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ロシア:プーチン大統領委員会で、石炭産業をテーマに討議

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ロシア:プーチン大統領委員会で、石炭産業をテーマに討議
ロシア:プーチン大統領委員会で、石炭産業をテーマに討議
現地報道によれば、8 月 26 日プーチン大統領はロシア最大の産炭地であるケメロヴォ州
で、燃料エネルギー産業及び環境安全戦略大統領委員会(注)第 4 回会議を開催し、ロシア
の石炭産業再編、石炭国内市場の発展、輸送インフラ近代化などについて協議した。昨年 1
月 24 日に同じ会場で行われた石炭産業に関する会議では、「2030 年までの石炭産業長期発
展プログラム」が承認されている。
今会議冒頭で大統領は、低下を続ける国内市場の発展、輸出維持、極東地域における石炭
発電設備建設、石炭業界の労働安全性向上、石炭高度利用技術などを課題として指摘すると
ともに、石炭の新規プロジェクトや開発困難な地域のプロジェクトに関して、石油開発同様、
地下資源採掘税の免・減税措置などを検討すべきであると述べた。他方、石炭企業に対して
は、利益や税金がオフショアではなくロシア国内に残るべきであると苦言を呈した。
続いてノヴァク・エネルギー大臣が、石炭産業の現状、石炭産業長期発展プログラムの遂
行状況、及び成長見通しなど、詳細な報告を行った後、東シベリア・極東で活動する石炭企
業 OJSC Tugnuisky Open Pit(SUEK 傘下)、Yakutugol(Mechel 傘下)、Tuva Energy &
Industrial Corporation(TEPK)代表がビデオコンファレンス形式で発言した他、SUEK、
Kuzbasrazresugol 代表、ロシア鉄道社長、ロシア石炭産業労働組合代表などが、実績や現
状の問題点などを述べて議論が行われた。出席者の多彩な顔ぶれに加え、会議開始から終了
まで全発言の速記録が大統領府 HP に掲載されるなど、ロシアが石炭産業に力を入れている
様子がうかがえる。
(注)2012 年 6 月 14 日付大統領令により設置された大統領附属委員会。Rosneft セーチン
社長が事務局長を務め、政府代表の他、大手石油ガス・電力・鉄道企業代表がメンバーに連
なる。ドヴォルコヴィッチ副首相が委員長を務める燃料エネルギー産業、鉱物資源再生、及
び経済エネルギー効率向上の諸問題に関する政府委員会とは別のもの。石炭企業代表は大統
領委員会メンバーではないが今回の会議に招待者として参加した。
(モスクワ
屋敷真理子)
おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すもので
はありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能
性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレ
ポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガ
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