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新 校 長 ご 挨 拶 - 清泉女学院中学高等学校

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新 校 長 ご 挨 拶 - 清泉女学院中学高等学校
四十数年前に比べ清泉のみならず
が多 くありました。また、当時の
など、理科の先生方から学ぶこと
教材研究のための実踏研修を行う
実験・実習を大切にしながら授
業に取り組み、また地学や生物の
和四十一年四月のことです。
奉職することにいたしました。昭
り、私はそこに魅力を感じ清泉に
を受けて、レベルが高いことを知
清泉の理科教育は津田先生の流れ
一人者で、憧れの人でした。特に、
大学時代においても理科教育の第
者 清泉女学院・津田栄」とある
の を 見 た と き で す。 津 田 先 生 は、
していた「化学」の教科書で「著
私が初めて「清泉女学院」の名
前を知ったのは、高校時代に使用
に少しでもお役に立てればと思い
た時、かつてお世話になった学校
す。清泉から事務長のお話があっ
心の底流に常にあったと思いま
目指した教育に対する理念は私の
で職務に専念しましたが、清泉の
した。この間、公教育という立場
縄小学校長を勤め、定年退職しま
日本人学校長、そして鎌倉市立玉
立第二中学校長、ヨハネスブルグ
会、鎌倉市教育研究所長、鎌倉市
ク日本人学校、神奈川県教育委員
茅ヶ崎市立第一中学校を始めと
し、鎌倉市立御成中学校、バンコ
を契機に公立学校に移りました。
アメリカに地学研修に行ったこと
私自身が、海外や広い世界を見
たいという思いの強い性分なので、
お願いいたします。
どうぞ、ご理解・ご協力と暖か
いご支援を賜りますようよろしく
です。
員一丸となって努力していく所存
り高い目標を達成できるよう教職
幅広い知識や学力を身につけ、よ
いる「神のみまえに 清く 正し
く 愛ふかく」という教育理念を
忘れることなく、生徒一人一人が
泉の長い歴史の中で脈々と流れて
今年度からの「努力目標」を『自
らを高めよ』といたしました。清
このたびの地震・津波により被害を受けられた皆様と、そのご家族のためにお祈り申し上げます。
清泉女学院中学高等学校
私学を取り巻く状況は大きく変化
でしょう。このような中でこれか
挨 拶
であった私にとって、清泉での五
らの清泉がどのような教育を目指
よ りご
年間は、私の人生観や教師として
していくかを考え、実践して行か
校長であったシスターソフィア日比
戻りました。
新 校 長
のあり方を大きく変える貴重な経
なければならないと思っていま
し、厳しさも増していると言える
験でした。
や諸先生方の学問に対する熱意と
す。
生徒への熱い思い、信仰に基づいた
この度、校長としての任を仰せ
つかり、身の引き締まる思いでお
校長
深い精神性に感銘を受けました。
ります。私がお世話になっていた
「カイロス」は、ギリシャ語で「時」という意味です。
須 田 和 男
それまでキリスト教に全く無縁
…… INSIDE ……
❷ 2011 年度 学校目標
新学年へ向けて
❸ 61 期卒業式
❹・❺演劇部
全国大会へ進出
❻ 学生生活進行形
(59 期 石田彩花さん)
❼ 短信
❽ 東日本大震災の学校の対応
視覚障がいの方に学ぶ
外国語科 中学生の活動紹介
ス
ロ
イ
カ
「カイロス」第44号 2011年 4月21日発行 清泉女学院中学高等学校
⑵
今年度から努力目標を「自らを高
めよ」としました。清泉の教育理念
学校の 努 力 目 標
「自らを高めよ」
二 十 分 間 に「
五月連休明けより、中一から高二
ま で の 各 学 年 に お い て、 終 礼 前 の
進路指導研究部より
二〇一一年度年間行事予定
たくさんあります。現実的な問題と
る貴重な時期です。学ぶべきことが
中学・高校のこの六年間は、自己
