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第4回委員会議事要旨 [162KB pdfファイル]

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第4回委員会議事要旨 [162KB pdfファイル]
第4回 大木曽水路再整備等に係る技術専門委員会
議 事 要 旨
日時;平成22年5月25日(火)10:30~11:50
場所;高砂市役所 南庁舎 5階 大会議室
議事要旨;
1 開 会
2 副市長あいさつ
・前回の委員会で、固化処理土対策は上部被覆方式とすること、水路再整備は固化処理土の掘
削・移動は原則行わない、水路は開水路を原則とするなどの一定の方向性が見いだせた。
・道路整備は、水路再整備を踏まえて行う、固化処理土の掘削・移動は原則行わないことは、
一定の方向性が見いだせたが、道路のルートは「実施設計に向けた条件整理をすべきでは」
などのご意見をいただいた。
・本日の資料は、水路再整備、道路整備案について、前回いただいた意見を踏まえて整理し、
報告書案という形でまとめた。
・昨年8月に技術専門委員会を設置し、4回の委員会でとりまとめたいと考えていたが、今週
土曜日に西畑地区コミュニティ協議会への報告会を予定しており、夜に高砂町連合自治会の
総会で概要報告も考えている。報告会等でいただいた意見も確認していただき、最終のまと
めをしたいので、来月にもう一度技術専門委員会を開催したい。
3 会長あいさつ
・大木曽水路再整備については方向性が出てきた。
・本日、道路整備に関わる技術的な検討をお願いし、最終的な答申案、報告書案を作成してい
きたい。
4 議 題
① 水路再整備について
・事務局から資料4-1(p30~55、p76、p78)、資料4-2の内容を説明
(委員)
・41ページに液状化があるが、液状化を起こす層がありそうだということである。
・42ページに粒径加積曲線があるが、この図は港湾の基準にあるもので、粒度から液状化する
かしないかを簡便に判定する方法である。
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・図に示された範囲内に曲線があれば液状化の可能性があると判断する。これは過去のいろい
ろな地震の噴砂だとか液状化の経験から、この粒度範囲にあれば液状化現象が起こるだろう
という判断に用いる。
・資料では、いずれの場所もこの中に入っているということなので、相応の地震が来たときは
液状化すると判定しても良い。
・詳しく調査する方法もあるが、その場合は「液状化しないかもしれない」という結論が出て
くる可能性がある。ここでは簡便な方法であるが、「液状化する」と判断し、後の対応を考
えることで良く、安全側に見て液状化するという評価で良い。
・43ページは、液状化したときの現象として2つまとめられている。
・ひとつは流動化。これは岸壁がある水深を持っている場合、水底と地表面の差があることに
よって、地盤が液状化すると高さの差が力のアンバランスになって下流方向に地盤が動く現
象を「流動」と言う。
・阪神・淡路大震災のとき、神戸港の岸壁で起こったことから判定をする基準になった。
・判断基準は、資料に記載された2つの条件があり、近くにあるかどうかと、該当する液状化
層の厚さが何m以上あるかで判断する。
・前述の液状化の可能性がある層と岸壁の距離を考えれば、流動化の条件にあてはまるが、図
3.9にあるように、すでに矢板で仕切られている。通常、矢板、コンクリート壁、杭の設置
などで流動化対策を考えるが、既に矢板が設置されているので、仮に流動化が発生しても抑
制効果があると判断して良い。
・2つには、水路の横断方向の液状化による安定性。これは、広い水路敷に薄い覆土があり、
その下に固化処理土がウィングのように広がった形で全体を覆っているので、液状化した際
に、噴砂現象の可能性はあるが、覆土が薄いことから不安定にならない。従って、記載され
ている判断で良い。
・液状化の際に浮力も影響すると思われるが、後で検討しているように水路の底部にコンクリ
ートを設置することにより抑えるという考え方で良い。
・また、水路の法面勾配を緩くすることも、法面の安定化につながる。
(会長)
・想定される非常に大きな地震が起こった場合、液状化が起こり、流動する可能性があるなど
について専門の先生からコメントをいただいた。
・まとめとして、液状化し、流動化する可能性があるかも知れないが、縦方向については矢板
