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巨匠・内田吐夢の全貌
1 0 :2 5 12:10 9:50 1 1: 5 0 9:55 1 2 :0 5 女 ト ー ク シ ョ ー 1 5 :0 5 18:55 風 見 章 子 さ ん 、 韓 昌 祐 さ ん ( 側 マ ル ハ ン 会 長 ) 16:45 20:35 (終映 22: 3 0 ) 14:40 18:40 女 ト ー ク シ ョ ー 16:40 20:40 (終映 22 : 3 0 ) 尾 形 伸 之 介 さ ん ( 俳 優 ・ 殺 陣 師 ) 14:00 18:50 女 ト ー ク シ ョ ー 1 6: 1 0 2 1 :00 (終映 22: 4 0 ) 淡 島 千 景 さ ん 女 ト ー ク シ ョ ー 1 2 :5 0 1 7 :4 0 1 0 : 4 5 1 4: 5 0 1 9: 4 0 (終映 21 : 3 0 ) 高 千 穂 ひ づ る さ ん 女 ト ー ク シ ョ ー 9:40 14:30 6: 3 5(18:20 に終映後、入替になります。) 有馬稲子さん 1 1: 4 5 1 限りなき前進 土 血 槍 富 士 ど た ん ば 大 菩 薩 峠 酒 と 女 と 槍 暴 れ ん 坊 街 道 黒 田 騒 動 一 4 日(水) 1 4 :1 5" " ' 5 日(木) 1 3 :5 0" " ' 6 日(金) 1 8: 0 0" " ' 7 日(土) 1 6 :5 0" " ' 8 日(日) 1 3: 4 0" " ' 9 日 ( 月 ) 1 7 :0 0" " ' 噌 同 森 と 湖 の ま つ り 8 浪花の恋の物語 人生劇場(活弁っき) (日) 16: 5 0 ) 大 菩 薩 峠 第 二 部 弁士漂登翠さん 18:50 2 0 :0 0 (終映 9 :3 0 1 3: 1 5 1 1: 1 5 1 5: 0 0 (終映 9:45 14:35 18:40 1 1: 5 0 16:40 20:45 (終映 22: 3 0 ) 飢 餓 海 峡 1 0: 4 0 1 4: 1 0 1 8: 2 5 (終映 21 警 察 官 9 たそがれ酒場 ( 月 ) 妖 万 物 語 花 の 吉 原 百 人 斬 り 1 0 (火) (活弁っき) 宮 本 武 蔵 1 1 (水) 22: 0 0 ) も 水 谷 八 重 子 さ ん 女トークショー : 4 0 ) ※ プ リ ン ト に よ っ て は 映 像 や 音 声 の 状 態 が 悪 い 場 合 が あ り ま す 。 ※ 上 映 開 始 -内田吐夢没後 40 年回顧上映を支援します! 一 女 ト ー ク シ ョ ー ※ 夕 方 以 降 の 上 映 は あ り ま せ ん 。 10 日(火) 1 3: 4 5" " ' 11 1 7: 3 5~ 星 美 智 子 さ ん 、 入 江 若 葉 さ ん 大 ト ー ク シ ョ ー 日 ( 水 ) 内 田 有 作 さ ん ( 内 田 吐 夢 次 男 ) 30 分 以 降 の 入 場 は ど 遠 慮 い た だ い て お り ま す 。 (五十音II頂、敬称略) 2010 年 7 月 2 日現在 *吐夢回顧上映は今年 10 月京都でも開催予定 秋田賓(装飾)、有馬稲子(俳優)、淡島千景(俳優)、井川徳道(美術監督)、石森史郎(脚本家)、稲野貫(美術監督)、入江若葉(俳優)、内固有作(内 田吐夢次男)、梅津泰子(スクリプター)、江原真二郎(俳優)、遠藤努(写真家)、丘さとみ(俳優)、尾形伸之介(俳優・殺陣師)、岡本育子(ス クリプター・脚本家)、風見章子(俳優)、神谷雅子(京都シネマ代表)、小杉修造(株式会社近代映画社社長)、漂登翠(活動弁士)、島田元文(俳優・ 嶋田景一郎)、白井佳夫(映画評論家)、鈴木朝(鈴木尚之夫人)、鈴木則文(映画監督)、鈴木美潮(読売新聞記者)、高岩淡(東映株式会社取締役相談役)、 高岡正昭(馬担当・スタン卜マン)、高倉健(俳優)、高千穂ひづる(俳優)、鳥居元宏(映画監督・脚本家)、中島貞夫(映画監督)、中原ひとみ(俳 優)、成津昌茂(脚本家・映画監督)、長谷川裕見子(俳優)、韓昌祐(株式会社マルハン会長)、平山亨(プ口デ、ユーサー)、星美智子(俳優)、 映 画 監 督 内 田 吐 夢 没 後 40 年 回 顧 「 穴 マ 」 ・ 松風はる美(俳優/松風利栄子)、松田豊(株式会社マツダ映画社社長)、水谷八重子(俳優)、宮坂健二(写真家)、村枝賢一(漫画家)、森脇清隆(京 都文化博物館映像情報室長)、門田雅成(月形龍之介の孫)、八木真菜(八木保太郎の孫)、雪代敬子(俳優)、渡部保子(映画評論家) 内 田 吐 夢 / 生 い 立 ち か ら 戦 後 映 画 界 に 復 帰 す る ま で 17 作 品 一 挙 上 映 1898 年 ( 明 治 31 年) 4 月 26 日 、 岡 山 市 で 生 ま れ る 。 本 名 は 内 田 常 次 郎 。 生 家 は 菓 子 製 造 業 を 営 み 、 吐 夢 は 三 男 だ っ た o 中 学 を 二 年 で 中 退 し 、 横 浜 の ピ ア ノ 製 作 所 で 5年 間 年 季 奉 公 。 成 人 後 飲 む 打 つ 買 う を 覚 え 、 ハ マ の 不 良 と な る 。 と の 頃 か ら 「 ト ム 」 と 呼 ば れ る 。 1920 年 ( 大 正 9年 ) 、 横 浜 元 町 に 設 立 さ れ た 大 正 活 映 の 撮 影 所 に 通 う 。 顧 問 谷 崎 潤 一 郎 、 監 督 栗 原 ト ー マ ス と 知 り 合 い 、 俳 優 兼 裏 方 に 。 翌 年 、 大 正 活 映 の 解 散 後 、 仲 間 と 京 都 の 牧 野 教 育 映 画 製 作 所 ( 所 長 牧 野 省 三 ) ヘ 行 き 、 俳 優 を 続 け る 。 牧 野 正 唯 ( = マ キ ノ 雅 弘 ) 、 衣 笠 貞 之 助 と 知 り 合 う 。 1923 年 、 牧 野 教 育 映 画 を 辞 め 、 上 京 。 旅 役 者 の 一 座 に 入 る 。 甲 府 巡 業 中 に 関 東 大 震 災 に あ う 。 と の 頃 は 日 雇 い 労 働 も す る 。 そ の 後 、 小 笠 原 プ 口 、 国 活 巣 鴨 、 特 作 映 画 社 な ど で 映 画 製 作 に 参 加 。 1926 年 ( 大 正 15 年 ) 、 自 活 京 都 大 将 軍 撮 影 所 に 俳 優 兼 助 監 督 と し て 入 社 。 1927 年 ( 昭 和 2年 ) 、 監 督 に 昇 進 し 、 『 競 争 三 日 間 』 で 、 デ 、 ビ 、 ユ ー 。 