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第99回定時株主総会招集ご通知 ~事業報告/連結計算書類
事業報告(2015年4月1日から2016年3月31日まで) 事業報告 ソニーグループの現況 1.ソニーグループの現況 (1)財産及び損益の状況の推移 ( 2011年度 2011年 4 月 1 日から 2012年 3 月31日まで )( 2012年度 ) 2012年 4 月 1 日から 2013年 3 月31日まで ( 2013年度 2013年 4 月 1 日から 2014年 3 月31日まで ) ( 2014年度 2014年 4 月 1 日から 2015年 3 月31日まで ) 2 0 1 5 年 度( 当 年 度 ) 年 4 月 1 日から ( 2015 2016年 3 月31日まで ) 百万円 百万円 百万円 百万円 百万円 6,493,083 6,795,504 7,767,266 8,215,880 8,105,712 益( 損 失 ) △65,663 226,503 26,495 68,548 294,197 税 引 前 利 益( 損 失 ) △80,911 242,084 25,741 39,729 304,504 当社株主に帰属する 当 期 純 利 益( 損 失 ) △455,038 41,540 △128,369 △125,980 147,791 基 本 的 (円) △453.42 41.32 △124.99 △113.04 119.40 希薄化後 (円) △453.42 38.79 △124.99 △113.04 117.49 売上高及び営業収入 営 業 利 1株当たり当社株主に帰属する 当期純利益(損失) : 設 備 投 資 額 414,647 302,153 261,034 251,048 468,937 研 究 開 発 費 433,477 473,610 466,030 464,320 468,183 総 資 産 13,299,691 14,211,033 15,333,720 15,834,331 16,673,390 純 資 産 2,481,658 2,672,004 2,783,141 2,928,469 3,124,410 1株当たり純資産 (円) 2,016.61 2,168.62 2,163.63 1,982.54 1,952.79 1株当たり配当金 (円) 25.00 25.00 25.00 - 20.00 162,700 146,300 140,900 131,700 125,300 従 業 員 数 (名) 【連結業績に関する注記】 1.ソニーの連結計算書類は、米国において一般に公正妥当と認められた会計基準による用語、様式 3.設備投資額は、 無形固定資産の増加額を含んでいます。 及び作成方法 (以下「米国会計原則」) によって作成されています。 2.当年度末の連結子会社(変動持分事業体を含む) は1,297社、 持分法適用会社は102社です。 4.純資産は、 米国会計原則にもとづく資本合計を使用しています。 5.1株当たり純資産は、 当社株主に帰属する資本合計を用いて算出しています。 47 48 事業報告 ソニーグループの現況 (2)事業の経過及び成果 営業利益は、前年度比2,256億円増加し、 2,942億円となりました。 この 大幅な増益は、 MC分野、 その他分野、 G&NS分野、 イメージング・プロダクツ 連結業績の概況 &ソリューション (以下 「IP&S」 ) 分野、 音楽分野及びホームエンタテインメント 2015年度(当年度) 2014年度 2014年4月 1 日から 2015年 4 月 1 日から 年3月31日まで ) (2015 (2016年 3 月31日まで) 億円 億円 % 82,159 81,057 △1.3 益 685 2,942 + 329.2 益 397 3,045 +666.5 △1,260 1,478 ― 売上高及び営業収入 営 税 業 引 利 前 利 増減率 当 社 株 主 に 帰 属 する 当 期 純 利 益( 損 失 ) 一方、デバイス分野、金融分野及び映画分野においては、損益が大幅 に悪化しました。 当年度の営業利益には、カメラモジュール事業の長期性資産の減損 596億円及び電池事業の長期性資産の減損306億円がデバイス分野に、 Sony Music Entertainment( 以下「SME」)が持分法適用会社で あったOrchard Media, Inc.(以下 「The Orchard」 )を100%子会社 とした結果、既に保有していた持分51%を公正価値により再評価した ことによる利益151百万米ドル (181億円) が音楽分野に含まれています。 1株当たり当社株主に帰属する 当期純利益(損失) : また、 ロジスティクス事業に関する合弁事業開始に関連して、 事業の一部 基 本 的 (円) 希薄化後 (円) △113.04 △113.04 ― ― 119.40 117.49 2015 年度 2014 年度 を売却したことによる123億円の売却益が全社 (共通)及びセグメント 間取引消去に含まれています。 なお、前年度の営業利益には、 MC分野における営業権の減損1,760億 当年度及び前年度の平均為替レートは、 次のとおりです。 平均為替レート &サウンド (以下 「HE&S」 )分野での大幅な改善などによるものです。 変化率 円 円 1 米ドル 109.9 120.1 8.5 (円安) % 1ユーロ 138.8 132.6 4.7 (円高) 円に加えて、全社 (共通)及びセグメント間取引消去において御殿山 テクノロジーセンターの土地及び建物の一部売却にともなう売却益 148億円、 G&NS分野においてPlayStation®Vita(以下 「PS Vita」)や PlayStation®TV(以下「PS TV」 )用の部品に対する評価減112億円が 計上されていました。 当年度の構造改革費用 (純額) は、前年度に比べ598億円減少し、 383億 売上高及び営業収入 (以下 「売上高」 ) は、 前年度比1.3%減少し、 8兆1,057億 円となりました。この減収は、当年度において「プ 、 レイステーション 4」 (以下「PS4® 」 )のソフトウエアが大幅な増収となったゲーム&ネット 円となりました。 営業利益に含まれる持分法による投資利益は、前年度に比べ17億円 減少し、 22億円となりました。これは主に、その他分野に含まれる ワークサービス (以下 「G&NS」 )分野や米ドルに対する円安の影響 インタートラスト・テクノロジー社の持分法投資損益の悪化によるものです。 などがあった音楽分野において増収となりましたが、スマートフォンの 103億円 その他の収益 (費用) (純額)は、前年度に比べ391億円改善し、 販売台数が大幅に減少したモバイル・コミュニケーション (以下 「MC」 ) 分野において大幅な減収となったことなどによるものです。前年度の 為替レートを適用した場合、売上高は4%の減少となります (前年度 の為替レートを適用した場合の売上高と営業損益の状況については、 65頁の 【注記】 をご参照ください) 。 の収益となりました。この改善は主に、有価証券売却益の増加による ものです。当年度の有価証券売却益にはオリンパス㈱の株式の一部 売却にともなう売却益468億円及び前述のロジスティクス事業に関する 合弁事業開始に関連した売却益27億円が含まれています。 なお、 前年度 の有価証券売却益には㈱スクウェア・エニックス・ホールディングスの 株式の売却益48億円が含まれていました。 49 50 事業報告 ソニーグループの現況 税引前利益は、 前年度に比べ2,648億円増加し、 3,045億円となりました。 売上高構成比 (2015年度 地域別) 法人税等は、当年度において948億円を計上し、実効税率は31.1%と なりました。当年度の実効税率が日本の法定税率を下回ったのは、日本 の連結納税グループ及び海外の一部の子会社における繰延税金資産 に対して評価性引当金が増したものの、主に、税率の低い海外子会社 その他地域 及び保険事業において利益が計上されたこと、一部の国内子会社に おける地方税の繰延税金資産に対する評価性引当金の戻し入れならび に、日本の法人税率の引き下げにともなう繰延税金負債の取り崩しに アジア・ 太平洋地域 よるものです。 なお、 前年度は税金費用を887億円計上し、 ソニーの実効 税率は日本の法定税率を上回りました。 これは、税金に関する米国会計 基準にしたがって、その他の包括利益の計上にともない一部税金費用 中国 8.3 日本 28.6 11.8 6.7 (単位:%) の戻し入れを計上したものの、評価性引当金を計上しているソニー㈱ 及び日本の連結納税グループにおいて計上した損失に対して税金費用 の戻し入れを計上しなかったこと、 ならびに前年度に計上された税務上 損金に算入されない営業権の減損によるものです。 23.2 欧州 21.4 米国 当社株主に帰属する当期純損益(非支配持分に帰属する当期純利益 を除く) は、 前年度の1,260億円の損失に対し、 1,478億円の利益となり ました。 日本、米国及び中国以外の各区分に属する主な国又は地域 ■ 欧州:イギリス、 フランス、 ドイツ、 ロシア、 スペイン、 スウェーデン ■ アジア・太平洋地域:インド、 韓国、 オセアニア ■ その他地域:中近東/アフリカ、 ブラジル、 メキシコ、 カナダ (注1) 地域別の売上高構成比は、 外部顧客に対する売上高にもとづいて算出したものです。 (注2) 地域別の売上高構成比は、 顧客の所在地別に表示されています。 51 52 事業報告 ソニーグループの現況 売上高構成比 (2015年度 ビジネス別) 音楽 全社(共通) 0.4 69 音楽制作 12 音楽出版 金融 映像メディア・ プラット 13.2 フォーム 19 48 29 23 映画 映画製作 73 半導体 26 コンポーネント その他 1 ゲーム &ネットワーク サービス 13.8 ハードウエア 49 ネットワーク 36 7.4 デバイス ソニーは、 モバイル・コミュニケーション、 ゲーム&ネットワークサービス、 イメージング・プロダクツ&ソリューション、ホームエンタテインメント &サウンド、デバイス、映画、音楽、金融及びその他の事業から構成 されており、 セグメント情報はこれらの区分により開示されています。 