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水戸医療センターと常磐大学との看護職者の養成に関する協力合意
2016.8.1 発刊 基本理念 私たちは地域の人々より 信頼されるよう日々研鑽し、 安全で良質な医療を提供します vol.70 基本方針 ◦患者さんの権利、尊厳を守ります ◦救急医療、災害医療の充実に貢献します ◦良質で専門性の高い医療を安全に提供します ◦医療従事者、医学生、看護学生の教育研修に努めます ◦医療連携を強化し地域医療に貢献します ◦臨床研究を積極的に推進します ◦健全な病院経営を心がけます 水戸医療センターと常磐大学との看護職者の養成に関する協力合意について 管理課長 福原 栄二 水戸医療センターは、附属桜の郷看護学校におい 開校して、さまざまな歴史を刻んで、看護師養成に て、看護師の養成を行って参りました。しかし、今 貢献してきた学校が閉校することは寂しいことです 後益々複雑化、高度化する医療に対応出来る専門職 が、看護大学としてなお一層の質の高い看護教育の を育成するため4年生の看護大学に移行することで、 充実・発展と、これに関わる人材育成を行い、地域・ より医療の質の向上に貢献できる人材の育成、確保 社会のニーズに応えられるものと確信しております。 を図っていきたいと考えました。 今後ともご支援・ご協力をお願い申し上げます。 昨年、附属桜の郷看護学校の土地、建物を賃貸借 して看護大学誘致の公募を行い、その結果水戸市内 に所在する学校法人常磐大学に決定し、看護学部(仮 称)を開設する準備を進めることとなりました。 平成28年6月23日(木)、水戸医療センター院長 と常盤大学理事長により、附属桜の郷看護学校の土 地、建物の賃貸借契約を締結し、看護職者の養成に 関する協力合意として記者発表を行いました。これ により、桜の郷看護学校は平成29年度の入学生が最 後となり、平成32年3月をもって閉校となります。 常磐大学は入学定員80名程度で平成30年4月開講 予定としております。 昭和40年4月 国立水戸病院附属看護学校として 1 vol.70 発刊 2016.8.1 【 部 門 紹 介 】 薬 剤 部 副薬剤部長 伊東 秀幸 薬剤部では、病院内における医薬品の供給をはじ ています。さらに、抗がん剤治療について特別な研 め、医師・看護師その他の医療スタッフとともに各 修を受けた、「がん薬物療法認定薬剤師」を中心に 種チーム医療に参画し、薬物療法に積極的に関わっ 患者さんに効果や副作用、副作用が発現した際の対 ていくことで医薬品の適正使用を推進しています。 応の説明を行うなど、がん治療に深く関われるよう 各病棟には専任の薬剤師を配置し、入院患者さん 体制を整えています。 へのお薬の説明や入院前に服用していたお薬と入院 後に処方されたお薬との飲み合わせに問題ないかを 確認しています。 (抗がん剤無菌調製) 病院外での活動としては災害医療支援にも貢献し ています。昨年の関東・東北豪雨で被災した常総地 (お薬説明風景) 区や本年4月の熊本地震で被災した熊本県益城町に さらに、お薬の効果が十分に出ているか、副作用 おいて、医師・看護師等とともに医療救護班を編成 が出ていないか等を確認し、お薬の安全使用に努め し、避難所等で被災者の方への健康状態の聞き取り、 ています。 医師への処方支援、調剤業務及び診療所や保険薬局 当院は地域がん診療連携拠点病院としてがん治療 との連携を図るなど幅広い活動を行いました。 に積極的に取り組んでいます。薬剤部は安全ながん 私たち薬剤部は患者さんに安心して医薬品を使用 化学療法を行うために外来・入院すべての注射抗が してもらえるよう日々の薬剤業務に取り組んでいま ん剤について用法・用量の確認と無菌調製を実施し す。 2 2016.8.1 発刊 vol.70 検査データの見方について 副臨床検査技師長 梶原 弘通 外来採血室でよく患者様に、「今日は何の検査が 味を示してくれるようにお届けしたい冊子を紹介し あるの?」って聞かれます。 たいと思います。 我々スタッフは、採血管を手に取りながら「肝機能 冊子の名前は「なるほど・ザ・検査 ミニ知識」 検査、腎機能検査、貧血の検査と糖尿病の検査があ といいます。 りますね」って一連の検査についてお伝えします。 国立病院臨床検査技師会で発行した検体検査につ 患者様は「あっ、そうですか!」って答えますが、 いて検査項目名と検査説明を判りやすく記した小冊 それで検査結果の事について追及して聞いてこられ 子です。 る患者様はほとんど居りません。 冊子の見方としてはじめに検体検査の説明があり 私は、個人的に続けることがあります。「検査結 ます。 果はきちんと先生に聞いてくださいね」っと…。そ 尿検査なのか、便検査、血液検査(血液、凝固、 の後患者様が果たして、ご自分の検査結果に対して 蛋白、肝機能、膵臓、心機能、腎機能、電解質、鉄 興味を示し、また気にかけてきちんと担当医に聞い 分、糖代謝、脂質、免疫、腫瘍マーカー、ホルモン、 ているかどうかは分かりませんが。