を築き上げていく上で最も基本とな
んで欲しい。
改めて学生の本分である勉学に勤し
中 で 学 ぶ こ と が で き る 事 に 感 謝 し、
とを考えて欲しい。恵まれた環境の
ためにも自己の存在があるというこ
自分のためだけでなく、周りの人の
てどのような生き方をするか、
特に、
生きている幸せ、生かされている
幸 せ を 謙 虚 に 受 け 止 め、
「人」とし
を高めて欲しいとの願いからです。
生」として一層の努力をし、
「自ら」
身を見つめ、
「人」として、また「学
向上させるため、英語に特化したド
最も受験する率の高い英語の学力を
す。高二は、大学等の入試において
合で、ドリルを使った学習を行いま
行います。中三・高一は、週五日の
科の計算問題集「カルクロ」などを
中 一・二 は、 宿 題 や 予 習 な ど を 行
う自習時間を基本とし、時々、数学
を繋ぐ核とも成り得ます。
となります。毎日の授業と家庭学習
ましょう。その積み重ねが大きな力
そしてそれを毎日継続し、習慣とし
学力の向上に不可欠な二点とし
て、「 集 中 」 と「 継 続 」 と が 挙 げ ら
予定です。
(中
学
後期中間試験
」を置く
Step Up Time
を土台として、生徒自らが、自分自
して試験や宿題や受験勉強等々、苦
リル学習を行います。
うち、英語三・国語二・数学一の割
れるでしょう。短時間集中すること、
しいことも当然あります。先生方に
また、四階の進路進学室および面
接 室 に お い て、 高 二・三 を 主 な 対 象
七日まで・高三
卒業試験九日まで)
ク ラ ス 担 任
学年主任
四月六日 始業式
四月七日 入学式
四月二八日・二九日
清泉祭(一般公開せず)
五月一八日 創立記念日
五月二八日
高校合唱祭
六月一三日〜一六日
前期中間試験
(中学 一五日まで)
七月二日
バザー
七月二〇日 ミサ
七月二一日〜八月三一日
夏休み
九月一日
夏休み明け試験
(高三 実力試験)
九月二七日〜三〇日
前期期末試験
(高二・高三 二六日より)
一〇月一一日 後期授業開始
一〇月一三日・一四日
学び、友人と切磋琢磨し合い、それ
とし、進学指導の先生と気軽に進学
体育祭
一二月五日〜八日
らを乗り越え、切り開いていくこと
に関する相談ができる時間を開設す
エルサレム
ナザレト
パレスチナ
中1
67
鈴木 美衣(国)
兒玉 愛(社)
遠藤明日香(数)
山口 美歩(体)
(藤田智栄子) 中2
66
藤田智栄子(音)
松本 玲子(家)
芝﨑 美保(英)
髙橋 葉子(理)
中3
65
二ツ木睦子(数)
吉岡 誠(倫)
安藤 優佳(音)
北村 奈美(美)
(二ツ木睦子) 高1
64
相原 恵美(家)
大河内 妙(倫)
立山慎一郎(数)
小磯 雅人(英)
高2
63
平田 雅子(理)
冨手 千夏(数)
望月有里枝(社)
四井 壮一(英)
(平田 雅子) 高3
62
富田 恵(数)
大瀧美弥子(英)
小野 浩司(倫)
今富 雅子(国)
澤山 尚子
が、新しい夢や希望の実現への第一
一二月一七日 中学合唱祭
一二月二二日 ミサ
一二月二三日〜一月九日
冬休み
一月一七日・一八日
実力試験
二月二八日〜三月二日
後期期末試験
三月六日 卒業式
三月一九日 終業式
■大震
災の関係で変更になる可能性
があります。
ベトレヘム
飯島 和重
ることになっています。昼休みや放
課後などの時間を利用して行います
ので、大いに活用して下さい。 (進路指導研究部長 瀧 康秀)
期
濱田 京子
歩であると思います。
「求め な さ い。 そ う す れ ば、 与 え ら れ る。
探しなさい。そうすれば、見つかる。門
をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
だれでも、求める者は受け、探す者は見
(マタイによる福音書7章7~8節)
つけ、門をたたく者には開かれる。
」
(副学年主任) 学年
2011年4月21日 (第44号)