モバイル・ コミュニケーション その他 3.0 (単位:%) テレビ番組 11.5 制作 メディア 9.5 ネットワーク 主要な事業内容 18.3 8.7 14.2 その他 15 イメージング・ プロダクツ &ソリューション デジタル イメージング・ 60 プロダクツ プロフェッショナル・ 37 ソリューション その他 3 ホームエンタテインメント &サウンド テレビ 69 オーディオ・ビデオ (注)ビジネス別の売上高構成比は、外部顧客に対する売上高にもとづいて算出したものです。 53 31 各分野の主要製品又は事業内容は、次のとおりです。 ビジネス分野 主要製品又は事業内容 ■ モバイル・コミュニケーション 携帯電話、 インターネット関連サービス事業 ■ ゲーム&ネットワークサービス ゲーム機、 ソフトウエア、 ネットワークサービス事業 ■ イメージング・プロダクツ デジタルイメージング・プロダクツ &ソリューション コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラ、 レンズ交換式一眼カメラ プロフェッショナル・ソリューション 放送用・業務用機器 メディカル 医療用・研究用機器 ■ ホームエンタテインメント テレビ &サウンド 液晶テレビ オーディオ・ビデオ 家庭用オーディオ、 ブルーレイディスク プレーヤー/レコーダー、 メモリ内蔵型携帯オーディオ ■ デバイス 半導体 イメージセンサー、 カメラモジュール コンポーネント 電池、記録メディア ■ 映 画 映画製作 映画作品の製作・買付・配給・販売 テレビ番組制作 テレビ番組の制作・買付・販売 メディアネットワーク テレビ、 デジタルのネットワークオペレーション ■ 音 楽 音楽制作 パッケージ及びデジタルの音楽制作物の 販売、アーティストのライブパフォーマンス からの収入 音楽出版 楽曲の詞、曲の管理及びライセンス 映像メディア・プラットフォーム アニメーション作品の制作・販売、音楽・ 映像関連商品のソリューション提供 ■ 金 融 生命保険、損害保険、銀行 ■そ の 他 上記カテゴリーに含まれない製品やサービス、 PC事業、 海外ディスク製造事業、 その他の事業 54 事業報告 ソニーグループの現況 ビジネス別営業の概況 以下の説明における各分野の売上高はセグメント間取引消去前の ものであり、 また各分野の営業損益はセグメント間取引消去前のもので 配賦不能費用は含まれていません。 14,102 売 上 高 左:2014年度 右:2015年度 11,275 13,880 (単位:億円) 15,519 12,381 11,590 7,239 7,112 モバイル・ コミュニケーション ゲーム &ネットワークサービス イメージング・ プロダクツ &ソリューション 481 887 418 721 営業利益 (損失) ホームエンタテインメント &サウンド 9,271 9,358 デバイス 890 241 506 8,787 9,381 10,836 10,731 5,592 6,176 映画 音楽 585 385 606 873 3,866 3,332 金融 1,933 1,565 20 △286 △614 その他 △950 △2,176 売 上 高 ( ■ モバイル・コミュニケーション ■ ゲーム&ネットワークサービス ■ イメージング・プロダクツ &ソリューション ■ ホームエンタテインメント &サウンド ■ デバイス ■ 映 画 ■ 音 楽 ■ 金 融 ■そ の 他 2014年度 2014年4月1日から 2015年3月31日まで 営業利益(損失) 2015年度(当年度) )( 2015年4月1日から 2016年3月31日まで ) 百万円 百万円 % 1,410,215 1,388,029 1,127,473 1,551,893 △20.0 723,850 711,192 2014年4月1日から 2015年3月31日まで 2015年度(当年度) 2015年4月1日から )(2016 年3月31日まで ) 増減率 ■ モバイル・コミュニケーション 百万円 百万円 △217,574 △61,435 ― % ■ ゲーム&ネットワークサービス 48,104 88,668 +84.3 △1.7 ■ イメージング・プロダクツ &ソリューション 41,779 72,134 +72.7 ■ ホームエンタテインメント &サウンド 24,102 50,558 +109.8 +11.8 1,238,057 1,159,042 △6.4 927,080 878,681 559,244 1,083,629 386,603 935,780 938,142 617,644 1,073,069 333,241 +0.9 ■ デバイス +6.8 ■ 映 画 +10.4 ■ 音 楽 △1.0 ■ 金 融 △13.8 ■そ の 他 全社 (共通) 及び セグメント間取引消去 △379,508 △341,764 ― 連 結 8,215,880 8,105,712 △1.3 (注) ソニーは、2015年度の組織変更にともない、ビジネスセグメント区分の変更を行いました。 55 ( 増減率 2014年度 全社(共通)及び セグメント間取引消去 連 結 89,031 58,527 60,604 193,307 △94,977 △28,580 ― 38,507 87,323 156,543 2,009 △34.2 △134,355 △111,530 68,548 +44.1 △19.0 ― ― 294,197 +329.2 この変更にともない、 2014年度の実績を組替再表示しています。 56 事業報告 ソニーグループの現況 モバイル・コミュニケーション(MC)分野 売上高(単位:億円) 14,102 ゲーム&ネットワークサービス (G&NS)分野 営業損失(単位:億円) 13,880 11,275 営業利益(単位:億円) 売上高(単位:億円) 15,519 △614 481 △2,176 2014年度 2015年度 2014年度 2015年度 MC分野の売上高は、前年度比20.0%減少し、1兆1,275億円となり 2014年度 2015年度 2014年度 増加し、1兆5,519億円となりました (前年度 は、収益構造の改善に向け、スマートフォンの高付加価値モデルへの の為替レートを適用した場合、 10%の増収) 。 集中による製品ミックスの改善があったものの、売上規模を追わない 当年度において、 「プレイステーション 3」 戦略を徹底することにより、スマートフォンの販売台数が大幅に減少 2015年度 G&NS分野の売上高は、前年度比11.8% ました (前年度の為替レートを適用した場合、 20%の減収) 。この減収 したためです。 887 (以下「PS3 ® 」)のソフトウエア及びハード ウエアは減収となりましたが、ネットワークを 通じた販売を含 むPS4 ® のソフトウエアの 営業損失は、前年度比1,561億円縮小し、 増収及びPS4®のハードウエアの販売台数の 614億円となりました。この大幅な損失縮小 増加などにより、分野全体で大幅な増収と は、主に前述のとおり、前年度に営業権の PS4® ©SonyInteractiveEntertainmentInc. Allrightsreserved. Designandspecificationsare subjecttochangewithoutnotice. なりました。 減損1,760億円を計上していたことによるもの です。 また、 主にコストの米ドル建て比率が高い 営業利益は、前年度比406億円増加し、 887億円となりました。コスト ことによる米ドル高の損益に対する悪影響 の米ドル建て比率が高いことによる米ドル高の損益に対する悪影響、 や構造改革費用の増加などがありましたが、 前述のスマートフォンの販売台数の減少の 影響を製品ミックスの改善及び費用削減で 及びPS3®のソフトウエアの減収の影響がありましたが、 PS4®のソフト スマートフォン Xperia™ Z5 ウエアの増収及びPS4 ®ハードウエアのコスト削減の影響、前年度に PS VitaやPS TV用の部品に対する評価減112億円の計上があった 補いました。なお、為替の悪影響は675億円 ことなどにより、分野全体で大幅な増益となりました。なお、為替の でした。 悪影響は477億円でした。 57 58 事業報告 ソニーグループの現況 イメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野 ホームエンタテインメント&サウンド (HE&S)分野 営業利益(単位:億円) 売上高(単位:億円) 売上高(単位:億円) 12,381 7,239 11,590 7,112 418 2014年度 営業利益(単位:億円) 2015年度 2014年度 721 2015年度 2014年度 2015年度 241 506 2014年度 2015年度 IP&S分野の売上高は、前年度比1.7%減少し、 7,112億円となりました HE&S分野の売上高は、前年度比6.4%減少し、1兆1,590億円となり (前年度の為替レートを適用した場合、 5%の減収) 。デジタルカメラ に ました (前年度の為替レートを適用した場合、 8%の減収) 。液晶テレビ おける高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善があった の高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善及び為替の ものの、市場縮小の影響によるビデオカメラ及びデジタルカメラの 影響があったものの、液晶テレビの販売台数の減少及び市場縮小に 販売台数の減少などにより、 分野全体でほぼ前年度並みとなりました。 ともなう家庭用オーディオ・ビデオの販売台数の減少などにより、分野 * 全体で減収となりました。 営業利益は、 前年度比304億円増加し、 721億 営業利益は、 前年度比265億円増加し、 506億 円となりました。 デジタルカメラにおける製品 ミックスの改善及び費用の削減などにより、 円となりました。コストの米ドル建て比率 分野全体で大幅な増益となりました。なお、 が高いことによる米ドル高の損益に対する 為替の悪影響は16億円でした。 コンパクトデジタルカメラ、 レンズ交換式 *デジタルカメラには、 一眼カメラ、交換レンズが含まれています。 レンズ交換式 デジタル一眼カメラ α7S Ⅱ 悪影響や前述の減収の影響などがありました が、主に、 コスト削減及び製品ミックスの改善 により、分野全体で大幅な増益となりました。 