Comments
Description
Transcript
Dell OpenManageサーバ・ソリューション
Special Feature PowerEdge シンプルで効率的なシステム管理を実現する Dell OpenManage サーバ・ソリューション ミッションクリティカルなエンタープライズ・システムを安定して稼働させ、 高い生産性を保つためには、運用管理が欠かせない。 デルは、PowerEdgeサーバに運用管理ソフトウェア「Dell OpenManage」を無償で提供しており、 さまざまなシステム管理業務を標準化、自動化し、効率的なシステム運用の実現を図っている。 D e l l O p システムの安定稼働に欠かせない 4つのタスクからなる運用管理 e n M a n a g e パッチ(patch:プログラムの修正に必 DRAC 要な変更点のみを抜き出したファイル) (Dell Remote Access エラーログ Contoroller) を確実に適用するために必須の機能だ。 運用管理は、企業システムを正しく安 第3のタスクが、前述した「監視 定稼働させるために欠かすことのできな (Monitoring) 」である。運用管理ソフ い業務である。その運用管理には大きく トウェアは、サーバ、クライアントなど 4つのタスクがあり、それを補助する運用 のハードウェアはもちろん、ネットワー 管理ソフトウェアは、これらのタスクが効 ク、アプリケーションの実行状況を監視 率よく行われるためのさまざまな機能を し、障害が発生した時、または問題発生 提供している。 を予兆した時に、管理者に通知したり、 多くのベンダーから運用管理ソフトウェ 第1のタスクは、システムのリプレー 問題を悪化させないよう事前に自動回避 アが提供されている。しかし、ハードウ ス、または拡張時に行う「導入/展開 したりする。これは、運用管理の基本と ェア部分に関しては、そのベンダーが提 も言える機能だ。 供する管理ツールを利用することが最も (Deployment) 」である。コストと手 Dell OpenManageによって 管理の標準化とシンプルな運用を こうした運用管理を実現するために、 間をかけずにハードウェア/ソフトウェ 第4のタスクが、 「資産管理(Asset アを導入/展開するには、プロセスの標 Management) 」である。ハードウェ デルは、システム内のサーバ、クライア 準化が非常に重要である。 ア/ソフトウェアなどの資産をきちんと ント、ストレージ、ネットワーク機器など、 管理することは、無駄なコストや手間を デル製品を一元 管 理する「Dell Open なくし、効率的なIT投資を実現する。 Manage」を提供している。Dell Open 第2のタスクが「変更管理(Change Management) 」である。これは、ハ 効果的だ。 ードウェアのBIOSやファームウェア、 オペレーティング・システム(OS) 、ド 効率的なシステム運用管理に必要となる4つのタスク ライバ、アプリケーションなどの構成を D 変更管理する機能であり、ホットフィッ クス(hot fix:脆弱性が発見された際 に緊急に発行される修正プログラム)や C M A eployment(導入/展開) ・リプレース、拡張時のシンプルなOSインストール方法 数百台、数千台のクライアントPCライフサイクルに合わせた導入プロセスを標準化 ・OSのみならず、 アプリケーションも含めたシステム・イメージの導入プロセスを統合 hange Management(変更管理) ・BIOS、 ファームウェア、 ドライバなど、ハードウェア構成の変更管理 ・これらハードウェア構成に、OS、 アプリケーションの変更管理(Service Pack、Hot Fix、パッチなど) onitoring(監視) ・ハードウェア状況の監視(予兆監視) ・OSのプロセス、 アプリケーションのサービス単位で詳細なシステム監視 sset Management(資産管理) ・ITリソースの部分的な把握(イベントリ収集) ・ITリソース全体の管理(アセット管理) ・積極的なIT投資へのガイドライン策定 12 DELL INSIGHT_ JULY 2006 Special Feature PowerEdge サーバの監視 ●集中管理コンソール ●サーバコンポーネントの障害検知(CPU、HDD、 ファン、温度など) ●リモートアクセス管理(Dell Remote Access Controller) ●RAID管理(オンライン) ●システム・アップデート (BIOS、 ファームウェア、 ドライバの一括更新) DRACコンソール リモート・アクセス管理 Server Administrator サーバの状況 システム全体の監視 統合ソリューション IT Assistant 集中管理コンソール ●統合運用管理 ●ITライフサイクル管理 ●ジョブスケジューラ OSイベントログ SNMPサービス Windows/Linux 電子メール ●システム統合監視 (OS、 アプリケーション) ●資産管理 システム管理ソフトウェアへの プラグイン MOM (Microsoft Operations Manager) サーバ監視ツール アラート JP1 SNMP (Dell OpenManage Server Administrator) eXsenju Altiris など BMC(Baseboard Management Controller)IPMI対応 CPU/メモリ 電源 温度 BUS RAID管理・監視 Manageは、デルのハードウェアにフォ 知を行うものだ。なお、PowerEdgeサ ーカスした運用管理ツール群であり、前 ーバには、遠隔地から管理するためのリ デルは、PowerEdgeサーバを効率的 述した運用管理の各タスクを実現する。 モートアクセス装置「DRAC(Dell に統合管理するために、日立製作所の まず、運用管理の要となる「監視」と「変 Remote Access Controller) 」が内蔵 「JP1」 、野村総合研究所(NRI)の「eX 更管理」の機能を提供するのが、 「Dell されており、IT Assistantを利用して senju」 、マイクロソフトの「Microsoft OpenManage Server Administrator」 手元のPCからのDRAC搭載サーバの電 Operations Manager( MOM)」 な である。これは、Webベースのサーバ 源投入/シャットダウン/再起動、リモ ど、主要なシステム管理製品向けに 管理ツールであり、コマンドライン・イ ートコントロール、外部記憶装置への仮 OpenManageのプラグインを用意して ンターフェースやWebブラウザからサ 想接続などが可能である。 おり、業界標準の各システム管理製品に 品との統合運用が可能な点である。 ーバ構成を確認したり、アップデートを 「導入/展開」向けには、PowerEdge 実行したりするなど、さまざまな制御が サーバのインストール、設定を容易にする さらに、ハードウェア、OS、アプリケ 可能だ。サーバ内部のCPU、ファンな 「Dell OpenManage Server Assista ーションなどの包括的な変更管理を目的 どのコンポーネント、あるいは温度の状 nt」が用意されている。これは、サー として、マイクロソフトの「Microsoft 態を監視し、障害検知などを行うほか、 バのインストール作業の簡素化、時間短 Systems Management Server(SM BIOS、ファームウェア、ドライバなど 縮を実現するために、無人インストール S) 」 、アルティリスの「Altiris Patch のバージョン管理を行い、最新版への更 用スクリプトの自動実行、RAIDやネ Management Solution」といった変 新を実行する。サーバにインストールさ ットワークの設定、ブートパーティション 更管理ツールとの統合ソリューションも れている周辺機器、RAIDの構成など のカスタマイズなどの機能を提供する。 実現可能だ。 ストレージなどの構成管理も可能だ。 もうひとつ、デルのサーバおよびクラ イアントをリモートから集中監視、管理 統合することができる。 デルの第9世代PowerEdgeの出荷開 各社システム管理ソリューションと プラグインを通じて統合も可能 できるツールが「Dell OpenManage 始に合わせて、Dell OpenManageも 「5.0」へとバージョンを上げた。DRAC も進化し、暗号化仮想メディアへの対応 IT Assistant」である。これは、シス こ う し た 機 能 に 加 え、Dell Open やNIC性能の共有化が図られるなど、リ テム内のデルプラットフォームを自動的 Manageの大きな特徴と言えるのが、主 モート管理機能が進化し、サーバ性能の に検出し、プロアクティブなイベント通 要なエンタープライズ・システム管理製 向上に役立っている。 DELL INSIGHT_ JULY 2006 13