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被災労働者のためのQ&A
被災労働者ユニオン (作成協力:高 龍弘社会保険労務士) 被災労働者のためのQ&A (神戸市中央区雲井通1-1-1-215 TEL:078-232-1838) 災害救助法が適用される地域(東京都を除 く)で被災し、休業を余儀なくされた 東日本大震災の影響で、失業・休業してしまった… 社長をはじめ、会社の役員は無事で、建物等もあり、 事業を再開する意思がある No Yes 労働法で会社は労働者を休業させた場合に休業手当を支給することが 義務付けられており、資金があり支払う能力がある No 雇用保険 失業者給付の受給へ Yes 会社から休業手当の支給を受ける。会社はその補助として国から「中 小企業雇用安定助成金」の支給を受ける 会社で雇用保険に加入している ← Yes 不明 No 被 労働時間を証明する資 料(給料明細、出勤簿 など)がある。 保 険 ※毎月の給料から雇用保 険料を引かれていても、 会社が手続きを忘れてい るケースがあります。 者 毎月11日以上、毎週 平均し20時間以上勤 務していた?(前職 分の期間も合わせ て) 資 格 Yes ハローワークで確認する No 取 ← 得 ちゃんと加入していた 、 加入する資格が無し、 失業者給付受けられず 加入していたが入社日等がおかしい。 または加入の手続きをしていない 確 ← 認 ← ハローワークへ自己申請 手 社長と連絡が 取れない 続 き →← ← 離 職 ま た ① ② い ず しれ てか 選を 択会 社 と 相 談 ↓ ↓ 会社で加入手続 きをする 出勤簿、給料明細や会社資料(会社案内、HPをプリントアウトしたもの、 営業日報、給与振込みの口座、その他手に入る資料すべて)を集めて最 寄りのハローワークで相談 ハローワークが加入を「裁定」し認める ①「激甚災害法の雇用保険の特例措置」(休業す → る場合の特例措置)により失業者給付を受ける → ※あくまでも一時的な休業。そのため、雇用関係は継 続し、社会保険も継続する ②「災害救助法の適用地域におおける雇用保険 の特例措置(一時的に避難する場合の特例措 → 置)に基づき、失業給付を受給する 「再就職」を前提として、いったん離職。社会保険の資 格を喪失してしまう → 会社が「休業証明書」を 交付する ※「休業開始日」は会社が通常の賃金 を支払えなくなった日(3月12日など) 会社で勤務していた 資料がある(給料明細、出勤簿) Yes は 休 業 手 続 き → ③事業の縮小による解雇(通常の離職) ※特定受給資格者であるため、自己都合離職者 より手厚い給付を受けられる No 会社が「離職証明書」を交付する ↓ (ゴール)失業者給付の 受給手続きへ 個別延長給付で60日、さらにプラス60日が支給される ← ハローワークが「裁定」で 離職証明書を交付される 出勤簿、給料明細以外 の会社資料(会社案 内、HPをプリントアウト したもの、営業日報、給 与振込みの口座、その 他手に入る資料すべ て)を集めて最寄りのハ ローワークで相談 ↑ → まずは会社と話し合って、被災後の収入を確保するために制度を確認することが大切。ハローワークで必ず確認すること ハローワークのコンピューターは全国でつながっており、避難して会社や自宅近くのハローワークに行けなくても、原則として通所可 能なハローワークでどこでも手続きができる。 被災した労働者が自らハローワークに行けない場合は、委任状を準備すれば他者でも確認作業を行ってくれる。ただし、失業者給 付を受ける「認定」については本人が出向かなければならない。 (2011年6月作成)