なお、為替の悪影響は367億円でした。 4K液晶テレビ ブラビア® X9300Cシリーズ テレビについては、売上高 は前年度比4.5%減少し、7,978億円となり * ました。これは、高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの 改善があったものの、 収益構造の改善に向け売上規模を追わない戦略 を徹底することにより液晶テレビの販売台数が減少したこと、及び 為替の影響などによるものです。 営業利益 については、 コストの米ドル ** 建て比率が高いことによる米ドル高の損益に対する悪影響及び販売 台数の減少の影響などがありましたが、 主に、 コスト削減や製品ミックス の改善により、前年度比175億円増加し、258億円となりました。 * テレビの売上高には営業収入は含まれていません。 **分野全体に含まれる構造改革費用は製品カテゴリーには配賦されておらず、テレビの営業損益 には含まれていません。 59 60 事業報告 ソニーグループの現況 デバイス分野 映画分野 売上高(単位:億円) 営業利益 (損失) (単位:億円) 9,358 9,271 売上高(単位:億円) 890 8,787 営業利益(単位:億円) 9,381 △286 2014年度 2015年度 2014年度 2015年度 デバイス分野の売上高は、前年度比0.9%増加し、 9,358億円となり ました (前年度の為替レートを適用した場合、6%の減収) 。当年度に おいて、電池事業の減収の影響がありましたが、為替の影響、カメラ モジュール及びイメージセンサーの増収などにより、分野全体でほぼ 前年度並みとなりました。 なお、外部顧客に対する売上高は、前年度比 5.6%増加しました。 営業損益は、前年度の890億円の利益に 2015年度 *映画分野の業績は、全世界にある子会社の業績を米ドルベースで連結している、米国を拠点とする 「SPE」 )の円換算後の業績です。 ソニーはSPEの業績を Sony Pictures Entertainment Inc.(以下 米ドルで分析しているため、 一部の記述については 「米ドルベース」 と特記してあります。 映画分野の売上高は、前年度比6.8%増加し、 9,381億円となりました (米ドルベースではほぼ前年度並み)。 米ドルベースでは、為替の影響、及び映画製作の減収がありましたが、 並みとなりました。映画製作は「007 スペクター」及び「モンスター・ ものの、映像ソフト収入が「アメイジング・ ありましたが、596億円の長期性資産の減損 スパイダーマン2」 「22 ジャンプストリート」 、 を含むカメラモジュール事業の悪化、 306億円 及び 「天国は、ほんとうにある」が好調だった の 長 期 性 資 産 の 減 損 を含 む 電 池 事 業 の 前年度に比べ減少したことにより減収となり 積層型CMOSイメージセンサー 事業においては、将来の需要見込みの減少といった要因を踏まえ 2016年度以降の中期計画を見直し、当年度第4四半期において 減損判定を行った結果、長期性資産の計上金額の全額を回収する 十分な将来キャッシュ・フローが得られないと判断したため、 減損を計上 しました。電池事業においては、競合他社との競争激化といった要因 を踏まえ当年度第3四半期において減損判定を行った結果、長期性 資産の計上金額の全額を回収する十分な将来キャッシュ・フローが 得られないと判断したため、減損を計上しました。なお、為替の好影響 は247億円でした。 2014年度 ホテル2」が全世界で好調だったことにより劇場興行収入が増加した この大幅な損益の悪化は、為替の好影響が の増加などによるものです。 カメラモジュール 2015年度 385 メディアネットワーク及びテレビ番組制作が増収となり、ほぼ前年度 対し、 当年度は286億円の損失となりました。 悪化、ならびに減価償却費及び研究開発費 2014年度 585 ました。メディアネットワークの増収は主に、 インド及び英国での広告収入の増加による ものです。テレビ番組制作の増収は主に、 「ブレイキング・バッド」 「ブラックリスト」 、 及び 「ベター・コール・ソウル」の会員制ビデオ・ オン・デマンドのライセンス収入が増加した ブラックリスト ©2013,2014SonyPictures TelevisionInc.andOpen4 BusinessProductionsLLC.All RightsReserved. ことによるものです。 営業利益は、前年度に比べ200億円減少し、 385億円となりました。 この減益は、前述のメディアネットワークにおけるインド及び英国の増収 の影響や全世界で好調だった 「モンスター・ホテル2」 の劇場興行収入 の貢献があったものの、前述の映像ソフト収入の減少や 「ザ・ウォーク」 及び 「The Brothers Grimsby」の劇場興行収入が想定を下回った 61 影響ならびに為替の悪影響があったことなどによるものです。 62 事業報告 ソニーグループの現況 音楽分野 金融分野 売上高(単位:億円) 営業利益(単位:億円) 金融ビジネス収入(単位:億円) 10,836 5,592 6,176 2014年度 2015年度 606 873 2014年度 2015年度 2014年度 営業利益(単位:億円) 10,731 2015年度 1,933 2014年度 1,565 2015年度 *音楽分野の業績は、 全世界にある子会社の業績を米ドルベースで連結している、 米国を拠点とするSME の円換算後の業績、円ベースで決算を行っている日本の㈱ソニー・ミュージックエンタテインメント *金融分野には、ソニーフィナンシャルホールディングス㈱ (以下 「SFH」 )及びSFHの連結子会社 であるソニー生命保険㈱ (以下 「ソニー生命」) 、ソニー損害保険㈱、ソニー銀行㈱等の業績が の業績、 及びソニーが株式の50%を保有する音楽出版事業の合弁会社であり、 全世界にある子会社 の業績を米ドルベースで連結している、米国を拠点とするSony/ATV Music Publishing LLC 含まれています。金融分野に記載されているソニー生命の業績は、 SFH及びソニー生命が日本の 会計原則に則って個別に開示している業績とは異なります。 (以下 「Sony/ATV」) の円換算後の業績を連結したものです。 音楽分野の売上高は、主に米ドルに対する円安の影響により、前年度比 10.4%増加し、 6,176億円となりました (前年度の為替レートを適用 した場合、5%の増収) 。前年度の為替レートを適用した場合の増収は、 主にモバイル機器向けゲームアプリケーションが 好調だった映像 メディア・プラットフォームの大幅な増収によるものです。音楽制作に おいては、パッケージ及びデジタルダウンロード売上の世界的な減少 があったものの、ストリーミング配信売上 金融ビジネス収入は、ほぼ前年度並みの1兆731億円となりました。 これは、 ソニー生命において、保有契約高の拡大にともない保険料収入 が増加したものの、株式相場の下落にともない、特別勘定における 運用損益が悪化したことなどによるものです。 ソニー生命の収入は、 ほぼ 前年度並みの9,526億円となりました。 営業利益は、 主にソニー生命の減益により、 前年度に比べ368億円減少 し、1,565億円となりました。ソニー生命の営業利益は、前年度に比べ 392億円減少し、1,388億円となりました。この減益は、金利の大幅な の増加がそれを上回りました。なお、当年度 低下や株式相場の下落にともない、繰延保険契約費償却額及び責任 には、アデルの最新アルバム 「25」の記録的 準備金繰入額が増加したことなどによるものです。 なヒットがありました。 その他にヒットした作品 には、 ワン・ダイレクションの 「メイド・イン・ザ・ A.M.」、デヴィッド・ボウイの「★」 (ブラック スター) 、 メーガン・トレイナーの「タイトル」 などがあります。 ワン・ダイレクション 「メイド・イン・ザ・A.M.」 営業利益は、前年度比267億円増加し、873億円となりました。前述の 音楽制作におけるパッケージ及びデジタルダウンロード売上の減少に よる悪影響がありましたが、The Orchardの既に保有していた持分 51%を公正価値により再評価したことによる利益を計上したことや 前述の音楽制作におけるストリーミング配信売上及び映像メディア・ プラットフォームの増収などにより、 増益となりました。 63 64 事業報告 ソニーグループの現況 (3)設備投資等の状況 その他分野 売上高(単位:億円) 営業利益 (損失) (単位:億円) 20 3,866 2014年度 3,332 2015年度 生産部門の合理化及び品質向上、ならびに需要増大にともなう生産 設備の増強を目的とした設備投資のほか、研究開発の強化を図るため 継続して投資を行っています。 当年度の設備投資額は、4,689億円(前年度比86.8%増加)となり ました。その主な内訳は、エレクトロニクスで半導体や新製品の製造 設備を中心に3,878億円、映画分野で232億円、音楽分野で98億円、 △950 2014年度 2015年度 その他分野の売上高は、前年度比13.8%減少し、3,332億円となり ました。この大幅な減収は、2014年7月に譲渡したPC事業の売上が 前年度に計上されていたことなどによるものです。 営業損益は、前年度の950億円の損失に対し、当年度は20億円の 金融分野で81億円、その他で400億円でした。なお、設備の除却等に ついては重要なものはありません。 (注1) エレクトロニクスは、 MC分野、G&NS分野、 IP&S分野、HE&S分野及びデバイス分野の合計を 指します。 (注2) 設備投資額は、 無形固定資産の増加額を含んでいます。 設備投資額の推移 4,146 利益となりました。この大幅な損益改善は、主に構造改革費用や アフターサービス費用などを含むPC事業収束にともなう費用が減少 したことや、前年度に過年度実績にもとづく配賦によりPC事業に計上 された販売会社の固定費が含まれていたことなどによるものです。 2011年度 (単位:億円) 3,022 2,610 2,510 2012年度 2013年度 2014年度 4,689 2015年度 (4)資金調達の状況 当年度は主にソニー㈱において資金調達を実施しました。 2015年7月 に公募等による新株式発行 (2,860億円)及び転換社債型新株予約権付 社債の発行 (1,200億円)により合計4,060億円を調達しました。