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3月9日第2日 - 紋別市ホームページ

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3月9日第2日 - 紋別市ホームページ
平成28年第1回紋別市議会定例会会議録(第2日)
1
開会日時
平成28年3月9日(水)
開会午前10時00分
2
議事日程
日程第1
3
一般質問
質問順位
1番
宮
川
正
己
君
2番
石
田
久
就
君
3番
鈴
木
敏
弘
君
出席議員(16名)
議
長
柴
田
央
君
副議長
阿
部
秀
明
君
1番
阿
部
徳
明
君
2番
宮
川
正
己
君
3番
藤
田
孝太郎
君
4番
野
村
淳
一
君
5番
梶
川
友
子
君
6番
横
内
寿
治
君
7番
加
藤
裕
貴
君
8番
青
木
邦
雄
君
9番
青
田
輝
智
君
10番
阿
部
徹
君
11番
山
中
憲
一
君
12番
石
田
久
就
君
14番
飯
田
弘
明
君
15番
鈴
木
敏
弘
君
一
直
君
4
欠席議員(なし)
5
説明員
市
長
総 務 部 長
兼行財政改革推進室長
保健福祉部長
兼臨時給付金対策室長
産 業 部 長
兼木質バイオマス火力発電所推進室長
宮
川
村
井
佐
藤
良
久
一
君
副
市
長
棚
橋
毅
君
市民生活部長
小
石
等
君
祐
君
保健福祉部次長
長谷川
恒
君
稲
葉
宏
剛
君
野呂田
厚
司
君
建 設 部 長
兼広域公園推進室長
兼広域病院連携推進室次長
兼まちづくり推進室次長
高
嶋
靖
欣
君
水 道 部 長
加
川
安
明
君
広域病院連携推進室長
久保田
政
弘
君
観光交流推進室長
寺
井
志
郎
君
まちづくり推進室長
大
月
茂
君
行財政改革推進室次長
尾
形
勝
己
君
紋別地区消防組合
事務連絡室長
菊
地
誠
二
君
庶 務 課 長
兼行財政改革推進室参事
若
原
喜
直
君
庶務課参事
大
屋
洋
一
君
秘書課参事
佐
藤
健
吾
君
財 政 課 長
牧
野
昌
教
君
企画調整課長兼参事
富
樫
豪
志
君
環境生活課長
清
水
博
昭
君
欣
也
君
社会福祉課参事
豊
田
雅
晴
君
誠
君
介護保険課長
山
本
晃
男
健康推進課参事
佐々木
律
広域病院連携推進室参事
商工労働課長兼参事
兼産業部参事
木質バイオマス火力発電所
推進室参事
西
田
高
橋
技
監
徳
正
飯
田
内
田
君
社会福祉課長
兼臨時給付金対策室参事
児童家庭課長
兼臨時給付金対策室参事
介護保険課参事
仲
条
憲
明
君
子
君
保健福祉部参事
兼広域病院連携推進室参事
大
野
貴
光
君
尚
市
君
水 産 課 長
奈
良
憲
一
君
秀
明
君
農政林務課長兼参事
石
田
明
久
君
君
観光交流推進室参事
兼港湾課参事
山
本
隆
博
君
修
一
- 15 -
観光交流推進室参事
黒
まちづくり推進室参事
林
土 木 課 長
兼広域病院連携推進室参事
鈴
行財政改革推進室参事
木
主
税
君
観光交流推進室参事
高
橋
信
好
君
真
司
君
まちづくり推進室参事
鈴
木
保
智
君
木
英
樹
君
都市建築課長
兼広域病院連携推進室参事
兼広域公園推進室参事
森
谷
裕
一
君
小
林
昌
史
君
庶務課庶務係長
細
川
貴
志
君
長
齋
藤
房
生
君
教 育 部 長
兼教育施設建設推進室長
尾
形
勝
己
君
教育施設建設推進室次長
稲
葉
宏
剛
君
教育施設建設推進室次長
高
嶋
靖
欣
君
学 務 課 長
兼教育施設建設推進室参事
小
林
昌
史
君
教育施設建設推進室参事
森
谷
裕
一
君
小笠原
昭
廣
君
斉
藤
博
哉
君
事 務 局 長
吉
野
久
寿
君
事務局次長
浜
屋
武
志
君
議 事 係 長
渡
辺
幸
路
君
議
石
川
修
平
君
般
質
問
通
告
○教育委員会
教
育
○農業委員会
事 務 局 長
○監 査 委 員
6
議会事務局出席職員
一
質問順位
1
番
宮
川
正
己
事
君
1.宮川市政3期目における取組みについて
(1)これまでの取組み実績について
(2)「3つの再生」の現状認識と今後の方針について
2.市政執行方針等について
(1)TPP協定発効による本市への影響と今後の対策について
(2)平成28年度市建設工事の地元発注について
(3)本年4月から変更される「介護保険サービス」について
(4)障害者の就労支援対策について
(5)紋別市教育大綱について
(6)魅力ある地元高校づくりについて
(7)移住施策について
(8)市職員の人材育成について
3.平成28年度、地方財政対策と市財政の展望について
(1)地方交付税減額計上の要因と影響額について
トップランナー方式導入に対する市の対応と取組みについて
(2)市債償還の見通しについて
(3)財政調整基金の見通しについて
質問順位
2
番
石
田
久
就
君
1.市政執行方針について
- 16 -
係
(1)「確かな産業を育てるまちづくり」について
①中心市街地について
②観光について
③雇用について
(2)「安心して健やかに暮らせるまちづくり」について
①救急医療について
②子育て支援について
③障害者福祉について
④介護保険事業について
(3)「快適な環境で暮らせるまちづくり」について
①防災について
(4)「いきいきと学び続けるまちづくり」について
①学校給食センターについて
②青年の家について
(5)「オホーツクの個性を活かした交流のまちづくり」について
①移住対策について
②オホーツク紋別空港の利用促進について
2.一般廃棄物の収集運搬について
(1)現在の収集運搬の体制と処理状況について
(2)ゴミの分別の状況について
(3)郊外地域における資源ごみの回収について
3.消防団について
(1)消防団員数の状況について
(2)消防団の主な取り組みについて
(3)消防団による救命活動について
質問順位
3
番
鈴
木
敏
弘
君
□平成28年度市政執行方針について
1.確かな産業を育てるまちづくり
①農業について
②林業について
③漁業、水産加工業について
④観光について
2.安心して健やかに暮らせるまちづくり
①障害者就労支援施設「植物工場」について
②障害者就労受け入れ民間企業への助成制度創設について
③高齢者福祉について
- 17 -
3.快適な環境で暮らせるまちづくり
①廃屋・空き家除却工事助成制度の利用状況について
②市内空き家状況調査について
③防災について
④消防について
4.いきいきと学び続けるまちづくり
①西紋地区幼児療育センターの現状について
5.オホーツクの個性を活かした交流のまちづくり
①避暑地化について
②上藻別駅逓付近の休憩便益施設整備について
- 18 -
午前10時0分
○議長(柴田
央君)
開会
ただいまより本日の会議を開きます。
本日の出席議員数は、ただいまのところ16名であります。よって、開議の定足数に達しましたので、これ
より休会前に引き続き会議を開きます。
本日の会議録署名議員には、1番阿部徳明君、6番横内寿治君の両君を指名いたします。
ここで事務局職員より諸般の報告を申し上げます。
議事係長。
○議事係長(渡辺幸路君)
ご報告を申し上げます。
まず、本日の配付文書でございますが、本日の議事日程、一般質問通告書5件とじ込みを配付してござい
ます。
次に、本日の議事日程ですが、日程第1までとなってございます。
以上で報告を終わります。
○議長(柴田
央君)
これより本日の議事に入ります。
日程第1、一般質問を行います。
一般質問の通告者は、2番宮川正己君、12番石田久就君、15番鈴木敏弘君、4番野村淳一君、5番梶川友
子さんの以上5人であります。
順次発言を許します。
2番宮川正己君、登壇を願います。
○2番(宮川正己君)
私は、新風の会を代表して、通告に従い、以下質問をいたします。
初めに、宮川市政3期目における取り組みについてであります。
宮川市長は、3年前の市長選挙において、市民の皆さんの圧倒的な信任のもと、三度市政のかじ取り役と
いう重責を担われてこられました。
当選後の平成25年第2回定例市議会における所信表明演説では、市民本位の市政を一層徹底するととも
に、これまでの経験を生かし、刻々と変わる時代の変化を的確に読みながら、立ちはだかる困難に時機を失
することなく果敢に立ち向かう攻めの姿勢でしっかりと紋別のかじ取りを行ってまいりたいと市政3期目に
当たっての決意を述べられています。
この3年間、本市は地域医療崩壊の危機や空洞化が進む中心市街地の問題、さらにはTPP問題など数多
くの困難な課題に直面してまいりました。市長は、これらの課題の解決に向けて、市民の先頭に立ち、各関
係機関と連携しながら積極的な対応を図られてこられました。よく頑張ってこられたと私は市議会議員の一
人として受けとめています。
特に、広域紋別病院の移転開院や木質バイオマス発電所の誘致、東京直行便の通年運航化などは市長がリ
ーダーシップを発揮し、取り組まれてきたことが結実したものであり、その成果は市民からも評価を得られ
ているものと考えています。
しかし一方では、最重要課題と位置づけられている医療、中心市街地、観光の3つの再生は市長の思い描
く姿には達しておらず、道半ばではなかろうかと私は感じているのであります。
平成28年度予算は、宮川市政3期目の最後の本格予算となるものであります。これまでの取り組みの成果
を踏まえ、さらなる前進に向けて新年度予算を編成されたものと思いますが、そこでお尋ねをいたします。
- 19 -
1点目、市長は3期目において、本市のまちづくりに向けてどのような視点に基づき、どのような施策に
取り組まれてきたのか、その主な取り組みの内容と成果についてお知らせください。
2点目、3つの再生の取り組みについての現状認識と今後の目指すべき姿、そして平成28年度の取り組み
についてお知らせください。
次に、市政執行方針等についてお尋ねをいたします。
まず、第1の確かな産業を育てるまちづくりについてであります。
初めに、TPP協定に関連してお尋ねをいたします。
昨年、TPP協定が大筋合意に至り、2月4日には参加12カ国が協定文に署名し、大筋合意の内容が確定
いたしました。今後、国内においては国会承認などの協定発効に向けた手続を進めていくことになるわけで
あります。
一方、道内においては、農林水産業などへの影響が懸念される中、新聞報道によりますと、北海道では2
月17日、TPP協定が発効した場合、関税撤廃などで道内の農林水産物の生産額が最大598億円減少すると
の試算が公表されました。その報道によりますと、酪農、畜産が特に大きな影響を受け、農畜産の生産減少
額は300億円から400億円規模、ホタテ、サケ、マスなどの水産物についても50億円から100億円規模と試算
されております。まさに本市の基幹産業である農業、水産業の主要生産物が影響をこうむるとのことであ
り、今後の本市への影響が心配されるところであります。
そこで、お尋ねをいたします。
市においては、TPP協定発効に伴い、本市の基幹産業である農林水産業への影響をどの程度と認識され
ているのか、また今後どのような対策をお考えなのかお知らせください。
次に、市建設工事の地元企業への発注についてお尋ねをいたします。
平成28年度においては、まちなか市営住宅や学校給食センターなどの大型建設事業が予定されており、そ
の後も青年の家の建替整備などが予定されていると思います。これら市の建設工事発注に当たっては、地元
建設業界よりぜひとも地元企業に発注してほしいという強い要望が表明されています。
申し上げるまでもないことでありますが、地元建設業者は市内の社会基盤整備や生活環境の確保を図る上
で不可欠な存在でありますし、市内の雇用を維持する上でも安定的な経営環境が望まれるものであります。
そこでお尋ねをいたします。
平成28年度に市が予定するまちなか市営住宅や学校給食センターなどの大型建設工事に係る地元発注につ
いて、どのような見解をお持ちなのかお知らせください。
次に、第2の安心して健やかに暮らせるまちづくりについてであります。
まず、介護保険事業についてお尋ねをいたします。
既に第6期介護保険事業計画がスタートしており、この計画においては全国一律の介護予防給付のうち、
訪問介護、通所介護を市町村が取り組む地域支援事業へ移行するものと位置づけられております。これは、
既存のサービスに加え、NPO、ボランティア、民間企業など、多様な社会資源の活用を図りながら、介護
予防や見守り等の生活支援サービス等に柔軟に対応し、既存の枠組みにとらわれないサービス提供を可能に
するものであり、紋別市におきましては、本年4月より、いわゆる新しい総合事業に取り組むとのことであ
りますが、その具体的な取り組み内容についてお知らせください。また、高齢になっても生きがい、役割を
持って地域で生き生きと生活することを目指す介護予防事業に新たに介護支援ボランティア制度を創設する
- 20 -
とありますが、その制度内容と具体的な取り組みについてお知らせください。
さらには、今後増え続けるであろう認知症患者や、その家族などへの支援のために必要な認知症施策や医
療ニーズをあわせ持つ高齢者を地域で支えていくために不可欠な在宅医療と介護の連携体制確立について、
今後どのような取り組みを進めるのか具体的にお知らせください。
次に、障害者の就労支援対策についてお尋ねをいたします。
市長は、これまでも障害者の就労支援に積極的に取り組まれており、このたびの植物工場の建設は障害の
ある方の自立した生活を強く後押しするものとして、特別支援学校や福祉関係団体などから評価を得、期待
されているものと思っています。養護学校や高等養護学校、障害者施設を有する本市において、障害者の就
労の場の確保に向けた取り組みは、今後とも重要な位置づけになると考えています。
そこでお尋ねをいたします。
市では、今後の障害者の就労支援対策についてどのような取り組み方針を持たれているのかお知らせくだ
さい。また、植物工場のその後というか、第二弾、第三弾についての夢やビジョンがあれば、それもあわせ
てお知らせください。
次に、第4のいきいきと学び続けるまちづくりについてであります。
まず、紋別市教育大綱についてお尋ねをいたします。
平成27年度から地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正により、市長と教育委員会の協議の
場として、総合教育会議の設置が義務づけられ、あわせて本市の教育、学術及び文化の振興に関する総合的
な施策について、その目標や施策の根本となる方針を教育大綱として定めることとされました。本市におい
ては、昨年11月に市長が招集する総合教育会議においてこの教育大綱が策定されたと承知いたしております
が、大綱の位置づけや目的、施策の体系など、その概要についてお知らせください。
特に、学力テストなどの結果では、全国、全道平均を下回っていると言われている市内児童生徒の学力向
上についてどのように取り組まれようとしているのかについてもあわせてお知らせください。
次に、魅力ある地元の高校づくりについてお尋ねをいたします。
市政執行方針で述べられてるとおり、地域を支えるのは人であり、紋別高校は未来の紋別を支える人づく
りのために重要な役割を担う教育機関であります。
しかし、先日新聞報道により遠紋地域の6高校の入試出願状況を確認したところ、紋別高校を含む全ての
高校において出願者数が定員数を下回る状況となっておりました。このうち、紋別高校は普通科、総合ビジ
ネス科、電気機械科の3学科の合計定員数200名に対して164人という出願状況であり、昨年に引き続き定員
割れということであります。
少子化の影響が大きいことは理解するものの、このような状況が続けば高校の間口削減などの議論につな
がっていくのではないかと危惧するのは私だけではないはずであり、紋別高校の入学希望者の拡大に向けた
取り組みが必要と考えていたところ、市では新年度において魅力ある地元高校づくりに向けて、第一線で活
躍されたスポーツ選手による部活動のバックアップに取り組むとのことであります。出願者数が定員割れし
ているこの時期に紋別高校の魅力向上を図る上で大変有意義であり、楽しみな取り組みの一つであると思い
ます。
紋別高校は、道立の教育施設でありますので、道教委の方針や高校の教職員の考え方が尊重されるべきこ
とはもちろんでありますが、地元自治体としても紋別高校と連携し、守り立てていくことが重要ではないで
- 21 -
しょうか。
そこでお尋ねをいたします。
市では、このたびの紋別高校の入試出願状況をどのように受けとめられているのか、また魅力ある地元の
高校づくりに向けて、今後どのように取り組まれていこうと考えているのかお知らせください。
次に、第5のオホーツクの個性を活かした交流のまちづくりについてであります。
移住施策についてお尋ねをいたします。
私の記憶では、本市は平成17年度から専門部署を設置し、おためし暮らしなど移住対策への取り組みを本
格化させたと認識しています。本市のおためし暮らしの取り組みは好評を得て、道内でもトップクラスの実
績を上げ、現在においても短期間ではあるものの、春から秋にかけて多くの利用があると聞いております。
短期間といえども、市内においてさまざまな消費活動が行われるわけでありますから、その経済効果は小さ
くなく、本市にとってもメリットがあるものとして市民に受けとめられています。
一方、この取り組みはお試しでの短期移住を踏まえ、将来的には本市への本格移住などに結びつけていく
ことを最終目的とするものと認識いたしておりますが、本格移住につながったケースは残念ながら現状では
少数とのことであります。
移住政策については、全国的に人口減少が進む中、都市間競争が一層激しくなっており、移住の実績を上
げていくためには他市町村に負けない魅力ある取り組みが必要であると感じております。
そこでお尋ねをいたします。
本格的な移住や二地域居住に向けて、新年度において予定される取組内容についてお知らせください。ま
た、交流人口の拡大につながる避暑地化に向けた取り組みについて、その基本的な考え方と新年度における
取組内容についてお知らせください。
次に、第6の市民が行動、参画するまちづくりについてであります。
市職員の人材育成についてお尋ねをいたします。
少子高齢化の急速な進展や人口減少など、地域課題が山積みする中、市民が市職員に期待するものはます
ます大きくなってきています。市職員の皆さんは市民の期待に応えるため、今後とも自己研さんと職務遂行
に一層精励いただかなければなりません。また、市役所の組織としても、職員のやる気と能力が最大限に引
き出されるよう、計画的かつ効率的な職員の育成に努めていただかなければならないと考えています。
そこでお尋ねをいたします。
本年度より人事評価制度を活用し、人材育成基本方針に定める求められる職員像を目指した人材育成に努
められるとのことでありますが、これは具体的にはどのように行われるものなのか、本市の評価制度の仕組
みについてお知らせください。
最後に、平成28年度地方財政対策と市財政の展望についてお尋ねをいたします。
平成28年度地方財政対策では、地方の一般財源の総額が確保されたものの、トップランナー方式の導入や
別枠加算の廃止など、市最大の収入科目である地方交付税を取り巻く環境は非常に厳しいものになりつつあ
ると感じています。このことは、平成28年度予算においても地方交付税計上額が2億4,000万円ほど減収と
なっていることにもあらわれているものだと思います。
そこで、平成28年度地方財政対策と本市の平成28年度予算について、以下お尋ねをいたします。
1点目、地方交付税の予算計上額は、先ほど申し上げたとおり67億6,000万円と昨年度に比べ2億4,000万
- 22 -
円もの減となっております。その要因として、国勢調査による人口減が大きく影響していると思われます
が、そのほかにも地方交付税算定におけるトップランナー方式の導入も要因なのではないかと感じておりま
す。これらを含め、交付税減額計上の要因とそれぞれの影響額をお知らせください。また、総務省の資料に
よりますと、トップランナー方式の導入は、今後おおむね3年から5年程度をかけて段階的に交付税に算入
するとのことでありますが、それに対する今後の市の対応と取り組みについてお知らせください。
