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システム開発者ガイド

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システム開発者ガイド
システム開発者ガイド
テスト・システムでのLANの使用:
基礎
Application Note 1465-9
目次
複雑さに対処 2
規格の制定 2
本シリーズのアプリケーション・ノートで
は、オープン・コネクティビティ規格を
使用して簡単にテスト・システムを統合す
る方法を紹介します。これらのアプリケ
ーション・ノートは、お客様が限られた予
算でスループットを高め目的を達成する
のに役立ちます。
このアプリケーション・ノートでは、ロ
ーカル・エリア・ネットワーク(LAN)の
主な要素、テスト・システムの基本的属
性、およびシステムの制御やデータ転送
でLANインタフェースを使用することの
利点等について説明します。
本シリーズの関連カタログのリストは、7
ページに掲載されています。
無線LANに代わる方法の評価 2
主な属性および要素の定義 3
イーサネットとインターネットの接続 3
I/Oに代わる方法の比較 4
GPIBの評価 4
USBおよびLANの評価 4
テスト・システムでのLANの使用 5
測定器との通信 6
その他の機能の使用 6
テスト・システムの将来を決定 6
用語解説 7
Agilentの関連カタログ 7
複雑さに対処
規格の制定
テスト・システムの基本目的は、電子部品、
アセンブリ、または製品の性能を評価し確
認することです。これらの評価や確認など
の複雑さは、被試験デバイス(DUT)の物
理的性質、実施する試験数、測定する信号
数、試験あたりの時間等により異なります。
最も普及しているコンピュータ・ネットワ
ーキング規格には、IEEE 802.3、10Base-T
あるいはイーサネット、100Base-Tあるい
はFast Ethernetといったものがあります。
PCがファイルを共有したり、eメールを交
換したり、インターネットにアクセスした
りするときには、ほとんどの場合これらの
規格が使用されます。コスト、速度および
機能性の改善を重ねてきたイーサネット
は、(LANとイーサネットが往々にして同
義語として使用されるほどに)ローカル・
エリア・ネットワークで事実上普遍的に使
用されています。
また、システムで使用される測定器の台数
によっては複雑さが増したり、システム・
コンピュータ(通常PC)と試験用機器(図
1)の間のディジタル入出力(I/O)に大きな
負荷がかかったりすることがあります。大
量のI/Oトラヒック(コマンド、ステータ
ス・メッセージ、テスト・データ)に対処
する最善策の1つが、システムI/Oに代わる
高速、オープンで低コストのLANテクノロ
ジーです。
10Base-T、100Base-Tあるいは10/100Base-T
のデバイスといった表現がよく用いられま
すが、この数値は毎秒メガビット単位のデ
ータ・レートを意味します。10Base-T(イ
ーサネット)は10Mbps、100Base-T(Fast
Ethernet)は100Mbpsで、10/100Base-Tのデ
バイスはこの両方の規格に適合していま
す。Tは非シールド・ツイストペア(UTP)
配線を意味しており、同軸ケーブルを使用
する古い規格と区別するために付けられて
います。
無線LANに代わる方法の評価
今日の多くの企業では、労働力の可動
性が高まってきています。そのため、
フレキシブル・ネットワーキングのソ
リューション、特に無線LAN(WLAN)
の需要が増大しています。有線LANと
同様に、さまざまな名称の規格が進化
し続けていますが、それらを総称して
Wi- Fi(“wireless fidelity”の略語)と呼
んでいます。現在、主な規格が3つあり、
商品化された順に以下で説明します。
• IEEE 802.11b:2.4GHzの無線電送を
使用し、最高11Mbps、最長30∼
45mの屋内距離範囲でデータを送信
します。
• IEEE 802.11g:2.4GHzの無線電送を
使用し、最高54Mbps、最長30∼
45mの屋内距離範囲でデータを送信
します。802.11bとの相互運用が可
能です(高性能の拡張版が提供されて
いるケースもあります)。
• IEEE 802.11a:5.0GHzの無線電送を
使用し、最高54Mbps、最長7∼
23mの屋内距離範囲でデータを送信
