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第4章 温室効果ガスの削減目標

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第4章 温室効果ガスの削減目標
4
第4章 温室効果ガスの削減目標
第4章では,本計画の最終目標である市域から排出され
る温室効果ガス総排出量の削減目標を短期・中期・長期に
ついて掲げるとともに,その設定根拠にあたる将来推計や
削減見込量などについて整理して示しています。
4-1 温室効果ガス削減目標 ...................................28
4-2 温室効果ガスの削減目標の設定 ...............30
- 27 -
第4章 温室効果ガスの削減目標
4-1
温室効果ガス削減目標
(1)目標設定の基本的な考え方
温室効果ガスの削減目標は,短期,中期,長期ごとに次の基本的な考え方を踏まえて設定
しました。
■削減目標の対象の考え方
民生部門(家庭・業務)と運輸部門(自動車など)を対象に設定します。
温室効果ガスの市域全体の削減目標は,短期,中期,長期ごとに,市民生活や地域
活動に最も身近な基礎自治体としての役割を踏まえ,民生部門(家庭・業務)及び運
輸部門(自動車など)を対象に設定します。
産業部門は,各企業がグローバルな視点で,地域を限定せず,より削減効果の高い
製造拠点での生産を実施するなど,企業全体での温室効果ガスの削減に取り組ん
削減目標
第4章 温室効果ガスの
でいる状況があります。そのため,省エネ法や市との協定などに基づく,業種に応じ
た排出原単位等での温室効果ガスの削減を目標とし,また,環境配慮型の製品を製
造し国内外での排出削減に資することにより,産業部門のトップランナーをめざすこ
ととします。
■短・中・長期目標の設定の考え方
【短期目標】
短期目標は,中期目標達成に向けた継続的な取組の中での目標設定とし
ます。
【中期目標】
すうせい
中期目標は,温室効果ガス排出量の現状趨勢値から,施策により削減が
見込める数値を積み上げて目標設定します。
【長期目標】
長期目標は,政府が成立をめざす「地球温暖化対策基本法」において,
我が国全体で2050年(平成62年)までに1990年(平成2年)比で80%
削減することとしており,本市としては,未来への展望としての目標値を設
定することで,各主体による長期的な取組を促進するものとします。
- 28 -
(2)温室効果ガス削減目標
前述の基本的な考え方を踏まえ,本市における温室効果ガス削減目標を設定しました。
市民,事業者の削減目標については,削減への取組努力が把握しやすいように,世帯当
たり,床面積当たり及び自動車 1 台当たりの原単位目標も設定しました。
■温室効果ガス削減目標
〔温室効果ガス削減目標〕
[基準年 2007年度]
【短期目標】 (2012年度) :
7%削減 (1990 年度比 50%増加)
【中期目標】 (2020年度) : 40%削減 (1990 年度比 3%削減)
【長期目標】 (2050年度) : 80%削減 (1990 年度比 68%削減)
■部門別 温室効果ガス削減目標(中期目標年)
第4章 温室効果ガスの
〔部門別 温室効果ガス削減目標〕
[基準年 2007年度]
削減目標
・民生家庭部門[2020年度] : 57%削減
・民生業務部門[2020年度] : 57%削減
・運 輸 部 門[2020年度] : 30%削減
■主体別温室効果ガス削減目標
目標主体
市民
事業者
目標対象
原単位
中期目標
(2020年度)
家庭生活(自動車利用以外)に伴う温 世帯当たり
室効果ガス排出量
-56%
自家用車の使用に伴う温室効果ガス 1台当たり
排出量(運輸部門の旅客)
-31%
民生業務部門からの温室効果ガス排 延床面積当たり
出量
-61%
事業用車両の使用に伴う温室効果ガ 1台当たり
ス排出量(運輸部門の貨物)
-36%
- 29 -
第4章 温室効果ガスの削減目標
4-2
温室効果ガスの削減目標の設定
(1)将来推計,削減見込量の検討
削減目標を設定するにあたり,中期目標年である2020年度(平成32年度)の本市における
温室効果ガス排出量を推計しました。