さらに、 2015年8月に公募に伴う第三者割当増資により157億円を調達しました。 新株式発行及び第三者割当増資により調達した資金は、 1,880億円を デバイス分野における設備投資資金に、残額をデバイス分野における 【注記】 文中に記載されている為替変動による売上高への影響 (映画分野と音楽分野を除く) は、前年度 と当年度における平均為替レートの変動を主要な取引通貨建て売上高に適用して為替変動 影響額を算出しています。 研究開発費に充当する予定です。 転換社債型新株予約権付社債の発行に より調達した資金は、 510億円をデバイス分野における設備投資資金に、 残額を長期借入債務の返済に充当する予定です。 為替変動による営業損益への影響は、売上高への為替変動影響額から、同様に算出した主要な 取引通貨建て売上原価ならびに販売費及び一般管理費への影響額を差し引いています。なお、 映画分野及び音楽分野のSME及びSony/ATVの業績は、全世界にある子会社の業績を米ドル ベースで連結したうえで円換算しているため、 為替変動影響額は前年度の対米ドル平均為替レート の変動を米ドルベースの業績に適用して算出しています。 この情報は米国会計基準に則って開示 されるソニーの連結財務諸表を代替するものではありません。しかしながら、これらの開示は、 投資家の皆様にソニーの営業概況をご理解いただくための有益な分析情報と考えています。 65 66 事業報告 ソニーグループの現況 (5)主要な借入先 熊本テクノロジーセンターにおける生産活動に支障が生じました。 今後につきましては、従業員の安全を第一にしながら、早期の復旧に 当年度末における主要な借入先は、 次のとおりです。 借 入 先 (注1) 借入金残高 ㈱三井住友銀行 ㈱三菱東京U F J 銀行 (注2) シンジケート・ローン 参加者(上記2社を除く) 努めてまいります。 百万円 62,742 40,762 52,100 (注1) 外貨建ての借入金残高は、当年度末の為替レートで円換算しています。 (注2)複 数の金融機関が協調してシンジケート団を組成し、ひとつの融資契約書にもとづき同一 (7)剰余金の配当等の決定に関する方針 当社は、株主の皆様への利益還元は、継続的な企業価値の増大及び 配当を通じて実施していくことを基本と考えています。 安定的な配当の 条件で融資を行うものです。 継続に努めたうえで、 内部留保資金については、 成長力の維持及び競争 (6)対処すべき課題 です。 なお、 配当金額については、 連結業績の動向、 財務状況ならびに今後 力強化など、企業価値向上に資する様々な投資に活用していく方針 当社は2015年2月18日に中期経営方針を発表し、株主資本利益率 (以下「ROE」)を最も重視する経営指標に据え、中期経営計画の最終 年度となる2017年度に、ソニーグループ連結で、 ROE10%以上、営業 利益5,000億円以上を達成することを目標とし、以下の基本方針の もと、高収益企業への変革を進めてまいります。 の事業展開等を総合的に勘案し、決定していきます。 当年度の期末配当金については、2016年4月28日開催の取締役会に おいて、1株につき10円とすることを決定しました。 2015年12月に 1株につき10円の中間配当金をお支払いしておりますので、 年間配当金 は20円となります。 事業運営の基本方針 ● 一律には規模を追わない収益性重視の経営 ● 各事業ユニットの自立と株主視点を重視した経営 ● 事業ポートフォリオの観点から各事業の位置づけを明確化 事業の特性、市場環境などを踏まえ、各事業を、事業ポートフォリオの 観点から 「成長牽引領域」 「安定収益領域」 、 、 「事業変動リスクコント ロール領域」と位置付けたうえで、ソニーグループ全体のROE目標に 紐づいた、事業ごとの投下資本利益率(ROIC)の目標値を設定し、 収益性を重視した事業運営を行います。 なお、 2016年4月14日以降に発生した平成28年熊本地震の影響により、 主にデジタルカメラや監視カメラ向けのイメージセンサー及びディスプレイ デバイスの基幹工場である、 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング㈱ 67 68 事業報告 ソニーグループの現況 (8)子会社及び企業結合等の状況 重要な子会社の状況 会 社 名 資 本 金 出資比率 主要な事業内容 (国内) ソニーイーエムシーエス㈱ (注1) 100 百万円 100 % 電子機器の設計・製造・販売 ソニーセミコンダクタ㈱ 24,250 100 半導体の設計・製造・販売 ソニーマーケティング㈱ 100 100 電子機器の販売 3,000 100 携帯電話の設計・開発・製造・販売 100 100 ゲーム機・ソフトウエアの企画・開発・製造・販売 ソニービジュアルプロダクツ㈱ 10 100 テレビの設計・開発・製造・販売 ソニービデオ&サウンドプロダクツ㈱ 10 100 ビデオ&サウンド機器の設計・開発・製造・販売 音楽・映像ソフトウエア等の企画・制作・製造・販売 (注1) ソニーモバイルコミュニケーションズ㈱ ㈱ソニー・コンピュータエンタテインメント (注1) ㈱ソニー・ミュージックエンタテインメント 100 100 ソニーフィナンシャルホールディングス㈱ 19,900 60 ソニー生命保険㈱ 70,000 100 ソニー銀行㈱ 31,000 生命保険・損害保険事業及び銀行業等の経営管理 (注2) 生命保険及び生命保険の再保険 (注2) 銀行業 (注2) 米国を主とする関係会社の管理 (注2) 電子機器の製造・販売 (注2) ゲーム機の販売及びソフトウエアの企画・開発・製造・販売 (注2) 映画・テレビ番組の企画・製作・配給 (注2) 音楽・映像ソフトウエア等の企画・制作・販売 (注2) 100 電子機器の製造・販売 100 ゲーム機の販売及びソフトウエアの企画・開発・製造・販売 100 (海外) Sony Corporation of America〔米国〕 Sony Electronics Inc.〔米国〕 Sony Computer Entertainment America LLC (注1) 〔米国〕 Sony Pictures Entertainment Inc.〔米国〕 Sony Music Entertainment〔米国〕 Sony Europe Limited〔英国〕 Sony Computer Entertainment Europe Limited 〔英国〕 11,317 570 百万米ドル 100 米ドル 100 - 110 100 米ドル - 56,596 50,000 100 100 千ユーロ 千ポンド 8,073 千米ドル 100 ソニーグループの為替・資金取引の集約・一元管理 Sony Overseas Holding B.V.〔オランダ〕 181,512 千ユーロ 100 欧州及びアジアの関係会社に出資する持株会社 Sony Mobile Communications AB〔スウェーデン〕 100,000 千ユーロ 100 携帯電話の設計・開発・製造・販売 100 電子機器の販売 Sony Global Treasury Services Plc〔英国〕 Sony Electronics Asia Pacific Pte. Ltd. 〔シンガポール〕 索尼 (中国) 有限公司〔中国〕 118 1,007 千米ドル 百万元 (注2) (注2) (注2) 100 電子機器の製造・販売 (注1) 当年度末後の2016年4月1日付で社名変更しています。 (注2) 間接所有を含む比率です。 69 70 事業報告 ソニーグループの現況 重要な企業結合等の状況 1 2 3 71 2015年4月 当社の完全子会社であるSony Music Entertainment (以下「SME」)は、持分法適用会社であるOrchard Media Inc.( 以下 「The Orchard」) に対しOrchard Asset Holdings, LLCが保有する持分を取得し、 SMEによるThe Orchardの持分は100%になりました (取得価額は185 百万米ドル)。 2015年4月 当社及び当社の完全子会社である㈱ソニーコンピュータ サイエンス研究所は、ネット上のグローバルな算数大会で ある世界算数(Global Math Challenge)をはじめとする アプリケーションサービスに関連し、両社のオンライン教育 サービス事業に関して両社が有する権利義務の一部を、 共同新設分割の方法によって設立する㈱ソニー・グローバル エデュケーションに承継させる会社分割を行いました。 2015年4月 当社は、ソニーグループが日本、タイ及びマレーシアの 子会社で営 むロジスティクス事業に関して、 三井倉庫 ホールディングス㈱(以下 「三井倉庫」 )との間で合意した 合弁事業について、2015年4月1日付で、当社の完全 子会社であったソニーサプライチェーンソリューション㈱の 全株式の66%を三井倉庫に譲渡し、当該合弁事業を営む 会社 (新会社名:三井倉庫サプライチェーンソリューション㈱) とするための取引を完了しました (譲渡価額は192億円) 。 4 2015年4月 当社は、財務基盤の強化及び成長に向けた投資資金の 確保を目的として、当社が保有するオリンパス㈱の普通株式 (34,487,900株)の一部である17,243,950株をJPモルガン 証券㈱に譲渡しました (譲渡価額は718億円) 。 5 2015年10月 当社は、イメージセンサーを用いた測距において有効な Time of Flight方式距離画像センサー技術と、その関連 システム及びソフトウェアを有するSoftkinetic Systems S.A.(ベルギー王国)を買収しました(買収金額は35百万 ユーロ) 。 6 2016年2月 当社は、モバイル機器のデータ通信技術規格であるLTE (Long Term Evolution)向けモデムチップ技術とその 関連ソフトウェアを有しているAltair Semiconductor (イスラエル国) を買収しました (買収金額は211百万米ドル) 。 7 2016年4月 (当年度末後) 当社は、当社が営んでいた半導体事業(ストレージメディア 事業部及びエナジー事業部を除くデバイスソリューション 事業本部にて行われていた事業、ならびにRDSプラット フォーム デバイス&マテリアル研究開発本部の半導体に 関する事業)に関する権利義務を、吸収分割の方法により ソニーセミコンダクタソリューションズ㈱に承継させる会社 分割を行いました。 