少しでも検査結 感染症、血液型)、なのか、細菌検査、結核菌検査 果に対して興味を示すことが出来たなら、この国の なのかに分かれて説明がされています。 生活習慣病は軽減されるのではないかと思います。 次に採血時の注意点、尿や便の採り方と生理検査 また、検査内容や検査項目に対してあまり興味を (心電図検査、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検 示さないのは、検査項目名が意味不明な横文字で、 査、尿素呼気試験)についての説明があります。 手にした検査結果についても高いのか低いのか、良 外来採血室の窓口に「ご自由にお持ちください」 いのか悪いのか、分からない部分が多くあるからだ と置いてあります。 と思います。 どうぞ来院の際には、手に取ってご自身の検査結 そこで今回「news 水戸医療センター」に掲載 果とご参照頂き、診察の待ち時間等にご利用くださ する機会を得ましたので、患者様が検査に対して興 い。 栄養・食事プチ情報 第47回 水分補給 夏も本番を迎え、暑い日が続きますね。 の清涼飲料水です。これらの多くは、 暑いとき、人間は汗をかくことで体温を調節してい 100mLあたり5~10g程度とかなり多くの糖分を ます。汗をかいたまま水分補給をしないと、めまいや 含んでいます。知らず知らずのうちに過剰な糖分を 頭痛など脱水の症状が現れ、放っておくと熱中症や 摂取することになり、血糖値が上がります。それに 脳梗塞などの命にかかわる病気の危険性が増えます。 より、またのどが渇いて清涼飲料水を飲むという悪 日常生活では食事以外に約1Lの水分を摂取する 循環に陥ってしまいます。また、コーヒーやアル ことが必要だといわれていますが、暑くなると汗を コールには利尿作用があります。たくさん飲んでし かくので必要な水分の量が増えます。年齢を重ねる まうと、飲んだ以上に尿として排泄されてしまうの と、のどの渇きを感じにくくなるの で、水分補給はお茶や水がおすすめです。 で、意識してこまめに水分補給をしま 腎臓や心臓の病気で水分制限をしている方 しょう。この際に気をつけてほしいの は、医師または管理栄養士にご相談ください。 は、ジュースやスポーツドリンクなど 3 vol.70 発刊 2016.8.1 医療連携紹介 当院との医療連携登録医療機関を紹介するコーナーです 医療法人 博仁会 院長 志村大宮病院 鈴木 邦彦 理事長・院長 鈴木 邦彦 常陸大宮市上町313 TEL:0295-53-1111 (代表) /0295-53-7206 (地域医療連携センター) 水戸医療センターとは、長年にわたり緊密に医療連 携をさせていただいており、心より感謝申し上げます。 医療法人 博仁会は茨城県北西部の地域医療を65年 にわたり担い続けてまいりました。さらに当法人を中 核に、社会福祉法人や学校法人からなる志村フロイデ グループは、医療資源が不足している当地域において、 地域包括ケアを本格的に実践し、近年その取り組みが 評価されてきております。 平成15年に回復期リハビリ病棟「スイス館」を開設 しましたが、これまで回復期のリハビリテーションを 必要とする患者様を数多くご紹介いただいております。 平成27年4月には志村大宮病院新本館「ドイツ館」 が オープンし、同年6月には、常陸太田・ひたちなか二 次保健医療圏で初めての緩和ケア病棟である「エーデ ルワイス病棟」20床も開設いたしました。「エーデル ワイス病棟」は、早いもので開設以来1年がたちまし たが、患者様とご家族様のこころとからだの痛みを和 らげ、その人らしく生きることをスタッフが一丸と 新本館 ドイツ館正面 なって支援しております。県内はもとより、東京都 内、関東一円からのご紹介もいただいております。ド イツ館1階には「総合相談センター・総合緩和ケアセ ンター」があり、入退院のご相談、緩和ケアのご相談、 医療介護のご相談など、様々なご相談をお受けしてお ります。ワンストップのご相談を心がけておりますの で、お気軽においでください。 また、病院周辺には、サービス付き高齢者向け住宅 や総合在宅サポートセンター、フロイデリハビリ公園 も新設され、「病院を中心としたまちづくり」にも取 り組んでおります。今後も地域の皆様のお役に立てま す様努めてまいります。 内科診察時間の ご 案 内 中庭から見たドイツ館 ※内科以外についてはお問い合わせください。 午前 受付時間 午後 9:00~12:00 2:30~6:00 (月・水・金) 2:00~5:30 (火・木) 2:30~5:30(土) 緩和ケア「エーデルワイス病棟」 ディルーム(ドイツ館E階) 発行責任者⃝院長 山口 高史 編集責任者⃝事務部長 阿藤 祐一 印刷⃝㈱高野高速印刷 独立行政法人 国立病院機構 水戸医療センター 〒311-3193 東茨城郡茨城町桜の郷280番地 [URL] http://www.hosp.go.jp/~ mito-mc/ 4