2点目、市の平成28年度予算についてであります。
予算書を見ると、政策的経費が学校給食センターやまちなか市営住宅の新築などの大型事業に伴い大きく
増加しており、その財源の多くを市債に頼っているように見受けられます。また、公共施設の耐震改修や老
朽化に対応する改修なども今後の課題であろうと認識いたしておりますが、それらの改修の主要な財源も市
債となると思われ、公債費の伸長による財政の硬直化がないものかと懸念しています。
そこで、これらの市債償還についての見通しをお知らせください。
3点目、予算編成に当たり、財政調整基金を4億2,800万円ほど繰り入れております。これは、すなわち
同額の財源不足となるわけでありますが、平成27年度の繰り入れが3億700万円であり、財源不足額が拡大
しているように見受けられるのであります。
予算資料によりますと、財政調整基金の平成28年度末残高は約11億6,000万円程度となっており、このよ
うに財政調整基金に依存した対応をとっていれば、あと数年で基金は枯渇するのではないかと感じておりま
すが、その考え方と今後の見通しについてお知らせください。
以上で私の質問は終わりますが、この後予算特別委員会もありますので細かい質問はいたしませんので、
答弁に当たっては誰にでもわかる明快なご答弁をお願いいたします。
○議長(柴田
央君)
答弁を求めます。
宮川市長。
○市長(宮川良一君)
おはようございます。
それでは、宮川議員のご質問にお答えいたします。
初めに、私の市政3期目における取り組みについてであります。
1点目の取り組み実績につきましては、平成17年6月に市長に就任して以来、市民本位の市政実現、公平
公正な市政運営を旨とし、ふるさと紋別のさらなる発展を願う市民の皆様とともに、医療、中心市街地、観
光の3つの再生をはじめ、基幹産業である農林水産業の生産基盤の強化、教育環境の充実、子育て支援や福
祉サービスの拡充などに全力で取り組んでまいりました。その取り組みの一端について、進行中のものを含
め、申し上げたいと思います。
最重要課題と位置づけている3つの再生におきましては、医療では広域紋別病院の移転開院、中心市街地
では新たなまちなか市営住宅の建設、観光では東京直行便の通年運航の再開など、今後の取り組みへの足固
めができたと認識しております。
また、産業の振興では、議員ご指摘の木質バイオマス発電所の誘致のほか、酪農経営環境の改善と収益性
の向上を図るための施設整備に対する支援制度の創設、ホタテ協業船の更新や製氷工場の建設に対する支援
など農林水産業の生産体制の強化を図り、教育施策では、市内小学校への学習サポーターの配置のほか、児
童生徒の食物アレルギーへの対応力を強化した新たな学校給食センターを整備するなど子供たちの学ぶ環境
の充実に、子育て支援では、紋別保育所、紋別児童館の建替整備にあわせて、新たな病後児保育を開始した
- 23 -
ほか、中学生までの医療費無料化を制度化するなど子育て環境の充実と保護者の経済負担の軽減に、介護・
福祉施策では、地域包括支援センターの中心市街地への移転や特別養護老人ホーム安養園の増床整備に対す
る支援のほか、福祉型植物工場の建設など介護サービスを必要とする高齢者の利便性の向上や障害者の就労
環境のさらなる充実にそれぞれ取り組むことができたと感じております。
2点目の3つの再生の現状認識と今後の方針につきましては、地域医療の再生は市民の命を守ることが私
の最大の使命であることから、これまでの取り組みといたしまして、1次救急を担う休日夜間急病センター
の開設をはじめ、上渚滑診療所の改築、さらには北海道から地域の中核病院でありました旧道立紋別病院の
移管を受け、医療体制の再構築を図るため、新広域紋別病院の移転改築を行ったところであります。また、
命に直結する心疾患や脳疾患の直接搬送体制を整え、近隣医療機関との連携に取り組んでまいりました。
そのほか、病気の重症化を防ぐ観点から、生活習慣病の予防に向け、特定健診の受診勧奨や、その結果に
基づいた保健、栄養指導を行ってまいりました。
一方、課題といたしましては、医師をはじめ、医療従事者不足から新広域紋別病院の診療科目の充実が思
うように図られず、地域で完結する医療の確立には至っておりませんが、人工透析や一部分娩が再開された
ことに加え、道内の三医育大学や東京の聖路加国際病院をはじめ、さまざまな大学病院とのパイプも広がり
つつあり、地域医療の再生は確実に一歩ずつ進んでいるものと認識しております。
今後におきましても、広域紋別病院の診療体制の充実強化を最優先し、連携する休日夜間急病センターや
上渚滑診療所の医療機能の充実を図りながら地域で完結する医療の実現を目指し、平成28年度は引き続き企
業団と一体となり、医師をはじめとした医療従事者の確保に重点を置き、直接搬送体制の一層の充実と関係
医療機関との連携強化を図ってまいります。
中心市街地の再生は、平成25年に策定した紋別市まちづくりビジョンに掲げております都市機能の集積に
よる利便性の向上などを目指しただれもが安心・快適に暮らせる生活環境づくりをはじめ、消費者ニーズに
対応した個店のサービスの充実などを目指した魅力的で賑わいのある交流空間づくり、また中心市街地と観
光拠点間との機能的な連携を図ることなどを目指した楽しく回遊できる空間づくりの3つの基本方針に沿っ
た取り組みを進めてきたところであります。
活性化に向けた施策といたしましては、起業者の掘り起こしを進めたことで、新たな店舗展開の動きが見
られているほか、花や緑を活用した町並み景観の整備により交流人口の増加が図られてきたものと考えてお
ります。また、都市機能の集積に向けた取り組みとして、地域包括支援センターを中心市街地に誘導してき
たほか、定住人口の増加を図るため、まちなか市営住宅の整備事業に着手したことで新たな中心市街地の形
成が始まっていると認識しております。
しかしながら、古くから点在する未利用地の流動化は図られておらず、青空駐車場や空き地などの拡大、
また商店主の高齢化と後継者問題などに起因する老朽化した建物や空き店舗が増加しているなど、目指すべ
き再生にはまだ時間を要するものと認識しております。
これらの課題に対応するため、今後は従前からの取り組みを常に検証し、時代に即したソフト事業を展開
するとともに、不動産の流動化やハード事業に主眼を置いたまちづくりを進めてまいりたいと考えておりま
す。平成28年度は、1棟目のまちなか市営住宅の工事に着手し、2棟目以降の建設候補地を検討していくほ
か、多世代が交流できる複合施設の建設と施設周辺の整備に向け、規模や機能等を示した整備構想を策定
し、関係権利者と具体的な協議を進めてまいります。
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観光の再生は、本市はこれまで流氷を大きなテーマとして流氷研究国際都市というコンセプトを生かしな
がら積極的な観光施策を展開してまいりました。中でも、ガリヤ地区を中心とした各観光施設の整備やアザ
ラシシーパラダイスのオープンに加え、花観光に代表される広域連携事業、さらには観光協会や中心市街地
における各種イベントの開催支援のほか、観光による地域経済活性化セミナーを開催するなど、本市観光の
再生に取り組んできたところであります。
しかしながら、観光が産業として成り立つためには、流氷や恵まれた海の幸に頼るばかりではなく、潜在
する観光資源の発掘とこれらを積極的に生かした経済活動が幅広く多くの産業に広がり、雇用の創出や地場
産業振興の原動力になることが重要であると考えております。
新年度においては、本市を訪れた国内外の方々が観光施設のみならず、まちなかや飲食店街を安心して訪
れ、できるだけ長く滞在していただけるような環境の創出に向け、飲食店などのデジタル案内サイトの開設
やWi-Fi環境の整備、外国語に対応可能な観光ガイドの配置など、旅行者目線に立った受入体制の充実
に努めてまいります。また、観光振興の一翼を担う紋別-羽田線につきましては、市内はもとより、遠紋地
域が一丸となって利用促進に努めた結果、本年度も過去最高の搭乗者数に達する見込みとなっており、東南
アジアなどへのPR効果も徐々にあらわれてきております。
今後もさらなる利用者数の増加を図るため、地方航空路線活性化プログラムなどを活用するとともに、航
空会社や旅行会社と一体となり、民間のノウハウを生かし、この地域ならではの特色を国内はもとより、東
南アジアなどに広くPRしていくことが将来の複便化や新たな路線の拡大にもつながっていくものと考えて
おります。
本市といたしましては、これら取り組みを通し、観光地としての受入体制の整備と空港の利用促進を一元
的に進めることにより、人を呼ぶまちから人を呼び活性化するまちへの転換を図り、観光が産業として成り
立つまちづくりを進めてまいります。
今後におきましても、引き続き市政の課題解決と本市のさらなる発展に向けて3つの再生の一層の事業推
進を図るとともに、力強い産業基盤づくりや安心して暮らすことのできる社会基盤づくりの取り組みなど、
積極的に施策を展開してまいります。
次に、市政執行方針等についてであります。
1点目のTPP協定発効に伴う本市の農林水産業への影響につきましては、本年2月17日に北海道が公表
した減少額の試算結果に基づき試算をいたしますと、農業では平成25年の農協取扱額から農畜産物などの生
産減少額は最大で約5億9,000万円、林業では平成25年の製造品出荷額から集成材等が最大で約1億2,000万
円、水産業では平成25年の生産高からホタテ、サケ、マスなど最大で約6億2,000万円であり、農林水産業
全体で最大約13億3,000万円と試算しているところであります。
これらの影響に対し、今般の大筋合意を踏まえ、国が決定した総合的なTPP関連政策大綱に基づき措置
される関連施策を効果的かつ有効的な活用を図り、本市といたしましては、農業では畜産クラスター事業を
活用し、地域の酪農、肉用牛経営の生産力、競争力強化に努めるほか、牛舎などの環境向上施設の建設や協
業法人の設立支援など、時代の変化に左右されない足腰の強い農業の確立に向け、取り組んでまいります。
林業では、本地域は森林認証制度にいち早く取り組み、林業の好循環の構築に邁進しておりますが、引き
続き、最新鋭の高性能林業機械の導入や路網整備を積極的に進め、作業の省力化とコスト縮減、生産性の効
率化を一層推進し、持続可能な林業、林産業の確立に向け取り組んでまいります。
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水産業では、競争力を強化するために収益性の向上や効率化を目的としたホタテ協業船の更新支援及び資
源管理などを目的とした栽培漁業の一層の推進やHACCP基準を満たすための水産加工施設の改修などに
より、安全・安心を確保し輸出を促進するほか、新たに広域的に地域が連携して取り組む広域浜プランを策
定し、水産業の経営の安定化に取り組んでまいります。
いずれにいたしましても、TPP協定の影響が長期に及び、今後新たな課題も想定されますことから、引
き続き関係団体とも密接な連携のもと情報共有を図り、実情に即した対策を検討するとともに、国に対して
も必要な対策を要請してまいります。
2点目の市建設工事の地元企業への発注につきましては、市の発注工事は市内経済の活性化はもとより、
地元建設業者の雇用が安定することで人口減少の抑制や生活環境の保全を担う人材の確保も見込まれますこ
とから、地元建設業者の技術力で対応できるものは地元企業に発注することが基本と考えております。平成
28年度に発注予定の大型建設工事につきましても、地元で十分対応可能な構造、規模でありますので、地元
企業への発注を予定しております。
3点目の介護保険事業につきましては、新しい総合事業は本市が総合事業へ早期に移行することで次期計
画において実績に基づいた保険料推計が容易になるほか、介護予防の充実を図り、生活支援体制の仕組みづ
くりを進めるため、平成28年度より実施するものであります。
その内容は、これまで介護予防給付の中で行っていた訪問介護と通所介護のサービスを地域支援事業の中
に移行し、現行と同様のサービスを実施することに加え、介護予防事業においては従来二次予防対象者のみ
を対象に実施していたリハビリ等の機能向上事業を通所型サービスとして要支援1、2の方も利用可能なサ
ービスとすることにより、利用者層を拡大して介護予防の充実を図ることが可能となります。
なお、要支援1、2に該当する利用者が従前と同様なサービスを受けられるよう要介護認定申請を基本に
行い、認定調査の際に基本チェックリストも同時に実施することで適切なサービスにつなげてまいりたいと
考えております。
また、総合事業を円滑に、より効果的に進めていくため、昨年11月に市と介護事業所との総合事業意見交
換会を発足させたところであります。この意見交換会では、介護保険計画作成時に行います住民ニーズ調査
の結果も鑑み、市内事業所との話し合いの上、住民のニーズや資源を的確に把握し、支え合いの仕組みづく
りの検討を進め、本市の実情に合った新しい住民主体のサービスを協議し、市内事業所との合意のもと、多
様なサービス体制の整備に向け、取り組んでまいります。
介護支援ボランティア制度は、ボランティア登録をしていただいた65歳以上の高齢者に市が指定する高齢
者福祉施設や児童福祉施設などで行事の手伝い等のボランティア活動を行った際、ポイントを付与し、当該
ポイントを健康増進などに活用できるものに還元する事業を社会福祉協議会に委託して実施するものであり
ます。この事業の実施により、高齢者の社会参加活動を通じた介護予防の推進に努め、高齢になっても生き
がい、役割を持って生活できる地域を実現するための取り組みを行ってまいります。
認知症施策と在宅医療・介護の連携体制確立に係る今後の取り組みは、認知症施策は認知症の早期発見や
認知症の方とその家族を支援する相談体制を整備するために来年度地域包括支援センターに認知症地域支援
推進員を配置し、平成29年度末までに認知症サポート医をはじめとする認知症初期集中支援チームの設置に
向けた取り組みを段階的に進めてまいります。
なお、現在市内には認知症サポート医の資格を持っている医師が不在であることから、医師会等関係機関
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との連携のもと、事業の推進に向け取り組んでまいります。
在宅医療・介護の連携体制の確立は、疾病を抱えても住みなれた生活の場で自分らしい生活を続けていく
ため、地域における医療・介護の中心的な役割を果たす医師会や広域紋別病院、介護事業所などと連携し、
医療・介護を一体的に提供できる体制の整備に向け、検討を進めてまいります。
4点目の障害者の就労支援対策につきましては、取組方針は障害者が住みなれた地域で自立した生活がで
きるよう、福祉的就労から一般就労までの道筋を整えるほか、高等養護学校の卒業生などの定住促進に向
け、社会資源の整備などを推進してまいりたいと考えております。
そのため、新年度より障害者を一般就労として受け入れる企業に対し助成制度を創設し、就労継続支援事
業所などに通所している方が一般企業と雇用契約に基づく就労をした場合に1カ月分の最低賃金相当額を限
度として補助するものであります。これにより、障害者就労に対する理解の促進や企業の人件費負担を軽減
し、一般就労への移行を支援してまいります。
また、専任職員を配置し、建設を予定しております植物工場をはじめ、新たな就労の場の創設に向け、企
業に対する働きかけや住む場所の確保としてグループホームの開設を推進する役割を担うこととし、他市町
村出身の在校生が多い高等養護学校の卒業生や市外から事業所に通所している方が本市に定住していただく
ため、必要な社会資源の確保を進めてまいります。
今後のビジョンは、あらゆる事業に関して人手不足が深刻化し、企業も障害者雇用の可能性を意識し始め
ており、中でも製造業のライン作業、クリーニング業、リネン事業などについては障害を持った方が多く採
用されております。
本市といたしましては、障害を持った方が自立し、充実した生活を送り、活躍できるまちを目指し、現在
まで福祉ショップやカフェ、植物工場の建設など就労の場が育ってきており、この芽を大きくするため、今
後もあらゆる産業、企業、事業所と連携し、雇用の場の創出を推進してまいりたいと考えております。
7点目の移住施策につきましては、本市のおためし暮らしは平成25年度30世帯64人、平成26年度33世帯
76人、平成27年度24世帯54人と推移しており、これまで9世帯20名が移住しております。新年度の取り組み
は、初めて本市でおためし暮らしを希望する方や移住を真剣に検討されている方を優先的にお越しいただく
とともに、おためし暮らし用住宅は、広報もんべつなどによる住宅提供の公募や空き家調査の結果を踏ま
え、所有者の同意を得られた使用可能な住宅を活用するなどおためし暮らし用の住宅数を増やし、より多く
の方々に本市での生活体験ができるよう、受け入れの増加を図ってまいりたいと考えております。
また、昨年度制作しました本市のPR動画を国や北海道が開設する移住関係のホームページや各種イベン
トなどで放映するほか、首都圏等で開催される移住フェアではUIターン事業と連携を図り、生活や就業の
情報を幅広く周知するなど、本格的な移住や二地域居住の増加につなげてまいりたいと考えております。
避暑地化に向けた取り組みは、まず避暑地化に向けての基本的な考え方は、夏季の冷涼な気候や自然災害
の少ない地域性、豊かな自然環境や観光資源、さらには東京直行便を有する交通の利便性等のメリットを最
大限に生かし、道外はもとより、海外からも人や資本を呼び込み、交流人口の拡大を進め、まちの活性化を
図ろうとするものであります。
この施策の実現には、民間のノウハウ、経験等を有し、かつ幅広い民間企業等とのパイプ役を担うことが
できる人材が不可欠と考えており、新年度から外部より専門的知見を有する人材をアドバイザーとして登用
し、先進事例の調査を行い、紋別の避暑地としての方向性も含め、まずは紋別らしい避暑地としてのあり方
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等を検証しながら構想を策定し、速やかな事業の推進に取り組んでまいります。
8点目の市職員の人材育成につきましては、地方公務員法の改正により、能力、実績に基づく人事管理を
徹底し、より高い能力を持った人材の育成、組織全体の士気高揚や公務能率と住民サービスの向上を図るた
め、平成28年度から全ての自治体に人事評価制度が導入されます。
本市の人事評価制度は職員の職務遂行能力を評価する能力評価、業績及び取組姿勢、意欲、態度を評価す
る業績評価の2本立てとし、評価項目や設定された目標に照らして職員一人ひとりの能力や勤務実績をでき
る限り客観的に把握し、絶対評価により行います。評価に当たっては、原則管理職が評価者となり、面談や
行動観察を通して得た客観的事実に基づき、業務の質、正確性、情報収集力などの評価要素に対し評価点を
付与し、部下に評価結果の開示を行った上で5段階の総合評価を決定します。
制度の導入に当たり、既に全職員を対象に研修を行っておりますが、効果的な人材育成の観点から評価者
の的確な評価と指導が重要であると考えており、評価者に対する研修を今後も継続的に行い、制度の信頼性
を高めていくとともに、職員が自主性とやる気、誇りを持って働き続ける活力ある市役所の実現を目指して
まいります。
次に、平成28年度地方財政対策と市財政の展望についてであります。
1点目の地方交付税につきましては、平成28年度の計上額を普通交付税が58億6,000万円、特別交付税が
平成27年度同額の9億円を合わせ、67億6,000万円としたところであります。特別交付税を除き、普通交付
税と臨時財政対策債を合計したいわゆる実質的な交付税といわれる計上額で比較いたしますと、平成27年度
は64億1,300万円、平成28年度は63億2,000万円であり、9,300万円が減少したところであります。人口減に
よる影響額は測定単位として国勢調査人口の速報値が使われる費目に関し、平成27年度算定ベースで1億円
ほどの減収と推計したところであります。
また、トップランナー方式とは、アウトソーシング等に取り組む自治体の先進事例を地方交付税の算定に
