更時にも、営業主や設計者とともに
行政がチェックできるシステムが必要であり、また開
業後の店舗や既存不適格店舗については定期報告
制度や査察を軸に適正な維持管理や改修の指導が
実施できるシステムが必要と考えられ、そのためには
「個室ビデオ店等」を建築基準法第6条第1項第1号
の特殊建築物、またはそれに準じた社会的に重要な
建築物として位置付けておくことが不可欠と思われ
る。
用途変更時に確認申請の手続を要する建築物や
定期報告の対象となる建築物の指定範囲は、建築
基準法で定められており、個室ビデオ店等の用途が
全て直ちにそれらの対象となるわけではありません。
但し、個室ビデオ店等の大部分は事務所や飲食
店等の用途を含む建築物として定期報告の対象とな
っています。
また、確認申請の手続が不要な個室ビデオ店等
への用途変更の場合でも、規定内容を遵守する必
要はあることから、本市としては、本条例における小
規模な飲食ビル等の指導等に関する規定に基づく
立入調査等を実施し、法・条例への適合確認及び是
正指導により、これら店舗の安全性の確保を図りま
す。
2.規制の対象について
6
この条例で、新たに規定される用語については、 個室の閉鎖性が避難安全性の確保に大きな影響
条文中で用語の意義を明確にするべきである。特 を与えることから、周囲が一定高さ以上の間仕切り壁
に、天井まで達しない衝立で囲われた部分を「個室」 やパーティション等によって仕切られた閉鎖性の高
と扱うかどうかなど。
い空間を個室と定義し、その詳細については、改正
条例施行にあわせ本条例第13条第1項に規定する
確認審査基準において規定します。規定の際には、
行政手続条例に基づく意見公募を実施します。その
他の用語の定義についても、必要に応じて明確にし
ていきます。
7
本条例は、新築、既存を問わず適用されるのか。
また、工事中や既存店の場合、経過措置はあるの
か。
既存建築物において、用途変更の確認等が不要
な規模のもので、新たに個室ビデオ店等が出店する
場合も本条例が適用されるのか。適用される場合、
個室ビデオ店等の存在をどのように把握するのか。
本条例基準に適合させるには、計画当初から指導す
れば実現可能かと思うが、完成後や営業中の店舗で
は、その実現性に疑問が生じる。
改正条例施行後にこれら店舗に係る新築、一定の
増改築、大規模な修繕及び模様替に係る工事に着
手する場合並びに用途変更を行う場合には、これら
の規定が適用されます。このうち、確認申請の手続
が不要な用途変更の場合でも、規定内容を遵守する
必要はあります。
本市としては、本条例における小規模な飲食ビル
等の指導等に関する規定に基づく立入調査等により
新設店舗の把握や指導を行うとともに、所有者、管理
者等への啓発に努めることにより、これら店舗の安全
性の確保を図ります。
8
個室とオープン席が混在する場合、規制対象は個
室部分のみか、オープン席も含めた当該店舗すべて
となるのか。また、この場合、個室の割合により規制
の度合いを変えるのか。
対象を①から④までの4用途に限っているが、今
後予期せぬ用途が出てくる可能性が高いため、「⑤
その他これらに類するもの」を加える必要がある。
対象を定義する上で、「閉鎖性の高い小規模な個
室が、比較的狭い空間に密集し・・・」とされている
が、大手の大規模カラオケボックス等は、その定義か
らはずれてしまうのではないか。
9
カラオケボックスの場合は、数人から数十人用のも
のであっても「個室」となり、インターネットカフェや個
室ビデオ店の場合は1人用のものも「個室」となるの
であれば、特定の業種、業態のみに非常に厳しい規
制を課すこととなり、不公平である。
現実的には、カラオケボックスの「個室」よりも、イン
ターネットカフェの衝立により区画された「個室」の方
が、室内の状況をより早く把握できるので避難上の安
全性は高いと考えるべきではないか。
以上の様なことから「個室」の定義を定める場合
は、特定の業種、業態に対して過大な規制とならな
い様十分に考慮するべきである。
今回の改正は、オープン席の有無にかかわらず、
遊興のための設備又は物品を個室において客に利
用させる個室ビデオ店等を規制対象としたもので
す。これは個室の閉鎖的な構造、個室が比較的狭い
空間に密集し、屋外への出口や開口部が少ない施
設形態、仮眠、ヘッドホン使用によるビデオ鑑賞及び
大音量によるカラオケでの個室利用、不特定多数の
者の利用等、「個室」を有する個室ビデオ店等に見ら
れる施設の特殊性が、単一的又は複合的に作用し、
客が周囲の状況に気づきにくい、従業者等による避
難誘導が困難となりやすいなど、避難安全上支障と
なる恐れがあるためです。よって、これらの店舗の避
難安全性を確保するためには、店舗及び個室の規