以 後 喜 恋 の 物 語 / 酒 と 女 と 槍 / 妖 万 物 語 花 の 吉 原 百 人 新 り / 宮 本 武 蔵 / 飢 餓 海 峡 女 ト ー ク ゲ ス ト ( 予 定 ) 風 見 章 子 淡 島 千 景 星 美 智 子 高 千 穂 ひ づ る 有 馬 稲 子 水 谷 八 重 子 入 江 若 葉 尾 形 伸 之 介 韓 昌 祐 内 田 有 作 . 記 念 本 「 内 田 吐 夢 の 全 貌 J ( 仮 称 ) と 記 念 パ ン フ レ y ト を 当 館 に て 発 売 予 定 ( 記 念 本 内 容 : 内 田 吐 夢 の エ ッ セ イ ・ 対 談 ・ 未 発 表 原 稿 、 年 譜 ・ フ ィ ル モ グ ラ フ ィ ほ か ) 年 、 日 活 多 摩 川 撮 影 所 に 移 り 、 脚 本 家 八 木 保 太 郎 と 組 み 、 よ り 戦 争 が 激 化 、 映 画 製 作 も 統 制 が 厳 し く 困 難 に 。 1940 年 、 大 作 『 歴 史 J 1 ( 三 部 作 ) を 撮 る が 興 行 不 振 で 三 日 活 を 退 社 。 田 坂 具 隆 、 小 杉 勇 ら と 興 亜 映 画 社 を 設 立 開 演 ん 坊 街 道 / 大 菩 薩 峠 / ど た ん ぱ / 大 菩 薩 峠 第 二 部 / 森 と 湖 の ま つ り / 浪 花 の 藤 大 輔 、 田 坂 具 峰 、 俳 優 の 小 杉 勇 ら と 自 活 を 退 社 ( 七 人 組 脱 退 ) 。 彼 ら と 新 映 画 社 を 設 立 す る が 、 翌 年 解 散 。 新 興 キ ネ マ で 『 警 察 官 』 な ど を 撮 る 。 1935 18:50 警 察 官 / 人 生 劇 場 / 限 り な き 前 進 / 土 / 血 槍 富 士 / た そ が れ 酒 場 / . 黒 田 騒 動 / 暴 れ 劇 映 画 を 連 作 し 、 「 ト ム ・ コ メ デ ィ J と 称 さ れ 評 判 を 得 る 。 キ ャ メ ラ マ ン 碧 川 道 夫 の 妹 芳 子 と 結 婚 。 翌 年 、 長 男 誕 生 。 新 設 の 日 活 京 都 太 秦 撮 影 所 に 移 り 、 脚 本 家 小 林 正 と コ ン ビ を 組 む 。 そ の 後 3年 間 、 話 題 作 を 連 発 。 『 生 ける人形.JJ If汗jJ Ifジャン・バルジ、ヤン.JJ Ifミス・ニッポン.JJ I f 仇 討 選 手 』 な ど 。 1932 年 、 日 活 の 経 営 合 理 化 に よ る 人 員 整 理 に 反 対 し 、 監 督 の 村 田 賞 、 伊 場 』 を 撮 る 。 日 活 多 摩 川 の 現 代 劇 黄 金 期 に あ っ て 吐 夢 も 次 々 と 問 題 作 を 発 表 。 『 生 命 の 冠 J If裸の町 J If限りなき前進 *8 月 8 日 ( 日 ) 津 登 翠 活 弁 公 演 : r人 生 劇 ( J I f 土 』 な ど 。 昭 和 十 年 代 半 ば 1941 o翌 年 『 鳥 居 強 右 衛 門 』 を 撮 っ た 後 、 国 策 映 画 『 陸 戦 の 華 』 の 準 備 に か か る が 挫 折 。 1945 年 、 満 州 に 渡 り 、 満 州 映 画 協 会 ( 満 映 ) の 参 与 と な る 。 