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Page 1 Page 2 安全に使用するための注意事項 ー本書に対する注意 (ー
User’S
Manual
YEW∫ERIE=80
SLCD−151,181
−251,一281(スタイルE)
指示調節計
lMIB4C1−04
YOK:)GAWA◇
横河電機株式会社
lMIB4C1・04
6版
安全に使用するための注意事項
■本書に対する注意
(1)本書は,最終ユーザーまでお届けいただきますようお願いいたします。また,
本書は大切に保管していただきますようお願いいたします。
(2)本製品の操作は,本書をよく読んで理解したのちに行ってください。
(3)本書は,本製品に含まれる機能詳細を説明するものであり,お客様の特定目的
に適合することを保証するものではありません。
(4)本書の内容の一部または全部を無断で転載,複製することは固くお断りいたし
ます。
(5)本書の内容については,将来予告なしに変更することがあります。
(6)本書の内容については万全を期して作成しておりますが,もしご不審な点や誤
り,記載もれなどお気付きのことがありましたら,お買い求めの販売店または
当社営業までご連絡ください。
■本製品の保護・安全および改造に関する注意
(1)本製品および本製品で制御するシステムの保護・安全のため,本書の安全に関
する指示事項にしたがって本製品をご使用ください。なお,これらの指示事項
に反する扱いをされた場合,当社は安全性を保証いたしません。
(2)本製品の部品や消耗品を交換する場合は,必ず当社の指定品を使用してくださ
い。
(3)本製品を改造することは固くお断りいたします。
(4)本製品の逆コンパイル,逆アセンブルなど(リバースエンジニアリング)を行う
ことは,固くお断りします。
(5)半製品は,当社の事前の承認なしにその全部または一部を譲渡,交換,転貸な
どによって第三者に使用させることは,固くお断りいたします。
■本製品の免責について
(1)当社は,保証条項に定める場合を除き本製品に関していかなる保証も行いませ
ん。
(2)本製品の使用によりお厚様または第三者が損害を被った場合,あるいは当社の
予測できない本製品の欠陥などのため,お客様または第三者が被った損害およ
びいかなる間接的損害に対しても当社は責任を負いかねますのでご了承くださ
い。
2004.05.01−0{⊃
目
Model SLCD
目
次 i
次
1.取扱上の注意 ……………・…・・………・ ・……・…………・……_.._…_...___.._.1−1
1.1 旧名と仕様の確認 ………………・…
・一……………・…・・__・_.._..___.._.1−1
2.概 要……・…………・・……・……
・…………一…・……・・…………・・.…____2−1
21 標準仕様…・・……………・…・…… ……・・…………・…・・……………・…___._ Q−1
2.2 付加仕様…・…・・……・…・…・……・ ・・………………・・…・……………・…………・_.2−3
2.3付属品……………………・…… …一………・…・・……・…一・・………………… Q−3
2.4 形名および仕様コード ………・…・… ……・・…………・・………………・・……・……… Q−3
3.設 置………’・………・…・………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
@一・一・・。。・。。・。・・・・・・・・・・・・… 3−1
3.1配 線…………・・……・…・,…・・ ・・………………・……・・…………・一・・・……・…
3.1.1 配線上の注意 ……………・…・…
3.1.2 端子への配線 ………・………・… ………・……・…・・……………………・……・・…
4.動作原理………・…・……・…………・・
●’”●’●’●’●’”●’”●●’.●’●’.’●●●’.’●○●’●’.●.’”
4.1 回路動作の解説 ……………・…・・…・・
・・・…
4.1.1 アナログ入力回路 …・…・………
・・・・・・・・…。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
4.1.2 アナログ/ディジタル変換回路
4.1.3 ステータス入力回路…………・・
@。・・。・・・・・・・・・・・・・…....4−1
@。・… 。・。・・・… 。・・・・・・・・・… 。・・・・・… .・。.・・… .・・.4−1
・・・・・…
・・・…
@。・・。・・… 9・。・。・・・・・・・・・・・・・・… 。・。・・・・… ∴・・・・・… 。4−1
●”・●●・・・・・・・…
41。5 アナログ出力回路……・・…・…・・
・・・・・・・・・・・・・・・…
42 制御機能の動作 ………・・……………
R−2
諱E… ’●・… 4−1
@。・・・・・・・・… 。・・・・・・・・・・・・・・・… 。・・・・… ∵・・・・・…∴・4−1
4.1.4 ディジタル演算回路…………・・
4.1.6 ステニタス出力回路・……・_._
R−1
… 。・… 。・・・・・・・・・・・・・・・・… 。… 。。。・・・・… 。・・・・・・・・… 。・。。3−1.
@。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 1・・。・・・・… ∴… 。4−1
@。… 。・・。・・・・・・・・… ∵・… 。・・・・・・・・・・・… 4−1
・………………・・・…
・…
@…………………・…。・……4−1
@。・・・・・・・・・・… 。… 。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 。・・4−3
4.2.1 PID制御(リセット・バイアス付)・……・……・………・・…………・・…………4−4
4.2.2 比例制御………………………………・・…・……………………………………−4−5
4.2.3 非線形PID制御 …・………・一………・・…・……………・……・……・・……・…・4−5
42.4 ブイード・フォワード制御………・…・……・……………………………………4−5
42.5 設定値トラッキング ………・・………・……………・・…・………・……・…・………4−5
4.2.6 出力(MV)トラッキング ・…・・…………・……・・……………………・…・……・4−5
42.7 プリセットMV出カ……一一……・………・…・……・い………………・・……・4−6
42.8 出力リミッタ …………・……・・…………・・……・…………・……・……一………4−6
4.29 運転モードめ切換 …・………・……・………・…・……・………・………………・一4−6
4210 ステータス入力による運転モードの切換 ……………………………・・……・…4−6
4.2.11運転モードのステータス出カ ……・………・…・………………・・…………一…4−7
42.12 入力フィルタ ……………・・…・……………・・…・…………………一………・…・4−7
4.2.13 開平演算(ローカット点可変形)・・………………………………・・…………・…4−7
4a14比率演算……………・・…・……………・・…・・一……………・……・・…………・4−7
4.2.15 リニアライズ………・………・・………………………………・…・・………………4−7
4.2.16警 報………………・……・……………・………………・・…………………・4−7
5.操 作・・………………・………………………………・・…・……・・…………・……_5_1
51 各部の名称と機能 ……………・・…・・…………・……・…………・・……・・……・…・……5_1
5.1.1 可動コイル形指示調節計 …………・……・・…・…・・………●”………”●’…’…・…5−1
51・2 蛍光バーグラフ指示調節計 ……………・・…・……………………………・…・…・5_2
@Copyright 1989.6th Edition=Apr 2007(KP)
lMIB4C1−04
慧 目
次
Model SLCD
5.1.3 チューニング・パネルの名称と機能 一・…一……・…………………・・………5−3
52準 備………………………………・…・………・…・……・・………………・.・……5−8
5.2.1 取付部品の確認 …………・………………………・・…………・・……・……………15−8
5.2.2 運転準備……………・…・・…………・……・・……・…一・…・…………………・・6−8
5.3 運転開始と操作 ……………・……………………・・……………・…・・…一∴…・…・…・・5−11
5・3・1 手動操作による運転開始 ・……………………・……・・……・・=・・…………・一・…15−11
53.2 警報チェックと自動運転への切換 …・・………一……・・…∴………・…・………5−11
533 定常運転∴・……………・……一…・…一・………・……一・………・・………・15−11
5.4 セルフ。チューニング機能の設定と表示 ・・………………・………・……・…・………5−12
5.4.1 制御機能とセルフ・チューニング機能の組み合わせ ……………一・….…・…5一ユ2
5.4.2 セルフ・チューニング用パラメータ …………・・……・・………………・・………5−12
5.4.3 オート・スタート・アップ………………∴・………・…r……・・……………一・5一ユ5
5.4.4 オンデマンド・チューニング……………’●…・…・・……………・……………・・…5−15
5.4.5 セルフ・チューニングの動作表示 ・………………・・………………∵・…………5−16
515 可変善導定値フィルタ機能の設定と表示 一……………・・……………・…・・………5−16
5.5.1 パラメ』タの効果 ∴・……・…一…・・…∵……一一1……・…………・・…………5−16
5.5.2 PX,PYのチューニング方法……………・・…・……………・…・・………………5−16
5.6 自動調節……………・・…・…………………………・…・……・……………・・…・……5−17
5.7 FAILランプ,ALMランプ点灯時の対処方法 ……………・・…・……………・…・・5一ユ8
5.7.1 FAILランプ点灯時の対処・……・……・…………………………………………5−18
5.7.2 ALMランプ点灯時の対処 ……………・…・・……………………………・・……・5−19
5.7.3 ALMランプ点滅時の対処 …………・……・・………………………………・…・・5一ユ9
5.7.4 CHECK表示 ……………・・…・……………・・…・…………・……・・……………5−19
5.7.5 ALARM表示 ……………・・…・………一………………・………・……………5−19
5.7.6.STALM表示(SLCD一□81のみ)………………・…・・……………………∴・5−20
6.保 守…………・…・……………………・………………………………・…・・………6−1
6.1 調整用器具 ・…・一……・…・・……………・…・・…………………………………………6−1
6.2 指示計の検査・校正および調整 ………………・・…………一…・・…・……・………・・6−1
6.21 測定値指示計のゼロ点調整(可動コイル形)………………………………・…り・6−1
6.2.2 設定値指示計のゼロ点調整(可動コイル形)・………………づ・……‘………・・…6−1
6.2.3 蛍光バーグラフ指示計の調整 ……・・…………・・…・……………・・………・……6_1
6.2.4 操作出力指示計のゼロ点調整 …・………一…・…………………………………6−2
6.2.5 傾斜取付の場合 ……・……・……・…………一…・・………一・……・……………6−2
6.2.6 蛍光バーグラフ指示計の輝度調整 …………・……・・……………・…・・……・・…・6−2
6.2.7 数値表示器の設定(蛍光バーグラフ形)…………………………………………6−2
6.3 部品交換……………・…・・……………一・・…・………・……・・……………・…・……6−5
6.3.1 ネーム・プレートの交換 ……・…・………・……・・一…・…・・……………………6−5
6.3.2 目盛板の交換………・・………・……………・…・・…・・一………・……・……一…6−5
6.3.3 ヒューズの交換…・………・……・………∵…・……………・……・…・…・…・一…6−5
6.3.4 データ保護用電池の交換・一6………・・…・……………………・・……………・…6−5
6.3.5 蛍光バーグラフの交換 ………………………………………………・……・・……6−6
6・3・6 電源ユニットの交換 ………………………一………・・……………・・…・………6_6
iMIB4C1−04
逝
次
目
Model SLCD
7. トラブルシューティング…………・…・…・…………………………・…・……・…………7_1
7.1
トラブルシューティング・フロー ………………………・…・……………・…………7一ユ
7.2
計器の分解・組立て手順 …・……………………………・…・・……………・…・………7−8
7.2.1
メータ・アセンブリの取外し ……………・…・・…………………………………7−8
7.2.2
メータ・アセンブリの分解 ………………………………………・…………・…・7−8
7.2。3
電源ユニットの取外し ……………・・…・……………・…・・……・…………・・……7−8
7.2.4
コントロール・アセンブリの分解 ……………・…・…・…………・…・…・………7−8
7.2.5
蛍光バーグラフ管の交換方法 ………・…・……・・………………………・・………7_ユ0
7。2.6
再組立て…・……・r…・・…・………………………………………………・……・・7一ユ0
7.2.7
通電チ上ック ……・………・…・…………’……’●………’………●’………………7一ユ0
● Customer Maintenance Parts List・・………・……・…・…・・………・・…C図PL I B盈C1−04E
電源接続端子形(付加仕様/HTB)……………・…・……・………・…………・・……・…・lM lB4F1−11.
