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京都まなびの街

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京都まなびの街
京都まなびの街
京都市では、地域や社会との関わりの中で生き方を考
また、平成21年2月には、モノづくり企業創業者の生き
え、生きる力を育む「生き方探究教育」の更なる推進を図る
方やモノづくりへの情熱等を紹介する「京都モノづくりの
ため、産学公連携のもと、世界最大の経済教育団体ジュニ
殿堂」と殿堂に関連するモノづくり体験を行う
「工房」を開
ア・アチーブメント
(日本本部代表理事:椎名武雄 日本アイ・
設しました。
ビー・エム名誉相談役)の教育プログラムである「スチュー
京都まなびの街生き方探究館では、他にも中学生の職場
デントシティ・ファイナンスパーク学習」を、平成19年1月
体験活動である「生き方探究・チャレンジ体験」推進事業に
から京都まなびの街生き方探究館で実施しています。この
も取り組んでおり、子どもたちが様々な体験学習活動を通
プログラムは、京都ならではの伝統・景観、また環境の視点
して、未来を切り拓く
「生きる力」を育めるよう、
「生き方探究
を取り入れた特色あるものとなっています。
教育」の一層の充実に努めています。
ごあいさつ
京都まなびの街
生き方探究館館長
京都市長
門川大作
村田純一
感動のある人生のために
より広い世界への挑戦
生まれて初めてお店の人になって接客
夢や希望を持って「学ぶ」こと、好奇心
をした。生涯の生活にかかる費用を自分
を持って徹底的に追及することは、私たち
が人生を豊かに生きていくうえで大切な
ことです。ここ「京都まなびの街生き方探究館」では、市民・保護者・
企業のみなさんのお支えのもと、みなさんの探究心を呼び起こし、
社会とつなぐ体験学習を実施しています。
私自身、小さいころから世界を意識して、新しいことに挑戦してき
ました。
「昨日と同じことを今日に、今日と同じことを明日に」ではな
く、常に、新しいことに挑戦しようという
“ベンチャー精神”
を大切に
行動してきました。みなさんにも、世界へ挑戦する気持ちで、何事に
も取り組んでいただければと思います。
で考えて計算した。京都の
“ものづくり”
か
ら、世界をリードする技術を生み出していった人たちの情熱にふれ
た…。そんなかけがえのない体験によって、子どもたちは限りない
可能性を開花させていきます。
当館での「学び」を通して子どもたちは、知識を
“生きて働く知恵”
へと高め、生きる力を大きく育み、
やがて未来の京都をしっかりと支
えてくれることでしょう。
産学公が連携し、多くのボランティアの皆様のお力添えによって、
全国のモデルとなる素晴らしい教育実践が進められていることを
心から誇りに思います。
公益社団法人
ジュニア・アチーブメント日本 代表理事
京都市教育長
生田義久
椎名武雄
責任ある人として
「生きる力」を育む教育
生き方探究館の体験学習で子どもた
私たちは一人で生きていくことはでき
ちは、ボランティアの皆様との交流によ
ません。
私たちの生活は、多くの人たちの仕事
によって支えられています。社会はお互いに助け合う仕組みになっ
ているのです。
多くの人のお陰で生きているということは、誰でも誰かの役に立
つことができるということで、生きている意味もそこにあります。そ
れが社会に対して果たしている責任です。
皆さんも、学校でしっかり勉強し、更にこの施設で豊かな体験を
積んで、責任ある人として社会への大きな貢献が果たせるようにな
京都市教育委員会
ってほしい、それがプログラム提供者としての私たちの願いです。
り挨拶の大切さを学び、みんなで協力し
て生きていくことの大切さを学びます。これらの経験や感動は学校
や家庭だけで得られるものではなく、多くの市民の皆様や事業所の
御協力があって初めて実現するものです。京都市では、子どもを社
会全体で育む伝統が根付いており、社会的・職業的自立を促す本教
育も市民ぐるみ・地域ぐるみでお支えいただいております。
皆様の御支援を大変心強く感じているところであり、今後とも、
子どもたちの「生きる力」を育むために、より一層の御理解・御協力
をお願い申し上げます。 生き方探究教育
一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、
