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同細目(PDF:62KB)

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同細目(PDF:62KB)
1 足立区建築物衛生指導要領及び
同
細目
足立区建築物衛生指導要領
(目的)
第1条
この要領は、足立区内の建築物に対し、環境衛生上必要な事項を定め、所有者等
に指導助言を行うことにより、良好なる住居環境の確保を図ることを目的とする。
(定義)
第2条
この要領でいう用語の意義は、次の各号に定めるところによる。
(1)
「所有者等」とは、建築物の所有者(建築主)又は建築物の管理について、権限を有
する者をいう。
(2)
「特定建築物」とは、建築物における衛生的環境の確保に関する法律(昭和45年法
律第20号)に定めるもののうちで、興行場、百貨店、集会場、図書館、博物館、美術
館、遊技場、店舗、事務所、研修所、旅館及び学校をいう。
(対象)
第3条
この要領で対象とする建築物は、特定建築物以外の建築物であって、多数の者が
使用し、または利用する建築物であって、延べ床面積が3,000平方メートル以上の
もの。
(環境衛生管理項目)
第4条
環境衛生管理項目とは、「空気環境」「給水」「排水」「清掃」及び「ねずみ・衛生
害虫」とする。なお「空気環境」及び「清掃」について別に定めのあるときは他法令を
優先する。
(行政機関の責務)
第5条
保健所長は、この要領の目的を遂行するため、前条に定める環境衛生管理項目に
基づく、次のことを行う。
(1)建築確認申請時図面審査時において、所有者等に対し指導助言を行う。
(2)建築物を良好に維持管理するための相談に応じ、正しい知識の普及に努める。
(環境衛生管理項目)
第6条
保健所長は、この要領の目的を遂行するため、第4条に定める環境衛生管理項目
について次のことを行う。
(1)保健所長は、前条に基づく事前指導において図面審査を行い所有者等に対し指導助
言を行う。
(2)建築物を良好に維持管理するための相談に応じ、正しい知識の普及に努める。
(委任)
第7条
付
この要領の施行について必要な事項は、細目で定める。
則(3足衛健発第2325号
平成4年3月17日)
この要領は、平成4年6月1日から施行する。
付
則(17足足保生発第386号
平成17年6月21日)
この要領は、平成17年7月1日から施行する。
付
則(26足足保生発第1588号
この要領は、決定の日から施行する。
平成27年3月20日衛生部長決定)
足立区建築物衛生指導要領細目
第1条 足立区建築物衛生指導要領(以下「要領」という。
)第7条に基づく細目は別
表のとおりとする。
第2条 要領第5条第1号に規定する事前指導による図面審査に当たって、保健所長は
別記第1号様式によって審査し、所有者等に対し図面審査時は別記第2号様式により
指導助言を行う。
(様式については別紙のとおり)
別表
第1
1
空気調和・換気設備
空気調和設備を設けるときは、次の基準による。
(1)外気取入(給気口)
①外気導入量
計算書で 25 ㎥/(時・人)以上(住宅:換気回数 0.5 回/時以上の換気量)を導入
する。
②外気取入口の配置
外気の汚染を防止するため、汚染源と十分な距離をとる。
③駐車場からの汚染防止
車場系統の外気取入口、排気口は居室系統と分離する。屋内の自走式駐車場の
場合は、空気が居室に流入しない構造とする。
④給排気ダクトの分離
排気用ダクトと給気用ダクトは別シャフトに設けることが望ましい。
