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人文学部公開講座リーフレットのPDFはこちらから
2014(平成26)年度
人文学部
公開講座
受 講 料無
要
事前申込不
人 間 論 特 殊 講 義
2014年
《えべつ市民カレッジ講座 》
8月18日月〜22日金
江別市と市内4大学が連携して行う
公開講座です。
《 道民カレッジ連携講座 》
総 合 テ ー マ
全講義の3分の2以上(15回中10回以
上 )出席した方へ単位認定いたします。
「 保育の質 」とは何か
近
料!
( 単位認定については教務課までお問い合
わせください。)
年の社会変化にともなって待機児童問題がクローズアップ
なデータをとおして理解し、それを保障するための保育の役割と
されています。その対策として保育所の増設や保育制度の
意義について考えます。さらに子育て家庭と地域のつながり、障
改変が進められていますが、子どもの立場から見た「 保育の質 」
害のある子どもの生活の場づくりと発達保障、教育の機会平等と
の議論が置き去りにされている感はぬぐえません。本講義では
いった問題について、実践・研究を長年積み重ねてきた講師陣に、
「 保育の質 」に焦点を当てて、現代日本における保育・子育ての現
具体的な事例にもとづいて論じてもらいます。
状と課題を浮かび上がらせます。まず子どもの発達の魅力を豊富
8/18 月
1~4講時
19日
乳児期の発達の魅力と保育・子育て
~チンパンジーと人間の赤ちゃんの違いから子育てを考える~
田中 真介/京都大学 国際高等教育院 准教授
発達(Development)という語は、包み込まれた未知の可能性が花開いてい
く過程を表す魅力的な言葉として地球上に生まれ、その概念の内容を豊かにして
きました。この講義では、人間発達の過程のうち、乳児期(0~1歳 )に焦点を
あてて、
人間の赤ちゃんと他の大型類人猿( チンパンジー、
ボノボなど )の赤ちゃ
んの発達の特徴を比較しながら、
よりよい子育てのあり方について考えます。
8/21 木
2~4講時
障害のある子どもの保育をめぐる現状と課題
二通 諭/札幌学院大学 人文学部教授
牧野 誠一/札幌学院大学 人文学部教授
障害のある幼児・児童の保育のあるべき姿を考えていきます。早期療育の先
進地である千歳市の過去、現在、そして未来に向けた取り組みを千歳市こども通
園センター長の石岡くに子氏に、五感並びに全身を駆使する伝承遊びを展開す
る学童保育所の取り組みを東苗穂北風クラブ指導員の前谷福美氏に語っていた
だきます。札幌学院大学の二通諭、牧野誠一を交え、就学前諸機関・学童保育と
学校教育との連携において何が課題になるのかについて現状に即して考えてい
きます。
8/19 火
2~4講時
幼児期の発達の魅力と保育・子育て
~子どもたちの「 言葉にならない言葉 」を受けとめる~
田中 真介/京都大学 国際高等教育院 准教授
幼児期(1~5歳 )の発達の最も重要なポイントと、
発達をとらえた保育・子
育ての方法について学びます。特に、各年齢段階で、①生理的な基礎、②自己信
頼性、③社会性に着目し、子どもたちの人格形成を支える発達のしくみを考えて
いきます。子どもたちの「 言葉にならない言葉 」を受けとめ、理解することに
よって、
現在の保育で大切にしたいことが見えてくるでしょう。
8/22 金 「 保育の質 」と子育てのかかわり
1~2講時
藤野 友紀/札幌学院大学 人文学部 准教授
保育学や発達心理学の分野で「 保育の質 」についてさまざまな議論や知見が
積み重ねられてきています。
「 保育の質 」は対人レベルから制度レベルまで多
層的にとらえられるものです。最終日はこれまでの講義内容を踏まえつつ、
「保
育の質 」とは何かを整理してみたいと思います。また、
「 保育の質 」を維持する
ために必要な人的・物的資源および仕組みについても考えます。きっとそこか
ら保育・子育てを共同的な営みにするヒントが見えてくるでしょう。
8/20 水
2~4講時
子どもと家庭を支える保育所の役割
伊藤 克実/札幌学院大学 人文学部 教授
超少子化の現在、子どもの育ちの保障とともに保護者支援が保育所の重要な
役割となっています。本講義では、保育所が果たしている「 支え 」の機能を具
体的に概観し、「 保育の質 」に関わって家庭との関係性のあり方に着目します。
北星学園短期大学部の藤原里佐氏に、社会のセーフティネット機能としての側
面について、主に生活や養育に困難を抱えている家庭との関わりから語ってい