社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していくことができるようにする。
ファイ
ナン
スパ
人のく
ーク
らしと
家
の
ー
会と
社
ュ
ぶ
チ
学
仕
事
で
人とともに
社会を生きる力
自 分を知り
律する力
育てたい4つの力
こ
ど
課 題を見 つ け
解決する力
夢や 希 望 を
つくりあげる力
く
も
り
モノ
を
学
づく
ぶ・
り事
モノ
業
づく
りか
ら学ぶ
生 き方
探
ボランティアの方の声
館内案内図
※スチューデントシティは
公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本のプログラムです。
クオール薬局
京都新聞社
京都銀行
井筒八ッ橋本舗
富士ゼロックス京都
パナソニック
京つけもの西利
au by KDDI
京都市
西陣織会館
アメリカン航空
セコム
スチューデントシティ区役所
ローソン
※ファイナンスパークは
公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本のプログラムです。
京都トヨペット
ラ・キャリエール
京都市上下水道局・
三井不動産
京都中央信用金庫
京都料理 芽生会
京都新聞社・京都市立病院
JR嵯峨野線
京都バス
烏丸下長者町
御池通
大和証券
烏丸御池駅
西院駅
京都府庁
下立売通
烏丸通
玄関出入口
京都まなびの街
生き方探究館
京都第二
赤十字病院
七条通
京都駅
椹木町通
京都御所
室町通
出口2
丸太町通
市バス府庁前
地下鉄丸太町
衣棚通
新町通
釜座通
西洞院通
〒602-8031
京都市上京区西洞院下立売下る東裏辻町402
TEL:075-253-0880
FAX:075-253-0878
URL:http://www.edu.city.kyoto.jp/scfp
小川通
京都まなびの街生き方探究館
油小路通
堀川通
モノづくり第2工房
京都第二
赤十字病院
地下鉄東西線
三条京阪駅
河原町駅
五条通
上京消防署
京都モノづくりの殿堂
線 四条通
都
京
急
阪
神宮丸太町駅
地下鉄烏丸線
市バス
堀川下立売
玄関
丸太町駅
二条城
二条駅
出水通
館長室
任天堂
塚本幸一
(ワコールホールディングス)
堀場雅夫
(堀場製作所)
村田純一
(村田機械)
立石一真
(オムロン)
稲盛和夫
(京セラ)
村田昭
(村田製作所)
永守重信
(日本電産)
丸太町通
下長者町通
賀茂川
パナソニック
出町柳駅
川端通
京都御所
河原町通
大阪ガス
烏丸通
今出川通
京都みやびじょん局
au by KDDI
公益社
モノづくり第1工房
・スチューデントシティ学習では、小学5年生という
子どもから大人への過渡期に大人の社会・仕事を知
ることで、大人になることの意味を少しでも感じるこ
とが出来たのではないかと思います。
・
「生き方探究・チャレンジ体験」での職場体験は、社会
人となる準備段階で貴重な時間だと思います。短い
時間ではありましたが、中学生の皆さんから教わる
こともあり、大変勉強になりました。
・京都モノづくりの殿堂での学習を通して、今まであ
まり知らなかった、ものづくり都市としての京都の姿
を発見するとともに、
「物をつくる」ことのわくわくど
きどきした気持ちを高めてくれることを期待します。
ジェイコムウエスト
ワタベウェディング
二代目島津源蔵
(島津製作所・GSユアサ)
ニチコン
日本新薬
石田 一
(イシダ)
大日本スクリーン製造
初代・二代 川島甚兵衞
(川島織物セルコン)
鈴木直樹
(日本写真印刷)
ローム
・体験を通して正しい言葉遣いやコミュニケーション
を身に付けることが出来る、
スチューデントシティ学
習はとても有意義だと思います。
・スチューデントシティ学習は社会人としての心構え
から接客態度など学校では学べない授業でした。ボ
ランティアの自分にも得るものがありました。
・ファイナンスパーク学習に最初は戸惑っていた生徒
たちも進行していくにつれ、収入・家族構成などによ
って真剣にプランについて考え込んでいる姿を見
ていて嬉しく思いました。
・孫のような子どもたちの、一生懸命作業をやり終え
た後の柔和な笑顔は、今までにみたことがありませ
ん。京都モノづくりの殿堂での学習はモノづくりの
経験を持つ私自身の活力になっています。
堀川通
関西電力 協賛企業・事業所の声
千本通
ローソンエンターメディア
執務室
・スチューデントシティ学習では、普段教室では見るこ
とが出来ない子どもの姿を目にし、子どもの持つ可