8 2016年4月(当年度末後) 当社は、 当社が 営んでいたストレージメディア事業に 関する権利義務を、吸収分割の方法によりソニーストレージ メディア・アンド・デバイス㈱に承継させる会社分割を 行いました。 9 2016年4月 (当年度末後) 当社は、 当社が営んでいたネットワークプラットフォーム開発・ 運営事業に関する権利義務を、 吸収分割の方法により ㈱ソニー・インタラクティブエンタテインメントに承継させる 会社分割を行いました。 10 2016年4月(当年度末後) 当社は、当社グループが保有する資産の管理及び運用の 最適化及び効率化を目的として、 ソニー羽田㈱を吸収合併 しました。 72 事業報告 ソニーグループの現況 (9)主要な事業拠点 ソニー㈱ 本 社〔東京都港区〕 ソニーシティ大崎〔東京都品川区〕 御殿山テクノロジーセンター〔東京都品川区〕 厚木テクノロジーセンター〔神奈川県厚木市〕 湘南テクノロジーセンター〔神奈川県藤沢市〕 仙台テクノロジーセンター〔宮城県多賀城市〕 有明ビジネスセンター〔東京都江東区〕 子会社 (ビジネス分野別) ■ エレクトロニクス (国内) ソニーモバイルコミュニケーションズ㈱〔東京都品川区〕 ソネット㈱〔東京都品川区〕 ㈱ソニー・コンピュータエンタテインメント*〔東京都港区〕 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ㈱〔東京都八王子市〕 ソニービジュアルプロダクツ㈱〔東京都品川区〕 ソニービデオ&サウンドプロダクツ㈱〔東京都品川区〕 ソニーセミコンダクタ㈱*〔熊本県菊池郡〕 ソニーエナジー・デバイス㈱〔福島県郡山市〕 ソニーストレージメディア・アンド・デバイス㈱〔宮城県多賀城市〕 ソニーマーケティング㈱〔東京都港区〕 ソニーイーエムシーエス㈱*〔東京都港区〕 ソニービジネスソリューション㈱〔東京都港区〕 (海外) Sony Electronics Inc.〔米国〕 Sony Computer Entertainment America LLC*〔米国〕 Sony Network Entertainment International LLC〔米国〕 Sony Europe Limited〔英国〕 Sony Computer Entertainment Europe Limited〔英国〕 Sony Network Entertainment Europe Limited〔英国〕 Sony Mobile Communications AB〔スウェーデン〕 Sony Electronics Asia Pacific Pte. Ltd.〔シンガポール〕 Sony EMCS (Malaysia) Sdn. Bhd.〔マレーシア〕 Sony Technology (Thailand) Co., Ltd.〔タイ〕 Sony Device Technology (Thailand) Co., Ltd.〔タイ〕 索尼 (中国) 有限公司〔中国〕 索尼数字産品 (無錫) 有限公司〔中国〕 上海索広電子有限公司〔中国〕 上海索広映像有限公司〔中国〕 索尼電子華南有限公司〔中国〕 索尼電子 (無錫) 有限公司〔中国〕 索尼精密部件 (恵州) 有限公司〔中国〕 Beijing SE Potevio Mobile Communications Co., Ltd.〔中国〕 73 ■ 映画 (国内) ㈱ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント〔東京都港区〕 (海外) Sony Pictures Entertainment Inc.〔米国〕 ■ 音楽 (国内) ㈱ソニー・ミュージックエンタテインメント〔東京都千代田区〕 ㈱ソニーDADCジャパン〔静岡県榛原郡〕 ㈱アニプレックス〔東京都千代田区〕 (海外) Sony Music Entertainment〔米国〕 Sony Music Entertainment B.V.〔オランダ〕 ■ 金融 (国内) ソニーフィナンシャルホールディングス㈱〔東京都港区〕 ソニー生命保険㈱〔東京都港区〕 ソニー損害保険㈱〔東京都大田区〕 ソニー銀行㈱〔東京都千代田区〕 ■ その他 (海外) Sony DADC Austria A.G.〔オーストリア〕 Sony DADC US Inc.〔米国〕 (注) *は当年度末後の2016年4月1日付で社名変更しています。 (10)従業員の状況 当年度末の従業員数は、映画分野、音楽分野及び金融分野での人員 増加がありましたが、東アジア (日本を除く)における生産調整や モバイル事業で実施した構造改革などにより、エレクトロニクスに おいて人員が減少した結果、前年度末に比べ約6,400名減少し、 約125,300名となりました。 ビジネス分野 従業員数 ■ エレクトロニクス ■ 映 画 ■ 音 楽 ■ 金 融 ■ そ の 他 全 社( 共 通 ) 合 計 前年度末比 名 名 88,500 8,700 7,900 9,400 4,700 6,100 125,300 △7,200 +1,100 +400 +600 △1,000 △300 △6,400 (注) 従業員数は、 百名未満を四捨五入して記載しています。 74 事業報告 株式の状況 2.株式の状況 (3)大株主 (上位10名) (1)発行株式数及び株主数 株 主 名 発 行 可 能 株 式 総 数 3,600,000,000株 発 行 済 株 式 の 総 数 1,262,493,760株 株 主 (前年度末比 92,720,500株増加) 567,121名 数 (前年度末比 31,599名増加) (注)発行済株式の総数の増加は、 2015年7月の公募等による新株式発行及び同年8月の公募に伴う 第三者割当増資ならびに当年度中の新株予約権の行使によるものです。 2013年度 2014年度 2015年度(当年度) (2014年3月31日現在)(2015年3月31日現在)(2016年3月31日現在) ■外 国 人 ■金 融 機 関 ■ 個人・その他 ■一 般 法 人 ■証 券 会 社 合 計 (名) (千株) (名) (千株) (名) 66,963 5.3 日本マスタートラスト信託銀行㈱ (注2) (信託口) 56,645 4.5 JPMorgan Chase Bank 380055 39,737 3.2 State Street Bank and Trust (注3) Company 28,167 2.2 The Bank of New York Mellon (注3) SA/NV 10 20,654 1.6 State Street Bank West Client - (注3) Treaty 505234 18,696 1.5 230,875 97 262,710 122 349,811 682,846 233,457 531,164 253,827 562,266 33,653 3,578 27,203 2,797 29,714 3,189 State Street Bank and Trust (注3) Company 505223 16,923 1.3 26,105 95 15,893 53 26,147 100 State Street Bank and Trust (注3) Company 505225 16,442 1.3 1,044,708 688,000 1,169,773 535,522 1,262,494 567,121 Goldman, Sachs & Co. Reg 15,803 1.3 (名) (単位:%) 3.2 2.5 42.3 18.5 33.5 2.3 1.4 2014年度 56.6 19.7 2015年度 54.7 20.8 75 日本トラスティ・サービス信託銀行㈱ (注2) (信託口) 193,729 127 (千株) ■外 国 人 8.8 690,096 1,444 所有者別の持株比率 2013年度 111,327 662,345 1,411 (名) (名) % Citibank as Depositary Bank for (注1) Depositary Receipt Holders 441,409 1,354 (千株) (千株) 持株比率 千株 (注3) (2)株式の所有者別状況 (千株) 所有株式数 ■ 金融機関 ■ 個人・その他 ■ 一般法人 (注3) (注1) ADR (米国預託証券) の受託機関であるCitibank,N.A.の株式名義人です。 (注2) 各社の所有株式は、 全て各社が証券投資信託等の信託を受けている株式です。 (注3) 主として欧米の機関投資家の所有する株式の保管業務を行うとともに、当該機関投資家の 株式名義人となっています。 (注4) 持株比率は、 自己株式 1,048,045株を控除して計算しています。 20.0 2.3 2.1 20.1 ■ 証券会社 76 事業報告 会計監査人の状況 3.新株予約権等の状況 42頁から46頁までに記載のとおりです。 4.会社役員の状況 23頁から36頁までに記載のとおりです。 5.会計監査人の状況 (1)会計監査人の名称 PwCあらた監査法人 (注) P wCあらた監査法人は、 2015年7月1日付であらた監査法人から名称変更しています。 (2)会計監査人の報酬等の額 支 払 額 ① 当社及び当社子会社が支払うべき 金銭その他の財産上の利益の合計額 百万円 1,038 ② 当社が支払うべき会計監査人の 監査報酬等の額 579 (注1) 監査委員会は、執行役、社内関係部署及び会計監査人から必要な資料を入手しかつ報告を 受け、会計監査人の従前の職務執行状況及び報酬実績を確認し、当事業年度における会計 監査人の監査計画及び報酬見積りの算出根拠の適正性等について必要な検証を行ったうえで、 上記報酬等の額について同意しています。 (注2) 上 記①には、公認会計士法第2条第1項の業務以外の業務 (非監査業務) である、会計・開示 アドバイザリー業務、国際財務報告基準導入に係るアドバイザリー業務等の対価が含まれて います。 (注3) 当 社と会計監査人との間の監査契約において、会社法にもとづく監査と金融商品取引法に もとづく監査の監査報酬等の額を区分していないため、 上記②の金額はこれらの合計額を記載 しています。 (注4) 当 社の重要な子会社のうち、海外子会社は当社の会計監査人以外の監査法人の監査を 受けています。 (3)会計監査人の解任又は不再任の決定の方針 当社においては、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める 項目に該当すると認められる場合は、 監査委員会の委員の全員の同意に もとづき、監査委員会が会計監査人を解任する方針です。この場合、 監査委員会が選定した監査委員会の委員は、 解任後最初に招集される 株主総会において、 会計監査人を解任した旨及び解任の理由を報告する 方針です。 なお、監査委員会は、法令又は基準等が定める会計監査人の独立性 及び適格性を勘案して、 再任又は不再任の決定を行う方針です。 【注記】 本事業報告中の各項目は、特記している場合を除き、 2015年度 (2015年4月1日から2016年 3月31日まで) 又は2015年度末 (2016年3月31日) 現在の状況を記載しています。 また、 本事業報告では、 会社法及び会社法施行規則にもとづき開示すべき事項であっても、 当社 にとって記載すべき事項がない場合には、 記載を省略しています。 77 78 連結計算書類 連結計算書類 連結貸借対照表 連結貸借対照表 科 目 資 産 の 部 前年度(ご参考) 当年度 百万円 百万円 4,197,901 4,196,727 現金・預金及び現金同等物 949,413 983,612 有 936,731 946,397 流 動 資 価 産 証 券 受取手形及び売掛金 986,500 926,375 貸倒及び返品引当金 △86,598 △72,783 棚 卸 資 産 665,432 683,146 未 収 入 金 231,947 206,058 繰 延 税 金 前払費用及びその他の流動資産 47,788 40,940 466,688 482,982 繰 延 映 画 製 作 費 305,232 301,228 投 資 及 び 貸 付 金 8,531,353 9,234,083 171,063 164,874 投資有価証券その他 8,360,290 9,069,209 有 形 固 定 資 産 739,285 820,818 地 123,629 121,707 建 物 及び 構 築 物 679,125 655,379 関連会社に対する投資及び貸付金 土 機械装置及びその他の有形固定資産 建 設 仮 勘 1,764,241 1,795,991 定 35,786 69,286 減 価 償 却 累 計 額 △1,863,496 △1,821,545 そ の 他 の 資 産 2,060,560 2,120,534 無 形 固 定 資 産 642,361 615,754 営 権 561,255 606,290 繰 延 保 険 契 約 費 520,571 511,834 89,637 97,639 繰 業 延 そ 資 79 税 の 産 合 金 科 目 (2015年3月31日現在)(2016年3月31日現在) 他 246,736 289,017 計 15,834,331 16,673,390 負 債 の 部 動 負 債 短 期 借 入 金 1年以内に返済期限の到来する長期借入債務 支払手形及び買掛金 未 払 金・未 払 費 用 未払法人税及びその他の未払税金 銀行ビジネスにおける顧客預金 そ の 他 固 定 負 債 長 期 借 入 債 務 未 払 退 職・年 金 費 用 繰 延 税 金 保険契約債務その他 生命保険ビジネスにおける契約者勘定 そ の 他 負 債 合 計 償還可能非支配持分 資 本 の 部 当社株主に帰属する資本 資 本 金 普通株式(額面無し) 2014年度末 発行可能株式総数 -3,600,000,000株 発行済株式数 -1,169,773,260株 2015年度末 発行可能株式総数 -3,600,000,000株 発行済株式数 -1,262,493,760株 資 本 剰 余 金 利 益 剰 余 金 累積その他の包括利益 未実現有価証券評価益 未実現デリバティブ評価損 年金債務調整額 外貨換算調整額 自 己 株 式 普通株式(額面無し) 2014年度末-1,031,323株 2015年度末-1,047,745株 非 支 配 持 分 資 本 合 計 流 負債及び資本合計 前年度(ご参考) 当年度 (2015年3月31日現在)(2016年3月31日現在) 百万円 百万円 4,745,590 62,008 159,517 622,215 1,374,099 98,414 1,872,965 556,372 8,155,024 712,087 298,753 445,876 4,122,372 2,259,514 316,422 12,900,614 5,248 4,830,750 149,272 187,668 550,964 1,367,115 88,865 1,912,673 574,193 8,710,752 556,605 462,384 450,926 4,509,215 2,401,320 330,302 13,541,502 7,478 2,317,077 2,463,340 707,038 858,867 1,185,777 813,765 △385,283 154,153 - △201,131 △338,305 △4,220 611,392 2,928,469 15,834,331 1,325,719 936,331 △653,318 140,736 △1,198 △371,739 △421,117 △4,259 661,070 3,124,410 16,673,390 80 連結計算書類 連結損益計算書 連結損益計算書 科 目 ( 前年度(ご参考) 2014年 4 月 1 日から 2015年 3 月31日まで ) ( 当年度 2015年 4 月 1 日から 2016年 3 月31日まで ) 百万円 百万円 8,215,880 8,105,712 高 7,035,537 6,949,357 金 融 ビ ジ ネ ス 収 入 1,077,604 1,066,319 102,739 90,036 8,151,253 7,813,753 価 5,275,144 5,166,894 販売費及び一般管理費 1,811,461 1,691,930 金 融 ビ ジ ネ ス 費 用 882,990 907,758 そ の 他 の 営 業 損( 純 額 ) 181,658 47,171 売 上 高 及 び 営 業 収 入 純 売 営 上 業 収 入 売上原価、 販売費・一般管理費及び その他の一般費用 売 上 原 持 分 法 に よ る 投 資 利 益 3,921 2,238 益 68,548 294,197 益 25,076 66,849 受取利息及び受取配当金 営 業 そ の 利 他 の 収 12,887 12,455 投 資 有 価 証 券 売 却 益( 純 額 ) 8,714 52,068 そ 他 3,475 2,326 用 53,895 56,542 息 23,600 25,286 投 資 有 価 証 券 評 価 損 852 3,309 20,533 20,565 そ の の 支 他 の 払 費 利 為 替 差 損( 純 額 ) そ 税 の 引 法 前 税 8,910 7,382 益 39,729 304,504 等 88,733 94,789 当 年 度 分 80,751 94,578 繰 延 税 額 7,982 211 当 期 純 利 益( 損 失 ) △49,004 209,715 非支配持分に帰属する当期純利益 76,976 61,924 当社株主に帰属する当期純利益(損失) △125,980 147,791 81 人 利 他 82 連結計算書類 連結資本変動表 連結資本変動表 (単位:百万円) 資 2014年3月31日現在残高 新株予約権の行使 転換社債 (ゼロクーポン) の 株式への転換 株式にもとづく報酬 包括利益 当期純利益 (損失) その他の包括利益 (税効果考慮後) 未実現有価証券評価益 年金債務調整額 外貨換算調整額 包括利益 (損失) 合計 新株発行費 (税効果考慮後) 配当金 自己株式の取得 自己株式の売却 非支配持分株主との取引 及びその他 2015年3月31日現在残高 新株の発行 新株予約権の行使 株式にもとづく報酬 包括利益 当期純利益 その他の包括利益 (税効果考慮後) 未実現有価証券 評価損益 未実現デリバティブ 評価損 年金債務調整額 外貨換算調整額 包括利益 (損失) 合計 新株発行費 (税効果考慮後) 配当金 自己株式の取得 自己株式の売却 非支配持分株主との取引 及びその他 2016年3月31日現在残高 本 金 資本剰余金 利益剰余金 940,262 累 積その 他 の包括利益 △451,585 自 己 株 式 △4,284 当社株主に帰属 する 資 本 合 計 1,127,090 994 59,390 59,390 118,780 118,780 873 873 873 △125,980 76,976 26,644 26,644 △21,092 △21,092 12,074 △95 5,040 93,995 60,750 60,750 △59,678 △517 △517 - 813,765 △2,471 6,501 4,030 △4,220 2,317,077 301,708 1,950 1,516 611,392 2,928,469 301,708 1,950 1,516 147,791 61,924 209,715 △13,417 △13,417 15,637 2,220 △1,198 △1,198 △170,608 △170,608 △1,145 △82,812 △82,812 △1,087 △83,899 △120,244 75,329 △44,915 △20,868 △46,093 △385,283 △1,198 △1,478 △25,225 △25,225 △12 △110 △110 71 59 △11,913 936,331 65,790 34,317 △517 △14,108 △101 66 66 △1,478 1,325,719 38,718 △21,187 165 147,791 858,867 △14,108 △49,004 △101 △2,471 1,185,777 150,854 975 1,516 - 2,783,141 1,988 △101 △99 707,038 150,854 975 525,004 資 本 合 計 646,654 994 △125,980 2,258,137 1,988 非支配持分 △653,318 △4,259 △171,753 △1,478 △110 59 △11,913 △4,783 △16,696 2,463,340 661,070 3,124,410 (注)前年度(2014年4月1日から2015年3月31日まで) はご参考 (監査対象外) です。 