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高電圧DC重畳インピーダンス 測定システム
高電圧DC重畳インピーダンス 測定システム • • • 最大600 VのDC電圧重畳 100 kHz~500 MHzの周波数範囲 測定手法を使い分け、広いインピーダンス測定範囲 近年、大電力環境下で使用するデバイスの需要が高まってきております。これらデバイスでは 効率や電磁波ノイズに関する性能が重要であり、インピーダンスを測定することにより効率や電 磁波ノイズを評価することができます。 デバイスにはDC電圧依存性があり、DC電圧を印加していないときとDC電圧を印加しているとき でインピーダンスが変化するものがあります。実環境でのデバイスの性能を評価するためには 実環境に近いDC電圧を印加した状態でインピーダンスを測定する必要があります。 アジレント・テクノロジーでは、最大600 VのDC電圧を印加できるバイアス・ティーとネットワーク・ アナライザを組み合わせて、高電圧DCバイアスを重畳して高周波のインピーダンスを測定でき るシステムを開発しました。(図1. 高電圧重畳インピーダンス測定システム) 本システムのDC電圧、DC電流、測定 周波数の範囲は次の通りです。 DC電圧: -600 V ~ 600 V DC電流: -2 A ~ 2 A 測定周波数: 100 kHz ~ 500 MHz インピーダンス測定可能範囲はイン ピーダンス測定手法によって異なりま す。大よそのインピーダンス絶対値の 測定可能範囲は次の通りです。 反射法: 1 Ω ~ 1 kΩ シャントスルー法: 10 mΩ ~ 100 Ω シリーズスルー法: 10 Ω ~ 10 kΩ 次ページの図2に各手法での被測定 物の接続図を示します。 図1. 高電圧重畳インピーダンス測定システム 図2. 反射法、シャントスルー法、シリーズスルー法での被測定物の接続図(DC電圧印加) 図3. 220nF 高誘電率系 多層セラミックコンデンサ(X7R, 定格630V) 静電容量の特性 アジレント・テクノロジー株式会社 図3に高誘電率系の多層セラミックコンデンサの静電 容量を周波数100k-500MHz、DC電圧0V-600Vの範囲で 測定した結果を示します。定格が630Vのコンデンサです が、600VのDC電圧を印加すると静電容量が1/5以下に なりました。 このようにDC電圧依存性があるデバイスを正しく評価 するためには、実環境と同じDC電圧を印加した状態で インピーダンスを測定する必要があります。 本社〒192-8510 東京都八王子市高倉町9-1 計測お客様窓口 受付時間9:00-18:00(土・日・祭日を除く) TEL ■■ 0120-421-345 (042-656-7832) FAX■■ 0120-421-678 (042-656-7840) Email [email protected] 電子計測ホームページ www.agilent.co.jp 記載事項は変更になる場合があります。 ご発注の際にご確認ください。 ©Agilent Technologies. Inc. 2014 Published in Japan, February 28,2014 5991-4155JAJP 0000-08A