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茨城大学推進研究プロジェクト 研究概要

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茨城大学推進研究プロジェクト 研究概要
茨城大学推進研究プロジェクト
研究概要
推進研究プロジェクト名: 愛と傷つきやすさと被害の研究
代 表 者 名 : 大畠一芳
所属: 人文学部
職名: 教授
キーワード:
研 究 組 織 (研究体制の全体像が分かるように記入し、必要に応じて図表を掲載して下さい。)
茨城大学人文学部
大畠一芳(人文学部教授、研究会代表)、渡邉邦夫(人文学部教授、事務取扱)、佐藤和夫(人文学部
教授)、小泉由美子(人文学部教授)、小泉淳二(人文学部教授)、神田大吾(人文学部准教授)、伊
藤聡(人文学部教授)、井澤耕一(人文学部准教授)、渋谷敦司(人文学部教授)、三輪徳子(人文学
部准教授)、蓮井誠一郎(人部学部准教授)、伊藤哲司(人文学部教授)、野口康彦(人文学准教授)
研究組織のホームページ:
景・社会的重要性・緊急性等 ②学術的な特徴独創的な点 ③予想される結果と意義を記入して下さい。)
研 究 目 的 (①
① 社会的重要性
人文学部の文芸・思想コースは「愛と傷つきやすさ」研究会を立ち上げ、文学にとどまらず広く人間の「傷
つきやすさ」に焦点を絞って研究成果を 2 冊、報告書として発表してきた。一方、常磐大学は「国際被害
者学研究所」を擁し、世界的な規模で被害者学という新しい学問領域の設立に尽力してきた。「愛と傷つ
きやすさ」と「被害者学」という一見無縁に思える領域であるが、両者の接点は意外と近い所にあること
が分る。例えば、アメリカのノーベル文学賞受賞者 Saul Bellow は文字通り The Victim(『犠牲者』)と
いう小説を書いているし、現代人の多くが何らかの意味において現代社会の被害者と言うことも可能で
あろう。この意味において、この共同研究は、学際的な、きわめて今日的な意味を持つものである。
② 学術的な特徴
一見無縁と思える二つの領域を括ることのできる共通テーマを見つけ出し、両大学からそれぞれの専門
的観点から研究発表を行うことがこの共同研究会の特徴である。昨年度開催した2回の研究会のテーマ
はそれぞれ「自然災害による犠牲者」「政治的抑圧による犠牲者」であった。
③ 意義
人文学部の文芸・思想コースの教員が橋渡しをする形で、茨城大学と常磐大学の近い研究同士が、長き
にわたり協力関係を築くための、基盤的研究会の場ともする。
「傷つきやすさ」は、心理学出身のドゥー
シッチ国際被害者学研究所長の主たる研究テーマでもあるので、双方の学際的な中心的関心として、従
来の文学研究や文化研究では抜け落ちていた新鮮な角度からの問題提起や学問的コミュニケーションが
可能になると期待される。
研 究 内 容 (研究内容を簡潔に記入して下さい。)
茨城大学の「愛と傷つきやすさの研究会」と常磐大学の国際被害者学研究所との共同研究に関わる茨
城大学側の取り組みが本研究プロジェクトの内容である。共同研究会は一昨年度開始し、年 2 回、それ
ぞれ 1 回ずつ自校開催で今後も続けてゆく。なお昨年度と一昨年度は茨城大学としての研究に関して茨
城大学人文学部長裁量経費による共同研究ユニットとして認定されての活動であり、昨年度は本推進研
究プロジェクトとしても認定していただいての活動であった。本年度の共同研究会は第 5 回、第 6 回に
当たる。第 5 回は茨城大学において 7 月 29 日午後開催し、共通テーマは「平和」である。茨城大学から
三輪徳子氏と蓮井誠一郎氏(いずれも人文学部)がそれぞれネパールとフィリピン・ネグロス島の状況に
ついて研究成果を発表する。常磐大学からは人間科学部奥山眞知氏と国際学部長渡部茂己氏が、「パレ
スティナ問題」と「国連と平和の問題」について発表する。質疑に十分な時間を取って、全体が統合性
のある研究会になるよう計画を進めている。
なお第6回は常磐大学の担当であり、場所を移して、常磐大学において2月3日開催を予定している。
テーマは「ドメステイック・バイオレンス」となる。第5回、第6回の研究成果は、報告書という形で
出版する予定である。
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