⑶
りました。ラグビーには「ノーサイ
三月八日に六十一期生の卒業式が
とりおこなわれた。聖書朗読(旧約
いあいと相手を称えあいます。この
追いかけた仲間、同志として和気あ
ド」という言葉があります。試合後に
聖書・伝道の書一二章一―二節)に
精神は素晴らしいです。若き日のこ
六十一期卒業式
続き校長より卒業生へ次のような言
の体験は今でも持続し、生きるため
強い心を持って下さい。自分を大切
ために、清泉で学んだ教えをもとに
任を負える人になって下さい。その
らその結果についてどうであれ、責
して自分で考えて実行したことだか
んで挑戦する人になって下さい。そ
で考え、自分で判断し、何事にも進
信を持ち、人を頼りにしないで自分
正しい行動をして下さい。自分に自
まれます。机の上で記憶するだけで
ず喜怒哀楽が伴い、感動や感激が生
きっかけともなります。体験には必
か り ま す し、 次 の 発 展 的 方 向 へ の
自分の考えの安易さや、困難さがわ
体験してみることによって、初めて
学 び と る こ と が で き ま す。 行 動 し、
動し、経験、体験を積む中から多く
きないことが実に多くあります。行
ますが、世の中には理論的に説明で
社会は理論的に説明できるものを
中心に事が運ばれている傾向があり
の私の指針の一つになっています。
は敵も味方もなく、楕円のボールを
葉があった(抜粋)
。
にして下さい。自分を大切にする人
は心に残らず抜けてしまいます。
これから皆様は、自分はどう生き
るかを考え、正しい考え方を持って
は他人も大切にします。人を思いや
心に刻め、という薦めです。心に刻
る優しい心を抱いた時、本物の強い
今日朗読された旧約聖書「汝の若
き日に汝の造り主を憶えよ」は講堂
むという事は通り一遍のことではな
心を持った人になります。
の入り口にも記されています。私は
験体験を心に深く刻むことができま
く、額に汗して苦難に立ち向かい経
「 汝 の 若 き 日 に、 汝 の 救 い 主 を 憶
えよ。
」は「神を記憶せよ」ではなく、
よくその年代に応じた経験、体験を
素晴らしい青春の日々にして下さい。
す。心豊かにし貴重な思い出を刻み、
しなさいと言い続けてきました。若
き日に経験、体験した事、身につい
卒業生の言葉………佐藤真麻
聖書朗読……………小林彩乃
卒業生の歌「 信 仰 」 指揮…菊池裕香
伴奏…揖斐哉子
た 事 は、 学 問 で あ れ、 芸 術 で あ れ、
またスポーツであれ、一生涯に渡っ
て持続的に効果を発揮するもので
す。私は学生時代ラグビーをしてお
それは一九七八から九年だっ
た。それまで教えていた歴史より
も、クリスチャンとして宗教教育
に直接携わりたいと強く思い始め
ていた時だった。
フィリピンのマニラに East Asian
( EAPI
) とい う 研
Pastoral Institute
究教育機関があり、アジア太平洋
地域の、主に司祭修道者の信仰刷
新のための学校だと知り、私は信
徒だが入学を許可され、前の職場
を退職して、思いもかけなかった
七ヶ月間の留学をすることになっ
た。
長男が生まれていたが、妻がフ
ル タ イ ム の 仕 事 を し て い た の で、
収入の心配はない、わずかな退職
金 も あ る。 同 居 の 母 も 手 伝 う と
言 っ て く れ た し … と い う わ け で、
家族には苦労をかけるが、何とか
行かれる条件は整った。
七 ヶ 月 間、 聖 書 学、 倫 理 神 学、
キリスト論、教会論、典礼学等を
学び、クリスチャン的共同体づく
りの実習等、最新の神学と信仰を
学び体験した。ミサもいろいろな
形を体験した。インドのヒンズー
教の儀式を取り入れた奉納の行
列、線香を焚き、歌い踊りながら
パンとブドウ酒を米や野菜などを
盛り上げた籠と共に捧げるやり方
を 見 せ て く れ た。 ま さ に、「 あ な
た(神)から頂いたもの、大地の