します。802.11aは、異なる変調方
今日では100Mbpsテクノロジーが最も広く
普及しており、ほとんどの用途に対応する
性能を備えています。この規格は、現在も
進化し続けており、1998年にGigabit
Ethernetが標準化されていますが、現在は
10 Gigabit Ethernetが開発段階にあります。
イーサネット・ベースのLANデバイスおよ
びLANケーブルのベンダ間の熾烈な競合が
低価格化を促し、一般企業や個人企業、さ
らにはホーム・ユーザへの製品販売量が増
加しています。その結果、ローカル・エリ
ア・ネットワーキングのための高品質で低
コストのソリューションの選択範囲が拡大
しています。
図1. ラックに収納されたPCおよび試験用測定器
2
式を使用するため、802.11bおよび
802.11gとの互換性はありません。
テスト・システムでWLANを使用すれ
ば、遠隔での測定や危険を伴う設定で
の測定が可能です。また、コストのか
かるケーブル配線に代わる方法が実現
できます。しかし、現在の規格はいず
れも、速度、距離、ノイズ・イミュニ
ティの総合性能において100Base-T
有線LANに劣っています。さらに、
WLANの信号は、コードレス電話や電
子レンジといった、同じ周波数レンジ
で動作する他のデバイスの干渉による
影響を受けやすくなっていて、Wi-Fi信
号が無線DUTのテストで干渉を起こす
ことがあります。
• スイッチ:複数のデバイスを1つのLAN
回線に接続する小形のスタンドアロ
有線LANの接続は「カテゴリ5」または
ン・ユニットです。ハブよりも高い性
CAT5と呼ばれるUTPケーブルを使用して
能を備え、特定のあて先にデータを送
行います。「カテゴリ5」あるいはCAT5は、
信できるので、通常はネットワークの
米国電子工業会および米国通信工業会
フル帯域幅(データ・レート)を維持し
(EIA/TIA)が制定した配線規格の名前で
てより高い性能を提供します。
す。CAT5 LANケーブルには4対の銅線が
含まれており、両端にロッキングRJ-45コ • ブリッジ:スイッチと似ていますが入
ネクタが取り付けられています(図2)。こ
力および出力をそれぞれ1個しか持って
のコネクタは、干渉やクロストークの影響
いません。ネットワークをセグメント
を受けにくく、最高100Mbpsのデータ・レ
に分割するのに使用されます。これに
ートを可能にします。
より、各セグメントの性能が改善され
主な属性および要素の定義
ることがあります。
LANの基本的な要素には、ネットワーク上
の他のデバイスとの間で送信されるデータ
の制御、管理、方向付けおよび増幅を行う
ハードウェア・デバイスがあります。
• アダプタ:これは、ネットワークへの
電気的インタフェースを提供するPC(お
よびいくつかの新世代の試験用機器)に
内蔵されたLANカードおよびコネクタ
です。
• ハブ:複数のデバイスを、普通いわゆ
る「スター・トポロジー」
(図3)に相互
接続する小形のスタンドアロン・ユニ
ットです。この構成では、どのデバイ
スも、LAN上の他の任意のデバイスを
見つけて対話できます。ハブは、ネッ
トワークのトラヒックが混んでいると
きに有効帯域幅(またはデータ・レー
ト)を低減するブロードキャスト・モデ
ルを使用してデータを伝送します。
• リピータ:ブリッジと同じく入力と出
力をそれぞれ1個しか持っていません
が、入力信号を読んだり、再生したり
する能動回路が内蔵されています。ネ
ットワークのセグメント長を拡張する
イーサネットとインターネッ
トの接続
T C P / I P は 、 “T r a n s f e r C o n t r o l
Protocol”と“Internet Protocol”の頭
文字を合わせた略語で、この2つのプロ
トコルは一緒に使用されてインターネ
ット上のデータ通信の基盤を成してい
ます。例えば、WebブラウザはTCP/IP
を使用してWebサーバと通信します。
また、TCP/IPを使用することにより、
(イントラネットとも呼ばれる)ローカ
ル・イーサネット・ネットワークとイ
ンターネットの間、あるいは種類の異
なるコンピュータ(例えばWindows、
UNIXおよびLinux)の間でシームレスな
接続が実現できます。
技術的には、イーサネットは、TCPお
よびIPトラヒックを担うネットワー
ク・テクノロジーの1種類にすぎませ
ん。その他の例として、トークン・リ
ング(IEEE 802.5)、DOCSIS(ケーブ