将来推計は,各部門の温室効果ガスの排出量と関連性の深いと考えられる項目の2020年
度(平成32年度)における予測値の増減率を現況年である2007年度(平成19年度)の温室
効果ガス排出量に乗じることで求めました。なお,将来推計は,現状から追加の対策による温
室効果ガス排出量の削減はない条件(現状趨勢)にて行いました。
■今後,特段の対策を行わない場合,本市における温室効果ガス排出量は,
2020年度(平成32年度)にかけて増加することが予想されます。
-
基準年の2007年度(平成19年度)比では,5%の増加が予想されます。
【温室効果ガス排出量の将来推計の指標】
排出部門
削減目標
第4章 温室効果ガスの
民生部門 家庭
業務
運輸部門 自動車
活動量増減
指標
世帯数※1
床面積値※2
単位
基準値
(2005)
予測値
(2020)
世帯
168,728 167,000
活動量の
増減率(%)
2007→2020
-0.9%
百万㎡
1,759
1,932
8.5%
輸送量
旅客※3
億人 km
8,257
8,072
-1.9%
輸送量
貨物※3
億tkm
3,350
3,910
14.5%
-
-
2,116
2,040
-3.1%
459,087 430,000
-5.5%
鉄道
現状維持
船舶
貨物船舶輸送量※3
億tkm
廃棄物部門(一般廃棄物) 人口※4
その他ガス(CH4,N2O,代替フロン等)
人
-
ガス別に自動車輸送量見込み等から推計
※1 「福山市都市マスタープラン(2008)」:世帯数
※2 「AIM/Enduse(Japan)による 2020 年排出削減に関する検討~対策技術の諸元について~タスクフォ
ース版 国環研(2010)」:業務床面積
※3 「AIM/Enduse(Japan)による 2020 年排出削減に関する検討~対策技術の諸元について~タスクフォ
ース版 国環研(2010)」:輸送量[自動車(旅客,貨物)],[船舶(貨物)]
※4 「福山市都市マスタープラン(2008)」:人口
- 30 -
また,「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップの提案~環境大臣 小沢鋭仁 試案~
(2010年3月31日)」などにおいて想定される対策を踏まえつつ,本市の特性に応じた対策
が野心的でありながらも,実行可能であると考えられるレベルで導入された場合(対策ケース)
の温室効果ガスの削減見込量を検討しました。
【表:将来推計及び削減見込量の検討結果】
部門
(単位:千t-CO2)
参考年※1
基準年
現状趨勢※2 対策ケース※3
(1990 年度) (2007 年度) (2020 年度) (2020 年度)
民生家庭部門
479
885
877
384
民生業務部門
664
944
1,025
403
運輸部門
761
1,248
1,326
878
193
311
307
297
68
123
136
128
2,165
3,511
3,671
2,090
増減率(参考年比)
-
62%
70%
-3%
増減率(基準年比)
-
-
5%
-40%
廃棄物部門
その他ガス
※4
合計
参考年:1990 年度の値(ただし,代替フロン等については,1995 年度の値)
現状趨勢:現状から特段の対策が行われなかった場合の 2020 年度における推計値
電力の排出原単位の改善等による削減効果を含む
その他ガス:二酸化炭素以外の温室効果ガス(メタン,一酸化二窒素,代替フロン等)
削減目標
【グラフ:将来推計及び削減見込量の検討結果】
削減見込量
(千t-CO2)
4,000
3,671
3,511
基準年比 –40%
温 3,000
室
効
果
ガ 2,000
ス
排
出
量 1,000
(参考年比:-3%)
2,165
2,090
その他ガス
廃棄物部門
運輸部門
民生業務部門
0
参考年
(1990年)
基準年
(2007年)
現状趨勢
(2020年)
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第4章 温室効果ガスの
※1
※2
※3
※4
対策ケース
(2020年)
民生家庭部門
第4章 温室効果ガスの削減目標
削減目標
第4章 温室効果ガスの
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