恵み、労働の実り、私たちのいの
ちの糧となるものです」という典
礼文そのままの行列だった。
タンバリンやギターを打ち鳴ら
して聖歌を歌うフィリピンのミサ
はにぎやかで楽しかった。フラン
スパンでミサをした時(本当は種
なしパンでなければいけない)に
はパンが粘り強く、
ちぎれないで、
固い表皮がパラパラとはがれ落ち
るので大変困った。
そんなにぎやかなミサも知って
い た の で、 清 泉 に 就 職 し て か ら、
全校ミサが少し騒がしくなると険
しい顔で生徒をにらみつけ、後で
「今日のミサはうるさかった」と
感想をおっしゃる先輩に違和感を
覚えたものだった。静かなミサは
日本の典礼の特色である。禅や茶
道などの影響なのだろう。
留学する前の初夏に大学の当時
の 学 長 シ ス タ ー 栗 山 を 訪 ね、「 失
業者になりました、どこかで拾っ
て 頂 け ま せ ん か 」 と お 願 い し た。
幸い、秋には当時の校長先生から
「四月から大船においで下さい」
というお手紙を頂き、初めてシス
ターではない教員が清泉倫理科の
一員になったのだった。
私の清泉前夜からその後の日々
は恵みに満ちた時であり、正に「神
さ ま が 用 意 し て 下 さ っ た『 時 』
」
だった、とつくづく思うのである。
わたしの「時」 倫理科 宮 坂 研 一
⑸
⑷
高校演劇部
男役には慣れているけど、これまで
やったことのないタイプだったので
「何故こんな台詞を?」と思いながら
取り組んでいました。演じているう
ちに、作品の持っている深さと大き
さが理解できるようになりました。
そこを伝えられたらと思ってます。
相手役の写真、もちろん今ももちあ
るいています。 柴田
切り株やベンチを使う演出が一般的だが、ここは敢
えてビールケース。
「素材として変わらないもの」
の象徴として広いステージで存在感を放つ!
全国大会出場決定!!
「モンタージュ~はじまりの記憶」
高泉淳子・伊沢麿紀作
今、大人である人々は子ども時代のことをいくつ覚え
ているでしょう?いくつ思い出せるでしょう?子どもの
ころに覚えておこうって決意した大事な思いでも、いつ
の間にか消えてしまっていませんか?
「モンタージュ」は、全てを忘れてしまった一人の老
婆が、子ども時代の自分を見つめ、そして過去の彼女の
大切な出会いを通して、彼女自身の過去を見つめていく
というお話になっています。
記憶の積み重ねと数々の出会いによって、今の自分が
あるということを痛感させてくれる素敵な物語です。
部長 小滝 柚香 審査員の評価が高かったシルエッ
トの演出。湘南地区大会、県大会
とステージを踏みながら改良を重
ねた。広い舞台に乗っているのは、
どのシーンでも最大二人だが、
「き
ち っ と 空 間 を 埋 め ら れ て い る 」。
少人数でのステージの使い方や舞
台美術の効果的な見せ方は、清泉
祭の舞台で経験的に培ったもの。
先輩からのノートに残っていた木の設計図か
ら、作り方を検討しました。特にシルエットと
して使うことが多いので丈夫で透けないように
と試行錯誤を重ねました。中学生の協力を得て
夏から作り始め、結果的に180㎝×90㎝の薄ベ
ニヤ板24枚をバインド線でつなげ高さ6mの木
に仕上げました。
審査員に褒めてもらえてうれしかったです。
舞台美術・舞台監督 金子 ■少女1・老婆1・母親……鈴木 佳奈
■少年 ……柴田 美波
─ スタッフ ─
■演出 ……小滝 柚香
■舞台美術・舞台監督 ……金子 奈生
■衣装・照明 ……上田みなみ
■音響 ……汪 真怡
■演出補佐 ……池田 志保
■音響・衣装補佐 ……古屋 真帆
■照明・舞台監督補佐 ……佐藤 光代
■舞台美術補佐 ……本岡 万実
音響の操作盤は客席
にあるので観客の反
応がリアルに伝わる
緊張感があります。
舞台で使う音楽は演
技を見てから探しま
す。この脚本は、キャ
スト数が少ないの
で、舞台の雰囲気の
邪魔をしないように