反映させようとするもので、その影響額は平成27年度算定ベースで5,300万円の減収と試算したところであ
ります。トップランナー方式に対する今後の対応は、平成28年度において対象に掲げられている16業務のう
ち、学校公務補や一般ごみ収集の委託化、体育施設の指定管理者制度の導入など11業務については既に委託
化や指定管理者制度へ移行しており、残る5業務のうち学校給食調理業務につきましては、平成29年度に委
託化してまいります。
しかし、平成29年度以降の交付税算定におきましては、図書館や公民館、児童館などの公共施設に対する
指定管理者制度の導入や庁舎窓口業務の委託化など、本市としては未着手のものがほとんどであり、今後検
討する必要があるものと認識しております。
どちらにいたしましても、交付税減収要因となる制度でありますので、今後減収額に対応した歳出削減を
図っていかなければならないと認識しているところであります。
2点目の公債費につきましては、議員ご指摘のとおり、公債費の伸長は政策予算に使える一般財源を圧迫
し、硬直させるため、時代とともに変化する市民ニーズに的確に対応していくことが困難となります。
そこで、将来得られる収入によって住民サービスを維持しながら確実に償還できるようシミュレーション
を行った上で、事業実施の是非を判断しております。
公債費の今後の推移は、市民会館の耐震改修などの大型事業が控えておりますが、今後も計画的な事業の
実施とともに、元利償還金に対する交付税措置の高い有利な起債を活用するなど、実質公債費比率を知事へ
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の届け出のみで市債発行が可能な16%以内で推移するよう努めてまいります。
3点目の財政調整基金につきましては、平成27年度予算では財政調整基金3億700万円、地域福祉基金1
億5,000万円を合わせ、4億5,700万円を財源不足のため取り崩そうとしたところであります。
これは、交付税や税収などの歳入は確実に収入できる見込みの金額を計上しており、歳出は建設事業など
において資材や労務単価の変動に耐えられるよう余裕を見込むほか、給付関連でも前年実績に多少の伸びを
見込むなど市民サービスに支障を来たさない金額で計上しており、こうした歳入歳出の乖離を埋めるため、
財政調整基金を繰り入れ、予算の均衡を図っているところであります。
予算執行に当たっては、入札減などは確実に不用額として残すなど厳しく制限をかけた結果、本議会に提
案させていただいております平成27年度補正予算において、地域福祉基金繰入金は全額の1億5,000万円、
財政調整基金繰入金は1億6,600万円を減額したところであります。平成28年度予算におきましても、財政
調整基金4億2,800万円を繰入計上しておりますが、同様な執行を心がけ、繰入額の圧縮に努めてまいりま
す。
基金残高の今後の見通しでありますが、地方財政法第7条の規定により、決算剰余金の2分の1以上を基
金に積み立てなければならないことから、数年程度で枯渇するものではないと考えております。今後も引き
続き多様化する市民ニーズに柔軟に対応できるよう、健全な財政運営に努めてまいります。
以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。
○議長(柴田
央君)
教育問題について答弁を求めます。
齋藤教育長。
○教育長(齋藤房生君)
それでは、宮川議員の教育問題についてお答えをいたします。
初めに、紋別市教育大綱についてであります。
この大綱は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第1条の3第1項の規定に基づき、本市の教育、
学術及び文化の振興に関する総合的な施策について、その目標や施策の根本となる方針を教育委員会との協
議を経て市長が定めるものとされております。
施策の体系につきましては、4つの基本方針、8つの分野、23の施策項目とし、本市の第5次総合計画を
踏まえて策定した生涯学習推進計画が幼児教育、義務教育をはじめ、芸術文化、スポーツ分野に至る教育部
門の総括的な計画でありますことから、同推進計画における推進項目及び主な事業を本大綱の具体的施策と
しております。
特に重点的な取り組みとして、給食調理場の統合を含めた学校施設の再編、統合、少人数指導の推進及び
ICT教育の充実を掲げております。また、学力向上の取り組みについてでありますが、小学校では学習サ
ポーター配置事業による長期休業中の補充授業や放課後授業を実施し、特に長期休業中の補充学習は昨年度
より紋別高校学生ボランティアの協力を得て学習体制の強化が図られました。このほか、平成26年度から家
庭学習の手引きを全児童生徒に配布、本年度は生活習慣の手引きを配布し、活用しているところでありま
す。中学校では、教員による補習授業や家庭学習指導を行い、基礎学力の向上に努めております。教育委員
会といたしましては、教員の研修や公開研究会開催を通じ、教師力の向上に努め、一層の学力向上対策に取
り組んでまいります。
次に、魅力ある地元の高校づくりについてであります。
紋別高校の入試出願状況につきましては、一昨年の普通科出願者数が二桁となり、募集定員を下回った時
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点から注視しておりました。今回の出願状況で普通科出願者数が三桁になりましたが、依然として総合ビジ
ネス科及び電子機械科ともに定員を下回っており、市といたしましても、入学者確保の対策が必要と考えて
おります。今年3月卒業の市内中学校3年生は189名となっており、仮に全員が紋別高校に進学しても3学
科合計の募集人員に満たない状況であります。
今後もこのような状況が続くことが予想され、部活動や将来を見据えた進学で市外への流失の割合も少な
くないことから、魅力ある地元高校づくりの一環として、本年4月より任期付市職員に元プロ野球選手であ
る日本ハムファイターズ球団職員を市内小中高校の野球部指導等の人材として採用し、部活動指導の充実強
化を図ってまいります。
また、教育委員会では本年1月、市長をはじめ、教育委員、紋別高校、市校長会及びPTA連合会の代表
者に参加いただき、紋別高校の活性化に係る懇話会を開催いたしました。会議の中では、紋別高校が実施し
た高校活性化のアンケート結果をもとに、道教委が進める新しい高校づくりの協議や部活動及び学習面での
支援等が必要であるとの共通認識に立ちました。
教育委員会といたしましては、市内中学生の進学先となる紋別高校の学力向上につなげるために学習サポ
ーター配置事業継続による基礎学力の向上やイングリッシュキャンプ等による外国語の能力向上を図り、紋
別高校と連携を深め、市内の生徒はもとより、市外の生徒も進学する魅力ある地元高校づくりに取り組んで
まいります。
以上、答弁といたします。
○議長(柴田
央君)
ここで10分程度休憩をいたします。
―――――――――
午前11時3分
休憩
午前11時14分
再開
―――――――――
○議長(柴田
央君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、12番石田久就君、登壇を願います。
○12番(石田久就君)
私は市政会の代表として、さきに通告した事項について質問をいたします。
宮川市長におかれましては、昨年市長就任10年目という節目の年を迎えられました。市長として3期目で
ありますことから、市政運営に対する自信と風格が感じられ、まことに頼もしい限りであります。同時に、
長く市政のトップにありながら、おごることなく常に市民の声に謙虚に耳を傾け市政に反映しようとする姿
勢は、宮川市長の公平・公正な人柄をあらわすものであり、改めて敬意を表する次第であります。平成28年
度は、市長の3期目の最後の本格予算であり、さらなる市政の進展を期待するところであります。
それでは、質問に入らせていただきます。
初めに、確かな産業を育てるまちづくりについてお尋ねいたします。
1点目に、中心市街地についてであります。
まちなかの中心商店街においては、依然として商店などの閉店が散見されており、それがまちなかから活
力とにぎわいを失わせ、さらに厳しい経営環境を招くという連鎖の中にあると感じております。
本市においては、中小企業チャレンジ支援事業や中心商店街空き地空き店舗活用支援事業などにより、新
たな創業支援やまちなかの活性化に取り組まれてはおりますが、なかなかかつてのようなまちの顔としての
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元気な中心商店街を取り戻すには至っておらず、逆に厳しさを増している状況であると感じられます。この
ような中にあって、市民はまちなか市営住宅の建設に対して、まちなかのにぎわいと購買力の拡大につなが
る取り組みとして期待しているところであり、これに続く取り組みが一層重要になってくるものと認識して
おります。
そこでお尋ねいたしますが、新年度において活性化の中心的役割を担う交流拠点の形成に向けた整備構想
を策定するとのことでありますが、この交流拠点とはどのような施設を想定され、規模や機能などはどのよ
うなものなのか、また今後の想定される整備スケジュールについてもあわせてお尋ねいたします。
2点目に、観光についてであります。
近年のアジア地域の著しい経済発展に伴い、台湾、中国をはじめ、東南アジア諸国など多くの外国人観光
客が北海道を訪れております。北海道においても外国人観光客300万人を目標に掲げ、外国人観光客をター
ゲットとした北海道観光の売り込みを強化する方向にあり、本市においても観光振興による市内経済の活性
化に向けて外国人観光客の誘客活動に重点的に取り組まれているところであります。
そこでお尋ねいたしますが、これまでの東南アジアや首都圏からの観光客誘致の取り組みの流れを踏ま
え、今後外国人観光客の誘致、受入体制の整備など、取り組みをさらに進展させていくものと思いますが、
新年度における取り組みの視点、具体的な取組内容についてお尋ねいたします。
また、最近では行政や観光協会をはじめ、官民一体となった観光の施策展開や観光マネジメントの組織体
制づくりも話題となっておりますが、市政執行方針にある旅行会社などとの連携体制を強化し、そのノウハ
ウを活用した取り組みの展開とはどのような取り組みをお考えなのか、あわせてお尋ねいたします。
3点目に、雇用についてであります。
本市の基幹産業である農林水産業などでは、担い手不足が慢性的な課題となっており、さらに近年では建
設・土木、運輸、医療・介護・福祉などの業界においても労働力不足が大きな問題となってきております。
特に、急速に進展する高齢化の中で医療従事者や介護人材の不足については、高齢化率が全道平均を上回る
本市において、今からしっかりと対策を講じていく必要があると感じております。
そこでお尋ねいたしますが、市政執行方針にある労働力確保に向けた1次産業の体験就労プログラムや短
期就労研修助成制度の創設、資格取得支援制度の拡充について、その制度の具体的な取組内容と拡充した狙
いについてお尋ねいたします。
次に、安心して健やかに暮らせるまちづくりについてお尋ねいたします。
1点目に、救急医療についてであります。
現在、本市の救急医療は、広域紋別病院に2次救急を担っていただいており、広域紋別病院で対応できな
い一刻を争う脳疾患患者、心疾患患者については協力医療機関への直接搬送を行っていると承知しており、
この直接搬送体制によって救命率の向上に大きく貢献しているものと思われます。広域紋別病院において、
これらへの対応ができるようになることが最も望まれることではありますが、診療体制が確立されるまで
は、この直接搬送体制は今後とも確保していくべきと考えているところであります。
そこでお尋ねいたしますが、協力医療機関へ直接搬送される患者数は年間どの程度なのか。また、直接搬
送体制の有効性や今後の方針についての市の見解をお尋ねいたします。
2点目に、子育て支援についてであります。
平成24年8月に制定された子ども・子育て関連三法に基づき、平成27年度から新たな子ども・子育て支援
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制度の取り組みがスタートいたしました。本市においても、新制度のもと、子ども・子育て支援事業に計画
的に取り組むため、昨年3月には紋別市子ども・子育て支援事業計画を策定されております。
本市では、紋別保育所、紋別児童館の建替整備をはじめ、子育て支援センターの開設、子育て短期支援事
業の実施、放課後児童クラブにおける児童の預かり時間の延長などさまざまな事業に取り組まれており、子
育て環境の充実に向けたこれらの積極的な取り組みは一定の評価ができるものと考えております。
一方、今後の子育て施策をより効果的、効率的に進めていくためには、多様な考え方を持つ保護者の意見
やニーズを十分に把握するとともに、時代の変化や利用実態などに応じて事業の重点化や既存事業の見直し
などに取り組む視点も必要と感じております。
そこでお尋ねいたしますが、新年度において子育て支援の充実に向けて新たな制度を創設するとのことで
あります。これらの制度は、紋別市子ども・子育て支援計画に基づくものであると認識しておりますが、新
年度に取り組む新たな事業及び拡充事業の内容について、また事業の実施により得られる効果をどのように
お考えなのかお尋ねいたします。
3点目に、障害者福祉についてであります。
本市では障害者の就労支援を一層進めていくため、本年度障害者の就労の場となる植物工場の建設に着手
され、平成29年度には運営を開始していく予定であると伺っております。これまでも市内のNPO法人など
福祉関係者がそれぞれの障害者就労支援事業に取り組まれていることは承知しておりますが、今回の植物工
場の建設により就労支援の取り組みに一層弾みがつくのではないかと期待しているところであります。
特に、紋別高等養護学校では毎年40名前後の卒業生があり、これらの方々が市内で就労できるような環境
が整えば、市の新たな活力の創出にもつながるものであります。今後とも市と福祉関係団体、特別支援学校
などが連携し、障害者の就労環境の創出に継続的に取り組まれることを期待しているところであります。
そこでお尋ねいたしますが、市では今後就労支援の取り組みを加速するとのことでありますが、今後どの
ような方針で取り組まれるのか、また紋別高等養護学校などとの連携体制を緊密にしていくべきと考えます
が、現時点では高等養護学校と市ではどのような連携を行っており、今後はどのようにお考えなのかお尋ね
いたします。
4点目に、介護保険事業についてであります。
介護保険法の改正に伴い、これまで全国一律のルールで実施されてきたサービスの一部が今後市町村事業
である地域支援事業に移行することとなりました。例えば、これまでは保険給付事業として提供されてきた
要支援者に対する訪問介護や通所介護は、今後は地域支援事業の位置づけである介護予防日常生活支援総合
事業、いわゆる新しい総合事業へ移行し、本市ではこの事業に本年4月から取り組まれると認識しておりま
す。さらに、平成30年4月までには認知症施策や在宅医療と介護の連携体制の確立などのサービス体制を整
備する必要があります。
今後、介護サービスの提供体制が大きく変わることが予想されますが、サービス提供の質を低下させるこ
となく体制を整えていくためには、今後一層地域包括支援センターをはじめ、介護・医療などの関係機関と
緊密な連携、協力体制が必要と考えているところであります。
そこでお尋ねいたしますが、本年4月からの新しい総合事業の実施に伴い、利用者が受けるサービス内容
に影響が生じるのか、また介護予防事業として実施する介護ボランティアシステムとは具体的にはどのよう
な事業であるのか、その実施主体やサービス提供方法、サービス内容について、その他いわゆる地域包括ケ
- 32 -
アシステムの実現に向けて市はどのように取り組まれるのか、その取り組み内容、整備スケジュールについ
てお尋ねいたします。
次に、快適な環境で暮らせるまちづくりについてお尋ねいたします。
昨年10月に発生した低気圧被害により、本市においても家屋の床下浸水や河川の氾濫などの被害が発生い
たしました。幸いにして、人的被害の発生には至らなかったものの、日ごろからの被害への備えの重要性を
改めて認識したところであります。いざ大規模災害が発生したときには、市の迅速な対応はもとより、町内
会など地域コミュニティとの連携が欠かせません。特に、自助、公助、共助の意識のもと、市と地域コミュ
ニティとの間における情報共有をはじめ、おのおのの地域がみずから災害へ対応できる力を備えることが重
要と考えております。
本市では、自主防災組織の組織率の向上に努めるとのことでありますが、具体的にはどのように取り組ま
れるのかお尋ねいたします。
次に、いきいきと学び続けるまちづくりについてお尋ねいたします。
1点目に、学校給食センターについてであります。
いよいよ学校給食センターの建設に着手するとのことであります。私は、平成26年第4回定例会におきま
しても、学校給食センターの整備に当たって衛生管理の徹底や食物アレルギーへの対応の強化などについて
市の考え方をお尋ねしております。
改めてお尋ねいたしますが、既に給食センターの建設に向けて設計業務を終えているとは思いますが、食
物アレルギーを持つ児童生徒への十分な配慮についての対応と供用開始までの今後の整備スケジュール、配
送方法など、運営体制についてお尋ねいたします。また、現行調理場の利活用についてもお知らせくださ
い。
2点目に、青年の家についてであります。
新たな青年の家については、平成29年3月に閉校予定の元紋別小学校の校舎を活用し、整備するとのこと
であります。既存施設を有効活用することは市の財政負担の軽減にもつながりますし、元紋別地区の活性化
も期待できるものであり、今後は良好な施設環境や機能性を確保しつつ、円滑な整備に努めていただきたい
と考えております。
そこでお尋ねいたしますが、新たな青年の家についてはどのような施設となり、整備内容、施設機能、運
用開始までの整備スケジュールはどのようになるのか。また、現行の青年の家については今後どうされるの
かお尋ねいたします。
次に、オホーツクの個性を活かした交流のまちづくりについてお尋ねいたします。
1点目に、移住対策についてであります。
私は、以前おためし暮らしに活用する住宅について、郊外の旧職員住宅だけではなく、市内に新たな人の
流れを創出するためにも市街地に住宅を確保すべきではないかと提案させていただきましたが、このたび本
市ではおためし暮らしに活用する住宅の確保に努めるとのことであります。
そこでお尋ねいたしますが、今後おためし暮らしに活用する住宅確保について、具体的にはどのように取
り組まれるのか。また、避暑地化に向けて施策を推進するとのことでありますが、これはどのような取り組
みなのか。現時点でのお考えをお尋ねいたします。
2点目に、オホーツク紋別空港の利用促進についてであります。
- 33 -
市では、東京直行便の通年運航に向け、市民の皆さんのご協力をはじめ、遠紋地域の自治体とも連携した
対策を推進した結果、平成26年度以降は目標とする搭乗者数を確保し、さらに搭乗者数は増加傾向にあると
認識しており、これまで取り組まれてきた地方航空路線活性化プログラムによるPR活動や航空運賃助成制
度が大きな役割を果たしてきたと思っております。
市政執行方針の中で市長が述べられているとおり、オホーツク紋別空港は遠紋地域と首都圏を結ぶ空の玄
関口であり、本市はもとより、地域のかけがえのない財産であり、今後とも空港機能や路線の充実に向けた
取り組みの推進を強く期待しているところであります。
そこでお尋ねいたしますが、新年度における地方航空路線活性化プログラムの具体的な取り組み内容につ
いて、また航空運賃助成制度は継続するとのことでありますが、助成制度は当面の間維持されると考えてよ
ろしいのかお尋ねいたします。さらに、平成28年度における目標とする搭乗者数をお知らせください。
次に、一般廃棄物の処理についてお尋ねいたします。
本市では、平成15年7月にごみの有料化が実施されております。有料化が実施された当時は二酸化炭素排
