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2016/08/19「タイ:英文契約書作成上の留意点(1)」

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2016/08/19「タイ:英文契約書作成上の留意点(1)」
BTMU Global Business Insight
Asia & Oceania
August 19, 2016
Ⅰ.タイ:英文契約書作成上の留意点(1)
…
2
…
5
…
7
…
20
Miyake & Yamazaki Co., Ltd.(三宅・山崎法律事務所バンコクオフィス)
Managing Director(日本国弁護士) 小林 秀彦
Ⅱ.インドネシア:国内流通についての新しい規定
PT. INDOMALCO INFO CENTER
Ⅲ.CLM(カンボジア、ラオス、ミャンマー)の進出法務比較(2)
現地法人
JBL メコングループ 代表
藪本 雄登
Ⅳ.主要各国の経済指標
(インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナム・インド)
・本資料は情報提供を唯一の目的としたものであり、金融商品の売買や投資などの勧誘を目的としたものではありません。
本資料の中に銀行取引や同取引に関連する記載がある場合、弊行がそれらの取引を応諾したこと、またそれらの取引の実
行を推奨することを意味するものではなく、それらの取引の妥当性や、適法性等について保証するものでもありません。
・本資料の記述は弊行内で作成したものを含め弊行の統一された考えを表明したものではありません。
・本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、その正確性、信頼性、完全性を保証するものではあり
ません。最終判断はご自身で行っていただきますようお願いいたします。本資料に基づく投資決定、経営上の判断、その他
全ての行為によって如何なる損害を受けた場合にも、弊行ならびに原資料提供者は一切の責任を負いません。実際の適用に
つきましては、別途、公認会計士、税理士、弁護士にご確認いただきますようお願いいたします。
・本資料の知的財産権は全て原資料提供者または株式会社三菱東京 UFJ 銀行に帰属します。本資料の本文の一部または全部
について、第三者への開示および、複製、販売、その他如何なる方法においても、第三者への提供を禁じます。
・本資料の内容は予告なく変更される場合があります。
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Asia & Oceania
Ⅰ.タイ:英文契約書作成上の留意点(1)
1.はじめに
今回から日系企業がタイ企業との間でも作成することが多い英文契約書に関して、我々が見落とし勝ちな
点について説明します。
2.本稿の目的
英文契約書の作成方法等に関する解説書は、巷間、多数出版されていることから、本稿では一般的な解説
ではなく、意外に見落とされ勝ちながら、実務上重要な点に関して解説してみようと思います。
英文契約書は、使用目的により、数ページ程度の簡単なものから数百ページにもなる長大なものまで様々
です。また、その内容も契約の種類により様々です。馴染みのある契約書としては、売買契約書、賃貸借契
約書、ローン契約書、運送契約書、技術援助契約書、ライセンス契約書、出向契約書、雇用契約書等々があ
りますが、その他にも種類は多岐に亘ります。
勿論、どの契約においても共通する部分(必ず記載する部分)が存在します。只、記載するのが当たり前
ということもあって、作成に当たって、余り注意が払われないことも少なくありません。
そこで、どの契約書にも共通する記載事項でありながら、当事者が見落とし勝ちな項目について、実務に
即して解説してみようと思います。
3.契約当事者の特定
契約書は、契約当事者間の合意事項(権利義務関係等)を記載した文書です。従って、契約書では、誰と
誰の間で締結された契約かを明確に記載する必要があります。
英文契約書の場合、次のような記載で契約当事者を特定します(なお、記載方法は一様ではなく、色々な
様式がありますので、下記は一例であることをお断りします)。
"This Agreement made and entered into as of XXX, 2016 by and between:
Company A, a limited company incorporated under law of Japan, having its registered office at ... Japan
(hereinafter referred to as "A"); and
Company B, a limited company incorporated under law of Thailand, having its registered office at ...
Thailand (hereinafter referred to as "B")"
「本契約は、日本国法により設立され、その登記を日本国...に置く A 株式会社(以下、「A」と呼ぶ)と
タイ国法により設立され、その登記をタイ国...に置く B 株式会社(以下、
「B」と呼ぶ)
」との間で、2016
年 X 月 XX 日に締結された。
」
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なお、会社(法人)が契約当事者の場合、会社住所を契約書に明記するのが実務上は常です。会社住所は、
契約の当事者を特定するために重要となります。何故なら、会社名だけでは、同一名の会社が存在した場合、
会社の特定に支障を生じる可能性があるからです。
契約当事者が個人の場合も、個人を特定するために、必要な事項を記載します。記載事項について定めが
ある訳ではありませんが、一般的には、個人の氏名、現住所、パスポート番号や個人の ID カード番号等を
記載します。
4.住所の重要性
では、会社住所が間違っていた場合、どのような問題が生じるでしょうか。会社住所は、会社を特定する
ための情報であることを考えると、会社住所が間違っていても会社が特定できる以上問題はないのではない
か、と考えがちです。
通常は、この理解で大きな問題は生じません。只、契約当事者間で紛争や契約違反等が生じた場合には、
住所が間違っていた場合(或いは、会社住所に変更が生じたにも関わらず、契約相手方に連絡がされていな
かった場合)
、困った状況が発生する危険性があります。
通常、契約当事者が契約書に規定された条件に従って義務を履行している時は、特段問題は発生しません。
契約書が活躍する場面が少ないと言ってもよいかもしれません。何故なら、契約書は、合意内容を明確にす
るとともに、将来の紛争等に備えて作成されるものだからです。合意内容に沿って義務の履行がされている
限り、契約書の出番(机等から取り出してきて、規定内容を検討するような事態)は殆どありません。
極論すれば、当事者間に何ら問題が生じる可能性がないのであれば、契約書の作成も不要になります。単
に、当事者間で、
「○○をお願いします」
「了解しました。何時までに○○を完成します」といった口頭の合
意で足りるからです(法律で契約書の作成が条件となる場合は別ですが)
。
ところが、契約書に記載された義務の履行がされず、債務不履行(契約違反)の状況が発生することは珍
しくありません。この場合、義務履行を怠った契約当事者に対して、相手方当事者は、契約書に定める請求
や紛争解決手段(裁判・仲裁)の行使をすることがあります。また、その前提として、契約書に基づき、債
務不履行の当事者に通知を行って契約を解除する場合もあります。
では、契約書で、「航空便で、上記契約書に記載された住所に通知(Notice)するものとし、同通知は発
送から○○日目に到着したものと見做す」と規定されていたとして、会社の住所が間違っていた場合、通知
の効力はどうなるのでしょうか。
上記のケースであれば、通知をする契約当事者が契約書に記載された住所を信頼して通知した場合、特段
の事由がない限り、契約書に基づく有効な通知となります。尤も、通知は間違った住所宛てに送られている
ことから、相手方当事者には届かないことになります。この場合、住所不明等の理由で郵便物等が返送され
る可能性があり、これにより通知した契約当事者も住所の間違いに気付くことはあり得ます。しかし、海外
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への郵便の場合、返送されない可能性もあります(そのためにも、通知が到着したかどうかを確認できる通