∂
iMIB4C1−04
⋮㌦ 弔
ト Model SしCD
エ。取扱上の注意 1−1
1.取扱上の注意
本器は工場において充分な検査をされて出荷されて
おります。子器がお手元へ届きましたら,外観チェッ
クを行ない,損傷の無いことをご確認ください。標準
付属品が添付されていることもご確認ください。
1.1 形名と仕様の確認
本器側面(チューニング・パネル)に貼付されたネー
ム・プレートに形名および仕様コードが記載ざれてい
ます。2.4節の形名および仕様コードとこの形名コー
ド,仕様コードを照合させて,製品がご注文の仕様ど
おりであることをご確認ください。
お問い合せ事項が生じましたら,お買い求め先また
は当社営業所へご連絡ください。
図1.l SしCD指示調節計外観
lMIB4C1−04
Model SLCD
2.概
2.概
要 2−1
要
SLCD指示調節計は,マイクロプロセッサを用いた
手動出力操作:レバー操作による2般速度形
プロセス制御用の指示調節計です。
パラメータ設定・データ表示:側面チューニング・パ
本器は次のような特長を持っております。
ネルのキースイッチおよびディジタル表示器による
制御機能(注)動作範囲は2∼9999秒です。(0と!:OFF)
● 新開発のセルフ・チューニング機能により,PID
制御動作:PID制御+出力リミッタ
パラメータを自動的に最適値へ導きます。
P(比例帯):2∼999.9%
● 入出力値,各種定数および内蔵されている多様な
1(積分時間):ユ∼9999秒
制御機能は,計器側面チューニング・パネル上のキ
D(微分時間):0∼9999秒(注)
ースイッチ,DIPスイッチおよびディジタル表示器
出力リミッタ:・上限,下限
により,自由に表示・設定・操作をすることができ
設定範囲一6.3∼106.3%
ます。
PID制御/PD制御切換:スイッチ切換
● 設定値変更への応答性を改善する可変形設定値ブ
可変形設定値フィルタ
イルタを標準装備しています。
設定値変更時の応答特性を調整可能。
● 通信機能の採用により,集中監視装置や計算機と
パラメータ2個。
の結合が容易です。
セルフ・チューニング機能(SLCD一□81に装備)
● 自己診断機能により,計器の動作および入出力信
セルフ・チューニング機能選択スイッチ付
号ラインのチェックを行ないます。
ステータス入力によるセルフ・チューニング機
能のオン/オフ可能。
P,1,Dパラメータに対しチューニング・リミ
2.1 標準仕様
ット値設定可能。
入力信号・出力信号仕様
リセット。バイアス:0∼106.3%(.PID)
アナログ入力信号:1∼5VDC 4点
手動リセット:一6.3∼106.3%(PD)
アナ。グ出力信号:1∼5VDC 2点
非線形制御:
4∼20mA DC 1点
非線形ギャップ:0.0∼100%
ステータス入力信号:接点または電圧レベル 1点
非線形ゲイン:α000∼1.000
ステータス出力信号:トランジスタ接点 5点
フィード・フォワード制御:ゲイン演算付
フェイル出力信号:トランジスタ接点 1点
プリセット値出力:一6.3∼106.3%
フェイル時フェイル接点出力開(停電時開)
ステータス入力により切換
指示・設定・操作機能
制御周期:0.2秒
測定値および設定値指示計:
制御動作切換:DIR(正)/RVS(逆)スイッチ切換
ス子一タス入力による運転モード切換:
双面可動コイル形指示計または
蛍光バーグラフ形指示計,4桁数値表示器付
側面のM/A/PMV/TRKのスイッチの設定
出力指示計:可動コイル形
位置により次の運転モードの切換が可能
設定方式:
手動設定;設定速度 40秒/フルスケール
外部設定;入力信号または上位機器による
運転モード切換:C/A/Mスイッチまたはステータ
ス入力
M ニカスケード(C)または自動(A)⇔手
動(M)切換
カスケードまたは自動運転時,ステー
タス入力で手動(M)運転
A :カスケード(C)⇔自動(A)切換
カスケード運転時,ステータス入力で
自動(A)運転
lMIB4C1−04
Model SLCD
2−2
PMV:プリセットMV
上位シスデム通信機能
自動またはカスケード運転時,ステー
タス入力でプリセット値を出力
項 目i
通信接続先
TRK :出力が外部信号にトラッキング
ング
YEWPACK,μXL制御ユニット内LCSカード
CENTUM制御ステーション内LCSカード
自動またはカスケード運転時,ステー
タス入力で出力が外部信号にトラッキ
機能・仕様
測定値(藍視のみ),設定値,操作出力,運
通信項目
]モード,出力リミッタ設定値,PID定数
通信によるデータ設定許可/禁止スイッチ付
運転モード識別ステータス出力:
Cモード選択
M
上位機器より,DDCモード/SPCモードを指
開
開
A
開
閉
閉
C/(A・M)識別接点
C
閉
運転モード
(C・A)/M識別接点
Cモード時アナログ・カスケード入力信号と
繹ハ機器設定信号をスイッチ設定可能
DDC/SPC
濶ツ能
@モー ド
DDCモード通信により操作出力を直接操作
rPCモード通信により設定値を設定
上位機器故障時の運転モードを指定可能
演算機能
バックアップ
ローカット可変形
バックアップAUTOモード
oックアップMANモード
開平演算:測定入力,カスケード設定入力の開平演算
通信距離
最長100m, SCCD通信ケーブル使用
折線関数演算:測定入力を10折線関数演算
一次遅れ演算:測定入力,カスケード設定入力,出
取付・形状
力トラッキング入力,フィード・フォワ
取付方式:屋内設置の垂直パネル面に取付(ハウジン
ード入力の一次遅れ演算
グ収納),単独取付および多連密着取付可
時定数可変形
能
レシオ・バイアス演算:カスケード設定入力のレジ
傾斜取付:指示計ゼロ調整により垂直パネル面に取付
オ・バイアス演算
けた位置(oo)から後端下がり75。まで可
ゲイン・バイアス演算:フィード・フォワード入力
能
のゲイン・バイアス演算
接続方式:
警報機能
外部信号接続:M4ねじ端子接続
警報動作:上限,下限,偏差絶対値
電源,接地接続:
入力上限警報設定:一6.3∼106.3%
100V仕様:
入力下限警報設定:一6.3∼106.3%
JISC8303接地形2極差込プラグ接続
偏差絶対値警報設定:0.0∼ユ12.5%
220V仕様:
出力接点:上限,下限,偏差各1点
CEE 7VK(欧州電気機器規格)プラグ接
警報時接点出力開または閉,側面スイッ
続
チにより選択。停電時 開
ケーブル長:300mm
警報表示:前面ALMランプ点灯
外形寸法(高×幅×パネル面からの奥行):
182.5 ×87 ×480 (m皿) .
戸戸 一
丸 里
本体:3.4kg
ハウジング:2kg(マウンティング・キットを除く)
lMIB4C1−04
2.概
Model SLCD
正常動作条件
周囲温度:0∼50℃
周囲湿度:5∼90%RH(結露しないこと)
電源電圧:直流交流両用
ユ00V仕様:
直痺駆動:20∼ユ30V,極性なし
2−3
2.4 形名および仕様コード
基本仕様コー ド
形 名
SしCD
指示計
スタ
付加仕様コ 一 ド
記 事
Cル
● . ● . ■ ■ ■
■・ . . ● ■ ● ■ ● ● ■ ■ ● ■ ■ ■ ●■ 6
一1
● ■ o ● . o
. ■ ■ . . ■ .
・ 9 ● . ● ■ ■ ■ o ■ . . . ● ■ ■ ● o φ
一2
■ ■ ■ ■ ● 噸
● ● o . ● ・ 璽
. ● ■ ■ ■ o ● ● ● , ● ■ ● ■ ■ o . ● ●
● ・ ・ ● ● . ●
● ■ ● ■ ● , 9 9 ● 9 0 ■ ● 9 ■ ● ・ 6 0
o o . ● ● . ●
■ ■ ■ ■ ● ■ ■ . ● 9 . ■ o ■ ■ ■ ■ ■ ●
■ ■ り ● ● ■ ● ● 9 ● ■
交流駆動:80∼ユ38V,47∼63Hz
5・…・
220V仕様:
直流駆動:ユ20∼340V,極性なし
要
指示調節計
可動コイル形
蛍光バーグラフ形*2
機能強化形,
可変形設定値フィルタ付
機能仕様
8・・…
機能強化形,
可変形設定値フィルタ付,
交流駆動:138∼264V,47∼63H:z
セルフ・チューニング
機能付
2.2付加仕様
1
スタイルコード
・ . ・ ■ ■ ■■
*E
/A2ER:220V系電源
/SCF−G口M:ベゼル色変り
雪色は日本電気計測器工業会規格色の中
からお選びください(GS22DIF1参照)。
o ● o ■ . ■ ● ● ●9 ● ● ● o ● ● ● ●
1A2ER
1MTS
/MTS:マウン子イング・キット付・
計器を単独取付けする場合必ず指定
■ ● o ● ● ■ ■ ● o ■ . ■ ■ ■ ■ o ● . ■
共通オプション
常に1
スタイルE
220V系電源*1
マウンティング・キット付
1SCF−G□M
ベゼル色変り
!NHS
!NPE
ハウジング別手配
前面ネーム・プレート彫刻
*ユ ハウジング別手配の場合ノA2/NHSと指定
*2 蛍光バーグラフ形は受注停止です。
/NHS :ハウジング別手配
ハウジングは別手配で,内器のみ手配す
る場合,
(ハウジング単体の手配はGSlB4F1を
参照)。
/NPE :前面ネームプレート文字彫刻
2.3 付 属 品
ヒューズ1A,1個
注:本ヒューズ(S9510VK)は製品専用のヒューズです。
他の製品への転用はしないでください。
lMIB4C1−04
一 層
り
.一.﹄
一
−∼,
刈
置
3.設
Model SLCD
3−1
置
3. 設
設置および取付けに関する一般事項についてはIM
一
O 。
線
3.1 配
SLCD指示調節計の測定入力など外部配線は,ハウ
ジング後部の端子板(M4ねじ端子)へ接続します。
表3.1にSLCDの端子記号と信号名を示しますの
DCLS
lB4F1−Ol「パネル計器の取付け」を参照してください。
「
O
L_
CLOSE 200Ω以下
OPEN 100kΩ以上
図3.1 ステータス入力(無電圧接点)の接続
でこれにもとずいて配線してください。
3.1.1 配線上の注意
(1)端子に配線する場合,配線端子には丸形圧着端子
をご使用ください。
SLCD
o
(2)外部に用意するステータス入力用の無電圧接点お
よび電圧接点は定格値が得られるように用意してく
電圧接点
ださい。
o
(図3.1,3.2参照)
ON :一〇.5∼+1V
過大導線抵抗,導線内電圧降下に注意してください。
③ フェイル出力,警報出力,ステータス出力などの
OFF:4.5∼30V
図3.2 ステータス入力(電圧接点)の接続
トランジスタ接点を使用して外部の機器を駆動させ
る場合は,下記に注意して配線してください。
保護ダイオード
■接点定格以上の負荷を接続しないでください(30
。
SLCD_一
負荷
VDC 200 mA以下)。
●リレーなどインダクタンス成分を含む機器を駆動
する場合には,必ず保護ダイオード(サージ・ア
。 一一一→
ブソーバ)を負荷と並列に接続してください(図
外部電源
臼蟹24VDC)
3.3参照)。
、噌ノ
・この接続は
できません。
●負荷を駆動するための電源を接続する場合は,電
源の極性を端子板に表示した極性と一致させて配
図3.3 ステータス出力を使用した接続
線してください(図3.3参照)。
●トランジスタ接点を使用して,直接交流負荷を開
閉できません。この場合中継リレー等を設置して
SLCD一一
〇
CLOSE
i購開
OPEN
電圧接点
LOW
HIGH
i入力電圧4.5∼30V)
@または
d圧接点
i人力電圧一〇.5∼十1V)
・Hト
OFF
フ場合
無電圧接点
無電圧接点
ON
・ 外部電源
_.」 (24VDC)
負荷
Xテータス ステータス
見﹂
!一﹂
l l
内部入カ
?力信号
リレー
「『『一一「
ください(図3.4参照)。
∼
交流電源
i信号源抵抗100kΩ以上)
図3.4 交流電源を含む負荷を駆動する場合のステータス出
力の接続
フ場合
lMIB4C1−04
3−2
Model SLCD
3.1,2 端子への配線
○
/
①③⑤⑦⑨0⑮⑤⑰⑲②
②④⑥⑥⑩⑫⑭⑯⑲㊧
P◎◎⑨㊥⑧◎⑭①⑭①
N
。 魑\
惣《
\
端子カバー
r
配線終了後は端子板カバーを取付けてください。
○
図3.5 端子の配置図
図3.6 端子板カバーの取外し
表3.1 端子への配線
端子
信 号 名
− り4
+〉測定値入カー (1∼5VDC)
端子
L号
17
信 号 名
︵注1︶+﹀ 通 信一
L号
P8
+﹀偏藷細力﹃
19
Q0
+〉トラ。キング入カー (1∼5VDC)+〉フ。一ド・フ。ワード入力一 (1∼5VDC)
21
一 フェイル出力(一端子)
@ (注2)+〉 操作出力『 (4∼20mA DC)+〉操儲力一 (1∼5VDC)
{﹀ 設定値出力信号一 ︵1∼5VDC︶+﹀入力上囎拙カー
F
+〉運転モード切換ステータス入カー+〉 (C,A)/M識別接点出力 M時出力開
﹃+> C/︵A,M︶識別接点出力 C時出力閉一
4 だ0 ρQ− 噌一▲ −
`BC
FD
HJ
LK
MN
0 1 り自 り01 1 1 1
︾
りQ 4 ︻D 4︶ 7f OQ ∩
+〉カスケード設定値入カー (1∼5VDC)
(注1)SCCD通信専用シールド付ツイスト・ペア線をご使用ください。
(注2)使用しないときは,端子間を短絡しておいてください。
lMIB4C1−04
+〉入力下囎細カー+ フェイル出力(+端子)
Modei SLCD
4.動作原理 4−1
4.動作原理
4.1 回路動作の解説
図4.ユにSLCD調節計の回路ブロック図を示します。
4.1.4 ディジタル演算回路
入力データが全て読み込まれると,マイクロプロセッ
サ(CPU)は, ROMに書き込まれている制御プログ
ラムに従いデータ処理を実行します。
4.L1 アナログ入力回路
得られた制御結果は,D/A回路または出力ポートを
電圧入力信号は,RIN,, R1, Clで構成される入力
通じて出力されます。
回路に入力されます。
上位システムが接続される場合には,通信インタフ
R1Nは高抵抗(1MΩ)で,正常時には動作に関係
ェースを経由してデータ通信を行ないます。
しません。入力信号がオープンになった場合(入力の
通信線はフォトカプラにて絶縁されています。
断線など)に,入力ライン(+)と(一)を短絡する役目を果
CPUに接続されているWDT(Watch Dog Timer)
し,入力㈲ラインに不定な電圧が乗ることを防ぎます。
は,CPUの動作を監視し,異常が発生するとFAIL
入力信号OVDC(一25%)と等価です。
ランプを点灯させ,フェイル接点を出力します。
RI,Clは,時定数が約0.1秒の入力フィルターです。
FAIL時,電流操作出力信号はディジタル回路から
信号のマイナス線は,計器内部で結線されるコモン
自動的に切り離され,手動操作レバーによう手動操作
ラインになっています。
が可能です。また,測定値指示計は正常に指示します。
4.1.2 アナログ/ディジタル変換回路
4.1.5 アナログ出力回路
入力回路を通過したアナログ入力信号は,入力マル
D/A変換されたアナログ出力信号は,バッファアン
チプレクサで順次選択され,比較器→CPU→D/A(ディ
プ,出力マルチプレクサを経て,電流出力回路,電圧
ジタル/アナログ変換回路)→バッファアンプA1で構
出力回路に導かれます。
成される逐次比較形A/D変換回路を経て,ディジタル
出力信号のマイナス線はコモンで,入力信号のマイ
値に変換されデータ記憶素子(RAM)に格納されます。
ナス線とも直結しています。
4.1.3 ステータス入力回路
4.1.6 ステータス出力回路
ステータス入力信号は,入力回路でトランス絶縁さ
出カポートを出た信号は,トランス絶縁され,オー
れ,入力ポート,データバスを通り,RAMに格納され
プン・コレクタ接点として,外部へ出力されます。
ます。
ステータス入力信号と同時に,計器の前面スイッチ
(SET, C・A・M, MV)状態や側面チューニング
パネル上のスイッチ(キースイッチ,スライドスイッ
チなど)の状態も読み込まれます。
lMIB4C1−04
一ζ一〇U鼻〇一lO鼻
5Q+
R!N C巳
十
十
Al
図4。1 SLCD指示調節計回路ブロック図‘
蝸『融
操作レバー
.入力ポート
8
比較器
}b ;N:GND
再ユ
FAIL
V+
十
RI
CI
Rl
十
獅天満玉・・
2 一
十
出力マルチ
プレクサ
﹁逢∈∈蓬﹁ヒ匿
CL
WDT
’ 、
、1,
FA【Lランプ
出カポート
21
N
フェイル
ステータス
16
15 C/A。M
Ml loM
十
(4∼20mA)
B
操作出ノ」
A
D
(1∼5V)
㌻C操作,肋
ー (1∼5V)
H
指示形
MV
ステータス
14
C・A/M
20
σ13
偏差警報
+F設定値出カ
十一
入力マルチ
プレクサ
工
O
o19
M
十一
D/A
RAM
K
L
.下限警報
十一
トラッキング入力 RIN CI
6 −
Rl
7() キ
フィード・フォワード
人力
十 一
十一
測定植人力 R監N
Rl
CPU
ランプ
通信
上限警報
」
18
17
十一
タイマー
ROM
生+
データ。バス
□ロ亭亭
モV
側而
スイッチ
ロロロロ
ロロロ[:]
卜
高ロ高高
十一
12
SV
憎苧
CAM
レ押
十
1 +
ステータス人力
目
Vcc
、 PV
FAIL
5〆3虚農
表示部キーボード
[≦
ムーM
nαΦ一〇りrOO
十
4.動作原理
Model SLCD
4−3
4.2 制御機能の動作
図42にSLCD調節計の機能ブロック図を示しま
す。
ブイード・
測定値
運転モード切換 カスケード設定値
PV RAW
o
トラッキング
FF
TRK
o o o
駅コ
CIN
PIN
@ FIN
TIN
PSR ,
1
0
0
ローカット可”
ローカット百貧
入カフィルタ
CLC
@PLC
@ TLG
FX !
