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社会的情報弱者解消に向けた持続的IT学習支援の実証的調査研究報告書
平成 23 年度文部科学省 ICT の活用による 活用による生涯学習支援事業 による生涯学習支援事業 国内における における実証的調査研究 実証的調査研究) (国内 における 実証的調査研究 ) 「社会的情報弱者解消 社会的情報弱者解消に けた持続的 学習支援の 実証的調査研究」 に向けた 持続的 IT 学習支援 の実証的調査研究 」 報告書 福井テレビジョン 福井テレビジョン放送株式会社 テレビジョン放送株式会社 はじめに 福井県 u-ふくい推進指針より引用 「1990 年以降始まり世界レベルで進行している情報通信技術(ICT)の、私たちの生活や社会への浸透 は着実に進展しており、もはや必要不可欠な社会基盤となってきている。携帯電話、高速通信網の 整備、インターネット、放送のデジタル化など ICT の著しい発展が仕事や生活のあり方など社会の あらゆる営みのあり方を変えてきているのが現状だ。個人、民間、国家のすべてのレベルで ICT が あるという前提のもとに、現状を見直すことが求められている。」 このように、福井県は ICT を活用し高度なサービスを得られるインフラ環境を整える努力は行っ ている一方で、高齢者施設・地域公民館や経済的・家庭の事情でサービスを享受出来ない子供たち がいる福祉施設、四肢・視覚に障害がある人等の施設には、デジタル情報を得られるためのインフ ラ環境が無く更にはデジタル情報を得るための教育すら行われていないのが実情です。 インターネットを含め ICT 革命は 1990 年代中期から加速度的に進展し、この進化は日本のみなら ず世界中の人々の時間的・物理的制約を解消し、コミュニケーションツールとして期待され続けて います。 北陸 3 県の中でも福井県内のインフラ整備はケーブルテレビ網が発達していることから、 ほぼ完了しており、ケーブルテレビ網を利用したブロードバンドサービスの世帯普及率は全国第 3 位に位置しています。 (参考:北陸 3 県の富山県においては、インフラは県内全域でケーブルテレビ 網整備を完了しており、ブロードバンドサービスは世帯普及率全国第 2 位。) このようにインフラ整備が進んでいても日本全国で「負の側面」についても指摘されるようにな ってきており、そのひとつが「デジタルデバイド(情報格差)」と言われる現象です。 パソコンを通じてデジタル化された情報の入手・発信の出来、不出来によって所得の違い・障害 をもつ人々に情報格差をもたらしており、その他にも情報機器に対するアレルギーを持つ高齢者、 健常者以上にさらなる障壁が存在する障害をもつ人々の「デジタルデバイド」の増大は、より深刻 な問題です。 このような時代背景において、福井テレビジョン放送株式会社は、そのような人々が利用する施 設に対し、行政情報・自社媒体・Web にて公募を行い、それらの施設へパソコン及び無線 LAN を設置 且つ講習会を実施することで、デジタル化された情報を入手・発信出来る人と出来ない人に生ずる 格差を是正し、情報リテラシー(情報活用能力)の学習機会の拡充を図ることを目指しました。 福井県のみならず、日本全国で同様の課題が生じていると予想されますが、同種の実証研究、取 組例は少ないものと考えられます。 デジタルデバイドの是正だけでなく、「生涯学習」「生きがい創出」が、これからの日本にはます ます求められることになることから、本事業の実証結果がこれらの進展、発展に役立ち、他県でも 同様の取り組みが実施されることを期待しています。 平成 24 年 3 月 福井テレビジョン放送株式会社 常務取締役 高坂 泉 目次 1 調査研究の目的と概要 1-1 調査研究実施の背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1-2 調査研究の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1-3 調査研究の体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 (1) 公募における広報制作物一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 (2) 募集結果 8 2 調査研究実施の準備概要 2-1 施設公募について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (3) 第 1 回調査研究委員会による選定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 (4) 採択施設に対する事前アンケート等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 2-2 機器のセットアップについて (1) 機器購入 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (2) 機器のセットアップ 14 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 (4) 結果の検証を行うアンケートの作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 (3) 施設への機器設置 3 調査研究における実施 3-1 公民館 (1) 青郷公民館 (福井県大飯郡高浜町) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 (2) 佐分利公民館 (福井県大飯郡おおい町) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 (3) 加斗公民館 (福井県小浜市) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 (4) 吉野公民館 (福井県越前市) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44 (5) 北日野公民館 (福井県越前市) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50 (6) 清水南公民館 (福井県福井市) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56 3-2 高齢者福祉施設 (1) 社会福祉法人 光明寺福祉会 一乗ハイツ (2) 介護老人保健施設 鷲巣苑 (福井県大野市) ・・・・・・・・ 鷲巣苑デイサービスセンター (福井県勝山市) ・ 64 70 (3) 社会福祉法人 永平寺町社会福祉協議会 松岡デイサービスセンター (福井県吉田郡永平寺町) ・・・ 76 3-3 障害者福祉施設 (聴力) (1) 社会生活団体 福井県聴力障害者福祉協会 3-4 障害者福祉施設 障害者福祉施設 スマイルネットワーク (2) 特定非営利活動法人 AOZORA 福井 障害者福祉施設 (福井県福井市) ・・・・・・・・ 91 さかい (福井県坂井市) ・・・ 99 (児童) (1) 特定非営利活動法人 3-6 84 (視覚) (1) 社会福祉法人 福井県視覚障害者福祉協会 3-5 (福井県福井市) ・・・・・・・・ (福井県坂井市) ・・・・・・・・・・・ 105 (知的・精神・身体) (1) 社会福祉法人 慶長会 障害者就労支援事業所 つづきの家 (福井県坂井市) (2) 財団法人 4 松原病院 地域活動支援センター ヨロッサ (福井県福井市) 113 ・・ 120 考察 4-1 事業目的と背景 (1) 目的と対象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 127 4-2 目的の検証であるアンケート結果の分析 (1) アンケートの全体集計結果 4-3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 128 目的別の検証 (1) 対象施設:公民館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 137 (2) 対象施設:高齢者福祉施設 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 138 (3) 対象施設:障害者福祉施設(聴力) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 139 (4) 対象施設:障害者福祉施設(視覚) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 140 (5) 対象施設:障害者福祉施設(児童) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 141 (6) 対象施設:障害者福祉施設(知的・精神・身体) ・・・・・・・・・・・・・・ 142 4-4 検証結果のまとめ (1) 受講者に対するアンケートによる検証結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 144 (1) 施設用アンケートの検証結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 145 (1) まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 146 4-5 次年度以降に向けて (1) 本事業の成果の普及 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 147 4-6 他地域への展開に向けて (1)民法テレビ局や地域媒体社と NPO 法人との連携によるモデル構築の可能性について 148 (2)学校におけるパソコン教室の活用の可能性について ・・・・・・・・・・・・・・ 148 1 調査研究の 調査研究の目的と 目的と概要 1-1 調査研究実施 調査研究実施の 実施の背景 インターネットを含め ICT 革命は 1990 年代中期から加速度的に進展をし、この進化は日本のみな らず世界中の人々に時間的・物理的制約を解消し、コミュニケーションツールとして期待され続け ている。 北陸 3 県の中でも福井県内のインフラはケーブルテレビ網が発達しているため、ほぼそれが完了 おり、ブロードバンドサービスもケーブルテレビ網を利用したブロードバンドの世帯普及率におい て全国第 3 位に位置している。 (参考:北陸 3 県の富山県においては、インフラは県内全域でケーブ ルテレビ網整備を完了しており、ブロードバンドサービスは世帯普及率全国第 2 位。) このようにインフラ整備が進んでいても日本全国で「負の側面」についても指摘されるようにな ってきている。そのひとつが「デジタルデバイド(情報格差)」と言われる現象である。パソコンを 通じてデジタル化された情報の入手・発信の出来、不出来によって生じる「情報格差」が、教育程 度や所得の違い・障害をもつ人々に社会階層格差をもたらしている。 今後就業を控える「こどもたち」は情報機器操作に習熟することが必須の現代において、スキル に習熟していないことは社会的不利に働くことが考えられる。その他にも情報機器に対するアレル ギーを持つ高齢者、健常者以上にさらなる障壁が存在する障害をもつ人々の「デジタルデバイド」 格差の増大はより深刻な問題である。 福井県内の小学校区単位で設置されている約 200 ヵ所の公民館は、地域住民が自分たちの手で自 分たちの地域をより住みやすく快適な場所に変えていくための学習を進める社会教育施設であるの が本来の姿であろう。地域における防災教育や環境問題などの学習拠点、子育てを中心とした家庭 教育の支援拠点、さらには地域コミュニティ形成の活動拠点としての機能などが求められているに も関わらず、貸与されているパソコンは未だに「ウィンドウズ 98」というところが多数存在してい る。 次に、福井県内に老人ホームは 166 施設(ケアハウス、デイケア、施設介護サービス、老人福祉 施設、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム含む)あるが、 情報機器に対するアレルギーを持つ高齢者がいる反面、生涯学習の一環としてパソコン操作を覚え たいというニーズも存在している。 最後に、いつでも・どこでも様々な情報をすぐに収集できる手段(情報機器)があるにもかかわ らず、障害を持つ人たちにとっては、健常者以上に情報機器操作が困難なため必要な情報が得られ ないでいる。また、情報機器の操作が可能であってもそれぞれの障害に対応する支援機器やソフト ウェアを準備しなければ、それらを扱えないのも現状である。 そこで児童福祉施設で育っている子どもたちに対し、情報機器(パソコン)操作・処理技術を習熟 する機会を与え、就労・進学率を上げるとともに、社会的に養護されている方々の自立支援は必須 と考える。 また福井県内にある公民館は、興味・関心など住民の学習ニーズを踏まえたものとするほか、地 域の防災教育や環境問題、子育てを中心とした家庭教育支援など、地域の特性や課題などを的確に 1 捉えた地域ニーズに対応していく必要があると考えられる。 1-2 調査研究の 調査研究の概要 100 台のノート型中古パソコン(リース償却済み・再セットアップ)について県内の「老人ホーム・ 児童養護施設・障害者施設・公民館」の中から 15 か所を公募・選定した上で、各施設に 6~7 台ず つ配布。またそれらの施設にネット環境を構築するため、1 施設当たり無線 LAN 親機 1 台、子機 6~ 7 台を設置する。 それらの施設で今年度内に 3 回程度地元 NPO 団体が「パソコン操作基礎操作教室」を実施するこ とで、上記対象者のデジタルデバイド解消を図るものとする。 地方ではこのような取り組みはなかなか実施出来ない。というのも、個人のパソコンを公募する と「機種」 「使用期間」 「摩耗度」 「スペック」がバラバラで、再使用出来るかどうかわからないもの が集まってくるため、数の見込み、再セットアップ等の作業・費用が重くのしかかるのが現実だか らである。 更に、行政等とタイアップして希望施設を公募し、地元 NPO 団体と協力して希望施設にネット 環境を整備、各施設に 3 回ずつ基礎講座を教えるという一連の流れを地元マスコミがコーディネー トを行うことで、可能となる。 またマスコミの特性を活かすことで、 「公募」 「決定」 「文部科学省の取り組み」等も県民に解り易 く広報を行うことができ、県民の「情報格差」に対する意識も変わって来ると思われ、且つ営利目 的の民間ではなく特定非営利活動を行う NPO 団体が講習を実施することで、その後の継続的な取り 組みも可能である。 また再利用するパソコンには一定以上のハードスペックが求められることや、パソコンに付属す るソフトウェアのライセンスを安全、確実に管理することを含め、事業全体の遂行に確実性を持た せるために、富士通株式会社およびリース会社に事業趣旨を踏まえた協力を得て、最低限のコスト での調達を実現した。 使用済みパソコンの提供を募る相手として、個人および一般企業が候補に挙げられるが、提供物 の状態にバラつきが生じ、再利用の基準に満たないものが出てくるケースも容易に想定される。 そのため、一定基準を満たしたパソコンが確実に大量に調達できること、そしてパソコンに残さ れているデータを確実に消去するなどのセキュリティを維持しながら、最低限のコストで再配布の 準備業務を行う方法を検討した結果、リース会社と連携することが合理的であると判断した。 単なる配布とは違い、各施設へ公募をかけることにより、予算的にデジタル機器が揃えられない など施設外の人間からは判り得ない、それぞれが抱える課題の把握が可能となる。それらを基に調 査研究委員会で必要と判断された施設へパソコンを配布し、指導員を派遣する方法は短期間でより 効果的にデジタルデバイドを是正するには最も妥当な策と考えた。 現在、高齢者の学習意欲は非常に高く、福井県でも社会福祉協議会等がパソコン教室を定期的に 実施している。但し、それらを受けるためには会場まで足を運ばなければならず、高齢者の多くは そこまで行くことが非常に難しいのが実情である。 2 今回、高齢者が多い老人ホームまた多く通うデイサービス施設に対してパソコンを配布し、講習 会を行うことで、 「生きがい創出」 「高齢者のデジタルデバイド解消」を図った。 また、障害を持っていても専用の支援機器を使用し、様々な知識の習得が可能となれば、自立と 社会参加にも繋がると考えられる。 なお、今回の調査研究においては数ある支援機器の中でも視覚障害者用のものを揃えた。 導入パソコンと準備したアプリケーション一覧 項目 型名 数量 再利用パソコン 富士通製 ノートパソコン:FMV-C8220 基本仕様:CPU:Pentium 740 (1.73GHz)/ Memory:512MB/HDD:40GB/CD-ROM /モニタ:14インチ/OS:WindowsXp Pro/ マウス 100 無線LAN USB子機 BUFFALO WLI-UC-G301N 100 無線LAN 親機 BUFFALO WZR-HP-G302H 15 ウイルス対策ソフト Microsoft Security Essentials 100 キングソフト Office2010 KINGSOFT Office 2010 70 Microsoft Office Microsoft Office 2003 Personal 30 ネットリーダー ネットリーダー 5 Voice Popper 5 VDMW300(スクリーンリーダー) 5 増設メモリ(1G) BUFFALO MV-D2/N667-S1G 5 OAタップ ELECOM T-S01-2330WH 15 (視覚障害者向けブ ラ ウザソフト) Voice Popper (視覚障害者向けメールソフト) VDMW300 (視覚障害者向け画面読み上げソフト) 3 1-3 調査研究の 調査研究の体制 パソコンは富士通製品リサイクル専門会社の「株式会社アイティリンク」 、公募告知は「福井テレ ビ」(テレビ CM・番組内での紹介) 、「行政広報」 、そして無線 LAN 設置・講師派遣は「NPO 法人ナレ ッジふくい」という枠組みで実施した。 実施主体としては、過去複数の国事業・県事業・市町事業を実施し且つ納品した実績を持つ福井 テレビが全体をコーディネートし、事業の進捗状況を管理することとした。 また当社はテレビ局ということで周知広報活動・ニュース報道・Web 展開により、これが実施可能 であるため、県民に対し文部科学省の取り組みを広く周知活動を図ることが可能である。 各施設にてパソコンの設置・指導を行なう「NPO 法人ナレッジふくい」は、情報機器の活用を望む あらゆる人への情報のバリアフリー化推進を支援している法人であり、高齢者や障害者、またパソ コン初心者への教室や講習会等を開催している。また地方自治体との協働事業や子供の情報機器活 用教育を支援する講習会、公益市民活動団体等への支援も行っている。 ナレッジふくいは 2002 年に NPO 法人格が認証されており、障害者をはじめ社会的弱者と言われる 方々への「社会参加」「精神的自立」「経済的自立」を促し、また他の NPO 諸団体などと連携し、豊 かな地域社会の実現を目指している団体である。 「情報セキュリティとマナー講座」「こどもの情報機器活用教育を支援する講習会開催」「高齢者 や障害者へのパソコン教室、サポート」など実際、施設等で教室支援等を行っているナレッジふく いからの提案を福井テレビが集約し、本事業に必要な機器調達や広報に生かすことができる。 4 2 調査研究実施の 調査研究実施の準備概要 2-1 施設公募について 施設公募について (1) 公募における広報制作物一覧 福井県内の児童福祉施設・高齢者福祉施設・障害者福祉施設、そして公民館などの社会教育施設 を対象に、ノートパソコンを活用した学習を継続的に推進していきたいと考えている施設を公募し た。応募施設の中から 15 施設を選定し、ノートパソコンを 1 施設平均 6~7 台を設置した。さらに インターネットの環境を構築するため、無線 LAN の環境を設定した上で、3 回にわたって「パソコン 機器講習会」を実施した。 施設公募にあたっては、マスコミ媒体の特性を活かした広報活動により、デジタルデバイドの課 題をもつ施設や県民に対して広く本事業が周知される。テレビでの告知はもとより、ホームページ での告知(ダウンロードして申し込み) 、福井県からの各マスコミ機関へのプレスリリース、さらに 直接施設へ事業案内を郵送も行った。 また、応募の段階で「応募動機」 「機器導入の必要性」を記載させることで、施設外の人間からは 分かり得ない課題を把握することが可能となり、今後の取り組むべき事業内容を絞り込むことも出 来ると考える。 応募期間は、平成 23 年 9 月 30 日~同年 10 月 31 日までとした。 ■テレビ告知 【秒 数】:10 秒 【放送期間】:平成 23 年 9 月 30 日~同年 10 月 31 日 【静止画 1 枚目】 【静止画 2 枚目】 【アナウンスコメント】 : 「ノートパソコンを活用した学習機会を設けたいとお考えの福祉施設や公民館を募集いたします。 お申し込みは、福井テレビホームページから。」 5 ■公募チラシ 福井県内の対象施設の 465 施設に郵送した。郵送先は、別添 1 募集要項郵送施設一覧に示した。 