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再履修者用チェック・シート: あなたはなぜ不合格だったのか?

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再履修者用チェック・シート: あなたはなぜ不合格だったのか?
再履修者用チェック・シート: あなたはなぜ不合格だったのか?
2012 年度 経済入門B
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あなたは講義に継続的
に出席し,集中して話を
聞き,ノートやメモをしっ
かりとりましたか?
YES☆
NO!(出席が
不十分だった)
NO!(イネムリまたは
オシャベリしてしまった)
NO!(ノート・メモの
とり方がわからない)
わからない部分は,早めに
教員に質問したり,本で調
べたりしましたか?
YES☆
NO!(質問
しなかった)
NO!(本で調べ
なかった)
)
試験範囲や試験方式,評価基
準について自分と先生の間に認
識のズレはありましたか?
NO☆
YES!
試験の準備は十分に行な
いましたか?
YES☆
NO!
出来なかったのは,論述です
か,それとも計算ですか?
計算
論述
○前期・後期の始めに,手帳を用いて,1週間・1カ月・半期・1年間の
スケジュールを組み,必要に応じて予定を調整しましょう.
○大学の学問は用語や出来事だけを学ぶのではなく,考え方の切り口
や道すじ,枠組みを講義を通じて学ぶものです.自分が見聞きしたこ
と,思ったことを勝手につなぎ合わせても,決して評価されません.
規則正しい生活のリズムを作りましょう.イネムリの抑制は,夜の深い睡
眠につながります.オシャベリは周りの人の勉強のさまたげになります.
詳しくは,文献1・2を参考にしてください.コツは,
(1)黒板に書いてあることだけでなく,口頭で話したことも書きとる.
(2)内容を整理・分類し,順序付け・関連付けながらまとめる.
(3)先生が強調したこと,自分が疑問に思ったことはメモする.
(4)信頼できる友人と,ノートのとり方の工夫について話し合う.
などです.また,講義終了後に 10 分ほど時間をとってノートを清書しましょう.
○大学では,質問は「理解不足」ではなく「関心の表れ」と受けとられます.
○大学の講義は,高校で学んだ知識以外のことを知らないと理解できない場合が
あります.更に,前回までの内容を理解していることを前提にして話が進みます.
疑問は早めに解決しましょう.
○質問が多い,内容がこみ入っているときは,本を紹介してもらう方法もあります.
○大学の講義は,テキスト以外の参考文献を学生が当然読んでいることを前提に
している場合もあります.(少し前まではそれが主流でした.) また,講義の説
明よりも自分にあった別の説明をしている本が見つかることがあります.
○本を借りる場合,大学図書館か,地元の公共図書館(日本図書館協会HPに
各県の公共図書館の横断検索システムのリンクがあります.)が便利です.
○試験や成績評価に関する情報は,シラバスと講義中のお知らせを直接確認し
ましょう.“伝聞”は誤解のもとです.
○シラバスに書かれている評価基準は大枠のものであり,各トピックスの細かい
要点は,普段,講義をきいていないとわかりません.
○講義に出ていて不安に感じたら,すぐに教員に確認しましょう.
○大学の試験は,一夜漬けでは対応できません.また,短期間に複数の科目の
試験が行なわれるため,十分な時間を用意してください.
○内容が十分に理解できているのなら,復習と解答練習を繰り返しやりましょ
う.書いてまとめたり,人に説明してみたり,そらんじてみたり,いろいろな方法
があります.また,自分にあった説明をしている本を探してみてみましょう.
○信頼できる友人と,試験対策の勉強会を行なう方法もあります.学習グループ
の形成は教員も奨励しています.
○数学が苦手な人は文献3・4が参考になります.経済学への活用例も紹介されています.数学を
少人数で学びたい学生には関連科目を紹介しますので,教員に相談してください.
