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新潟県地方公務員労働組合共闘会議との交渉概要
新潟県地方公務員労働組合共闘会議との交渉概要 1 交渉日 平成22年5月25日(火) 2 交渉場所 県庁行政庁舎501会議室 3 交渉団体 新潟県地方公務員労働組合共闘会議 (構成団体) 新潟県職員労働組合、新潟県教職員組合、新潟県高等学校教職員組合 4 交渉概要 平成22年3月29日に職員団体から提出された「2010年度地公労春闘要求書」における 要求事項に対して総務管理部長が回答しました。 1 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) 基本的事項について (1) 労使関係については、労使対等の原則の 労使関係については、説明すべきものは説明 もと、信義に基づいた関係を構築すること。 し、話し合うべきものは話し合い、その中で合 (2) 労働条件について、十分な話し合いを行 い労使合意による解決をはかること。 ○ 意形成を目指していくことが基本的姿勢である。 今後も、諸般の勤務条件については、労使合 意を目指して誠意をもって話し合っていきたい。 改めて、労使の信頼関係を大切にしなが ○ 労使の話し合いが重要であることは言うま ら、誠意を持って交渉するという基本姿勢 でもないが、一方で、公務員の勤務条件は条 について、確認したい。 例に基づいて決められていることから、きち んと議会、県民に説明できるものでなければ ならない。 ○ 勤務条件に関する事項については、これま で同様、労使の信頼関係を維持しながら、合 意形成を目指して、誠意を持って話し合って いきたい。 - 1 - 2 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) 賃金改善について (1) 2010年度の給与改定に当たっては、県職 員の賃金水準を改善すること。 職員の給与水準については、人事委員会勧告 に基づき決定されているところである。 給与勧告は、人事委員会が県内民間の給与、 国及び他の都道府県の動向などを総合的に勘案 して行っているものであり、給与水準そのもの の改善を行うよう要望することは適当ではない。 (2) 新たな昇給制度においても今までの賃金 水準の維持を図るとともに、運用結果につ 昇給制度については、 「勤務成績の的確な反映」 という制度の趣旨に沿って運用していく。 いて明らかにすること。また、運用は労使 合意に基づき行うこと。 運用結果については、職員の個人情報という 点に配慮した上で、労使間で検証することは構 わない。 ○ 査定昇給制度の運用について、一昨年度 ○ これまでの考え方に変わりはない。 ○ 若年層の給与改善を目的として査定昇給制 の交渉で基本的な考え方(職員の給与水準 を引き下げるためのものではないこと、職 員間に不合理な偏りが生じないこと等)を 確認したが、その考え方に変わりはないか。 ○ 査定昇給制度の運用にあたっては、若年 層の給与改善という点にも配慮してほしい。 度を運用することはできない。 ○ ただ、若年層に限らず、特定の年齢層に上 位の昇給区分が偏ることのないよう、運用実 績を見ながら配慮していきたいと考えている。 (3) 初任給の改善等、若年層の賃金を改善す ること。 (4) 初任給については、国及び他の都道府県と比 較しても低くはなく、引き上げる状況にはない。 休職等からの復職時の調整における休職 休職期間等調整換算表は、国の基準に準じて、 期間等調整換算表にある換算率を改善する 人事委員会規則で定められているものであり、 こと。 適当なものである。 - 2 - (5) 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) 県人事委員会に対し、昇給幅の1号抑制 昇給抑制は、公民較差に直接かかわる問題で 措置について勧告を行わないよう働きかけ あり、人事委員会の判断を尊重する必要がある。 ること。また、最高号給到達者の現状を踏 最高号給到達者に係る措置については、給料 まえ、具体的な改善に向けた勧告を行うよ 表の運用実態を見極める必要がある。 う働きかけること。 ○ 昇給抑制は、将来にわたって賃金水準に ○ どのような較差解消の手法が適当なのか、 影響するため、公民の賃金較差解消の手法 としては適当ではないということを人事委 人事委員会が研究することになるが、我々と しても人事委員会に対して、職員の状況等に 員会に対して話をしてほしい。 