入力フィルタ
CLG
1
FSW、
’
0
げ一﹁
レシオ
@ FLG
0
10折線変換
CSW
バイアス
入力フィルタ
@ FX
ゲイン
01
CGN(CIN+
CBI)+CBO
oイアス
FGN(FIN+
eBI)+FBO
入カフィルタ
≡i
@ PLG
三
FON
1
@O
● o ●
トノ_
卜
P一一一
囚
回
一 一 一 一
一 一 一
一 『 一
IEXT A
L
/L
lSTCモード
oV
SVV
I
9SVF
DL
アラーム PH,PL
STC
制 御
十
FF
TRK
PMV
﹂皿
リミッタ
1
プリセット
MV
MH,ML
レ』
囚
}
o
SV
設定値
o
MV
(1∼5V)
操作
趨
。 る
ある
MV PH
C・A/M
PL DV
C/A・M
(4∼20mA) 入力
識別
入力 偏差
下限 警報
警報
識別
操作 上限
接点
警報
図4.2
I l
I
高
1
L」L」 @ 一_↓
『「
1
1
i l 1
一「
EXT M
l I l l l l I l I
一 一 一
i l l i l i
1
臨,
一
u lr ll Il Il Il l
◎一Ψ一−一1ーー−IlーーIl−1一
EXT XFR CAS
フォワード
接点
SLCD調節計機能ブロック図
lM 184C1−04
Model SLCD
4−4
4.2.1 PlD制御(リセット・バイアス付)
ロリセット・バイアス動作
SLCDの制御動作は,積分項,微分項が独立した
SLCDのPID制御は行き過ぎ量の少ない安定し
加算形演算であり,積分時間,微分時間の干渉があり
た制御を行ないます。しかし,バッチ制御では安定性
ません。微分動作は,測定値微分演算形です。
と共に,早い応答特性が必要です。
制御演算式は2通りあり,Aモード時はMODE設定
リセット・バイアス動作は,バイアス値の増減により,
(表5.2)にて使い分けます(Cモード時は常に式4.2
制御の応答特性を最適な値に改善できます。
で制御演算を実行)。
リセット・バイアス値と応答特性の一例を図4.4に示
(1)比例先行形PlD制御q−PD)
します。
比例先行形演算式では,比例動作が測定値にのみ働
圏リセット・バイアスの調整方法
くため,外乱には優れた制御動作を行なうと同時に,
リセット・バイアス(以下RBと略す)値は,計器
設定値変更や上位システムからの直接設定の場合に操
側面チューニング・パネルのキー操作により設定しま
作出力は急変せず,安定した制御特性が得られます。
す。
まず,RB値を0%に設定すると, RBの動作しな
MV」誓(PV+℃1S・E+ TD S
・pv)
TD
1+(一)S
m
………(式4。1)
いPID制御を行ないます。
次に,徐々にRB値を増加させると,応答特性が改
善されます。応答特性を見ながら,経験的に最適RB
値を探してください。
(2)微分先行形PID制御(Pl−D)
さらにRB値を大きくすると,応答特性は振動的と
微分先行形演算式では比例帯が偏差値に働くため,
なります。
設定値の変更にも早い応答が得られます。
RB値を106.3%に設定すると,設定値と測定値が反
転した後に修正動作が始まります。圧力放散弁などの
MV一一
窒d+TIS・E+T需・PV)
特殊制御に利用できます。
1+(一)S
m
………(式4.2)
ただし,MV=操作出力, E=偏差, PV=測定値,
間,m=微分ゲイン, S=演算子
’リセット.・バイアスm6.3%
測
P=比例帯,Tエ=積分時間, TD=微分時
定
値
設定点
PV(微分先行形PID)
リセット・バイアス最適調整値
撃戟Gll
「一一一
設定値
一 一 一 一 胴
一 一
リセット・バイアス0%
一
バッチ開始 時間
PV(比例先行方PID)
設定値変更
図4.3 設定変更時の応答
lMIB4C1−04
図4.4 リセット・バイアスと応答特性の例
4.動作原理 4−5
Model SLCD
4_ 2. 2 上と二 r臣U 著雪lj 御
4.2.4 フィード・フォワード制御
比例制御は,PID動作から積分動作を除き特殊な制
フィード・フォワード制御は,P工D演算出力に,
御効果を目的としています。
フィード・フォワード入力信号を加算した値を操作出
比例制御の演算を式4.3に示します。
力信号として制御を行ないます。
…半←+1#IS・の+B
また,フィード・フォワード入力信号に対して次の
演算を行ないます。
……・…・…(式4,3)
FF=FGN(FIN+FBI)+FBO…・…・(式4.4)
式中,Bは手動リセット(バイアス)で,比例制御
ただし,FF :フィード・フォワード出力
による残留偏差を補償します。
FIN:フィード・フォワード入力
運転モード切換時の出力バンプを避けるため,一次
FGN=ゲイン FBI:入力バイアス
遅れ追従切換を施してあります。
FBO:出力バイアス
また,フィード・フォワード出力加算の有無演算
表4.1 運転モード切換
’変数
^転モード切換
の有無の指定および演算定数の設定はチューニング・
設定値
操作出力
即応
不変
一次遅れ追従
囚一回
図一一囚
パネル上のキースイッチにて行ないます。’
一次遅れ追従
(他の運転モード切換は,PID制御と同じです。4.2.9
4.2.5 設定値トラッキング
比例ゲインが高い場合,あるいは内部設定値とカス
ケード設定値が大きく異なる場合に,自動運転からカ
項参照。)
スケード運転へ切換えると操作出力が大きく変動しま
す。
設定値トラッキングは,手動運転時に内部設定値を
4.2.3 非線形PID制御
非線形PID制御は,偏差が非線形ギャップよりも小
カスケード設定値:に一致させる機能です。従って自動
さいときには,設定された非線形ゲインを乗ずるPID
運転からカスケード運転に切換える場合,一たん手動
制御です(図4.5)。
運転モードを経由してからカスケード運転に入ること
により,出力の変動を避けることができます。
このとき押ボタンスイッチ操作は囚→画→囚→
非線形要素の出力
l I I l I
また,本機能はチューニング・パネル上のDIPスイ
l I非線形ゲイン
ッチにて選択できます。
i 一 一 一 i
i︻
﹁
0∼ユ.σ
4.2.6 出力(MV)トラッキング
ゲイン=
O I
1 − l I
1
回となります。
1
1
@ l
操作出力を,調節計自身のPID演算出力から外部
十
偏差
操作信号(トラッキング入力信号)に切換える機能で
す。切換えはステータス入力で行ないます。
@ ;0∼100%
トラッキング状態からPID演算出力へはバランス
ギャップ1
レス・バンプレス切換えです。
また,本機能はチューニング・パネル上のDIPスイ
図4.5 非線形制御動作
ッチにて選択できます。
IMIB4C1−04
4−6
4.2.7 プリセットMV出力
操作出力を,調節計自身のPID演算出力から,プ
Model SLCD
4.2.10 ステータス入力による運転モードの切換
ステータス入力によって表4.2に示すような運転モ
リセットMV値に切換える機能です。
ードの切換を行なうことができます。切換モードの指
切換えはステータス入力で行ないます。
定は,.チューニング・パネル上のDIPスイッチにて行
本機能の選択およびプりセットMV値の設定は,チ
ないます(4モード中1モードを指定)。
ューニング・パネル上のDIPスイッチおよびキースイ
ッチにて行ないます。
表4.2 ステータス入力による運転モード切換
スデータス
?力による
4.2.8 出カリミッタ
ステータス(電圧レベル)入力
運転モード
a[ド指定
SLCDの標準機能である出カリミッタは, Cモー
CしOSE(L㎝)
C
ド,Aモード時のみ動作するリセット・ワィンダップ
防止形です。
手動切換
A
なお,ML≦一5.0%で設定すると,出力のタイトシャット
C
カスケード
^自動切換
運転モードには,C, A, Mの三つのモードがあり,
計器前面のC・A・M押釦スイッチで切換えます。
運 転
自 動
膚設定
カスケード
運 転
自 動
M
常に手動運転
プリセット
A
C
出 カ
gラッキング
A
回→図切換:設定値,操作出力ともにホールド。
ローカル
自 動
ランプ
A 点灯
常に手動運転
カスケード
運 転
自 動
ランプ
C 点灯
設定
ローカル
運 転
自 動
ランプ
M
自 動
C 点灯
運 転
設定
ドには遷移せずALMランプが点灯します。
カスケード
設 定
M
は誤操作防止のたあ,C釦を押してもCモー
C 点灯
常に自動運転
ランプ
lV出力
A 点灯
常に手動運転
C 運 転
また,Cモードを使用しない制御ループで
図→回切換:不可。M→A→Cと操作します。
ローカル
ランプ
急変することなく円滑に切換わります。
む
ンフレス
C 点灯
A
図;2囚切換:バランスレス・バンプレス
回→囚切換:設定値ホールド,バランスレス・バ
ランプ
設 定
設定
運転モード切換時の信号状態は次のとおりです。
切換時の設定値が不一致でも,操作出力は
自 動
M
ML=一4.9∼106.3%で設定してください。
囚→回切換:設定値は外部設定信号に即応します。
カスケード
ランプ
動作が働きます。リニアな特性を必要とする場合
4.2.9 運転モードの切換
設 定
運 転
OPEN(Hi)
A 点灯
常に手動運転
なお,MモードにおいてCモードへ切換え
(注)’この表はステータス入力OPENの場合を示しますが,
る前に,設定値をカスケード設定値に一致
ステータス入力CLOSEでもモード切換が行なえま
させる設定値トラッキング機能も備えてい
ます。
また,CモードCMP状態で計算機がDDC
運転のときはM→C直接切換えが可能です。
量MIB4C1−04
す。選択はチューニング・パネル上のキースイッチに
て行ないます(表5.2)。
4.動作原理 4−7
Model SLCD
4.2.14 比率演算
4,2.11 運転モードのステータス出力
調節計の内部ステータスを,2点のステータス出力
カスケード設定入力に対して,次の演算式による比
で外部へ伝えることができます(表4.3参照)。
率演算を行なうことができます。
CSV=CGN(CIN+CBI)+CBO 一(式4.5)
表4.3 ステータス出力の状態一覧表
調節計の
運モ ステータス入力に
]ド 謔驛a[ド指定
OFF(指定解除)
vリセットMV出力
C
oカトラッキング
dXT. AUTO
dXT. MAN
OFF(指定解除)
A ﹁
vリセットMV出力
o力トラッキング
dXT. MAN
M
(常に手動モード)
CCCAA
MAM
@1
熾買Xテ
[タス
M
ステータス出力
CA/M
C/AM
@出 力
@出 力
Xテータス
CLOSE
bLOSE
b:しOSE・
bLOSE
nPEN
CLOSE
bLOSE
bLOSE
nPEN
OPEN
Xテータス
CLOSE
bLOSE
bLOSE
nPEN
nPEN
OPEN
nPEN
nPEN
nPEN
OPEN
4.2.12 入力フィルタ
ただし,CSV:演算出力, CIN:カスケード設定
入力
CGN:ゲイン, CBI:入力バイアス
CBO:出力バイアス
カスケード設定入力に対して比率演算を行なった場
合,演算出力(CSV)を設定値(SV)として制御演
算を行ないます。
本機能の選択および演算定数の設定は,チューニン
グ・パネル上のキースイッチにて行ないます。
4,2.15 リニアライズ
ノンリニアな測定値入力に対して,折線関数演算
(ユ0折線)によるリニアライズを行なうことができま
入力信号(測定値入力,カスケード設定値入力,出
す。
力トラッキング入力およびフィード・フォワード入力)
本機能の選択および出力値の設定は,チューニング・
に対して,時定数0∼799.9秒の範囲で一次遅れ演算
パネル上のキースイッチにて行ないます。
を行なうことができます。
時定数の設定は,チューニング・パネル上のキース
イッチにて行ないます。
4.2」6警 報
内蔵警報は,測定値入力に対する上限警報と下限警
報,偏差に対する正負偏差無識別警報の3警報で構成
4.2.13 開平演算(ローカット点可変形)
されます。
測定値入力およびカスケード設定入力に対して,入
それぞれ独立した接点出力を備えています。また,
力開平演算をおこなうことができます。
警報時の出力状態(開,閉)をチューニング・パネル
ローカット点可変形であり,ローカット点以下の入
上のDIPスイッチで選択できます。
力では出力=入力となります。
前面ALMランプは,いつれか1つでも警報状態に
本機能の選択およびローカット点の設定は,チュー
なると点灯します。
ニング・パネル上のキースイッチにて行ないます。
lMIB4C1−04
5.操
Model SLqD
作
5−1
作
5. 操、
5.1 各部の名称と機能
5.1.1 可動コイル形指示調節計
一不一ム。フレート
,雫
≡≡一100
三
≡
弘比
フェイルランプ(赤)
AL鮒
アラームランプ(黄)
○
き
ヨ三
≡一80
≡一
…≡
妻塾60≡
,
三
測定値指針(赤)
一
曄
ヨ
き
≡一40∋
設定値指針(青)
≡…
SET
▲
,≡≡
≡≡
;
設定値調整キー
∋≡
▼
}20
望
≡.
≡LO
運転モード切換スイッチおよび表示ランプ
□M
口A
口C
出力置針
出力指示計
調節池動作方向
表示マーク
P醤遡
@欝
捌:…職i
鱗…義
蝟吹
…1}………i:…………;…1ガ 葺
,.
手動操作レバー
図5.1 正面図
クランプ金具
中間ス トッパー
保護用電池
一付)
ヒューズ
z
ψ
_ニニニ〈二
コネクタ’
﹁﹄
一_多
i
魎
o
轄淺。嫡蘭§
拓/ロ
h撃
﹂
“異
唱 モ.
、 !
む
チューニング・パネル
︸
齧カ一繭 、 雌
ミ
団
ォ 蕩
⋮
.『「「
内高ストッパ
1習
糊
(饗朧歪蕩鶴鋼
端子板
I
、
設定値指示計
ゼロ調整
囎 驚
齊イ
1
了
■
◎
o
郵
し
⑪〔如
⑱
1個
e
斌〃
接地付電源プラグ
図5。2右側面図
lM 184C1−04
Model SLCD
5−2
5.1.2 蛍光バーグラフ指示調節計
ネーム・プレート
一一
一
一
1.
