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平成25年度事業計画 - 一般社団法人 繊維評価技術協議会

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平成25年度事業計画 - 一般社団法人 繊維評価技術協議会
1.評価・標準部
(1) 品質情報委員会
家庭用品品質表示法に基づく表示は、繊維製品の購買及び適切な取扱いに際して重要な情報源と
して広く利用され、消費者にとっては不可欠のものとなっている。
試験検査機関においては、日常の業務を通じて依頼者又は相談者から組成表示、取扱い絵表示等
に関する質問・照会を受ける機会が多く、全ての試験検査機関が統一した正確な情報に基づく回答
を行い、信頼性を確保することが極めて重要である。
本年度も消費者庁表示対策課、経済産業省繊維課及び経済産業省製品安全課とも連携を諮り、品
質表示の適正化の推進に寄与する。
(2) 国内標準化委員会
繊技協は、試験方法規格など 48 の繊維 JIS 規格の原案作成団体であり、JIS を適切に維持するこ
と及び社会・市場のニーズに応じて新しい JIS を作成する使命がある。
1)確認 JIS(7規格)
平成 24 年度に見直し期限(平成 26 年見直し予定)の全 7 規格の確認申請を日本工業標準調会
(JISC)に行う。
確認で申請し,継続する JIS 規格
JIS L 1055
JIS L 1059-1
カーテンの遮光性試験方法
繊維製品の防しわ性試験方法-第1部:水平折り畳みじわの回復性の測定(モ
ンサント法)
JIS L 1059-2
繊維製品の防しわ性試験方法-第2部:しわ付け後の外観評価(リンクル法)
JIS L 1084
フロック加工生地試験方法
JIS L 1092
繊維製品の防水性試験方法
JIS L 1098
毛布試験方法
JIS L 1901
織物及び編物リバース試験方法
2)見直し JIS(11 規格)
平成 25 年度に見直し期限の来る JIS 規格は次の 11 規格であり国内標準化委員会で確認・
改正・廃止についての検討を行う。
JIS の見直し調査
実施スケジュール:25(2013)年度に調査、26(2014)年度に改正作業等、
27(2015)年度に改正告示
JIS L 0105
繊維製品の物理試験方法通則
JIS L 0209
紡績用語
JIS L 0214
繊維用語(レース部門)
JIS L 0215
繊維製品用語(衣料)
JIS L 1061
織物及び編物のバギング試験方法
JIS L 1065
染色物の染料部属判定方法
JIS L 1095
一般紡績糸試験方法
JIS L 1096
織物及び編物の生地試験方法
JIS L 1907
繊維製品の吸水性試験方法
JIS L 1909
繊維製品の寸法変化測定方法
1
JIS L 1917
繊維製品の表面フラッシュ燃焼性試験方法
JIS L 4107
一般衣料品
(3) 国際標準化委員会
繊技協は TC38(繊維)及び TC219/WG1(繊維床敷物)の国内審議団体であり、ISO 回答原案
の作成、新規提案等の活動を行っていく。
1)国際標準化委員会
主として検査機関のメンバーで構成され、回答原案の作成については、2)ISO 回答原案作
成委員会と連携して対応していく。また、新規提案する国際規格については、3)ISO 標準化
委員会と連携しながら検討を行う。
2)ISO 回答原案作成委員会
本委員会の委員は業界、検査機関、消費者、官公庁等の代表で構成されている。繊技協は ISO
からの投票要請に対する回答に当たり、委員にメールで検討を要請し、繊技協が整理して ISO
に回答していく。また、年 1 回年度末に委員会を開催し、 1 年間の活動報告を行う。
3)ISO 標準化委員会
ISO の国内審議団体の活動として、日本から提案する国際標準について、業界、消費者、検
査機関、官公庁等のコンセンサスを得る目的で設立された。平成 25 年度も年 2 回の委員会開
催を計画しており、国際標準提案のテーマ検討及び、各業界から提案された国際標準提案に
ついて検討を行う。
2.試験・検査部
(1) 試験・検査調査研究委員会
公益法人会計の改正、公益法人改革等の試験検査機関に共通かつ重要な課題について、随時、調
査研究を行う。
(2) 関係試験機関連携委員会
