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横浜はこれまで東京都市圏で独自の都市構造、都市文化を築いてきた
平成22年度第1回横浜市経営諮問委員会における主な意見 ○ 横浜はこれまで東京都市圏で独自の都市構造、都市文化を築いてきた。グローバル 化する時代において、その独自性をどのように維持し、生かしていくのかが重要だ。 例えば海に近い都心部において、市民のみを意識するのではなく、インナーハーバ ーを生かした、世界に開いた取組みが必要だと思う。 ○ コンパクトシティのまちづくり(集約型都市構造)の中で、どのように魅力的な郊 外部をつくるべきかは大きな課題である。水や緑、そして歴史や文化などのネット ワーク化を市域にとどまらずに首都圏にも波及させていくなど、横浜から発信をし てほしい。 ○ 横浜の競争相手としては、国内ではなく、アジア(上海、シンガポールなど)に視 線を向けるべき。MICE 機能の充実などにより、外需を積極的に取り込むとともに、 医療、観光、環境・エネルギー、農などの新たな分野での内需拡大に取り組むのが 良いと思う。 ○ 横浜はにぎわい座など、文化芸術の発信拠点はすでにあるので、それらを結ぶネッ トワークをつくり、老若男女が周遊的にそれらを楽しめるような取組みも進めてほ しい。さらに、それぞれの拠点のサテライトをつくることで、点から線へ、更には 面として広がることを期待する。 ○ 「創造的福祉都市」を目指してほしい。福祉については、コミュニティビジネスな ども活用し、事後的救済ではなく予防的なやり方により、結果として福祉費の削減 の結びつくような、ポジティブな形での施策(ポジティブ・ウエルフェア)を進め てほしい。 ○ 全国的に1世帯あたりの人数が減っており、特に大都市においては高齢者のシング ルだけでなく、晩婚・非婚による青年~中年シングルが増えている。これまで行政 は家族単位での施策を進めてきたが、今後は方針転換が求められる。シングルが地 域社会に参加し、活躍できる取組みが求められる。 ○ これからの日本経済は、多様性が生じ、地域、都市単位で大きな差が生じてくると 思う。その中で横浜の役割は重要で、日本の成長をリードする都市であるべきであ り、産業政策への積極的な取組みを期待する。 ○ 観光はまだまだ伸びる分野であり、アジア、特に中国から人を呼ぶことは重要であ る。その際、中華街はよい集客装置と考えられるので、より一層活用する取組みを 進めてほしい。 ○ 案内表示を多言語化すること、駅に大型ロッカーを多く備えることなど、ディテー ルにこだわって積み上げ、観光に来られた方の相手の立場に立ったおもてなしとな るような、他都市、他国のきめ細かなやり方を是非参考にしてほしい。