模、個室の利用人数、個室の割合にかかわらず規制
の必要があると考えます。
また、一定の負担を事業者に求めるものではありま
すが、個室ビデオ店等の避難安全性を確保し、市民
の生命を守るため必要な規定であると考えますの
で、ご理解いただきたいと思います。
予期せぬ新たな用途については、必要に応じて別
途規則で定められるよう規定します。規則で定める際
には、十分に実態把握及び検討を行い、行政手続
条例に基づく意見公募を実施します。
10
個室ビデオ店とカラオケボックス、インターネットカ
フェ・漫画喫茶、テレフォンクラブは、それぞれ構造
や入店人数、そして用途が全く異なるのに、ただ単
に個室という括りで、同列に定義されていることに問
題がある。
消防法では、個室店舗ということで同列にされてい
るが、建築基準という観点からすると、これらは全く違
う性格の店舗である。
カラオケボックスは、風俗営業でもないし、大体が
複数人での利用が前提であること、平成20年10月1
日の消防法改正により火災警報器及びそれに連動
した感知器の導入が進められていること、寝泊りする
人もほとんど無いこと、店舗のほとんどが個室内を見
通せる構造であること等から、個室ビデオ店やネット
カフェとは異なる性格の店舗である。それぞれの用
途、利用実態に即した条例改正をお願いしたい。
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私の行っているカラオケボックスでは、会員証を作
成しないと利用できない。カラオケボックスに限って
言えば、大阪の火事みたいに、放火目的の不審者
は利用できないので、そこまでしなくても良いのでは
ないか。確かに、漫画喫茶や個室ビデオ店は通路の
幅が狭く、慌てていれば出口もどこだか分からなくな
ってしまうので、整理したほうがいいと思う。
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学生にとっては安価な娯楽施設であるカラオケボ
ックスやネットカフェの新規オープンを難しくするよう
な条例については神戸市民として賛成できません。
3.個室ビデオ店等の敷地が道路に接する部分の長さについて
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既存建物において、当該基準に合致しない建物 本規定は、不特定多数の利用が見込まれる個室
には、新たに個室ビデオ店等は入居できないし、既 ビデオ店等において、平時の利用や災害時の避難
に入居中の対象は退去しなければならないのか。
及び消火活動に支障がないよう、建築基準法の委任
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中小の事業者のほとんどがビルのテナントでの営 条例として、市独自に新たな規定を設け制限を附加
業なので、今後の新規出店の際、この基準をクリアし するものです。
た物件でしかカラオケボックスの営業ができないとい また、建築基準法第3条第2項に基づき、条例の
う事になってしまい、カラオケボックス自体が産業とし 規定の施行の際現に存する建築物については、当
該規定は適用しないこととなっています。このため、
て立ち行かなくなる可能性がある。
また、ビルを設計及び施工する際の問題であり、 直ちに既存店舗へ適用されるものではないことから、
単なる個室ビデオ店等だけの問題ではないと思われ 現状のままであれば退去の必要はありません。
るので、国土交通省からの法改正として、全ビルの設 しかし、改正条例施行後にこれら店舗に係る新
計者及び施工者に対しても通知していただきたい。 築、一定の増改築、大規模な修繕及び模様替に係
る工事に着手する場合並びに用途変更を行う場合
には、これらの規定が適用されます。
なお、本規定は個室ビデオ店等の避難安全性を
確保し、市民の生命を守るため必要な規定であると
考えますので、ご理解いただきたいと思います。
4.個室ビデオ店等の廊下
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店舗の床面積の大小にかかわらず、通路幅員を
一律に決定することに問題はないのか。床面積が小
さければ収容人員も少なく、「一斉に集まり混雑する
ことが予想される」は辻褄があわない。3室のみが通
じているというのはあくまで部分規制であり、収容人
員の絶対数や床面積による緩和規定がないのは不
合理であると思われる。
個室ビデオ店等においては、その施設形態や利
用実態の特殊性が、単一的又は複合的に作用し、
客が周囲の状況に気づきにくい、従業者等による避
難誘導が困難となりやすいなど、避難安全上支障と
なる恐れがあります。よって、これらの店舗の避難安