出量の削減や自然環境の保全を図る上でごみの減量化や分別処理、資源ごみのリサイクルなどに取り組むこ
とが重要であることや、安定的なごみの収集運搬体制を確保するにはごみの有料化が必要であることなどに
ついて市民の皆さんにご理解をいただくために住民説明会を重ねられるなど、ご苦労されていたと記憶して
おります。
現在では、環境意識の高まりもあり、一般ごみの有料化や資源ごみなどの分別回収についての市民理解も
浸透し、ごみの分別についてもおおむねルールが守られており、安定的な収集運搬が維持されていると認識
しております。今後とも市民の理解と協力を得ながら安定的なごみの収集運搬に努めていただきたいと考え
ております。
一方、ごみの減量化に向けては、一般ごみと資源ごみなどの分別回収を徹底することが重要であり、市民
の利便性に配慮した分別収集に一層努めることも必要ではないかと考えているところであります。
そこでお尋ねいたします。
1点目に、現在の一般廃棄物の収集運搬の体制、処理状況について、2点目にごみの分別の状況について
は、ルールに基づいて適切に行われているのか。3点目に、資源ごみの収集については市街地は毎週1回の
頻度で実施されておりますが、上渚滑や渚滑の一部などの郊外では2週に一度の頻度での実施となっており
ます。分別収集を徹底するためにも郊外においても週に一度の収集が必要ではないかと思われますが、市の
見解をお尋ねいたします。
次に、消防団の取り組みについてお尋ねいたします。
消防組合では、市民の生命や財産を守るため、消防署と消防団との連携に日々努められていると思います
が、最近では消防団員の確保に苦慮されているとのお話を耳にすることもあります。
しかしながら、大規模な火災や災害発生時、あるいは市街地から離れた集落における緊急対応などでは、
消防団による迅速かつ適切な判断と行動が被害を最小限に抑える上で欠かせないものでありますし、今後と
も消防団の組織体制の確保や活動内容の充実などに計画的に取り組むことが重要と感じているところであり
ます。
そこでお尋ねいたします。
1点目に、現在の本市の消防団員数と最近の傾向について、2点目に、消防団の活動における主な取り組
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みについて、3点目に、消防団の活動において消火活動や災害対応などのほか、救命活動にも対応をするこ
とも有効と考えております。例えば、市街地から離れた地域で緊急に蘇生措置が必要となった場合に救急車
が到着するまでの間、地域の消防団員による救命措置が迅速に行われる体制があれば救命率の向上にもつな
がると思いますし、火災以外でも住民の生命を守る役割が増えることで団員の意欲向上と団の活性化も図ら
れるのではないかと考えますことから、消防団員による救命活動を検討されてはどうかと考えますが、いか
がでしょうか。
以上で私の質問は終わりますが、再質問については留保いたします。
○議長(柴田
央君)
答弁を求めます。
宮川市長。
○市長(宮川良一君)
それでは、石田議員のご質問にお答えいたします。
初めに、市政執行方針についての確かな産業を育てるまちづくりについてであります。
1点目の中心市街地につきましては、活性化の中心的役割を担う交流拠点施設は、さきに宮川議員のご質
問にお答えしたとおり、多世代が交流できる複合施設を想定しております。
公益性を有する空間の確保や事務所などを兼ね備えた機能も念頭に置いておりますが、規模や機能、さら
に整備スケジュールなどの詳細は平成28年度に整備構想を策定する中で協議していく予定であり、この施設
が中心市街地再生の足がかりとなるよう、スピード感を持って取り組んでまいります。
2点目の観光につきましては、外国人観光客の誘致は、昨年日本を訪れた外国人旅行者数は1,900万人を
超え、国及び北海道では訪日旅行者のさらなる増加を目指し、広域観光ネットワークの構築などさまざまな
施策を展開しておりますが、中でもタイ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジアからの旅行客はビザ発
給要件の緩和なども相まって、今後さらに増加するものと予測されております。
本市といたしましても、観光協会やひがし北海道観光事業開発協議会などと東南アジアの旅行会社を対象
にした誘客活動を行っており、本年度上期の外国人入り込み数の増加につながっているところであり、新年
度におきましてもさらなる外国人旅行者の誘客に向け、旅行会社及び航空会社と一体となり、引き続き東南
アジアなどへのPR活動を行ってまいります。
また、外国人観光客にはスマートフォンが広く普及されていることを踏まえ、飲食店などのデジタル案内
サイトの開設や飲食店でのWi-Fiゾーンの設置など、旅行者が求めている情報を提供できる環境づくり
を進めるほか、観光施設での歓迎看板や誘導看板の設置、施設内の多言語表示や英会話のできる職員の配置
など、受入体制のさらなる充実に努めてまいります。
旅行会社との連携は、これまで本市を訪れる外国人観光客はバスによる乗り入れが中心であり、紋別空港
路線の利用に結びついていないのが課題となっておりました。こうした状況を踏まえ、特に成長著しい東南
アジアからの旅行客に紋別-羽田便を使っていただくためには紋別エリアの観光素材と旅行者ニーズとのマ
ッチング、広告宣伝の手法、情報発信のタイミング、さらには本市での受入体制のアドバイスをいただくな
ど、効果的かつ効率的に旅行者を呼び込むため民間のノウハウを活用することが有効な手段であると考えて
おります。
現在も東南アジアを中心に紋別エリアのPR活動を行っておりますが、旅行会社の商品造成力と販売網、
航空会社の送客力、そして受け入れ側の観光素材の魅力を合わせ、三者一体となって紋別-羽田便を利用し
た誘客活動に間断なく取り組んでまいります。
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3点目の雇用につきましては、体験就労プログラムはUターン促進事業において紋別市の基幹産業である
農林水産業を1週間程度体験してもらい、就労につなげていくことを目的とし、短期就労研修助成制度は看
護師や介護福祉士、建築施工管理技士などの有資格者が市内事業所での職場環境の見学や就労相談などを行
うことで雇用の促進を図ることを目的としております。
いずれも本市までの交通費等を助成するもので、短い日程ではありますが、紋別を知ってもらい、体験し
てもらうことにより、本州や札幌圏からの雇用を促進し、定住促進にもつながるものと期待しております。
また、拡充した資格取得支援制度は、これまでUIターン希望者のみを対象としておりましたが、範囲を
市内の労働者に広げ、講習費用や受験費用等の一部を助成することで労働者の資格取得を促し、人手不足業
種の労働力確保と企業の求人ニーズに応え、雇用の安定を図ってまいります。
本制度の拡充により、農林水産業や建設業を中心に高齢化が進む中、若者の雇用や資格取得者の雇用、現
従業員の育成を図るため、地方創生加速化交付金を活用し、産業の強化と地域の活性化を図ってまいりたい
と考えております。
次に、安心して健やかに暮らせるまちづくりについてであります。
1点目の救急医療につきましては、現在脳疾患は北見の道東脳神経外科病院、心疾患は遠軽厚生病院への
直接救急搬送体制が構築されており、その運用に当たり、救急救命士に対する講習や救急車へ12誘導心電計
の導入を行ってまいりました。それぞれの搬送件数は、脳疾患は平成25年度33件、平成26年度19件、平成
27年度は2月末現在で26件、心疾患は昨年度まで実績はありませんが、本年度は対象となる症例を6件搬送
しております。直接搬送の有効性は、脳疾患及び心疾患は一刻も早く専門的な治療を受けることにより生存
率の向上や後遺症が少なくなるなどが上げられております。現在は専門医の不足などにより市内で対応でき
る体制ではないことから、脳疾患及び心疾患の24時間診療体制が整う医療機関に頼らざるを得ない状況とな
っており、遠軽厚生病院に加え、道東脳神経外科病院につきましても2次救急の役割を果たしていることか
ら、今後も安定的に搬送体制が継続できるよう、支援経費を平成28年度から計上させていただきました。
2点目の子育て支援につきましては、新年度に取り組む新たな事業と拡充事業は、紋別市子ども・子育て
支援事業計画に基づき、保育を必要とする子供の保育時間は保護者の月の就労時間等により1日につき8時
間と11時間の基準が設けられておりますが、それを超えた延長保育の実施や幼児教育を受ける児童を持つ生
活保護世帯の給食費、教材費等を免除する認定こども園に対し、補助制度を創設いたします。また、小規模
保育事業所に対しましても、保育時間が8時間を超える延長保育について同様に補助制度を創設いたしま
す。
さらに、子育て短期支援事業は、保護者が疾病等の理由により家庭における児童の養育が困難になった場
合に市外の児童養護施設に加え、利用者の利便性の向上を図るため、新たに市内里親宅での預かりを可能と
することで養育環境の充実を図ってまいります。
事業の実施により得られる効果は、保護者の就労支援はもとより、精神的、身体的、経済的負担の軽減な
どにより、安心して子育てができる環境の整備が一層図られるものと考えております。
3点目の障害者福祉につきましては、今後の取り組みにつきましては、さきに宮川議員のご質問にお答え
したことでご理解願います。
紋別高等養護学校との連携は、就労環境の充実に向けた社会資源の確保や在校生の進路希望などについて
情報交換を実施しており、平成26年度の実績は卒業生38名のうち一般就労が12名、就労継続支援事業所A型
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が7名と全体の半数を占めており、北海道全体の特別支援学校の中でも2番目に高い水準であるとお聞きし
ております。このような中、他市町村の出身の卒業生が地元に戻って就職するケースが多いこともあり、就
労支援などにより卒業生の定住を促進する取り組みが重要であると認識しております。
本市において、自立した生活を送るためには、今後一般就労の受入企業の確保、住む場所の確保を進める
必要があり、新年度より専任の職員を配置して特別支援学校、関係団体との連携を強化し、実習の受け入れ
に関する働きかけや高等養護学校の訓練見学会を企画するなど、企業に対して積極的な働きかけを実施して
まいります。
4点目の介護保険事業につきましては、新しい総合事業の実施に伴う利用者への影響及び介護支援ボラン
ティアシステムの事業内容はさきに宮川議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。
地域包括ケアシステム実現に向けた取組内容とスケジュールは、地域包括ケアシステムは急速に進む高齢
化社会を迎え、医療や介護の需要がさらに増す団塊の世代が75歳以上となる平成37年をめどに住まい、医
療、介護、予防、生活支援が一体的に提供される仕組みづくりを構築するものであります。この構築は、介
護保険法の改正により、新たに地域支援事業に追加された新しい総合事業と平成30年度から実施する包括的
支援事業であります、生活支援体制整備事業、認知症総合支援事業及び在宅医療・介護連携推進事業の4つ
の事業が柱となっております。
本市の取り組みといたしましては、新しい総合事業は地域の実情に応じて緩和したサービスや住民等の多
様な主体が参画し、多様なサービスを充実することで地域の支え合い体制づくりを推進し、要支援者等に対
する効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指し、平成28年度から事業を実施いたします。
生活支援体制整備事業は、高齢者の在宅生活を支えるため、ボランティア、NPO、民間企業、社会福祉
法人等の多様な事業主体による重層的な生活支援、介護サービスの提供体制の構築に取り組むもので、ボラ
ンティア等の生活支援の担い手の養成、発掘等の地域資源の開発やそのネットワーク化などを行う生活支援
コーディネーターを平成30年度に配置してまいります。
認知症施策は、認知症専門医による指導のもと、認知症の方とその家族を支援するため、認知症の疑いの
ある方の把握、訪問により、早期発見、早期診断に向けた体制である認知症初期集中支援チームの整備のた
め、平成28年度から地域包括支援センターに認知症地域支援推進員を配置し、支援体制の構築を進めてまい
ります。
在宅医療・介護連携の推進は、平成27年度から取り組みを実施しているところであり、介護が必要になっ
ても住みなれた地域で人生の最後まで自分らしい生活を続けることができるよう、地域における医療と介護
の関係機関が連携し、要介護状態にある高齢者などを在宅で切れ目なく支援する体制づくりが重要であるこ
とから、医師やケアマネジャー等の多職種間の顔の見えるネットワークづくりを推進するとともに、3年ご
との介護保険事業計画策定、実施を通じて本市の特性に応じた取り組みを進めてまいります。
次に、快適な環境で暮らせるまちづくりについてであります。
自主防災組織につきましては、これまでも組織結成の働きかけを各町内会に対して行ってまいりました
が、残念ながら結成には至っておりませんでした。
こうした状況から脱却を図るべく、本年度は広報もんべつや市ホームページ等での従来の啓発に加え、町
内会連絡協議会の総会において、本市における自主防災組織の現状、組織の必要性や結成方法について説明
させていただいたほか、各町内会の行事や役員会等へ個別に訪問させていただくなどの取り組みを進めた結
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果、現時点で4件の町内会から組織結成の届け出があり、平成28年度にはさらに10件の町内会において結成
が見込まれております。
また、各町内会における現状を把握するため、昨年市内の全町内会に対して自主防災組織に関するアンケ
ートを実施した結果、自主防災組織の必要性に関する問いに対し、69%の町内会が組織結成の必要性を認識
しているものの、一方で組織を結成する際には住民の高齢化、防災リーダーの不足、住民間の協力不足が主
な懸念材料であることがわかりました。
こうした現状を踏まえ、今後は各町内会等における出前講座において高齢化などの地域事情に応じた無理
のない防災活動の手法や他の地域における活動事例を紹介するほか、自主防災組織に関する手引きの作成や
防災リーダー養成のための研修会の実施、さらには住民体験型の防災イベント等を企画するなど、一人ひと
りが防災、減災意識を高め、それぞれの地域において自主防災組織の結成や活動の推進につながる取り組み
を進めてまいります。
次に、オホーツクの個性を活かした交流のまちづくりについてであります。
1点目の移住対策につきましては、新年度実施する市街地の空き家調査の結果を踏まえ、使用可能な状態
で所有者の同意を得られた住宅をおためし暮らし住宅として活用するとともに、広報もんべつや市ホームペ
ージを用いて住宅の提供を呼びかけるなど、おためし暮らし住宅の確保に努めてまいります。
避暑地化につきましては、さきに宮川議員のご質問にお答えしたとおり、夏季の冷涼な気候や豊かな自然
環境、東京直行便を有する交通の利便性等のメリットを最大限に生かし、道外はもとより海外からも人や資
本を呼び込み、交流人口の拡大を進め、まちの活性化を図ろうとするもので、この施策の推進に当たり、新
年度から専門的知見を有する人材をアドバイザーとして登用し、幅広い視点から調査や検証を行いながら構
想を策定し、避暑地化の実現に向けて取り組んでまいります。
2点目のオホーツク紋別空港の利用促進につきましては、地方航空路線活性化プログラムの新年度の取り
組みは流氷や花、食といった地域の特色を生かした観光素材を前面に出し、国内向けには旅行商品とタイア
ップした首都圏での各種イベント、物産展、本市の食材を使っていただいている都内飲食店でPRを行うと
ともに、海外に対しましては、タイをはじめとする東南アジアを中心に航空会社、大手旅行会社と連携した
各種広告宣伝の実施や旅行博でのPR活動、メディア招聘などにより広く紋別エリアの周知を図るほか、外
国人観光客の多くがSNSを活用している状況を鑑み、ホームページやフェイスブックを活用した地域情報
の発信や旅行商品の紹介など、複合的に紋別-羽田線への誘致を進めてまいりたいと考えております。
また、稚内-紋別空港間を結ぶバス運行による二次交通の確保、空港内でパソコン操作やモバイル機器の
充電ができるスペースを設けるなど、空港利用者の利便性の確保を図り、紋別-羽田線の利用促進につなげ
てまいりたいと考えております。
航空運賃助成制度は、オホーツク紋別空港の航空路線を維持し、さらに発展させていくためには、より多
くの住民の方々に紋別-羽田線を利用していただくことが何より重要でありますので、引き続き助成制度を
継続し、搭乗者の確保に努めてまいります。
目標搭乗者数は過去最高が予想される本年度実績のさらなる上積みに努め、総合戦略で掲げた平成31年度
7万8,000人、搭乗率65%の早期達成に向けて全力で取り組んでまいります。
次に、一般廃棄物の収集運搬についてであります。
1点目の現在の収集運搬体制につきましては、燃やすごみ、燃やさないごみの収集運搬は3台のパッカー
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車を使用し、資源ごみ、粗大ごみは2台の平ボディー車を使用して委託業者が15人の人員体制で収集運搬作
業に当たっているところであります。
収集状況は、平成26年度の実績で申し上げますと、燃やすごみなどの一般ごみとして4,110トンを収集
し、資源ごみは2,060トンを収集しているところであります。過去5年間の収集量の推移は、市民のごみ減
量意識の向上や人口の減少により収集量は減少しているところであります。
2点目の市民のごみの分別状況につきましては、ほとんどの市民の皆様は分別ルールを正しくご理解いた
だき、適切な分別が行われているところでありますが、ごく一部の市民の方に不適切な分別が見られますこ
とから、分別ルールを広く市民の方にご理解いただくために、分別冊子やリーフレットの配布、広報もんべ
つや市ホームページでの啓発、個別の分別指導を行うなどをしており、今後も適切な分別が行われるよう対
応してまいります。
3点目の郊外地域における資源ごみの回収につきましては、資源ごみ分別収集を開始して15年が経過し、
郊外地域の皆様のご理解ご協力のもと隔週による収集を実施してきた経緯がありますが、プラスチック容器
包装の増加などによる収集内訳の変化、市民の分別意識定着による分別率の向上、1人当たりの資源ごみ排
出量が増加するといった資源ごみを取り巻く環境が15年間で大きく変化していることから、市民サービスの
向上と公平性確保の観点から郊外地域の資源ごみ収集頻度を週一度に拡充することは望ましいと考えている
ところであり、現在の業務委託内容の見直しを含め、他の収集方法についても費用対効果などの検証を十分
に行いながら、郊外地域における週一度の収集の実現に向けた検討を進めてまいります。
次に、消防団についてであります。
1点目の消防団員数の現状につきましては、本年3月1日現在、紋別消防団の実員数は169名であり、定
数195名に対する充足率は86.7%となっております。過去10年間の傾向といたしましては、年度により増減
はありますが、170名前後で推移している状況であります。団員の確保は、団員みずからの勧誘はもちろ
ん、新聞や広報もんべつの掲載、消防行事での勧誘、PRなどを行っておりますが、さらに増員できるよう
取り組んでまいります。
2点目の消防団の主な取り組みにつきましては、訓練関係といたしまして、消防演習、秋季消防訓練、現
地教育訓練のほか、紋別市総合防災訓練やオホーツク紋別空港消火救難総合訓練などへ出動しております。
また、市民に対する防火意識の高揚を目的に、春、秋の火災予防運動期間には防火パレード、街頭PR、一
般家庭の防火診断を実施しているほか、歳末には全分団による特別警戒を実施しております。
3点目の消防団による救命活動につきましては、団員は救急現場に居合わせた際、救命措置や応急手当て
が迅速かつ適切に行えるよう定期的に訓練を実施しており、平成28年度の秋季訓練においても救命講習を予
