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割賦販売法施行令の一部を改正する政令案に対する意見募集の結果
割賦販売法施行令の一部を改正する政令案に対する意見募集の結果について 平成21年4月4日 経 済 産 業 省 商 務 情 報 政 策 局 取 引 信 用 課 「割賦販売法施行令の一部を改正する政令案」について、意見の募集をさせていた だきましたが、御意見の概要及び御意見に対する考え方を取りまとめましたので公表 いたします。 1.実施期間等 (1) 募集期間: 平成20年12月26日(金)∼平成21年1月26日(月) (2) 告知方法: 電子政府の総合窓口(e-Gov)、経済産業省ホームページ (3) 意見提出方法: 電子メール、FAX又は郵送 2.御意見の到達件数 15件 3.御意見の概要及び御意見に対する考え方 御意見の概要及び御意見に対する考え方は別紙のとおりです。 4.本件に関するお問い合わせ先 経済産業省商務情報政策局取引信用課 電話: 03−3501−2302 1 (別紙) 御意見の概要及び御意見に対する考え方 御意見の概要 御意見に対する考え方 <割賦販売法(以下「法」という。)第4 0条第4項関係> ① 報告徴収事項として「クレジットカ ① 本規定は、法第35条の16に規定 ード番号等の適切な管理のために必要 する義務の履行状況についての報告を な措置の実施状況」とあるが、法第4 求めるものであり、同条の規定ぶりに 0条第4項に合わせ、 「適切な管理」を 合わせる形で「適切な管理のために必 「安全な管理」に修正すべきとの意見 要な措置の実施状況」と規定している があった。 ところであるが、当然、安全な管理と いう意味を排除しているものではな い。 ②報告徴収事項として、 「クレジットカー ② 本規定は、クレジットカード等購入 ド番号等の適切な管理措置のために必 あっせん業者又は立替払取次業者によ 要な措置の実施状況、加盟店への指導 る法第36条の16の規定に違反する 状況等」とあるが、当該状況を誰が誰 おそれのある行為があったような場合 にいつ報告するのか、また、 「適切な管 に、経済産業大臣が当該事業者に対し 理措置」の内容を具体的に規定すべき て報告を求めることを予定している。 との意見があった。 また、当該適切な措置の具体的内容 については、割賦販売法施行規則で規 定することとしており、改めてパブリ ックコメントに付した上で策定する予 定である。 <法第40条第6項関係> ① クレジットカード取引において苦情 ① 法第40条第6項は、個別クレジッ が多い決済代行業者についても密接関 ト業者における訪問販売等を行う加盟 係者に含めるべきとの意見があった。 店の勧誘行為に関する調査義務等の履 行状況の把握のため参考となる報告を 当該密接関係者に求めるものであり、 包括クレジットに関連する事業者を当 該密接関係者に含めることは、法律上 できないこととなっている。 しかしながら、包括クレジット業者 には、消費者からの苦情の適切かつ迅 速な処理のために必要な措置を講ずる ことを義務づけており、当該措置の実 施状況を包括クレジット業者からの報 告徴収事項として規定する予定であ る。 ② 個別クレジットにおける決済代行業 ② 個別クレジットに関する決済代行業 者についても密接関係者に含めるべき 者は、消費者に対する勧誘に関与する との意見があった。 者ではないことから、個別クレジット 2 における訪問販売等を行う加盟店の勧 誘方法等を調査することを個別クレジ ット業者に義務づけた当該調査義務等 の履行状況の参考とするための報告を 求めることを難しいと考える。 しかしながら、個別クレジット業者 は、御意見にあるような業者が存在し たとしても消費者に対して勧誘を行う 加盟店の勧誘方法等を調査することと なっており、消費者保護を図ることは 可能であると考える。 特定商取引に関する法律及び割賦販売 割賦販売法では、指定商品・役務制の 法の指定商品・役務制撤廃に伴い、通信・ 撤廃に伴い、不動産の販売に係る包括ク 放送サービスについても規制対象とすべ レジット及び個別クレジット以外は、原 きとの意見があった。 則、割賦販売法の規制対象としたところ である。 ただし、クーリング・オフ等の特定商 取引に関する法律と関連のある一部の規 定については、適用範囲を同法と合わせ ており、同法で適用が除外される役務に ついては、割賦販売法における一部の規 定が除外されることになる。 携帯電話の販売に関し、割賦販売法の 割賦販売法の改正によって新たに導入 改正に伴う過剰与信防止義務等の導入に された過剰与信防止義務等に関する詳細 より、手続き上の負荷増大が懸念される な規定は、割賦販売法施行規則で規定す との意見があった。 ることとしているが、規制の実効性を確 保するとともに、事業者への過剰負担が 発生しないよう配慮しつつ施行規則を策 定する予定である。 チャージバックルールに関する法整備 割賦販売法の改正事項について議論を を早急に行うべきとの意見があった。 行った産業構造審議会割賦販売分科会基 本問題小委員会において、チャージバッ クルールに関しては、特に法律で新たな 規定を置く必要はないとの意見が多数で あったことから、今回の改正事項とはし ていない。 その他個別クレジット業者に対する抗 弁をなしうる支払総額の下限額を4万円 とすること、個別クレジット業者の登録 拒否要件のうち、最低純資産額を5千万 − 円とすることにつき賛成する意見があっ た。 3