ル・モデム)、xDSL、ISDN等が挙げら
れます。
のに使用されます。
• ルータ:TCP/IP(「イーサネットとイン
ターネットの接続」参照)等のハイレベ
ル・プロトコル処理機能を使用して複
数のネットワーク(有線/無線)を結合
するスタンドアロン・ボックスです。
ルータを使用すると、デバイス間の一
方向あるいは双方向通信およびネット
ワーク上のデバイスの「認識」が可能
になります。また、デバイスの存在を
隠して、小型の専用回線を作ることも
できます。
LANの各セグメントの最大ケーブル長は
100メートルです。ハブを使用すると、こ
の距離が約1,600メートルに拡大されます。
LANのセグメント間にルータ、スイッチ、
ブリッジあるいはリピータを使用すること
により、到達距離が事実上無制限のネット
ワークを構築できます。
スイッチ
図2. RJ-45コネクタ付きCAT5 LAN
ケーブル
図3. スイッチ1台と複数台のPCがスター・トポロジーに接続された簡単な
ネットワーク
www.agilent.co.jp/find/systemcomponents
3
I/Oに代わる方法の比較
前述のとおり、複雑なシステムには、PCに
より制御される測定器が含まれています。
そういったシステムでは、コンピュータは
以下の3つの重要な役割を担っており、そ
のうちの2つは試験用機器とのI/O接続に依
存します。
• コンピュータは、コマンドを送信した
り、測定器を構成したり、ステータス・
メッセージを読み取ったり、測定を開
始したりすることにより、高速で信頼
性の高い制御を行います。
• コンピュータは測定器から(生あるいは
処理済みの)テスト・データを収集し、
後処理や長期保管のためにそのデータ
を必要に応じてストアします。
• 1台以上の製品のテストが終了したら、
コンピュータ(および試験ソフトウェ
ア)が結果を解析し、エンジニアリン
グ・スタッフや製造管理者、契約メー
カ等によるより厳格な評価が実施でき
るようにレポートを作成します。
各タスクは高度にデータ集約的なもので、
I/Oインタファースの選択が重要となりま
す(図4)。速度も重要な要素ですが、テス
ト・システムの接続に高い信頼性があり、 USBおよびLANの評価
雑音に強く、10台以上の測定器を扱うこと
テストのアプリケーションでは、コストと
ができなければなりません。
同様に速度と頑丈さが重要になります。
USB v1.1は速度で劣り、12Mbpsしか発揮
GPIBの評価
しません。 USB v2.0は、互換性のあるデ
伝統的に、IEEE 488規格が試験用機器のイ
バイスで最高480Mbpsを達成でき、また以
ンタフェースとして選択されてきました。 前のUSB v1.1デバイスとの下位互換性も持
GPIB(汎用インタフェース・バス)あるい
っています(しかし、この場合にはデー
は(Agilentがヒューレット・パッカードと
タ・レートは最高12Mbpsとなります)。
分社化される以前)HP-IBとして知られる USBコネクタは物理的には非常に頑丈です
この種のI/Oポートは、自動化されたアプ が、GPIBコネクタやLANコネクタに付い
リケーションのほとんど全ての試験用機器
ているロッキング機構がないので振動に影
に組み込まれています。以前は、測定器制
響されやすく、不注意で取り外されたりす
御用に設計された専用コンピュータにも るおそれがあります。1
GPIBポートが含まれていました。PCがよ
100Mbps LANコネクタは、USB v2.0より低
り安価でより強力になると、GPIBカード
が使用できるようになり、PCが測定器制 速ですが、GPIB(代表値500KBps)よりは
るかに高速です。さらに、ほとんどのビジ
御のアプリケーションで使用されるように
ネス分野で普及しているので、LANは、デ
なりました。
ータを共有するための通路およびシステム
今日では、GPIBは一般には試験用機器に
を遠隔操作、あるいは共用するためのメカ
のみ使用されており、アダプタや関連する
ニズムという2つの役割を担っています。
パラレル・ケーブルの潜在需要(および最
また、LANアダプタのロッキングRJ-45コ
低価格)も限られてきています。一方PCの
ネクタは、USBよりも安全度の高いシステ
世界では、LANおよびUniversal Serial Bus
ム接続が可能です。十分な数のポートを持
(USB)が広く普及し、それぞれの価格が
ったハブまたはスイッチを(個々にあるい