⑤縦ダクトによる外気取入
屋上等から一括して外気を取り入れ、縦ダクトで各階に供給する場合は各階空
気調和機等への外気導入量が十分確保できるようにする。
⑥個別式空気調和機の外気取入
外器量を適正に取り入れられる構造とする。
(2)空気調和機及び関連
①設置場所及び構造
周辺の点検スペースを確保し、保守点検が容易な場所に設ける。また点検清掃
等の作業が容易な構造とする。
②温湿度検知器の設置位置
居室などに温湿度検出器を設けるときは、温湿度が適正に把握できる場所に設
ける。
③風道
系統ごとに点検・掃除のために適切な位置に点検口を設ける。
④空気清浄装置
点検清掃等の作業が容易な構造とする。
⑤受動喫煙防止措置
喫煙場所を設置する場合は、区画した上で適切な排気対策を講じ、喫煙の空気
が居室等に流入しない構造とする。
(3)加湿装置
①設置場所
噴霧式加湿装置にあっては、蒸気や水の噴霧方式は気流と対向方向とし、かつ
十分な噴霧スペースを確保する。
②使用水の水質
衛生的な水を使用する。
(4)全熱交換器
①利用する排気
熱回収は居室排気系統のみとする。
②構造
熱交換エレメントは、点検、清掃、補修等が容易な構造とする。フィルタは室
内側給気部分に設置する。
③中間期の対策
熱交換器を必要としない中間期に使用できるバイパスダクト等を設ける。
(5)冷却塔
①設置場所
居室開口部や外気取入口、他の建築物への影響(騒音・飛散)等のない位置に設
置する。
②構造
・点検、清掃、消毒、冷却水の入替え等の作業が容易な構造とする。
・薬剤注入装置を設置する。
・冷却水の飛散を極力抑えた構造とする。開放式冷却塔は冷却水が飛散しにくい
直交流型の設置が望ましい。
③使用水の水質
衛生的な水を使用する。
(6)シックビル対策
①建築材料、施工管理にシックビル対策を取る。
2
空気調和設備の維持管理は、次の基準による。
(1)外気取入口
①外気取入口が排気、排煙、有害ガスの影響を受けないように確認する。
(2)空気調和設備
①空調機周囲や機械室内を物置化しない。
②定期的にフィルタ、冷温水コイル、排水受け、加湿装置、送風機、自動制御装置
等の点検、清掃等を行う。
③風道は、定期的に点検、清掃し、必要に応じ補修等を行う。
④吹出口・還気口の周囲を常時点検し、障害物があれば除去し適正な換気が確認で
きるようにする。
(3)排気
①厨房グリースフィルタが著しく汚れないように定期的に清掃する。
②排気口については、適切な排気ができるよう定期的に点検・清掃を行う。
(4)冷却塔
①使用開始時及び使用期間中は1月以内ごとに1回、定期的に冷却塔及び冷却水の
汚れの状況を点検し、必要に応じ冷却塔の清掃及び換水を実施する。
②冷却水の水質管理を適切に行う。必要に応じ殺菌剤等を加えて微生物や藻類の繁
殖を抑制する。
第2
1
給水設備
給水設備を設けるときは、次の基準による。
(1)貯水槽
①容量
受水槽の容量は1日使用水量の 4/10∼6/10、高置水槽の容量は 1/10 を標準とす
る。
②設置場所
衛生上支障なく、保守点検が容易にかつ安全に行える場所に設ける。
③点検スペース
周囲は六面からの保守点検が容易に行えるよう十分なスペースを確保する。
④貯水槽室の付帯設備
換気設備及び照明設備を設け、かつ床面の排水に支障のない構造とする。
⑤点検、清掃が容易な構造
・清掃時において支障なく給水が行えるよう、2槽式とすることが望ましい。
・点検、清掃が容易な構造とし、水槽底部は勾配 1/100 を標準とし、吸込みピット
等を設けて完全に水抜きができる構造とする。
⑥消防用水槽
消防用水槽と兼用しない。
⑦停滞水防止構造