知方法を選択するのが望ましいと言えます)
。
上記のような状況が発生した場合、通知をした契約当事者は、通知が有効に送付されたと考えて、契約書
に基づき、次のステップ(契約解除や訴訟提起等)に進むことが考えられ、他方、通知を受け取るはずの相
手方当事者には通知が届いていないことから、知らないうちに契約書上の責任・義務を負わされる危険性が
あります。勿論、こうした状況は望ましくありません。
5.結論
ですから、会社住所は、単に会社を特定するためのものと安易に考えてはいけません。契約書の作成段階
で、慎重且つ正確に記載すべきです。しかし、会社名だけの契約書や住所が不正確な契約書が散見されます。
記事提供:Miyake & Yamazaki Co., Ltd.(三宅・山崎法律事務所バンコクオフィス)
Managing Director(日本国弁護士) 小林 秀彦
(2016 年 5 月 16 日作成)
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Ⅱ.インドネシア:国内流通についての新しい規定
インドネシアのディストリビューターに関する外資出資規制が見直され、日系企業の間で話題になってい
ますが、インドネシア国内の流通網において、そもそもディストリビューターはどのように位置付けられて
いるのでしょうか。ディストリビューターの外資出資規制を見直す大統領令「2016 年 5 月 12 日付大統領令
第 44 号」に先んじて、国内流通についての商業大臣規則が改定されており、こちらも合わせて心得ておく
とよいでしょう。
国内流通についての新しい規定は「2016 年 3 月 28 日付商業大臣規則 No.22/M-DAG/PER/3/2016」
です。これによりますと、国内で取引される物品の流通は、消費者に対して直接、もしくは間接的に行われ
ると規定されています。消費者に対し直接行われる流通とは訪問販売の形態で、間接的な流通とは一般的な
流通網あるいはフランチャイズチェーンを利用した流通のことを指しています。
これらのうち一般的な流通網を利用した流通とは、
(サブ)ディストリビューター(※1)あるいは(サブ)
エージェント(※2)
、会員制の大型店舗型卸売業者、一般の卸売業者、小売業者を通じた流通のことです。
それぞれの媒体には条件が付けられており、例えば、日系企業の関心が集まっているディストリビュータ
ーについては下記のように定められています。

インドネシア領域内で設立され、そこに所在する法人または非法人形態の事業体である

管轄省庁からディストリビューターとしての商業許可を有する

正確・恒久的かつ明確な住所の事業地と倉庫を占有している

取扱物品について製造業者、サプライヤー、輸入業者との契約を有する

物品をサブ・ディストリビューター、会員制の大型店舗型卸売業者、一般卸売業者および/あるいは
小売業者に流通させることができるが、消費者へ直接小売りすることは禁止される
外資のディストリビューターがインドネシア投資調整庁(BKPM)にて事業許可を取得しようとする際に
も、倉庫の専有証明や製造元などからのディストリビューター指名書の提出が求められますが、それは上記
のような条件が付けられていることによるものと思われます。
物品流通における製造業者についても規定があります。製造業者、特に日系企業が該当する大・中規模の
製造業者は、小売業者へ物品を供給することが禁止されており、ディストリビューターやエージェントを指
名しなければなりません。指名できるのは、商業大臣が発行するディストリビューターあるいはエージェン
ト登録証を有している会社です。製造業者からディストリビューターへの物品販売には、商業分野の許可取
得の必要はありません。
※1 その物品や製品を、契約に基づき製造業者から優先的に購入し、その所有権を持つ、卸売販売店(業者)のこと。
※2 その物品や製品は購入せず、製造業者との契約に基づき優先的な販売の代行を行い、製造業者からコミッションをもら
う卸売代理店(業者)のこと。
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ただし、製造業者が、原材料や補助材として使用される物品を他の製造業者に供給したり、流通させる場
合は、ディストリビューターやエージェントを通じることなく、直接、該当する製造業者へ製品を供給・流
通できます。自動車産業を中心に、日系製造会社の多くはこれに当てはまるといえるでしょう。
最新の外資出資規制の見直し(2016 年 5 月 12 日付大統領令第 44 号)では、ディストリビューターは「製
造業を伴わない」ディストリビューターと追記されました。では「製造業を伴う」ディストリビューターは
対象となるのかという疑問も聞かれますが、上記の規定が参考になるのではないかと考えます。
一方、輸入業者による小売業者への物品流通は禁止されています。つまり、輸入業者もディストリビュー
ターやエージェントを指名しなければなりません。ただし、ディストリビューターでもある輸入業者は、小
売業者に直接、物品を販売することができると商業大臣規則には記載されています。では、輸入とディスト
リビューションで許可を取得した外資の商社も小売業者に直接商品を卸してよいかとなると、慎重に対応す
べきという意見も聞かれます。
記事提供:PT. INDOMALCO INFO CENTER
(2016 年 5 月 27 日作成)
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Ⅲ.CLM(カンボジア、ラオス、ミャンマー)の進出法務比較(2)
現地法人
(前回のレポートは、以下の URL をクリックして本分をご参照ください。
)
http://www.bk.mufg.jp/report/insasean/AW20160805.pdf
新しい投資先として、注目される CLM(カンボジア、ラオス、ミャンマー)ですが、進出規制や進出法
務に対する考え方は、近隣国であっても国毎によって異なります。今回は、CLM の進出関連法務(現地法
人の設立)の概要と留意点をご紹介致します。
<CLM 域内での法人設立の特徴一覧>
① カンボジア、ラオス 1
カンボジア
根拠法
設立難易度
所要期間
ラオス
会社法(283 条以下)
会社法(83 条以下)
商業登記法
投資奨励法
低い
低い
(但し、一部業務については、現地出資が
(但し、一部業務については、現地出資が必
必要な場合もあるので、注意が必要)
要な場合もあるので、注意が必要)
約 2 週間から 2 ヶ月程度
約 1 ヶ月から 3 ヶ月程度
定款上は、99 年
規制なし
(登記のみ)
許可年数
商業ライセンスは 3 年毎に更新が必要
最低資本金
4 百万リエル(約 1,000 USD)
10 億キープ(約 125,000USD)
但し、実務上は、5,000USD が要求される
税務登録時に、運用上、資本金の 25%の
全額資本金を送金した上、中央銀行にて証明
残高証明の発行が必要
書発行が必要
労働許可及びビザを取得すれば雇用可能
労働許可及びビザを取得すれば雇用可能
監督省庁
商業省
商工省
注意事項
税務登録の際に、現地法人の代表者の本人
事業目的の登録が細分化されており、外資規
出頭が必要(指紋認証及び顔写真の撮影の
制との関係で詳細な事前調査が必要
送金義務
外国人従業員
の雇用
ため)
1
非公開会社の場合を想定しております。
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② ミャンマー
ミャンマー
根拠法
会社法(4 条 1 項以下)
外国投資法
監督省庁
国家計画経済開発省投
ミャンマー投資委員会
資企業管理局(DICA)
(MIC)
低い
高い
低い
(但し、一部業務につい
(申請書類が通常の会社設
(ティラワ経済特区管理委員会や
ては、現地出資が必要な
立と比べて複雑、MIC の裁
開発会社である MJTD 社の日本人
場合もあるので、注意が
量による認可)
スタッフからのサポートが得られ
設立難易度
必要)
所要期間
許可年数
最低資本金
約 2 週間から 1 ヶ月程度
経済特区法 2
ティラワ経済特区管理委員会
安心感あり)
半年以上かかるケースが多
約 2 週間から 1 ヶ月(経済特区法
い(外国投資法 20 条)3
11 条)
営業許可は 5 年毎に更新
会社法に基づく営業許可 5
会社法に基づく営業許可 5 年毎に
が必要
年毎に更新が必要
更新が必要
製造業・ホテル業等:
MIC が決定
<フリーゾーン事業>
150,000USD
旧外国投資法上