曲は少なめで3曲に
絞りました。
音響:汪 写真の左側の3役を演じまし
た。少女期と老年期という年
齢差のギャップがありながら
同一人物としての共通点を出
すのに苦労しました。また、
少女1の母親役はすごく早口
の演出で、滑舌の悪い私は苦
しめられました。 鈴木
─ 全国大会出場までの道のり ─
●2010年10月23日、30、31日
第45回神奈川県湘南地区高等学校演劇発表会
舞台美術補佐
本岡
演劇部豆知識 ● ● ● ● ● ●
● ● ● ● ● ● 現在の部員数は高校3年生6名、高校2年生5名、
高校1年生11名、中学生23名
創部1952年の演劇部。活動は、4月末の清泉祭と11月の高校演劇発表会の
二本柱。水曜日と金曜日放課後の正規のクラブ活動と、朝と昼の発声練習で、短
時間ながらも集中した練習を重ねている。
輪になって発声練習
「あめんぼあかいな
あいうえお…」
─ キャスト ─
■少女2・老婆2 ……南 真由
中学生の間は、全員キャストとして舞台に上がり、高校生になるとスタッフと
キャストに分かれる。部長が演出ならびに総監督を務め、舞台美術、舞台監督(舞
台裏での指揮官)、衣装、照明、音響担当が舞台を支える。また、それぞれに一
年下の学年から補佐を選出し、一年間タグを組んで活動の仕方を伝える。歴代の
各部署のスタッフが後輩のために残す「ノート」が代々伝わっており、これまで
の演劇部の歴史、先輩の経験と苦労の上に後輩は新たな創作活動を積み上げる。
今年のメンバーはキャストが三人なので、まず脚
本探しに苦労しました。この作品は、まさに「降っ
てきた」、という感じです。以前45期と46期の先
輩が演じて県大会に行ったビデオが残っていたの
も、演技を深める上で役に立ちました。
演出では、ナチュラルさを重視して、老婆二人は
カツラもメイクもせずに演じてもらいました。
キャストの苦労は計り知れず、特に少女2の役の
南さんは役を変えながら、一時間のステージに殆
ど出っぱなしですから、頭が下がります。
現在は、清泉祭の『素晴らしき哉、人生!』の上
演に向けて部員一丸となって取り組んでいます。
8月に予定されている全国大会には、「モンター
ジュ」のチームを再結成して臨みます!!
演出:小滝 最優秀賞(県大会出場進出)
18校中2校 一位通過
●2010年11月20日〜21日
第49回神奈川県高等学校演劇発表会
最優秀賞・県知事賞(関東大会出場進出)
13校中2校 一位通過
●2011年1月9、10、15、16日
第46回関東高等学校演劇研究大会
最優秀賞・文部科学大臣奨励賞(全国大会進出)
南関東13校・北関東代表12校
計25校中3校 南関東一位通過
─ 過去の主な受賞暦 ─
昭和41年の第1回湘南地区高校演劇発表会より参加。
写真右側の2役(老婆・少女)
を演じました。子ども時代の
声の明るさとテンポのよさ
で、老人役とのメリハリをつ
けました。
厳しい練習をしたというよ
り、意見を出し合いながら丁
寧に作り上げていった感じが
します。キャストだけでなく、
スタッフそして後輩にも本当
に感謝しています。
練習毎に同じように感情を入
れていると、その感情の量を
出すのに慣れてしまうし、か
といって役の間は一瞬たりと
も素になれないし、練習後も
役を引きずってしまうので、
色々なコントロールが難し
かったです。 南
使いこんだ台本
衣装は舞台の雰囲気を支える重
要なアイテムです。今回は、年
齢差をはっきり主張できて役の
雰囲気に合う衣装を揃えるのに
重点を置きました。幾つかは演
劇部の衣装倉庫から探しました
が、老婆1のベストはリサイク
ルショップで買いましたし、老
婆2の服は後輩のお婆さまの私
物をお借りしたもので、帽子は、
実は清泉小学校の制帽です!少
女2の服は、子供服を買ったの
では大きさが合わないので、手
づくりしました。衣装作成のノ
ウハウは先輩から受け継いでい
るので、イメージに合った服を
作ることができます!