貯水槽の給水口と揚水口とは対称位置に設ける。また貯水槽の容量が大きい場合
は、う回壁を設ける。
⑨マンホール等
マンホールの直径は 60cm 以上で防水型、鍵付とし、衛生上有効に立ち上げる。
屋外に設ける場合は、マンホールは密閉かつ堅固な構造とし、樹脂製のものにあっ
ては二重ぶたとする。
⑩槽上部及びふたの勾配
貯水槽の天井及びふたは汚水等の滞留を防止するため適当な勾配をとる。
⑪吐水口空間
・オーバーフロー管の口径は、給水管の呼び径の 1.4 倍以上とする。
末端との吐水口空間を確保する。
・給水管の呼び径と吐水口空間及び近接壁の距離は、平成 24 年 9 月 6 日付け厚生
労働省令第 123 号による。
⑫排水口空間
オーバーフロー管及び水抜管は分離させるとともに、それぞれ排水口空間を確保
する。
⑬汚染防止の措置
・上部に排水管等汚染のおそれのある設備を設けない。
・貯水槽内部には飲料水以外の配管設備を設けない。
⑭防虫網
オーバーフロー管及び通気管の末端開口部には、耐蝕性の防虫網を設ける。
⑮非常用給水栓等
貯水槽などには原則として非常用の給水栓を設ける。
(2)給水管
①配管スペース
点検、補修等が容易に行なえる十分な広さを確保する。
②クロスコネクション禁止
給水設備以外の管、その他の設備とは直接連結させない。
③汚染防止の措置
貯水槽の上部に排水管等汚染のおそれのある設備を設けない。貯水槽内部には飲
料水以外の配管設備を設けない。
④直結栓の設置
建築物には、貯水槽の清掃を支障なく行えるよう原則として直結水栓を設ける。
(3)逆流防止の措置
①吐水口空間
雑用水槽、消防水槽等の非飲用系統に上水を給水する場合は、有効な吐水口空間
を確保する。なお、吐水口空間が確保できない場合は、逆流防止性能や不圧破壊性
能を有する機器の設置等、逆流防止のための有効な措置を講ずる。
②散水栓
散水栓は床埋め込みとせず、壁付又は立ち上げ型とする。また、自動潅水装置や
ホース等を常時接続する給水栓には、逆流防止性能や負圧破壊性能を有する機器の
設置等、逆流防止のための有効な措置を講ずる。
(4)給湯設備
①給湯システム
使用頻度の低い給湯設備は中央式とせず、局所式とする。
②中央式給湯設備の設置場所
点検、清掃が容易な場所に設置する。
③中央式給湯設備の構造
・貯湯槽は、清掃用の排水弁や槽内の湯の温度を均一にするための装置を設け、適
切な位置に温度計を取りつける。
・加温装置は、レジオネラ属菌の増殖を抑制できる能力(槽内で 60℃以上、末端
で 55℃以上)を有するものとする。
・配管系統は、循環水の温度を均一に保持するための定流量弁等を設置する。なお、
返湯温度を把握するため温度計を取り付ける。
④膨張管
中央式給湯設備の膨張管は単独配管とし、高置水槽又は補給水槽に接続しない。
(5)直結増圧給水
・衛生上支障なく、保守点検が容易に行なえる場所に設置する。
・東京都給水条例に基づく届出を水道局へする。
(6)循環式浴槽
①レジオネラ属菌を抑制するため有効な塩素消毒装置を設置する。エアロゾルが発
生する設備を設けない。
2
給水設備の維持管理は、次の基準による。
(1)貯水槽
①貯水槽は毎年1回以上定期的に清掃する。
②貯水槽の周囲・本体並びに防虫網の破損の有無を定期的に点検する。
③貯水槽室は物置等他の用途に使用しない。
(2)給水器具等
①末端給水栓における水の色・濁り・臭い・味等の異常の検査及び残留塩素の測定
を定期的に行う。
②ウォータークーラーは、毎日1回使用開始前に5分間通水し、毎月1回冷水タン
クを洗浄する。
③家庭用浄水器は、カートリッジの取り替えをなるべく早く行う。又長時間停止後