能性を感じました。
・ファイナンスパーク学習では、生徒が生き生きと楽し
そうに意欲的に取り組むことができました。
・
「生き方探究・チャレンジ体験」では、学校では体験で
きない貴重な時間を過ごし、得るところが大きかった
ようです。今後の生活に生かしていくことが、私たち
の課題です。
・京都モノづくりの殿堂学習では、子どもたちも何か
出来るのではと夢をふくらますことができたと思い
ます。
「先端産業も盛んなまち京都」を指導者側も再
認識することが出来ました。
体
ジ
ン
実
を
ャレ
び
チ
喜
究・
と
しさ
厳
との
働くこ
第一生命
・スチューデントシティ学習を経て社会に対する興味
をすごく持ち、
「 仕事をしてきた」という少し大人に
なった気持ちで嬉しさを隠しきれない様子でした。
・ファイナンスパーク学習後「お母さんも大変なんだ
ね」と言ってくれ、欲しいものも自分から「おこづか
いを少しずつ貯めて買う」
と言うようになりました。
・
「生き方探究・チャレンジ体験」での職場体験の最終
日、お店の方に「もう終わっていいよ」と言われたけ
ど
「やりかけの仕事を最後までやらせてください」
と
自分から言ったと誇らしい顔をしていたのを見て、
親の私まで誇らしい気持ちになりました。
感
京
づ
ノ
モ
都
学
計の
習
やり
く
り
未来を切り拓く
「生きる力」の育成
教職員の声
験
ス
習
ティ学
シ
ト
り
かかわ
デン
保護者の声
市バス
府庁前
京都バス
烏丸丸太町
※当施設には駐車場はありません。
公共交通機関をご利用ください。
■交通案内
[京阪電鉄本線]神宮丸太町駅下車徒歩約25分 [地下鉄烏丸線]丸太町駅下車徒歩約8分
[市バス]府庁前(10・93・202・204系統)徒歩約3分 堀川下立売(9・12・50・67系統)徒歩約5分
[京都バス]烏丸丸太町・烏丸下長者町(45系統)徒歩約5分
モノづくりを学ぶ・モノづくりから学ぶ
小学
4∼6年生
対象
仕事で学ぶ社会とのかかわり
京都モノづくりの殿堂
小学
5年生
対象
スチューデント シティ
京都は、平安の昔から続く
「ものづくり」のまちです。より
施設の中に銀行・商店・新聞社・区役所などからなる「街」
良い製品づくりへのこだわりや尽きることのない探究心、
を再現して、子どもたちがそこで勤める社員や職員と消費
新たな技術へ挑戦し続ける姿勢は、
「ものづくり」の気風と
者両方の立場を経験します。事前・事後学習で学ぶことと合
して受け継がれ、京都では明治の近代化以降、数多くの「も
わせて施設でのこうした体験を通じて社会と自分との関わ
のづくり」企業が誕生しました。
り、経済の仕組み、お金とは何か、働くということはどういう
「京都モノづくりの殿堂」学習プログラムでは、現在の京
ことかなどについて学びます。
都を代表する「ものづくり」企業の持つ資産を活用します。
「スチューデントシティ」と「ファイナンスパーク」学習は産学
子どもたちに、今まであまり知らされていなかった視点(先
公連携のもと、協賛企業はもとより多くの市民ボランティア、
端産業)から京都の姿を伝えるとともに、伝統産業から発
保護者等の学校ボランティアの協力を得ながら市民ぐるみ、
展してきた現在の先端技術やそれを支える科学への興味
地域ぐるみで展開しています。
関心を高めること、また、創業者の歩んだ道や、モノづくり
に携わる人々の仕事に対する情熱から、自身の将来や夢に
向かう意欲を高めることをめざします。
くらしに役立つ製品や技術には、
たくさんの会社や人が
関わっているんだな。
仕事は一人でするのは大変で、
仕事を通してみんなで協力することの
大切さを知りました。
京都には、
世界初や
日本初の製品や技術が
たくさんあるんだ。
仕事を終えて
わたしも
すごく達成感がありました。
自分の夢に向かって
働くってすごいことだなと思いました。
がんばりたいな。
工房
お客様に喜んでもらえることが
自分の喜びにもなりました。
モノづくり工房では、簡単な実験工作や
組立などを通して、ものづくりを体験します。
学習
プログラム 「京都モノづくりの殿堂」学習プログラムは、社会科や総合的な学習として実施します。
事前学習(学校):学習のめあてを確かめ、学習問題を考える。
展示学習(殿堂):学習問題を解決するために、京都を代表する16ブース
(17社)の展示(創業者の歩み・技術・製品とくらしなど)
や
モノづくりの系譜などから、調べて学ぶ。
体験学習(工房)
:先端技術の原理や製品の仕組みを組立や分解、製作や実
験で学ぶ。