全性を確保するためには、床面積や収容人数にか
かわらず規制の必要があると考えます。
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両側居室で通路幅1.2mという事になると、建築基
準法から確認した場合、矛盾が生じる。現行の建築
基準法では、居室面積が200㎡に満たない場合の
通路幅の規定はない。カラオケ店では法令内容も多
いため、国土交通省を通じて建築基準法改正として
いただかなければならないと思われる。
本規定は、建築基準法による廊下幅の規定が適
用されない小規模なもの等であっても、その避難上
の安全性を確保する必要があるため、建築基準法の
委任条例として、市独自に新たな規定を設け制限を
附加するものであり、矛盾が生じるものではありませ
ん。
5.個室ビデオ店等の個室の出口の戸
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ドアクローザーについて、 カラオケボックスは、
元々、個室ビデオ店やネットカフェと違い、廊下の幅
に余裕があるため、仮に戸が開いていたとしても、避
難に支障が無い幅が確保されている。そして、カラオ
ケボックスでは、そのほとんどが複数人での利用とな
るため、ドアクローザーを設置することにより、後から
出てくる人の避難が困難になることも有り得るので必
要がないと思われる。個室ビデオ店やネットカフェ
等、個室に対しての利用者が1∼2名の店舗であれ
ば有効かもしれないので、部屋の利用人数に応じた
規制とした方が良い。
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カラオケボックスの戸のドアクローザーにはストッパ
ー機能がついているが、これは子どもや高齢者が入
室する際等、全員が怪我なく個室内へ入室するため
にも必要なものである。自動閉鎖式というのは、1個
室に対し1∼2名の利用客のみの店舗であれば有効
だが、数十名の客が入室するカラオケボックスでは、
客の安全、異なる管理体制、動線等を考えると必要
ないと考える。規定するのであれば、個室利用人数
による緩和措置を設けるべきである。
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個室の外開き戸の自動閉鎖については、原則理
解できるが、通路幅員を広くするか又は戸を自動閉
鎖にして通路幅員を確保するというように、両規定を
組み合わせた規制とする方がよいのではないか。
また、個室の戸は、外側から容易に開錠できなけ
れば、深夜等寝込んでいる利用者を非常時に店関
係者が避難誘導することは困難である。内側からの
施錠についても規制が必要である。
本規定は、個室の戸が外開きであった場合、火災
等の避難時に一斉に開放された状態では避難経路
となる廊下の幅員を狭め、避難障害となる可能性が
あることから、その避難上の安全性を確保するため、
外開き戸は自動的に閉鎖するものとするよう規定した
ものです。
但し、個室の出口の戸が外開きであっても、避難
経路となる廊下の有効幅員が広く、戸が開放された
状態でも避難客が通行するために必要な幅が十分
に確保できるなど、避難に支障がないと判断される場
合には自動閉鎖とする必要はありません。また、個室
の出口の戸が引き戸であるなど、戸が開放された場
合において避難経路となる廊下の幅員を狭めないよ
うな構造で、避難上有効に管理されている場合は対
象としていません。よって、子どもや高齢者の入室時
の安全性確保については、店舗利用者の属性等を
踏まえて、適切な構造の戸を選択いただくことで対応
が可能と考えます。
個室内側からの施錠については、今回規制は行
いませんが、神戸市火災予防条例では、個室ビデオ
店等の避難口の戸の施錠装置について、屋内から
鍵等を用いることなく容易に開錠できる構造等とし、
避難上有効に管理することが規定されています。個
室の出口の戸についても、施錠できない構造とする
か非常時に外部から容易に開錠できる構造とするよ
う指導を行っていますので、各店舗において、適切
に対応いただきたいと考えます。
6.個室ビデオ店等の廊下の非常用の照明装置
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災害時のパニックを避けるため、当該用途に使用 本規定は、火災等の発生により停電した場合に避
する居室にも、窓の有無にかかわらず非常用照明の 難や救助を円滑に行うため、個室ビデオ店等の客が
設置を義務付けた方が良い。
避難時に利用する廊下に非常用の照明装置の設置
を義務付けるものです。居室については、無窓であ
る場合や一定の用途及び規模の建築物の場合、建
築基準法により既に設置が義務付けられており、そ