衣装・照明:上田 県大会出場16回・関東大会出場3回
●関東大会出場演目
演出補佐
池田
昭和53年度「私の上に降る雪は
真綿のようでありました」
平成17年度「七人の部長」
平成22年度「モンタージュ~はじまりの記憶」
音響・衣装補佐
古屋
照明・舞台監督補佐
佐藤
⑹
を想定し、個々のケースについてど
ます。いろいろなケースの患者さん
一回に三時間程、時間をかけて学び
し、
医療倫理は学ぶ内容が多いので、
授業は「医療倫理」だけです。しか
一年生では、他の学部と一緒に一
般教養を学びます。医学についての
て下さい。
―大学での授業の様子について教え
師は病気のことを知っていればいい
と新しいことを学んでゆきます。医
床医学、五年生からは病院実習、次々
三年生では微生物学、四年生から
は病気の診断や治療について学ぶ臨
ならないという覚悟ができました。
めにさらにしっかり勉強しなくては
す。二年生を修了し、医師になるた
には個性があることが難しい点で
ることの難しさを知りました。人体
したが、実習を経て、人体を熟知す
なかったり、気がとがめたりもしま
初めての時は解剖をする実感がわか
習が始まり、人体について学びます。
役に立っています。後期には解剖実
たくさんの実験を経験できたことが
多いので、清泉の理科の授業の中で
びました。実験やレポートの提出が
ルモンや血液についての生理学も学
石 田 彩 花 さん
―大学に入ってから考えたことはあ
きたいと思っています。
なり、今後もそのことを心がけてゆ
個性を大切にしたいと考えるように
医師になったら患者さん一人一人の
きました。人間関係の大切さを学び、
まざまなものの見方を知ることがで
たくさんの人と生活を共にでき、さ
入 っ て、 医 学 部 の 人、 そ の 他 の 人、
行 く 楽 し み も で き ま し た。 部 活 に
て、部活の後に仲間で夕飯を食べに
います。現在は一人暮らしをしてい
さんの先輩が部活と学業を両立して
は運動部に所属する人が多く、たく
い、水泳部に入りました。医学部生
めに運動をして体力をつけようと思
は管弦楽部でしたが、医師になるた
五回の練習をしています。中高時代
シーズンには週
回、大会のある
大学の水泳部
に所属し、週三
良い環境で過ごしていると思います。
いと思える、みんなが頑張っている
す。自分もしっかりしないとならな
今、周りはみんな目標を見据えて
受験を乗り越えてきた人達ばかりで
かされました。
英会話を習っていたことも受験で生
て い ま す。 英 語 が 好 き だ っ た の で、
ずに勉強をすることができたと思っ
をきちんとこなしながら、気を抜か
め、清泉にいる間は決められたこと
ができました。この目標があったた
ことでも、この思いを強くすること
い環境にいる子どもについて知った
先生の授業の中で、外国の恵まれな
に立てればと思ってきました。梁瀬
し、病気を治すことによって人の役
祖父の死がきっかけとなって中学
生くらいから医師になることを目指
まだ自分に甘いところもあります
うすればいいかグループで議論しま
だけではなく、人間の全てを知って
りますか。
が、これから少しでも人の役に立て
す。この授業の中では患者さんの病
い な け れ ば な ら な い と 感 じ ま し た。
清泉の中で過ごしていた時に普通
だと思っていたことが、大学に入る
―大学生活の中で楽しんでいること
気だけでなく、患者さんの置かれて
今までは漠然と、医師になったら小
と清泉で経験したことだけが全てで
はありますか。
いる環境や家族の問題についてまで
児科医になりたいと考えていました
はないと思いました。自分と違う個
第十七回
考えます。この授業を受けたおかげ
が、今はたくさんのことを吸収して、
るようになりたいと思っています。
で、今まで意識に無かったことにま
その結果どうなりたいかを考えたい
性豊かな人達に囲まれて、いろいろ
学生生活 進
行 形
で目を向けられるようになりまし
と思っています。研究者の道にも興
な世界を受け入れられるようになり
群馬大学医学部三年(五十九期生) た。
味が出てきました。
ました。周りの人達と比べるとまだ