GPIBよりはるかに安くなっています。
はカスケード接続して)追加するだけで、
複数の測定器をシステムに接続することが
でき、LANベースの1個のシステムに含む
ことができる測定器の数に制限がなくなり
ます。
USB
N5230A
54832A
イーサネット
33220A
ルータ
E5810A
53131A
34401A
LAN/GPIBゲートウェイ
図4. PC1台、測定器数台、LANルータ1台、LAN/GPIBゲートウェイ1台および3種類のI/Oを使用
するテスト・システムの例
4
1 テスト・システムでのUSBの使用に関する
詳細については、『コンピュータI/Oについ
て(Agilent Application Note 1465-2)』
の3∼4ページを参照してください。
テスト・システムでのLAN
の使用
多くの特長を持つLANテクノロジーは、
テスト・システムのI/Oに関する必要な条件
を満たす最良の選択肢の1つです。最近で
はほとんどのPCにLANアダプタが内蔵さ
れているので、システムの演算部では、
テスト・システムの配備をサポートする
最小限度の物理的構成を行うだけで済み
ます。
このため、現世代および次世代の試験用
機器にLANコネクタおよびアダプタが積
極的に組み込まれています。Agilent
33220Aファンクション・ジェネレータ(図
5)のリア・パネルには、LAN、USBおよ
びGPIBインタフェースが組み込まれてい
ます。ここ数年は、LANとGPIBの両方を
内蔵したものが普及するものと思われま
す。Agilentは、現行のテスト・システム
におけるGPIBの普及を考慮して、今後も
GPIBをサポートしていきます。一方、
LANベースのI/Oが将来最も普及するイン
タフェースになるものと予想されるため、
これを内蔵した測定器を増やしていく予
定です。
短期的なソリューションとしては、スタ
ンドアロン・ゲートウェイ・デバイスを
使い、現世代のPCと従来の試験用機器お
よびテスト・システムを接続することも
できます。Agilent E5810A LAN/GPIBゲー
トウェイ(図6)には、PC用のLANポートが
1個と最大14台の測定器を制御できるGPIB
ポートが1個組み込まれています。ゲート
ウェイは、LANベースのアクセスをテス
ト・システムに用いることにより、試験の
進捗状況を遠隔からモニタリングするこ
とも可能で、離れた場所での共同作業や
協議といったことも可能です。E5810Aに
は、Webブラウザを使用してリモートのコ
ンピュータからゲートウェイをセットア
ップ、構成、および使用する(測定器の制
御も含む)ためのWebサーバも組み込まれ
ています。
E5810Aゲートウェイは、さまざまなプロ
グラミング言語で自動制御を可能にする
Agilent E2094M IOライブラリをサポート
しています。このゲートウェイは、ユニバ
ーサル・プラグアンドプレイ(UPnP)もサ
ポートしているので、Windows® XPでネッ
トワーク・デバイスとして表示されます。
図5. 33220Aファンクション・ジェネレータのリア・パネルにはUSB、
LANおよびGPIBインタフェースが組み込まれています。
図6. E5810A LAN/GPIBゲートウェイを使用すると、LANが使用可能な
PCとGPIBベースの測定器との間で通信できます。
www.agilent.co.jp/find/systemcomponents
5
測定器との通信
その他の機能の使用
試験用測定器でのLANのサポートには、次
の3つの要素が関係しています。先ず1つは、
10/100Base-Tアダプタです。このアダプタ
は、今日広く普及しているほとんどのLAN
機器と互換性があります。2つ目は、当該
の測定器、ハブ、スイッチ、PC等との信頼
性の高い接続を保証するロッキングRJ-45
コネクタです。3つ目は、VXI-11と呼ばれ
る試験および測定用通信プロトコルです。
LANが使用可能な測定器では、イーサネッ
トおよびTCP/IPの多くのアプリケーション
を使用することにより、単にVXI-11をサ
ポートする以上のことが可能になります。
例えば、Webサーバを組み込むことができ
ます。
VXIは、試験および測定規格とカードケー
ジ・ベースのモジューラ・テスト・システ
ム用規格の両方に関係しています。VXI11は、全種類の試験用機器についてLANベ
ースのコネクティビティを定義した別の新
しい規格で、単なるVXIとは異なります。
VXI-11プロトコルを使用すると、I/O接続が