に使用するときはしばらく通水した後に使用する。
(3)簡易専用水道
①水道法に基づく簡易専用水道の管理基準に基づき管理を実施し、その記録をして
保管する。
②年1回、厚生労働大臣の登録検査機関による管理状況の検査を受ける。
(4)給湯設備
①貯湯槽等に滞留している湯水を定期的に排水するとともに、1年に1回以上、貯
湯槽等の清掃を実施する。
②循環式の中央式給湯設備では、設備全体に湯水が均一に循環するように循環ポン
プや流量弁を適切に調整する。
③貯湯槽は、湯温を 60℃以上、末端で 55℃以上に保つようにする。
(5)増圧直結給水方式
①定期点検を年1回以上受ける。
(6)循環式浴槽
①浴槽水を少なくとも1年に1回以上水質検査を行い、レジオネラ属菌に汚染され
ていないか否かを確認する。ただし、浴槽水を毎日完全に換えることなく使用する
場合は、検査の頻度を高める。
②浴槽水は毎日完全に換えることを原則とし、これにより難い場合であっても最低
でも1週間に1回以上完全に換える。
③ろ過器内は最も生物膜や汚れが付着しやすいので、1週間に1回以上適切な消毒
方法で生物膜を除去する。
④浴槽水の消毒は塩素系薬剤を使用し、遊離残留塩素濃度で 0.2∼0.4mg/ℓ程度に
保ち、最大で 1.0mg/ℓを超えないように努める。
(7)汚染時の措置
給水施設に汚染事故が発生し、飲料水が汚染されたとき又はその恐れがあるとき
は、直ちに保健所長に通報するとともに、次の事を行う。
・当該施設の利用者に事故の発生を周知するとともに、給水停止・利用制限等の措
置をとる。
・速やかに汚染の原因を除き、当該施設の復旧を図る。
・給水停止等の措置をとった場合には代替水を確保する。
・当該施設が復旧した後は、水質検査を行って飲料水の安全を確認してから給水を
開始する。
第3
1
雑用水設備
使用基準
雑用水の原水を考慮して水洗便所、散水、修景、清掃等の用途に使用する。ただし、
用途に応じた水質を確保する。
2
雑用水設備の構造設備は、次の基準による。
(1)雑用水設備の全般的構造
①設置場所
雑用水貯水槽等の給水設備は、点検、清掃が容易な場所とする。
②補給水
他からの補給水が確保できる構造とする。ただし、工業用水等他から供給を受け
る場合はこの限りでない。また、飲用系から補給する場合は、飲用系に逆流しない
構造とする。
③誤飲防止及び配管の識別
・雑用水の給水栓は、誤欽、誤使用を防止する構造とする。
・雑用水の給水管は、他の配管との識別できるように色別等で表示する。
④水質検査に供する水栓
末端には、水質検査を適正に実施することができる位置に検水栓を設ける。また、
検水栓には、水質検査に当たり、配管内の対流水を除くための排水設備を設置する。
⑤臭気等の対策
再生処理施設を設ける時は、臭気等が他に影響を与えぬよう区画し、専用の給排
気設備を設ける。
⑥便器
雑用水を用いる便器には、手洗い付きの洗浄用タンクを使用しない。また、洗浄
装置付き便座を使用する場合は、洗浄装置には飲料水を使用する。
(2)雨水利用
①集水場所
雨水の集水場所は、原則として屋根及び人の出入のない屋上とする。
②集水及び処理施設
集水場所には、集水時に落葉、砂等の混入防止できる構造とする。また、砂等が
混入する場合には、必要に応じて初期雨水の排除設備やスクリーン、沈砂槽、塩素
消毒設備、ろ過装置を設置する。
③余剰雨水の排除
雨水利用施設には、雨水集水の際に生じる余剰雨水を排除するため、公共下水道
等への有効な排水設備を設ける。
(3)修景施設
①エアロゾル飛散防止