1) 関東地区委員会
① 試験検査の信頼性向上と、試験検査機関職員の研鑽の場として合同研修を充実させるため,
従来の新人研修、職員研修、施設見学研修等とともに,本年度は JISL0217 の改正の最終年
度に当たるため,ケアラベルの普及に向けた研修会に積極的に取り組む。
② 公設試験機関との連携については、JIS 規格の改正関係を主に情報交換に努める他、研修
会・講師派遣等の相互協力を行い、本年度も連携の維持強化に努める。
2) 関西地区委員会
①各試験機関で保有する洗濯機の洗濯作用力を、WATクロス * を用いて調査する。(注*)W
ATクロス=Washing Action Test cloth(洗濯作用力評価布)
②JIS L 1919「防汚性試験方法」に記載していない実用汚れについて、防汚加工マークの追加
オプション汚れとして調査研究を継続する。
③新規検討テーマとして、保湿性および防透性(透け防止性)を取り上げて、新しい評価方法
の研究開発を新機能繊維検討委員会と連携して行う。
2
(3) 検査精度維持向上委員会
検査精度維持向上委員会は、試験検査機関相互の試験結果及び判定のばらつきを抑え、検査精度
の維持向上及び試験検査機関の信頼性の向上を目的に活動を推進している。
本年度は、前年に引き続き JIS L 1076 ピリング試験の判定方法の統一のための検討を行うほか、
国内標準化委員会での見直し審議の過程で検討課題となった事項をテーマとして取り上げ、確認検
討を行う。
(4) 繊維鑑別試験方法検討委員会
繊維鑑別試験方法検討委員会は、繊維鑑別試験方法について現状の問題点を現場の視点から検討
することを基本理念としている。本年度も引き続き次の活動を行う。
1) 未知試料の情報交換及び鑑別確認試験を通じて、鑑別技術の向上を図る。
2)品質情報委員会と連携し,品質表示法の改正にむけて,複合繊維をはじめとする従来の表示方
法の再検討を行う。
3.マーク推進部
(1) マーク制度の普及・拡大
委員会活動を通じて、マーク制度の普及・拡大を図る。
会員数の推移
22 末
23 末
24 末
186
181
186
10
10
186
142
133
137
4
9
132
81
85
88
2
2
88
7
7
7
0
0
7
消臭加工マーク
36
36
40
2
1
41
抗かび加工マーク
16
20
22
2
0
24
-
-
11
2
0
13
282
281
305
12
12
305
法人正会員B
25 入会
25 退会
25 末
マーク委員会
抗菌防臭加工マーク
制菌加工マーク
WHSマーク
防汚加工マーク
合計
(注)「22 末」、「23 末」は 22 年度及び 23 年度の実績。「24 末」は推定。「25~」は予想。
(2) マーク推進部委員長会議
①マーク推進部の基本方針を決定し、各委員会の活動について進捗管理を行う。
②下部組織である安全性WGにおいて、マーク制度の安全性に関する事項を検討する。安全性基
準のグローバル化を進め、また、国内他業界との整合化を図るために、OECDや国内他業界
等の動向をウォッチし、試験方法と評価基準の見直しを続ける。
③防汚加工マーク委員会の推進状況を確認し、実用生活汚れ及び汚垢汚れ等の追加オプション汚
れの追加活動を推進する。
④抗ウイルス加工準備委員会の進捗状況を確認し、抗ウイルス加工委員会の発足とマーク制度の
開始の是非の判断を行う。
3
(3) 抗菌防臭加工委員会及び制菌加工委員会
①抗菌防臭及び制菌加工繊維製品の管理、普及、調査等に関する業務を行う。
②抗菌性試験方法及び認証基準の見直しを継続的に行う。
③制菌加工のオプション菌にモラクセラ菌を追加することを検討する。
(4) WHS委員会
①WHSマーク繊維製品の管理、普及、使用状況の調査等に関する業務を行う。
②マークの基本的な考え方や認証対象製品等を原点から見直し、マーク制度の拡大を図る。
③洗濯作用力測定布(WATクロス)の検証試験においては、試験結果の再現性、取扱いの容易
性で適切な評価が得られており、更に検証試験を進め標準化を目指す。
(5) 消臭加工委員会
①消臭加工繊維製品の管理、普及、使用状況の調査等に関する業務を行う。
②官能試験と機器分析試験を併用している臭気成分については、機器分析試験のみで認証が行え
るように試験方法の改善を行う。また、汗臭、加齢臭については実着用に即した試験結果が得