GPIBを経由して測定器が接続されている
ようにPCアプリケーションで表示するこ
とができます。特にVISA I/O API(Virtual
Instrument Software Architecture's input/output application programming interface)が使用
されている場合は、GPIB用に記述された
アプリケーションがVXI-11の測定器でも
動作する可能性を意味しています。
(VISAもマルチベンダーの規格です) 2
Agilent Infiniiumには、ディジタル・サンプ
リング・オシロスコープ、ミックスド・シ
グナル・オシロスコープおよびディジタ
ル・コミュニケーション・アナライザが含
まれています。ユーザは、Webブラウザで
測定器のIPアドレスをポイントするだけ
で、測定器構成の表示、設定の変更、測定
の開始、結果表示などができます(図7)。
LAN機能が内蔵された測定器の中には、さ
らに高い性能を備えているものもありま
す。InfiniiumにはPCが内蔵され、Microsoft
WindowsOSで動作するカスタム・ソフト
ウェアを実行することができます。また
WindowsにはLAN機能が備わっているた
め、ファイル、フォルダ、ドライブ、プリ
ンタ等を共有することもできます。
テスト・システムの将来を
決定
高速で安価なLANテクノロジーは、コンピ
ュータの世界で広く普及し、テスト・シス
テムの開発や運用においても大きな影響を
与えてきています。LANベースのシステム
は、テストおよび測定アプリケーションな
どにおける利点が高い評価を得ています。
例えば、低コストのハードウェアおよび配
線、企業での広範な共通使用、システムの
遠隔制御または共用制御、高速データ転送、
ファイルやドライバ、プリンタ等の共有、
ブラウザを経由しての各測定器との対話と
いった利点などがあります。
GPIBインタフェースが何十年にもわたっ
て、テスト・システム用I/O経路を独占し
てきました。Agilentは、GPIBを将来もサ
ポートし続けます。また、GPIBとLANの
両インタフェースが組み込まれた新世代の
試験用機器を開発していく予定です。
I/O接続の詳細、簡単にシステムを統合す
る方法、オープン・コネクティビティの特
長については、当社のWebサイトwww.agilent.co.jp/find/systemcomponentsをご覧くだ
さい。
2 詳細については、www.vxibus.org/specs.html
(VXI-11)およびwww.vxipnp.org(VISA)を
ご覧ください。
図7. Infiniiumオシロスコープの仮想フロント・パネルを使用して、ブラウザ
経由で測定器と対話できます。
6
用語解説
アダプタ:ネットワークへの電気的インタ
フェースを提供するLANカードおよびコネ
クタ
API:Application Programming Interface(ア
プリケーション・プログラミング・インタ
フェース)の頭文字を合わせた略語
ブリッジ:ネットワークのセグメント間を
接続するLANデバイス
DUT:Device Under Test(被試験デバイス
のことで、テスト・システムによる測定が
実施されるコンポーネント、サブアセンブ
リまたは製品)
イーサネット:ローカル・エリア・ネット
ワーキングで普及している特定のテクノロ
ジー
ゲートウェイ:異なる規格やプロトコル
間(例えばLANとGPIB)の接続を行うハー
ドウェア・デバイス
GPIB:General Purpose Interface Bus(汎用
インタフェース・バス。試験用機器やテス
ト・システムで使用されているパラレル
I/O接続)
HP-IB:Hewlett-Packard Interface Bus(ヒュ
ーレット・パッカード・インタフェース・
バス。GPIBの別名)
ハブ:複数のデバイスを(普通スター・ト
ポロジーに)相互接続するマルチポート
LANデバイス
IVI:Interchangeable Virtual Instruments(シ
ステム・ソフトウェアを変えずに測定器の
スワップができる標準測定器ドライバ・モ
デル)
LAN:Local-Area Network(ローカル・エ
リア・ネットワーク)
TCP/IP:Transfer Control Protocol and
Internet Protocol(インターネットのデータ
通信の基盤を提供する2つの規格)