定しているところであります。
本年4月から稚内消防団では議員ご提案のファーストレスポンダー活動を消防団業務として全国で初めて
運用するとのことから、本地域に適用可能か調査研究してまいりたいと考えております。
以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。
○議長(柴田
央君)
教育問題について答弁を求めます。
齋藤教育長。
○教育長(齋藤房生君)
それでは、石田議員の教育問題についてお答えいたします。
1点目の学校給食センターについてであります。
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初めに、食物アレルギーへの対応についてでありますが、学校給食センターにはアレルギー食専用の調理
室を設置し、独立した調理ラインや専用食器での提供、返却後の食器洗浄も別ラインとし、個々のアレルゲ
ンを確認後、除去食または代替食の提供を予定しております。
次に、給食センター供用開始までのスケジュールについてでありますが、本年7月ごろに建設工事着工、
厨房機器据えつけなどを行い、平成29年2月に完成、その後調理、配送のリハーサルを経て、同年4月の供
用開始を予定しております。配送方法などの運営体制につきましては、新年度早々に調理・配送業務委託業
者の選定公募を行い、給食センターでの調理後、2時間以内の給食要件が学校給食衛生管理基準にあります
ことから、ルートを4つに分け、給食配送車で各学校に届けることになります。
次に、現行調理場の利活用についてでありますが、食缶等の入ったコンテナ受入場所の改修を行い、配膳
室として利用いたします。
2点目の青年の家についてであります。
紋別市立オホーツク青年の家は、昭和39年に建設されて52年が経過しており、建物や設備の老朽化が著し
く、市民や利用者から長年にわたり建て替えの強い要望がなされてきました。こうしたことから、本年度に
おいて懇話会の開催やパブリックコメントを通じて市民意見を求め、今般建て替えに係る基本構想を策定し
たところであります。建設予定地については、絞り込んだ9カ所について評価を行った結果、平成29年3月
に閉校を予定している元紋別小学校の施設を再利用することが最も評価が高く、適地と判断したところであ
ります。
新たな施設は、これからの社会的ニーズや利用者の希望に適切に対応するため、現在の機能を継続するだ
けではなく、体験活動の機会を意図的、計画的に創出し、利用者が必要としている体験プログラムが実践で
きる生涯学習体験活動の拠点施設として整備したいと考えております。また、活動を通してみずからが学
び、創造でき、誰もが快適に利用できる体験活動の拠点とするため、全ての利用者が快適に過ごせる活動空
間を提供する、周辺環境を生かして、自然と人とのかかわりを創出する、体験活動を通じて、人と人とのつ
ながりを促進する、の3つを施設の理念として掲げました。
施設整備に当たっては、自然との調和を図り、多様性と柔軟性を持たせるとともに、誰もが利用しやすい
ユニバーサルデザインや維持管理が容易な効率性と経済性の高い施設とすることを重点方針とし、求められ
る機能の特性から交流ゾーン、宿泊体験ゾーン、自然体験ゾーン、創造育成ゾーン、レクリエーションゾー
ン、協働参画ゾーンの6つのゾーンを整理いたしました。
元紋別小学校には、食堂、入浴設備などがなく、宿泊室など必要諸室の整備が必要となりますが、現在の
施設にはない調理実習室や工作室を有しており、施設規模は、宿泊及び研修施設本体が現在の施設のおよそ
2倍となる約1,840平方メートル、体育館がおよそ1.6倍の約740平方メートルとなり、市内各小中学校1学
年単位での利用が可能となるほか、周辺環境を活用した多くの新たなプログラムが実施できると判断してお
ります。
なお、具体的な整備内容、施設機能の詳細につきましては、利用団体等へのアンケート調査結果などを平
成28年度に予定しております基本設計、実施設計に反映していきたいと考えております。
また、今後の整備スケジュールについてでありますが、平成28年度に基本設計、実施設計、地質調査を、
平成29年度に本体工事、外構工事、屋外工事を行い、平成30年度中の供用開始を目指しております。
次に、現在使用している青年の家の今後についてでありますが、建物本体の老朽化が著しいため、安全管
- 40 -
理対策上、早急に解体撤去をすることが望ましいと考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(柴田
央君)
ここで昼食時間を含め、午後1時10分まで休憩いたします。
―――――――――
午後0時8分
休憩
午後1時10分
再開
―――――――――
○議長(柴田
央君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
石田久就君。
○12番(石田久就君)
それでは、何点か再質問させていただきます。
中心市街地についてですけれども、これまでも中心市街地の再生については、いろいろな施策を講じてき
ても空き地が増えて、現状を見る限りでは厳しい状況が続いているものと思っています。
答弁にあったような行政主導による交流拠点施設の整備については、実際にどの地域で進めていかれるの
かお尋ねいたします。
○議長(柴田
央君)
林まちづくり推進室参事。
○まちづくり推進室参事(林
真司君)
お答えいたします。
中心市街地の交流拠点となる複合施設の建設場所に関しましては、紋別市まちづくりビジョンの整備構想
で示しているとおり、幸町と本町の4丁目の地区をベースに検討しているところであります。この部分につ
きましては、従来から変更はございません。
ただし、事業推進に当たっては、地権者や建物所有者の同意や協力といった部分が不可欠でありますの
で、新年度からは関係者との交渉、協議を始める予定でございまして、あわせて建物の規模や施設の機能、
事業費などといったものを含めた構想を策定いたしまして、早期の事業を目指してまいりたいと考えており
ます。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○12番(石田久就君)
石田久就君。
以前からの市長の答弁にもありましたが、スピード感を持って着実に進めていただき
たいと思いますし、行政の決断が結果的に英断であったと思われるような取り組みをしていただきたいと思
います。
それから、まちなか市営住宅の建設についてですけれども、これはまちなかの定住人口の増加にはつなが
るとは思いますけれども、これまでも借上公住2棟、道営住宅1棟が建設されておりますが、新規出店され
たお店とかがそういうことが図られていないのと、また商店街の活性化が図られたとかということを、まあ
私としてはその効果が実感できないのが正直な感想ではあります。
中心市街地の再生を考える上で、定住人口の増加も必要なことではあると思いますけれども、まちなか居
住の成果や効果を居住者や近隣商店にしっかりと享受できなければならないと考えますが、いかがでしょう
か。
○議長(柴田
央君)
林参事。
○まちづくり推進室参事(林
真司君)
お答えいたします。
- 41 -
今回整備を進めるまちなか市営住宅の建設に関しましては、新規団地としてのまちなか供給ではなく、旭
丘団地の建て替えの事業の取り組みとして進めるものでございます。
公営住宅の施策は、居住におけるセーフティーネットとして住宅に困窮する低所得者層を対応としたもの
でありますので、まちなか市営住宅の建設が即購買力の増強や既存商店街の活性化、ひいては新規出店者の
呼び水の効果に直結するものではございません。
ただ、銀行や郵便局、商店街といったそういうものが存在する地域で生活利便性が図られる施策であるこ
とをアピールしていくことで、まちなかといった部分の位置づけ、存在感を再認識してもらうことと定住人
口を増加させることで生活が営まれ、必然的に周囲に店舗が張りつくことを期待しておりまして、効果が見
えるまでには一定の時間が必要かと考えてございます。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○12番(石田久就君)
石田久就君。
まちなか居住に関しては、住宅施策とにぎわい再生といったまちづくりの両方の側面
があると思います。今後それら双方に効果や成果が感じられる事業としていただきたいと思います。
次に、観光についてですけれども、外国語対応ガイドを市内観光施設に配置するとのことですが、今後具
体的にはどのような取り組みを考えておられるのかお尋ねいたします。
○議長(柴田
央君)
高橋観光交流推進室参事。
○観光交流推進室参事(高橋信好君)
お答えいたします。
外国語対応ガイドにつきましては、現在14名の登録がございます。具体的には、イベント会場や観光施設
の案内、さらには本年開催されました流氷まつり会場内での外国人観光客の案内所の設置などを行っており
ます。
本来であれば、常時ガイドの案内があるといいと考えてございますが、やはりガイドの皆様もお仕事を持
っておられますので、活動につきましては休日やイベント開催時などに限定されております。観光協会につ
きましても、外国人観光客案内所に認定されておりますので、そこで外国人観光客の対応をしてまいるとと
もに、英会話を担当する職員を活用いたしまして、観光関連団体の英会話講習会などを開いて職員の英会話
のレベルアップを、向上を図る取り組みを進めてまいりたいと考えております。
以上であります。
○議長(柴田
央君)
○12番(石田久就君)
石田久就君。
14名ということで観光施設に土日か休日ですか、配置するということで、そのほかに
英会話教室を、教室というか講習ですか、するということですので、わかりました。
外国人観光客の、これ市政方針に入っていたんですが、外国人観光客の受け入れのためにWi-Fi環境
や観光案内板の設置も私は確かに必要であると思いますが、これらハード面だけでなく、外国語の対応ガイ
ド以外に現在考えられているものはあるのかお尋ねいたします。
○議長(柴田
央君)
高橋参事。
○観光交流推進室参事(高橋信好君)
お答えいたします。
外国人観光客のみならず、観光客に対しましては、ハードの面はもちろん大切ではございますが、おもて
なしが一番重要であると認識してございます。観光協会におきましても、先般紋太やモンベモンを使って外
国人観光客がたくさん乗船するガリンコステーションにてお客様のお出迎えやお見送りをしたところ、大変
- 42 -
好評でございました。こういったこともおもてなしの一つの姿勢であろうかと考えております。
そのほかには、案内ガイドが添乗するようなバスツアーの醸成ですとか、市内観光施設で働いてらっしゃ
る方に対して、また英会話などの講習を行いまして、外国人の受け入れの充実に努めていきたいなと考えて
おります。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
石田久就君。
○12番(石田久就君)
観光協会で紋太とモンベモンがガリンコ号でお出迎えやお見送りをしたということに
ついては大変いいことだと思いますし、これからもやってほしいと思いますが、今の答弁だと、ガイドを載
せたバスツアーだとか、職員の英会話の講習会という答弁ありましたけれども、英会話、英会話というか、
外国語対応ガイド以外にという私質問したんですが、これ言葉のことはコミュニケーションの手段の一つだ
と思いますんで、そういったことではなくて、言葉以外の取り組みというものは何か考えられていないんで
しょうか。
○議長(柴田
央君)
どなたですか。
山本観光交流推進室参事。
○観光交流推進室参事兼港湾課参事(山本隆博君)
お答えいたします。
言葉以外のということでございますけれども、やはり今高橋参事申し上げましたとおり、受け入れる気持
ちといいますか、相手の気持ちに、視線に立って、訪れた方がどのようなものに対して感動しているのか、
またどのようなものを求めているのか、そういったものをしっかりと捉えながら対応していくのが大切なの
かなというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○副市長(棚橋一直君)
棚橋副市長。
補足させていただきます。
ソフト系の海外のお客様のお迎えの部分で、まだ小さいところなんですけれども、両替を金融機関にお願
いをしまして、もともと日本に、成田あるいは羽田に入ったときに換金はしていると思いますけども、途中
で日本円が必要だというような部分につきましては、金融機関にお願いをしまして、要望があったらその国
のツアーが来る情報を金融機関に入れながら換金のサービスをさせていただくというような部分で、先般の
インドネシアのツアーが来たときにも、1件だけでございますけれども、換金があったというような部分で
ありまして、小さなところからそのサービスを拡充をしたいなというふうに考えてございます。
2点目としましては、今商店街にも商工のほうを通じながら海外のお客様をよりまちにも滞留をしていた
だきたいというふうな夢を持ってございまして、その際、各商店街もお迎えをするというふうな部分で何か
のサービスがいただけないかなというような部分をただいま投げかけておりまして、これは徐々に煮詰めさ
せていただければなというふうに思ってございます。
あと、市内の大型店舗が海外のお客様をお迎えをするのに5%の全商品オフというサービスもやっていた
だけるような形になりましたんで、それもしっかり宣伝をしながら、そのソフト事業の中でよりお迎えをす
る私ども紋別の精神というようなものを伝えていければなというようなところでございます。
以上です。
○議長(柴田
央君)
石田久就君。
- 43 -
○12番(石田久就君)
わかりました。副市長言われたとおり、言葉以外の面でそういう小さな取り組みを積
み重ねて外国人の場合習慣だとかも違うと思いますので、何が喜んでいただけるのかわからないと思います
ので、いろいろな試みを試していただきたいと思います。
それから、官民一体となった観光施設の展開として、観光DMOというものが今話題となっておりますけ
れども、本市としては、この観光DMOについてどのように考えているのかお聞かせください。
○議長(柴田
央君)
山本参事。
○観光交流推進室参事兼港湾課参事(山本隆博君)
お答えいたします。
DMOにつきましては、日本語でいいますと観光マネジメント組織ということになろうかと思います。こ
の組織につきましては、観光地を経営するという視点で関係機関と連携ですとか協力を図りながら観光地づ
くりのかじ取り役を担っていくというような組織というふうに私どもは理解しております。
本市におきましては、平成25年度に観光協会が一般社団法人となりましたことから、独自の営業活動です
とか、誘客活動、こういったものもできるようになっておりますことから、現状の中でも一定の誘客活動、
調整機能、さらには収益活動、こういったものもできるものではないのかなというふうに考えております。
このようなことを踏まえまして、新たなDMOの組織の立ち上げにつきましては、今後検討してまいりた
いなというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○12番(石田久就君)
石田久就君。
仮に観光DMOを推進すると、することになったら、市と観光協会の連携は必要不可
欠になると思いますが、市と観光協会では観光に対する取り組みなどの考え方の違いはないのか、またこれ
まで観光協会には運営補助金として2,800万円ほどと市職員1名が出向されておりますが、この補助金につ
いては観光に精通した人材確保として予算づけがされたと記憶しておりますけれども、私はこれらに対して
の効果が余り感じられないのですけれども、観光協会の役割とは何なのか教えていただきたいと思います。
○議長(柴田
央君)
寺井観光交流推進室長。
○観光交流推進室長(寺井志郎君)
それでは、市と観光協会の関係という部分になるかと思いますけども、ち
ょっと私のほうからご答弁させていただきます。
市と観光協会というのは、行政と一般社団法人という部分で、組織の性格こそは違うかもしれませんけれ
ども、紋別市の観光の振興という方向性については共通であるというふうな認識をしているところでござい
ます。行政といたしましても、観光協会が取り組む事業に対しましてはいい連携を図りながら、ある面では
後方支援をしながらということで行っているところでございますので、向いてる方向というのか、そちらの
ほうには共通認識を持って行っているというところでございます。
あと補助金の関係ですけれども、観光協会の役割の中にも入ってきますけれども、観光に精通した職員の
採用という部分については、確かに昨年ですか、ちょっと退職した関係で欠員になっておりますけれども、
人材の育成ですとか人材の確保という部分については、ちょっと課題はあるのかなというふうに感じてござ
います。
しかし、観光協会につきましては、一般社団法人という民間ならではの発想、さらには機動力、そういっ
たものを生かして紋別の観光のリーダーシップを担っていただきたいなというふうに考えているところでご
ざいます。
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しかし、先ほど申しましたけれども、マンパワー的な部分が不足する、そういった課題がある部分があり
ますので、そういった部分についてはある面では行政が前面に立って進めていくという分でいくことが私た
ちの役目だというふうに考えてございます。
以上です。
○議長(柴田
央君)
石田久就君。
○12番(石田久就君)
わかりました。これちょっと市長に答えていただきたいんですが、昨年の10月以降か
ら市長と副市長が外国人観光客誘客のために海外でトップセールスを行ってきていると思いますが、何カ国
ぐらい市長、副市長が行かれているのか。そして、その感触はどのような感じだったのか教えていただきた
いと思います。
○議長(柴田
央君)
○市長(宮川良一君)
宮川市長。
大体副市長が中心に旅行会社、それと全日空さんと同行して7カ国行っております。私
は、1カ国のみでありますけれども、プロモーションさせていただいてきました。
石田議員、観光全般のご質問をいただいておりますけれども、私なりが観光プロモーション等に行った感
想を少し述べさせていただきたいと思いますけれども、まあまず当地域は歴史的に見ても観光地ではないわ
けであります。当然今答弁したことは最低限整備をされてなきゃならないものでありまして、道内には古く
から温泉地を含めて観光地もありますし、またトマムのようなつくられた観光地もあります。いろんなマス
コミで話題になっている富良野ですとか、いろいろなところがございます。
そうした中で、当市は観光のきっかけとしては流氷観光ということで進めてきているところでありますけ
れども、その流氷もなかなか思うように来ていただけなく、なかなか観光客の皆様に喜んでもらえるような
ことが少なくなってきているというのが事実であります。
そうした中で、空港、飛行機の利用ということもありますので、何とか今進めているのは、東京から羽田
から紋別空港へおり立っていただいて、ここで宿泊をしていただいて、この地域を味わっていただくとい
う、食も、その風土も味わっていただくというようなことで進めておりますけれども、そうした中では、観
光プロモーションの中でいかにそうした多くの観光地と差別化を図っていくかということがやはり課題だと
いうふうに思います。
そういう中では、なかなかこの既存の観光地に対抗しようという考え方ではちょっとやっぱり難しいな
と。やはりこの地域独自のものをつくり出すなり、先ほどから観光資源の発掘ということを言っております
けれども、そういうものをしっかりやっていかなければ、これは継続していかないんではないかなというふ
うに思います。
何せ私は香港へ行ってきましたけれども、ああいう、そういうまさに世界の観光地からこの紋別に来るわ
けですから、何を求めてくるかということは、やはりおのずと違ったものを求めてくるわけでありますの
で、そういう部分を旅行会社やあるいは航空会社、いろんな方々のご意見をいただきながら進めていかなけ
ればならないと。