輸出製造業:750,000USD
サービス業・旅行業等: 製造業:500,000USD
輸出型製造業のサポート事業:
50,000USD
サービス業:300,000USD
300,000USD
の規定があっため、一つの
輸出関連サービス業:500,000USD
目安となる。
国際貿易見本市センター:
10,000,000USD
<プロモーションゾーン事業>
製造業・サービス業:300,000USD
不 動 産 開 発 事 業 : 5,000,000USD
教育訓練事業:2,000,000USD
送金義務
原則として、50%以上を
MIC 申請時に提出した事業
最低資本金を認可後 30 日以内に
設立 6 ヶ月以内、残額を
計画に従い、払込必要
送金し、残額を 6 ヶ月以内に払込
5 年以内に払込み必要
必要
(実務としては、設立登
記までに 50%以上の払
い込みが必要)
外 国人 従業
ビザを取得すれば可能
ビザ及び労働許可が必要
特定の事業については
事業内容・規模によって投
営業許可が付与されな
資額が変わるため、事前調
いため、事前調査が必要
査が必要
ビザ及び労働許可が必要
員の雇用
注意事項
2
現在ティラワ経済特区のみが現実的な選択肢となるため、ティラワについて記載する。
3
外国投資法 20 条では、投資申請書の提出から 90 日以内に許可するか拒絶するか規定されているが、申請書類が適切かど
うかの判断に時間がかかる場合が多い。
8
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1.カンボジアでの現地法人設立
(1)カンボジア現地法人設立実務の概要
現在、カンボジアの会社設立実務、税務登録実務は制度面、運用面において転換期にあり、実務は日々変
化しています。2015 年度は税務登録の電子化、2016 年度は商業登記の電子化が実施され、2016 年度におい
ては、特に商業登記の手続きにおいて混乱が生じています。カンボジア進出の際には、必ず外部専門家に最
新の状況や留意点を確認されることをお勧めします。
会社設立、駐在員事務所開設、支店開設、個人事業登録の基本的な流れは、次ページの図 1 の通りとなり
ます。商業省(Ministry of Commerce)での登記完了後、租税総局(General Department of Taxation)に
て税務登録、パテントタックスの納付および付加価値税(VAT)登録を行います。
商業省および税務署での登記、登録完了後、労働職業訓練省(Ministry of Labor and Vocational Training)
にて事業所開設申告を行う流れとなります。
各種登録にかかる申請期間は通常下記の通りですが、政治状況や署名権限者の状況により、下記期間より
も伸びる可能性がありますので、十分な余裕を持って手続を行うことが必要です。
・ 商業省での申請
約 2 週間〜2 ヶ月程度
・ 租税総局での申請
約 1 ヶ月〜2 ヶ月程度
・ 労働省での申請
約 1 ヶ月〜2 ヶ月程度
カンボジアの申請手続は、申請するタイミングによっては上記期間内に完了しないケースが多いので注意
が必要となります。申請が長期化する場合としては、①祝日が重なる時期、②各省庁にて局長クラスの人事
変更があったとき(新年度に実施される傾向有り)、③申請手続、必要書類の一部変更(新年度に実施され
る傾向有り)が実施された場合などが挙げられます。このような場合には、申請から完了までの期間が長期
化するケースが見受けられます。実際には、商業省での手続に 2 ヶ月以上要するケースもありますので、上
記目安の期間については、カンボジア特有の事情を考慮されることが重要です。
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【図 1:カンボジアの会社設立等の基本的な流れ】
※
ここでは、優遇措置(QIP)対象外の現地法人での進出を前提にしております。
(2)カンボジアの会社形態について
現地法人の形態は原則的に有限責任会社となります。これはカンボジアに投資する際、最も用いられる形
態で、多くの場合、海外親会社の子会社として設置されています。
カンボジアにおいては、外国人または外国企業の 100%出資により有限責任会社を設立することができま
す(会社法 283 条)
。外国人または外国法人が 51%以上の出資を行っている場合には、当該現地法人は「外
国法人」
、50%未満の場合には「内国法人」と定義されます(会社法 101 条、283 条)。外資によるカンボジ
ア投資について、その多くは 100%外国出資の形態が取られることが多い状況です。
(3)カンボジアの株式、資本金について
株式については、額面株式制度を採用しており、最低資本金額は 400 万リエル(約 1,000US ドル、額面 4,000
リエルの株式を最低 1,000 株発行する必要があります。
)となっています(会社法 144 条)
。ただし、商業省
は 5,000US ドル以上を推奨しており、法律と運用の乖離に注意が必要です。
また、種類株式を発行することができ、各種類株式に付される権利、特権、制限または条件を定めること
ができます。株式の種類としては、強制転換条項付株式、転換予約権付株式、償還株式、残余財産に対する
優先権付株式、譲渡制限株式などが認められています(会社法 145 条)。
定款に種類株式に関する規定がない場合、発行株式は 1 種類とみなされ、全ての株式は同じ権利を有する
ものとされます(会社法 144 条)
。
10
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(4)カンボジアの取締役、取締役会について
ア 取締役について
18 歳以上の法的能力のある自然人であれば、会社の取締役もしくは執行役員を務めることができます。定
款または規則に別段の資格要件に関する定めがない限り、取締役には株主であることの資格要件はありませ
ん(会社法 120 条)
。
また、取締役の国籍要件や居住要件も特段存在しておりません。なお、カンボジア王国内の公務員は会社
の取締役になることはできないと規定されています(公務員一般法に関する法律 35 条)。
取締役の人数は、私的有限責任会社においては 1 名以上、公開有限責任会社の場合においては 3 名以上必
要となります(会社法 118 条)
。
イ 取締役会について
カンボジア会社法には、取締役は必要的機関として記載がありますが、取締役会の設置義務に関する記述
がありません。
取締役会を設置した場合は、原則として、カンボジア国内にて 3 ヶ月に 1 度以上開催することが義務付け
られていますが、定款または規則に規定した場合には、カンボジア国外、書面、電話による取締役会も可能
とされています(会社法 128 条)
。
取締役会の定足数は、全取締役の過半数です。1 人の取締役は、1 議決権を有し、決議要件は、出席取締
役の過半数の賛成となっています。取締役会が開催された場合、議事録の作成、保存が必要とされています
(会社法 132 条)
。
取締役会は、書面決議における全取締役過半数の賛成により、委員会を設置することができます。委員会
は取締役会の過半数により指名された 1 人以上の取締役によって構成されます(会社法 131 条)。
(5)カンボジアの監査役、会計監査について
ア 監査役について
会社が有価証券(株券を含む)の一般公開をしていない等の場合を除き、株主は定時株主総会において、
監査役を選任することを義務付けられています(会社法 230 条、229 条)
。監査役の選任は株主総会普通決議
によります(会社法 229 条)
。即ち、株式等を一般公開していない会社には、監査役を置かないことが認め
られています(会社法 230 条)
。
監査役の資格として、個人または公認された会計事務所において活動する公認会計士である必要がありま
す(会社法 88 条)
。監査役の任期は 1 年とされており、毎年の定時株主総会において選任する必要がありま
す(会社法 229 条)
。
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イ 会計監査について
以下の 2 つの基準を満たす全ての個人事業主または会社は、「カンボジア公認会計士・監査士協会
(Kampuchea Institute of Certified Public Accountants and Auditors、
「KICPAA」)」の監査士リストに登録
され、独立性を有している会計監査人による監査を受ける必要があります(会社会計、監査および会計業法
に関する法律 16 条)
。