ただきます。北海道文教大学の井上大樹氏には、現在岐路に立つ保育所制度の
将来像と支援の課題を展望していただきます。
1教室
場 / 札幌学院大学 D20(D館2階 )
会
18(月) 9:10~16:20
14:50)
講 義 時 間 / (8/
12:20~13:10、14:40~
休憩/10:40~10:50、
10:50~
8/19(火)~21(木)
10、14:40~14:50)
16:20
( 休憩/12:20~13:
20
8/22(金) 9:10~12:
50)
( 休憩/10:40~10:
友紀( 札幌学院大学人文
コー ディ ネー ター / 藤野
学部
催 / 札幌学院大学 人文
主
員会
催 / 江別市教育委
共
学部准教 授 )
2014
( 平成
札幌学院大学人文学部 公開講座 ( 人間論特殊講義 )
総 合 テ ー マ
)年度
「 保育の質 」とは何か
[ 講師紹介 ]
26
8/18 月
1~4講時
8/19 火
2~4講時
乳児期の発達の魅力と保育・子育て
~チンパンジーと人間の赤ちゃんの違いから子育てを考える~
幼児期の発達の魅力と保育・子育て
~子どもたちの「言葉にならない言葉」を受けとめる~
田中 真介/京都大学 国際高等教育院 准教授
発達論、神経科学、発達診断学、障害療育学を専攻。京都大学で田中昌人教授に師事し、乳幼児期から児
童期・思春期にいたる発達のしくみと、保育・教育・療育のあり方について研究してきた。保育園、小・
中学校、児童養護施設などで発達相談・教育相談にあたる。著書に『 発達心理学 』(「 応用心理学事典 」
丸善 )、
『 ロビンフッドたちの青春 』
( 中川書店 )、
『 発達がわかれば子どもがみえる 』
( ぎょうせい )など。
8/20 水
2~4講時
子どもと家庭を支える保育所の役割
伊藤 克実/札幌学院大学 人文学部 教授
函館生まれ。北海道大学大学院教育学研究科修了( 教育学修士 )。1975年に保育の世界に。2014年
3月まで札幌市白石区大谷地たかだ保育園の園長を務めるかたわら、札幌大谷大学短期大学部保育科で
保育士養成に携わっていた。2014年4月より札幌学院大学人文学部こども発達学科に赴任。
論文として「 保育園に在籍している母子世帯の動向と福祉的課題 」( 総合社会福祉研究所No.34)、
「親
たちの間に溜まる生活不安とストレス 」(「 教育 」No.59)、「 保育所の現場から「 子ども・子育て新シ
ステム 」をどう見るか 」(「 福祉労働 」No.134)など。
8/21 木
2~4講時
障害のある子どもの保育をめぐる現状と課題
二通 諭/札幌学院大学 人文学部教授
1951年札幌郡手稲町( 現札幌市手稲区 )で生まれる。1974年北海道教育大学札幌分校卒業。石狩管
内小中学校計6校、35年間の教員生活を送り、2009年から札幌学院大学にて教鞭をとる。著書に『 映画
で学ぶ特別支援教育 』( 全障研出版部 )、編著書に『 特別支援教育コーディネーター必携ハンドブック 』
( クリエイツかもがわ )など。長期連載中のものとして「 映画に見るリハビリテーション 」( 医学書院:
『 総合リハビリテーション 』)他がある。
牧野 誠一/札幌学院大学 人文学部教授
北海道小樽市出身。岩手大学教育学部教育専攻科心理学コース修了。北海道の公立学校にて35年間
障害児教育に関わる。その後、短期大学の保育科に4年勤務。現在の札幌学院大学は赴任6年目、主に障
害児の教育に関する科目を担当。研究テーマは「 障害幼児の療育機関と学校教育の連携をいかに深める
か 」。「 知的障害者が大学で学ぶ 」ことについても研究中。
8/22 金
1~2講時
「保育の質」と子育てのかかわり
藤野 友紀/札幌学院大学 人文学部 准教授
香川県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退( 教育学修士 )。北海道大学大学院教
育学研究院附属子ども発達臨床センター助教を経て2008年より現職。実践現場に通いながら子どもの
発達と保育・教育について研究している。著書に『 保育心理学の基底 』( 萌文書林 )、『 教育と保育のた
めの発達診断 』、( 全障研出版部 )、『 発達を学ぶ 発達に学ぶ 』( 全障研出版部 )など。
●お問い合わせ先
札幌学院大学 教務課( 人文学部)
☎011-386-8111( 内線3223 担当:中村 )
〒069-8555 江別市文京台11番地
URL◎http://www.sgu.ac.jp 
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