○論文・レポート式の文章の組み立て方がわからない,言葉づかい(書き出し,つなぎ,説明,意見,まとめ,結び)が
わからない人は,文献1・2・5が参考になります.特に,文献5は,実際の活用例をたくさん紹介しています.
○日本語の作文に自信がない人,迷ってしまう人は,文献6が参考になります.
○勘どころが悪くて的外れになってしまう人は,レジュメやノートだけでなく,関連する本を紹介してもらって,各トピック
スの基本的な論点や切り口(視点),考え方の道すじ・枠組みなどを自分で補強しましょう.
○ライティング技術を授業で学びたい学生に対しては,関連科目を紹介しますので,教員に相談してください.
(裏面も読もう!)
1
入門科目は早めに単位を取得しよう!
知っていますか? 入門科目の単位取得を先送りするリスク
1.だんだんと分からなくなる他の講義: 入門科目は2年次以降の専門科目の基礎です.
入門科目は2年次以降の専門科目の基礎となります.すなわち,2年次以降の講義は,入門科目で話した内
容は理解していることを前提として(つまり,再度説明せずに)行なわれることがあります.また,講義によっては,
複数の入門科目の知識を前提としている場合があります.したがって,入門科目の内容を十分に理解していな
いと,2年次以降の多くの講義が次第にわからなくなります.
2.時間割の組み方に支障が生じる: 楽しみにしていたあの科目・あのゼミが履修できない!?
入門科目は1年次に履修する予定になっています.そのため,2年次以降の時間割では,入門科目と同じ曜
日時限に別の科目が開講されます.すると,「自分のとりたい科目が重なっていて同時に履修できない」という
状況が生じる恐れがあります.また,専門ゼミナールの中には,やはり入門科目と同じ曜日時限に行なわれて
いるものがあります.自分の入ったゼミと入門科目が重なっていると,3年次以降の履修に著しい支障をきたす
恐れがあります.
3.就職活動・卒業への不安が高まる: せっかく内定をとったのに……
多くの学生にとって,3 年次後期と 4 年次前期は就職活動に多くの時間をうばわれる時期です.そのため,
大学の講義に継続的に出席することがしばしば困難となります.その結果,卒業後の進路が決まっているにも
かかわらず,必修の入門科目が不合格となり卒業できない,という学生が発生しています.
誤解していませんか? 成績評価に関するウワサはあてにならない
1.「自分の考え」だけでは評価されない.
大学の講義では,各分野で確立されている考え方の切り口や道すじ,枠組みを身につけ,専門家の見地から
重要とされている様々な意見を学びます.自分の意見を書く場合も,その中で位置づけることが必要です.し
たがって,単に自分が見聞きしたこと,思ったことを勝手につなぎ合わせて答えても,決して評価されません.
2.「再履修者に対する評価は甘い」は根も葉もないウワサ.
シラバスなどで公表される成績評価の基準は,全ての履修者に対して同一に適用されます.したがって,「過
去の履修経験の有無や年次によって評価基準が変わる」ということはありません.
3.「試験を受けた後にも,救済措置はある」は命取り.
毎年,試験が終わった後に「出来が悪かったので,レポート等の救済措置を実施して欲しい」という学生から
の要望があります.しかし,一部の学生に対して特別の措置を講じることは,成績評価の公平性を維持する観
点から到底認められません.
文献リスト
1 専修大学出版企画委員会編『知のツールボックス』専修大学出版局.
2 森靖雄『大学生の学習テクニック』大月書店.
3 水野勝之『入門編 テキスト経済数学』中央経済社.(中高で既に数学が苦手だった人向け)
4 水野勝之『テキスト経済数学』中央経済社.(大学生向け初中級テキスト)
5 浜田麻里他『大学生と留学生のための論文ワークブック』くろしお出版.(多くのゼミで利用されている)
6 本多勝一『新装版 日本語の作文技術』講談社.(有名新聞記者による定番の一冊)
以上
(作成者・是永)
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