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結核 ( けっかく ) 予防 週間 ( しゅうかん )
世界の総人口の 3 分の 1 が結核に 感染している アジア・アフリカ の発展途上国で 結核患者増加中 毎年 940 万人が 新たに結核を発病 180 万人が結核で 命を落としている ア ジ ア ・ ア フ リ カ に お け る HIV ・ エ イ ズ の 増加が結核のまん延を加速させている 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 19.4 12.9 8.6 6.5 5.7 5.6 5.4 5.0 4.5 4.3 結核は 「現代」の 病気なので、 人事ではあ りません! 0.0 ①感染者が高齢化 ②結核対策が十分に行われていない国から入国する人の増加 ③働き盛りの人の発見の遅れ など 結核って過去の 病気だと思って いたけど、そう じゃないのね~ 1950 年(昭和 25 年)頃までの日本では結核がまん延してい たので、現在の高齢者の多くが体の中に結核菌を持っています。 結核は体力が低下するなど、体の抵抗力が弱った時に活動を 始め、発病(症状が出る)します。高齢になると、体力が低下しや すいので、高齢者の患者さんが増えています。 多くの方が知らず 知らずのうちに結核 菌に感染 体力が低下したり、体の 抵抗力が弱った時に症状 が出る 結核菌ってどこにいるの? 結核患者さんの「たん」や、せきやくしゃみをした時に 飛び散る「しぶき」の中にいます。 どのように感染するの? 結核は患者さんがせきをした時に、飛び散るしぶきを肺 の奥深くまで吸い込むことで感染します。ただし、人には 異物を外に出す機能があるので、鼻やのどに菌がひっかか ると感染せず、菌は外に出されます。 また、手を握る、同じ食器を使う、など で感染することはありません。 しぶきはせきで約 1.5m、くしゃみで 約 3m 飛び散るといわれています。 水分を失った菌が空気中をふわふわ とただよいます。 結核菌が鼻やの どでひっかかる と感染しません。 肺の奥深くまで 吸い込まれ、初め て感染します。 結核菌を吸い込んだ人は、全員結核になるの? いいえ、感染しても、免疫力が勝てば発病しません。 しかし、結核菌が免疫力に勝って肺の中で増殖しはじめると、その 場所に炎症が起こり、せきや発熱などを引き起こします。 一般的に、体力や免疫力が落ちている人は、結核菌に感染・ 発病しやすいといわれています。下記に該当する人は注意が 必要です。 ・高齢者 ・ステロイドや抗がん剤を使用している ・糖尿病、じん臓病を患っている ・HIV に感染しているなど 結核ってどんな症状が出るの?かぜに似た症状って聞いたこ があるけど・・・・ 2 週間以上続く 発熱(微熱) たん・血たん 胸 痛 せき 体がだるい 体重減少 その他 ・食欲がない ・寝汗をかくなど の症状もあります 結核になったら、長い期間薬を服用することになるんでしょうか? 治療が終わるまで忘れずに服薬できるか心配です・・・・ 何種類かの薬を組み合わせて、半年~1 年程度飲むことで結核菌を抑え こむことができます。 (治療期間は人によって多少異なります。 ) 医師の指示通りに服薬することが大切です! 症状がおさまり、薬の量を自分で 調整したり、服用をやめたりすると、 薬が全く効かない菌(耐性菌)ができ ることがあります。 医師の指示通りに服用しま しょう。 小樽市保健所の保健師が家庭訪 問等で体調の確認や、相談にのっ ています。治療が終わるまで患者 さんの服薬と治療を 支えます! 2 週間以上続くせき、たん、発熱などの症状がある場合は、早めに 受診しましょう。 周りに感染を広げないために、せきが出る時はマスク をつけましょう。また、インフルエンザなど他の感染症 から身を守るためにもマスクは有効です。 職場健診や結核・肺がん検診で定期的に胸部レントゲン検査を受け、体の 状態をチェックしましょう。 <結核・肺がん検診> 対象:40 歳以上の小樽市民の方(勤務先で検診を受ける機会のない方) とき:水曜日 検診場所:市立小樽病院 料金:無料(年 1 回) 問合せ先 小樽市保健所 保健総務課 電話:0134-22-3115 乳幼児は結核に対する免疫がなく、感染すると重症化する危険があ ります。BCG を接種することで、結核を発病する確率を下げ、子供 の命を守ります。生後 3~6 カ月の間に接種しましょう! 免疫力を維持し、結核菌に負けない体づくりが大切 です!バランスの良い食事と十分な睡眠、 適度な運動を心掛けましょう。 <働く世代の受診傾向> 全国的にみると、結核は働きざかりの世代の間でも発生がありま す。この年代の方(30~59 歳)のうち 3 割の人は、症状が出て から受診するまでに 2 カ月以上かかっている「受診の遅れ」が課題 となっています。 <働く世代の生活と健康状態(一般的な傾向)> ◎健康で、体力もある ◎仕事は充実、多忙 ◎子育て・家事で忙しい ◎多少の体調丌良は我慢する人が多い ◎行動範囲も広く、人と接する機会も多い 症状(2 週間以上続くせき、たんなど)が長期間続いたまま生活 受診の遅れ・・・結核の発見が遅れる!! 家族や職場、友人などに感染が広がる可能性があります! 本人も治療や通院のために仕事を休むな ど負担がかかります。また、結核の発見の 遅れによって、重症化する場合もあります。 ◎ 2 週間以上続くせき・たん・熱(微熱)などの症状がある 場合は、早めに受診しましょう。 ◎ せきが出る時は、マスクをつけましょう。 ◎ 職場健診を忘れずにうけましょう。