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ゲノム文明
今こそ少し長いスパンで
考えてみることが重要で
はないか?
西川伸一
新しい世紀に向けた医学の課題
科学的な疾患予防
慢性病の根治
どんな病気に対しても普通のコストで
薬が手に入る
ES細胞を経由すると全ての細胞がつながる
体細胞と生殖細胞も対称な関係になる
Matsui & Hogan
Kanatsu-Shinohara et al
Geijsen et al
Hubner et al
Takahashi & Yamanaka
Fibroblast
テオトコス: マリアは神の母
神と人とが対称化されることによりキリ
スト教芸術が花咲いた
生殖細胞
永遠
体細胞
無常
ゲノム文明
役に立つゲノムを超えて、ゲノムの
意義を考える長期的戦略の重要性
ゲノム文明へ至る歴史の流れ
有機体・生命の科学の発展
17世紀
近代の誕生
近代科学
ガリレオ
ニュートン
近代哲学
デカルト
スピノザ
ライプニッツ
18世紀
啓蒙と分裂の世紀
科学と哲学の分離
多くの物理学者
ヒューム
カント
21世紀?
19世紀
20世紀
生物学思想の世紀
情報の世紀
ダーウィン
メンデル
チューリング
シャノン
シェリング
ベルグソン
ドフリース
ワイスマン
ワトソン・クリック
コンピューター
分子生物学
ヒトゲノム
バーチャルメヂィア
デネット
チョムスキー
ディーコン
真実追求の手続きを科学のみが手
にしていく
(この場合の科学は数学、物理学)
有機体・生命の科学と目的論
「判断力批判」2部
「生命の科学と物理・化学との根本
的違いについての認識の誕生」
目的論
目的論から進化論
19世紀、様々な科学や思想
が誕生するが、現代に最も
大きな影響力がある科学こ
そダーウィンの進化論
目的論を完全に排する進化論
に至ることで、生命が本来的に
有する目的やデザインについ
て考えるための枠組みを提示し
た。
生命の特徴の明確な理解
•個体としての独立性
•情報が組み込まれた個体
20世紀は情報の世紀
¾クロード・シャノン
¾アラン・チューリング
¾ワトソン・クリック
あらゆる情報が同じ言語で記録する
ことが出来る
情報の世紀20世紀
ヒトゲノムプロジェクトこそ、情
報の20世紀の最大のエ
ポック
17世紀
近代の誕生
近代科学
ガリレオ
ニュートン
近代哲学
デカルト
スピノザ
ライプニッツ
18世紀
啓蒙と分裂の世紀
科学と哲学の分離
多くの自然科学者
ヒューム
カント
21世紀?
19世紀
20世紀
生物学思想の世紀
情報の世紀
キュビエ
ジョフロア・サン・ティ
レール
チューリング
シャノン
ダーウィン
ドフリース
ワイスマン
ワトソン・クリック
メンデル
シェリング
ベルグソン
コンピューター
分子生物学
ヒトゲノム
バーチャルメヂィア
デネット
もちろん生命情報はゲノム
だけではない。
生命の情報の多様性
個体の情報
共有される情報
一世代限りの情報
個体間の伝達は困難
同時代的に伝達可能
世代を超え、個体
間で伝達できる情
報
ゲノム(RNA,DNA)
エピゲノム
神経系
中枢神経系
(意識)
言語
文字
生命の特徴である情報の多様化
としての時間
現代生物学は生命を主に情報から考えてきた。
50年
Virtual
Media(文化)
2万年
文字の記録
(文化)
30億年
物理的時間測
定と融合された
情報
DNAへの記録(進化)
神経系、中枢神経系を除けば、
原理的に各レベルの情報の記録が可能になった。
全てPC上に記録できる。
19世紀に生まれる生物学
思想が、20世紀に情報の
へと一度収束していく
ヒトゲノム解読もこの流れ
のなかで理解する必要が
ある。
個人ゲノム(DTC)の拡がり
Beijing Genome Institute in Japan
BGI Service
千ドルゲノムプロジェクトの
先見性
加速するヒトゲノム解読コストの低下
1000ドルゲノム計画はこの速度をさらに上げようと計画している
Data from the NHGRI Large-Scale Genome Sequencing Program Available
at: www.genome.gov/sequencingcosts.
IBMお前もか?
個人ゲノムを役に立つという視点から離
れ、ゲノム文明という視点でとらえる必要
がある
個人の情報
身体と個
個人の身体に積み重なった過去の記録
DNA: 突然変異
記憶: 神経ネットワーク
言語: 様々な記録
エピジェネティック
Virtual media:写真、ビデオ
発生
成長
老化
病気
30億年の進化:DNAへ
の記録
個体の歴史
(情報の利用としての時間)
Self-log 社会
(自分記録)
ゲノム、医療情報、写真、ビデオ、成績、
メールなどすべての個人情報は抽象化
して同じプラットフォームで処理できる。
将来はエピゲノム、高次脳機能などの
新タイ情報も加わるだろう。
だとすれば
個人の情報を記録し、遺すためにゲノムを
読む
それで十分な意味があるのではないか?
しかもヒトゲノムは途方もなく複雑
ヒトゲノムの構造
http://www.carolguze.com/text/442-1-humangenome
ゲノム情報は個体間、
種間・・・・と様々なレベ
ルで比べる事を促す。
クロードシャノンの情報の定義
情報の量は不確実性の程度
と同等
個人の記録による新し
い可能性
個人情報保護の方法の変革の必要性
個人に関するあらゆる情報
(写真、ビデオ、成績、日記、医療情報)
Self Log
ゲノム情報
(個人)
臨床応用
自由意思による参加や
開示
家族
Logを遺すお墓etc
この周辺でさまざま
な産業の可能性が
ある。
生き生きとした個人
情報データベース
(社会)
臨床応用
これまでは歴史のなかで
ほとんどが消失していた一
回きりの個人の情報を残
すことの出来る時代が21
世紀
もちろん新しい問題も
¾ 大量情報の維持
¾ 情報セキュリティー
¾ 閲覧の方法
¾ 分析手法
しかし全て新しいイノベーションとともに、新しい文化を生み
出すきっかけになる。
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