終 戦 後 も 残 留 。 以 後 、 満 映 の 仲 間 と 行 動 を 共 に す る 。 帰 国 者 が 増 え る 中 、 吐 夢 は 新 生 中 国 に 残 り 続 け 、 東 北 電 影 製 片 廠 ( 旧 満 映 ) で 指 導 に あ た る 。 胃 と 肺 の 病 状 悪 化 。 残 留 8 年、 1953 年 10 月 帰 国 。 舞 鶴 で 療 養 後 、 東 京 の 国 立 第 一 病 院 に 入 院 。 1954 年 春 に 退 院 。 秋 よ り 映 画 『 血 槍 富 士 』 の 準 備 に 入 る 。 年、 感動はスクリーンから ] 映画監督内田吐夢没後 40 年回顧 森 と 湖 の ま つ り 「命ーコマJ 巨匠・内田吐夢の全貌 (19581 東映東京)カラー・シネスコ 浪花の恋の物語 (19日/東映京都)カラー・シネスコ 105 分 113 分 [原]近松門左衛門[脚 l 成津昌茂[撮]坪井誠[美]鈴木孝俊[音]富永三郎 [出]中村錦之助、有馬稲子、千秋実、花園ひろみ、浪花千栄子、田中絹代、片岡千恵蔵 7 年 2010 年は、映画監督内田吐夢の没後 40 年にあたる。内田吐夢は 1970 年 8 月 7 日に死去、享年 72 歳であった。吐夢の日本映画界における業績はど んなに称えても称え尽くせるものでなく、また今後も閑却すべきではない。 映画を愛する者の間だけでなく、日本文化を尊重する国民全体に彼の偉大さ は伝承していかなければならない。また、そのために、吐夢の遺した映画を 映することは、物質主義に堕した現代社会に対し、日本人として、見失いかけ 歴 ι た本質は何かと聞い、この国のあり方に警鐘を鳴らす意義があると考えている。 一一一緒 督風敵夢マ劇に的映ふム杉 与 J監作好吐ラ代変劇上説ル小介 M 一画、う!ド現が喜 o闘川劃詑 苅一映で合を民活頭悲た同時配[瀧 一一本達め画市日り、い沼市俊形 ド一課招日友認映小な迫を捕以ト惇月 一治、夢以だた原脚たラシま!ト一 一一ほ却はみにで竹厚がンに醸万分一一鈴 一同凡人飲い人松重年マスをセ 4 ン一音明二の互二ので定一ア影山 9 タ一汁見。来が o作色。リリ物州ド一次加 AA 一日大 一日東 一保股吐立対つ津のてサく以紘一一回九 黒一堀 f と設反あ小木立たなル術タ一吉照 -3ノ一一 眠一対対帥鼠 Aづ 3さ 白一£仙津会真で、八仕つはイ儲ル一崎市担 ..魁 )一[。小協は手はをになでフ近ミ一部 川一て+夫 h大 Eヱ不 環Fド P' vi耳固.一 F中I ム a.勧一紙喜 Fwuv H W町川一 l1宗駅拍 蹴 ‘F・・剛品ム 勾鐸一一石噛畝週彊ε悶 黒一高榊肝 芯一 一 1}j 吾一碧滝判 1川訓東一一.叫木 ぽ一叩泊何肱 (一保 幻一…恥帆礼京一…附附暗 m円 W 一一一対対停映一民基 進一M 芯 リ 一ぅ:一脚干 dE. 斗前別 J 一 一相 舵哨 配川 恥一 『閃出一鵡 醐 さ二一 郎轟士一引向 一一一圃二守 i--ι 川ノ一一山村合畑一一は な一鞍規富一鉄叫 限一明山血一問料 , 。 1959 東映 。 