ただ、まだまだいろいろあるんではないかな、大山スキー場の部分ですとか、こんなに近く、特に初心者
がスキーを楽しめるようなところもないわけでありますし、プールもそうかもしれませんし、ゴルフ場もそ
うかもしれないんです。そういうところもありますし、また広域的に滝上さんのいいところですとか、ある
いは興部さんのいいところ、西紋あるいは遠紋の中で、それぞれのまちのいいところをやはり連携をし合い
- 45 -
ながら対応をしていくということが重要ではないかなと。まさにこれからそういう大きなルートではなく
て、西紋ですとか遠紋の、この圏域の中で観光ルートをきちっとつくっていくということが重要ではないか
なと。その役割をやはり観光協会さんに進めていっていただきたいというふうに思いますし、また広域的な
紋別の観光協会だけではなくて、やはり広域でやっていかなければなかなかそういうものもスピード感を持
って進めていけませんので、そういうところもやはり民間同士でありますのでやりやすいんではないかなと
いうことで進めていきたい。その上に、DMOなりDMCがあるのかわかりませんけれども、そこら辺を探
りながらやっていきたいというふうに思っております。
また、今ここ数カ月、月に1回紋別市の観光関係団体が集まって毎月2時間から3時間ぐらいの本音での
会議をしながらいろんな取り組めること、すぐ取り組めることをいろいろ出し合いながらすごく進めていっ
てる。さっき言った紋太やモンベモンがいろんな部分で露出していただくのもそういうところから出ており
ますので、そういう小さい会議といいますか、連携会議から始めまして、広域的な観光ということで取り組
んで、特に東南アジア圏の方々が来るような、来るような状況になったとしたらあれですけれども、なって
おりますので、対応していきたいというふうに思っております。
それと、ちょっと長くなったんですけど、もう一件考えてるのは、市内にタイですとか、あるいは、中国
はもちろんですけれども、ベトナムからも多くの方々が研修で来られております。そういう方々に、これは
ある方から提案されたんですけれども、日本語教室を開いて、無料で開いてあげて日本語のきちっとした指
導をする、してあげると。それによって、もちろん研修生の皆さんはスキルアップするわけでありますの
で、母国に帰られてもそれが非常に有効に活用されるということであります。
そういう方々が日本語をきちっと学んでいただくことによって、またそのボランティアとして、研修生と
しての多少の時間をいただいてボランティアとして私どもの観光の手伝いをいただくとか、そういうことも
また考えられるんではないかなと。また、そういうタイとかベトナムのそれぞれ何か、今はなかなか市民と
の接点の場がないんですけれども、それをやはりタイパーティーですとかベトナムパーティーですとか、そ
ういうものを開いて、やはりよりその文化交流をすることによって、もう今まさにいろんなインターネット
の時代ですから、即紋別のそういうよさを彼ら自体がやはりセールスマンとして発信をしてくれるんじゃな
いかと、そういうご提言もいただきましたんで、そういうことも含めて、観光全般に取り組んでいけるよう
な、そういう体制や企画をどんどん進めていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○12番(石田久就君)
石田久就君。
大変詳しく説明していただきましてありがとうございました。
最近海外からの観光客が着実に増えてきていると感じています。これは旅行代理店のおかげでもあり、市
長、副市長がトップセールスをしたことによっての成果だと僕は思っております。
これら市長、副市長なりがされてきたことに対して、このことが無駄にならないように外国人観光客に紋
別に来ていただいて楽しんでいただけるような取り組みをしていただきたいと思います。
次に、雇用についてですけれども、体験就労プログラムと短期就労研修助成制度では交通費等の助成及び
短い日程との答弁でしたが、それぞれの助成額と期間はどの程度を想定されているのか。また資格取得制度
の拡充については、講習費用や受験費用等の一部を助成するとの答弁でしたけれども、その助成金額とこれ
までの実績について、それからさらに首都圏から労働力確保のための周知方法、これはどのようにやるのか
- 46 -
教えていただきたいと思います。
○議長(柴田
央君)
高橋商工労働課長。
○商工労働課長兼参事兼産業部参事(高橋秀明君)
お答えいたします。
まず最初に、体験就労プログラムと短期就労研修助成制度の制度内容についてご説明いたします。
まず、短期就労プログラムにつきましては、最大5泊6日で1次産業、農林水産業の1次産業に5泊6日
程度体験してもらうという想定で3名程度を想定しております。
交通費等につきましては、事前予約制で旅割75分の、紋別空港を使っていただいての旅割75分を助成と、
あわせて宿泊費に関して、私どもで所管しております産業研修センターを利用していただいて、産業研修セ
ンターのゲストハウスのほうですね、を利用していただいて、家賃、光熱費、あと寝具代等々を助成するも
ので、最大3万円ほど見ております。そのほか、傷害保険を公費で掛けるつもりでおります。
短期就労助成制度については、こちらのほう資格等々ある方を短い期間でということで最大2泊3日を想
定しております。想定内容につきましては、紋別空港利用の全日空さんのシティープランを想定しておりま
して、そのうち額については慢性的に広域病院含め市内医療機関で看護師不足が叫ばれておりますので、看
護師が4万5,000円、その他の職で3万円として想定して予算を計上させていただいております。傷害保険
も同じく加入予定となってます。
どちらの制度も研修内容の充実等々を図るものなんですが、若干の個人負担も当然発生してきます。そう
いったことによって、普通の旅行と、観光旅行とはちょっと差別化を図って、紋別の就労希望を集めようと
してつくっております。
続いて、資格取得助成制度の事業費等の実績のお話なんですが、こちらの事業、市長答弁にもありました
とおり、平成27年度からUIターン希望者のみ対象としております。これまで、今年度3月1日まででUタ
ーン者は15名、そのうちこちらの資格取得助成制度を使って資格を取得した方は2名しかいらっしゃいませ
ん。そういったこともあって、市内全域の労働者にということで拡充をしております。
あと周知の関係だと、資格取得助成制度の周知の関係につきましては、広報、それからホームページ、フ
ェイスブック、当然のことなんですが、あとあわせて地方就業支援窓口があるハローワーク品川、それから
総務省で開設しております東京八重洲口の出口の出たところにあるんですが、移住交流情報ガーデン、それ
から札幌市内の各ハローワークとかに関係の案内文書等々、募集文書等を設置する予定であります。あわせ
て、観光交流推進室等と連携して行っております北海道暮らしフェア、それから北海道UIターンフェアな
どに参加して積極的に周知を行っていきたいと思います。
それから、雇用者側にもこの制度をわかっていただきたいということで、当課に所属しております雇用開
発推進員を動員して、市内各企業に働きかけをしていきたいと考えております。
以上です。
○議長(柴田
央君)
○12番(石田久就君)
石田久就君。
よくわかりました。
それでは次に、救急医療についてですけれども、答弁の中で直接搬送の体制が整っているのに、心疾患の
実績が昨年度はなくて、今年度は6件の搬送があったということは、何か要因があったのか教えていただき
たいと思います。
○議長(柴田
央君)
菊池紋別地区消防組合事務連絡室長。
- 47 -
○紋別地区消防組合事務連絡室長(菊地誠二君)
お答えいたします。
心疾患の直接搬送につきましては一定の基準がございまして、脳疾患に比べて心疾患、遅く始まりました
けれども、一応その基準に該当したら運ぶという形なんで、今年度に入って出始めてきたというのは、たま
たま前の年度は、患者さんは毎月定期的に発生するわけではないんで、今回固まって発生したというように
捉えていただきたいと思います。
○議長(柴田
央君)
石田久就君。
○12番(石田久就君)
わかりました。
それでは次に、子育て支援についてですけれども、子ども・子育て支援事業計画については5カ年計画で
あると思いますけれども、ファミリーサポートセンター事業や一時預かり事業などは、子供を預けるという
点では共通する部分もあると思いますので、定期的に事業の見直しや再構築などをする必要があると思いま
すが、今後計画にある各種事業をどのように検証し、見直していくのか教えていただきたいと思います。
○議長(柴田
央君)
内田児童家庭課長。
○児童家庭課長兼臨時給付金対策室参事(内田
誠君)
お答えします。
各種事業の検証等につきましては、総合計画や財源などにも関連しますので、庁内関係部署との協議のほ
か、平成25年度に制定しました紋別市子ども・子育て会議条例に基づきまして、子育て支援事業に従事する
方や学識経験者、保育士や認定こども園などの保護者の代表者、一般公募者などで組織します紋別市子ど
も・子育て会議におきまして毎年計画の進捗状況をご説明し、ご意見等をいただきながら評価検証し、必要
に応じて事業の見直しや再構築などを行うこととしております。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○12番(石田久就君)
石田久就君。
わかりました。
次に、障害者福祉についてですけれども、答弁にもありましたけれども、今後一般就労につく卒業生がい
かに紋別市に定住していくかであるかが市の課題であると思います。そういうことを含めてなのかもしれま
せんが、障害者就労について専任職員を配置するとのことでありますが、どのような役割を担うのかお尋ね
いたします。
○議長(柴田
央君)
飯田社会福祉課長。
○社会福祉課長兼臨時給付金対策室参事(飯田欣也君)
お答えいたします。
まず、この障害者の一般就労ということでございます。
一般就労の道筋は、できれば本市の高等養護学校における市内の在住者はもとより、近隣市町村の卒業生
ですとかという形で市内のほうに定住していただくように資するかなというふうに思います。
先ほど市長の答弁のほうにもありましたけども、専任職員の配置によりまして、まずはこちらのほうの高
等養護学校と連携しながら、まずは一般就労に向けての企業に対する働きかけというような部分で、先ほど
ちょっと提案させていただいたんですけども、答弁の中にもあったんですけども、高等養護学校で企業向け
の見学会なんかをちょっと企画していただくようなことも提案したいなと。
実際には、事業者向けの意見交換会みたいなものをやったというような形でお聞きしておりますので、ま
あなかなかちょっと人の集まりが悪かったというようなことで本年はちょっと行われてないみたいなんです
けども、そういった部分で企業との交流みたいなものをこちらのほうでちょっと提案させていただくような
- 48 -
ことを考えてますんで、そちらのほうを専任職員のほうには担っていただくようなことを想定しておりま
す。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
石田久就君。
○12番(石田久就君)
わかりました。
次に、介護保険事業についてですが、認知症施策について、先日愛知県で徘回症状のある男性が電車には
ねられて死亡した事故について、認知症などで責任能力がない人が他に損害を与えた際、その家族に対して
の監督義務が争点となった最高裁判決が出されましたけれども、私は紋別市においても認知症高齢者の問題
は他人事ではないと思っております。
過去に認知症高齢者が徘回により問題となった事例があるのか、また認知症高齢者の家族に対しての支援
やサポートはどのように考えているのかお尋ねいたします。
○議長(柴田
央君)
山本介護保険課長。
○介護保険課長(山本晃男君)
お答えします。
介護高齢者の問題につきましては、今までは家族介護や、あと地域コミュニティの注力によって大きな問
題になることはありませんでした。
ただ、今年度は2件ほど家族や警察からの捜索依頼ということで市役所のほうに連絡がありまして、行方
不明高齢者の捜索を行ったところでございます。その際には、警察、消防、市役所、あとサービスを受けて
た高齢者でしたので介護事業者などにお願いをしながら約50名から60名程度の捜索で、それぞれ高齢者を無
事保護してきたところであります。
今後におきましては、ネットワークの構築に向け、体制強化を図りたいと考えてございます。また、高齢
者の家族に対しての支援なんですけれども、新年度におきまして包括支援センターやふれあいセンター等で
認知症カフェの設置をしながら、高齢者、認知症高齢者の家族、認知症の方それぞれ集まっていただいて、
悩みの共有ですとか、いろいろ相談する場をつくって支援をしていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○12番(石田久就君)
石田久就君。
よくわかりました。
次に、学校給食センターについてですが、現行の調理場の利活用については、改修後に配膳室として利用
するとの答弁があったと思いますが、供用開始が平成29年4月と予定していることから、それまでの給食の
提供には支障が出ないのか、それから配膳室だけで活用し切れない調理場もあると思いますが、教育委員会
ではほかに何かほかの案を持っているのか、お聞きしたいと思います。
○議長(柴田
央君)
小林学務課長。
○学務課長兼教育施設建設推進室参事(小林昌史君)
お答えいたします。
現行調理場には、夏休みや冬休みの長期休業中を利用いたしまして、新たに食缶の入ったコンテナ等の搬
入の入り口や搬入室を設ける予定であります。現行の調理室につきましては、その現状をそのまま保つた
め、給食提供には影響のない改修工事を予定しております。
あと、配膳室の利活用というふうに答弁でお答えしておりますけれども、教育委員会としてはそのほかに
各学校は防災時の避難所に指定されておりますことから、今後防災担当の庶務課との協議が必要となります
- 49 -
けれども、毛布などの防災備品の保管場所として利用できるのではないかと考えております。
以上です。
○議長(柴田
央君)
石田久就君。
○12番(石田久就君)
次に、消防団の取り組みについてですが、1点だけ、消防団員の救急救命の講習等の
実施状況について教えていただきたいと思います。
○議長(柴田
央君)
菊池紋別地区消防組合事務連絡室長。
○紋別地区消防組合事務連絡室長(菊地誠二君)
お答えいたします。
消防団員の受講実績でございますけれども、過去10年間ぐらいさかのぼりますと、開催回数が14回、延べ
で253名、年平均では25名強という現状でございます。これは、消防団の訓練または研修の中で実施してお
ります。
受講対象者は、主に若い団員、それから女性消防団員でありまして、ただこの救急講習、技能の維持のた
めに3年間たちますと再講習を受けなければならないという形でございます。ですが、現状では皆さんお仕
事されてるだとか、余り集まり過ぎても教えるほうが数が足りないだとか、ちょっとそこら辺完全に満度条
件満たしてるわけではございませんので、今後は受講機会を増やすよう計画的に実施してまいるつもりでご
ざいます。
○議長(柴田
央君)
よろしいですか。
次に、15番鈴木敏弘君、登壇を願います。
○15番(鈴木敏弘君)
私は未来の会を代表いたしまして、さきの通告の順に従い、質問させていただきま
す。
宮川市長におかれましては、市長就任3期目も残すところ1年余りとなるわけでありますが、公約であり
ます地域医療、中心市街地、そして観光の3つの再生を掲げ、積極的に先頭に立って取り組まれている姿勢
に対し、私は高い評価と敬意を表するものであります。任期最後の平成28年度は、公約100%達成を目指す
ことと存じますが、平成28年度一般会計予算につきましては、地域創生元年にふさわしい前年比6.9%増の
181億円を超える本格予算となり、宮川市長の並々ならぬ決意のあらわれと大変頼もしく、そして力強く感
じる次第であります。
宮川市長におかれましては、健康には十分留意をされ、ますますご活躍いただきますことをご祈念申し上
げます。
それでは、質問に入らせていただきますが、さきの質問の方々と重複する部分もありますことをお許しい
ただきたいと思います。
平成28年度市政執行方針についてであります。
1点目の確かな産業を育てるまちづくりについてでありますが、農業についてお伺いいたします。
新年度、補助対象となる昨年設立された複数戸協業法人の概要についてお教え願います。また、過去設立
された協業法人の現況についてもお伺いいたします。
北海道は、2月17日、TPP発効後の道内における農林水産物の影響についての試算発表を行い、農林水
産物生産額は最大で598億円減少し、中でも牛乳、乳製品は最大で258億円、減少率で8%、牛肉で最大97億
円、減少率で14%と公表いたしました。酪農を中心とする紋別市の酪農家にとっては、大きな衝撃を受けた
ことと思います。
- 50 -
そこでお尋ねいたしますが、紋別市における牛乳、乳製品及び牛肉の減少額はどの程度の試算になるのか
お教えください。また、行政としての対応策をどう考えるのかについてもお尋ねいたします。
次に、林業についてお伺いいたします。
森林認証材を活用した住宅建築助成制度について過去の実績をお伺いいたします。その実績は行政として
どう判断されているのかもお伺いいたします。
全体像が見えてきた木質バイオマス火力発電所につきましては、市民の皆様が一日も早い稼働を期待して
いるところであります。また、林業の好循環や雇用の創出等、大きな期待が寄せられているところでありま
すが、木質バイオマス火力発電所関連施設における地元雇用の状況は現在どのような状況になっているのか
お伺いいたします。
次に、漁業、水産加工業についてお伺いいたします。
たび重なる爆弾低気圧被害の影響により、原魚の確保ができず、仕事ができないと加工業者の経営者は悲
鳴を上げています。国、道はもちろんでありますが、市といたしましても強力な経営支援を行わないと廃
業、倒産に追い込まれる業者が多く発生すると思われます。もちろん漁業あっての水産加工業であります
が、雇用人数の多さから大きな社会問題と発展していくのではないでしょうか。宮川市長のお考えをお尋ね
いたします。
次に、観光についてであります。
外国人観光客誘致による市内経済の活性化促進として、東南アジアを中心に宮川市長あるいは棚橋副市長
がトップセールスを実施していることに高い評価と感謝をいたすところであります。先月末には赤道直下の
インドネシアからテレビクルーを含めた15名が真冬の紋別市を取材及び観光されたとの報道がなされまし
た。昨年12月に棚橋副市長が、インドネシア、ジャカルタを訪問され、流氷のまち紋別の魅力を紹介した結
果が早速あらわれたわけであります。赤道直下と厳寒地域という全く逆の発想が功を奏したわけでありま
す。
そこでお尋ねいたしますが、ここ3年間東南アジアからの紋別市への観光客入込人数の推移はどのように
なっているのか。また、東南アジア地域から見た本市の評価はいかがなものなのかをお尋ねいたします。
2点目は、安心して健やかに暮らせるまちづくりについてであります。
障害者福祉についてでありますが、障害者就労支援施設植物工場建設については、遠紋地域においても特
徴ある施策として注目を浴びていることと思いますし、障害者の家族にとっては朗報であります。最初は障
害者18名程度の雇用を見込んでのスタートだとお聞きしましたが、願わくば雇用が倍増できるぐらいに経営
が安定していくことを願うものでありますが、雇用増の可能性についてお伺いいたします。また、障害者就
労受入民間企業への助成制度を創設し、取り組みとして専任職員を配置したいとのことですが、その専任職
員はどのような活動を行っていくのかお尋ねいたします。
また、高齢者福祉においては、国が求める一億総活躍社会を目指すには介護人材確保が最大の問題点であ
ると思います。市内における福祉施設の現場においては、本当に介護人材不足が年々深刻化しており、人員
が減り、勤務態勢がきつくなり、悪循環でやめていくとのことであります。全国では高齢者が介護施設の職
員から虐待を受けるケースが相次いで発生しており、厚生労働省の調査では、調査を開始した2006年度と比