・年間売上高 30 億リエル(約 75 万 US ドル)以上
・総資産 20 億リエル(約 50 万 US ドル)以上
・従業員数 100 人以上
他方、上記要件に該当しない会社においては、会計監査を受ける必要は特段ありません 4。
<カンボジア現地法人の設立要件まとめ>
商号
資本金
固有の商号を設定することが可能
但し、類似商号とみなされる場合、商業省より認可がおりない可能性が有り(基準が曖昧)
最低資本金:400 万リエル(約 1,000USD、1USD は約 4,000 リエル)
。
但し、商業省は 5,000USD 以上を推奨
限責任
有限責任であり、株主の責任は各自出資した資本金の範囲に限定
所在地
会社はカンボジア国内に住所を登録する必要有り
取締役
取締役会
監査役
会計監査
私的有限責任会社の場合は 1 名以上、公開有限責任会社の場合は 3 名以上の取締役が必要
取締役の国籍や居住地に関する制限なし
取締役会の設置義務に関する記述なし。
実務上は、ほとんどの会社で取締役会を設置
株式等を一般公開していない会社:任意的設置機関
株式等を一般公開している会社:必要的設置機関
要件を満たす場合のみ、会計監査の実施が必要
2.ラオスでの現地法人の設立
(1)ラオスの現地法人設立の実務
ラオスの会社設立については、投資奨励法、会社法上において外国資本、内国資本によって差別なく、外
資、内資問わず、同一の手続きとなります。
基本的にラオス商工省の企業登録管理局もしくは都・県商工局窓口にて申請することになります。ただし、
駐在員事務所やコンセッションを伴う事業の申請手続きは計画投資省での申請、経済特区内への申請手続き
は経済特区ワンストップサービスへの申請になりますので、ご注意下さい。
4
優遇措置(QIP)取得企業は要件を満たさなくとも、監査を受ける必要がありますので注意が必要となります。
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【図 2:ラオスの会社設立等の基本的な流れ】
ア
商号確認および予約手続き
商工省の企業登録管理局もしくは都・県商工局窓口にて、商号予約申請を行う必要があります。数候補を
提示すれば、約 1 日から 3 日程度で回答を得ることができます。なお、商号確認は、上記図 2 の②の会社登
録申請と同時のタイミングにて、行うことも可能となっています。
イ
会社登録申請および税務登録申請
商工省もしくは都・県商工局から企業登録証明書の発行を受けるために、申請書類を準備し、提出する必
要があります。申請期間は、約 1 週間から 2 週間程度で完了致します。
その後、財務省の国庫局および税務署にて税務登録申請を行う必要があります。財務省国庫局に申請書、
設立契約書、定款を提出し、契約書と定款の登録手続きを行う必要があります。また、税務署では納税者番
号を取得する必要があります。当該手続きには、2 週間から 1 ヶ月程度を要すことが多い状態となっていま
す。
なお、上記に記載した必要書類や日数については、実務上、担当者によって変動することが多く、登記完
了まで 1 ヶ月から 3 ヶ月程度を要することが多いので、余裕を持って申請されることをお薦めします。
ウ
事業ライセンスの申請
業種によっては、建設許可、工場操業許可等のライセンスが必要な業種が存在しております。こちらは別
途商工省の担当窓口、監督省庁に問い合わせを行う必要があります。費用や期間は監督省庁により様々とな
っており、別途確認されることを推奨致します。
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エ
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社印作成申請
ラオスでは社印を公安省にて作成登録する必要があります(会社法第 21 条)。期間は 1 週間から 2 週間程
度を要することが一般的です。
オ
資本金証明
ラオスの最低資本金は、10 億キープ(約 125,000US ドル)となっております。会社法第 101 条は払い込み
方法として、会社設立に関する会議の開催後、会社登録前に、現物出資分の 100%および現金出資分の 70%
以上の払い込みを行う必要がある、と定めています。資本金の払込後、ラオス中央銀行にて資本金払込証明
書の発行手続きを行う必要があります。申請期間は約 1 ヶ月程度となります。実務上は、会社登記および税
務登録が完了しなければ、ラオス国内の商業銀行の法人口座が開設できないため、資本金の振込みは会社設
立後しか行えない状態となっています。法律と実務の乖離がある部分ですので、注意が必要です。
(2)ラオスの会社形態について
ラオスでの現地法人は、カンボジアと同様に原則的に有限責任会社となります。これはラオスに投資する
際、最も用いられる形態で、多くの場合、海外親会社の子会社として設置されています。但し、外資規制が
ある分野も多く、注意が必要です。
(3)ラオスの株式、資本金について
株式に関しては、会社法 99 条以下で定められています。株式は 2,000 キープ以下の額面発行することはで
きません(会社法第 99 条)
。現金もしくは現物での出資が可能で、現物出資については、評価額につき、発
起人会議にて発起人の 3 分の 2 以上の承認を得る必要があります(同条)
。
株式の引受人は、会社設立前に、現金による出資の場合には、引受総額の 70%以上を振込む必要があり、
現物による出資の場合には引受総額の 100%を出資しなければなりません(会社法第 101 条)
。但し、実務上
は、企業登録および税務登録が完了しなければ、ラオス国内の商業銀行の法人口座が開設できないため、資
本金の振込みは会社設立後しか行えない状態となっていますので、ご留意下さい。
また、会社法上、会社設立後、30 日以内に株券を発行する必要があります(会社法第 106 条)
。加えて、
株主名簿を作成する必要があります(会社法第 112 条)
。
(4)ラオスの取締役、取締役会について
ア
取締役
(ア)取締役の資格
法的能力があり、破産による制限および横領の犯罪履歴のない自然人であれば、会社の取締役を務めるこ
とができます(会社法第 122 条)
。別途合意がない限り、取締役は株式購入をする必要はありません(会社
法第 121 条)
。
また、会社法上、国籍要件や居住要件等の制限に関する規定がなく、2016 年 3 月時点では、外国人または
14
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非居住者であっても取締役を務めることが可能となっています。
(イ)取締役の選任・解任・任期
取締役の選任・解任は、株主総会の普通決議事項となっています(会社法第 123 条)。解任のために十分
な理由があり、株主総会の普通決議があれば、取締役を解任することが可能です(同条)
。
取締役の任期は 2 年間であり、再任することができます(会社法第 125 条)
。
(ウ)取締役の人数
取締役の人数は、非公開会社の場合 1 名以上選任する必要があります(会社法第 125 条)
。
(エ)取締役の権利・義務
会社法上、取締役は会社の代表者として、義務を履行していく必要があります。その他会社の目的を達成
するために会社の資本金を管理すること、会計管理を行うこと、従業員を管理することなどが課されていま
す(会社法第 129 条)
。
イ
取締役会
(ア)取締役会の設置義務
会社法第 134 条によると、2 人以上の取締役がいる会社は、取締役会を設置することが可能です。また、
総資産 500 億キープ(約 620 万 US ドル)以上の公開会社は、取締役会の設置および監査役最低 1 名の任命
が義務付けられています(会社法第 134 条)
。
(イ)取締役会の代表者
会社法上、取締役会の代表者を必ず選任しなければなりません(会社法第 134 条)。また、副代表を別途
選任することも可能です(同条)
。
(ウ)取締役会の権利・義務
取締役会の責務や手続きは会社定款に定められますが、定款に明記されていない場合、会社法の条項が適
用されます。取締役会は、会社法上、株主総会までの間の空席取締役の選任、会社管理計画の作成および株
主総会への提案、定款等で定められる義務を執行していくことが要求されています(会社法第 135 条)。
(エ)取締役会決議
取締役会の定足数は、取締役の過半数以上と規定されています。また、取締役が 2 名しかいない場合の定
足数は、2 名となります(会社法第 136 条)
。
取締役会の決議要件は、出席取締役の過半数の承認となります。また、会社法上、取締役会の代表者にキ