修景施設のうち、水を循環して使用し、かつエアロゾルの発生や建築物の利用者
が接触するおそれがある場合には、消毒装置やろ過装置を設ける。
②貯水槽部分の構造
修景用水の貯水部分には排水設備を設ける。
3
雑用水設備の維持管理は、次の基準による。
①水質に応じた用途に使用している。消毒が必要な用途の場合は検水し、末端で
0.1mg/ℓ以上の残留塩素濃度があることを確認し記録する。
②雑用水を誤飲しないように表示等の確認をする。
③雑用水槽、配管設備、塩素消毒機等の整備を定期的にする。
④発生する汚泥等は、法令に基づいて適切に処理する。
⑤供給する雑用水が健康を害するおそれがあることを知ったときは、直ちに給水を
停止する。
⑥関係者に周知するとともに、原因の排除その他適切な措置を講ずること。
第4
1
排水設備
排水設備を設けるときは、「建築物における排水槽等の構造、維持管理に関する
指導要綱」(平成 16 年 12 月 28 日付け環改計第 298 号、東京都)に準じ、次の基準に
よる。
(1)排水槽
①汚水、雑排水槽等の分離
汚水、雑排水は、汚染・汚濁負荷が高く水質が異なるため、理由なく合併しては
ならない。また、湧水についても分離した槽とする。
②槽の容量
悪臭発生等の防止のため、過大としない。
③構造
・槽の内部は不浸透耐水材料を使用し、漏水しない構造とする。
・槽の底部には吸込みピットを設け、吸込みピットはポンプケーシングの外側及び
底部からの間隔を 20cm 程度とする。
・排水ピットに向け 1/10∼1/15 の勾配をとる。
・槽内の入隅部は汚物等の除去が容易に行える構造(R取り等)とする。
・マンホールは直径 60cm 以上防臭型とし、各槽ごとに点検、清掃が容易に行える
位置に2箇所以上設ける。マンホールの直近の槽内には清掃のためのタラップを設
け、多目的フック等も設置する。
・排水槽等は臭気漏れのない構造とし、外気に直接開放した通気装置を設け、末端
開口部には耐蝕性防虫網を取り付ける。
④悪臭・腐敗防止
排水調整槽や負荷の高い排水槽には、ばっ気・撹絆併設装置等、悪臭・腐敗防
止のための有効な措置を講ずる。
⑤排水ポンプ
・排水用ポンプは2台以上設ける。
・排水ポンプの始動位置が規定水位となるような制御装置やタイマーを設置する。
・ポンプ室には換気設備および照明装置を設ける。
(2)排水管
①点検口・掃除口
排水管は、掃除口を設ける等、保守点検が容易に行える構造とする。
②排水口空間
機器等からの排水は間接排水とし、排水口空間を確保する。
④雨水排水立管
雨水排水立管は、汚水排水管若しくは通気管と兼用せず、又はこれらの管に連結
しない。
(3)排水トラップ
排水管内の臭気・害虫等の移動を有効に阻止することができる構造とする。
(4)通気管
①排水トラップが破封しないよう、通気管を適正に設置し、その開口部には防虫網
を設ける。
②汚水の流入等により通気が妨げられないようにする。
(5)阻集器
①設置
排水中の油脂、厨芥、ガソリン、土砂等が含まれる場合は、有効な位置に阻集器
を設ける。
②構造
排水中の油脂、厨芥、ガソリン、土砂等が有効に分離できる性能を有し、かつ器
内の清掃が容易に行える構造とする。なお、飲食店舗等で、厨房用阻集器を設置す
る場合は、当該機器を設置することに支障のない床構造とする。
③設置場所
日常の油脂の採取、清掃等の保守、点検が容易に行える場所に設ける。
(6)ディスポーザ排水処理
①「ディスポーザ排水処理システムに関する取扱要綱」
(平成 14 年下業排第 109 号)
により、設置の基準を遵守すること。
②新設又は改装するときは、東京都下水道条例施行規程(昭和 37 年東京都下水道