二年生では医学の基礎を学びま
す。生物学が中心ですが、化学や物
理についての事柄も含まれます。ホ
実験では自分の体から採血をし、体のさ
まざまな反応を調べます。
2011年4月21日 (第44号)
⑺
中 学 入 学 試 験
業 式
一期は二月一日に、二期は二月三
日に行われた。志願者は一期百八十
名、二期二百六十七名、帰国生十名。
合格者は一期八十六名、二期三十三
名、帰国生六名であった。
卒 三月八日、六十一期生百七十九名
の卒業式が挙行された。
論 文 発 表 会
「論文」
中三が一年かけて制作した
の中から、次の五編が優秀論文とし
て選ばれ、三月十一日の論文発表会
で 披 露 さ れ た。 そ の 内 一 編( * 印 )
が雑誌『清泉』にも掲載される。ま
た、発表会と並行して、全員の論文
の展示会が行われた。
*柴田真知
「世界遺産〜鎌倉〜」
・小祝真理子
日本とスウェーデンの介護制度
「 の違い」
・倉岡仁美
フィンランドの読解力を支える
「 ものは何か?」
・伊波伽奈子
生命操作はどこまで許されるの
「 か〜生命科学の発達とそれらに
伴う問題」
学 式
・池田佐保
「喫煙をすることへの警鐘」
入 四月七日、中学入学式が挙行され、
六十七期生百八十一名が入学した。
■三月十九日から二十三日に予定さ
れていた高一のスキー実習と三月
二十日から二十四日に予定されてい
た高二の修学旅行は東日本大震災の
ため中止となった。
★ソフトボール部
県私学中体連 春季ソフトボール大会
ベスト8
県私学中体連 秋季ソフトボール大会
ベスト8
神奈川県カトリック校リーグ戦 準優勝
★卓球部
最優秀賞
鎌倉市中学校秋季卓球大会
第三位
神奈川県私立中学校卓球大会
第二位
★演劇部
湘南地区高校演劇発表会
全国高等学校演劇協議会会長賞
文部科学大臣奨励賞
神奈川県高校演劇発表会 最優秀賞
青少年センター館長賞
県知事賞
関東高等学校演劇研究大会 最優秀賞
神奈川県高等学校文化連盟 連盟賞
★音楽部
第四十六回 中学合唱祭
昨年十二月に合唱祭中学の部が行
」
わ れ た。 課 題 曲 の「 Adeste Fideles
と各クラスで選択した自由曲を合唱
し、
審査員の先生方
(池浦七菜子先生、
小久保大輔先生、山瀬香緒先生)の
審査により、次のクラスが選ばれた。
★最優秀賞
中三N 「聞こえる」
指揮 宮園 愛子・今野 杏香
伴奏 神崎 記子
★優秀賞
中三B「赤い風船」
加奈子・伊藤 維
指揮 吉田
伴奏 脇 奈穂子
中三J「小譚詩」
布由実・西尾 友希
指揮 深水
蛍子
伴奏 樋口
中二N「春に」
指揮 望月 千寛・小林 かれん
可奈子
伴奏 芳賀
異 動 (敬称略)
◎退任
校
長
神 保 勝 朗
国 語 科 伊 藤 真梨子
国 語 科 粂 汐 里
倫 理 科 宮 坂 研 一
社 会 科 関 口 岳
社 会 科 亀 原 勝 宏
理
科
磯 村 洵 子
外国語科 高 木 智 子
外国語科 星 野 まどか
W・D・パタソン
外国語科 外国語科 K・L・ベイリー
外国語科 P・C・シェイフアー
◎着任
国 語 科 小 島 和
倫 理 科 大河内 妙
社 会 科 大 原 俊 輔
理 科 星 義 昭
理 科 池 上 裕 子
外国語科 池 田 百合子
外国語科 真 木 綾 子
外国語科 宮 嶋 由美子
外国語科 R ・ メ イ ス
事 務 室 清 水 章 吾
南棟の耐震工事が終了
昨年度から始まった南棟(生徒の
クラスルームの入っている棟)の耐
震工事が終了した。
建物の下に免震装置を入れる工事
だったため、工事中の約一年間は地
下 ロ ッ カ ー が 使 用 で き な か っ た が、
工事終了に伴い、三月十一日から新
しい地下ロッカーの使用が可能と
なった。
東 棟 と西 棟
(特 別 教 室の入っ
また、
ている 棟 )
の耐 震 工 事 は、ゴールデン
ウィークを中心に、
引き続き行われる。
ロッカー内部
⑻
東日本大震災の募金活動
二十七日
は、鎌倉市在
し( 四 月 二 日 ~ 八 日 )、 多 く の 方 の
た。殆どの事
のお話を伺っ
話を伺った後、アイマスクを使い誘
マスク体験
きりインタービューの様子)