ャスティングボード権が付与されています(会社法第 139 条)。
なお、会社法上、定款等で規定しておけば、テレビ電話等による取締役会の開催は認められます(会社法
第 139 条)
。
15
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(5)ラオスの監査役について
ラオスでの監査役の設置義務は、公開会社と非公開会社によって処理が異なります。非公開会社の場合、
基本的に監査役を設置する義務はなく、任意にて設置可能です。ただし、上述の通り、総資産 500 億キープ
(約 620 万 US ドル)以上の有限責任会社は、監査役の任命が義務付けられています(会社法第 134 条)
。
他方、公開会社の場合、会社登録日から監査役を設置する必要がありますので、注意が必要です(会社法
第 184 条)
。
また、監査役は、①会社の取締役、執行役、もしくは従業員でなく、②会社の利害関係人でないことが要
件となっております(会社法第 159 条)
。なお、株主は利害関係人ではありません(同条)
。
<ラオスの現地法人設立要件のまとめ>
固有の商号を設定することが可能です。
商号
但し、類似商号とみなされる場合、商業省より認可がおりない可能性がありますので、注意
が必要です。
株主
資本金
1 名以上、必要です(会社法第 83 条)。
株主が 1 名の場合、単独株主有限会社となり、「Sole Co., Ltd.」と表記する必要があります。
株主が 2 名以上の場合、
「Co., Ltd.」という表記となります。
発起人は全員、最低 1 株以上を保有する必要があります。
最低資本金は、1 億キープ(約 125,000USD)となっています。
全額送金の後、中央銀行から資本金受領に関する証明書の発行を受ける必要があります。
有限責任
有限責任であり、株主の責任は各自出資した資本金の範囲に限定されます。
所在地
会社はラオス国内に住所を登録する必要があります。
取締役
取締役会
取締役は 1 名以上必要です。
外国人も就任可能です。国籍、居住要件は特段ありません。
任意的設置機関(総資産 500 億キープ以上の公開会社は必須)
非公開会社:任意的設置機関
監査役
※
総資産 500 億キープ以上は必須
公開会社:必要的設置機関
3.ミャンマーでの現地法人の設立
(1)ミャンマーの現地法人設立実務の概要
ミャンマーで現地法人を設立する場合、①会社法(The Companies Act, 1914)に基づく方法、②外国投資
法(The Foreign Investment Law, 2012)に基づく方法、③経済特区法(The Special Economic Zone Law, 2014)
に基づく方法の主に 3 つの方法が存在します。これら 3 つの方法いずれにしても会社法に基づき、営業許可
と設立登記の申請が必要です。
営業許可申請及び設立登記申請は DICA(投資・企業管理局: the Directorate of Investment and Companies
Administration)に対して行います。なお、ミャンマーについては、会社法と投資法の改正が検討されていま
す。
16
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【図 3:ミャンマーの会社設立等の基本的な流れ】
外国企業の場合、外国投資法施行細則及び通知 2016 年 26 号によって禁止または制限された業種が存在し
ます。各種外資規制について、会社設立の担当機関である DICA が特定の事業を行う外資会社に対しては営
業許可を付与しない、出資比率に条件を付与する等の運用を行っています。
外国企業は、不動産移転制限法により、不動産の譲受け等による取得(同法 4 条)、及び 1 年を超える不
動産の賃借等を禁止されており(同法 5 条)、長期間の不動産利用を希望する場合には、外国投資法又は経
済特区法に基づく投資許可を取得する必要がございます。
(2)ミャンマーの会社形態について
会社の種類としては、①有限責任株式会社(公開会社または非公開会社)、②株式資本を有する有限責任
保証会社、③株式資本を有しない有限責任保証会社、④株式資本を有しない無限責任会社の 4 種類が存在し
ますが、①の「有限責任株式会社」が、ミャンマー国民および外国人が設立する一般的な形態となっており
ます。
(3)ミャンマーの株式、資本金、株主総会について
外資会社に関して、DICA の運用によって製造業、ホテル業については、15 万 US ドル、サービス業、旅
行業等については 5 万 US ドルが最低資本金(最低投資金額)とされております。1 株は 100US ドル以上で
設定することが必要となります。
会社の設立のためには、最低 2 名の株主が必要とされています(会社法 5 条、6 条参照)
。そのため、いわ
ゆる一人会社は設立できません。 株主総会の定足数は、附属定款にて別段の定めをしない限り、2 名となっ
ております(会社法 Table A 51 項)
。決議方法は、原則として頭数により決する挙手(Show of Hands)の方
17
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法で決議されます(Table A 56 項)。但し、最低 3 人以上の株主からの要求がある場合、株式保有割合に応じ
て決議する投票の方法により決議を行わなければなりません(Table A 60 項)。決議要件と決議事項は、普通
決議、特別決議(Extraordinary Resolution)、及び特殊決議(Special Resolution)の 3 種類に分けて定められ
ており、概要は次の表の通りとなります。
但し、DICA の運用によっては決議要件が異なることがあります 5。
決議要件
普通決議
出席株主の過半数
主な決議事項
・ 取締役・監査人の選任(83B 条(ⅱ)、144 条(3))
・ 取締役・監査人の報酬(Table A 69 項、144 条(9))
・ 配当(Table A 95 項)
・ 増資(50 条(2))等
特別決議
出席株主の 3/4 以上
・ 任意清算の開始(債務超過を理由とする場合)
特殊決議
出席株主の 3/4 以上
・ 商号変更(11 条(4))
(招集通知を会日の 21 日前までに ・ 事業目的の変更(12 条(1))
通知する必要あり)
・ 定款の変更(20 条(1))
・ 減資(55 条(1))
・
任意清算の開始(債務超過以外を理由とする場合)
(203 条(2))等
(4)ミャンマーの取締役、取締役会について
取締役は、最低 2 名選任しなければなりません。取締役の任期は、附属定款において任意に定めることが
可能であり、また、取締役の資格について、居住要件や国籍要件は定められておりません。取締役会の定足
数は、取締役会が定めることができるとされ、定めがない場合、取締役が 3 名以上の会社では 3 名とされて
います(Table A 88 項)。決議は、議決権の過半数の賛成となります(Table A 87 項)6。
(5)ミャンマーの監査役、会計監査について
ミャンマーで設立された全ての会社は、毎年、公認会計士による会計監査(法定監査)を受ける必要があり
ます。なお、ミャンマーで設立された支店についても、法人税の税務申告時に監査済みの財務諸表の添付が
実務上要請されています。
<ミャンマーの現地法人に関するまとめ>
固有の商号を設定することが可能です。
商号
但し、類似商号とみなされる場合、DICA より認可が認められない可能性がありま
すので、注意が必要です。
5
例:授権資本の枠内での増資、取締役の変更については取締役会決議で可能となる運用がなされております。
6
取締役会の議長は、株主総会の議長と同様、キャスティング・ボート(Casting Vote)(賛否同数の場合における最終決定投
票)に関する権利を有します(Table A 87 項)。
18
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固有の商号を設定することが可能です。
商号
但し、類似商号とみなされる場合、DICA より認可が認められない可能性がありま
すので、注意が必要です。
製造業・ホテル業等の場合、最低資本金 150,000USD、サービス業等の場合、
資本金
50,000USD となります。ただし、外国投資法による投資許可及び経済特区法に基づ
く投資許可を取得する場合には個別に最低資本金が決定されます。
有限責任
所在地
取締役
取締役会
監査役・会計監査
有限責任株式会社・保証会社の場合、株主の責任は各自出資した資本金の範囲に限