ついて話をすることはあり得る。 (6) 広域異動手当を新設するよう国及び人事 広域異動手当は、その制度趣旨を踏まえ、地 委員会に働きかけること。または、それに 方公共団体においては導入しないこととされた 準じた制度を構築すること。 ものであり、現時点で国等に要望することは考 えていない。 (7) 現業と非現業職員の賃金格差の解消を図 ること。 技能労務職員とそれ以外の職員では、その職 務内容に違いがあるので、職務給の原則からも 給与に一定程度の差が生ずることは、やむを得 ない。 (8) 中途採用者の初任給決定基準を改善する こと。 中途採用者の初任給決定基準については、平 成18年度から国に準じて、一部、号給換算率の 改善を行ったところであり、現時点で改正する ことは考えていない。 (9) 行政職における採用区分による昇任格差 役付職員への任用については、あくまでも適 を是正すること。また、各給料表でもそれ 材適所が基本であり、当局の判断と責任におい に準じた措置を講ずること。 て対応するものである。 主任発令年齢については、他県と比べて遜色 ないものであり、発令年齢の前倒しは慎重に考 えていく必要がある。 (10) 給料の調整額支給対象職種を拡大するこ と。 給料の調整額の支給対象職種の拡大は、給料 の調整額を支給するに足る特殊な職が新たに生 じているとは認められないため、現時点では考 えていない。 - 3 - 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) (11) 教職員の給料表や諸手当については、現 行内容、水準を維持すること。 教職員の給与については、関係法令及び人事 委員会勧告に基づき決定されるべきものである。 (12) 実習教員の2級昇格基準を見直し、賃金 改善をはかること。 昇格の具体的な運用については、任命権者で ある教育委員会と話をしていただきたい。 (13) 学校栄養職員が6級以上に昇格できるよ 給料表については、人事委員会の勧告事項で うにすること。また、学校事務職員の給料 表や標準職務表などを抜本的に見直し、6 あり、勧告がない中で級の新設を行うことはで きない。 級まで到達できるようにすること。 学校事務職員については、平成18年度から新 たに「主査」職より上位の「事務主幹」職を新 設したところである。 3 各種手当について (1) 勤勉手当成績率の運用拡大は行なわない こと。 勤勉手当の成績率運用については、具体的な 運用は任命権者ごとに異なるが、知事部局にお いては、懲戒処分者のほか、勤務成績が不良の 者については成績率を減じる取扱いとしている。 なお、これ以外の勤勉手当への成績率の導入 については、人事委員会の報告で「更なる勤務 実績の給与などへの反映」ということが言及さ れたところであり、国や他県の動向等を参考に しながら、検討を急ぎたい。 (2) 通勤手当については、支給除外距離を 制度の基本的な枠組みの部分については、国 1km未満とし、全額実費支給すること。あ や他県の状況に照らし、現時点で改正する必要 わせて、新幹線・高速道路・駐車場・駐輪 があるとは考えていない。 場等の利用料金は実費支給とすること。 (3) 住居手当については、支給額を引き上げ ること。 借家・借間に係る住居手当については、人事 委員会が国の状況や民間における支給状況等を 踏まえながら、今後検討する必要があるとして おり、これを見守りたいと考えている。 (4) 期末・勤勉手当については、期末手当の 民間においても、職務や業績を給与により反 みとし、役職加算、管理職加算を廃止し、 映する方向での改正がなされているところであ 一律支給すること。 り、みなさんの要望に沿うことは難しい。 - 4 - (5) 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) 時間外勤務手当については、現行 現行の率は、労働基準法に基づき、国や他県 125/100を150/100、150/100を200/100 の状況を考慮して定められているものであり、 とすること。 妥当なものである。 ○ 労働基準法は最低基準を定めているもの ○ であり、現行の割増率では効果がないので 割増率以前の問題として、時間外勤務の縮 減に向けて取り組んでいきたいと考えている。 はないか。 (6) 扶養手当の支給額を引き上げること。 支給額については、人事委員会勧告に基づき、 平成19年4月から、子等に係る手当額を500円引 き上げ、6,500円としたところであり、現時点で 見直す状況にはないと考えている。 (7) 特殊勤務手当の増額及び支給対象の拡大 を行うこと。 (8) 特殊勤務手当の見直しについては、業務実態 等を踏まえ、引き続き検討していきたい。 生活根拠地を離れて退職を迎えるような 人事異動は行わないこと。また、そのよう 退職時期に限らず、単身赴任や長距離通勤に ついては、極力少なくするよう努めている。 な場合に自宅までの赴任旅費相当額を支給 すること。 ただ、特に退職時期には一定の役職に就いて いる場合が多いと思われ、ポストが限られてい ることや本県の地理的条件から、ある程度はや むを得ないものと考えている。 赴任旅費については、現行の旅費制度では、 原則として公務を目的とした旅行に限り旅費を 支給することとされていることから、退職した 職員がその後の生活の根拠地まで旅行する場合 は、公務を目的とした旅行とは言えず、制度上、 旅費を支給することは困難である。 ○ 職員に単身赴任させないことが一番であ ○ 単身赴任については、できるだけ少なくな るが、どうしてもさせるのであれば、単身 るよう努めている。また、単身赴任手当につ 赴任手当の引上等、職員の負担を軽減する いては民間、国、他県との均衡を踏まえなが 手法を考えてもらいたい。 ら人事委員会と話をしていきたい。 (9) 異動に伴い、住居を移す時は、運送費、 異動に伴い転居する場合の費用については、 引越し雑費、民間アパートなどの敷金、礼 赴任旅費が支給され、概ね実費を賄える程度に 金などかかった実費を支給すること。 支給されており、問題はないと考えている。 - 5 - 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) (10) 寒冷地手当の増額見直しを行うこと。 寒冷地手当は、県内民間ではほとんど支給さ れない中で、国準拠の考え方で措置しているも のであり、独自に増額や支給対象地域の拡大を 行うことは適当でない。 (11) へき地手当について、安易な見直しは行 わないこと。 4 へき地手当の見直しについては、へき地教育 振興法の趣旨に則り、適正に対応していきたい。 各種休暇について (1) 結婚休暇を10日間とすること。 結婚休暇の期間については、8日間は全国並 みであり、現行制度で適当である。 (2) リフレッシュ休暇を5日間とし、勤続10 年にも適用すること。 リフレッシュ休暇の日数の増加及び勤続10年 からの適用については、全国状況から見て現行 制度で適当である。 (3) 産前休暇の取得始期は出産予定10週前か 全国状況から見て現行制度で適当である。 らとし、出産が早まった場合の産後休暇は 出産後12週まで延長できるようにすること。 (4) 出産補助休暇を5日間とすること。 平成18年度から取得可能期間を「出産予定日 の1週間前の日から当該出産の日後2週間を経 過するまでの期間」に拡大したほか、時間取得 も認めることとしたところであり、現行制度で 適当である。 (5) 育児時間を1日120分とし、就学前まで 取得できるようにすること。 育児休暇については、取得時間・期間ともに 全国状況から見て、現行制度で適当である。 - 6 - (6) 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) 介護休暇について、取得期間を延長し、 期間中の賃金保障を行うこと。また、短期 の介護休暇の新設にあたっては、「必要な 日数」として制度化すること。 介護休暇の取得期間については、全国状況か ら見て、現行制度で適当である。 介護休暇のうち休暇開始から3月までは、共 済組合から介護休業手当金が支給されることと なっている。 また、介護休暇の全期間について、互助会か ら共済組合及び互助会の掛金相当額が給付され ることとなっている。 これらに加えて新たに給与保障をすることは 考えていない。 短期の介護休暇の新設については、人事委員 会報告に基づき、国・他団体の動向を踏まえ、 対象家族1人当たり年5日(2人以上の場合は 年10日)にしたいと考えている。 (7) 忌引き休暇の日数を拡大し、姻族と血族 の区分および尊属と卑属の区分を廃止する こと。曾祖父母も対象とすること。 忌引休暇の日数については、国や全国状況か ら見て、現行制度で適当である。 姻族と血族の区分については、生計を一にす る姻族は血族に準ずることとしていることや全 国状況から見て、また、尊属と卑属の区分は全 国状況から見て、現行制度で適当である。 