ピーチなどの発表の他、学年に応じて単語のゲー
ム や ス ペ リ ン グ 大 会 な ど を 行 っ た。
(写真は
六十五期(中二)の英語の暗唱と、英語でなり
イングリッシュ・デイとは、学 年 末に行われ
る中学生の英語の活動発表会。本年度は東日本
大震災の為に中学二年生のみの実施となってし
ま っ た が、テキストの暗唱、創作した作品やス
〜イングリッシュ・デイ〜
● 中学生の英語活動報告会
中学一年生では、英語で手紙を書いて海外の
学校に送るというプログラムを行っている。昨
年度の東チモールに続き、今年度は韓国の中学
生 に 宛 て て 自 己 紹 介 等 を 書 い た 手 紙 を 送 っ た。
韓国は身近な国でもあり、話題にも共通点が見
られ、英語を本格的に勉強し始めてまだ一年に
ならないが、実際にコミュニケーションできる
実感が持てる体験ができた。
〜英語で書いた手紙を海外に送ろう!〜
● 中学一年の英語
中 学 生 の活 動 紹 介
意義な時間となった。
こともあり、生徒にとっては大変有
る事故が大きく取り上げられていた
一月十六日に目白駅で視覚障がい
者の男性がホームから転落し亡くな
ということだった。
「勇気を持って声をかけてほしい」
は慣れればできること、スムーズな
このたびの大震災を受け、本校の
福祉委員会が清泉学内の募金活動を
生活の為に自分なりの工夫をするこ
東日本大震災の学 校 の 対 応
四月十五日から行った。
い者の方か
たり、パートナーに手すりを握らせ
三月十一日突然の地震で、学校の
建 物 が 大 き く 揺 れ、 停 電 に な っ た。
ら、日常生活
てあげたりと、それぞれのペアが工
発生時は補講期間中で、終礼、クラ
また、それに先立つ形で、今年三
月に本校を卒業した六十一期有志
と を 話 さ れ た。 強 調 さ れ た こ と は、
ブ活動等が行われていたが、学校に
二十名余が大船駅で街頭募金を実施
夫をしながら校内を歩いた。
いた七百二十名の生徒にけがはな
善意により一〇三万五千円が集まっ
住の視覚障が
く、建 物 に も 被 害 が な か っ た。し か
し、
交通機関の不通により、
二百九十
た。これらの義捐金は合わせて日本
赤十字社に送金される。
〜中二
一 月 二 十 日 と 二 十 七 日、 中 二
(六十五期)がLHRで視覚障がい
共生の社会をめざして
が無事に帰宅した。
時の聴覚障がい者のお話に引き続き
地震に続く社会の状況もまだ不安
定であり流動的である。学校として
導の体験をした。
し、声に出し
外国語科
名が学校で一夜を過ごした。
こ の 間、 備 蓄 用 倉 庫 よ り 非 常 食、
飲料水、毛布、発電装置、簡易トイ
レ等が準備され、非常灯がつく講堂
に全員が集まった。午後九時に電気
この地震による影響と状況を考慮
し て、 予 定 さ れ て い た ス キ ー 実 習、
二回目。
が復旧し、翌十二日昼過ぎには全員
修学旅行は中止となり、春休み期間
二十日は、視覚障がい者へのサー
ビスをされている方をお招きしてお
はまず何よりも生徒全員が安全に過
者のお話を伺った。この講座は中一
中の活動もすべて中止となった。
ごせることを第一と考えており、各
杖を持った方が特に
お話では、白
声をかけて欲しい場所が切符売り場
じょう
所での理解と協力をお願いしてい
や駅の構内、電車内での空席への誘
導であること等を教えて頂いた。
はく
る。
諸般の事情により、今年は公開の
対象を清泉関係者(本校生徒の保護
て段差を数え
清泉祭に関するお 知 ら せ
者と家族、卒業生とその保護者)に
その後、二
人組みでアイ
限ります。一般公開は行いません。
イラスト協力:63期 黒沢 愛子
http://www.seisen-h.ed.jp/
新アドレス
四月一日より本校のホームページがリニューアルしました。
ホームページ リニューアル
1年生が
書いた手紙
韓国から届いた返事
回数券の袋の窓の形(楕円や四角)
や材質の違うものを使用し、会社
や行き先の違う回数券を見分ける
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