定されます(会社法 5 条)
。
会社はミャンマー国内に住所を登録する必要があります。
最低 2 名が必要とされます。任期は付属定款において任意に定めることが可能で、
また、取締役の資格について、居住要件や国籍要件は定められていません。
任意の機関であり、定足数は取締役が決定し、決定がない場合には 3 名とされる。
多数決により決議し、可否同数の場合は、取締役会の議長が決定します。
全ての会社(支店も含む)は、ミャンマー公認会計士による会計監査(法定監査)を
受ける必要があります。
記事提供:JBL メコングループ 代表 藪本 雄登
メコン地域で現地の法律実務経験を有し、メコン法務全般に対応する。メコン地域の法務に関する知識と現地での
実務経験をもとに、メコン地域への進出戦略の策定、進出時のリーガルフォロー、紛争発生時の対応等を執り行う。
JBL メコングループ:メコン地域に特化した日系法律事務所。タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマーを中心に
日系公的機関や日系大手企業の法務顧問として業務支援を執り行う。
(2016 年 7 月 21 日作成)
19
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Ⅳ.主要各国の経済指標
インドネシアの主要経済指標
2013
2014
2015
15/7-9
10-12
16/1-3
4-6
16/4
5
6
7
名目GDP(10億ドル)
人口(100万人)
915
248.8
890
252.2
862
255.5
1人あたりGDP(ドル)
実質GDP成長率(前年比、%)
鉱工業生産指数(前年比、%)
3,679
( 5.6)
( 6.2)
3,531
( 5.0)
( 4.7)
3,374
( 4.8)
( 4.8)
( 4.7)
( 4.1)
( 5.0)
( 4.8)
( 4.9)
( 4.5)
( 2.5)
( 7.5)
1,229,901 1,208,019 1,013,291
( 10.2)
(▲1.8)
(▲16.1)
(6.4)
(6.4)
(6.4)
239,190
(▲17.7)
(7.1)
248,610
(▲9.7)
(4.8)
267,243
(▲5.3)
(4.3)
264,711
( 8.9)
(3.5)
84,712
( 3.8)
(3.6)
88,528
( 11.5)
(3.3)
91,471
( 11.3)
(3.5)
国内自動車販売(台)
(前年比、%)
消費者物価指数*(前年比、%)
輸出(FOB)(100万ドル)
(前年比、%)
182,552
(▲3.9)
175,980
(▲3.6)
158,408
(▲10.0)
36,781
(▲16.2)
35,149
(▲18.8)
33,603
(▲14.0)
35,907
(▲8.8)
11,476
(▲12.4)
11,514
(▲9.7)
12,917
(▲4.4)
輸入(CIF) (100万ドル)
(前年比、%)
186,629
(▲2.6)
178,179
(▲4.5)
151,793
(▲14.8)
34,040
(▲23.4)
34,706
(▲20.8)
31,944
(▲13.0)
33,971
(▲8.7)
10,814
(▲14.4)
11,141
(▲4.1)
12,017
(▲7.4)
▲ 4,077
▲ 29,109
96,364
▲ 2,199
▲ 27,510
108,836
6,614
▲ 17,654
103,268
2,741
▲ 4,156
98,876
444
▲ 5,075
103,268
1,658
▲ 4,668
104,444
1,936
662
374
900
106,477
104,565
100,533
106,477
7.50
10,449
4,274.2
7.75
11,868
5,226.9
7.50
13,390
4,593.0
7.50
13,863
4,223.9
7.50
13,766
4,593.0
6.75
13,531
4,845.4
6.50
13,312
5,016.6
6.75
13,174
4,838.6
6.75
13,423
4,796.9
6.50
13,340
5,016.6
4-6
16/4
貿易収支(100万ドル)
経常収支(100万ドル)
外貨準備高(除く金)(100万ドル)◎
BI(政策)金利 ◎
為替(ルピア/ドル)*
株価指数 ◎
(3.2)
6.50
13,124
5,216.0
(注)*印:期中平均値、◎印:期末値。
(資料)インドネシア中央銀行、CEIC、Bloombergなどより三菱東京UFJ銀行経済調査室作成
マレーシアの主要経済指標
2013
323
29.9
2014
338
30.3
2015
297
31.0
1人あたりGDP(ドル)
実質GDP成長率(前年比、%)
10,798
( 4.7)
11,166
( 6.0)
9,584
( 5.0)
鉱工業生産指数(前年比、%)
自動車販売台数(台)
(前年比、%)
( 3.4)
655,793
( 4.5)
( 5.1)
666,487
( 1.6)
( 4.5)
666,674
( 0.0)
消費者物価指数(前年比、%)
輸出(FOB)(100万ドル)
(前年比、%)
( 2.1)
228,343
( 3.1)
233,946
( 0.3)
205,906
名目GDP(10億ドル)
人口(100万人)
15/7-9
10-12
16/1-3
( 4.7)
( 4.5)
( 4.2)
( 4.5)
163,204
( 2.9)
181,286
( 3.3)
131,267
( 2.1)
199,899
( 2.5)
( 3.0)
49,281
( 4.1)
( 2.6)
49,447
(▲22.0)
( 3.4)
44,187
( 2.5)
208,868
(▲14.6)
175,924
(▲17.0)
43,908
(▲15.1)
42,289
( 4.8)
22,437
11,205
133,444
( 1.4)
25,078
14,848
114,572
(▲15.8)
23,975
8,960
93,979
(▲18.8)
5,373
1,150
92,009
銀行間3カ月金利(%)◎
為替(リンギ/ドル)*
3.32
3.1507
3.86
3.2726
3.84
3.9050
株価指数◎
1,867.0
1,761.3
1,692.5
輸入(CIF)(100万ドル)
(前年比、%)
貿易収支(100万ドル)
経常収支(100万ドル)
外貨準備高(除く金)(100万㌦)
5
6
7
( 3.0)
42,177
( 2.7)
44,669
(▲6.7)
( 2.1)
15,729
(▲12.8)
( 2.0)
14,816
(▲12.7)
38,435
(▲5.3)
13,407
(▲11.7)
14,010
(▲18.8)
7,158
2,459
93,979
(▲14.0)
5,752
1,201
95,609
(▲9.0)
2,322
(▲8.1)
806
95,841
95,581
95,838
95,841
3.74
4.0576
3.84
4.2833
3.71
4.1962
3.65
4.0081
3.69
3.9003
3.67
4.0442
3.65
4.0799
3.40
4.0188
1,621.0
1,692.5
1,717.6
1,654.1
1,672.7
1,626.0
1,654.1
1,653.3
(注)*印:期中平均値、◎印:期末値。 鉱工業生産指数の2012年以前は2005年基準、2013年以降は2010年基準。
(資料)マレーシア中銀、CEICなどより三菱東京UFJ銀行経済調査室作成
20
144,204
(▲6.3)
( 1.9)
57,358
(▲0.1)
( 1.6)
BTMU Global Business Insight
Asia & Oceania
フィリピンの主要経済指標
2013
2014
2015
15/7-9
10-12
16/1-3
名目GDP(10億ドル)
人口(100万人)
272
98.2
285
99.9
292
101.6
1人あたりGDP(ドル)
実質GDP成長率(前年比、%)
2,768
(7.1)
2,852
(6.2)
2,880
(5.9)
製造業生産指数(前年比、%)
(13.9)
(7.3)
(2.5)
(1.8)
(3.6)
(19.4)
国内自動車販売(台)
(前年比、%)
消費者物価指数(前年比、%)
212,682
(15.4)
(2.9)
270,312
(27.1)
(4.2)
323,210
(19.6)
(1.4)
74,819
(23.1)