事後学習(学校)
:整理やまとめをする。
●京都こどもモノづくり事業とは
本事業は、
「 京都モノづくりの殿堂」の他、企業、大学等の
協力を得て、小中学生が様々なモノづくり体験をする「京
(みやこ)少年モノづくり倶楽部」や、小学生がゴム動力の
手作り工作で競技を行う
「至高の動くおもちゃグランプリ」
等を展開し、
「ものづくり都市・京都」の特性を生かした学び
と体験の機会を創出しています。
学習の
流れ
学校での事前事後学習のもと、
「街」の中で一人の大人として働きます。
学校(10時間)
事 前 学 習で、
「 働くことの 意 味 」
「社会とのつながり」
「ものとサー
ビスの違い」
「意思決定の大切さ」
等を学びます。
体験学習(6時間)
会社の社員や区役所の職員となり仕事をします。働く
ことで得た給料で買い物や納税の市民生活を体験しま
す。各ブースでは社内会議を行い、接客方法の改善、仕
事を進めていく上での課題解決を図ります。
学校(2時間)
事後学習で、体験学習を振り
返り、自分と社会との関わりや
これからの生き方について考
えます。
「生き方探究・チャレンジ体験」推進事業
人のくらしと家計のやりくり
中学
1・2年生
対象
中学生
対象
働くことの厳しさと喜びを実感
ファイナンスパーク
生き方探究・チャレンジ体験
施設の中に再現した「街」で、税金・保険をはじめ食費や
中学生が、3,700もの事業所の御協力のもと、それぞれの興味
光熱水費、住宅費など生活に必要な費用の試算、さまざま
や関心に応じた多彩な職場体験や勤労体験を3日以上の日程で
な商品やサービスの購入・契約などを体験します。社会に
行っています。
溢れる情報を適切に活用する力や自らの生き方につなが
事業所の方々との心のふれあいを通じて「働くことの厳しさと
る生活設計能力などを育成します。
喜び」を実感した生徒たちは、
「新たな自分を発見する」などかけ
がえのない多くの実りを得ています。
「生活をする」ということが
どんなに大変かということが
わかりました。
今まで欲しい物は
すぐに買っていたけど、
我慢をすることの
お客さんの笑顔を見るのって
大切さがわかりました。
「とても素敵なことだなぁ」
と思いました。
親のありがたみがわかって
働くことは大変だけど、
親に感謝するように
一つの仕事が
なりました。
周りのことに
大人になる大変さや
つながっていることを
ジュニア・アチーブメント
(本部アメリカ)
は、1919年に米国で発足した世界最
大の経済教育団体で、民間・非営利の活動は、現在全世界123ヵ国に広がりを
みせ、4万社の企業支援を受けて青少年の社会的適応力の育成を目的とした
教材や指導法の開発を行い教材を無償で教育機関に提供しています。
学習の
流れ
学校での事前事後学習のもと、
「街」の中で一人の大人として、
1ヶ月の生活設計をします。
事前学習で、
「20年後の自
分を想像しよう」
「生活に必
要な費用」
「家計のやりく
り」などを学びます。
体験学習(6時間)
大人としての人物像の
もと、税金、社会保険料
を差し引き、月収を割り
出します。
改めて実感することが
東京都品川区北品川3-9-30
電話(03)5781-0603 Fax(03)5460-2403
URL http://www.ja-japan.org
E-mail [email protected]
〈大人としての人物像の例〉
学校(3∼5時間)
責任の重さも
学びました。
公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本
ブースを回って生活に必要な
情報を集め、その情報をもと
に1ヶ月の生活設計をたてて、
各ブースで支払を行います。
年 令 33才
子ども 7才と5才
年 収 4,580,000円
学校(1∼2時間)
事後学習で、自分が立てた
1ヶ月の生活設計を振り返
り、自分の興味・関心を知り、
将来の生き方を考えます。
できました。
体験
事例
午前
1日目
午前
体験前
仕事調べ・事前訪問
お年寄りと会話
昼ご飯の準備
読書
昼ご飯の準備
午後
散歩の補助
施設の掃除
5日目
3日目
高齢者福祉施設での忘れられない5日間
午前
午後
2日目
午前
お年寄りと会話
昼ご飯の準備
午後
レクレーションの準備
施設の掃除
午後
お年寄りと会話
昼ご飯の準備
レクレーションに参加
施設の掃除
お別れ会
4日目
午前
散歩の補助
昼ご飯の準備
午後
会議への参加
施設の掃除
体験後
お礼訪問・発表会
Fly UP