れ以上に規制を強化する必要はないと考えます。
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消防の誘導灯は常時点灯しており、当然停電時に 非常用照明は、避難するための照度を確保するた
も非常電源で明るさが確保されている。誘導灯の明 めの設備であり、誘導灯は、避難する方向を示す設
るさにより避難が可能な部分については、非常用照 備です。よって、避難時の安全性の確保には、双方
が必要と考えます。
明を一部緩和しても差し支えないと思う。
7.個室ビデオ店等の避難経路
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避難階以外の場合の避難施設となるバルコニー
について、その仕様を明確にしていただきたい。
本規定の改正趣旨の中で、「万一、ヘッドホン使用
や大音量でのビデオ等視聴により周囲の状況に気
づかず客が逃げ遅れ・・・」とあるが、他方、「ヘッドホ
ン使用や大音量での視聴による周囲の状況把握の
遅れがないように措置する」よう消防法が最近改正さ
れているが、そのあたりは二重規制にあたらないの
か。
避難施設となるバルコニーについては、避難上支
障がない構造を求めるものであり、その詳細につい
ては、改正条例施行にあわせ本条例第13条第1項
に規定する確認審査基準において規定し、明確にし
ます。規定の際には、行政手続条例に基づく意見公
募を実施します。
消防法令の改正は、火災の早期覚知に重点を置
いた措置であり、本規定は、覚知後に安全に避難す
るための措置であることから、二重規制にはあたらな
いと考えます。
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「重複を認めない二方向の避難経路の確保」の規
定は、一定の重複を認めている現行の建築基準法
の規定より著しく厳しい規制である。
利用者の安全性確保の必要性は理解できるが、
①既存ビルの有効活用という経済的な側面、②他の
業種への規制との公平性、③消防法令により二方向
避難の規定があること等を考慮すると、全ての個室ビ
デオ店等にこの規定を課すのは余りにも過大であ
る。一定の条件の元で「二方向避難経路の重複」を
認めるべきである。
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消防法、建築基準法、2つの点から色々な問題が
生じるため、国土交通省に確認をしていただきたい。
仮にも、現在営業しているカラオケボックスは沢山あ
り、避難経路の問題を解消するにあたり、ルームを閉
鎖したり、間仕切りを変更したり、構造上使用できなく
なり店舗撤退をも考えなければならない状況も出てく
る。
法令だけの問題ではなく、各運営店舗の経済状況
も悪化する事から、断固反対する。規定するのであ
れば、改修具体案を市が考え、各店舗に提供するべ
きだ。
本規定は、施設の特殊性から客が逃げ遅れる危
険性が高い個室ビデオ店等において、1つの経路が
遮断され避難できない事態となっても、異なる経路で
安全に避難できるよう、それぞれの個室から2以上、
つまり複数の避難経路を確保することで、確実に二
方向避難できるよう義務付けるものです。
但し、行き止まり廊下に3室以下の個室が面する
部分等、避難経路としてはそれらの個室の客のみが
利用する区間及び避難施設に接して設けられた長さ
15m以下かつ幅1.6m以上の区間は重複区間とはみ
なさないとする緩和措置を規定し、過度な規制となら
ないようにしています。なお、本規定は、建築基準法
の委任条例として、市独自に新たな規定を設け制限
を附加するものです。
また、建築基準法第3条第2項に基づき、条例の
規定の施行の際現に存する建築物については、当
該規定は適用しないこととなっています。このため、
既存店舗へ適用されるものではないことから、直ちに
改修する必要はありません。
しかし、改正条例施行後にこれら店舗に係る新
築、一定の増改築、大規模な修繕及び模様替に係
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カラオケボックスだけでなく、ビル内に入るテナント
の全てに言えることだ。特に個室型店舗ということで
はなく、雑居ビルにおける全てのテナントビルに向け
た改正をするとし、国土交通省からの見直しをお願
いする。
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「それぞれの個室から・・・」とあるが、これだと廊下
の突き当たりに部屋を作れないということか。雑居ビ
ルでは、こういう場所に塾や事務所が有ったりする
が、それとどのように違うのか?