(0.6)
82,325
(26.6)
(1.0)
76,479
(21.6)
(1.1)
輸出(FOB)(100万ドル)
(前年比、%)
56,698
(8.8)
62,102
(9.5)
58,827
(▲5.3)
15,458
(▲7.7)
14,368
(▲5.0)
輸入(CIF)(100万ドル)
(前年比、%)
貿易収支(100万ドル)
62,411
(0.5)
▲ 5,713
65,398
(4.8)
▲ 3,296
71,067
(8.7)
▲ 12,240
19,277
(12.1)
▲ 3,819
11,384
75,689
10,756
72,057
8,397
73,964
0.00
1.42
42.45
5,889.8
44.40
7,230.6
経常収支(100万ドル)
外貨準備高(除く金)(100万ドル)◎
TBレート金利 ◎
為替(ペソ/ドル)*
株価指数 ◎
(6.2)
(6.5)
4-6
16/4
5
6
7
(6.9)
(11.9)
(▲1.2)
27,697
(30.3)
(1.1)
30,317
(31.0)
(1.6)
13,109
(▲8.4)
4,254
(▲4.1)
4,711
(▲3.8)
18,874
(13.7)
▲ 4,506
18,597
(8.8)
▲ 5,488
6,560
(29.8)
▲ 2,306
6,736
(39.3)
▲ 2,025
104
73,536
3,819
73,964
448
75,212
76,948
75,583
75,255
1.84
1.51
1.84
1.47
1.59
1.55
1.67
1.59
1.45
45.50
6,952.1
46.05
6,894.0
46.87
6,952.1
47.29
7,262.3
46.52
7,796.3
46.28
7,159.3
46.80
7,401.6
46.46
7,796.3
47.06
7,963.1
91,007
(32.7)
(1.5)
32,993
(36.4)
(1.9)
76,948
(注)*:期中平均値、◎:期末値。国内自動車販売の四半期、月次はフィリピン自動車工業会(CAMPI)加盟分。暦年のみ自動車輸入・流通業者連合(AVID)を追加(一部重複あり)。
(資料)フィリピン国家統計局、中央銀行、IMF、CEICなどより三菱東京UFJ銀行経済調査室作成
シンガポールの主要経済指標
2013
300
5.40
2014
306
5.47
2015
293
5.54
1人あたりGDP(ドル)
実質GDP成長率(前年比、%)
55,623
( 4.7)
56,000
( 3.3)
52,897
( 2.0)
( 1.8)
( 1.8)
( 2.1)
製造業生産指数(前年比、%)
実質小売売上高指数(前年比、%)
消費者物価指数(前年比、%)
( 1.7)
(▲4.4)
( 2.4)
( 2.7)
( 0.3)
( 1.0)
(▲5.1)
( 4.6)
(▲0.5)
(▲5.7)
( 5.5)
(▲0.6)
(▲6.2)
( 3.2)
(▲0.7)
(▲0.5)
( 2.4)
(▲0.8)
509,191
513,248
476,285
119,039
117,934
105,309
( 0.0)
466,755
( 0.8)
463,779
(▲7.2)
407,768
(▲8.0)
103,937
(▲5.7)
100,444
(▲1.6)
42,437
67,284
272,864
(▲0.6)
49,469
67,807
256,643
(▲12.1)
68,517
79,633
247,534
(▲9.1)
15,102
20,737
251,425
0.40
1.251
0.46
1.267
1.19
1.375
3,167.4
3,365.2
2,882.7
名目GDP(10億ドル)
人口(100万人)
輸出(FOB)(100万Sドル)
(前年比、%)
輸入(CIF)(100万Sドル)
(前年比、%)
貿易収支(100万Sドル)
経常収支(100万Sドル)
外貨準備高(除く金)(100万㌦)
SIBOR3カ月(Sドル、%)◎
為替(Sドル/USドル)*
株価指数◎
15/7-9
10-12
16/1-3
4-6
16/4
5
6
7
( 2.2)
(▲0.9)
( 3.0)
( 2.6)
(▲0.5)
(▲1.6)
114,595
37,881
37,876
38,838
(▲11.6)
91,562
(▲4.7)
97,534
(▲8.1)
31,632
(▲2.2)
32,355
(▲3.6)
33,547
(▲9.9)
17,490
20,715
247,534
(▲7.4)
13,746
17,774
246,330
(▲6.7)
17,061
(▲12.0)
6,249
(▲0.9)
5,521
(▲6.6)
5,291
250,132
246,921
1.14
1.392
1.19
1.408
1.06
1.403
0.93
1.358
1.01
1.350
1.00
1.371
0.93
1.353
0.88
1.351
2,790.9
2,882.7
2,840.9
2,840.9
2,838.5
2,791.1
2,840.9
2,868.7
(注)*印:期中平均値、◎印:期末値。
(資料)シンガポール統計局、CEICなどより三菱東京UFJ銀行経済調査室作成
21
( 0.9)
(▲0.7)
BTMU Global Business Insight
Asia & Oceania
タイの主要経済指標
2013
420
64.8
2014
404
65.1
2015
395
65.7
6,486
( 2.7)
( 2.4)
( 2.1)
1,330,678
(▲7.3)
( 2.2)
6,210
( 0.8)
(▲5.2)
( 0.7)
881,832
(▲33.7)
( 1.9)
6,014
( 2.8)
( 0.3)
( 1.6)
799,632
(▲9.3)
(▲0.9)
失業率(%)*
輸出(FOB)(100万ドル)
(前年比、%)
輸入(FOB)(100万ドル)
(前年比、%)
貿易収支(100万ドル)
0.7
225,409
0.8
224,777
(▲0.1)
218,748
経常収支(100万ドル)
資本収支(100万ドル)
対外債務残高(100万ドル)◎
外貨準備高(除く金)(100万㌦)◎
翌日物レポ金利(%)◎
為替(バーツ/ドル)*
株価指数◎
名目GDP(10億ドル)
人口(100万人)
1人あたりGDP(ドル)
実質GDP成長率(前年比、%)
製造業生産指数(前年比、%)
民間消費指数(前年比、%)
自動車販売台数(台)
(前年比、%)
消費者物価指数(前年比、%)
15/7-9
( 2.9)
( 0.9)
( 1.1)
184,723
10-12
16/1-3
4-6
16/4
5
6
7
( 2.8)
( 0.3)
( 3.2)
245,800
( 3.2)
(▲0.9)
( 2.5)
181,560
( 1.5)
( 4.2)
187,070
( 0.9)
( 3.7)
54,986
( 2.7)
( 5.5)
66,035
( 0.8)
( 3.6)
66,049
(▲11.0)
( 5.3)
(▲8.2)
( 9.2)
( 1.7)
( 16.0)
( 9.5)
0.9
212,080
(▲1.1)
0.9
54,207
(▲0.9)
0.8
52,242
(▲0.5)
0.9
52,257
( 0.3)
1.1
51,029
( 0.1)
1.0
15,472
( 0.5)
1.2
17,548
( 0.4)
1.0
18,009
(▲0.3)
200,194
(▲5.6)
177,515
(▲4.7)
44,607
(▲7.9)
42,616
(▲1.4)
38,956
(▲3.1)
41,281
(▲7.6)
13,021
(▲3.7)
14,042
( 1.9)
14,218
(▲0.1)
6,661
(▲8.5)
24,583
(▲11.3)
34,565
(▲14.5)
9,600
(▲13.2)
9,626
(▲14.4)
13,301
(▲7.8)
9,747
(▲13.4)
2,450
(▲0.2)
3,506
(▲9.3)
3,791
▲ 5,169
▲ 2,207
141,933
161,328
2.25
30.72
1,298.7
15,418
▲ 16,389
140,135
151,253
2.00
32.48
1,497.7
31,958
▲ 19,511
129,408
151,266
1.50
34.26
1,288.0
6,850
▲ 7,403
133,827
150,020
1.50
35.25
1,349.0