が入っている。横方向については、砂が噴出するかもしれないが、それを抑えることも可能
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であり、全面的に大きなダメージを受けることはあり得ないというコメントをいただいた。
流動化まで想定したが、現状で再整備すれば、大きな被害を受けることはないので、事務局
案は極めて妥当であるという意見だった。
(委員)
・水路整備の概ねの物理的な形態が決まる中で、今後これをどう活用しようかということで、
例えば51ページの5)では、「親水空間の創出に資する材料とすること」という表現があるが、
76ページの最後の枠中の6番目では、「親水機能の確保に配慮する」と、かなり積極的な表
現になっている。
・技術専門委員会として、親水空間を創出するかどうかは別にして、「創出するのであればこ
ういうことに配慮しなさい」という表現にとどめておくのが良いのではないか。51ページか
ら76ページまでの間で少し積極性が入っている。好ましいと思うが、「親水機能を創出する
場合には」という表現のほうが、技術専門委員会にふさわしいのではないか。
(事務局)
・整備後の管理等のこともある。水路管理者の考えも踏まえ、委員からいただいたような内容
で整理したい。
(会長)
・親水となれば、水路の中で子どもが水遊びするイメージを持っているかも知れないが、水そ
のものがPCBで汚染されているのではなく、普通の水である。一部は加古川から取水して
いることも含めて全く問題ない。しかし転落防止などの安全も含めて考えていく必要がある
という意見である。
(委員)
・水路断面の検討が大きな課題のひとつであったが、47ページに3つの断面、円形と箱型と開
水路の比較がある。暗渠か開渠かの選定に大きな判断が必要だった。特徴、利点、欠点等が
整理されているが、暗渠か開渠かの選定にあたり、開渠の利点はいずれもここに書いてある
とおりである。特に親水性。水面自身に非常に景観価値があるということと、メンテナンス
が容易である、この2点が開渠の利点として大きなものである。
(会長)
・事務局の説明に対して特段大きな問題点を指摘されたのではなく、開水路で水路を再整備す
れば、安全性も確保できること、万が一の地震対策にも対応しているということ、そして今
後もメンテナンスをしっかり行っていく点からも、開渠にすることが大事であろうというこ
と、親水的な意味も含めるとより開水路が望ましいということである。
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(委員)
・55ページの1行目で、「厚さ30㎝の張コンクリートをすることは、水路の連続性から考えて
好ましくない」とあるが、「連続性」の意味は。
(事務局)
・水路底の敷高のことで、厚さ30㎝とすれば上流より敷高が高くなるので、この場合低水路状
が考えられるとしたものである。
(委員)
・46ページに「現況より18㎝高くしても」とあるが、高くしても18㎝程度で、最も低くして利
用する、すなわち図3.18の断面にすれば、水が少ないときは窪んだところを流れ、多くなれ
ば広がって流れる。流量によって流れが絞り込まれるのは良い。
(会長)
・大木曽水路は、神戸市内を流れている三面張りの川のイメージに比べて小さい水路なので、
修景的な意味も含めてうまく作っていく必要がある。この資料に示された断面図は技術的な
形の一例であるが、このような断面が水を流すという点で望ましいという意見である。
・水路再整備について、76ページの水路再整備計画の形で考え方を具体化していけば次のよう
な計画になるということで、最後の6番の「親水機能の確保」について、高砂西港再整備推
進協議会報告書の中で触れているように、西港の再整備の中に大木曽水路もあるので、親水
機能の連続性を考える意味も含めて、親水機能については水路管理者と調整して表現すれば
良い。
・78ページの水路再整備にあたっての今後の課題であるが、①から⑥に記載された構造条件に
していただきたい。
・もうひとつ、PCB固化処理土は残っているので、当然ながらメンテナンスについては、今
後とも継続していかなければならない。今回の調査でもわかったが、遮水シートの露出によ
る自然の風化、太陽や水の影響によって表面に何らかの損傷が起こる可能性が、今後とも否
定できないことから、メンテナンスや、地下水のモニタリングも継続して行い、適切に管理
していくことが一番重要な点である。このことについてもメンテナンスとモニタリングでし
っかり書いているので良い。
