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大型標識のボルト締付強度測定について

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大型標識のボルト締付強度測定について
新潟国道事務所 技術研究発表会(平成26年度)
1 表題(課題)名 大型標識のボルト締付強度測定について
2 工事(作業)名
白根バイパス標識設置工事
3 施工(作業)者名
株式会社レックス
4 工 期
(写 真)
平成26年 3月 20日 ~ 平成26年 12月 25日
(まつかわ ゆうき)
5
担当技術者(立場)名
現場代理人
松川 悠貴
6 担当出張所(課)名
黒埼・建設監督官
7 課題区分名
③施工管理
8 工事(作業)概要
小型標識工 大型標識工 構造物撤去工 運搬処理工 他
9 【施工(作業)における 課題・問題点 等】
標識設置工事のアンカーボルト、フランジボルトの締付トルクの適正値については特に基準化されて
おらず、施工者の経験的な感覚に依存している状況である。
締め過ぎてしまうとボルトに負荷が掛かり、万が一切れてしまう危険がある。
そこで標識ボルトの締付基準値の自主管理を行い、標識工事に関する適正な施工管理を行う。
10 【実 施 内 容】
標識ボルトの締付け管理をトルクレンチで行い、適正な管理を実施した。
(1)ボルト締付トルクの算出方法
降伏点以上に締め付けるとボルトが伸びて切れてしまう恐れがあるので、社内管理基準値として、
降伏荷重σRの70%を上限値、60%を下限値として、目標締付トルク値T’を設定する。
Tmin = 0.17 × d × 0.6σR × As
Tmax = 0.17 × d × 0.7σR × As
Tmin≦目標締付トルク値T’≦Tmax
アンカーボルト呼び径
d(mm)
M22
M24
M30
M36
M42
ミルシート【アンカーボルトM42】 降伏点 σR =316N/mm2
有効断面積
2
As(mm )
303
353
561
817
1,121
【実 施 内 容 等】
(2)アンカーボルトの目標締付トルク値算出
Tmin = 0.17 × 42 × 0.6 × 316 × 1121 ÷ 1000 = 1517.5(N・m)
Tmax = 0.17 × 42 × 0.7 × 316 × 1121 ÷ 1000 = 1770.5(N・m)
1518 ≦目標締付トルク値T’ ≦ 1770
よって、1518~1770(N・m)の範囲で、トルクレンチを用いてアンカーボルトの締付け管理を行う。
トルクレンチ
大型標識 F2-18B(アンカーボルトM42)でのボルト締付け状況 1700(N・m)で締付け完了。
同様に大型標識のフランジ部もトルクレンチで締付け確認を行う
11 【実 施 結 果】
締付強度を数値化しトルクレンチを使用することによって、誰もがボルトを締付けても、
同様の強度で締め付けることが出来た。
担当者の経験的な感覚で締め付けを行わず、トルクレンチの数値によって施工管理が
出来る様になった。
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