USB:Universal Serial Bus(PCで使用され
るRS-232およびRS-422シリアル・バスの
代替として設計された)
UPnP:ユニバーサル・プラグアンドプレ
イ(デバイス、ソフトウェアおよび周辺機
器の互換性を保証するネットワーキング・
アーキテクチャ)
仮想フロント・パネル:測定器のキーボー
ドとディスプレイのレプリカで、しばしば
Webページとして提供される。
• Using SCPI and Direct IO vs. Drivers,
AN 1465-13(Available in November 2004)
• Using LAN in Test Systems: Applications,
AN 1465-14(Available in January 2005)
Agilentの以下のアプリケーション・ノー
トにも、テスト・システムの開発における
アドバイスやヒントが掲載されています。
• 測定システムへの無線LAN接続
(AN 1409-3)pub no. 5988-7688JA
http://cp.literature.agilent.com/litweb/
pdf/5988-7688JA.pdf
• テスト・システム設計入門
(AN 1465-1)pub. no. 5988-9747JA
http://cp.literature.agilent.com/litweb/
pdf/5988-9747JA.pdf
V I S A : Virtual Instrument Software
Architecture(測定器ドライバ、仮想フロン
ト・パネルおよびアプリケーション・ソフ
トウェアを含むシステム・ソフトウェア・
コンポーネント用共通基盤)
• コンピュータI/Oについて
(AN 1465-2)pub. no. 5988-9818JA
VXI:計測器用VMEの拡張(モジューラ試
験用測定器およびモジューラ・テスト・シ
ステム用標準オープン・アーキテクチャ)
• ドライバおよびダイレクトI/Oについて
(AN 1465-3)pub. no. 5989-0110JA
Wi-Fi: Wireless Fidelity(さまざまなIEEE
802.11無線LAN規格のマーケティング名)
WLAN:無線LAN(移動中の作業者がネッ
トワークへアクセスできる柔軟性を備えて
いる)
http://cp.literature.agilent.com/litweb/
pdf/5988-9818JA.pdf
http://cp.literature.agilent.com/litweb/
pdf/5989-0110JA.pdf
• テスト・システムのハードウェア・アー
キテクチャと測定器の選択
(AN 1465-5)pub. no. 5988-9820JA
http://cp.literature.agilent.com/litweb/
pdf/5988-9820JA.pdf
• ラックとシステム・インターコネクトの
影響について
(AN 1465-6)pub. no. 5988-9821JA
関連カタログ
http://cp.literature.agilent.com/litweb/
pdf/5988-9821JA.pdf
本シリーズの以下のアプリケーション・ノ
ートには、テスト・システムでのLANの活
• システム・スループットの最大化とシス
用法など、多くの情報が掲載されています。 テム設置の最適化
(AN 1465-7)pub. no. 5988-9822JA
• Using LAN in Test Systems:
Network Configuration,
AN 1465-10(available in September 2004)
• Using LAN in Test Systems:
PC Configuration,
リピータ:全入力信号を読み取り、再生し、 AN 1465-11(available in October 2004)
中継してネットワークのセグメント長を拡
• Using USB in the Test and Measurement
張するLANデバイス
Environment,
AN 1465-12(available in October 2004)
ルータ:複数のネットワークを結合して小
型の専用回線の構築を可能にするLANデバ
イス
http://cp.literature.agilent.com/litweb/
pdf/5988-9822JA.pdf
• 運用保守