② 道路整備(案)について
・事務局から資料4-1(p56~75、p77、p78)の内容を説明
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(会長)
・道路整備は大木曽水路再整備を念頭に置いた形として6案があったが、いずれも長所・短所
があること、またコストも異なっているが、この案を決定する・しないは別にして、個々の
案の技術的な問題点、課題等を議論いただき、それらを報告書の中にまとめ、今後の道路整
備にあたって、これらの技術的な課題を踏まえて高砂市が決定していく筋道になる。
(委員)
・4,500台の交通量について、大型車混入率が11%と推計されているが、幹線道路と比較して
かなり小さい値であることから、大型車が環境にあまり影響を与えないことが分かり良かっ
た。仮に大きな値になったとしても、大型ディーゼル車等の排出基準等が厳しくなっており、
またエンジンも改良されていく。
・4,500(台/日)の予測断面交通量について、一番北側ですでに供用されている沖浜平津線と
連結する交差点処理が気になるが、交差点の方向別交通量はどうなっているのか。
(事務局)
・4,500台の方向別内訳は、南北方向は4,500台のうち約4,000台弱であり、南からの左折方向
あるいは西からの右折方向は500台弱であり、南からの右折方向あるいは東からの左折方向
は200台弱で、ほとんどが南北方向の交通量である。
(委員)
・沖浜平津線と十字の交差点にすることが基本方針と考えて良いのか。あるいは、前回も言っ
たが、少しずらせることについて、周辺の土地所有者等との協議、あるいは公安委員会との
協議の中で若干のマイナーチェンジがあり得るのか。
(事務局)
・実現可能な線形として公安委員会と協議し、どのような交差点処理が良いかについて決定し
たい。十字の交差点が実現可能な線形になればこれで良いが、固化処理土もある。また地下
埋設物の補強が必要になることもあるので、隣接地所有者との協議も行う中で線形を決めた
い。従って、今後の協議によって十字の交差点ではなく、食い違い交差点もあり得る。
(委員)
・65ページの上に「固化処理土の改変は原則として行わない」とあるが、44ページでは「掘削
等は」とある。これは合わせるのが良い。「改変」より「掘削等」が良い。
・69ページの第4案および第5案は、住宅地南側の道路と今考えている道路とのアクセス性で
見ると繋がっていない案になっているが、それで良いのか。環境面や地元の方の意向などが
あると思うが、道路機能としては繋がっているのが良いと考える。仮に繋げるとすれば、水
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路を渡るという構造的なところも出てくる。そのような可能性を含めた案なのか、全く分離
した案なのか。
(事務局)
・現在の都市計画道路網では繋がることになっているが、水路の右岸に道路を作る場合、掘削
等が橋梁の基礎部分に出てくる。固化処理土の掘削・移動は原則行わないという中で、良い
アイデアがあれば教えていただきたい。
・一方で、地元から誤進入がよくあると聞いているので、接続させてネットワークを作ること
は大事だと考えているが、接続にあたっての良いアイデアを教えていただきたい。
(委員)
・77ページの道路整備計画の方針の3番目、「二次的な環境被害へのリスクを抑える」とある
が、二次的と書けば、一次災害があるから二次だと捉えられるので、「環境被害を新たに発
生しない」などの表現にすれば良い。
・「固化処理土の改変」の「改変」は「良くする」意味なので、正確ではない。例えば「掘削・
移動を伴う工法を原則として採用しない」という表現が良い。
(委員)
・67ページに「橋梁」という言葉があるが、橋梁であれば杭構造が必要となる。杭のない構造
も考えられるので、幅を広げて「渡河構造」にすれば選択肢も広がる。
・盛土の基本的な考え方は、固化処理土にかかる荷重をできるだけ抑えた構造を工夫すれば良
い。既にそのような盛土構造があるので、情報を集めて実施設計に反映すれば良い。
(会長)
・「渡河構造」は良い言葉で、「橋梁」となれば杭が必要になることもある。
・「二次的な環境被害」は、基本的には何かすることによって周りにリスクをまかないことで、
これは当然であり、技術的検討事項である。
・右岸ルートの場合、PCB固化処理土の上に荷重がかかるが、技術的に可能であれば6つの
案が生きてくる。「固化処理土の上は触らない」となれば右岸案がなくなるように思えるが、