られるよう、試験方法、評価基準の見直しを並行して進める。
③消臭性試験方法のISO化及びJIS化の活動を推進し、試験方法の標準化とマーク制度の拡
大を図る。
(6) 抗かび加工委員会
①抗かび加工繊維製品の管理、普及、使用状況の調査等に関する業務を継続する。
②実用フィールドテストを継続し、シャワーカーテン等、本来抗かび加工が必要とされる製品へ
の拡大を目指す。
③昨年8月、日本提案の抗かび性試験方法(発光法)のISOが発行されたので、今年4月から
抗かび加工マークを海外展開し、JIS制定委員を発足させる。
(7) 防汚加工委員会
①昨年10月から開始した防汚加工マーク制度を拡大するため防汚加工委員会の活動を推進する。
②マーク制度の完成度を高めるために、花粉汚れに引続き、さらに体表的な実用生活汚れ(カレ
ー・ワイン・ラー油・コーヒー他)や汚垢汚れ等の追加オプション汚れについて検討し、認証
基準への追加を目指す。
③粉体汚れなどの標準汚染物質については、安価な製造法の開発を継続し、標準物としての取扱
いを検討する。
(8) 新機能繊維検討委員会
①今年4月から抗ウイルス加工準備委員会を新設し、新マーク制度の創設に向け活動を開始する。
②次年度以降の新マーク制度の候補として、紫外線遮蔽(紫外線カット)、清涼加工(吸汗速乾・
接触冷感・太陽光遮熱など)や保温加工(吸湿発熱・太陽光蓄熱・遠赤外線放射・接触温感な
ど)のマーク制度化の可能性について調査研究を行う。
③新しいマーク制度の開発とは別に、新機能性試験方法のJIS/ISO標準化テーマとして、
保湿性と防透性(透け防止性)の評価方法の開発を、関係試験機関連携委員会の関西地区委員
会と協同で開始する。
4
(9) マーク管理研修委員会
①「マーク管理研修会」を開催し、会員に対してマーク制度を周知するとともに出席者へのアン
ケートを実施して、マーク制度の改善と更なる信頼性の向上を図る。
②会員研修の一環として、マーク制度に係る最新の技術情報をテーマにした特別講演を併催する。
③「マーク管理研修会」は、例年通り、11月頃に東京及び大阪で開催する。
(10) 広報・消費者委員会
①マーク制度に関する広報活動及び消費者との意見交換を行う。
②マーク制度に関して、消費者団体や流通業界への広報活動(パンフレットやリーフレットの作
成、マーク制度の説明等)、業界紙誌等への対応方法(広告掲載や記事の提供等)、ホームペー
ジの活用方法等について検討する。今年度は高校生の家庭科教科書(第一学習社版)にSEK
マークが掲載されることが決定しており、学校教育で参考になるような広報活動も検討する。
③繊技協の活動に関して消費者団体や流通業界との意見交換を行うため、例年通り、12月頃に
東京及び大阪で「消費者情報フォーラム」を開催する。
4.製品認証部
(1) マーク認証事業の概要
SEKマーク(抗菌防臭加工、制菌加工、光触媒抗菌加工、抗かび加工、消臭加工、光触媒消臭
加工、防汚加工)及びWHSマークの認証業務を行う。また、新しい認証マーク制度の立ち上げに
向けた研究開発を加速させる。また、認証業務全体の公平性、透明性の強化を図るため、抗菌防臭
加工マークを対象に取得した ISO/IEC ガイド 65 の仕組みを制菌加工、消臭加工にも応用していく。
認証会社数の推移
22 末
23 末
24 末
122
116
119
4
7
116
制菌加工マーク
61
66
68
2
2
68
光触媒抗菌加工マーク(内数)
(2)
(3)
(4)
(0)
0
(4)
1
1
1
0
0
1
消臭加工マーク
14
15
20
2
1
21
光触媒消臭加工マーク(内数)
(1)
(3)
(3)
(0)
(0)
(3)
抗菌防臭加工マーク
WHSマーク
25 許諾
25 返上
25 末
抗かび加工マーク
4
8
10
1
0
11
防汚加工マーク
-
-
2
1
0
3
202
206
220
10
10
220
合計
(注)「22 末」、「23 末」は 22 年度及び 23 年度の実績。「24 末」は推定。「25~」は予想
(2) 認証事業管理委員会
製品認証業務が公平に行われているかどうかを本委員会で監視する。具体的には、品質マニュア
ル及び認証基準を含む重要な規程類の制定・改訂、事務局及び各委員会の活動状況、及び内部監査