一■
20
FAIL
フェイル・ランプ(赤)
,4L械’
アラーム・ランプ(黄)
xlO2
}
一
一一
設定値表示(高輝度カーソル指示)
一
一
一
一
一
測定値指示(パーグラフ指示)
S葛T
▲
0.5
一
▼
一
一
}
一
設定値調整キー
運転モード切換スイッチ
0
一
口C
4桁数値表示器
書.594
i.0
一
口A
[コM
出力指示計
出力置針
lH
薪@;…:欝≒、,
_幽
蛻
層、㌦.F1
手動操作レバー
図5.3
4桁数値表示器表示切換スイッチ
正面図,側面図
(1)FAILランプ
(5)C・A・M運転モード切換スイッチ
調節計の異常時に点灯。
該当押ボタンを操作することにより,目的とする
② ALMランプ
運転モードを選択します。ランプ点灯。
警報機能が動作したときに点灯。
㈲ 出力指示計
データ保護用電池の電圧低下時には点滅。
電流出力信号を指示。
(3)測定値1設定値ディジタル表示器
左端 4mA DC,右端20 mA DC
測定値を工業量にて表示(4桁数値)。側面の表
(7)手動操作レバー
示切換押釦スイッチを押している間は,設定値を表
運転モードMのとき調整可能。
示(図5.3参照)。
操 作;左側にレバー操作時,信号減少
(4)SE丁設定値調整キー
右側にレバー操作時,信号増加
運転モードAまたはMのとき調整可能。
操作時間;<, レ 40秒/フルスケール
設 定;囚押釦操作時,設定値増加
<<,レレ 4秒/フルスケール
団押釦操作時,設定値減少
微調整;レバーを中立位置からく,レへ
(同時操作時,設定値は停止)
瞬時操作(0.2秒位)すると,
設定時間;40秒/フルスケール
操作信号は0.1%つつ移動。
微調整;押釦を瞬時操作(α2回忌)すると,
設定値は0.1%つつ移動。
.IMIB4C1−04
Model SLCD
5.操
作 5−3
5.1。3 チューニング・パネルの名称と機能
■ パネルの構成
右側面にはパラメータ設:定・データ監視用のチュー
ニング・パネルが実装されています(図5.4参照)。
正動作/逆動作 スタート・モード
キー・ボードの
設定禁止/許可スイッチ
lNDICATING CONTROLLER
表示器
切換スイッチ 選択スイッチ
MODEL:SLCD
TUN困G ACTION START
ρμ
ワヨ∼,1
」TYPE一一」一DATA一一一一」
ENABLE DIR HOT
圖圓圓
}スライド・スイ・チ
lNHIBIT RVS COLD
TRK RB
PMV FF NL MR
MV
MH P.屋.D.
PV RAW CAS ML STC
□[][]□
PH PV CHECK
PL SV DI ALARM
むし ムし りむ ㎝㎝
c㎝
SV TRK ON
ムしりくコ バくコ
1[鞭
rNr r−TUNING一一一一一「
o田㎝
キー・ボード
C−MOOE CMP
CNTL PD
CAS
OFF
PlD
NC
OFF
OFF
OFF
OFF
動作モード
設定スイッチ
(DIPスイッチ)
4 ▼ § ▲
[]□□□
図5.4 チューニング・パネル
q)表 示 器
キーボードで選択されたデータの略号(TYPE)
と数値(DATA)を表示します。
〔表示例〕
ρμ
子ヨ8,1
一」 L____」
TYPE DATA
(2)キー・ボード
設定するパラメータ,監視するデータの呼出し,
設定変更などに使います。
キースイッチの名称と機能を表5.1および表5.2に
示します。
lMIB4C1−04
5−4
Model SLCD
表5.1 キースイッチの名称と内容(1/2)
タ イ プ
iTYPE)
TRK
PMV
FF
トラッキング入力
プリセット出力
トラッキング入力値
一次遅れ時定数
トラッキング出力値
プリセット出力値
TlN
TLG
TRK
PMV
フィード・フォワード
フィード・フォワード入力値
一次遅れ時定数
フィード・フォワード・ゲイン演算指定
フィード・フォワード’ゲイン
フィード・フォワード入力バイアス値
フィード・フォワード出力バイアス値
フィード・フォワード出力加算値
フィード・フォワード出力加算指定
FlN
FLG
FSW
FGN
FBI
FBO
FF
FON
非線形制御
非線形制御不感帯
非線形制御ゲイン
GW
RB
MR
(注1)PX
PY
PVRAW
PLG
MV(注2)
操作信号
MH
操作信号墨隈リミット値
Mし
操作信号 下限リミット値
PlD
STC
制御定数
セルフ・チューニング機能
(注3)STC
1P∼
fM
×
一6.3∼ユ06.3
%
○
一25.0∼135.0
0.0∼799.9 ’
0:なし,1二あり
一8.000∼8.000
一106.3∼106.3
一800.0∼800.0
一
一
一ユ00.0∼200.0
0:なし,1:あり
一
α0∼10α0
×
○
%
0.000∼1.000
一
0.0∼106.3
一6.3∼106.3
%
0.000∼1.000
0.000∼ユ.000
STCモード指定
比 例 帯
積分時間
微分時間
}STC用パラメータ
一
一6.3
一
0.0
0
α000
0.0
0.0
一
0
0.0
1,000
○
○
○
一6.3
一
一
%
一
○
一
○
○
0.0∼100.0
0:なし,1:あり
α0∼100.0
0.0∼799.9
0.0∼100.0
0.0∼799.9
0:なし,1:あり
一8.000∼8.000
一106.3∼106.3
一800.0∼80α0
一6.3∼106.3
一
%
一
一
%
%
%
一20.0∼106.3
一6.3∼ユ06.3
一6.3∼106.3
%
%
5.4項参照
2.0∼999.9
一
1∼9999
秒
秒
(注6)0∼9999
5.4項参照
PV
DV
制御測定入力値
制御設定値
制御偏差値
工業量表示
工業量表示
工業量表示
0.0∼1ユ2.5%
(注ユ)PX, PYはSLCD一口51,一蹴81の場合のみ有効。
(注2)M時のみ設定可能。
(注3)STC, STC用パラメータはSLCD一□8ユの場合のみ有効。
(注4)表示・設定範囲:SCALEにて設定した工業量に対する%値相当の工業量で表示されます。
(注5)A,M時のみ設定可能。
%
α000
一
0
1.0
秒
一25.0∼135.0
0:なし,ユ:あり
×
%
%
0.0
0,000
一25.0∼135.0
一6.3∼106.3%
一6.3∼106.3%
(注6)動作範囲は2∼9999秒です。(0と1:0FF)
一
0.0
○
0:なし,1:あり
測定値 上限警報設定値
測定値 下限警報設定値
偏差警報設定値
,IMIB4C1−04
×
○
○
○
○
○
%
%
%
PH(注4)
PL(注4)
DL(注4)
SV(注5)
%
秒
0
リニア出力
0.0
○
○
○
○
○
○
○
×
一
0
1.0
0.0
0
ユ.000
0.0
0.0
一
○
○
○
106.3
○
○
○
999.9
○
P8
TD
Tl
%
%
CSW
CGN
CBl
CBO
CSV
○
初期値
×
CL.G
カスケード設定値入力
カスケード入力値
開平演算指定
開平演算ローカット点設定値
一次遅れ時定数
比率演算指定
比率演算ゲイン
比率演算入力バイアス値
比率演算出力バイアス値
カスケード設定値
×
秒
秒
ClN
CSR
CLC
%
%
CAS
01∼11
Q5.0∼エ35.0
0.0∼799.9
一6.3∼106.3
○
F
測定値入力
測定入力値
開平演算指定
開平演算ローカット点設定値
ユ0折線関数演算指定
10折線関数出力値
一次遅れ時定数
齪可否
○
PIN
PSR
PLC
一一
単位
○
リセット・バイアス
マニュアル・リセット
可変形設定値フィルタ係数α
可変形声定値フィルタ係数β
表示・設定範囲
%
GG
FX
名 称 ・ 内 容
@(N)
○
NL.
項目番号
一
一6.3
1000
0
一
○
一
一
一
○
○
○
1DO.0
一
一
一
×
○
一
×
0.0
100.0
一 一
一
5.操
Model SLCD
作
5−5
衰5.1 キースイッチの名称と内容(2/2)
タ イ プ
iTYPE)
項目番号
@(N)
Dl
名 称 ・ 内 容
表示・設定範囲
単位
設定
初期値
ツ否
運転モード切換ステータス表示,工業量,
SCALE
制御測定値,設定値の工業量設定
ステータス入力状態
0:0PEN(Hi)
×
Di
一
一
1:CLOSE(Low)
工業量設定(100%対応)
LO
DP
工業量設定(0%対応)
轍点位置(T□㍗
一9999∼9999
一9999∼9999
一
○
1000
一
○
0
1∼4
一
5.7.4項参照
警報状態コード表示
5.7.5項参照
STALM
MODE
@ 「
STC警報状態コード表示 (注3)
1∼9
5.7.6項参照
動作モード
表5.2参照
一
一
×
×
自己診断結果コード表示
AしARM
3
×
CHECK
○
Hl
一
一
O i
表5.2動作モード(MODE)
MODE
@(N)
設定値
1
@ (注1)
i自動運転時のPID演算指定)
2
@ (注2)
ヘ歪ド切換ステータス)
3
動 作 状 態
0
比例先行形PID演算式(式4.1)で演算
1
微分先行形PID演算式(式4。2)で演算
2
SVF制御演算(5.5項参照)
0
ステータス入力「OPEN」で運転モード切換
1
ステータス入力「CLOSE」で運転モード切換
0
ステータス入力によるSTC停止機能なし
初期値
0
0
ステータス入力によるSTC停止機能あり
@ (注3)
ステータス入力
i堅調力によるSTC>
1
4
0
@ (注4)
i上位バック・アップ)
OPEN
CLOSE
0
停 止
停止せず
1
停止せず
停 止
lODE 2
0
上位システム異常時rM(手動)」モードに切換わり,出力は手
ョ操作できます。
0
1
上位システム異常時「A(手動)」モードで設定値を保持し,制
苟ア行。
5
0
上位機器からの設定・操作を許可。
i上位設定)
1
上位機器からの設定・操作を禁止(監視のみ可)。
@ (注4)
6
@ (注5)
iメジャー・トラッキング)
0
0
なし
1
手動モード時,設定値は測定値にトラッキング
0
7(未使用)
0
8(未使用)
0
一
0
一 lo
9
0
通常は0に設定。
iYEWMACとの通信)
1
YE WMAC 300/50 V O, V 1との組合せ時のみユに設定。
0
(注1)カスケード運転時は常に微分先行形制御演算式による■PID演算を行ないます。
(注2)運転モード切換:運転モードをステータス入力で切換えます。
(注3)SLCD一〔コ81の場合のみ有効。また,本機能使用時たは「EXT」のDIPスイッチ(表5.3参照)をすべてOFFに
してください。
(注4)通信を行なう場合に指定します。
(注5)本機能使用時にはDIPスイッチのSV TRKを必ずOFFとしてください。
ONの場合, MODE 6は無効となります。
lMIB4C1−04
5−6
Model SLCD
(3)スライド・スイッチ,DIPスイッチ
計器側面チューニング・パネル上のスライド・ス
イッチ,DIPスイッチの機能を表5.3に示します。
表5.3 スライド・スイッチ,DlPスイッチの機能
機 能
スイ ッチ
.TUNINGキースイッチ
TUMNG
(団,團,囚)の機能の許
可/禁止を指定
ACTION
制御動作の正(DIR)/逆(RVS)
を指定
内 容
ENABLE:設定変更許可
iNHIBIT:設定変更禁止
DlR(正動作):偏差値=測定値一設定値
RVS(逆動作):偏差値=設定値一測定値
停電から復帰した時の運転開始状
HOT :停電直前の状態より運転開始
態を指定
COLD:Mモード,1∼5V出カー6.3%より運転開始
@ 4∼20mA出カー20%より運転開始
START
(瀦警鯉停の場合は・スイッチの位置に関係なく・常)
Cモード時の設定値入力を指定
C−MODE
SV TRK
CNTL
CMP:上位計算機からの設定信号
CAS:アナログ・カスケード信号
手動モード時は内部設定値が外部
設定値にトラッキングする機能の
指定
ON :手動モード時,設定値はカスケード設定値に追従
制御動作の指定
PID:PID制御
OFF:設定値トラッキング無効
PD :PD制御
警報出力接点の状態を指定
NO:正常時オープン,警報発生時クローズ
NC:正常時クローズ,警報発生時オープン
ALM OUT
(注:停電時は,スイッチの位置に関係なく,常にオープン)
e
EXT
ステータス入力による運転モード
切換の動作を指定
カスケード(C),自動(A)向手
M
動(M)の切換を選択
ON =ステータス入力時,手動(M)運転
OFF:ステータス入力無効
(カスケードまたは自動運転)
A
カスケード(C)→自動(A)の
ON :ステータス入力時,自動(A)運転
切換を選択
OFF:ステータス入力無効
.(カスケード運転)
PMV
プリセット値出力の指定
ON :ステータス入力時,プリセットMv値を出力(カスケード
または自動運転時)OFF:ステータス入力無効
出カトラッキングの指定
ON ニステータス入力時,出力が外部信号にトラッキング
(カスケードまたは自動運転時)
TRK
OFF:ステータス入力無効
注1:「EXT」スイッチは, M, A,
PMV, TRKのうち1個のみONにできる。
優先度の高いものしか動作しません。また,動作モード3(表5.2)使用時には「EXT」をすべ
てOFFにしてください。
注2:ステータス入力自身のモード(オープンまたはクローズ)はMODEキー(N=2)で指定(表52参照)。
lMIB4C1−04
Model SLCD
作 5−7
5.操
ロキーボードの操作(図5.5参照)
(3)データの更新
TUNINGキー(団,團 ,囚’)を押すと,
lNDICAT掴G CONTROしLER
表示器
5ゲ 800
TUNINGスライド・スイッチが, ENABLE側に
設定されている場合のみ有効です。
」WPε一」一〇訂A___」
u翻一一マ『一コr禰r
データを増減することができます。
?目呼出し
固 :データ増加設定
G□□山高;
囹 :増速設定(囚または団と同時操作)
堰Q。。灘穐1
堰?□□[』1
団 :データ減少設定
?盤rl一「「「警「:「□i□ロロi 」___________」
(4)自己診断
ゥ己診断
CHECK, ALARMキーを押すと,調節計の運転
状態をチェックすることができます。呼出方法は(1>
目番号の更新
fータ設定
と同様です。
詳細は,5.7.4項,5.7.5項を参照ください6
(5)表示器の消灯
図5.5.キーボードの機能
データ設庫が完了しすべてのギー操作が終わると,
表示器は約30分後に自動的に消灯します。
(1)項目(TYPE)呼出し
これは不必要な電流を消費しないための処置であ
表示したい項目のキーを押すと,キーと同じ英文
り,再びキー操作を始めると点灯します。
字の項目表示(TYPE)とその数値(DATA)が表
示されます。
表5.1に示すとおり同一キーに対して複数の項目
(TYPE)が割り当てられており,キーを押す度に
項目が次々と変わります。
〔キー操作・表示例〕
① MV・MH・MLキー。矢印はキー操作1回に
対応。
② DI・SCALEキー。矢印はキー操作1回に対
応。
(2)項目番号の更新
N [コ キーを押すと,項自番号を更新できます。
〔キー操作・表示例〕
PVRAWの中のFの場合。矢印はキー操作1回に対応。
lMIB4C1−04
Model SLCD
5−8
③ 内器とハウジングを分離する場合は,内器前面
備
5.2 準
準備作業は,調節計を計装盤に取付た状態,または
を図5.8のように下方に向けた状態でコネクタを
引き抜いてください。
取外して作業机上にて行ないます(ハウジング収納状態)。
□内器をハウジングから引出す方法
昏
(1>正面下部に手を当て,ストッパを押し上げなが
ら引き出します。計器側面のチューニング・パネ
ルが見える位置で中間ストッパが働き,それ以上
コネクタ
引き出せなくなります(図5.6)。
ハウジング
〆擁り/ 、/
ーーー﹃
評 罐’⋮
㎞⋮
内 器
図5.8 内器とハウジングの分離
5.2.1 取付部品の確認
ヒューズ,データ保護用電池が所定の位置に取付け
られていることを確認します。
取付けられて無い場合には,後述する取付方法にて
取付けます(6.3節 部品交換 参照)。
ストッパ
