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第4章 実施すべき事業
第4章 実施すべき事業 第4章 実施すべき事業 1. 事業方針 1)歩道環境の改善 ①歩道の段差、傾斜、勾配等の改善 U 段差、傾斜、勾配の不良な箇所については、周辺の状況を考慮してできる限り基準値を満たす ように改良し、高齢者や障がい者をはじめ、だれもが円滑に移動できるよう配慮した整備を行い ます。 ・歩道と車道の境界部の段差解消 ・横断歩道接続部における平坦部の確保 ・車両乗入れ部等のすりつけの改善(波打ちの改善) ・路面の不陸整正(凹凸の改善) ・滑りにくい舗装面への改善 段差がなく平坦な歩道 横断歩道接続部の歩道の段差 歩道の波打ち① 歩道の波打ち② 路面の凹凸 歩道上の突起物 20 第4章 実施すべき事業 21 第4章 実施すべき事業 ②歩道幅員の確保 U 特定経路を構成する道路においては、高齢者、身体障がい者等の移動の円滑化を図るために、 車いす使用者がいつでもすれ違える幅員を確保しなければなりません。 歩道幅員の狭い道路については、道路の幅員構成の見直しや、照明灯、電柱などの道路附属物・ 占用物の移設・集約により、できるだけ歩道幅員を確保できるように改良していきます。新しく 整備する歩道については、ゆとりある幅員で整備を行います。 狭小な歩道幅員 歩道幅員の考え方 ※歩道等上の路上施設又は占用物件の設置に必要な幅員、及び積雪寒冷地域における除雪幅を除き、実質、歩 行者が通行可能な幅員(道路構造基準第2条第1号で「有効幅員」と規定)として、歩行者の交通量の多い歩 道においては3.5m、その他の歩道においては2mとされています。 22 第4章 実施すべき事業 ③視覚障がい者誘導用ブロックの設置、改善 U 視覚障がい者誘導用ブロックを必要箇所に設置するともに、既設のブロックの形状や色の改善 を行います。ブロックの色については、黄色を基本色としますが、舗装の色との対比や景観等へ の配慮が必要な場合には、他の色を用いてブロックの存在が明確にわかるようにします。 また、視覚障がい者の道路横断の負担を軽減するため、横断歩道にブロックを設置するエスコ ートゾーン(視覚障がい者用横断帯)の導入を検討します。 視覚障がい者誘導用ブロックが未設置 不連続なブロック 明度差のないブロック ブロック上に置かれた障害物 エスコートゾーン(視覚障がい者用横断帯) 横断歩道中央部にアクリル性の突起帯を幅 30cm の間に敷設することで、 視覚障がい者の横断方向を定める役割を果たします。 23 第4章 実施すべき事業 誰もが移動しやすい歩道のイメージ U (視覚障がい者に方向の指示や注意 の喚起を行います) (視覚障がい者に歩道と車道の境目をわかり やすくします) 国土交通省パンフレット 「誰もが安全,安心,快適に移動できる道をめざして」より ④明るい道路環境の確保 U 移動の安全性を確保するため、照明が確保されていない箇所については照明施設を設置します。 ⑤道路附属施設の導入 U 移動の円滑性、快適性を確保するための休憩施設(ベンチ、上屋)や、わかりやすさに工夫し た案内標識や誘導標識を設置します。 24 第4章 実施すべき事業 快適な歩行空間のイメージ U 国土交通省「道路の移動円滑化整備ガイドライン」より ⑥バス停およびタクシー乗降場の改善 U バス停およびタクシー乗降場の歩道高を、それぞれ利用者の乗り降りや車いすの使用に配慮し た高さとします。 また、周辺状況、利用状況の観点から、照明、上屋及びベンチ等の設置を検討します。 《バス停の例》 《タクシー乗降場の例》 ⑦駅前広場 U ○路面上の段差や凹凸および勾配等を改善します。 ○視覚障がい者誘導用ブロックが容易に識別できるよう改善します。 ○タクシー乗降場の歩道高を、車いす利用者を考慮した構造に改善します。 ∼ 駅前広場 ∼ 25