やマネジメント・レビューの結果等を公平性の観点から確認する。また、認証の決定に関して異議
申立てがあれば審議する。委員会は年1回以上開催する。
5
(3) 認証判定委員会
SEKマークの認証申請に対して、機能効果、加工剤の安全性及び製品の安全性等を審査して認
証の許諾判定を行うほか、一時停止及び取消し等の認証に関する判定業務を行う。委員会は原則と
して定期的に年4回開催する。ただし、WHSマークについては申請があれば開催する。
(4) 認証基準・試験機関管理委員会
委員会活動の効率化を図るため、認証基準・試験方法等委員会及び指定検査機関管理委員会を統
合し、認証基準・試験機関等委員会として活動する。この委員会では、認証基準の制定及び改訂並
びに指定検査機関の管理状況等について確認する。委員会は少なくとも年1回開催する。
(5) サーベイランス管理委員会
マーク制度の信頼性を確保するために事務局が実施するサーベイランスについて、実施状況を確
認する。サーベイランスには、定期的サーベイランス、試買テスト、包括的サーベイランス、臨時
サーベイランスがあり、これらには必要に応じて実施する国内及び海外の生産工場訪問等を含む。
委員会は少なくとも年1回開催する。
(6) 認証マーク管理委員会
JABマーク(公益財団法人日本適合性認定協会の認定シンボル)も含め、認証マーク全体につ
いて管理方法及び管理状況を確認する。また、回答を要する重大な苦情があれば、当委員会で審議
するとともに、苦情対応状況全般について確認する。委員会は少なくとも年1回開催する。
(7) ISO/IEC ガイド 65 の認定維持
平成 20 年 11 月 28 日に公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)から、抗菌防臭加工マークを
対象として認定を取得した ISO/IEC ガイド 65 について、平成 24 年度に更新審査を受けて認定が継
続された。
平成 24 年 9 月 15 日に ISO/IEC ガイド 65 が ISO/IEC 17065、平成 24 年 12 月 20 日に JIS Q 0065
が JIS Q 17065「適合性評価-製品、プロセス及びサービスの認証を行う機関に対する要求事項」
として改正されたので、平成 25 年度に認証システムを改正規格に整合させる作業を行い、JABの
移行審査に備える。なお、品質文書改訂後に一定の実績を積む必要があるので、平成 26 年のJAB
のサーベイランス時に移行審査を受ける予定とする。移行期間は 3 年である。
(8) 認証手続説明会
関係者に認証手続方法等の周知徹底を図るため、例年どおり11月頃、マーク管理研修会の日程
に合わせて、東京、大阪で認証手続説明会を開催する。申請やサーベイランスに関する手続方法の
他、要求事項の変更や新しいマーク制度の手続等についても説明する。
(9)SEKマークの外国商標登録
SEKマークの外国商標については、中国、韓国、台湾、香港の第 25 類(被服等)及び中国の第
24 類(生地等)に登録しているが、さらに平成 24 年度に、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガ
ポール、インドネシア、インド、トルコの7カ国において、第 25 類(被服等)に商標出願を行った。
今後、出願した国での登録状況を注視するとともに、マーク推進部と協力して、外国商標登録の
効果を調査する。
6
5.標準物等の販売事業
標準配合洗剤、綿標準布、抗菌性試験用ATP発光試薬キット、抗かび性試験用ATP発光試薬
キット及び形態安定判定用標準写真の販売を行う。綿標準布については煩雑な事務作業を軽減する
ために今年4月から配送外注化を開始する。また、開発中のWATクロス(WHSマークの認証等
に用いる洗濯作用力評価試験布)及び防汚加工マーク用の標準汚染物質が完成すれば、標準物とし
て販売を開始する。
販売数量等の推移
23 販売
24 販売
24 在庫
25 購入
25 販売
25 在庫
標準洗剤・標準配合洗剤(缶)
100
100
0
100
100
0
綿標準布(枚)
138
170
200
200
150
250
抗菌性試験用試薬キット(個)
106
100
90
100
90
100
抗かび性試験用試薬キット(個)
189
100
20
100
100
20