較すると約5.6倍に急増しており、被害者の約77%は認知症患者とのことです。人手不足からくる職員のス
トレス、勤務条件、給料面等々いろいろあるのだと思いますが、行政として問題点はどこにあるとお考えで
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しょうか、お尋ねいたします。
3点目は、快適な環境で暮らせるまちづくりについてであります。
全国的に廃屋、空き家の問題は深刻化しておりますが、当市におきましても、平成26年度から除却工事の
助成制度を創設しておりますが、過去2年間の制度利用状況についてお知らせください。また、市内空き家
状況調査を実施していきたいとのことですが、早急に実施し、実態把握の上、除却対象については予算計上
件数分を行政主導で消化をしていくという積極姿勢が必要だと思いますが、宮川市長のお考えをお聞きしま
す。
次に、防災についてあります。
昨年10月8日、台風23号が低気圧に変わり、オホーツク沿岸を直撃いたしました。幸いにして紋別市にお
いて人的被害は発生しなかったわけでありますが、10月6日の市防災訓練を大々的に行った2日後というこ
とでもあり、防災訓練を振り返る暇もなかったことと思います。過去の大雨等による被害につきましては、
元紋別、渚滑地区がほとんどであったと思います。しかし、現在のゲリラ豪雨はどこにやってくるのか予想
をはるかに超えるものであり、今回は過去の紋別市の1日当たり最大降雨量を大きく超える207ミリを記録
いたしました。そのことによって、大山、緑町においても被害が発生し、市の対応も大変だったと思いま
す。
私は、水防に関する緊急事態発生については、自助、共助がもっとしっかり機能しなければならないと考
えます。市行政にも防災に関する対応には限界があるわけであります。いわゆる公助は自助、共助がしっか
りとした役割を持っていただいた上に成り立つと言っても過言ではないと思います。自分の身は自分で守
る、地域のことは地域で守るという気概を持つことが自主防災組織結成へとつながっていくと思います。そ
して、必ずや自主防災組織は、地域のコミュニティを高めることにつながっていくことと思います。
当市も専任の防災担当者を配置しているわけでありますから、ある意味もっと積極的に各町内会が自主防
災組織結成に向かうよう指導すべきと思いますが、宮川市長のお考えをお尋ねいたします。
また、消防につきましては、はしご車の老朽化が著しいと伺っております。広域紋別病院、借上市営住
宅、そして市内のホテル等の高層化が進んでまいりました。市民の皆様の安心安全確保のために近々はしご
車の充実が必要だと思いますが、宮川市長のお考えをお尋ねいたします。
4点目は、いきいきと学び続けるまちづくりについてであります。
特別支援教育についてお尋ねいたします。
昭和57年に開所いたしました西紋地区幼児療育センターについては、西紋別地域の療育拠点としてご活躍
をいただいているところでありますが、療育センター支援員の現状と増員配置についてお尋ねいたします。
現在、療育センターに通所されている児童の総数は80名とお聞きいたしました。また、児童発達支援を希
望される待機児童が現在のところ10名ほどおられるとのことであります。西紋別地域の中核都市である紋別
市といたしましても、管内の子供たちの発達、そして成長に期待を寄せる父母を思うとき、要望に応える責
任は大であると思います。そのためには、ニーズに応えられる施設、そして児童に対する療育支援や保護者
への相談支援体制等の支援員の確保が必要不可欠であります。早い時期に待機児童をなくすべく計画が必要
と考えますが、施設建替え等を含めた宮川市長のお考えをお尋ねいたします。
5点目は、オホーツクの個性を活かした交流のまちづくりについてであります。
移住対策として新たな交流人口拡大に向けて紋別市を避暑地化に向けて検討を行うとのことですが、避暑
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地化についてお尋ねいたします。
移住を目的としたおためし暮らしから一歩進んで実際に移住していただくか、あるいは二地域居住への取
り組み強化だと思いますが、長期滞在4年連続の北海道1位であります釧路市は、涼しい釧路で避暑生活を
キャッチフレーズに、平成21年6月から市役所が事務局となり市内のホテル業者、不動産業者、タクシー会
社、レンタカー会社、観光団体と連携し、くしろ長期滞在ビジネス研究会を設立し、長期滞在の受け入れや
滞在中の交流事業の企画等を積極的に行っています。また、清里町でも同様な活動を行っております。
当市も官民一体となった協議会等の立ち上げが急務だと考えますが、宮川市長のお考えをお尋ねいたしま
す。
次に、上藻別駅逓付近の休憩便益施設整備についてお伺いいたします。
この施設は、北海道が行う事業と認識しておりますが、上藻別、鴻之舞地区は携帯電話不感地帯でありま
す。近年道道紋別丸瀬布線の道路利用が増加し、交通事故も増えているわけであります。お聞きしますと、
平日の日中、不感地帯での事故発生の場合は住友金属鉱山鴻之舞事務所において電話を借用しての通報、連
絡が多々あるそうであります。
しかし、会社が休みの場合、あるいは夜間は連絡手段がなくなるわけであります。休息施設が新設されれ
ば、上藻別駅逓もさらに入場者数が増加することと思います。ぜひとも携帯電話不感地帯解消に向けて、北
海道さらには電話会社に対し、強力な要請をお願いするところでございます。
仮に不感地帯解消に時間を要するのであれば、せめて休憩施設に公衆電話等の設置をすべきと思います
が、宮川市長のお考えをお尋ねいたします。
以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保いたします。
○議長(柴田
央君)
答弁を求めます。
宮川市長。
○市長(宮川良一君)
それでは、鈴木議員のご質問にお答えいたします。
初めに、確かな産業を育てるまちづくりについてであります。
1点目の農業につきましては、農業複数戸協業法人の概要は、上渚滑町下立牛地区の意欲ある5戸の酪農
家が飼育する保育育成牛447頭の一元管理を行う預託牧場として平成27年2月に設立されたものでありま
す。
法人化により、5戸の酪農家は自身の経営から保育育成部門を法人に委託することで労働負担の軽減はも
とより、搾乳部門の強化が図られることから、規模拡大による生産基盤の一層の充実強化が期待されるとこ
ろであります。
過去に設立された法人は、平成6年に3戸の酪農家が設立した沼の上地区の協業法人と平成23年に5戸の
酪農家が設立した上渚滑町下渚滑地区の協業法人があります。沼の上地区の協業法人は、現在年間生乳生産
量約3,000トン、また下渚滑地区の協業法人は年間生乳生産量約5,000トンの生産を行っており、両法人とも
地域酪農の中核的な経営体としての役割を存分に発揮しているところであります。
TPP発効後の農業への影響額及び対応策は、さきに宮川議員のご質問にお答えしたところであります
が、牛乳、乳製品の減少額は49億2,000万円余りの生乳産出額に対し、最大で約4億1,000万円の減少、牛肉
の減少額は11億9,000万円余りの産出額に対し、最大で約1億7,000万円の減少、牛乳、乳製品、牛肉を合算
した減少額は約5億8,000万円と試算しております。
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2点目の林業につきましては、認証住宅助成事業は平成21年度のモデル事業の創設以来7年間で新築住宅
55件、増改築9件、共同住宅1件の実績となっており、構造材等認証材は1,058立方メートル、内装材認証
製品として421平方メートルが使用されているところであります。
本事業は、市民への認証材の普及推進と地材地消による市内経済の活性化を目的としていることから、民
間住宅の建設はもとより、公共建築物や民間大型建築物への認証材利用が推進されている状況からも、森林
認証材が環境に配慮された木材として市民にも広く理解されてきているとともに、平成21年度に比して倍以
上の住宅着工件数となっていることから、市内経済への波及効果が定着してきたものと認識しております。
木質バイオマス火力発電所関連施設における地元雇用の状況は、発電事業を担う紋別バイオマス発電株式
会社は新規採用2名のうち地元採用が1名、追加採用として3名程度を予定し、木質チップを供給するオホ
ーツクバイオエナジー株式会社は今後事務職員など3名程度を予定しているとのことであります。また、チ
ップ製造業務等を受託する株式会社エムケーインデクトでは16名が採用され、そのうち地元採用が14名、U
ターンによるものが2名となっておりますが、さらに8名程度の雇用を予定しているところであります。
合わせて32名の新規雇用に対し、地元採用は現在15名となっており、今後さらに14名程度の雇用を計画し
ているとお聞きしておりますことから、全体では50名弱の雇用となる予定でありますが、地元採用につきま
しては、できるだけご配慮いただけるようお願いしてまいりたいと考えております。
3点目の漁業水産加工業につきましては、たび重なる低気圧被害の影響によるホタテ貝の漁獲量は昨年実
績で2万5,000トン、来年度の計画漁獲量は1万8,000トンと大きく減産することが見込まれており、ホタテ
貝加工を行う水産加工業者にとっては、原料の確保など、本年度以上に経営が厳しくなるものと認識してお
ります。
水産加工業に対して緊急措置として創設したホタテガイ被害対策特別資金の融資状況は、今月中の予定も
含め、本市が設けた融資枠2億1,000万円に対し、11社、1億9,500万円の融資が実行される見込みとなって
おります。また、雇用の維持のため、雇用調整助成金など国及び北海道の助成制度の紹介に努めるほか、他
魚種の加工利用などについても網走水産試験場加工利用部などとも連携し、情報提供を行ってまいります。
現在、紋別市水産加工業協同組合と連携し、聞き取り調査を進めておりますことから、調査結果をもとに
必要な対策を含め、業界や関係団体と水産加工業の安定化に向けて協議してまいります。
4点目の観光につきましては、訪日外国人旅行客の著しい増加が見られる中、本市におきましては、紋別
-羽田線を利用した東南アジアからの誘客や受入環境の整備を進めており、本年1月末から2月にかけてタ
イのテレビ番組の取材やインドネシアからのツアーが実施され、さらに今後のツアーも順次決定されるな
ど、紋別空港を利用して訪れる外国人観光客の増加が着実に図られてきております。
東南アジアからの観光入込数は、宿泊者数で申し上げますと、平成24年度は外国人全体の3,702名のう
ち、東南アジアからは2,703名、平成25年度は4,268名のうち3,124名、平成26年度は5,004名のうち3,634名
となっており、本市外国人宿泊者数の約7割を占めております。また、本年度上期の東南アジアからの宿泊
者数は2,190名で、前年同期比421名、24%の増と大きく伸びており、この要因は従来からの地元ホテルの地
道な営業活動によるところが大きいものと思っております。
本市の評価は、東南アジアからの観光客は流氷、花、食などを主な目的でお越しいただいており、特に流
氷やアザラシとの触れ合いなどはほかにはない貴重な体験を得られるものとして観光客に大変好評とお聞き
しております。また、花に関しては、スケールの大きさに感動し、食に関しても全体的にとてもおいしいと
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の評判をいただいており、カニは種類を問わず、喜んで召し上がっていただいていると聞いております。
流氷につきましては、誰もがその光景を見ることに期待を抱いてオホーツクを訪れておりますが、流氷を
見られなかったお客様は、大変残念がっているとお聞きしております。流氷は、近年地球温暖化の影響から
年々減少しており、これを補うためにも各施設における展示内容や説明体制の充実を図るとともに、お客様
が興味を示し、喜んでいただける新たな加工資源の発掘など、旅行者の満足度が向上し、また訪れたいと思
っていただける魅力あるまちづくりを進めてまいります。
次に、安心して健やかに暮らせるまちづくりについてであります。
1点目の障害者就労支援施設植物工場の雇用人数につきましては、平成26年に開催しました検討委員会に
おきまして2,000平方メートルの植物工場に就労可能な障害者数を18名と算定いたしました。今後の雇用増
は就労者の栽培作業の習熟度の向上や地域内販売の開拓による流通コストの縮減など収益性の向上を図り、
規模を拡大することにより可能であると考えております。また、高等養護学校の生徒の職場体験などにより
本施設への就業意欲が醸成され、地域内の定住化につながるものと期待しているところであります。
2点目の障害者福祉につきましては、障害者就労受入民間企業への助成制度、専任職員の配置は、さきに
宮川議員、石田議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。
3点目の高齢者福祉につきましては、介護職員の人材不足は高齢化率の上昇や認知症患者の増加などによ
り介護事業所においてサービス需要が急増する中、介護職員の慢性的な人手不足により運営が大変厳しい状
況にあります。厚労省の資料では、介護人材をめぐる現状として、全産業の賃金の平均月額32万6,000円に
対し、ホームヘルパー20万9,000円、福祉施設介護職員21万8,000円となっており、賃金は他業種と比べ低く
なっております。国は、介護人材の確保を目的とし、介護の現場に対して給与面で報いるため、介護職員処
遇改善加算を創設し、待遇の改善を図ってきたところであります。一方、市内の介護事業者からは要介護度
に応じ、サービス内容と介護報酬が決まっており、介護職員処遇改善加算だけでは賃金を定期的に上げづら
い実態に加え、介護報酬の改定のたび報酬が下げられてしまうことからも職員給与を上げたくても上げられ
ない状況とのことであります。
介護の仕事は、直接人に触れ、献身的に人の役に立つことができ、やりがいを感じる職業の一つで、責任
や役割が重い割に報酬は他業種より低いといった側面が介護人材不足の要因の一つであると考えておりま
す。介護現場における人材不足は、本市のみが抱える課題ではなく全国的に共通の課題でありますことか
ら、介護報酬を含めた国の施策で解決を図るべきものと考えております。
本市におきましては、来年度人手不足業種における労働力の確保及び定着を促進し、産業の活性化、発展
を目的に、人材育成及びスキルアップのために必要な資格取得に係る経費について各事業所への費用助成を
行いたいと考えております。
なお、介護人材におきましても、社会福祉士、介護福祉士及び介護支援専門員などの資格取得に向けた支
援をすることとしております。
次に、快適な環境で暮らせるまちづくりについてであります。
1点目の廃屋、空き家の除却補助制度につきましては、本制度は平成26年度に創設し、1件100万円を限
度額として1,000万円の予算措置の中で取り組んだところであります。2年間の制度利用状況は、事前の相
談件数としては平成26年度56件、平成27年度46件であり、そのうち補助金交付決定通知後、除却に至ったも
のは平成26年度6件、平成27年度9件であります。
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2点目の市内空き家状況調査につきましては、昨年の国勢調査において調査員の皆さんに空き家の状況を
住宅地図に記入していただくとともに、空き家の外観から居住可能なもの、一定の改修後居住可能なもの、
周辺環境に害を及ぼすなど解体が必要な除却対象空き家の3種類に分類し、報告いただいたところでありま
す。
これによりますと、市内の住宅総数1万2,568戸のうち、居住なしとされた住宅は11.9%、1,498戸となっ
ており、このうち居住可能なものは725戸、改修後居住可能なものは480戸、除却対象空き家は293戸と報告
されております。本状況調査は、外見の写真撮影を行い、専門技術者等により居住可能かの再判定を行い、
市民に対する中古住宅の流動化の促進のほか、おためし暮らしや避暑地化構想への活用、移住者への情報提
供などを目的とした空き家データベースを作成しようとするものであります。
除却対象空き家に対する積極的な除却につきましては、除却補助制度は過去2年とも募集終了後に行われ
る補助対象審査において予算残が発生したことから2次募集を行い、制度の活用を行ってきたところであり
ます。個人の財産を行政主導で除却することは空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、そのまま放
置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態であると判定し、特定空家等と指定した上で、指
導、勧告、命令、行政代執行の順で手続を行う必要があります。
当面は空き家状況調査結果に基づき、除却対象空き家の所有者に対し、除却補助制度の案内及び除却のお
願いを通知してまいります。
3点目の自主防災組織等につきましては、さきに市の取り組みを石田議員のご質問でお答えしております
が、自主防災組織の活動は防災資機材を使用した物々しいイメージがあり、組織の結成をちゅうちょする一
因となっております。
このため、防災に関する研修会の実施、地域の散策を兼ねた避難経路や避難場所等の確認といったことも
立派な防災活動の一つであることを説明させていただくなど、今後においても積極的に地域に出向き、自助
や共助を導き出すための粘り強い啓発を一層進めるとともに、今後結成を予定している町内会はもとより、
既に結成された組織に対しましても防災活動の相談などに積極的に対応し、より密接に連携してまいりま
す。
4点目の消防のはしご車につきましては、平成2年の更新後25年が経過しており、車体及びはしごの老朽
化が見られるところであります。近年、市街地建築物の高層化が進展していることを踏まえ、車種の選定を
含め、更新整備を検討してまいりたいと考えております。
次に、いきいきと学び続けるまちづくりについてであります。
西紋地区幼児療育センターにつきましては、昭和57年の開所以来、西紋管内の療育の拠点として発達障
害、肢体不自由、知的障害、情緒障害など生活に困り感のある子供たちの日常生活、言語、運動機能などの
訓練の場として運営するとともに、職員を市内及び西紋4町村へ派遣し、1歳6カ月健診、2歳児相談、3
歳児健診、5歳児相談や各保育所等を訪問しながら子供たちの様子を観察し、発達障害などの早期発見、早
期療育につなげているところであります。
現在の通所児童数は78名、うち児童発達支援が45名、放課後等デイサービスが33名となっており、待機者
につきましては16名が登録されております。職員体制の現状と増員配置は、施設長1名、発達支援管理責任
者1名、言語聴覚士1名、支援員3名の合計6名が勤務をしており、待機児童につきましては、定期的な相
談及び家庭でできる療育について保護者への指導を行うとともに、新年度からは支援員1名を増員し、新た
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に家庭での療育指導の進捗状況の確認やセンターになれてもらうための通所を1カ月から2カ月に1回程度
行うなど、療育の充実に努めてまいりたいと考えております。
施設の建て替えを含めた今後の計画は、本年4月よりことばの教室移転により建物を療育の場として転用
し活用いたしますが、開設以来34年が経過し、老朽化が進んでいることや施設の狭隘の問題から移転建替え
や既存施設の改修等を含め、西紋4町村と協議を行い、計画的に取り組んでまいります。
次に、オホーツクの個性を活かした交流のまちづくりについてであります。
1点目の避暑地化につきましては、さきに宮川議員、石田議員のご質問にお答えさせていただいておりま
すが、議員ご指摘の官民一体となった協議会等の立ち上げは本市においては空き家やホテル等の活用にとど
まらず、国内外から人や資本の導入を促進し、中長期的な二地域居住を含む交流人口の拡大を主眼としてお
りますことから、アドバイザーの知見やネットワークを活用したより機動的な紋別独自の推進体制づくりを
