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あっぱれナベアツ~3の倍数と3のつく数字の時に…
2011 三重総合 数学科 菅 淳 司 Vol. に「3の付く数字」が加わると ○ 13 , ○ 23 が 追加されます。実は30より 8 小さい数字ではこの2つが加わるだけですが,これを「40」まで数えると 先に書いた30からの怒濤の「アホ」大連チャンが起こります。しかし30 あっぱれ!ナベアツ!! からの怒濤の大連チャンだけでなく,12, ~3の倍数と3の付く数字の時に…~ 13や23,24の連続も起こり,規則性の中 カウントする数 カウント数 「アホ」の数 出現率(%) 1~10 10 3 33.3 1~20 20 7 35.0 1~30 30 12 40.0 1~40 40 21 52.5 1~50 50 25 50.0 を10刻みで考えてみると,「40」まで数 1~60 60 30 50.0 えるときが1番「アホ」の出現率が高く, 1~70 70 33 47.1 その出現率は50%を超えています。 1~80 80 37 46.3 1~90 90 42 46.7 1~100 100 45 45.0 にも不規則性が生まれ,その点が意表を突 いておもしろいのではないでしょうか。 もうずいぶん前の話になりますが…数字が世 そして,カウントする数とアホになる数 間をにぎやかにしました。「世界のナベアツ」の のバランス(出現率)を考えてみると右表 『3の倍数と3の付く数字の時にアホになる』 のようになります。実は,100までの数 というあのネタです。 このネタを初めて見たときは「おいさんが数 字を数え始めて,なんか地味なネタをするんや な?」と思って見始めました。(「おいさん」とはい つまり,40まで数えるときには半分以上 っても実は私(菅)と同い年(42歳)です。ということは…私も「お 「アホ」なのです。この絶妙なバランスが いさん」になったということなのでしょう(T_T)) 「あっぱれ」だと思います。 そして,アホの「さ~ん」。一瞬で大笑いしました。 それでもその後はすぐに3の倍数を主とするカウントが続いて単調な時間 に感じましたが,「30」からのアホの大連チャン!再度大笑いでした。 私の出会いはここまでにして,今回はこのネタを私(スガアツ)が数楽してみます。 また,このネタはバリエーションも多く,現在のところ ・3の倍数と3が付く数字だけアホになり,5の倍数だけ犬っぽくなります ・3の倍数と3が付く数字だけアホになり,5の倍数だけナルシストになります ・3の倍数と3が付く数字だけアホになり,8の倍数だけ気持ち良くなります タイトルに「あっぱれ!」と書きましたが,このネタのミソは『「3の ・3の倍数と3が付く数字だけアホになり,8の倍数だけ人探しをしてる感じになります 倍数と3の付く数字」を「40」まで数える』ということにあるのです。 ・3の倍数と3が付く数字だけ憤りを感じます 「2の倍数」だと「2の付く数字」はすべて2の倍数です。したがって, 2 , 3 , ○ 4 , 5 , ○ 6 , 7 , ○ 8 , 9 , ○ 10 , 11 , ○ 12 , 13 ,…と 1 , ○ ・3の倍数と3が付く数字だけアホになり,8の倍数だけすごく疲れます ・3の倍数と3が付く数字だけアホになり,9の倍数だけ正気に戻ります 等間隔(定期的)に「アホ」になるだけなので,意外性もなくあまり面白 などがあり,これからも生まれてくるかもしれません。 くありません。同様に,3の倍数だけだと,1 , 2 , ○ 3 , 4 , 5 , ○ 6 , 「3の倍数と3が付く数字」に「5の倍数」や「8の倍数」がからむ, 7 , 8 , ○ 9 , 10 ,…と等間隔に「アホ」になる場面が出てきます。 これらのネタも面白いと思いますが,複雑になりすぎてオリジナルの単純 つまり見ている人が,次に「アホ」になる瞬間を予測できるのです。これ な笑いの方が私は好きです。 Math2 No.1108/作成日:2011年9月16日