1ω95 臼 8東 映 土 (1 9391 日活多摩川)白鳥スタンダード/ドイツ語字幕版 117 分 人 生 劇 場 [原 J 長塚節 i 脚]八木龍一郎、北村勉[撮]碧川道夫[美]堀保治[音]乗松明宏 [出]小杉勇、風見章子、山本嘉一、 ドングリ坊や、村田知栄子、見明凡太郎 [ 原 ] 尾 崎 土 郎 [ 脚 ] 亀 屋 原 徳 、 八 木 保 太 部 [ 撮 ] 横 田 達 之 [出 i 小 杉 勇 、 村 田 知 栄 子 、 黒 田 記 代 、 見 明 凡 太 郎 、 潮 万 太 郎 、 山 本 礼 三 郎 (1円9鮒/ぽ日活瀞多摩働劇川|川 で発見された 2 本を繋いだもの。 残念ながらラスト約 10 分は欠落。 富東京国立近代美術館フィ l レムセンター所蔵フイルム た そ が れ 酒 場 ( 1 妨 / 新 東 宝 ) 白 鳥 ス タ ン タ ー ド [原]菊島隆三[脚]橋本忍、内田吐夢[撮]藤井静[美]森幹男{音]小杉太一郎 [出]江原真二郎、中村雅子、波島進、岡田英次、加藤嘉、花沢徳衛、志村喬 [ 脚 ] 灘 千 造 [ 撮 ] 西 垣 六 郎 [ 美 ] 伊 藤 寿 一 [ 音 ] 芥 川 也 寸 志 [ 出 ] 小 杉 勇 、 宮 原 卓 也 、 小 野 比 呂 志 、 津 島 恵 子 、 野 添 ひ と み 、 江 川 字 礼 雄 、 丹 波 哲 郎 、 多 々 良 純 、 加 東 大 介 のテレビドラマで、救出作業を めぐる群集劇。吐夢は、プロセス を逐一実写する得窓の手法を取り れ、リアリティを際立たせた。 経営主、朝鮮人労働者、願人坊主 などの扱い方は、いかにも吐夢流。 と強欲を描いたカリカチュアでも ある。女が図太く逗しいのに対し、 男はなんとだらしないことか!男 の怒りが爆発するラストシーン は、絢嫡にして凄絶である。 社会の舞台裏に渦巻く人間のエゴ 宮 本 武 蔵 [原]中里介山[脚]猪俣勝人、柴英三郎[撮]三木滋人[美]鈴木孝俊[音]深井史郎 [出]片岡千恵歳、中村錦之助、長谷川裕見子、丘さとみ、大河内侍次郎、月形龍之介 [原]海音寺潮五郎{脚]井手雅人[撮]鷲尾元也{美]鈴木孝俊[音]小杉太一郎 [出]大友柳太朗、淡島千景、花園ひろみ、黒川弥太郎、原健策、片岡千恵蔵 [ 原 ] 吉 川 英 治 [ 脚 ] 成 漂 昌 茂 、 鈴 木 尚 之 [ 撮 ] 坪 井 誠 [ 美 ] 鈴 木 孝 俊 [ 音 ] 伊 福 部 昭 [ 出 ] 中 村 錦 之 助 、 入 江 若 葉 、 三 国 連 太 郎 、 木 村 功 、 丘 さ と み 、 木 暮 実 千 代 。 1960 東映 国 際 放 映 (19611 東映京都)カラー・シネスコ 議 ' ~ 東 映 L 暴れん坊街道 (19571 東映京都)白黒・スタンダード 95 分 黒 田 騒 動 [原]近松門左衛門[脚]依田義賢[撮]吉田貞次[美]鈴木孝俊{音]深井史郎 [出]佐野周二、山田五十鈴、植木基晴、千原しのぶ、薄田研二、進藤英太郎 [ 出 ] 片 岡 千 恵 蔵 、 大 友 柳 太 朗 、 高 千 穂 ひ づ る 、 片 岡 栄 二 郎 、 南 原 伸 二 、 薄 田 研 二 (19561 。 1961 置 東 京 国 立 近 代 美 術 館 フ ィ ル ム セ ン タ 一 所 蔵 フ ィ ル ム ・ 目 東映京都)白黒・スタンダード 大菩薩峠第二部 (19581 東映京都)カラー・シネスコ 飢 餓 海 峡 108 分 105 分 盲目になった龍之助は、次々と 人の女達に付き随われながらも、 孤独にさまよい続ける。心の奥で は生きるよすがを求めずにはいら れない。