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交通安全指導者の皆さんへ 解説版「知っていますか?自転車のルール」
解説版 ○ 条文【道路交通法施行細則第20条第4号】 傘を差し、物を担ぎ、物を手に持つ等視野を妨げ、又は安定を失うおそれ のある方法で、・・・自転車を運転しないこと。 ○ 解説 自転車であっても、片手運転であれば、危険な場合における警音器(ベ ル)の使用、正確なハンドル、ブレーキ操作ができないばかりか、安定を失 うおそれがあるため、自転車運転中の傘差し等を禁止しています。 また、傘を自転車に固定して運転するときも、不安定となったり、視野が 妨げられたり、傘が歩行者に接触したりするなどして、危険な場合がありま す。 【罰則:5万円以下の罰金】 ○ 条文【道路交通法施行細則第20条第5号】 自転車を運転するときは、携帯電話等を保持して通話し、若しくは操作し、 又は画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。 ○ 解説 携帯電話等を手で持って通話やメールをしたり、携帯電話等や携帯音楽 プレーヤー等の画像を注視しながら自転車を運転すれば、走行の安定を失 うとともに注意力が散漫となり、交通事故の誘因となることからこのような行 為を禁止しています。 なお、画像表示用装置とは、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、携帯型ゲ ーム機のディスプレイ表示部等のことをいいます。 【罰則:5万円以下の罰金】 ○ 条文【道路交通法施行細則第20条第7号】 大きな音でカーオーディオ、ヘッドホン等を使用して音楽を聞く等安全な 運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を 運転しないこと。 ○ 解説 これらの行為は、緊急自動車のサイレンや自動車の警音器(クラクショ ン)、警察官の指示等、安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞 こえないような危険な状態となるほか、注意力が散漫となり、交通事故の 誘因となることから禁止しています。 【罰則:5万円以下の罰金】 ○ 条文【道路交通法第65条第1項】 何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。 ○ 解説 自転車であっても、お酒を飲んで自転車に乗ってはいけません。また、 疲れが激しいときも、乗ってはいけません。 【罰則:5年以下の懲役又は100万円以下の罰金】 ○ 条文【道路交通法第55条第1項】 車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所 に乗車させ・・・車両を運転してはならない。 ○ 解説 交通量の少ない場所でも二人乗りは危険ですからやめましょう。ただし、 幼児用の座席に幼児を乗せているときは別です。 【罰則:5万円以下の罰金】 ○ 条文【道路交通法第19条】 軽車両は、軽車両が並進することとなる場合においては、他の軽車両と 並進してはならない。 ○ 解説 ほかの自転車と並んで走ったり、ジグザグ運転をしたり、競争したりして はいけません。 【罰則:2万円以下の罰金又は科料】 ○ 条文【道路交通法第52条】 車両等は、夜間、道路にあるときは・・・前照灯・・・をつけなければならな い。 ○ 解説 前照灯には、「灯火の色が白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの 距離にある交通上の障害物を確認することができる光度」が必要です。 【罰則:5万円以下の罰金】 自転車の通行方法 【道路交通法第17条、第17条の2、第18条】 ○ 自転車は、車道の左側端に寄って通行しなければなりません。 ○ 自転車は、車道を通るときは、その中央(中央線があるときは、 その中央線)から左側の部分を通らなければなりません。また、 道路工事などの場合を除き、その左端に沿って通行しなければな りません。 ○ 自転車は、路側帯を通ることができます。しかし、歩行者の通行 に大きな妨げとなるところや、白の2本線の標示のあるところは通 れません。 【道路交通法第63条の3】 ○ 普通自転車は、自転車道があるところでは、道路工事などの場 合を除き、自転車道を通らなければなりません。 ○ 普通自転車は、自転車道を通るときは、その中央から左側の部 分を通らなければなりません。 【道路交通法第63条の4】 ○ 普通自転車は、歩道に普通自転車歩道通行可の標識や標示が あるとき、歩道の車道寄りの部分を通ることができます。 ○ 歩道を通るときは、普通自転車は、歩行者優先で通行しなけれ ばなりません。この場合、次の方法により通行しなければなりませ ん。 ・ すぐ停止できるような速度で徐行すること。 ・ 歩行者の通行を妨げるおそれのある場合は、一時停止すること。 ○ 交差点での出会い頭の交通事故を防ぐため、歩道や路側帯を通 る場合は、努めて車道寄りを通行するようにしましょう。 【道路交通法第63条の4】 ○ 「普通自転車の通行部分」の指定(白線と自転車の標示)がある ときは、その部分を徐行しなければなりません。 ○ ただし、その部分を通行し、又は通行しようとする歩行者がいな いときは、歩道の状況に応じた安全な速度(すぐ徐行に移ることが できるような速度)と方法でその部分を通行することができます。 交差点の通行方法等 【道路交通法第63条の7】 ○ 信号機などにより交通整理が行われている交差点では、青信号 で交差点の向こう側までまっすぐに進み、その地点で止まって右に 向きを変え、前方の信号が青になってから進むようにしなければな りません。 ○ なお、赤信号や黄信号であっても自動車や原動機付自転車は青 の矢印の信号によって右折できる場合がありますが、この場合でも 自転車は進むことはできません。 ○ 交通整理の行われていない交差点では、後方の安全を確かめ、 できるだけ左端に寄って交差点の向こう側までまっすぐに進み、十 分速度を落として曲がらなければなりません。 【道路交通法第43条】 ○ 「一時停止」の標識のあるところでは、一時停止をして、安全を 確認しなければなりません。 ○ 交通量の少ないところでもいきなり飛び出さないで、安全を十分 に確かめ、速度を落として通りましょう。また、狭い道路から広い道 路に出るときは、特に危険ですから一時停止をして安全を確かめま しょう。 こんなときはどうするの? 【交通の方法に関する教則第3章】 ○ 歩道でほかの自転車と行き違うときは、速度を落としながら安全 な間隔を保ち、歩行者に十分注意して、対向する自転車を右に見な がらよけるようにしましょう。 【交通の方法に関する教則第3章】 ○ 横断歩道は歩行者の横断のための場所ですので、横断中の歩 行者がいないなど歩行者の通行を妨げるおそれのない場合を除き、 自転車に乗ったまま通行してはいけません。 ○ 道路を横断しようとするとき、近くに自転車横断帯があれば、その 自転車横断帯を通行しなければなりません。 【道路交通法第63条の10】 ○ 子供の保護者は、子供が自転車を運転するときや、幼児を幼児用座席に乗せるときは、 子供に乗車用ヘルメットをかぶらせるようにしましょう。 【道路交通法施行細則第14条】 ○ 幼児2人同乗用自転車とは? ・ 幼児2人同乗用自転車とは、次の要件を満たすものです。 1.幼児2人を同乗させても十分な強度を有すること 2.幼児2人を同乗させても十分な制動能力を有すること 3.駐輪時の転倒防止のための操作性及び安定性が確保されていること 4.自転車のフレーム及び幼児用座席が取り付けられる部分(ハンドル、リヤキャリア等)は 十分な剛性を有すること 5.走行中にハンドル操作に影響が出るような振動が発生しないこと 6.発進時、走行時、押し歩き時及び停止時の操縦性、操作性及び安定性が確保されること ・ 幼児2人同乗用自転車は、上記の要件のほか、転倒時の安定性に配慮されているもの、 また、自転車及び幼児用座席は、国内の規格・基準(JISマーク、BAAマーク、SGマーク、TSマ ーク)に適合するものを選びましょう。