図5.6 内器の引き出し
5.2.2 運転準備
q)調節弁動作方向表示板の設定(図5.9)
調節弁の動作(正動作,逆動作)と表示板の位置を
② 内器をハウジングから取出す場合には,図5.7
一致させます。
の要領で中間ストッパを押し下げながら引き抜い
表示板は,指のッメやピンセットにて引抜けます。
てください。
CLOSE(調節弁が閉じる方向)
回
OPEN 爬調節弁が開く方向)
/三l/働郷
中間ストッパ
回
1 ・
o
c
、
﹁
○
≦i∠小謝
M
i
団野
図5.9 調節弁動作表示マークの設定
図5.7 内器の引き抜き
lMIB4C1−04
5.操
Model SしCD
作 5−9
② スイッチの設定(図5.10)
(4} SCALE設定
電源投入前にチューニング・パネル上のスライド・
測定値,設定値を工業量で表示するスケールを,
スイッチ,DIPスイッチを所定の動作に設定します(表
最大値,最小値,小数点の順に作ります。
最大値(H工):内部データユ.0のときの表示値を
5.3参照)。
設定します。整数4桁符号付。
最小値(Lθ):内部データ0.0のときの表示値を
設定します。整数4桁符号付。
憎憎目
小数点(刀戸):小数点の位置を設定します。小数
嗣鱒8π 1粥 COしD
点は,置かれる位置に番号が付い
電源投入前に
ており,その番号を設定します。
設定します。
「一一一一DATA一一「
1彗1聾
岬㎝ρo舶㎝㎝創㎝
ひ釧α醍隻7
六二
C
小数点
番号
81冨
1
2
3
図5.10 スイッチの設定
4
次に電源を投入し,TUNINGスイッチをENABLEに
設定すると,キーボードからパラメータの設定が可能
〔例〕一1α00∼4α00を作る場合
になります。
押釦操作
(3)MODE設定
記 事
団
表 示 器
Lθ 一10〃〃
Mθ1ηε1 θ
Mθコε1 ノ
1でよければそのまま
次の操作へ
gIの値が表示される
團併用可
DATA部には現在の
kOの値が表示される
團併用可
DATA部には現在のDP
フ値が表示される
辺戸 ∼
団
Mθ刀ε∼ θ
コρ ヨ
団
田
0でよければそのまま
次の操作へ
か1θ刀ど8 1
困
DATA部には現在の
Lσ o
kTYPE」 LDATA」
〔表示・設定例〕
囚
月1 ’o〃〃
kTYPE」 LDATA」
月工 撃。θo
にて設定します(表5.2参照)。
押釦操作
記 事
囚
キーボードにてMODEを呼び出し,[コ 団押釦
表 示 器
小数点の詳細は上図を
参照
ただし設定変更する場
合は囚団を使う
MDコεヲ θ
準準操作は約1秒かかります(誤設定防止の
ため)。
lMIB4C1−04
Model SLCD
5−10
(5)その他のパラメータ設定
制御・演算に必要なパラメータを,漏れなく設定
します。
表5.1にパラメータと設定範囲が記載されていま
す。
〔パラメータ設定例〕
積分時間を600秒に設定する場合
表 示’器
匝 団
押釦操作
π 1000
記 事
現在のTIの値が表示
ウれる
ホ 6〃。
」併用可能
他のパラメータも同様に,次の順序で設定できま
す。
① 項目呼出し 11個の項目キーで呼出す。
②番号呼出し団キーで更新
③データ設定団團囚キーで設定
{6}初 期 値
初期値は工場出荷時の値です。
(表5.1,表5.2,表5.5参照)
電源と電池の事故により,キーボードで設定した
値が消失した場合,初期値が設定データとして読み
込まれ制御が始まります。
この時,パラメータが工場出荷時と異なるものが
ありますので,注意してください。
(PH=106.3, PL=一6.3, DL=112.5, STC=0となります。)
〔7)傾斜取付
傾斜取付の場合には指詰計のゼロ調整が必要です。
6.2節検査・調整に従い,正しく調整します。
すべての準備が完了したならば電源プラグを外し,
計装盤に取付け,信号配線と電源投入を行ないます。
lMIB4C1−04
5.操
Model SLCD
作 5−11
5.3.2 警報チェックと自動運転への切換
5.3 運転開始と操作
手動操作によって円滑な応答が得られ,測定値が設
定値あるいはその付近で平衡したとします。
(1)警報チェック(図5.13)。
意
注
前面のALMランプが点灯している場合には,何
本項では,単純なPID制御を例に,運転
らかの信号異常が発生しています。側面チューニン
グ…ネ・レの[亟函[画囎を呼び出し,
開始と操作方法を説明します。
異常原因を発見し,異常を取除いてください。
5.3.1 手動操作による運転開始
FAILランプが点灯している場合には,調節計
(1}手動操作レバーによる手動運転
自身に異常が発生しています。
(a} [◎ 囚9[図 運転モード切換スイッチを図
5.7節を参照ください。
にします。(押釦埋込みランプが点灯)(図5.11)。
② 手動操作より自動運転への切換
回 囚 図運転モード切換スイッチにて囚
o
を押すと, 囚 ランプが点灯し自動運転になりま
す。切換時のバランス操作は必要なくバンプレスに
切換ります。
鳶
o
運転モード切換
スイッチ
FIC−305B
\ \
≡一100
}
}
}
≡一80
図5.11 運転モードの切換
(b)手動操作レバーを左(または右)に倒して出力信
響《比
ALM
フェイルランプ(赤)
一アラームランプ(黄)
一.
}
;
;
一
≡一60
三
号を調整します(図5.12)。
匠
二
o
:謡い
一
ノ
図5.13 FAILランプ,ALMランプ
o
設定値調整キー
肖又
……几
5.3.3 定常運転
汐3
凶
Cン勿一一”
(1)運転モードの切換
一
二1
。
手
手動操作レバー
一〇
一
』甦…」
調節計の運転モードは,回 囚 圖押釦スイッ
チを押すことにより自由に切換可能です(図5.1ユ)。
(ただし,図→回への直接切換はできません。)
@d ‘
匡1一
「
また,切換時のバランス操作も必要なく,バンプレ
スに切換わります。
(2)チューニング・パネルでのパラメータ設定
図5。12 手動出力操作
パラメータの設定変更が必要な場合には,調節計
(c}設定値は,設定値調整キーを操作し目標値に設
内学を引き出しチューニング・パネルにて設定しま
に設定します(図5.12)。
す。設定後はTUNINGスイッチをINHIBIT側
に倒し,誤操作による設定ミスを防ぎます。
lMIB4C1−04
MODELSLCD
5−12
5.4 セルフ・チューニング機能の設定と表示
5.4.2 セルフ・チューニング用パラメータ
セルフ・チューニング機能に関連する設定パラメー
セルフ・チューニングは,制御対象の特性に応じて
ター覧を表5.5に示します。
P,1,Dパラメータを自動的に最適値へと調整する機
これらのパラメータは,チューニング・パネルの
闘キーに割当てられてい軌
能で,SLCD一□81に塔載されています。
(1)STC(STCモード指定)
5.4.1 制御機能とセルフ・チューニング機能の
STCの動作モードを設定します。
組み合わせ
SLCDの制御機能にセルフ・チューニング:機能を組
み合わせる場合,推奨されない組み合わせがあります
OFF
0
(表5.4参照)。
表5.4 制御機能とSTCとの組み合わせ
組合せ
○
制 御 機 能
STC動作停止
PIDの設定目標値を表示(PID値を自動更新せ
ク)。
1
STCオン。 PID値を最適値になるように自動的
ノ更新します。
2
オート・スタート・アップ(5.4.3項参照)
0.1
オンデマンド・ヂューニング(5.4.4項参照)
PID制御,出力リミッター付
PID制御,リセットバイアス機能付
○
○
PID制御,非線形要素付
PD制御,手動リ.セット付
ないます。STC=2はMANモードの時のみ設定可能。
×
PID制御,フィード・フォワード補償付
▲キー :OFF→0→1→2
○
一
接点入力による
CAS⇔AUTO切換
C,A⇔MAN切換
^転モード切換
出力トラッキング切換
○*
プリセットMV
○*
○*
○
運転モード
CAS, AUTO, SPC
MAN, DDC
一
組合せ ○=組合せ可能
×=推奨しない
一=組合せなし
*=MAN状態出力トラッキング状態,プリセット
MV出力状態の時は, STCは動作しません。
lMIB4C1−04
設定は,チューニング・パネルの▼,▲キーにて行
▼キー :2→1→0→OFF
5.操
MODEしSLCD
作 5−13
表5.5 セルフ・チューニング用パラメータの名称と内容
項目番号
iTYPE)
iN)
STC
一
・STCモード指定
比例帯
OFF,0,1,2
○
1−9999
○
秒
0
一
0
一
秒
300
一
0.0
プロセス・タイプ
一
プロセス応答時間
4−9999
一
ノイズ・バンド
0−20%相当の工業量
一
制御目標タイプ
0,1,2,3
○
○
○
○
一
一
○
○
一
○
○
一
2
○
○
5.0
一
△
△
●幡
一噂
一
MV印加信号振幅
0.0−20.0
%
比例帯上限リミット値
2.0−999.9
%
999.9
一
○
○
一
2.0
一
○
○
一
9999
一
○
○
一
一
○
○
一
2
比例帯下限リミット値
2.0−999.9
%
3
積分時間上限リミット値
ユー9999
秒
4
積分時間下限リミット値
ユー9999
秒
5
微分時間上限リミット値
0−9999
秒
一
新比例帯計算値
一
新積分時間計算値
. 1
2000
一
○
○
/
/
/
/
2.0−999.9
%
’ 999.9
ユー9999
秒
1000
/
0
/
一
新微分時間計算値
0−9999
秒
一
推定確度誤差
0.00−99.99
%
一
信号分散比
0.000一.9・999
一
等価むだ時間
一
等価時定数
0−9999
0−9999
一
等価プロセスゲイン
0,000−9,999
(注1)Rユ∼R5は, PB, TI, TDに対するリミット値
(注2)○
○
一
o
/
/
0.00
/
/
/
0,000
/
/
/
/
/
/
LM
TM
GM
一
/
CR
RT
一
/ /
DA
一
○
/
IA
2
○ ○
一
1
O
○
〇一9999(注3)
0.ユ
PA
○
1000
微分時間
R(注1)
○
999.9
一
1
○
%
TD
一
0
秒
積分時間
MI
OFF
OFF
2.0−999.9
一
TR
NB
OS
設定要否(注2)、
初期値
一
TI
IP
単位
○
PB
一
表示・設定範囲
名称・内容
○
タイプ
秒
0
/
/
/
秒
0
/
/
/
/
/
/
/
/
一
0,000
(注3)動作範囲は2∼9999秒です。(0と1:0FF)
:要設定項目
:設定不要項目
/
△
:表示専用項目
:オンデマンド時設定
{2} PB, T1,TD(PIDパラメータ)
① プロセスのステップ応答波形からの推定:
制御演算で使用するPIDパラメータです。
測定値変化△PVが整定値の95%に達するま
STC=1で運転開始する場合,本項の設定値が初期
での時間。ステップ応答がむだ時間しと一次遅れ
値となり,運転後自動更新されます。
時定数Tで近似できる場合には,TR三:L+3T
{3}IP(プロセス・タイプ)
となります。
プロセスが定位系か不定位系(積分系)であるかを
② 不定位系(積分性)プロセスの場合:
指定します。不定位系とは操作量MVにステップ入
操作出力にパルス入力を与えたとき,測定値変
力を加えると測定値が無限に上昇または下降するプロ
化△PVが整定値の95%に達するまでの時間。
セスでレベル制御以外は大部分が定位系です。
③ 今までの運転状態からの推定:
{4}TR(プdセス95%応答時間)
ほぼ良好と思われる減衰振動波形の周期Tpを
プロセスのステップ応答(開ループ時)の95%立
読み取りTR=Tpと設定します。
ち上がり時間相当を指定します。STC調節計は,こ
④ 応答時間の変動が予想されるとき:
の値から測定信号波形の観測時間やプロセス推定のサ
制御したい応答波形に合わせます。炉の温度の
ンプリング時間を計算します。
ように,測定値が上昇するときと下降するときで
TRは次のような方法で適正な値を設定します。
(図5.ユ4)
応答時間が異なる場合には大きい方にあわせてく
ださい。
lMIB4C1−04
MODELSLCD
5−14
⑤ 注意事項:
① ステップ応答波形からの推定
TRの1/20がプロセス推定のためのサンプリ
MV
『ング周期Tsになりますので,2Ts以下の応答波
@ 層PV
形は正しくとらえることができません。一般に
整定値
TRの設定は,正しい値より小さくするよりも大
PV
きいほうがプロセス特性の推定値の誤差は小さく
X5%
なります。
TRを変更すると,4TRの間はデータファイ
時間
TR
ルを初期化するためSTCは動作しません。
(図5.14 TRの推定方法)
②減衰振動波形からの推定
{5)NB(ノイズ・バンド)
測定値信号に重畳するランダム・ノイズ信号の波高
値の2倍相当を設定します。NBはノイズによりプロ
@ TR=Tp
PV
セス推定が乱されるのを防止するために使用されます。
Tp
{6}OS(制御目標タイプ)
固有振動周期
セルフ・チューニング機能が目標とすべき応答波形
條ヤ
を設定します。
図5.14 TRの推定方法
0
オーバシュート ゼロ
1
オーバシュート 約5%
圃 CR (推定確度誤差)
2
オーバシュート 約ユ0%
プロセス特性を推定した時の推定確度の誤差です。
3
オーバシュート 約15%
STC調節計はCRが5%より小さい時PIDパラメー
タの計算設定を行います。
働 Ml(MV印加信号振幅)
制 RT(信号分散比)
STC=2モードまたはオンデマンド・モードの時
測定信号PVの分散値と設定されているモデル
(5.4.4項),操作量MVに印加するテスト信号の
出力の分散値の比を表示します。 STC調節計は,
増加分を指定します。測定値が5%位振れる値を設定
プロセス特性が変動したかを検知するために.推
します。
定したモデル(STC=0ではSTC=1の最終モデ
STC=2モードではMANUAL状態ですので現在
ル)を用いて上記の比を計算します。プロセスと
の制御偏差の符号を維持する方向に,オンデマンド・
モデルが一致する場合にはRTはほぼ1になりま
モードはAUTO状態ですので制御偏差を減らす方向
す。RT≧2またはRT≦0.5の場合にはアラー
に加えられます。
ムを発生します。
(8}RO1∼05(P,1,Dリミット値)
02}しM,TM, GM(推定等価モデル)
P,1,Dパラメータの調整範囲を制限するために利
STC調節計は,推定したプロセス・モデルをむだ
用できます。
時間と一次遅れ系で近似して表します(積分系ではパ
上阪リミット値≦下限リミット値と設定した場合,
ルス入力に対する応答)。:LM, TM, GMは,それぞ
パラメータは下限リミット値に固定されます。
れ等価むだ時間,等価一次遅れ時定数,等価ゲインを
〔9}PA,IA,DA(新P,LD計算値)
示します。
STC=0(新P,1,D値の表示のみ)の場合, STC
LM, TM, GMには, STC=・1モードでかっ推定
機能が計算した遷移すづきパラメータ恒を表示します。
確度誤差CRが5%以下の時の値が保持されています。
制御演算には使用されません。
また表示されている値から計算したPIDパラメータが
STC=OFF,1の場合,それぞれPB,TI,TD値と
PB, TI, TDに対応します。 CRはプロセス特性推定
同一値を表示します。
の都度更新されていますがCRが5%以上の時はLM,
TM, GMは更新されません。
lMIB4C1−04
MODELSLCD
5.操
作 5−15
5.4.3 オート・スタート・アップ
④ PIDリミット値(R1∼R5)は,オート・ス
オート・スタート・アップ機能は,ステップ応答法
タート・アップで求められたPB,TI,TD初期値
を用いてSTC用パラメータ(PB,TI,TD, IP, TR,
の4倍(上限リミット値),%倍(下限リミット値)
NB, R)の初期値を自動的に算出するための機能です。
を自動的に初期設定します。
この機能は,STCモード指定を「2」に設定して使
⑤ オート・スタート・アップ中に停電が発生する
用されます。
と,二二後STC=0,MANモードに遷移します。
(1)設定パラメータ
⑥オート・スタート・アップ中にSTALM(5.7.
