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平成20年度高等学校数学コンクール問題 1 3角形の3辺の長さが
平成20年度高等学校数学コンクール問題 1 3角形の3辺の長さが,それぞれ正の整数 l, m, n, (l ≦ m ≦ n) であるとする。n を指 定したとき,条件にあう3角形の個数を f (n) とするとき,次の各問いに答えよ。 (1) f (1), f (2), f (3), f (4), f (5) の値を求めよ。 (2) f (n) を求めよ。 2 右の図において,この街には東西, 南北に,それぞれ11本の道がある。 また図のように2地点P,Qがある。 次の各問いに答えよ。 問1 P地点からQ地点まで最短距離 で行く道順は何通りあるか。 問2 P地点からQ地点まで移動する道順を考える。 このために1つの交叉点から最寄りの交叉点に移動するとき, 「1 回の回り道をした」 ということを,次のように定義する。 たとえば,右の図の地点Aや地点Bにおいて, 「Aからbまたはcへ進む」, 「Bからcまたはdへ進む」 のように,移動前よりもQ地点と結ぶ直線距離が長くなる移動をしたとき, 「1 回の回り道をした」ということにする。 (1) P地点から,ちょうど 1 回の回り道をして,Q地点に到達する道順を考える。 Q地点を通り過ぎてから回り道をしてQ地点に到達する道順も含め,P地点 からちょうど 1 回の回り道をして,Q地点に到達する道順は,何通りあるか。 (2) P地点からちょうど3回の回り道をして,Q地点に到達する道順を考える。 ただし,Q地点を通り過ぎて回り道をしてQ地点に到達する道順も含めるものとする。 1 このとき,可能な道順すべてを含む範囲のうち,最小のものを図で表せ。 2 このような道順は何通りあるか。 3 次の各問いに答えよ。 (1) △ABC内に点Pをとり,線分APを2:1に 内分する点をQとし,線分BQを2:1に内分する点を Rとする。このとき,点Pが線分CRを2:1に内分する 点になることがあるか。なければその証明を, あればその作図法を述べよ。 (2) 凸四辺形ABCDの辺BC上に点Pをとり, ∠PAB=∠PDCが成り立つようにできることを 証明せよ。また,実際に,そのような点Pを作図に よって求めよ。 4 実数値連続関数 f (x) は定積分に関する等式 1 0 f (x)dx = 0, 1 0 xf (x)dx = 1 4 を満たしているとする。 (1) F (x) = x 0 f (t)dt とおくとき,定積分 1 0 F (x)dx の値はいくらか。 (2) 連続関数 |f (x)| の閉区間 [0,1] における最大値は,1 より大きいことを証明せよ。