先ほどの話から右岸も検討するに値する実現可能な案として残る。このことからルートの選
択肢が広がるので、地元との協議、道路に関する法令、事業期間などを含めて考えていく必
要がある。委員会では技術的な検討に絞っているので、ぜひ参考にしていただきたい。
・西畑地区の道路との接続については、接続しないことも含めて協議・検討する必要がある。
・右岸、左岸ルートの断面のイメージ図があるが、右岸ルートについて不安だったが、先ほど
の発言で安心した。技術的に可能なら良い案になる。
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・道路整備案について、委員会としてこのルート案の概要に沿って技術的なアドバイスをした。
案の訂正や文言の修正等を含めて大きな変更はないので、次回までに報告書をまとめていた
だきたい。
③ 大木曽水路再整備等に係る技術専門委員会の報告書(案)について
・事務局から資料4-1(p1~29、p79)の内容を説明
(会長)
・最初に目次があり、大木曽水路のこれまでの経緯がまとめられている。断面図等もあり、現
地調査も行った。PCBの含有等についても再確認し、全く溶出していなかった、あるいは
「しません」ということが報告書に盛り込まれている。水路の損傷箇所の再整備について議
論してきた。その中で液状化の問題も、道路整備にあたって技術的な問題についても検討し
てきたということで、こういう形のまとめになったという説明である。
・報告書案について、文言は後程見ていただくことになるが、構成についての意見等を。
(委員)
・「大木曽水路が何か」が最初に来るべきである。最初に位置などがあるが、その後に続く章
節を読む場合に、むしろ3.1、30ページから32ページ、生い立ちも含めて水路の役割は最初
に置くのが良い。これは流量の流出解析する前段として3.1に記載されているが、ここで初
めて出てくる。しかし、2章を読むときにはこの情報が必要である。前から順に読む場合に
は、大木曽水路の流域の概要などは最初にあってしかるべきで、入れ換えたほうが良い。
(事務局)
・大木曽水路がどのような水路なのかの理解が最初に必要と考えるので、どの文章を前に記載
するかは庁内で整理する。どのような水路かを理解していただいたた中で、課題、対応と繋
がるので整理したい。
(会長)
・「大木曽水路を埋めては」という議論に対しても、大木曽水路は必要なので一生懸命知恵を
出している。例えば3に、1で書いたことを記載することも考えられる。
・文言の修正もあると思うが、それは最終形が概ねまとまった段階で各委員に事前に見ていた
だきたい。
(委員)
・78・79ページにモニタリングがあるが、最後にだけ出てくる感じを受ける。今までもモニタ
リングを行ってきたので、もう少し前にある方が良い。
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(事務局)
・改正土対法のところで「土対法の適用の有無に関わらずモニタリングは続けていく」と記載
している。メンテナンスとモニタリングは大事なので、わかりやすいように整理したい。
(会長)
・79ページの図は高砂西港再整備推進協議会でも出ている。大木曽水路だけではなく、周辺全
体のモニタリングの場所であることから、これが最後に出てくると唐突に見える。従って参
考資料として全体をモニタリングする中での大木曽水路のモニタリングポイントとしては
良いが、扱いは考えていただきたい。
・最終的には今後の課題等をしっかり記載したまとめになると思うが、メンテナンスやモニタ
リングはしっかりやると記載すれば良い。
・報告書の文章はある程度修正をかけてから、予め見ていただくが、文言はしっかり修正して
いくことが大事である。
(委員)
・76ページ、5.1.3の箱書きの中の3番目。「水路表面は、耐久性のある材料で固化処理土と
分離する」とあるが、「耐久性のある材料で被覆する」で良いのでは。目的は表面処理をし
っかりするということである。
(会長)
・事務局も文言等を見ていただきたい。
④ その他
(事務局)
・次回の技術専門委員会は、6月下旬頃に開催する予定。
(会長)
・予定より1回増えたということであるが、我々も協力したい。
5 閉 会
(会長)
・これで第4回技術専門委員会を終了する。
(事務局)
・これで第4回大木曽水路再整備等に係る技術専門委員会を終了します。
・先生方どうもありがとうございました。
以
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