STC, OSおよび必要に応じてTDを設定します。
6項参照)が発生すると,スタート・アップ動作
TD・=0に設定すると,対応する制御要素はPI制御
を中止し,STC=0回忌にMAN状態に遷移しま
になります。
す。
TDを1以上に設定すると,対応する制御要素はPID
⑦オート・スタート・アップ中(囚または回ラン
制御になります。ただしオートスタート(ρ結果PI制御
プ点滅中)にループ・ステータスをMAN状態に切
になることがあります。
換えた場合,スタート・アップ動作を中止し,STC
② 操作方法
=0となります。
① 最初にSTALM(5.7.6項)が発生していない
ことを確認します。
5.4.4 オンデマンド・チューニング
② MANモードにてSTC指定モードを2に設定し
オンデマンド・モードでは,オペレータの要求時に
ます。
閉ループで操作量MVにステップ状のテスト信号を加
③ 手動操作にて測定信号を適当な値に安定させま
えて,その時の測定値PVの応答からセルフ・チュー
す。
ニングを行います。設定値変更ができない場合に有効
④ 運転モードをAUTOまたはCASに切換えます
です。
(スタート・アップ開始)。
口)適用条件
計器前面の囚または回ランプが点滅します。
このモードは,次の条件がすべて満たされる時のみ
オート・スタート・アップではPID制御はま
作動します。
だ開始されず,30秒後調節計が自動的に操作出’
・基本制御BSCまたはカスケード制御CSCファン
力に安全方向(偏差を反転させずに拡大する方向)
クションを指定したとき。(セレクタ制御SSCで
のステップ変化(MI%)を与えます。
は無効)
、⑤測定信号が安定したならば,調節計が自動的に
・制御状態がAUTOまたはCASCADE。 (DDC,
操作出力を元に戻します。
SPCモードでは無効)
⑥ すべての設定項目が揃うと,自動的にSTCモー
・STCモード=・0または1。
ドが1となりPID制御が開始されます。
(2)設定パラメータと動作
同時に,囚または回ランプの点滅は点灯状態に変
① STC=0,1の設定パラメータを設定します。
わります。
② MI:加えるテスト信号の振幅を指定します。
㈲ オート・スタート・アップ実施上のチェック項目
PVが5%前後振れるくらいの値を設定します。
① 5%の出力変動を与えても支障ないプロセスで
MIは,動作方向指定スイッチDIR/REVと現在
あること。
の制御偏差に応じて,制御偏差を減らす方向に
②プロセス・ゲインが高い場合,測定値の変化幅
MVに加算され出力されます。
が1.5MI%を超えると自動的に擁作出力を元の
不定位系の場合にはTR/10の時間幅のパルス信号
値に戻します。
が加算されます。
③ プロセス・ゲインが低く,測定値変化幅が2%
未満の場合はオート・スタートアップ不可能と判
断し,最大観測時間(約80分)経過後MANモード
に戻りSTCアラームを発します。
lM 184C1−04
MODELSLCD
5−16
〔3}操作方法
5.5.2 PX, PYのチューニング方法
a)MIの値, AUTOまたはCASモードであること
q)セルフ・チューニング機能なしの場合
を確認します。
① 操作出力に変動を与え,その応答により最適P,
b)STCモードが0かユであるのを確認します。
1,D値を求めます。
c)rN」キーを1回押して,“RQ”(チュ一且ン
② 設定値をステップ変更し,希望する追従特性が
グ要求)と表示されるのを確認します。
得られるようにPXを調整します。
d)1秒以上待ってからもう一度rN」キーを押しま
③ 微分動作付の場合,さらにPYで微調できます。
す。取り消す場合には他のキーを押してください。
PX,PYの推奨値は, PX=0。5,PY=0.0です。
e)MVにMIが加算され, TR/10秒間,“RQ”
が点滅します。この間「N」キーを押しても無視
② セルフ・チューニング機能付の場合
されます。
① PX=0.5,PY=0.0に設定して,セルフ・チュ
ーニング機能による運転を行ないます。
5.4.5 セルフ・チューニングの動作表示
外乱抑制用にPIDを,設定値追従用にPXを,
(1)側面チューニング・パネル
それぞれ最適値を計算します。
STC=0,1で実際にセルフ・チューニング機能が
動作している場合,「0」または「1」が点滅します。
●PXの効果
PX=エ.O
’STC=2で実際にスタート・アップを実行している
PV
PX=0.6
場合,「2」が点滅します。
PX=0.3
いつれも動作が停止またはMANモードの場合には,
(PY=0固定)
単なる点灯状態です。
PX=0.0
(2)前面C,A,Mモード表示ランプ
STC=2で実際にスタート・アップを実行している
場合,回または囚ランプが点滅します。
時間
●PYの効果
5.5 可変形設定値フィルタ機能の設定と表示
PV
PY=0.0
PY=0.3
(PX=0.5固定)
可変形設定値フィルタ(以下SVFと略す)機能とは,
外乱による測定値変動に対する最適チューニング状態
PY=0.6
を保ちながら,設定値追従特性を改善するための機能
です。2個のSVFパラメータを調整することにより,
PY=1.0
フィルタの効果をPI−D形から1−PD形まで連続して
時間
追従特性を変更できます。
この機能はSLCD{]51,一口81に塔載されていま
す。
5.5..1 パラメータの効果
図5.15に,パラメータPX(α:),PY(β)を各々0∼
1まで変動させた場合の設定値追従波形例を示します。
PXは追従波形の調整に大きな効果があります。 PX
値が大きい程急峻な追従波形を得ることができます。
PYは波形改善効果が小さい微調整パラメータであり,
PY値が大きい程オーバシュートの小さい追従特性を
得ます。
lMIB4C1−04
図5.15パラメータPX,PYの効果
マ
5.操
Model SLCD
作 5−17
次にサイクリングの周期を計ります。
5.6 自動調節
振動周期の約α83倍が求める積分時間です。
調節計を未知のプロセスに使用する場合には,手動
普通積分時間はかなり下げても設:定値に平衡す
調節で運転したときの状況をよく調べておくことが大
るまでの時間が短くなるだけで,動作状態はそれ
切です。
ほど変化しないものです。しかしプロセスの遅れ
自動調節に入る際,比例帯・積分時間・微分時間を
特性によって決まるある臨界値より下げますと,
決めるのに役立つからです。
やはりサイクリングが起ります。これは積分時間を
たとえば調節計の出力をわずかに変化させただけで
小さくし過ぎたためですから,サイクリングが止
測定量が大きく変わるような場合は,安全性をもたせ
まるまで少しつつ大きくしてください。
るために比例帯を広くする必要があり,逆の場合には
(2) 「比例+積分+微分」調節計
せまくしなければなりません。
(a)運転モードを図としr手動操作にて測定値と
また調節計の出力を変化させたとき,それに追従す
設定値を一致させます。積分時間を9999秒に設
る時間の短かいプロセスでは積分時間および微分時間
定し,比例帯は十分に大きな値に設定し,微分時
を短かくすべきであり,回復時間の長いプロセスでは
間を0秒にします。
大きくすればよいわけです。
〔b)運転モードを囚にします。
(1) 「比例+積分」調節計
(c)前記の「比例+積分」調節計の場合と同様に比例
(a}運転モードを図とし,手動操作にて測定値と
帯を変えて,サイクリングのちょうど起りはじめ
設定値を一致させます。積分時間を9999秒に設
る点を探します。この点における比例帯の値(PBu)
定し,比例帯は十分に大きな値に設定し,微:分時
と,サイクリング周期(Pu)を測定します。
間を0秒にします。
(d)最適な設定値は次の様に決まります。
(b)運転モードを囚にします。
比例帯=1.7PBu
(c)比例帯の最適値を得るため次の操作をおこなつ
積分時間=0.5Pu
てください。
比例帯を充分大きい値から(たとえば100%→
50%→20%)下げます。この場合各段階で制御
の状態を観察できるように充分時間を置いてくだ
さい。制御ループの持締振動(サイクリング)炉
始まるまでこの操作を続けます。
(サイクリングは比例帯をプロセスの最高値より
微分時間=0.125Pu
ここに紹介した方法は,ジーグラ・ニコルスの限界
感度法と言い.振幅減衰がほぼ25%の応答特性を得る
ことができます。
この他にも,ステップ応答法をはじめ各種の調整方
法が提案されています。必要に応じ,自動制御の専門
書を参照ください。
せまくしたために起るもので,測定値指示計が設
定点を中心に,規則的に振動することで知ること
ができます。)サイクリングが発生した時の比例帯
の約2.2倍が最適比例帯です。
IMIB4C1−04
Model SLCD
5司8
このとき,測定値指示計は,正常に指示(測定値
5.7 FAlLランプ, ALMランプ点灯時の
入力の直接指示)しています。
対処方法
(2)SPBD携帯用手動操作器の接続ケーブルをハウ
本器は,調節計内部の異常,信号の異常などを前面
ジング下部のジャックに挿入し,出力信号をSLCD
のFAILランプ, ALMランプで表示します。ランプが
からSPBDへ切換えます(図5.16参照)。
点灯(あるいは点滅)を始めた場合は,速かに適切な処
(3)側面のチューニング・パネルで「CHECK」項を
置を施してください。
選択し,異常原因を調べます(5.7.4項参照)。
ハードウエアの異常と推定される場合には,計器
5.7.1 FAILランプ点灯時の対処
FAILランプの点灯は,調節計内部に重大な異常が
をパネルから取外し,7章の手川頁でトラブルシュー
発生していることを意味します。
ティングを実施してください。
(1)電流出力信号を監視し,手動操作レバーにより出
力信号を,プロセスに悪影響を与えない値に設定し
ます。
FAIL時,アナログ出力,ステータス出力は, FAIL
直前の値を保持します。
電流出力信号は手動操作レバーで操作できます
が,長時間一定値保持はできません。SPBD携帯
用手動操作器でバックアップしてください。
電圧出力信号は時間経過と共に漸減します。
いずれの出力も故障部分によって,希に正常で
ない値を保持する場合があります。
/熊ク
豊.…髪
バッテリ・チェック・ボタン
⑤《
h7
バッテリ・チェック。ポイント
/、・
畷・評
入力指示計
・77
ン
拶...’〃
タ
髪
4
、
、
疋グ
/
ク
o
・髪.
切換スイッチ
で ノ 雌…歪1
o
訓
操作出力指示計
晦i
手動調節用つまみ
イ三ゲ
∫2・グ
@ノ
/
ノ/ク/
//!