(AN 1465-8)pub. no. 5988-9823JA
http://cp.literature.agilent.com/litweb/
pdf/5988-9823JA.pdf
スイッチ:複数のデバイスを1個のLAN回
線に接続するLAN装置であるが、ハブと違
って、各デバイスにネットワークのフル帯
域幅を提供する。
www.agilent.co.jp/find/systemcomponents
7
アジレント・テクノロジー株式会社
サポート、サービス、およびアシスタンス
アジレント・テクノロジーが、サービスおよびサポートにおいてお約束できることは明確です。リ
スクを最小限に抑え、さまざまな問題の解決を図りながら、お客様の利益を最大限に高めることに
あります。アジレント・テクノロジーは、お客様が納得できる計測機能の提供、お客様のニーズに
応じたサポート体制の確立に努めています。アジレント・テクノロジーの多種多様なサポート・リ
ソースとサービスを利用すれば、用途に合ったアジレント・テクノロジーの製品を選択し、製品を
十分に活用することができます。アジレント・テクノロジーのすべての測定器およびシステムには、
グローバル保証が付いています。製品の製造終了後、最低5年間はサポートを提供します。アジレ
ント・テクノロジーのサポート政策全体を貫く2つの理念が、「アジレント・テクノロジーのプロミ
ス」と「お客様のアドバンテージ」です。
アジレント・テクノロジーのプロミス
お客様が新たに製品の購入をお考えの時、アジレント・テクノロジーの経験豊富なテスト・エンジ
ニアが現実的な性能や実用的な製品の推奨を含む製品情報をお届けします。お客様がアジレント・
テクノロジーの製品をお使いになる時、アジレント・テクノロジーは製品が約束どおりの性能を発
揮することを保証します。それらは以下のようなことです。
● 機器が正しく動作するか動作確認を行います。
● 機器操作のサポートを行います。
● データシートに載っている基本的な測定に係わるアシストを提供します。
● セルフヘルプ・ツールの提供。
● 世界中のアジレント・テクノロジー・サービス・センタでサービスが受けられるグローバル保証。
お客様のアドバンテージ
お客様は、アジレント・テクノロジーが提供する多様な専門的テストおよび測定サービスを利用す
ることができます。こうしたサービスは、お客様それぞれの技術的ニーズおよびビジネス・ニーズ
に応じて購入することが可能です。お客様は、設計、システム統合、プロジェクト管理、その他の
専門的なサービスのほか、校正、追加料金によるアップグレード、保証期間終了後の修理、オンサ
イトの教育およびトレーニングなどのサービスを購入することにより、問題を効率良く解決して、
市場のきびしい競争に勝ち抜くことができます。世界各地の経験豊富なアジレント・テクノロジー
のエンジニアが、お客様の生産性の向上、設備投資の回収率の最大化、製品の測定確度の維持をお
手伝いします。
本社〒192-8510 東京都八王子市高倉町9-1
計測お客様窓口
受付時間 9:00-19:00
(12:00-13:00もお受けしています。土・日・祭日を除く)
FAX 、E-mail 、Web は 24 時 間 受 け 付 け て い ま す 。
TEL ■■ 0120-421-345
(0426-56-7832)
FAX ■■ 0120-421-678
(0426-56-7840)
Email
[email protected]
電子計測ホームページ
www.agilent.co.jp/find/tm
●
記載事項は変更になる場合があります。
ご発注の際はご確認ください。
Copyright 2004
アジレント・テクノロジー株式会社
電子計測UPDATE
www.agilent.com/find/emailupdates-Japan
Agilentからの最新情報を記載した電子メールを無料でお送りします。
Agilent電子計測ソフトウェアおよびコネクティビティ
Agilentの電子計測ソフトウェアおよびコネクティビティ製品、ソリューション、
デベロッパ・ネットワークは、PC標準に基づくツールによって測定器とコンピュ
ータとの接続時間を短縮し、本来の仕事に集中することを可能にします。詳細に
ついてはwww.agilent.co.jp/find/jpconnectivityを参照してください。
August 23, 2004
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