曾祖父母を対象とすることについては、実例 としては極めて稀なケースと思われることや全 国状況から見て、現行制度で適当である。 (8) ボランティア休暇を10日間とすること。 国及びほとんどの県で5日間となっており、 現行制度で適当である。 - 7 - (9) 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) 家族看護休暇は対象家族1人あたり7日 家族看護休暇の取得日数については、人事委 とし、人数に応じて取得できるようにする 員会報告に基づき、国・他団体の動向を踏まえ、 こと。また、保育・授業参観など子を養育 小学校就学前の子が2人以上いる場合は10日に する目的も対象にすること。 拡充したいと考えている。 家族看護休暇の対象に保育・授業参観など子 を養育する目的とするものまで拡げることにつ いては、休暇の必要性に対する社会全体の認識 が十分ではないと考えている。 ○ 休暇日数を10日に拡充する条件について、 ○ 今回の制度改正の趣旨は、育児を行う職員 「小学校就学前の子」と限定せず、「対象家 の仕事と育児の両立を支援することにあるた 族」としてほしい。この内容では、実質、 め、国に準拠し、「小学校就学前の子」とする 拡充にならない。 ことにした。 ○ アンケートしたところ、家族看護休暇を ○ 導入間もない制度であるので、まずは国準 7日間取得し、更に年次休暇を21日も取得 拠で改正し、今後、他県の状況や職員の休暇 したという声も出されている。是非、拡充 取得状況を注視しながら、検討していきたい。 してもらいたい。 ○ これまで、本県の家族看護休暇制度は全 ○ 休暇制度は民間、国、他県との均衡が重要 国トップクラスの内容であり、引き続き、 であり、状況を見ながら考えていかなければ 維持してもらいたい。 ならない。 ○ 困っている職員の声を受け止め、何とか ならないか検討してほしい。 ○ 本日いただいた意見もあるので、持ち帰っ て、改めて検討してみたい。 (10) 育児休業について、期間中の賃金保障を 行うこと。 育児休業中の職員については、給与は支給で きないが、共済組合及び互助会の掛金が免除さ れ、更に共済組合から一定の期間、育児休業手 当金が支給されることとなっている。 (11) リカレント休暇(有給教育休暇)を新設 すること。 国公立学校の教員については大学院修学休業 制度が、地方公務員についても平成16年より、 大学等で学ぶ場合に勤務時間の短縮を可能とす る修学部分休業制度が新設されたところであり、 これらの制度で対応することが適当である。 5 その他 (1) 天下り人事は地方分権時代にそぐわない のでなくすること。 内外を問わず有能な人材を積極的に登用して いるところである。 - 8 - (2) 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) 勤務時間の短縮に伴い、ワーク・ライフ これまでも超過勤務縮減対策に取り組んでき ・バランスの推進に向けた超過勤務時間の たところであり、引き続き超過勤務時間の縮減 確実な縮減を行うこと。また、一方的な定 に努めていく。 員適正化計画の策定を行わないこと。 職員定数及びその配置に関する事項は、基本 的に当局の判断と責任において行うものである。 (3) 高齢者再任用制度の運用にあたっては、 再任用・再雇用嘱託制度の運用については、 雇用と年金の接続の考え方から希望者全員 を再任(雇)用すること。 各任命権者が判断することになっているので、 任命権者ごとに話をしていただきたい。 (4) 育児休業者等の代替職員については、対 育児休業者等の代替職員に一般職の任期付職 象となる休職期間中においては同一人とな 員を充てることについては、育児休業等の取得 るよう一般職の任期付職員を充てるなど制 状況、国や他県の状況を見ながら検討している 度改善を図ること。また、介護休暇や病気 ところである。 休暇などによる代替職員の配置を確実に行 うこと。 介護休暇や病気休暇などに伴う代替職員の配 置については、法に基づき、これまでも個々の 業務実態を考慮して、業務に支障がないように 対応している。 (5) 育児短時間勤務制度の取得促進に向け 育児短時間勤務制度の取得要件の緩和につい て、職員への周知を図るとともに取得要件 ては、育児休業・介護休業法及び地方公務員の の緩和や代替職員の確保等の改善を図るこ 育児休業法の改正に伴い、職員の育児休業等に と。 関する条例を改正し、取得要件を緩和したとこ ろである。 