カラオケボックスでは、通路幅も確保されている
が、個室ビデオ店等では、そうではない店舗もたくさ
んあるようなので、カラオケボックスとその他を分けて
考えた方がいい。そうでないと、雑居ビルの普通のテ
ナントは良くて、カラオケボックスだけがいけないとい
うように取れる。
る工事に着手する場合並びに用途変更を行う場合
には、これらの規定が適用されるため、一定の負担を
事業者に求めるものではありますが、個室ビデオ店
等の避難安全性を確保し、市民の生命を守るため必
要な規定であると考えますので、ご理解いただきたい
と思います。
他の用途の店舗については、引き続き小規模な飲
食ビル等の査察を行い、結果を踏まえて、その実態
等を十分に把握した上で、規制の必要性について検
討していきたいと考えています。
8.個室ビデオ店等の出入口
一見、当たり前の話に見えるが、現在1方向避難 本規定は、個室ビデオ店等の特殊性から避難経
にて法令順守をしているカラオケボックス店舗もあ 路が複雑となる可能性が高いことから、1箇所の出入
る。面積、出口までの距離に関係なく2箇所以上とす 口に客が集中することによる混乱、弊害を避け、個室
から短時間で安全に二方向へ避難ができるよう、非
る内容に関して賛成できない。
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出入口を2箇所以上設けることについては、当たり 常口を含め店舗の出入口を2箇所以上設置するよう
前のことであり、何の問題もないと思うが、出入口扉 規定するものです。よって、これらの店舗の避難安全
の幅員の規制も忘れてはならない。店自体の出入口 性を確保するためには、面積、出口までの距離にか
の扉が狭ければ、廊下や階段等の幅員を確保した かわらず規制の必要があると考えます。
意味が無くなる恐れがある。廊下幅から類推すると、 廊下においては、屋外への出口や階段等に向か
最低でも1.2m以上の出入口扉幅は必要ではない う人の流れに、各個室から出てくる人の流れが加わる
ため、それが両側からである場合、つまり両側に個室
か。
の出入口がある廊下については、その他の廊下以上
の広さが求められ、必要な幅員として1.2m以上を規
定するものです。個々の出入口の幅員については、
今回規制は行いませんが、各店舗の使用状況に応
じて、適切に対応いただくことが望ましいと考えてい
ます。
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29
テナントビルでの営業で屋外への出口が2箇所以
上無い場合、ビルオーナーに改修をお願いすること
になるが、ビル全体に関わる改修になるので営業店
舗として借り受けることが出来なくなる。事業拡張を
神戸市として邪魔するのか。再考をお願いする。
本規定は、個室ビデオ店等の店舗の出入口を非
常口を含め2箇所以上設置することを義務付けるも
のです。建築物の一部にテナントとしてこれら店舗が
ある場合、出入口を2箇所以上設置することが困難
な場合もあると思います。
しかし、個室ビデオ店等の避難安全性を確保し、
市民の生命を守るため必要な規定であると考えます
ので、ご理解いただきたいと思います。
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カラオケボックス、個室ビデオ、ネットカフェだけの 他の用途の店舗については、引き続き小規模な飲
問題ではない。全ての雑居ビルにおけるテナントに 食ビル等の査察を行い、結果を踏まえて、その実態
対して係る問題である。
等を十分に把握した上で、規制の必要性について検
討していきたいと考えています。
9.個室ビデオ店等の階段及び踊場
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告示等の絡みもあり、条例のみで規定できる範囲
ではないと考える。現在、存在しているカラオケボック