1
3
29
0
2
27
形態安定判定用標準写真(セット)
(注)「23 販売」は 23 年度末実績。「24~」は推定。「25~」は予想。
洗剤は 23 年 9 月から標準配合洗剤に統合。
6.ISO/TC38 国際幹事国業務
(1) ISO/TC38 国際幹事国業務
ISO/TC38(繊維)は、繊維関連の試験方法規格等 356 の規格を保有・管理する国際標準化機構技
術専門委員会で、P メンバー(投票権を有する) 29 ヶ国、O メンバー(オブザーバー) 45 ヶ国で構
成され、毎年約 100 程度の規格の改正および新規規格について審議を行っている。
幹事国の任務と課題は次のとおりであり、幹事国としてのメリットを最大限に活かすべく、経
済産業省、国内諸団体の支援を得て業務を着実に推進していく。日本から提案する国際規格案も
増大する傾向にあり、国際規格開発のための委員会を通じ、日本の意見が通りやすい環境作りを
進めていく。
① 議長の指名
TC38 議長については、平成 24 年 1 月 1 日より 2 年間、中国 CTA Mr. Zhao Qingzhang (China)
が指名された。平成 26 年 1 月 1 日からは日本の担当となる。関係機関の協力を得、立命館大
学の樋口能士教授を候補者として選出した。平成 25 年初めに ISO/TMB へ承認申請を行う。
② 技術委員会のビジネスプランの総会毎の見直し
③ 委員会原案 CD の作成、配布、コメント処理
④ 会議準備、議事録作成
次期第 19 回総会は平成 25 年 10 月 7 日(月)~11 日(金)にトルコ、イスタンブルで開催
される予定であり、準備を進めていく。
⑤ 技術管理評議会 TMB への報告書の作成
⑥ 国際規格原案 DIS、最終国際規格原案 FDIS の作成
⑦ 欧州標準化委員会 CEN からの情報入手、CEN への委員の派遣
⑧ 分科技術委員会の管理監督
7
(2) ISO/TC38/SC2 幹事国引受
基本業務は TC38 国際幹事業務と同様である。平成 25 年度も投票管理、WG 会議の管理等着
実に実行していく。
7.受託事業
(1) JIS 原案作成(規格協会)
1) 東京担当
平成 24 年区分後期(平成 24 年 12 月 1 日~平成 25 年 11 月 30 日)新規制定で応募した
ISO/WD24362-1 及び WD24362-3 に基づく次の 2 規格の委員会審議を平成 24 年度に引き続き行
う。
① 繊維製品中の特定芳香族アミン試験方法:第1部
アゾ染料の抽出及び非抽出による試
験方法
② 繊維製品中の特定芳香族アミン試験方法:第3部
4-アミノアゾベンゼン試験方
法
2)大阪担当
平成 25 年度
区分A(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)で応募した次の規格に
ついて JIS 改正原案作成委員会を設置して JIS 原案を作成する。
① JIS L1902:2008
繊維製品の抗菌性試験方法・抗菌効果
② 繊維製品抗かび性試験方法及び抗かび効果
(2) 国際標準共同開発事業(経済産業省)
1)抗ウイルス繊維の試験方法に関する国際標準化(平成 23 年~25 年度)
(QTEC、BMSA 等との共同受託)
平成 24 年度に NWIP 投票で承認されたことが判明した。平成 24 年 6 月 11 日 12 日にパリで開催
された WG23 国際会議で NWIP 投票のコメント対応の議論を実施し、原案改正を進めた。それをベ
ースに CD 登録のための CIB を実施し、CD 登録が承認された。その後コメント対応を実施した後、
DIS 登録のための CD 投票が開始された。平成 25 年度初めには投票結果が判明する。
(3)国際標準開発事業
1)吸湿発熱性繊維の試験方法に関する国際標準化(平成 25 年度~27 年度)
(化繊協会との共同受託)
韓国から提案された吸汗速乾性繊維の試験規格に対抗して、カケン法、ボーケン法を提案し、
規格作成を行っている。吸湿発熱性繊維についても、韓国から規格提案があったが、我が国で行
われている方法と異なることから、カケン法に基づく国際規格の提案を行う。
2)商業クリーニングの試験方法に関する国際標準化(平成 25 年度~27 年度)
平成 23 年度から実施している繊維製品の取扱いに関する表示記号及び洗濯試験方法に関する