局管理規程第号)に基づく届出をすること。
2
排水設備の維持管理は、次の基準による。
(1)排水槽等
①排水槽等及び排水ポンプの付帯設備は、定期点検を実施し、必要に応じて補修
を行う。
②排水槽等は定期的に清掃し、汚水等残留物質を除去すること。また、排水の水
質、水量及び排水槽等の容量等に応じて清掃の回数を増やす。
(2)排水管、通気管
①排水管、通気管は、定期的に損傷、錆、腐蝕、詰まり、漏れ等を点検し、必要
に応じて補修する。
(3)阻集器、排水トラップ
①捕集物は使用日ごとに除去し、定期的に清掃を行う。
②使用日ごとに阻集器内部を点検し、沈殿物、スカム等の浮遊物、悪臭、詰まり
等を調べ、設備の破損等があれば補修を行う。
③封水深が適切に保たれているか確認し、必要に応じて適切な措置を講ずる。
④トラップ内の沈殿物等による悪臭の発生、スケールの有無等を確認し、必要に
応じて清掃する。
第5
1
再利用対象物保管設備及び廃棄物保管設備
再利用対象物保管及び廃棄物保管設備の構造設備は次の基準による。
(1)事前協議
① 清掃担当部署と事前打合せをする。
(2)構造設備
①収集・搬出入が容易に行なえる場所で、十分な広さを有する。
②廃棄物、再利用対象物、医療廃棄物の保管場所に区画し、ごみを分別保管できる
構造とする。
③ 床、周壁(腰壁程度)は不浸透材とする。また、カラス、ネズミ、野良猫等の食
害被害を防ぐための措置を講ずること。また、防虫・防そ構造及び換気、給水、
排水等の設備を設ける。
2
ごみの保管場所の維持管理は、次の基準による。
①清掃は適宜行い、常に清潔に保つようにする。
②ごみは、可燃ごみと不燃ごみに分別して保管する。
第6
1
ねずみ・衛生害虫対策
防虫・防その構造設備は次の基準による。
(1)窓や通風口には衛生害虫侵入防止のための網戸を設置する、ねずみに対しても
建築物内部に侵入しないような構造とする。
(2)給排水管、配電管等を床、天井、側壁等を貫通させる場合には、その接点に座
金を取り付ける。
(3)出入口ドア下部の隙間は、ねずみが通過できない幅に金属板等を張った自動開
閉装置を設ける等、防そに有効な措置を講じる。
(4)排水口、排気口等が外部と接する場所には、耐蝕性で堅固な金属網等の防虫・
防そに有効な措置を講ずる。
2
ねずみ・衛生害虫対策の維持管理は、次の基準による。
(1)保守点検を常時行い、建物内外でのねずみ・衛生害虫の繁殖を未然に防止する。
(2)殺虫、駆除は、適正な薬剤を用いて建物全体で統一的に行うことが望ましい。
(3)殺虫剤を使用するときは、事故やトラブル防止のため事前に周知する。
第7
竣工時の引渡しにあたって
(1)図面整備
①建築業者は竣工時に所有者へ次の竣工図面を引き渡す。
・配管図・立面図・断面図・平面図
・空調系統図・ダクト図・空調設備機器一覧表
・給排水系統図・貯水槽と排水槽詳細図・給排水設備機器一覧表
(2)給水関係
①所有者は建物を使用する前に次のことを確認する。
・質検査を実施し、飲料適を確認する。
・受水槽の有効容量が 10 ㎥を超える場合は、保健所へ簡易専用水道の給水開始
届を提出する。
(3)シックビル対策
①建築業者はシックビル対策として竣工時に次の確認を取る。
・竣工後、十分な養生期間を確保し換気を実施する。
・竣工時に空気環境の検査をする。
・利用者に換気の励行を伝える。
付
則(26足足保生発第1588号
この要領は、決定の日から施行する。
平成27年3月20日衛生部長決定)
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