獣1
0
ぐク
ケーブル
’疹
四七闇
§㌧
コネクタ付
愈
/≦・
、
\ハウジング
/’
\
\
\
f
︶︶
、\
¥
等
討
調節
噸
\、
\_ノ
図5.16 SPBDの接続
lM 184C1−04
コネクタ接糸売li
作 5−19
5.操
Mode;SLCD
5.7.2 ALMランプ点灯時の対処
調節計の上下限警報が動作したり,入出力信号が断
線している場合などに点灯します。
側面チューニング・パネルで,「CHECK」項と
複数の異常が同時に発生すると,個々の表示値の加
算値が表示されます(ただし,16進数の加算)。
〔例〕
εHε[’κ σ[幽
「ALARM」項を選択し,異常原因を調べます(5.7.4
OC=04+08(演算:オーバー,入力オーバー)
項,5.7.5項参照)。
異常原因により,適切な処置を施してください。
εθε[’κ 月σ
5.7.3 ALMランプ点滅時の対処
データ保護用電池の電圧が低下すると,ALMラン
AO=20+80 (電池異常,データー消失)
プが点滅を始めます。電池を交換してください(交換
表示値は,該当する異常原因が除去されると,00
要領は6.3.4項参照)。
に戻ります。
(注 記)
ただし,80(内部データ消失)は自動的には戻りま
(1>通常運転時にALMランプが点滅を始めたなら
せん。 田キーで00に設定します。
ば,速やかに電池を交換してください。
(2)ALMランプの点滅表示は,点灯表示より優先
します。従ってランプ点滅中に,警報状態を表示
することはできません(側面チューニング・パネ
ルでは表示可能)。
5.7.5’
が点灯します。
〔表示〕
5.7.4’CHECK表示
月L月嗣 σ□
CHECKの表示項目を示します。
ランプ
CHECK
診 断 内 容
¥ 示
θσ
正常
FAIL
FAIL
Ol
A/D変換部分の異常
σ∼
DIA変換部分の異常
ALM
ALM
ALM
〃午
演算オーバーフロー
一
oθ
∂o
ALM
ALM
ALM
警報状態
ALARM
診断内容
¥ 示
lE 常
入力信号のレンジオーバー
〃。
データ保護用電池の未着装または電圧低
。’
ヒ限警報
ド限警報
偏差警報
下(ランプ点滅)
θ∼
午。
電流出力信号の開放または負荷過大
。午
θo
内部データの消失菅
ρ〃,早ε月ρ
FAIL
`LARM表示
警報状態をユ桁数値で表示します。またALMランプ
電源電圧が異常に低い
複数の警報が同時に発生すると,個々の表示値の加
算値が表示されます。
計器異常(表示不能)
*ALMランプが点灯し, CHE:CK=80が表示された場合,
〔例〕
月L月FM
06
設定パラメータがイニシャライズされているのでサイドパ
6=2+4(ド限警報と偏差警報)
ネルでPIDパラメータなどをチェックし,設定しなおして
ください。
表示値は,該当する警報がIE常に戻ると,0になり
ます。
IMIB4C1−04
Model SLCD
5−20
5.7.6 STAL∼俵示(SLCD。口81のみ)
表示値は,該当する警報が正常に戻ると,0になり
ます。
CHECK:
STALMは晶晶i野キー1・割当て猟セルフ
・チューニング機能が正常動作できない場合に,その
状況を2桁数値で表示します。
STALM表示と診断内容の関係を,表5.6に示しま
す。
複数の警報が同時に発生すると,個々の表示値の加
算値が表示されます(ユ6進数加算)。
〔例〕
ヨτ臼LM O6
6=2+4(PID値リミッタ抵触,出納リミッタ
抵触)
57一月L岡 εσ
卜2+4+8
表5.6 セルフ・チューニング・アラーム表示項目
00
全
STC
STALM
@表 示
a[ド
診 断 内 容
正常(STC=OFFの場合は常に00)
STC動作
解除方法
継続
『
。STCと組合せ禁止した制御(手動リセット付PD制御)を実行
01
02
@している。
停止
。P,1,D値が上下限リミッタに抵触している。
継 続
。電流出力オープン
停 止
。操作出力が出力リミッタに抵触している。
継 続
。測定値入力レンジ・オーバー
継 続
0, 1
04
08
。アラーム発生
v因の除去
BSTC=OFF
E図キー押下
i確認動作)
。STCと組合せ禁止した制御(手動リセット付PD制御)を実行
10
@している。
20
。STCモードを変更した。(例 STC=2→0への切換)
B外部切換ステータスによりSTCを停止した。
MANモード
rTC=0に遷移
。STC=2
@ 再実行
BSTC箒OFF
BBACK:UPMANまたはEXT MAN状態に遷移した。
2
40
。電 源 断
B出力にステップ変更を与えた場合,出力リミット値に抵触また
。測定値入力レンジ・オーバー
B測定値の変化量が小さすぎて,オート・スタート・アップを実
sできなかった(最大観測時間(約80分)を超過)。
lMIB4C1−04
E図キー押下
B電流出力オープン
Dは出力レンジ・オーバーの可能性がある。
80
@ 停止
Bアラーム癸生
v因の除去
Model SLCD
6.保
6.保
守 6−1
守
ここでは,比較的簡単な指示計の調整,部品の交換
(5}(4》項で許容差を外れる点がある場合は,再び3.O
について説明します。
VDCを入力し,指示値を50%±0.5%’の範囲で,わ
ずかに調整します。
(6)(4順と同様のチェックを行ない,全点が許容値内
6.1 調整用器具
に収まるまで,(4}項と(5順を繰り返し行ないます。
直流標準電圧発生器:
横河電機7651または同等品
1台
(ユ)カスケード入力端子(端子番号3(+),4(一))
ディジタル・マルチメータ:
横河電機7562または同等品
6.2.2 設定値指示計のゼロ点調整(可動コイル形)
1台
に3.OVDCの電圧を標準電圧発生器から与えます。
②回モードにします。
6.2 指示計の検査・校正および調整
6.2.1 測定値指示計のゼロ点調整(可動コイル形)
{1)測定入力端子(端子番号1(+),2(一))に3.O
VDCの電圧を標準電圧発生器から与えます。
(2)測定値指針が50%±0.5%を指示することを目盛
板上の校正マークにて確認します。この時視線は,
指針を水平に見る位置でそれぞれの校正マークを確
臆してください。
(3}指示値がズレている場合には,、図6.1の要領で,
ゼロ点調整ねじを調整し,指針を50%に合わせます。
マイナスドライバー
(4)入力信号を1.OV,2.OV,4。OV,5.OVDCと変化
させ,そのときの指示値が各々0%,25彪,75%,
100%になることを校正マークにて確認します。許
図6.2 設定値指示計のゼロ調整
容差はスパンの±0.5%です。
(3)以降は,測定値指示計(6.2.1項)と同様に調整
ください。設定値指示計のゼロ点調整図を図6.2に
示します。
6.2.3 蛍光バーグラフ指示計の調整
測定値指示,設定値指示と,もにゼロ点調整は不要で
す。6.2.1項の要領で{1),(2),(4}のチェックのみ実施
ください。
図6.1 測定値指示計のゼロ調整
IMIB4C1−04
Model SLCD
6−2
6.2.4 操作出力指示計のゼロ点調整
6.2.5 傾斜取付の場合
(1}電流出力端子(端子番号A(+),B(一))に電流
傾斜取付の場合には,計器を実際の取付角度に設置
計(7562)を接続します。画モードにします。
した状態で,測定値:指示計(6.2.ユ項),設定値指示
② 出力指針をちょうど中央の親目盛に設定します。
計(6.2.2項)の調整を行なってください。
このとき出力が12mAになることを確認します(許
6.2.6 蛍光バーグうフ指示計の輝度調整
容差は±2.5%)。
蛍光バーグラフの明るさが低下した場合には,図6.
5の要領で明るさを調整してください。
指針
(注記) 必要以上に明るくすると,蛍光管の寿命に悪
lllIlI日ll口lIIl田1
い影響が出ることがあります。
0% 25% 50% 75% 100%
[《3qぐ レ節[
\、
o
図6.3 出力指示計の親目盛
・◎
㈲指示値がズレている場合には,図6.4の要領でゼ
ロ点調整ねじを調整し,指針を親目盛に合わせます。
o
(4)出力指針が各々左端の親目盛,左から2番目の親
目盛,右から2番目の親目盛,右端の親目盛になる
よう設定します。このとき出力が,4mA,8mA,
マイナスドライバー
16mA,20 mAになることを確認します(許容差は
±2.5%)。この時視線は目盛板に対して,垂直になる
図6.5 蛍光バーグラフ指示計の輝度調整
位置で確認します。
㈲ (4順で許容差を外れる点がある場合は,画び②項
にもどり,指示値を許容差の範囲で,わずかに調整
します。
6.2.7 数値表示器の設定(蛍光バーグラフ形)
(注記) 8桁DIPスイッチの設定は,ツメの先または
小さなドライバーで慎重‘こ行なってください。
(6)(4順と同様のチェックを行ない,全点が許容値下
に収まるまで,(4順と㈲項を繰り返し行ないます。
蛍光バーグラフ指示形の場合,計器前面のバーグラ
フ指示計の右横に4桁のディジタル表示器を備えてい
ます。
ディジタル表示器の数値は,目盛板と同一に設定さ
れています。
仕様変同等で目盛板を交換する場合には,次に示す
。
方法により,設定変更してください。
一
(1)図6.6に示す要領で.カバーを外します。
・(2}カバーの奥には,8桁DIPスイッチが2個(L,
マイナスドライバー
R)並んでいます(図6.6参照)。
(3}一方,目盛板の上方には,このDIPスイッチの設
定方向が印刷されています(図6.7参照)。
(4}目盛板の設定方向のとおりに,DIPスイッチを設
介すれば,ディジタル表示器の表示と目盛板の目盛
図6.4 出力指示計のゼロ点調整
IM 184C1−04
が一致します。
6.保
Model SLCD
守 6−3
(5>4桁数値表示器の表示を目盛板目盛値と異なる範
SW 1(L)
SW2(R)
囲で表示させる必要がある場合は,次の要領で,8
エアれ わマ リリ トロ
エヒ の ピつ マ の の ト の
§日日日日B日日日 釦日日B日日日日
桁DIPスイッチを設定してください。
(a)希望する表示値(最小値および最大値)を表6.1
/ 多……4
から選択してください。
ク’
’7
(b)この最小値および最大値に対応する2進数値を8
/ ’
o タ多
湧.’一・ア
:薇i l, 1
一
め〔 0
1−llIレ’
gト40糊ζll。
^ 1動/ ’ qo
Cl
o ◎
定してください。
1
∼↓⊥・∬
1
@5G
1馨 桁DIPスイッチのSWユ(L)およびSW2(R)に設
EI
目﹁ 1’!一 引1﹁ ll一 に 1
[ 1
ノ44『
Cr’
W0 0
⑥q
』 r
,易〆・’ノ,’
最小値はSw 1(L)のNα1∼7,最大値はSw 2
(R)のNα2∼8スイッチにて設定してください。
!二
注1)表6.1にある表示値以外の表示をさせること
できません。
研グ/
O4く
カバー
0
注2)4桁数:値表示器の表示範囲は一1999∼4999
です。
注3)4桁数表示器の表示は,入力(1∼5VDC)
図6.6 8桁DIPスイッチ
に対してリニアです。
(6)小数点位置(D・P)の設定
4桁数値表示値に小数点が含まれている場合は,
上の最小値,最大値設定とは別に,小数点だけを設
目盛板
m「〒・〒器IL,
定する必要があります。
むけ
」[rrLr」 AF‘P,
小数点位置によって.SW1(L)のNα8とSW2
一一 @・100
(R)のNα1は次のように設定してください(図6.8
ふ ぐう マ の リ ト 』.80
[野帰(L)
’鴨 A
』.60
参照)。
馳 号碧,㈹
門 r7 の O hr uつ
スイッチの設定方向を示します。
(磁心α0∼ユ0α0の表示)
図6.了 目盛板上のDlPスイッチ用設定方向の印刷
IM 184C1−04
Model SLCD
6−4
イ
PID
イ
ツ
P−D
0101010101010101010101∩V10101010101000110011001100ユー0011001100110、P王100工0000玉11
0
11
11
11
11
11
00
00
00
00
00
00
10
10
10
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10
11
!1
111
00
01
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
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00
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000
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0
0
0
0
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0
01
01
0
0000000000000000000000000000000000900000000000000000000000000000000009678901234567890123456789012345.67899−1−1222222222233333333334444444444− i一 一 し一“r匡一、日﹁11、月㌧r.叶一.“ゼドドー﹂h.11﹁翫D.ード.1.ド凸口[ードげ一.、1 .−層U−唱
響OiO10−O10−01010−010101010−010−010−0一・001−00110011001iOO110011001iOO−100ーー1ーー10000111100
−1
01
11
11
11
11
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11
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11
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0
0−
01
00
00
−0
−0
10
10
101
00
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00
00
−
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1
1
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1
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1
1
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0
I
I−
董−
−11
1
1
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1ム
1ー
111
1
1
1
11
11
101
0
0
0
0
00
9000000000000000000000000000000000009000000000000000000000000000000000009987654321098765432101234567890123451111111111!0000000000000000000!11ーー−一一一一一一一一一一一一︸一一一一一一一
lMIB4α一〇4
SW2(R)
一 CM ζつ マ の ζ) 卜 αD
一‘ミ心0りマのOト◎○
轍点が無い場合 [工=ロコー[ロコココエ]コ
ス
ツ
ス
SW1(L)
4桁数値表示器
轍点位置が2湘にある場合〔[工=ロー[ユエエエユコ=回
〃3 〃 [エエエコー[エエ=[エエエココ
[エコ=ロー[エエエ]ココココ
一
〃 4 〃
一一一
目盛最小値設定 D・P設定スイッチ 目盛最大値設定
注)最小値の小数点位置と最大値の小数点位置を変える
ことはできません。
図6.8 小数点位置の設定
表6,1 表示器の表示値とPlPスイッチの設定
6.保
Model SLCD
守 6−5
6.3.3 ヒューズの交換
6.3 部品交換
内器後部にあるヒューズ・ホルダを開け,中の筒形ヒュ
6.3.1 ネーム・プレートの交換
ーズを新規ヒューズと交換してください(図6.ユ1参照)。
。ハウジングより内器を少し引出し,内器の上ブタ
を開け新規のネーム・プレートと交換します。
(図6.9参照)。
推奨交換周期:約3年
ヒューズ定格:ユA
部品番号:S9510VK
ヒューズ・ホルダのキャップは,確実にねじ込んで
ください。
i rF
\
園
匠
へ
一
9
1
P00
「‘5L
ださい。他の製品からの転用はしないでください。
I l II I
ミ
_一
注:ヒューズは製品専用のヒューズ(S9510VK)を使用してく
k
20
に1−50
、
噛 1一
;
ヒ
刈
1 ’
二
くミミ\一一
557
.、醤
1二
恥い
鵬
11!イ1 〆
P二
P二
憎憎
轟
﹁
o
、
ミ
rつ
一嘗」
冒
d ‘
/!
1
回
図6.9ネーム・プレートの交換
6.3.2 目盛板の交換
図6.11ヒューズの交換
(1)ハウジングより内器を少し引出してください。
② 目盛板押えをピンセットで取出してから目盛板を
6.3.4 データ保護用電池の交換
ピンセットにて引出してください(図6ユ0参照)。
計器正面のALMランプが点滅し始めたならば,速
注)バーグラフ形指示計の場合は,目盛板押えはありません、、
やかに電池を交換してください。
⑧ 新規の目盛板を差込み,測定入力および設定値が
推奨交換周期:約5年目通電状態,周囲温度45。C以下)
0%において,測定指針および設定指針が,目盛板
約1年(非通電状態,周囲温度45℃以下)
の0%を指示することを確認してください。
注1.電池の交換は必ず通電時に行ってください。
非通電時に電池を取外すと,データは消失する恐れ
があります。
(1)内器をハウジングから引出し,取付けられている
電池カバーおよび電池と一体になっている電池ケース
を取出してください(図6.12参照)。
ぞ。
凧。︸。
一 …
o
図6.10目盛板の交換
図6.12 データ保護用電池カバーの取外し
1MIB4C1−04
Model SLCD
6−6
(2)ケースと一体になった新たな電池およびカバーを
確実に取付けてください(図6.13参照)。
データ保護用電池取扱および保管上の注意
(3)計器正面のALMランプ点滅が止まったことを確
(1)周囲温度:一10∼60。C
認します。
注2 電池単体の交換は行わないでください。必ず
ケースと電池一体で交換してください。
注3 電池電圧を入力インピーダンスの低いテスタ
等で測定しないでください。
注4 もし電池を電池ケースから取外して,再びヶ
一スに装填する場合は極性を違えないよう注意
してください。ケースに表示された記号と電池
周囲湿度:5∼95%R・H,腐蝕性
ガスの少ない場所に保管してください。
② 充電しないでください。
③ 火の中に投入しないでください。
(4)両極をショートさせないでください。
(5)加熱・分解しないでください。
(6)極性を違えた配線を行わないでください。
の極が一致するように重ねてケースに装填して
6.3、5 螢光バーグラフの交換
ください。
蛍光バーグラフは時間とともに光量が減少します。
計器側面の輝度調整ボリュームにて補正しますが,
補正困難になった場合には交換してください。
推奨交換周期:3∼5年
z
「=o
㊨ ノ
交換方法は7.2節を参照してください。
6.3.6 電源ユニットの交換
電源ユニット内に使用しているアルミ電解コンデン
サの劣化は使用温度条件により異なります。
レ〉ノ’ノ
o
0
多
0
図6.13 データ保護用電池の交換
lMIB4C1−04
推奨交換周期:5∼10年
7.2節に示す要領で交換してください。
7. トラブルシューティング
Model SLCD
7−1
トラブルシューティング
7
動作異常が発生したときには,現象をよく把握し7.