JIS 開発事業において、商業クリーニングの試験方法を規定している ISO3175-1~3175-4 の規格
が我が国の洗濯実態とかけ離れており、消費者の利益を損なうおそれがあることが判明した。そ
こで、ISO3175-1~3175-4 の試験方法等を検討して改正(案)をとりまとめ、規格改正を ISO/TC38
に働き掛けていく。
8
(4) 受託業務終了後のフォローアップ
国際標準化事業は、3年間で規格制定までを行うことは不可能であり、事業終了後もフォローア
ップを行う必要がある。
1)繊維製品中の発がん性染料の試験方法に関する標準化(平成 21 年度~23 年度)
発がん性染料の国際規格は DIS 登録が終了し、DIS 投票が平成 25 年 4 月 8 日締めで実施され
ている。承認されれば FDIS へ進めるべく、コメント対応作業を進めていく。
2)ISO3758 ケアラベル及び ISO 6330 家庭洗濯乾燥試験方法規格改正(平成 22 年度事業終了)
日本提案の自然乾燥を盛り込んだ ISO3758 及び日本洗濯機、洗剤、試験方法を盛り込んだ
ISO6330 の改正案の FDIS 投票が終了し、承認され、平成 24 年 4 月に両規格が発行された。
3)抗かび試験方法の国際標準化(平成 22 年度事業終了)
平成 24 年度に FDIS 投票が終了し、平成 25 年度に発行された。
(5)JIS 開発事業
1)繊維製品の取扱いに関する表示記号及び洗濯試験方法に関する JIS 開発
ISO3758(ケアラベル)及び ISO6330(家庭洗濯及び乾燥試験方法)が平成 24 年改正されるこ
とに伴い、対応する JIS L0217 を ISO 規格に整合化させるため、平成 23 年度から 3 年間の予定で
JIS 開発事業を実施している。
平成 25 年度は、23 年度から 24 年度にかけて作成した JIS 素案の説明会を実施し、消費者団体、
業界団体等への周知を図っていく。
2)子供服の安全性に関する JIS 開発(平成 25 年度~26 年度)
子供服の事故の統計がないため、はっきりした件数は不明であるが、子供服のフード等が引っ
かかることによる事故が発生している。欧米においては、子供服の安全性に関する規格を制定す
ることにより事故件数が減少したとの報告がある。
そのため、子供服の安全性に関する規格を新規に制定する。なお、この事業は、平成 24 年度に
実施された子供服の安全性に関する先導調査を引き継いで行うものである。
8.JNLA 技能試験プロバイダー業務
繊維製品の抗菌性試験分野について、平成 22 年度に独立行政法人製品評価技術基盤機構(NIT
E)から認可を受けたJNLA制度の技能試験プロバイダー業務を実施する。具体的には、技能試
験の企画、抗菌加工布の作製、試験所の募集、試験の実施、試験結果の解析・報告等を行う。なお、
技能試験は隔年で実施する原則なので、平成 25 年度はこの業務を実施しない。
9
9.繊維製品に関する内外関係機関等との交流及び協力
(1) 委員会等への委員の派遣
①経済産業省等関係
日本工業標準調査会:消費生活技術専門委員会
ISO上層対応委員会
独立行政法人製品評価技術基盤機構:原因究明機関ネットワーク連絡協議会
独立行政法人製品評価技術基盤機構:JNLA等評定委員会
独立行政法人製品評価技術基盤機構:JNLA抗菌技術委員会
②団体等
繊維産業流通構造改革推進協議会:取引改革委員会
財団法人日本規格協会:国際規格適正化委員会
〃
:JIS ハンドブック「繊維」編集委員会
一般社団法人日本衣料管理協会:TES推進委員会
財団法人日本電子部品信頼性センター:JIS 原案作成「静電気対策」委員会
:IEC/TC101 国内委員会
社団法人日本繊維製品消費科学会
社団法人日本繊維機械学会
(2) 会員として各事業に協力
日本繊維産業連盟
一般社団法人日本繊維倶楽部
一般社団法人日本衣料管理協会
国際標準化協議会
繊維産業流通構造改革推進協議会
日本防菌防黴学会
社団法人日本家政学会
財団法人日本規格協会
公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会
10
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