検討してまいりたいと考えております。
2点目の現在北海道網走建設管理部が設置を進める上藻別駅逓に隣接する休憩便益施設でありますが、議
員ご指摘のとおり、携帯電話の不感地帯に位置することとなります。
市といたしましては、道道紋別丸瀬布線の不感地帯での緊急通報体制の確立に向け、道路管理者である北
海道に対し、西紋別地区総合開発期成会などにおいて要望しているところでございますが、現在整備中の休
憩便益施設においても電話機などの通信手段が確保できるよう検討してまいります。
以上で答弁を終わらせていただきます。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
ありがとうございました。
私、きょう3人目ですのでかなり重複してる分がありますので、何点か抜粋をして再質問をさせていただ
きたいと思います。
農業についてでありますけども、過去に設立された協業法人、大変順調に経営が行われているということ
で、まことにすばらしいことだと思いますけれども、今後とも、いわゆる協業法人化というのは進んでいく
というふうに考えてよろしいんでしょうか。
○議長(柴田
央君)
石田農政林務課長。
○農政林務課長兼参事(石田明久君)
お答えいたします。
地域農業の中核的な担い手となる複数戸協業法人の育成確保につきましては、担い手の減少や高齢化の進
行等により集落機能が低下しつつある現状におきまして、スケールメリットを生かしました生産性の向上は
もとより、効率的な労働配分、また農地の集約、雇用の創出、担い手の就業確保などの相乗効果の発揮が期
待されるところでございまして、本市の農業が持続的発展をしていくためには大変重要なことでございまし
て、第5次紋別市総合計画での主要施策にも位置づけているところでございます。
また一方で、本市農業の大部分を占めます家族経営の持続的な発展も重要であるというふうに考えてござ
いまして、作業の省略化を図り労働生産性を高める搾乳ロボットでありますとか、搾乳、哺乳ロボットなど
の高度省力化技術等の導入を国の畜産クラスター事業などを有効に活用しながら推進していきたいというふ
うにも考えてございます。
市といたしましては、複数戸協業法人、家族経営など多様な経営体がそれぞれバランスよく発展をしてい
きまして、将来にわたって地域農業を支える中核的な経営体となるよう各種施策を進めていきたいというふ
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うに考えてございます。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
大変ご丁寧なご説明ありがとうございます。
いわゆる農業においても大規模経営、そして個々の経営という二極化がやっぱり進んでいくんだろうと思
いますけれども、いわゆるTPPをにらんで行政と農業関連団体がしっかりとタッグを組んでいただいて、
指導体制をとるということが一番大事なことだと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願いをしたいと
思います。
林業、バイオマス関連についてでありますけれども、地元雇用は順調に進展しているというふうに理解を
いたしましたけれども、そういう解釈でよろしいでしょうか。
○議長(柴田
央君)
徳正木質バイオマス火力発電所推進室参事。
○木質バイオマス火力発電所推進室参事(徳正修一君)
お答えいたします。
今後採用されるという数字もご報告をさせていただきましたけれども、現在のところは特に問題というこ
とも聞いておりませんので、順調に進んでいるというふうに考えております。
以上です。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
今後とも一人でも多くの地元採用が実現されますようよろしくお願いをしたいと思い
ます。
高齢者の福祉についてでありますけれども、川崎市の介護つき有料老人ホームで、去年の11月から12月に
かけて入所者3人が殺害されたとして元職員が逮捕されましたけれども、このような事件というのは論外だ
としても、市内における介護施設等において虐待または暴行等の事実は過去なかったでしょうか。
○議長(柴田
央君)
山本介護保険課長。
○介護保険課長(山本晃男君)
お答えします。
市内介護業者におきましては、認知症に特化しました認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホー
ムですよね、グループホームですとか、小規模多機能型居宅介護ですとか、泊まりの施設につきましては、
地域密着型のサービスでありますことから、市の指導監督の責任がございまして、3年から5年に一度必ず
実地調査が入ります。その実地調査の中で現地を見ながら指導してくる状況になってございますけれども、
その中で虐待ですとか虐待の疑いですとかというような状況は一度もございません。
また、道が指定監督するような形になってございまして、特別養護老人ホームにおいても一度もその虐待
の事実があったことについては聞き及んでございません。
以上です。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
今後とも指導監督のほどよろしくお願いをしたいと思いますし、いわゆるその介護職
の人材確保でありますけれども、非常に難しいのが実態だと思いますけど、市としてもいわゆるその資格取
得等の助成支援を行うようでありますから、一人でも多くの助成を利用される方が増えることを願いたいと
思います。
廃屋、それから空き家の件でありますけども、除却制度の助成制度の利用状況というのは2年間で6件の
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9件ということですから、10件、10件ですから、いわゆる75%の達成率ということになるんでしょうけど
も、これはまずまずといったところかもしれませんけれども、実は隣町の湧別町では3年という期限つきの
助成制度を実施したそうであります。今年度で終了するということでありまして、今年度は相当駆け込みが
あったようであります。
ただ、一般的に心情的にはまだまだいいんじゃないかという感がどうしても先に立つんじゃないかなと、
こう思うんですね。
そこで、当市も一定の期間を区切りとして設けることで除却作業が進捗するんじゃないかなと、こう思い
ますけども、いかがなもんでしょうか。
○議長(柴田
央君)
牧野財政課長。
○財政課長(牧野昌教君)
お答えいたします。
先ほど市長の答弁でご説明したとおり、概数ですけど293戸ほど除却しなければならない空き家が存在し
てるということで、これを例えば3年間でなべますと大体年間1億円程度財源が必要になってくるというこ
とで、なかなかそれは難しいことなのかなと思っているところでございます。
通常1,000万円ということで10件程度の予算を今確保しているところでございますが、このたび空き家状
況調査実施しまして、先ほど市長の答弁のとおり、今度は所有者に対しまして直接こういった制度の案内、
ご案内します。それから、近隣に迷惑をかけてるんで壊していただけませんかというような通知もあわせて
しようと思ってます。その中で、当然申請は多く来るかと思いますので1,000万円を超えるということは可
能性としては当然出てくるのかなと思います。そうしたときには、補正予算等でなるべくご希望に沿えるよ
うな形で続けていきたいというようなことで考えてございます。
また、3年間で区切ったとしても、また老朽空き家というのどんどん発生してくるのではないかというこ
とで、そこでやめるわけにもいかない事業だと思っておりますので、ちょっと息を長く実施していきたいと
考えております。
以上です。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
そうですね、息長くというか、3年という区切りがいいかどうかは、これは別ですけ
ども、なかなかやっぱり個人の財産ですから非常に難しい部分があるんだろうと思うんですね。
それと、何ていうんですか、随分隣町の話ですけど、規制を緩めちゃったせいもありまして、かなりの件
数に及んだということもあるようですけども、今いわゆる調査終わった段階で、どうしてもこれは危険です
よというものが当然わかってくるだろうと思うんですね。そういうものから順番に物事解決していくという
方法が一番だろうと思いますし、逆に地方の家主さんに対しては、もうそういう制度等については文書等で
お知らせというのはもう済んでるんですよね。
○議長(柴田
央君)
稲葉建設部長。
○建設部長兼広域公園推進室長兼広域病院連携推進室次長兼まちづくり推進室次長(稲葉宏剛君)
お答えいた
します。
今のところ助成制度について募集をかけて応募される部分と、あと近隣の方から苦情があってというよう
な部分もあります。その苦情のあった部分については、所有者を調べた上で、そういう場合って往々にして
紋別市外の方が多いもんですから、それで管理不全というような状態になってますんで、それが住所調べて
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できるだけ通知をしているというようなことは対応はしていきます。
ただ、なかなか登記簿上の所有地に通知を出しても届かないで戻ってくるケースも間々あります。調べら
れる限界もございますので、その辺はちょっと対応に苦慮しているというような状況にあります。
以上です。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
わかりました。
それでは、防災についてでありますけれども、過去何度か質問をさせていただいておりますけれども、や
っぱり基本は自助、共助だと、こう思うんです。市内の地域によっていろいろありますから、いわゆる災害
の少ない地域だよという市民感覚もある意味低いのかもしれませんけれども、過去のデータというのはもう
当てにならないという感覚を市民にやっぱり伝えることは行政としては大変大事だと、こう思っておりま
す。
ただ、先ほど前の石田議員への答弁の中にもありましたけれども、既に自主防災の組織が4カ所でき上が
って、そしてでき上がりつつあるところが10カ所ということでありますので、相当浸透してきているという
ふうに理解をしてよろしいんでしょうか。
○議長(柴田
央君)
大屋庶務課参事。
○庶務課参事(大屋洋一君)
お答えいたします。
その4カ所、既にでき上がっておりまして、10カ所の見込み、これが今後浸透していくのかというご質問
でございますけれども、各町内会を回ったときに、やはりこちらのほうから自主防災組織をつくってくれと
いう一方的なお願いではなかなか浸透しないということで、こちらの市の取り組みとして、実際災害時には
どういうふうに市としては取り組みをしてるのかいったことを説明させていただいた上で自主防災組織をお
願いしますという働きかけを行ったところ、今後つくる見込みという回答をいただいておりましたり、今後
そういった地道な啓発を継続して取り組みたいというふうに考えてございます。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
全体の町内会数は73カ所だったですかね。それができれば2割程度ということですか
ら、そんなにあの進捗としては遅くはないのかとは思いますけれども、実は西紋管内の自治体で一自治会に
対して職員の方、四、五名を配置をするそうです。地域スタッフ制ということを敷いているまちがありま
す。これは災害だけじゃなくて、ふだんの自治会活動も含んでいるようでありますけれども、特にその災害
時には地域との協力関係というのを構築する意味では大変大事だと思いますけども、私はふだんの町内会活
動支援までは求めません。なぜかというと、それは町内に実際住んでいる職員の方については、当然のよう
に町内活動に参加をしていただけると、こう思っているからであります。
ただ、有事の際の地域スタッフ制ということ、これは我々の地域もそうですけども、いわゆる支所の存在
する地域とはまた感覚が違うんだと思うんですね。
去年の10月23日もそうでありますけども、市としては本当にある意味では100%近くの力をやっぱり発揮
されてると僕は思うんですよ。ただ、逆に、被害地といいましょうか、被災地になるような地域がしっかり
とした防災組織、いわゆる自助、共助というものを強調できるだけの感覚に立ってると、行政との連絡関係
がうまくいくと今まで100%力を発揮していただいた行政力がもしかすると110になったり120になるだろう
と、こう思うんですね。これは、いつもあることじゃないですけども、どこどこの地域には四、五名程度、
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3名程度おられればいいと思うんですけども、いわゆる張りつけ的な考え方ですけども、そういう形の中で
していただけると非常に地域に住んでる人間としてはありがたいというか、頼もしく感じると思うんですけ
ども、いかがなもんでしょう。
○議長(柴田
央君)
大屋参事。
○庶務課参事(大屋洋一君)
お答えいたします。
地域スタッフ制につきましては、防災に関する、例えば地域の課題の把握であるとか連絡調整を円滑に進
めるといった部分では有効な制度ということで、実際に他の自治体でも導入事例がございます。
ただ、配置した職員のはっきりとした役割であるとか、あとどのような職員をどのような災害のときに配
置するのかといった配置基準の明確化、これが必要かというふうに考えております。
それと、実際の災害においては、限られた人員を緊急度の高い現場に導入すると、投入するといったこ
と、そのときにそれをどうやって調整をするのかといった問題がございまして、制度の導入につきまして
は、これらの課題も含めて十分な研究が必要と考えております。
現段階におきましては、まずは自主防災組織を結成していただく中で、地域の皆様とまず事が起きる前に
早目早目の対応ということで、情報の共有などを連携させていただいて十分に努めてまいるということでご
理解をいただきたいというふうに思っております。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
わかりました。ぜひひとつよろしくお願いをしたいと思います。
次は、幼児療育センターでありますけども、先日センターにお邪魔をさせていただきまして、事務所のそ
の狭さに実は驚きました。当初、設置当初は、いわゆる幼児が対象だったと思いますけれども、現在は児童
も対象になってるということもありまして、市幹部の方は感じておられることと思いますけども、センター
自体がとっても手狭になってるということであります。
時代は少子化の時代でありますけれども、逆に障害を持つお子さんが増えてると私は思っていますけど
も、いかがでしょうか。
○議長(柴田
央君)
豊田社会福祉課参事。
○社会福祉課参事(豊田雅晴君)
お答えいたします。
障害を持つお子さんの数につきましては、紋別市内では18歳未満の子供さんの数なんですけども、身体障
害者手帳取得者数は平成24年度で15人、平成25年度で12人、平成26年度で9名と減少しておりますが、療育
手帳取得者数につきましては、18歳未満なんですけれども、平成24年度が44人、平成25年度が47人、平成
26年度が65人と増加しております。また、当センターでの待機待ちが出始めたのも昨年度平成26年度からで
ございますので、増えているものと認識しております。
以上です。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
原因というのは特定できませんでしょうけども、やっぱりますます増える傾向にある
んだなあと、こう思います。
現実に市民の方が市内、それから地方についてもそうだと思いますけども、保健師さん等の要請を受けて
幼児等の観察に伺って、その支援員さんの方の判断の中で早い時期にやっぱり療育センターに通所されたほ
うがよろしいですよというふうに考えたとしても、今待機待ちの状況ではやっぱり伝えれないというかです
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ね。当然その親御さんにすれば、どうせ今すぐ入れないんでしょというようなことになっちゃうと思うんで
すね。
そうすると、その支援員の方々のいわゆるモチベーションというのもやっぱり下がっちゃうんだろうと、
こう思いますけれども、その辺の実態はどうなんでしょうか。
○議長(柴田
央君)
豊田参事。
○社会福祉課参事(豊田雅晴君)
お答えいたします。
あき待ち、待機待ちの解消につきましては、人員、職員の増を考えたり、定員を増やしたとしましてもや
っぱり施設が狭いということで、やっぱりこれはセットで考えなければいけないと思います。
また、この時期の子供さんの成長、とても速いです。どんどんどんどん成長していきますんで、先ほど市
長答弁でもありましたけれども、まず定期的な相談や、まず家庭でできる療育指導、これを保護者に指導す
るということのほか、支援員1名増員等を行いまして、あと家庭でできる療育の進捗状況、繰り返しになる
んですけども、確認をしながら、またセンター、またすぐ来てもらってもやっぱりなれるまでに時間がかか
るという点もございますので、センターになれるための通所ということで検討を行いまして、スムーズに療
育開始ができるよう支援体制の整備をしていきたいと考えております。
以上です。
○議長(柴田
央君)
鈴木敏弘君。
○15番(鈴木敏弘君)
市長からも大変前向きな答弁をいただいたと、こういうふうに理解をいたしますし、
早急に西紋関係所の協議が成立をして、そして計画が実施できるようにお願いをしたいと、こう思います。
最後に、上藻別の休憩便益施設についてでありますけども、先日通った際見ますと、舗装工事はもう終わ
った状況でありました。上藻別の携帯電話不感地帯からその金八トンネルの入り口まで約20キロあるわけで
ありますけれども、休憩便益施設が完成した後のその維持管理ということは、市が行うというふうにお聞き
しましたけれども、ボックス型のその公衆電話は当然費用もかかるでしょうし、NTTさんもなかなかそこ
については設置しないということは当然わかるわけでありますけれども、ただその便益施設内に、まあ今は
ピンク電話ということはわかりませんけども、別な公衆電話を置くことは可能だと思います。ぜひその辺に
ついてお考えをお聞かせいただきたいと思いますけど。
○議長(柴田
央君)
山本観光交流推進室参事。
○観光交流推進室参事兼港湾課参事(山本隆博君)
お答えいたします。
市のほうで施設の管理を行うということになって、仮に市のほうで電話機をつけるということになれば、
考えられる形としては、市が公衆電話といいますか、ピンク電話に区分されるような電話機をつけるのが方
法としてあるのかなというふうに考えております。経費につきましては、まあ工事代、電話機代、そういっ
たものかかりますけれども、通信連絡手段の確立に向けまして、そういったものを検討してまいりたいとい
うふうに考えてございます。
以上でございます。
○議長(柴田
央君)
○15番(鈴木敏弘君)
鈴木敏弘君。
12月の定例会に横内議員の市長からの答弁がたしかあったと思いますけども、4億円
程度の初期投資がかかるというようなことだったと思います。非常にそれは厳しいんだろうなと、こう思い
ますし、1日も早くそういう便益施設を利用した設置ができるようにお願いをいたしまして、私の質問を終
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わります。ありがとうございました。
○議長(柴田
央君)
本日の会議はこれで終わりたいと思います。
なお、あすは引き続き午前10時から会議を開きますから、定刻までにご参集願います。
本日の会議はこれをもって散会いたします。
午後2時55分
散会
以上、会議録の内容に相違ないことを証するため、ここに署名する。
議
長
署
名
議
員
署
名
議
員
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