内のターミナル・アセンブリを利用すると便利です。
1節のトラブルシューティング・フローに従って対処
なお,難かしいトラブルと推定される場合には当社
ください。トラブル探索にはサービスキット(SSKD)
サービス・ステーションにご相談ください。
7.1
トラブルシューティング・フロー
〔1〕 状況の把握
計器異常
全く動作しない
YES
〔2〕項へ
NO
フェイルランプ
ァラームランプ
YES
NO
設定,操作不能
YES
〔3〕項へ
アラームランプ異常
〔4〕項へ
C,A,Mモード切換不能
〔5)項へ
設定値増減不能
NO
指示計不良
フェイルランプ点灯
〔61項へ
YES
出力操作不能
〔71項へ
NO
チューニング・パ才uレ
YES
〔8!項へ
不良
NO
入出力信号
不良
YES
NO
通信不良
ステータス人出力信号不良
〔9j項へ
アナログ入出力信号不良
口OJ項へ
YES
〔11j項へ
NO
スタートモード
不良
YES
r12/項へ
NO
再チェック
2秒以上停電させた後に,
異常現象を再確認くださ’い。
lMIB4C1−04
7−2
Model SLCD
〔2〕全く作動しない
内器とハウジング、
の接続を確認
ヒューズ
は正常
YES
NO(断線)
ピコ.一ズ交換
ハウジング交換
再び断線する}一…
一一一一
ノぐワーユニット
不良,交換
lMIB4C1−04
霧競にもどす
7. トラブルシューティング
Model SLCD
7−3
〔3〕 フェイルランプ点灯
CHECK項は
NO
表示できるか
YES
NO
CHECK
=00
YES
NO
N。(爾繕荊
CHECK
正常動作
=01,=02
YES
複数の異常が発生
YES
5.7.4項参照
(藷以外)
ト
ワ換
パ交
ー
ユニ
ツ
電源OFF後
(2秒以上)
再チェック
1/○カード
交換
雛鑑器琶て}一一
ディスプレイ
ユニット交換
騰襲織学
CPUカード
不良,交換
lMIB4C1−04
7−4
Model SしCD
〔4〕アラームランプの点灯,点滅
PWR ERR
NO
電源電圧を確認
霧醗轡
CHECK
YES
=00
電源ユニットの
不良・交換
NO
YES消灯しない
ALARM
=00
設定パラメータに
YES
問題があります。
CHECK
NO
=04
NO
YES
測定入力信号に
警報発生
CHECK
=08,=40
NO
入力信号または電
流出力信号異常
CHECK
YES
ニ・20
(電圧2.45V以上)
NO
コネクタ(CN 1など)の
電池交換
CHECK
正常にもどらないとき
YES
=80
p一
「↑」キーを押して
再チェック
接続をチェックします。
NO
一骨ぎ
(CHECK=賃ε)
コネクタ(CN4など)の
接続をチェックします
正常にもどらないと
1/0カード
不良,交換
i一
複数の異常が発生
5.7.4項参照
ディスプレイ
ユニット交換
鑛鮨縮て〕一
1/Oカード
不良,交換
lMIB4C1−04
7. トラブルシューティング
Model SLCD
〔5〕C,A,M運転モードの切換の異常
7−5
〔6〕設定値あるいは操作出力が変化しない
操作出力
C,A,M
(モード切
NO 換不可能)
出力は増減
するか
動作正常
YES
設定値
NO
YES
運転モードは
切換わるが,
電源OFF後
ランプ表示の
み異常
(2秒以上)
再チェック
設定値は
増減するか
YES
指示計不良
NO
《聴陛
L7〕項へ
チューニングパネル
では操作可能か
コネクタ(CN4)の
接続をチェックします。
一臨蛙
ディスプレイ
ユニット交換
NO
変更可能な
モードか
YES
ディスプレイ
ユニット交換
囹囚図の
設定チェック
…〔懸紙麗芒て
…瞬もどらないとき
フェイル
ランプ点灯
YES
工/Oカード
不良,交換
NO
〔3〕項へ
1/0カード
不良,交換
lMIB4C1−04
Model SLCD
7−6
〔8〕 チューニング・パネルの不良
〔7〕測定値,設定指示計の指示異常
YES
団囚圃 ,チュー
(チューニングパネルのSV, PV表示で確認します。)
ニング・スイッチの設
指示不安定
定値をチェックします6
NO
指示誤差が
多少大きい
NO
YES
YES
NO
零点調整
(6.2節参照)
一襟ぎ
電源OFF後
(2秒以上)
再チェック
…膝ぎ
NO
NO
〔10〕項へ
表示は正常か
アナログ出力
は正常か
項目選択
できるか
YES
YES
NO
設定変更
.できるか
ディスプレイ
ユニット交換
YES
現象の再チェック
CPUカード
不良,交換
lMIB4C1−04
7. トラブルシューティング
Model SLCD
〔9〕ステ・一タス入出力の不良
〔11〕通信異常
ハウジング交換
正常一 一 一 一 一 一 q 胃 一
7−7
UOPSのシステム・
<bセージ画面にて
ル常をチェック
正常にもどらないとき
交換部品を元にもどして
@ 交換
コネクタ接続
iCN1など)
熟CARD ERROR”?
チェックします。
…一
ュ正常1
NO(FAIL)
YES
iLCS以下の異常)
1/0カード
LCSカ.一ド
s良,交換
換
上位システム
フ異常
憾箋鑑麗琶て
〔10〕 アナログ入出力信号の不良
SLCDの内器
換
入力の読み込み,
YES
出力ができない
正常?
NO
ハウジング交換
@ NO
正常にもどらないと訂…
ハウジング
コネクタ接続
YES(SLCD異常)
換
コネクタ接続
iCNlなど)
チェックします。
(CN 1)
く正常にもどらないとき}
をチェックします。
正常にもどらな・{と…
通信ケーブルチェック
YES
信号値の異常
N・
i極性,断線短絡)
1/0カード
s良,交換
ii欝驚殉
現象の再チェック
1/○カード
交換
〔12〕 スタートモード不良
STARTモードを希望する状態(COLDスタート/
HOTスタート)に設定し,所定の時間停電した後に
定められたモードでスタートせぬ場合は,1/0カー
ドの不良です。
lMIB4C1−04
Modei SLCD
7−8
7,2 計器の分解・組立て手順
飼 モールド部の③ネジ3本を外すとメータ本体を分
離できます(蛍光バーグラフ形も同様)。
故障推定ユニットの交換は,本節の分解・組立て順
7.2.3 電源ユニットの取外し
序に従ってください。
(i)図7.2.2にて①ネジ4本を外します。
(ii)電源ユニットを背面方向に引き出し,コネクタ
注
意
(CN2)を引き抜くと,電源ユニットを取外すこ
とができます。
分解は必要最少限にとどめてください。
7.2.4 コントロール・アセンブリの分解
本節にて解説していない部分の分解は,当社
(i)7.2.1項,7.2.3項の順序でメータ・アセンブリ,
サービス・ス子一ジョンにおまかせください。
電源ユニットを取外します。
(ii)図7.2.2にて⑥ネジ2本を外すと,コントロール・
まず,図7.2.1の要領にてカバーを取外します。
アセンブリがシャーシから分離します。
伍i)⑦ネジ2本を外してカバーを開けると⑧ネジが現
7.2.1 メータ・アセンブリの取外し
われます(図では裏面)。
(i)図7.2.2にて②ネジ7本を外します。
(iv)⑧ネジ2本を裏面より外し,コネクタCN5, CN6
(ii}コネクタCN3, CN4を上方へ引き抜きます。
を下方に引き抜くと,1/0カードとCPUカードを分
価)メータ・アセンブリを正面方向に,慎重に引き出
離できます。
してください。
(v)⑪ネジ3本を外すと,CPUカードとブラケットを
7.2.2 メータ・アセンブリの分解
分離できます。
(i>図7.2.2の④ノブを引き抜きます。
㈲ ⑤ネジ4本を外すと前面フレームは分離します。
(岱)図7.2.3にて,①ネジ2本を外しA/Mユニット
を下方に引き抜きます。
り .r;
①
一i翻『づ↓幕そ
A/Mユニット
図7.2.1 カバーの取外し
図7.2.3 ディスプレイユニットの分解
lMIB4C1−04
7. トラブルシューティング 7−9
Model SLCD
\ 鼎
電源ユニ
轡…
CN 3
F’rom B
カバー
\
ζ
CN2 /
/瓢_
・壌疫
2
ット
\
、、や
離 縣
C
CN
CPUカード
/
\
\
o
From D
From C
ブラケット
5
\
呈
萸
1
1昌ズー⑥
一昌/②
/
2
4
(底部)
6
(底部)
図7.2.2 本体の分解
1MIB4C1−04
Mode!SLCD
7−10
7.2.6 再組立て
7.25 蛍光バーグラフ管の交換方法
(i)7。2.1項,7.2.2項の順序で,ディスプレイ・ア
故障部品交換後の再組立ては,分解とは逆の順序で
セリブリを分解します。
行ないます。
㈲図7.2.4にて,①ネジ2本を外しカバーを取外す
〈組立て注意事項〉
と蛍光管が現われます。
(D ネジは全て共通です。
価)蛍光管のプリント板部分を持ち,慎重に正面方向
(ii)コネクタの接続忘れのないよう注意してください。
に引き抜きます。
(iii>コネクタの挿入位置,表面(凸突起あり,目に見
(iv)新しい蛍光管を取付け,分解とは逆の順序で組立
える側)と裏面(プリント板に合わさる側)を確認
てます。このとき,蛍光管の封止部分(図7.2.4)
し,確実に挿入してください。
を破壊せぬよう注意してください。
7.2.7 通電チェック
一度分解すると内部データが消失し,通電時アラー
ムランプが点灯します。
チューニングパネルではCHECK=80が表示され
ますので田キーを押してリセットし,所定のデータを
再設定してください。
\ノク
o
匡
ディスプレイモード・
アセンブリ
カバー
図7.2.4 蛍光バーグラフの交換
lMIB4C1−04
o
・ノ
蛍光管の封止部分
態
0 0
0
Customer
Maintenance
Y{iW∫E裂IE∫80
Model SLCD(Style E)
lndicating Controiler
Parts List
目
2一\¥
物
り
多/
3
詞.
%
1
鯵剛
ノぞ・ノ
〃/※\
憂 》
4
1tem Part No.
1 E9711TG
YO KO GAWA◆
Qty
1
5
Description
Cover
2 Y9405しB
1
B.H. Screw, M4 x 5
3 Y9422NP
4 E9711DH
5 E9711GQ
1
Tag No. Label{blank)
1
BatterY Assembl>
1
Cover
◎CoPYright 1989{YK》.1st Edition:Oct.1989{YK}
CMPL IB4C1−04E
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Scale(sp臼cif>range when ordering}
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E9714LC
1
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Control Assembly
l/0Board Assembly
Below
1
1
For Models SLCD−151 and SLCD−251
E9714EiV
Below
For Mo. р?ls SLCD−181 and SLCD−281
E9716YS
7 S9510VK
8 Y9306JB
9 E9711FG
10 E9711HA
12
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14
15
CPU Board Assembly
E9714EY
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E9716YB
11
Description
臨溜認、v}See P・g・4
1
E9711HB
E9711KA
E9711KE
E9711KC
E9711TD
16 E9711TD
17 Ei9711TE
18 Y9306JB
Power SupPly Unit
For 100 V Version
For 220 V Version
1
1
Fuse一”1A/250 V”
9
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Pan H. Screw M3 x 6
1
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Plate(blank)
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8racket
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Bracket
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Knob
1
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Plate
1
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Tip一μCπ
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Tip一’OO”
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Stopper
Screw
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Pan H.Screw M3 x 6
’
軸Forsuffix code details(indicated bY口}, refer to YOKOGAWA GS sheets.
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Oct.1989
CMPL IB4C1−04E
,
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E9714AW Meter Assembly
E9711AM Display Assembiy
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Y9306JB
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E9711DA
E9711FH
E9711KM
E9711GP
7
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11
12
CMPL IB4C1−04E
Y9306JB
Descriρtion
1112 12115
4
1
Σく二トの山
2
3
Part No.
E9714AB
E9714AD
E9716WN
E9711FR
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く寸F卜qD山
ltem
虹
Meter Assembiy
Display Assembly
DisplaV Board AssemblY
Cover
Pan H. Sxrew, M3 x 6
Frame Assembly
Knob
A/MUnit
Cover
Pan H. Screw, M3 x 6
OCt.1989
Printed inJapan
lnstru(:tion
/HTB
Manuai
電源接続端子形
1.概 要
電源接続を端子にて配線する仕様をご要求された場合(/HTB)は,電源端子への配線作業が必要と
なります。
2.適用機種
ホ
ギ
名
形 名
SRVD
記録計
SIIIM
指示計(ハウジング収納形)
SIHF
蛍光バーグラフ指示警報計
SIHK
SLCD
SLPC
指示警報計
指示調節計
プログラマブル調節計
SLMC
SMLD
SMST
SMRT
SCMS
SBSD
SLCC
SLBC
STLD
プログラマブル・パルス幅出力調節計
手動操作器
手動操作器
比率設定器
プログラマブル演算ステーション
バッチ設定器
混合調節計
バッチ調節計
演算計
3.各部の名称および電源端子記号
O
●●
信号端子
(注1)
端子記号
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①③⑤⑦⑨⑰⑬⑮⑰⑲②②④⑥◎@@⑭⑯⑭㊧④⑥◎⑨⑤⑧◎⑧﹂⑭⑧
O
記 事
〉電源(DCまたはAC)
@接地
信号端子
(注1)信号端子にもしN端子があるのでご注意く
ださい。
NL
電源端子
端子配置図
4.電源および接地配線
(1)配線はM4ねじ用丸形圧着端子を使用下さい。
(2)適合線材例
導体公称断面積:1.25∼2.Omm2
適合電線例 :600Vビニル電線(IV)より線(JISC3307)
電気機器用ビニル絶縁電線(KIV)より線(JISC3316)
(3)電源および接地配線終了後は,電源端子カバーを必ず取り付けて下さい。
YOKOGA〈A◇
横河電機株式会社
◎⊂opyright Feb.1991(YK).15t Edition:Feb.1991(YG)
lM 184臼一11
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