育児短時間勤務制度の取得者の代替職員の配 置については、業務上支障が生じる場合は、原 則として一般職の非常勤職員又は非常勤講師を 充てて対応しているところである。 引き続き、代替措置も含めた制度周知を行う とともに、みなさんの意見等も参考にしながら、 取得促進に向けて取り組んでいきたい。 (6) 各任命権者は安全衛生体制を確立すると ともに、実効ある対策を取り組むこと。 労働安全衛生については、基本的には各任命 権者の所管であるので、それぞれ任命権者と話 し合いをしていただきたい。 - 9 - (7) 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) 精神疾患からの職場復帰に向けては復帰 メンタルヘルス対策については、基本的には する者だけでなく受け入れる職場も含めた 各任命権者の所管であるので、それぞれ任命権 制度の拡充等、メンタルヘルス対策の充実 者と話し合いをしていただきたい。 に向けて取り組むこと。 (8) セクシャルハラスメント及びパワーハラ セクシャルハラスメントの防止については、 スメントの防止対策を実効あるものにする 従来どおり各種会議・研修等を通じ、職員に対 ため、指針を作成するとともに研修や啓発 を行うこと。あわせて、相談窓口が機能す して啓発、注意喚起を行い、未然防止に努めて いきたい。 るように具体策を講ずること。 パワーハラスメントの防止については、職員 からの相談等があれば、必要により対応を検討 していきたい。 (9) ILO第151号条約の批准およびILO勧告に 条約の批准や地方公務員制度法制は、国政レ 基づく公務員の労働基本権回復、団体交渉 ベルの問題なので、今後の推移を見守っていき に基づく賃金・労働条件決定制度を早期に たい。 実現するよう政府に働きかけること。 (10) 組合活動に起因するすべての不当処分を 撤回し、この間の昇給延伸を完全回復する とともに、今後は行わないこと。 地方公務員法に違反する行為に対して行って いるものであり、適法かつ適正なものである。 昇給は、今後とも条例、規則に基づいて適正 に行う。 (11) 公務部門においても、男女共同参画社会 男女平等推進プランに基づき、「女性の政策・ 基本法、男女平等推進条例の趣旨にそった 方針決定の場への参画の促進」を図るため、「女 職場環境の実現に向け諸施策を行うこと。 性職員キャリアアップ研修」を実施するなどの 取組を進めてきているところである。 平成18年3月策定の新たな男女平等推進プラ ンを踏まえ、今後も引き続き、各任命権者の実 情に応じて努力していくべき課題である。 (12) 現業独自要求などについても、誠意を持 って交渉に応じ、解決を図ること。 来どおり誠意を持って対応したい。 (13) 臨時・非常勤職員の賃金、休暇制度等の 処遇改善を図ること。 職員の勤務条件に関することについては、従 臨時・非常勤職員の勤務条件については、何 か具体的な課題があれば、任命権者ごとに話し 合いをしていただきたい。 - 10 - 職員団体の要求(ゴシック体部分) 県側の回答(ゴシック体部分) 職員団体の主張(明朝体部分) 県側の主張(明朝体部分) (14) PFI、指定管理者制度、地方独立行政 低コストで高品質、効率的で効果的な行政サ 法人制度の導入にあたっては組合との協議 ービスを実現するため、常に業務の改善を検討 なしに対象を拡大しないこと。また、市場 していく必要がある。 化テストを導入しないこと。 制度の導入にあたっては、他県や国の先行事 例も参考にしながら、詳細を検討していきたい。 また、制度の活用にあたり、県職員の勤務条 件に関わる部分については話し合っていきたい。 (15) 義務教育費の国庫負担を1/2に復元する 義務教育費国庫負担制度については、地方の とともに、一般財源化に反対の立場で国に 自由度を高める地方税財政改革の一環として税 見直しを求めること。 源移譲等の財源措置が確実に行われ、一般財源 化されることが基本的に望ましいと考えている。 (16) 地方分権に見合った財源の確保がなされ るよう国に要望すること。 国と地方の役割分担を明確にした上で、地方 が真に自立した安定的な財政運営を可能とする 改革が実現するよう、今後も全国の知事・市町 村長と足並みを揃えながら、政府に対し強く働 きかけていきたい。 (17) 賃金等に反映する人事評価制度は導入し ないこと。また、人事評価制度の導入、運 人事評価制度については、個々具体的には、 任命権者ごとに対応すべきものである。 用については、労使合意に基づき行うこと。 - 11 -