無明地獄に落ちた龍之助 ~ii 督 を 指 名 5 年 で は、女からの愛とわが子への思慕 で自らを慰めるが、心の安住は得 られなかった。吐夢は、最後に地 蔵信仰によって救いの手を差し伸 べる。完結篇は 9 月の月形特集で。 晩 年 の 吐 夢 の 青 春 回 帰 が 始 ま る 。 園 画 a a 圃 そ の ス ペ ク タ ク ル は 空 前 絶 後 。 富東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵フィルム [原]中里介山[脚]猪俣勝人、柴英三郎[撮]三木滋人[美]鈴木孝俊[音]深井史郎 [出]片岡千恵蔵、中村錦之助、長谷川裕見子、星美智子、東千代之介、月形龍之介 東 映 の エ ー ス 錦 之 助 。 さ れ た 吐 夢 は 、 一 年 一 作 、 完 結 と い う 条 件 で 受 け る 。 彼 の 打 算 は 的 中 し 、 シ リ ー ズ は 衰 退 す る 東 映 時 代 劇 の 屋 台 骨 を 支 え る ヒ ッ ト 作 に 。 第 一 部 で 錦 之 助 は 関 が 原 の 敗 残 兵 タ ケ ゾ ウ を 熱 演 。 新 人 入 江 若 葉 の 起 用 も 当 た り 、 こ こ か ら 世に頑固一徹、己の信念を貫いた 武士の生き様を描く。給一筋の武 勇を尊び、消を好み女を愛する豪 快な主人公を大友が熱演。関が原 のラストシーン、馬に跨り給を娠 り回し、敵味方もなく勇猛果敢に 突進していく男の雄姿を、吐夢は 迫真のロングショットで提える。 詰. . . . . : . : . . . 110 分 古 川 「 武 蔵 」 の 再 映 画 化 、 主 役 は 策謀を奔し権勢におもねる戦乱の 。 1960 東 映 。 1958 東映 (1964 東映東京)白黒・シネスコ 183 分 [ 原 ] 北 候 秀 司 [ 脚 ] 高 岩 肇 [ 撮 } 吉 田 貞 次 [ 美 ] 鈴 木 孝 俊 [ 音 ] 小 杉 太 一 郎 一~ 1' 7 徳 川 幕 府 初 期 、 筑 前 泉 町 議 に 起 つ 初挑戦した。溝口健二亡き後、吐 た お 家 騒 動 。 務 主 の 覚 え め で た き 側 用 人 と 愛 妾 が 結 び 、 策 謀 を 企 て る 。 幕 府 の 告 を 受 け 存 亡 の 危 機 に 瀕 し た 黒 田 藩 を 救 う た め 家 老 栗 山 膳 は 窮 余 の 策 を 講 じ る 。 吐 夢 は 、 策 謀 の 哀 に キ リ シ タ ン の 暗 躍 映 東 ) 山 東京国立近代美術館フィルムセンタ一所蔵フィルム 。 1955 謂東京国立近代美術館フィルムセンタ一所蔵フィルム E 「大菩薩峠」のアンチヒーロー机 龍之助をどう描くか。龍之助は異 常な殺人鬼である。巡礼を殺し 試合の相手を殺し、その許婚を って男子を産ませ、無頼の果て に……女を殺し、わが子を徐て、 流転の運命をたどっていく。この 狂気の罪人のさまよえる魂を救済 することができるのか。第一部で ラマ。この映闘は、!吐夢の演出術 が結実した隠れたる傑作である。 [出]片岡千恵蔵、水谷良重、木村功、千原しのぶ、片岡栄二郎、三島雅夫 かと思われた時…。原作は菊島隆 酒と女と槍 (19601 東映京都)カラー・シネスコ 99 分 ある人間同士が心を通い合せるド [倒I] 依田義賢[撮]吉田貞次[美]鈴木孝俊[音]望月太明吉、中本敏生 歌舞伎に題材を取った吐夢映画の 三作目。