10,550
▲ 8,307
129,408
151,266
1.50
35.83
1,288.0
16,576
▲ 4,672
133,882
168,978
1.50
35.64
1,407.7
8,375
2,234
▲ 795
131,709
169,467
1.50
35.44
1,424.3
2,978
172,131
1.50
35.26
1,445.0
3,164
▲ 513
132,736
172,171
1.50
35.08
1,404.6
10-12
16/1-3
4-6
16/4
172,131
1.50
35.27
1,445.0
( 0.1)
1.50
35.44
1,424.3
(注)*印:期中平均値、◎印:期末値。
(資料)タイ中央銀行、国家経済社会開発委員会、CEICなどより三菱東京UFJ銀行経済調査室作成
ベトナムの主要経済指標
2013
名目GDP(10億ドル)
人口(100万人)
2014
2015
15/7-9
5
6
7
171
89.8
186
90.7
193
91.7
1,908
(5.4)
2,052
(6.0)
2,109
(6.7)
(6.8)
(7.0)
(5.5)
(5.9)
(7.6)
(9.8)
(10.4)
(8.9)
(6.3)
(7.5)
(7.9)
(7.8)
(7.4)
96,692
(19.9)
(6.6)
135,774
(40.4)
(4.1)
208,548
(53.6)
(0.6)
52,963
(50.8)
(0.5)
63,877
(47.1)
(0.3)
56,239
(37.7)
(1.3)
67,393
(32.5)
(2.2)
22,979
(38.1)
(1.9)
22,553
(33.1)
(2.3)
21,861
(26.5)
(2.4)
(2.4)
輸出(FOB)(100万ドル)
(前年比、%)
輸入(CIF)(100万ドル)
132,033
(15.3)
132,033
150,217
(13.8)
147,849
162,017
(7.9)
165,570
42,459
(9.1)
42,672
41,866
(4.3)
41,781
38,579
(6.0)
37,381
43,447
(5.2)
43,364
14,350
(6.5)
14,073
14,372
(5.3)
14,549
14,725
(3.9)
14,742
14,700
(2.8)
14,600
(前年比、%)
貿易収支(100万ドル)
(16.0)
0
(12.0)
2,368
(12.0)
▲ 3,554
(11.7)
▲ 213
(3.4)
86
(▲4.1)
1,198
(3.0)
83
(7.9)
277
(▲2.2)
▲ 177
(3.8)
▲ 17
(▲1.3)
100
7,745
25,894
9,359
34,189
906
28,250
479
30,652
1,077
28,250
7.00
6.50
6.50
6.50
6.50
6.50
6.50
6.50
6.50
6.50
6.50
21,030
504.63
21,199
545.63
21,923
579.03
22,150
562.64
22,429
579.03
22,343
561.22
22,321
632.26
22,294
598.37
22,332
618.44
22,335
632.26
22,302
652.23
1人あたりGDP(ドル)
実質GDP成長率(前年比、%)
鉱工業生産(前年比、%)
国内自動車販売(台)
(前年比、%)
消費者物価指数(前年比、%)
経常収支(100万ドル)
外貨準備高(除く金)(100万ドル)◎
リファイナンスレート ◎
為替(ドン/ドル)*
株価指数 ◎
(注)*印:期中平均値、◎印:期末値。
(資料)ベトナム統計総局、中央銀行、IMF、CEIC等より三菱東京UFJ銀行経済調査室作成
22
(5.6)
(7.2)
31,618
BTMU Global Business Insight
Asia & Oceania
インドの主要経済指標
13年度
1,865
14年度
2,042
15年度
2,073
人口(100万人)
1人あたりGDP(ドル)
実質GDP成長率(前年比、%)
鉱工業生産指数(前年比、%)
1,251
1,491
(6.6)
(▲0.1)
1,267
1,611
(7.2)
( 2.8)
1,283
1,616
(7.6)
( 2.4)
( 7.6)
( 4.8)
( 7.2)
( 1.9)
( 7.9)
( 0.2)
乗用車販売台数(台)
(前年比、%)
卸売物価指数(前年比、%)
消費者物価指数(前年比、%)
2,507,202
2,600,007
2,789,969
677,011
736,253
(▲ 5.9)
( 6.0)
( 9.4)
(3.7)
( 2.0)
( 6.0)
(7.3)
(▲2.5)
( 4.9)
( 6.3)
(▲4.6)
( 3.9)
( 14.6)
(▲2.3)
( 5.3)
314,416
310,352
261,760
66,638
63,523
64,701
65,496
(4.7)
450,214
(▲ 1.3)
448,033
(▲15.7)
379,937
(▲18.3)
102,361
(▲19.2)
95,088
(▲8.2)
83,031
(▲2.1)
84,206
(▲ 8.3)
(▲ 0.5) (▲ 15.2)
▲ 135,798 ▲ 137,681 ▲ 118,177
(▲15.3)
▲ 35,723
(▲19.1)
▲ 31,565
(▲13.9)
▲ 18,329
(▲15.3)
▲ 18,710
名目GDP(10億ドル)
輸出(100万ドル)
(前年比、%)
輸入(100万ドル)
(前年比、%)
貿易収支(100万ドル)
経常収支(100万ドル)
外貨準備高(除く金)(100万㌦)
レポレート(%)◎
為替(ルピー/ドル)*
株価指数◎
15/7-9
10-12
16/1-3
4-6
16/4
5
6
723,112
697,154
(▲1.3)
242,060
( 1.2)
231,640
223,454
( 2.5)
(▲0.8)
( 5.3)
( 6.7)
( 1.1)
( 5.7)
( 11.0)
( 0.8)
( 5.5)
( 6.3)
( 0.8)
( 5.8)
( 2.7)
( 1.6)
( 5.8)
20,695
22,229
22,572
(▲6.3)
25,486
(▲1.3)
28,031
( 1.3)
30,689
(▲23.9)
▲ 4,791
(▲14.6)
▲ 5,803
(▲7.3)
▲ 8,116
7
▲ 32,358
285,032
8.00
60.47
▲ 26,731
323,825
7.50
61.15
▲ 22,088
341,189
6.75
65.46
▲ 8,539
333,345
6.75
64.98
▲ 7,112
334,311
6.75
65.92
▲ 318
341,189
6.75
67.49
6.50
66.90
344,141
6.50
66.46
342,399
6.50
66.93
6.50
67.29
6.50
67.19
22,386
27,957
25,342
26,155
26,118
25,342
27,000
25,607
26,668
27,000
28,052
(注)*印:期中平均値、◎印:期末値。 『乗用車販売台数』は、ユティリティ車、多目的車を含む。2012年度以降の『名目GDP』、『一人当たりGDP』、『実質GDP成長率』は
新(2011年度)基準且つ、市場価格ベース。
(資料)RBI、中央統計局、CEICなどより三菱東京UFJ銀行経済調査室作成
(編集・発行) 三菱東京 UFJ 銀行 国際業務部
(照会先)高垣 恭 北村 広明
(e-mail): [email protected]
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りません。最終判断はご自身で行っていただきますようお願いいたします。本資料に基づく投資決定、経営上の判断、そ
の他全ての行為によって如何なる損害を受けた場合にも、弊行ならびに原資料提供者は一切の責任を負いません。実際の
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~アンケート実施中~
(回答時間:10 秒。回答期限:2016 年 9 月 2 日)
https://s.bk.mufg.jp/cgi-bin/5/5.pl?uri=PG26FV
23
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