83 84 計算書類 計算書類 貸借対照表 貸借対照表 科 目 資 産 の 部 流 動 資 産 現 金 及 び 預 金 受 取 手 形 売 掛 金 製 品 仕 掛 品 原 材 料 及 び 貯 蔵 品 前 渡 金 前 払 費 用 預 け 金 そ の 他 貸 倒 引 当 金 流 動 資 産 合 計 固 定 資 産 有 形 固 定 資 産 建 物 減 価 償 却 累 計 額 建 物 ( 純 額 ) 構 築 物 減 価 償 却 累 計 額 構 築 物( 純 額 ) 機 械 及 び 装 置 減 価 償 却 累 計 額 機 械 及 び 装 置( 純 額 ) 車 両 運 搬 具 減 価 償 却 累 計 額 車 両 運 搬 具( 純 額 ) 工 具 、器 具 及 び 備 品 減 価 償 却 累 計 額 工具、 器具及び備品(純額) 土 地 リ ー ス 資 産 減 価 償 却 累 計 額 リ ー ス 資 産( 純 額 ) 建 設 仮 勘 定 有 形 固 定 資 産 合 計 無 形 固 定 資 産 特 許 権 借 地 権 ソ フ ト ウ エ ア リ ー ス 資 産 そ の 他 無 形 固 定 資 産 合 計 投 資 そ の 他 の 資 産 投 資 有 価 証 券 関 係 会 社 株 式 出 資 金 関 係 会 社 出 資 金 長 期 貸 付 金 破 産 更 生 債 権 等 長 期 前 払 費 用 そ の 他 貸 倒 引 当 金 投 資その他の資 産 合 計 固 定 資 産 合 計 資 産 合 計 85 前年度(ご参考) 当年度 (2015年3月31日現在)(2016年3月31日現在) 百万円 百万円 26,091 252 300,450 0 8,871 478 5,073 6,522 368,849 143,055 △90 859,551 12,313 303 286,405 0 9,064 414 4,952 7,368 344,081 216,781 △160 881,522 187,534 △136,352 51,182 10,575 △8,342 2,233 29,095 △19,930 9,165 19 △16 3 28,895 △22,877 6,018 27,115 4,343 △3,880 463 109 96,287 186,933 △139,162 47,771 10,585 △8,457 2,128 37,490 △21,854 15,636 21 △17 4 27,120 △20,978 6,142 27,094 4,038 △3,732 306 152 99,233 1,791 1,537 46,637 37 37,116 87,117 1,277 1,537 35,489 32 36,558 74,893 171,642 1,906,314 1 103,896 645,433 950 3,673 13,981 △39,020 2,806,871 2,990,275 3,849,826 91,150 1,937,469 4 102,297 522,508 474 4,414 15,684 △39,510 2,634,491 2,808,616 3,690,139 科 目 負 債 の 部 流 動 負 債 支 払 手 形 買 掛 金 短 期 借 入 金 1年内返済予定の長期借入金 1年内償還予定の社債 リ ー ス 債 務 未 払 金 未 払 費 用 未 払 法 人 税 等 前 受 金 預 り 金 前 受 収 益 賞 与 引 当 金 製 品 保 証 引 当 金 そ の 他 流 動 負 債 合 計 固 定 負 債 社 債 新 株 予 約 権 付 社 債 長 期 借 入 金 リ ー ス 債 務 繰 延 税 金 負 債 退 職 給 付 引 当 金 パソコン回収再資源化引当金 資 産 除 去 債 務 そ の 他 固 定 負 債 合 計 負 債 合 計 純 資 産 の 部 株 主 資 本 資 本 金 資 本 剰 余 金 資 本 準 備 金 その他資本剰余金 資 本 剰 余 金 合 計 利 益 剰 余 金 利 益 準 備 金 その他利益剰余金 繰 越 利 益 剰 余 金 利 益 剰 余 金 合 計 自 己 株 式 株 主 資 本 合 計 評 価・ 換 算 差 額 等 その他有価証券評価差額金 評 価・換 算 差 額 等 合 計 新 株 予 約 権 純 資 産 合 計 負 債 純 資 産 合 計 前年度(ご参考) 当年度 (2015年3月31日現在)(2016年3月31日現在) 百万円 百万円 778 191,344 524,016 46,141 54,999 2,048 55,010 123,910 70 18,154 13,909 118 21,358 10 15,277 1,067,143 626 195,020 54,206 62,902 45,000 1,706 61,323 96,071 3,804 31,342 17,122 53 18,781 30 6,592 594,578 271,300 226,300 120,000 139,604 205 16,198 62,661 704 2,318 44,910 612,901 1,207,479 - 338,783 1,899 34,375 74,533 838 2,353 37,646 761,726 1,828,870 707,038 858,867 920,731 1,093 921,823 1,072,560 1,081 1,073,641 34,870 34,870 277,937 312,807 △4,220 1,937,448 470,489 505,359 △4,259 2,433,609 70,856 70,856 12,652 2,020,956 3,849,826 35,816 35,816 13,235 2,482,659 3,690,139 86 計算書類 損益計算書 損益計算書 科 目 ( 前年度(ご参考) 2014年 4 月 1 日から 2015年 3 月31日まで ) ( 当年度 2015年 4 月 1 日から 2016年 3 月31日まで ) 百万円 百万円 高 2,072,735 2,064,233 価 1,760,688 1,733,879 益 312,047 330,354 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 321,927 274,823 △9,881 55,531 211,272 130,845 売 上 売 上 売 原 上 総 利 営業利益又は営業損失 (△) 営 業 外 収 益 受 取 利 息 及 び 配 当 金 そ 営 の 業 営 外 業 支 収 外 合 費 払 の 業 154,524 7,680 4,591 他 46,216 39,608 44,199 165,856 投 資 有 価 証 券 売 却 益 - 46,757 関 係 会 社 株 式 売 却 益 - 7,312 益 69,942 - 計 69,942 54,069 217,776 - 14,950 - 5,475 - 定 特 常 利 益 別 利 益 資 別 特 合 息 53,896 固 用 23,679 245,166 181,389 特 費 33,894 計 計 経 外 他 用 利 そ 営 益 産 利 売 益 別 却 合 損 失 関 係 会 社 株 式 等 評 価 損 早 期 割 増 退 職 金 事業収束に伴うたな卸資産処分損 計 238,201 - 税 引 前 当 期 純 利 益 特 13,130 219,925 法 人 税、 住 民 税 及 び 事 業 税 177 14,892 法 額 445 △131 計 622 14,761 益 12,509 205,164 法 当 87 別 人 損 税 人 期 等 税 失 調 等 純 合 整 合 利 88 監査報告 監査報告 会計監査人の会計監査報告 (連結計算書類) 会計監査人の会計監査報告(連結計算書類) 独立監査人の監査報告書 2016年5月16日 ソニー株式会社 取締役会 御中 準拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に連結計算書類に 重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得るために、 監査計画を策定し、 これに基づき監査を実施することを求めている。 監査においては、連結計算書類の金額及び開示について監査証拠を 入手するための手続が実施される。監査手続は、当監査法人の判断に より、不正又は誤謬による連結計算書類の重要な虚偽表示のリスクの 評価に基づいて選択及び適用される。監査の目的は、内部統制の有効 性について意見表明するためのものではないが、当監査法人は、 リスク P w C あ ら た 監 査 法 人 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 木 村 浩一郎 ㊞ 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 岩 尾 健太郎 ㊞ 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 井 野 貴 章 ㊞ 当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、ソニー株式 会社の2015年4月1日から2016年3月31日までの連結会計年度の 連結計算書類、 すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結資本 変動表及び連結注記表について監査を行った。 連結計算書類に対する経営者の責任 経営者の責任は、連結計算書類を米国において一般に公正妥当と 認められる企業会計の基準で求められる開示項目の一部を省略して 作成することを認めている会社計算規則第120条の3第3項において 準用する同規則第120条第1項後段の規定により作成し、適正に表示 することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない 連結計算書類を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断 した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 監査人の責任 当監査法人の責任は、当監査法人が実施した監査に基づいて、独立 の立場から連結計算書類に対する意見を表明することにある。