脚本は依田義賢。吉原の 若い遊女に翻弄される愚直な中年 商人の破滅ストーリー。華やかな 大菩薩峠 (19571 東映京都)カラー・シネスコ 119 分 夢が名作「重の井の子別れ」をど う描くか。吐夢は、古い革袋にすf しい酒を入れるが如く、乙れを現 味あふれる見事なヒューマン・ ドラマに仕立てた。血と涙と汗の 妖万物語花の吉原百人斬り (1960/ 東映京都)カラー・シネスコ 1 附 零細炭鉱の落盤浸水で 5 人の坑 夫が閉じ込められる。救出は困難 をきわめ、二日三日と過ぎ、絶望 。 1957 東映 J j 94 分 。 1955 東映 轡辺高凋脚本家依田義賢と齢、近松物に 警察官 (19331 新興キネマ)白黒・スタンタード/無声 121 分 幻 ( 樹 マ ツ ダ 映 画 社 所 蔵 フ ィ ル ム どたんぱ (19町東映東京)白黒・シネスコ 109 分 の一周忌に彼の名作をリメイク。 道中物時代劇に吐夢独特の調刺と 人間愛を盛り込み、クライマック スの死闘で観客の度肝を抜いた。 「海ゆかば」の音楽が涜れる中 骨箱を抱いた主人公が、女子供を 後に残し一人黙々と歩いて行く姿 j は、吐夢自身の投影に他ならない。 叶夢のテーマが顕在化してくる。 M タン刈ダ一イド/慌無声鵡短縮糊版 設 日 活 多 摩 川 撮 影 所 で メ ガ フ ォ ン 取 っ た 日 活 復 帰 第 一 作 。 脚 本 家 保 太 郎 と 初 コ ン ビ を 組 み 、 「 人 生 劇 ・ 青 春 篇 」 を 本 格 的 ト ー キ ー で 映 化。 ζ れ が 大 ヒ ッ ト し 、 吐 夢 は 日 現 代 劇 に 不 動 の 地 位 を 築 く 。 小 杉 役 ( 瓢 太 郎 と 瓢 古 ) 、 小 杉 ・ 村 田 ラ ブ シ ー ン 、 礼 三 郎 の 吉 良 常 な ど 、 場 面 ・ 名 演 技 が 、 残 存 す る 無 声 版 フ ィ ル ム で は 殆 ん ど 見 ら れ な い 。 フィルムは、東ドイツとロシア 人達の支援を得、親友井上金太郎 。 1957 東映 D清自黒.ス 塚節の長編小説「上」の映画化 に取り組むこと 3 年、日活本社 の製作中止命令にも周せず、撮影 を断行、遂に完成させた。貧農一 家の地べたを這うような生活を活 写したリアリズムの極致、吐夢 生の大作である。今回上映する 戦後復帰第一作。r.庄夢を知る映幽 吐夢にとっては異色の、若い男女 の心中物。飛脚問屋の若旦那忠兵 衛を錦之助、遊女梅川を有馬が演 じることで、吐夢のチャレンジ精 神に火がついたのであろう。近松 原作の添い遂げられぬ恋の悲劇を 社会的問題意識から捉え、そのリ アリズムを最後は虚構化された様 式美に昇華した。二人の道行の場 面は夢幻のように美しく、圧巻。 が あ っ た と い う ! 伴 釈 を 加 え 、 こ れ を 単 な る 権 力 争 い で は な く 民 衆 革 命 の 視 点 で 捉 え た 。 重 厚 な 大 作 。 置 東 京 国 立 近 代 美 術 館 フ イ ル ム セ ン タ ー 所 蔵 フ ィ ル ム ! 制作妥責三藤井秀男 協力:内固有作、石割平、町田浩章、円尾敏郎 』 ボ都鳴滝の内田吐夢宅にて、吐夢地蔵の移転式(1 959 年ノ