スは、宝塚の火災以来、徹底した法令順守をしてき
ており、個室ビデオ店やインターネットカフェとの区分
けをしてみれば、その安全性の違いが分かるかと思
う。
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複数階を使用する店舗の場合、店内に専用階段
を新設し、同一店舗内の各階の行き来を行う方式を
とっている店も少なくない。しかし、これらの階段のほ
とんどは避難階段にはなっておらず、店内を訪れる
客のほとんどは、こういった階段しか存在を知らず、
火災等非常時においてもこれらの階段を使用するこ
とは目に見えている。よって、せっかくの条例改正も、
まだ見ぬ避難階段ばかりを規制して結局は使用せ
ず、狭く危ない階段を使用してしまうことになる可能
性は非常に高いものと思われる。改正するなら、実質
的に「避難する際に利用する階段及び踊場の幅は」
を「階段及び踊場の幅は」に改めるべきである。
既存建物にテナントとして入居する場合、階段幅
が当該基準に合致しない建物には入居できず、又、
既に入居中の対象は退去しなければならないのか。
廊下幅は1.2m確保させているにもかかわらず、そ
の先の階段や踊場の幅員が0.9mということは、避難
するに従って、幅員が先細りになっていくような規制
になっている。当然、各廊下の幅より、階段幅は広く
しなければならないのではないか。
本規定は、建築基準法による階段及び踊場の幅
の規定が適用されない小規模なもの等であっても、
その避難上の安全性を確保する必要があるため、建
築基準法の委任条例として、市独自に新たな規定を
設け制限を附加するものです。
本規定は、個室ビデオ店等の用途に供する部分
に設置される階段や避難階若しくは地上に通ずる直
通階段等、個室ビデオ店等の客が避難時に利用す
る全ての階段に適用するものであり、避難安全上必
要な幅員として0.9m以上確保するよう義務付けるも
のです。廊下においては、屋外への出口や階段等
に向かう人の流れに、各個室から出てくる人の流れ
が加わるため、それが両側からである場合、つまり両
側に個室の出入口がある廊下については、その他の
廊下以上の広さが求められ、必要な幅員として1.2m
以上を規定するものです。
また、建築基準法第3条第2項に基づき、条例の
規定の施行の際現に存する建築物については、当
該規定は適用しないこととなっています。このため、
直ちに既存店舗へ適用されるものではないことから、
現状のままであれば退去の必要はありません。
しかし、改正条例施行後にこれら店舗に係る新
築、一定の増改築、大規模な修繕及び模様替に係
る工事に着手する場合並びに用途変更を行う場合
には、これらの規定が適用されます。
なお、本規定は個室ビデオ店等の避難安全性を
33
これは店舗に言うことではなく、ビルを作る人に言 確保し、市民の生命を守るため必要な規定であると
ってもらいたい。そうでないと、今後、カラオケボックス 考えますので、ご理解いただきたいと思います。
が入居できなくなる。極端に言うと、新しいカラオケボ
ックスの店舗ができなくなる。カラオケボックスを作る
なということなのか?
34
カラオケボックス、個室ビデオ店、ネットカフェだけ
の問題ではなく、ビルを施工する段階からの問題に
なるので、国土交通省を通しての見直しをお願いす
る。
10.その他
35
最近の事故例によると、煙による死者が多い。従っ 今回の改正は、個室ビデオ店等の特殊性に鑑
て排煙を自然排煙方式若しくは機械排煙方式とする み、避難安全性を確保するための必要な規定として
方が良い。(内装制限では排煙できないため)
立案したものです。排煙設備については、建築基準
法により一定の制限が課されており、今回規制は行
いませんが、条例による規制強化の必要性について
は、利用実態等を踏まえ引き続き検討していきたいと
考えています。
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