当監査 法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に 89 評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するため に、連結計算書類の作成と適正な表示に関連する内部統制を検討 する。また、監査には、経営者が採用した会計方針及びその適用方法 並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全体としての連結 計算書類の表示を検討することが含まれる。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を 入手したと判断している。 監査意見 当監査法人は、会社計算規則第120条の3第3項において準用する 同規則第120条第1項後段の規定により米国において一般に公正妥当 と認められる企業会計の基準で求められる開示項目の一部を省略 して作成された上記の連結計算書類が、 ソニー株式会社及び連結子会社 からなる企業集団の当該連結計算書類に係る期間の財産及び損益の 状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。 強調事項 重要な後発事象に記載されているとおり、 2016年4月、 熊本地域において 発生した一連の地震により、 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング 株式会社熊本テクノロジーセンターにおける生産活動に支障が生じて いる。この地震により複数の分野の事業に影響が及ぶ可能性があり、 会社は、2016年度以降の財政状態及び業績への影響を精査中である。 当該事項は、当監査法人の結論に影響を及ぼすものではない。 利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の 規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 90 監査報告 会計監査人の会計監査報告(計算書類) 会計監査人の会計監査報告(計算書類) 独立監査人の監査報告書 2016年5月16日 ソニー株式会社 取締役会 御中 ついて合理的な保証を得るために、監査計画を策定し、これに基づき 監査を実施することを求めている。 監査においては、計算書類及びその附属明細書の金額及び開示に ついて監査証拠を入手するための手続が実施される。監査手続は、当 監査法人の判断により、 不正又は誤謬による計算書類及びその附属明細書 の重要な虚偽表示のリスクの評価に基づいて選択及び適用される。 監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのもの ではないが、当監査法人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた P w C あ ら た 監 査 法 人 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 木 村 浩一郎 ㊞ 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 岩 尾 健太郎 ㊞ 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 井 野 貴 章 ㊞ 当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、 ソニー株式会社の2015年4月1日から2016年3月31日までの2015年度 の計算書類、 すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書 及び個別注記表並びにその附属明細書について監査を行った。 計算書類等に対する経営者の責任 経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業 会計の基準に準拠して計算書類及びその附属明細書を作成し適正に 表示することにある。 これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示の ない計算書類及びその附属明細書を作成し適正に表示するために 経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。 監査人の責任 当監査法人の責任は、当監査法人が実施した監査に基づいて、独立 の立場から計算書類及びその附属明細書に対する意見を表明すること にある。当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる 監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に 計算書類及びその附属明細書に重要な虚偽表示がないかどうかに 91 適切な監査手続を立案するために、 計算書類及びその附属明細書の作成 と適正な表示に関連する内部統制を検討する。また、監査には、経営者 が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた 見積りの評価も含め全体としての計算書類及びその附属明細書の 表示を検討することが含まれる。 当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を 入手したと判断している。 監査意見 当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国に おいて一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、当該 計算書類及びその附属明細書に係る期間の財産及び損益の状況をすべて の重要な点において適正に表示しているものと認める。 強調事項 重要な後発事象に記載されているとおり、 2016年4月、 熊本地域において 発生した一連の地震により、 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング 株式会社熊本テクノロジーセンターにおける生産活動に支障が生じて いる。この地震により複数の分野の事業に影響が及ぶ可能性があり、 会社は、2016年度以降の財政状態及び業績への影響を精査中である。 当該事項は、当監査法人の結論に影響を及ぼすものではない。 利害関係 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の 規定により記載すべき利害関係はない。 以 上 92 監査報告 監査委員会の監査報告 監査委員会の監査報告 監 査 報 告 当監査委員会は、 2015年4月1日から2016年3月31日までの2015年 従って整備している旨の通知を受け、 必要に応じて説明を求めました。 以上の方法に基づき、当該事業年度に係る事業報告等及び計算 書類等並びに連結計算書類につき検討いたしました。 事業年度における執行役及び取締役(以下「執行役等」という。)の 2.監査の結果 職務の執行、 事業報告及びその附属明細書 (以下 「事業報告等」 という。 ) (1)執行役等の職務の執行及び事業報告等の監査結果 並びに計算書類 (貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書 及び個別注記表)及びその附属明細書 (以下 「計算書類等」という。 ) 並びに連結計算書類 (連結貸借対照表、連結損益計算書、連結資本 変動表及び連結注記表) について監査いたしました。 その方法及び結果 につき以下のとおり報告いたします。 1.監査の方法及びその内容 監査委員会は、会社法第416条第1項第1号ロ及びホに掲げる 事項に関する取締役会決議の内容並びに当該決議に基づき整備され ている体制 (以下 「内部統制及びガバナンスの枠組み」という。)に ついて執行役並びに使用人からその構築及び運用の状況について 報告を受け、必要に応じて説明を求め、意見を表明し、かつ、監査 委員会が定めた監査の方針、 職務の分担等に従い、 会社の内部統制に 関わる部門と連携のうえ、 執行役の会議等重要な会議に出席しまたは 監査委員会の職務を補助すべき使用人をして出席せしめ、執行役等 及び使用人からその職務の執行に関する事項の報告を受け、必要に 一 事業報告等は、法令及び定款に従い、会社の状況を正しく 示しているものと認めます。 二 執行役等の職務の執行に関する不正の行為または法令 もしくは定款に違反する重大な事実は認められません。 三 内部統制及びガバナンスの枠組みに関する取締役会の 決議の内容は相当であり、 事業報告に適切に記載されている と認めます。また、当該内部統制及びガバナンスの枠組み に関する執行役等の職務の執行についても、相当であると 認めます。 (2)計算書類等の監査結果 会計監査人であるPwCあらた監査法人の監査の方法及び結果 は相当であると認めます。 (3)連結計算書類の監査結果 会計監査人であるPwCあらた監査法人の監査の方法及び結果 は相当であると認めます。 応じて説明を求め、重要な決裁書類等を閲覧しまたは監査委員会の 2016年5月16日 職務を補助すべき使用人をして閲覧せしめ、本社及び主要な事業所 において業務及び財産の状況を調査しました。 また、子会社について は、子会社の取締役及び監査役等と意思疎通及び情報の交換を ソニー株式会社 監査委員会 図り、 必要に応じて子会社から事業の報告を受けました。 監査委員(議長) 二 村 隆 章 ㊞ さらに、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を 監査委員 安 樂 兼 光 ㊞ 監査委員 松 永 和 夫 ㊞ 実施しているかを監視及び検証するとともに、会計監査人からその 職務の執行状況について報告を受け、 必要に応じて説明を求めました。 また、会計監査人から 「職務の遂行が適正に行われることを確保 するための体制」 (会社計算規則第131条各号に掲げる事項) を 「監査に (注) 監査委員は全員、 会社法第2条第15号に定める社外取締役であります。 関する品質管理基準」 ( 2005年10月28日企業会計審議会)等に 以 上 93 94