応募の際は、裏面の申込用紙に記入後、郵送した 465 施設に関しては、同封した返信用封筒にて 返送、その他に関しては、FAX または郵送にて応募を受け付けた。 【表】 【裏】 6 ■福井テレビのホームページでの告知 応募用紙をダウンロード後、申し込みを受け付けた。応募用紙は公募チラシ裏面と同様である。 7 (2) 募集結果 9 月 30 日から 10 月 31 日までの 1 か月の募集期間中、30 の施設から応募があった。内訳は、下記 資料 【応募施設一覧】の通りである。やはり公民館の応募が最も多く、次いで障害者福祉施設、高 齢者福祉施設となった。地区別に見ていくと、福井市に所在のある施設が多く、次いで坂井市とな っており、人口の多い市町村からの応募割合が高い。 【応募施設一覧】 施設名 1 カフェあんのん 2 軽費老人ホーム 九頭竜ハイツ 3 (有)トゥモローズ リハビリテーショングループ デイサービス リハビリセンター トレフル 4 (有)トゥモローズ リハビリテーショングループ デイサービス リハビリセンター 木の花(このはな) 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 介護老人保健施設 鷲巣苑 鷲巣苑デイサービスセンター 越前市吉野公民館 鷹巣公民館 青郷公民館 加斗公民館 すかっとランド九頭竜 (福)光明寺福祉会 一乗ハイツ 佐分利公民館 明新公民館 湊公民館 社会福祉法人 かすみが丘学園 かすみが丘更生寮 社会福祉法人 慶長会 障害者就労支援事業所 「つづきの家」 森田公民館 18 福井県聴力障害者福祉協会 19 松本公民館 坂井市障害者プラン住民会議 坂井市障がい者雇用ネットワークセンター 21 松岡デイサービスセンター 社会福祉法人 悠々福祉会 22 障害福祉サービス事業所あすなろ 地域活動支援センターさかい 23 NPO法人 AOZORA福井 24 清水南公民館 25 福井県視覚障害者福祉協会 財団法人 松原病院 26 地域活動支援センター ヨロッサ 27 北日野公民館 28 社会福祉法人 げんきの家 29 地域活動支援センター ふれんず 30 特定非営利活動法人 スマイルネットワーク さかい 20 施設種別 老人ホーム併設カフェ 高齢者福祉施設 高齢者福祉施設 障害者福祉施設 リハビリ施設 高齢者福祉施設 障害者福祉施設 リハビリ施設 〒 918-8205 910-0801 住所 福井市北四ツ居2-7-17 福井市寺前町2-2-2 918-8055 福井市若杉1-2805 919-0521 坂井市坂井町下新庄18-15-1 高齢者福祉施設 911-0056 勝山市北郷町坂東島8-2 公民館 公民館 公民館 公民館 高齢者福祉施設 高齢者福祉施設 公民館 公民館 公民館 障害者福祉施設 915-0806 910-3381 919-2384 917-0045 910-0041 912-0091 919-2123 910-0062 910-0028 910-0211 越前市本保町19-6 福井市蓑町16-2-1 大飯郡高浜町青8-4-1 小浜市加斗30-35 福井市天菅生町3字10 大野市牛ヶ原154-1-1 おおい町鹿野42-27 福井市灯明寺町35-1-1 福井市学園1-4-8 坂井市丸岡町女形谷59-17 障害者福祉施設 910-0375 坂井市丸岡町南横地10-44 公民館 910-0145 障害者福祉施設 910-0026 公民館 910-0017 障害者福祉施設 913-0042 高齢者福祉施設 910-1127 福井市下森田藤巻町2 福井市光陽2-3-22 福井県社会福祉センター2F 福井市文京1-29-1 坂井市三国町中央1-6-3 三国社会福祉センター内 吉田郡永平寺町松岡吉野堺15-47 障害者福祉施設 919-0631 あわら市高塚41字向山13 障害者福祉施設 公民館 障害者福祉施設 919-0444 910-3622 910-0026 坂井市春江町中筋三ツ屋810 福井市風巻町21-15-1 福井市光陽2-17-8 障害者福祉施設 910-0004 福井市宝永3-31-5 公民館 障害者福祉施設 障害者福祉施設 障害者福祉施設 915-0052 910-0804 910-0041 919-0541 越前市矢放町21-11 福井市高木中央2-602 福井市天菅生町4-11-1 坂井市坂井町東24-22 公民館:11 施設 (福井:6、丹南:2、奥越・永平寺:0、坂井・あわら:0、嶺南:3) 高齢者福祉施設:8 施設 (福井:4、丹南:0、奥越・永平寺:3、坂井・あわら:1、嶺南:0) 児童養護施設(障害含む):2 施設 (福井:0、丹南:0、奥越・永平寺:0、坂井・あわら:2、嶺南:0) 障害者福祉施設: 9 施設 (福井:5、丹南:0、奥越・永平寺:0、坂井・あわら:4、嶺南:0) 8 地区分けは以下のように設定した。 「福井」-福井市 「丹南」-鯖江市・越前市・越前町・池田町、南越前町 「奥越・永平寺」-大野市・勝山市・永平寺町 「坂井・あわら」-坂井市・あわら市 「嶺南」-敦賀市・小浜市・美浜町・高浜町・おおい町 応募動機として、全施設共通して言えることは、「予算がなく機器が不足している」「指導してく れる人がいない」が挙げられているが、それぞれ施設ごとの特徴的な応募理由が見られた。 例えば、高齢者福祉施設は「認知症予防の観点からパソコンが役に立つのではないか」 「孤独にな りがちなので世界を広げてほしい」など、リハビリや生きがい創出としてパソコンの活用を望む声 があった。 また、障害者福祉施設や児童養護施設からは、一般企業への就労に向けた取り組みとして活用し たいという声や、将来に役立つスキルの獲得を目指したいなど、外部からは分かり得ない現状が挙 げられていた。 (3) 第 1 回調査研究委員会による選定 選定方法は、応募施設を「公民館」「高齢者福祉施設」「児童養護施設(障害含む)」「視覚障害者 施設」 「聴覚障害者施設」 「身体・知的・精神障害者施設」6 つのジャンルに分類し、さらに選定基準 4 点を設けた。 【基準 1】福井県を「福井」「丹南」「奥越・永平寺」「坂井・あわら」「嶺南」の 5 ブロックに分け、 出来るだけ人口比率に応じた施設数を選定し、また、少なくとも各ブロックに 2 施設を 選定する。 【基準 2】各ジャンルの応募数の比率に応じて選定する。 【基準 3】各ジャンル、5 ブロックで少なくとも 1 施設を選定する。 【基準 4】ブロックに複数のジャンルの応募があった場合は、施設利用者数・エリア人口を優先的に 選定材料とするが、応募動機から選定に値すると考えられる場合は、調査研究委員会に て協議する。 以上の基準をクリアした 15 施設を福井県内の有識者により構成された調査研究委員会(構成員は 「別添 2 調査研究委員名簿」参照)にて決定した。選定施設は次の通りである。選定基準(理由) は、「別添 3 選定基準と採択施設の関係」に示した。 9 【選定施設一覧】 No 1 5 2 施設名 社会福祉法人 大日園 介護老人保健施設 鷲巣苑 鷲巣苑デイサービスセンター 施設種別 〒 住所 高齢者福祉施設 911-0056 勝山市北郷町坂東島8-2 6 吉野公民館 公民館 915-0806 越前市本保町19-6 3 8 青郷公民館 公民館 919-2384 大飯郡高浜町青8-4-1 4 9 加斗公民館 公民館 917-0045 小浜市加斗30-35 5 11 社会福祉法人 光明寺福祉会 一乗ハイツ 高齢者福祉施設 912-0091 大野市牛ヶ原154-1-1 6 12 佐分利公民館 公民館 919-2123 おおい町鹿野42-27 社会福祉法人 慶長会 障害者就労支援事業所 「つづきの家」 障害者福祉施設 910-0375 坂井市丸岡町南横地10-44 8 18 社会生活 団体 福井県聴力障害者福祉協会 障害者福祉施設 910-0026 福井市光陽2-3-22 福井県社会福祉センター2F 高齢者福祉施設 910-1127 吉田郡永平寺町松岡吉野堺15-47 10 23 特定非営利活動法人 AOZORA福井 障害者福祉施設 919-0444 坂井市春江町中筋三ツ屋810 11 24 清水南公民館 公民館 910-3622 福井市風巻町21-15-1 12 25 社会福祉法人 福井県視覚障害者福祉協会 障害者福祉施設 910-0026 福井市光陽2-17-8 障害者福祉施設 910-0004 福井市宝永3-31-5 14 27 北日野公民館 公民館 915-0052 越前市矢放町21-11 15 30 特定非営利活動法人 スマイルネットワーク さかい 障害者福祉施設 919-0541 坂井市坂井町東24-22 7 16 9 21 13 26 社会福祉法人 永平寺町社会福祉協議会 松岡デイサービスセンター 財団法人 松原病院 地域活動支援センター ヨロッサ 10 (4) 採択施設に対する事前アンケート等 調査研究委員会にて決定された 15 施設に対して、講習会開催前に無線 LAN などの機器設置が可能 かどうかの環境確認を行い(参照「機器設置前の事前チェックシート」)、それが確認された施設へ は、講習会の日程や内容などの聞き取り(参照「講習会事前 【機器設置前の事前チェックシート】 11 聞き取りアンケート」 )を行った。 12 【講習会事前 聞き取りアンケート】 13 2-2 機器のセットアップについて 機器のセットアップについて 施設に配備する ICT 機器の準備、設置作業を行った パソコン本体の調達は、一定基準のハードウェアスペックを満たした機器を同ロットで多数保有 する株式会社アイティリンクの協力を得た。ネットワーク機器については、セキュリティ面を考慮 した製品を採用している。 (1) 機器購入 本事業において準備した具体的な設備機器は以下の通りである。 項目 型名 数量 再利用パソコン 富士通製 ノートパソコン:FMV-C8220 基本仕様:CPU:Pentium 740 (1.73GHz)/ Memory:512MB/HDD:40GB/CD-ROM /モニタ:14インチ/OS:WindowsXp Pro/ マウス 100 無線LAN USB子機 BUFFALO WLI-UC-G301N 100 無線LAN 親機 BUFFALO WZR-HP-G302H 15 ウイルス対策ソフト Microsoft Security Essentials 100 キングソフト Office2010 KINGSOFT Office 2010 70 Microsoft Office Microsoft Office 2003 Personal 30 ネットリーダー ネットリーダー 5 Voice Popper 5 VDMW300(スクリーンリーダー) 5 増設メモリ(1G) BUFFALO MV-D2/N667-S1G 5 OAタップ ELECOM T-S01-2330WH 15 (視覚障害者向けブ ラ ウザソフト) Voice Popper (視覚障害者向けメールソフト) VDMW300 (視覚障害者向け画面読み上げソフト) 14 (2) 機器のセットアップ 機器のセットアップ セットアップ会場として福井テレビ大ホール・小ホールを活用し、施設へ配布するパソコン・無 線 LAN ルータの基本設定を行った。 ≪主な作業内容≫ 作業内容≫ ①パソコンをはじめとするハード機材の搬入・開封整理 ②各種機材の管理台帳の作成 ③パソコン・無線 LAN ルータのセットアップ方法の策定 ④パソコンセットアップ用の各種ソフトウェア配布用サーバの構築 ⑤パソコンの初期設定および必要ソフトウェアのインストール ⑥無線 LAN ルータの設定・子機との接続設定 ※パソコンに導入した主なソフトウェア (順不同、パソコンの用途によってインストール対象のソフトウェアが異なる) ・Microsoft Office 2003 Personal ・KingSoft Office 2010 ・Internet Explorer 8 ・Adobe Reader ・Microsoft Security Essentials(セキュリティソフト) ・VDMW300(視覚障害者向け画面読み上げソフト) ・Voice Popper(視覚障害者向けメールソフト) ・ネットリーダー(視覚障害者向けメールソフト) ・無線 LAN 子機専用アプリ ≪コンピュータの基本 コンピュータの基本構成 基本構成≫ 構成≫ ■ ハードウェア( ハードウェア(ノート型 ノート型 PC) PC) ■ インストール対象 インストール対象の 対象のソフトウェア 液晶:15.4 インチ OS:Window XP Professional SP3 CPU:Intel Pentium M 1.73GHz オフィス:Microsoft Office 2003 Personal KingSoft Office 2010 Memory:512MB HDD:40GB ブラウザ:Microsoft Internet Explorer 8 ドライブ:CD-ROM セキュリティソフト:Microsoft Security Essential その他:無線 LAN 子機(USB) その他:視覚障害者向けソフト、文書閲覧ソフト他 15 ■セットアップの様子 セットアップの様子 16 (3) 施設への 施設への機器設置 への機器設置 施設に設置する前に、ヒアリングシートによるネットワークの状況を調査。施設ごとにネットワ ーク環境が異なるため、無線 LAN ルータに関しては各施設の状況に応じて、現地での設置作業時に 個別の設定を行った。 ■施設への 施設への機器割 への機器割り 機器割り振り 17 ■無線 LAN ルータ設定 ルータ設定シート 設定シート 18 ■施設での 施設での設置作業 での設置作業の 設置作業の様子( 様子(抜粋) 抜粋) 19 (4) 結果の 結果の検証を 検証を行うアンケートの アンケートの作成 本事業の結果を計るにあたって、受講者用と施設用の 2 種類のアンケートを作成した。 ■受講者用アンケート 受講者用アンケート( アンケート(表) 平成 パソコン講習会 パソコン講習会 年 月 日 受講者アンケート 受講者アンケート 施設名: 施設名: 受講者の 受講者の皆様、 皆様、大変おつかれさまでした 大変おつかれさまでした。 おつかれさまでした。今後の 今後の講習会開催の 講習会開催の参考資料とさせていただきます 参考資料とさせていただきます ので、 手数ですがアンケートにご ですがアンケートにご協力 協力ください ください。 ので 、お手数 ですがアンケートにご 協力 ください 。 【Q1】 Q1】あなたの年齢 あなたの年齢を 年齢を教えてください。 えてください。 ① 30 歳未満 ② 30 歳代 ③ 40 歳代 ⑥ 70 歳代 ⑦ 80 歳以上 ④ 50 歳代 ⑤ 60 歳代 【Q2】 Q2】あなたの性別 あなたの性別を 性別を教えてください。 えてください。 ① 男性 ② 女性 【Q3】 Q3】職業を 職業を教えてください。 えてください。 ① 会社員 ② 自営業 ③ 学生 ④ その他 その他( ) 【Q4】 Q4】今までパソコンを利用 までパソコンを利用していましたか 利用していましたか? していましたか? ① はい ② いいえ 「②いいえ」 いいえ」と回答された 回答された方 された方へ質問です 質問です。 です。どうして利用 どうして利用していなかったのですか 利用していなかったのですか? していなかったのですか ? 【Q5】 Q5】なぜこの講習会 なぜこの講習会に 講習会に参加しよう 参加しようと しようと思いましたか? いましたか? ■講習会についての 講習会についての質問 についての質問です 質問です。 です。 【Q6】 Q6】講習会の 講習会の内容はいかがでしたか 内容はいかがでしたか? はいかがでしたか? ①大変良かった 大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良 あまり良くなかった ⑤良くなかった 【Q7】 Q7】講習会の 講習会の内容は 内容は理解できましたか 理解 できましたか? できましたか? ①よく理解 よく理解できた 理解できた ②理解できた 理解できた ③あまり理解 あまり理解できなかった 理解できなかった ④まったく理解 まったく理解できなかった 理解できなかった 【Q 8】今後、 今後、パソコン講習会 パソコン講習会で 講習会で習いたい内容 いたい内容は 内容は何ですか?( ですか?(複数回答可 ?(複数回答可) 複数回答可 ) ①ハガキ・カード ②チラシ ⑥表計算ソフト 表計算ソフト ⑦その他 その他( ③写真 ④インターネット ⑤メール ) 裏 面 へ 20 ■受講者用アンケート 受講者用アンケート( アンケート(裏) ■パソコンを使用 パソコンを使用する 使用する上 する上での質問 での質問です 質問です。 です。 【Q 9】パソコンやインターネットを使用 パソコンやインターネットを使用する 使用する上 する上で、どのような点 どのような点が不安ですか 不安 ですか? ですか? 【Q 10】 10】これからもパソコンを活用 これからもパソコンを活用したい 活用したい( したい(利用したい 利用したい) したい)と思いますか? いますか ? ① 思う ② 思わない 「思わない」 わない」と回答された 回答された方 質問です。 どうして利用したくないと われますか? された方へ質問です です。どうして利用 利用したくないと思 したくないと思われますか? 今後、 意見ご感想等がありましたら 感想等がありましたら、 がありましたら、ご自由に 自由に記入してくださ 記入してくださ 今後、パソコン講習会 パソコン講習会に 講習会に 期待することや 期待することや ご意見ご い。 アンケートへのご協力 アンケートへのご協力、 協力、ありがとうございました。 ありがとうございました。 21 ■施設用アンケート 施設用アンケート( アンケート(1) 平成 年 月 日 ICTの ICTの活用による 活用による生涯学習事業 による生涯学習事業 施設用アンケート 施設用アンケート 施設名: 施設名 : 今後の 今後のパソコン機器 パソコン機器の 機器の有効活用や 有効活用や講習会開催の 講習会開催の参考資料とさせていただきますので 参考資料とさせていただきますので、 とさせていただきますので、お手数ですがアンケー 手数ですがアンケー トにご協力 トにご協力ください 協力ください。 ください。 ■講習会について 講習会について 【Q1】 Q1】 今回の 今回の講習会は 講習会は、(A)施設 (A)施設にとって 施設にとって、 にとって、(B)利用者 (B)利用者にとってどのような 利用者にとってどのような効果 にとってどのような効果が 効果があったとお考 あったとお考えですか? えですか? 以下より選択 複数回答可) (A) : 施設側にとっての 施設側にとっての効果 より選択 複数回答可) にとっての効果 (以下より ① 今後同様 今後同様の 同様の取り組みを行 みを行うきっかけに きっかけになった ② 同様の 同様の取り組みをどのように実 みをどのように実施していけばよいかの方法 していけばよいかの方法や 方法や仕組みがわかった 仕組みがわかった ③ 職員のパソコン 職員のパソコン操作 のパソコン操作のスキル 操作のスキル向上 のスキル向上につながった 向上につながった ④ 施設利用者同士の 施設利用者同士の交流が 交流が増えた ⑤ 施設利用者数が 施設利用者数が増えた ⑥ その他 その他 ⑦ 特になし (B) : 利用者にとっての 以下より選択 より選択 複数回答可) 複数回答可) 利用者にとっての効 にとっての効果 (以下より ① パソコン機器 パソコン機器を 機器を使用するきっかけになった 使用するきっかけになった ② パソコン操作 パソコン操作のスキル 操作のスキル向上 のスキル向上につながった 向上につながった ③ 他の参加者と 参加者との交流につながった 交流につながった ④ その他 ⑤ 特になし 【Q2】講習会前と 講習会前と講習会後では 講習会後では、 では、利用者が 利用者がパソコン機器 パソコン機器を 機器を使用する 使用する意識 する意識に 意識に変化はありましたか 変化はありましたか? はありましたか? (以下より 以下より選択 より選択 複数回答可) 複数回答可) ① パソコン機器 パソコン機器を 機器を使用することへの 使用することへの抵抗 することへの抵抗感 抵抗感が少なくなった ② 以前よりも 以前よりも積極的 よりも積極的にパソコン 積極的にパソコン機器 にパソコン機器を 機器を使用するようになった 使用するようになった ③ 講習会などの 講習会などの開催希望 などの開催希望が 開催希望が増えた ④ その他 その他 ⑤ 特に変化はない 変化はない ■これまでの取 これまでの取り組みについて 【Q3】今までデジタルデバイト( までデジタルデバイト(情報格差) 情報格差)の解消へ 解消へ向けての取 けての取り組みをされた事 をされた事はありますか? はありますか? ① はい ② いいえ 「はい」 はい」と回答された 回答された方 された方へ質問です 質問です。 です。どのような取 どのような取り組みをされたかを教 みをされたかを教えてください。 えてください。 裏面へ 22 ■施設用アンケート 施設用アンケート( アンケート(2) 「いいえ」 いいえ」と回答された 回答された方 された方へ質問です 質問です。 です。取り組めなかった理由 めなかった理由を 理由を教えてください。 えてください。 (以下より 以下より選択 より選択 複数回答可) 複数回答可) ① パソコン機器 パソコン機器がな 機器がなかった がなかった ② 実施方 実施方法が分からなかった ④ 講習会の 講習会の講師がいな 講師がいなかった がいなかった ③ 費用がなかった 費用がなかった ⑤ 関心がなかった 関心がなかった ⑥ その他 その他 ■今後の 今後の展開について 展開について 【Q4】今後は 今後はどのようなパソコン機器 どのようなパソコン機器の 機器の活用方法をお 活用方法をお考 をお考えですか? えですか? (以下よ 以下より選択 複数回答可) 複数回答可) (A) 施設利用者( 施設利用者(地区民) 地区民)対象の 対象の講習会や 講習会や教室 (以下より 以下より選択 より選択 複数回答可) 複数回答可) ① 文書作成 ② 表計算 ③ インターネット ④ その他 その他 その指導 その指導は 指導は誰が行いますか? いますか? ① 職員 ② 外部からの 外部からの講師 からの講師 ③ 施設利用者( 施設利用者(地区民) 地区民)の中から募 から募る (B)職員対象の 以下より選択 より選択 複数回答可) 複数回答可) 職員対象の学習会 (以下より ① 文書作成 ② 表計算 ③ インターネット ④ その他 その他 その指導 その指導は 指導は誰が行いますか? いますか? ① 職員 ② 外部からの 外部からの講師 からの講師 ③ 施設利用者( 施設利用者(地区民) 地区民)の中から募 から募る (C)その他 その他(上記の 上記の2つ以外) 以外) 【Q5】設問【 設問【Q4】 Q4】で回答されたような 回答されたような活用 されたような活用をしていくためには 活用をしていくためには、 をしていくためには、どこからのどのよ どこからのどのような どのような支援 うな支援が 支援が必要とお 必要とお考 とお考 えですか? えですか? (以下より 以下より選択 より選択 複数回答可) 複数回答可) (A)行政機関 からの ① 環境整備 ② 予算措置 ③ 講師派遣 ④ 職員の 職員の養成支援 養成支援 ⑤ 教材の 教材の提供 ⑥ 施設に 施設に合わせた機器 わせた機器の 機器の提供 (B)地域の 地域の研究機関( 研究機関(大学な 大学など)からの ① 講師派遣 ② 職員の ③ 教材の 職員の養成支援 養成支援 教材の提供 ④ 施設に 施設に合わせた機器 わせた機器の 機器の提供 (C)地域団体(NP 地域団体(NPO (NPO など) など)からの ① 講師派遣 ② 職員の 職員の養成支援 養成支援 ③ 教材の 教材の提供 ④ 施設に 施設に合わせた機器 わせた機器の 機器の提供 (D)民間企業 民間企業 からの ① 講師派遣 ② 職員の 職員の養成支援 ③ 教材の 教材の提供 ④ 施設に 施設に合わせた機器 わせた機器の 機器の提供 (E)その他 その他 【Q6 【Q6】施設利用者がパソコン 施設利用者がパソコン機器 がパソコン機器を 機器を利用するにあたり 利用するにあたり、 するにあたり、どのようなことが懸念 どのようなことが懸念されますか 懸念されますか? されますか? (以下より 以下より選択 より選択 複数回答可) 複数回答可) ① 施設側のサポート 施設側のサポート人材 のサポート人材の 人材の不足 ② 利用者のパソコン 利用者のパソコン操作 のパソコン操作のスキル 操作のスキル不足 のスキル不足 ③ ネットの安全性 ネットの安全性・ 安全性・危険性の 危険性の理解度 ④ その他 その他 ■施設用アンケート 施設用アンケート( アンケート(3) ■ ご意見などあれば 意見などあれば、 などあれば 、自由に 自由に 記入してください 記入 してください。 してください 。 アンケートへのご協力 アンケートへのご協力、 協力、 ありがとうございました。 ありがとうございました。 23 3 調査研究における 調査研究における実施 における実施 3-1 公民館 (1) 青郷公民館 1)所在: 福井県大飯郡高浜町 2)施設利用者数・エリア人口: 人口:2,771 人(男 1,354 人 女 1,417 人) 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 当公民館ではパソコン講習を行っていますが、公民館職員が講師を務めるため十分な指導が行 えていません。また職場でも操作等について十分な知識がなく困っておる方もいらっしゃいま す。普段でもトラブル等で相談に来られる住民の方もいらっしゃるので、以前より整った環境 で知識や指導にたけた専門家の指導のもとで学習して頂きたと考えています。 4)事前聞き取り講習会希望内容 ワード、エクセルの基本と便利な機能 /インターネットの安全な使い方 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 1111回目 師: 1 名 2012 年 2 月 19 日(日) 講 アシスタント: 1 名 13:30-15:30 ボランティアアシスタント:1 名 受講者数 7名 内 容 ①PC の周辺機器 ②PC 基本操作 ③文字入力 ④更新プログラムについて 開催日時 2222回目 2012 年 2 月 25 日(日) 講 13:30-15:30 講師数 師:1 名 内 容 ちらし作りを通して Writer の実習 24 受講者数 4名 開催日時 講師数 2012 年 3 月 3 日(土) 講 13:30-15:30 アシスタント:1 名 師:1 名 受講者数 7名 3333回目 内 容 ①インターネット ホーム、戻る、進む、検索、お気に入り、履歴の削除、クッキー、 拡大レベルの変更、新しいタブ、検索サイト、you tube ②スプレッドシートについて セルの作り、罫線の引き方、消し方、印刷プレビューと標準画面との違い、関数 を入れる合図とは? 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・PC 経験レベルは様々で、かつて講習会に参加したことがあるという年配の方から、実際に少し 入力をされている方や初心者までと幅がある。 ②指導についての所感 ・基本構造や周辺機器などの基礎から始め、 「更新プログラムとは何か?」やその必要性などイン ターネットと PC との関係を伝え、更新プログラムとセキュリティを説明。 ・チラシ作りでは、IE8 のユーザーインターフェイスについて操作しながら基本を紹介。リンクが 張られているところがどこであるか、また画面を押すとページが変わるということに対して複 雑さを感じているようである。 ・ホームページに戻る方法やホームを設定する方法、入力モードの変更方法などの基本を学習。 ③課題・留意点 ・今後は 1 つのアプリケーションソフトを複数回に分け、速度を落として、基本を学んでいくこ とが望ましいと考える。 ・アンケート結果からも分かる通り、受講者年齢が 50 歳代以上であるため、基礎学習の中に専 門用語解説も必要。 ④その他コメント ・有料でも構わないので継続を希望される方もおり、学習したいと考える意欲的な方が多い。 (高齢(80 歳代の方)でも自前の補聴器を使って講座に参加) 25 7)施設用アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・同様の取り組みをどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった ・他の参加者との交流につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになった 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? 【取り組めなかった理由】 いいえ → ・パソコン機器がなかった ・講習会の講師がいなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 ・文書作成 【その指導は誰が行いますか?】 → ・表計算 ・外部からの講師 ・施設利用者(地区民)の中から募る ・インターネット ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・インターネット → 【その指導は誰が行いますか?】 ・職員 26 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どこからの】 【どのような支援】 行政機関 → 地域の研究機関(大学など) → 地域団体(NPO など) → 民間企業 → ・環境整備・予算措置・講師派遣 ・施設に合わせた機器の提供 ・教材の提供 ・施設に合わせた機器の提供 ・講師派遣・教材の提供 ・講師派遣・ 職員の養成支援・教材の提供 ・施設に合わせた機器の提供 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・施設側のサポート人材の不足 ・ネットの安全性、危険性の理解度 ≪意見・感想など≫ 年間パソコンを借りることが出来、定期的に講師の方をむかえ、講座をすることが出来よう になればより活用しやすくなる。 27 8)受講者施設アンケートの結果 青郷公民館アンケート集計総数 18 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 0 0 0 3 5 8 2 18 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 7 11 0 18 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 0 2 0 16 0 18 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 8 主婦 2 看護師 2 28 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 なんとなく面倒くさいから 必要ではなかった 忙しかったから 11 7 0 18 3 3 1 【Q5】なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンを使ってみたかったから 4 スキルアップのため 3 仕事上、その他の理由で必要になったから 2 パソコンをもう少し出来るようになりたいから 1 パソコンを基礎から勉強したいから 1 パソコンについて分からないところがあるから(知りたいことがあるから) 1 インターネットの使い方を教えてほしい 1 パソコンをもっと活用していきたいから 1 頭の体操になるかと思って 1 (回答なし) 2 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 4 8 3 1 0 2 0 18 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 2 11 3 0 2 18 29 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 10 3 9 7 8 7 0 0 【Q9】パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) パソコンのすべてが不安 4 セキュリティ・個人情報の漏えい 2 ウイルス 1 間違って操作してデータが消えてしまうのではないかということ 1 まだパソコンが分かっていないので不安な点が分からない 1 パソコンのことを理解できるかどうか 1 有料なのものか無料なものなのか分からないところ 1 (回答なし) 7 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 17 0 1 18 ≪意見・感想≫ ・参加するたびに新しいことを学べて楽しい。 ・今後も講習会を継続してほしい。受講者が少ないということであれば、高浜町とおおい町との 複合町村で行えばいいのではないだろうか。 ・個別に分からないところを教えてもらったのでよかった。 ・年配の人が多かったので、年代別で生徒さんを集めた方がいいかと思いました。 30 ・パソコンはカタカナ文字ばかりで最初からよく分かりませんでした。それらを一覧にして配布 してもらえたら良かったのではないかと思いました。 ・丁寧な指導でしたが、専門用語が多いので理解しづらいことがある。 ・初心者向けの講習会をしてほしい。 ・丁寧に説明していただき、ありがとうございました。 ・今後も講習会を開催してほしい。 ・有料でもいいので、もう少しゆっくり指導してほしい。 31 (2) 佐分利公民館 1)所在: 福井県大飯郡おおい町 2)施設利用者数・エリア人口: 世帯数:550 世帯 3)応募動機・機器導入の必要性など 人口:1,620 人(男 790 人 女 830 人) ※応募用紙からの抜粋 パソコンを利用したインターネット講習会を実施し、ネット利用の普及を図りたい。 4)事前聞き取り講習会希望内容 初歩的なインターネット操作方法等 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 師: 1 名 2012 年 2 月 16 日(木) 講 アシスタント:1 名 13:30-15-30 受講者数 9名 1111回目 内 容 ①マイクロソフトのインターネット安全教室のクイズ ②インターネット接続事業者と接続される仕組み(家の外と中) ③インターネット利用の安全・安心の自己防衛(アップデート) ④ID やパスワードのこと ⑤InPrivate ブラウズの利用 ⑥おおい町のサイト「らじるらじる」の体験 開催日時 講師数 2222回目 師:1 名 2012 年 2 月 23 日(木) 講 13:30-15-30 アシスタント:2 名 受講者数 7名 内 容 ①キングソフト ライターの初期設定 ②ショッピングサイトの注意と閲覧、利用の例 ③スカイプの体験(会場内でのビデオ通話) ④Google サイトでの一般電話への通話体験 開催日時 講師数 2012 年 3 月 1 日(木) 講 師:1 名 13:30-15-30 アシスタント:2 名 受講者数 5名 3333回目 内 容 ①解凍ソフトのインストール ②フリーの毛筆フォント、ふい字フォントのダウンロード、解凍、インストール ③フォトストーリー3 のインストールと操作体験 ④Jtrim の使用例の説明 32 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・1 名を除いて、ワードやエクセルなどの講座に参加経験の有る方々。 ②指導について ・ほとんどがパソコン経験者のため、インターネット利用に特化した内容が求められた。そのた め、インターネット利用時のセキュリティの配慮、公共施設の PC を使用する際の注意、ショッ ピングサイト利用の仕方、フリーウエア利用の仕方を指導。 ③課題・留意点 ・受講者のパソコン歴やレベルから考えて、今回の講座はインターネットに焦点を当てたもので あったが、中には多少レベルが高い内容だと感じる受講者もあったのではないかと推察される。 もう少し施設との聞き取り時間があれば改善されたのではないかと考える。 ・青郷公民館同様、基礎学習の中に専門用語解説が必要。 ・地域的な特性から、それぞれの自宅でインターネット接続をどのように確立するかが課題のよ うに見えた。 ・インターネット接続の普及程度を考慮しながら、ブログなどを学習した。今後地域で情報共有 できると、実用的で役立つのではないかと考える。 ④その他コメント ・自宅のパソコンをインターネットに接続していない人もいるため、解凍ソフトやフォトストー リー、Jtrim は、帰宅後も活用できるよう CD にて配布。 33 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ■利用者にとっての効果 ・パソコン操作のスキル向上につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・講習会などの開催希望が増えた 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? はい → ・公民館主催のパソコン教室開催(機器は公民館が用意) 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 ・文書作成 → ・表計算 ・外部からの講師 ・インターネット 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・環境整備・予算措置 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣・教材の提供 地域団体(NPO など) → ・講師派遣・教材の提供 民間企業 → ・講師派遣・教材の提供 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・ ネットの安全性、危険性の理解度 34 8)受講者施設アンケートの結果 佐分利公民館アンケート集計総数 17 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 0 0 0 4 6 6 1 17 計 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 5 12 0 17 計 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 1 0 0 14 2 17 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 5 主婦 3 農業 3 35 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 忙しかったから 長年使用していなかった 13 3 1 17 1 2 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) インターネットを勉強したいから パソコンを使ったことがなかったから(初心者) パソコンをもう少し出来るようになりたいから 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから パソコンを習いたかったから パソコンについて分からないところがあるから(知りたいことがあるから) 若い人や子供(孫)が操作しているのをみて、やってみようと思った パソコンに興味があったから 復習のため インターネットを使いこなしたいから インターネットの安全管理に興味があるから デジカメ写真の活用法 公民館での講習会だから インターネットに興味があるから 無料だから (回答なし) 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 6 8 2 0 0 0 1 17 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 0 5 8 2 2 17 36 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 7 2 11 4 3 5 2 0 1 「その他」の内容 ワード 2 【Q9】 パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス 騙されてしまうのではないかということ 操作が分からなくなった時 セキュリティ・個人情報の漏えい パソコン機器に慣れていないのでパソコンを壊してしまうのではないかということ インストールをするかどうかの通知が出た時、していいのか分からないので不安 (回答なし) 4 3 2 1 1 1 6 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 17 0 0 17 ≪意見・感想≫ ・ファイルやインストールの手順が分かりにくかった。 ・初心者にも理解できるようにレベルを下げて教えてほしい。 ・用語が難しい。 ・度々、講習会をしてほしい。 ・もっとインターネットについて知りたい。 ・1 人 1 人に指導者がいるといいと思う。進み方が早いと思う。 ・内容が難しすぎる。 ・初級程度で教えてほしい。年間を通して、月 1~2 回でも講習会があるとうれしい。 37 (3) 加斗公民館 1)所在: 福井県小浜市 2)施設利用者数・エリア人口: 世帯数:428 世帯 3)応募動機・機器導入の必要性など 人口:1,358 人 (男 661 人 女 697 人) ※応募用紙からの抜粋 3 年前にパソコン初級者コースとして高齢者を含んだパソコン研修会を公民館で開催し終了し ましたが、受講者や老人会より再度パソコン研修会の開催の要請が来ている。 4)事前聞き取り講習会希望内容 パソコンの基礎(windows 操作、文字入力の基本、ワード)/インターネット(インターネッ トの仕組み、URL とその利用、インターネットの脅威、セキュリティ) 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 1111回目 師:1 名 2012 年 1 月 11 日(水) 講 アシスタント:1 名 13:30-15:30 受講者数 5名 内 容 ①Windows の基本操作 ②マウス、キーボード ③文字の入力 開催日時 講師数 2222回目 師:1 名 2012 年 1 月 25 日(水) 講 アシスタント:1 名 13:30-15:30 受講者数 5名 内 容 ①インターネット安全教室 ②インターネット体験 ③検索、ショッピング 開催日時 講師数 2012 年 2 月 15 日(水) 講 3333回目 13:30-15:30 師:1 名 アシスタント:1 名 内 容 ①文書作成 ②はがきの裏面 38 受講者数 4名 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・半数以上の受講者は、今までパソコンを使用したことがあるという方だったが、そのほとんど が多少触ったことがある程度。 ②指導について ・ほぼ初心者といえるので、マウスの持ち方、クリックの仕方から指導していき、比較的スムー ズに進行。 ・ダブルクリックに関しては、最初はうまくいかなかったが、何回かすればソリティア(ゲーム) をしながらスムーズにされていた。 ・季節の挨拶文(寒中見舞い等)や案内文などの作成を通じてワードを指導。 ③課題・留意点 ・講習会があと 1,2 回あればよかったのではないか。 ④その他コメント ・もう少し時間をかけて学習・指導していくことで、より上達する可能性を感じた。 39 7)施設アンケート結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? はい → ・5~8 前に高齢者のパソコン教室の実施 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【その指導は誰が行いますか?】 【内 容】 → ・文書作成 ・職員 ・表計算 ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・その他(ホームページ作成) → 【その指導は誰が行いますか?】 ・外部からの講師 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 ・予算措置・講師派遣 行政機関 → 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣・ 職員の養成支援・教材の提供 地域団体(NPO など) → ・講師派遣・ 職員の養成支援・教材の提供 民間企業 → ・講師派遣・ 職員の養成支援・教材の提供 ・職員の養成支援 40 ・教材の提供 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・ ネットの安全性、危険性の理解度 ≪意見・感想≫ 出来るなら、もう少し講習会の回数を増やしていただければ更に充実した教室になったと思いま す。 8)受講者施設アンケートの結果 加斗公民館アンケート集計総数 15 【Q1】 あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 1 4 0 0 4 6 0 15 計 【Q2】 あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 7 8 0 15 計 【Q3】 職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 0 1 0 14 0 15 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 主婦 6 農業 2 無職 1 パート・バイト 1 41 【Q4】 今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 11 4 0 15 「いいえ」の理由 必要ではなかった 回答なし 1 3 【Q5】なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンをもう少し出来るようになりたいから パソコンを基礎から勉強したいから 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから パソコンを習いたかったから インターネットの使い方を教えてほしい パソコンを使いこなせるようになりたいから 復習のため 文章作成を学びたいから 講習会の内容をみて (回答なし) 【Q6】 講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 7 6 1 0 0 0 1 15 【Q7】 講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 7 7 1 0 0 15 42 2 1 1 1 3 1 1 1 1 3 【Q8】 今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 6 3 7 3 3 5 0 1 【Q9】パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス セキュリティ・個人情報の漏えい (回答なし) 3 5 7 【Q10】 これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 12 0 3 15 ≪意見・感想≫ ・上達するために再度の開講を望む。 ・いろいろなことを教えてほしい。 ・年内に 2・3 回実施してほしい。 43 (4) 吉野公民館 1)所在: 福井県越前市 2)施設利用者数・エリア人口: 世帯数:2,560 世帯 人口:7,646 人(男 3,764 人 3)応募動機・機器導入の必要性など 女 3,882 人) ※応募用紙からの抜粋 パソコンを習いたい高齢者がいますが、パソコンが無く開催することが出来ません。またパソ コン指導者もいなく、この機会にぜひ基本的なパソコンの指導をお願いしたい。 4)事前聞き取り講習会希望内容 文書作成 /画像取り込み /住所録作成 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 1111回目 師:1 名 2012 年 1 月 24 日(火) 講 アシスタント:1 名 13:30-15:30 ボランティアアシスタント:主事 受講者数 10 名 内 容 ①パソコンの基礎 開催日時 講師数 2222回目 師:1 名 2012 年 2 月 14 日(火) 講 アシスタント:1 名 13:30-15:30 受講者数 10 名 内 容 ①文字の入力 ②writer の操作について 開催日時 講師数 2012 年 2 月 28 日(火) 講 13:30-15:30 師:1 名 受講者数 8名 アシスタント:1 名 3333回目 内 容 ①インターネット安全教室 ②インターネット検索 ホームページの設定、お気に入りの登録、検索の仕方、路線、you tube 等 44 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・まったくの初心者の方からすでに PC 講習会に何度か参加されている方まで幅広く参加。8 割が 経験あり。 ②指導について ・基礎操作からのおさらいが必要な方から、そうでない方まで受講者レベルがバラバラのため基 礎から学習。 ・ウィルス対策ソフトが「どのようなことをしているのか」「なぜ必要なのか(必要性) 」につい ては画面を見ながら説明していった。 ・インターネットをする際の注意点などを話し合ってもらい、インターネット検索等を行う。 ・インターネット安全教室はクイズ形式にて実施。 ③課題・留意点 ・受講者のレベルに合わせてすべてをカバーすると講習会全体の速度が遅れがちとなる。もっと 時間をかけて文字入力の練習が必要な方が諦めてしまう恐れがあるので、今後初心者の方をフ ォローできる講座を公民館側で開催していくとよいのではないかと考える。 ・今回導入したパソコン機器以外に受講者が持ってきたパソコンがあり、それぞれの環境・基本 設定が異なったため、基本を説明しながらも個別に画面の説明が必要となってしまい、初回は 環境を見てまわる事が必要となってしまった。 ・地道な基本操作のおさらいが必要であるため、今後講習会を開催する場合は、時間をかけて全 体的にもう少しゆっくり落ち着いて、速度を落とした講習会を再度開催されることを勧める。 45 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになった ・講習会などの開催希望が増えた 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・パソコン機器がなかった ・費用がなかった ・講習会の講師がいなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 ・文書作成 → ・表計算 ・外部からの講師 ・インターネット ・ その他(画像の取り込み、編集) 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → 地域団体(NPO など) → ・講師派遣 ・教材の提供 ・講師派遣・教材の提供 ・施設に合わせた機器の提供 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・利用者のパソコン操作のスキル不足 ・ ネットの安全性、危険性の理解 46 8)受講者施設アンケートの結果 吉野公民館アンケート集計総数 27 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 0 0 0 3 11 12 1 27 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 15 12 0 27 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 1 2 0 24 0 27 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 12 主婦 7 農業 3 臨時職員 1 回答なし 1 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 出来ないものだと諦めていた PCを持っていない 使い方が分からなかった PCを持っていない 体調・年齢的理由 22 5 0 27 1 2 1 2 1 47 【Q5】なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) スキルアップのため 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから ワードの機能をもっと知りたいから パソコンをもう少し出来るようになりたいから パソコンを習いたかったから インターネットを勉強したいから インターネットの使い方を教えてほしい パソコンを使いこなせるようになりたいから 時代の流れ 文章作成を学びたいから 講習会の内容をみて 公民館での講習会だから 何回聞いても忘れてしまうから インターネットのオークションが出来るようになりたいから ノートパソコンが手に入ったから エクセルが分からないから 体調がよくなってきたから (回答なし) 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 11 16 0 0 0 0 0 27 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 7 16 4 0 0 27 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 17 4 12 11 6 4 1 1 0 「その他」の内容 年賀状作成 1 48 4 3 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 4 【Q9】パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス 間違って操作してデータが消えてしまうのではないかということ セキュリティ・個人情報の漏えい 不安な点は特にない パソコンのすべてが不安 古いパソコンから新しいパソコンになった時に、今までのデータが使えない時 (回答なし) 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 25 0 2 27 <意見・感想> ・何回でも講習会をしてほしい。 ・パソコンは時代の流れに少しでも役立つのか。 ・色々な資料を作りたい。 ・一度習っただけではなかなか頭に入ってこない。 ・プログラムの消去と入れ方を知りたい。 ・講習会の内容が難しかった。 ・勉強になりました。ありがとうございました。 49 7 2 1 1 1 1 13 (5) 北日野公民館 1)所在: 福井県越前市 2)施設利用者数・エリア人口: 世帯数:1,380 世帯 人口:4,578 人(男 2,215 人 3)応募動機・機器導入の必要性など 女 2,363 人) ※応募用紙からの抜粋 北野地区は越前市の中でも田園地帯であるが、市街地にも近く、兼業農家が多い。又、地域活 動の活発な地区である。仕事ではなく、ボランティア活動においてパソコン技術を学びたいと いうニーズが以前から多く、今回応募させていただくことにいたしました。宜しくお願い申し 上げます。 4)事前聞き取り希望内容 デジカメデータの活用等(見栄えのいいチラシやアルバムを作る方法、デジタル写真の効率の よい保存、整理方法)/CD や DVD データのコピーの方法 /エクセルを使っての現金出納帳の 作り方 /タッチタイピングの仕方 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 2012 年 2 月 3 日(金) 1111回目 13:30-15:30 講師数 講 師:1 名 アシスタント:1 名 受講者数 8名 内 容 ①文書入力基礎実習 ②完成文書を Writer2010 にて編集 開催日時 講師数 2222回目 2012 年 2 月 10 日(金) 講 師:1 名 アシスタント:1 名 13:30-15:30 受講者数 7名 内 容 ①前回の復習と基本課題の完成 ②写真画像を使ってファイルやフォルダの整理や管理の説明と実習 開催日時 講師数 2012 年 2 月 17 日(金) 講 師:1 名 13:30-15:30 アシスタント:1 名 受講者数 7名 3 内 容 回 ①前回の復習と補足 ②インターネットの実習および注意点の説明 ③デジカメデータの管理法 複数のデジカメ画像のファイル名を一括変更する方法、フォルダを日付やイベント 名で時系列またはイベント名で管理する方法等 ④インターネット実習と安全教室 目 50 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・9 割がパソコン利用者。初心者からデジカメの活用方法を知りたいという方までレベルの差は 大きい。 ②指導について ・事前の聞き取りではデジカメデータの活用など様々な希望があったが、実際の受講者レベルを 考え、文字入力からの基礎から指導。 ・インターネット実習として、話題のニュースやテレビ番組閲覧の他に、受講者の自宅周辺の地 図やご近所情報検索を行ったところ、公民館会場ならではの盛り上がりも見られた。 ・インターネット安全教室は、受講者と同世代登場人物のムービー教材(抜粋)を視聴後、解説 を行う。 ③課題・留意点 ・まったくの入門者の方は、 「配布資料」 「プロジェクター画面」 「パソコン画面」を見ながらのマ ウス操作に戸惑っている様子が見受けられた。 ・受講者や今後の受講希望者は Microsoft 製 Office を持っている方が多いため、今後の kingsoft 製 Office の活用法についての指導が必要と考える。 ④その他コメント ・施設側(公民館主事)も受講者も非常に熱心で、 「今日学んだことを留意した上でもっとネット を活用していきたい」と大変積極的である。 ・講習会終了後には、公民館主事を交えて今後の自主学習会についての話し合いも持たれており 今後、本機器を活用した地域での目的別学習会等への発展に期待がもてる。 ・指導の中で身近な施設検索などをすることで地域の独自の話題が作られるので、受講者相互の 交流も図られたのではないかと思われる。 51 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・職員のパソコン操作のスキル向上につながった ■利用者にとっての効果 ・パソコン操作のスキル向上につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになった ・講習会などの開催希望が増えた 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・関心がなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 → ・文書作成 ・ 施設利用者(地区民)の中から募る ・表計算 ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・文書作成 ・表計算 ・インターネット 【その指導は誰が行いますか?】 → ・外部からの講師 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・予算措置 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣 地域団体(NPO など) → ・講師派遣 民間企業 → ・講師派遣 ・職員の養成支援 ・施設に合わせた機器の提供 52 ・職員の養成支援 ・職員の養成支援 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・施設側のサポート人材の不足 ・利用者のパソコン操作のスキル不足 ≪意見・感想≫ 講習会ありがとうございました。大変丁寧に教えて下さり、高齢の方でも聞きやすかったと思 います。今後独自でもテーマを絞って講習会を開いていこうと計画中です。パソコンと一口に 言っても大変広い範囲なので今後を考える上でのよい見本となりました。 8)受講者施設アンケートの結果 北日野公民館アンケート集計総数 17 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 0 0 3 4 8 0 2 17 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 7 10 0 17 計 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 9 0 0 8 0 17 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 4 パート・バイト 1 53 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 16 1 0 17 「いいえ」の理由 回答なし 1 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンをもう少し出来るようになりたいから パソコンについて分からないところがあるから (知りたいことがあるから) パソコンを使いこなせるようになりたいから パソコンを基礎から勉強したいから 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから スキルアップのため 仕事上、その他の理由で必要になったから 講習会の内容をみて デジカメ写真の活用法 何回聞いても忘れてしまうから パソコン操作が未熟なので (回答なし) 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 7 9 1 0 0 0 0 17 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 6 7 4 0 0 17 54 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 3 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 7 0 4 7 6 13 0 0 【Q9】 パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス 間違って操作してデータが消えてしまうのではないかということ セキュリティ・個人情報の漏えい 不安な点は特にない 操作が分からなくなった時 3 2 1 1 1 1 1 1 1 1 4 パソコン機器に慣れていないのでパソコンを壊してしまうのではないかという事 料金や不正請求 変なサイトにつながらないかが心配 パソコンが重くなったり、メモリ不足などの場合 覚えるのが遅いこと (回答なし) 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 15 0 2 17 ≪意見・感想≫ ・非常に丁寧な説明をしてもらった。 ・基本的なことがよく分かりました。 ・何回も繰り返し教えてほしい。 ・家に帰ると忘れてしまうので何回聞いても快く聞いてほしい。 ・デジカメで撮った画像のデータを整理整頓する方法などの How ・新しいことを教えてほしい ・もう少し講習会の回数を増やしてほしい。 ・次回機会があれば、パワーポイントの使い方を教えてほしい。 ・少人数で分かりやすくてよかった。 ・エクセルの基本的な使い方を教えてほしい。 55 To を今後習いたい。 (6) 清水南公民館 1)所在: 福井県福井市 2)施設利用者数・エリア人口 世帯数: 3)応募動機・機器導入の必要性など 508 世帯 人口:1,923 人 (男 945 人 女 978 人) ※応募用紙からの抜粋 パソコンに対する恐怖心や苦手意識をなくし、参加者の交流(コミュニケーション)を促すこ とを目的とした、高齢者向けパソコン教室を常時開催していきたい。※公民館のホームページ 無し。 4)事前聞き取り希望内容 やさしいパソコン入門(電源の入れ方、マウス基本操作、文字入力、デジカメ取り込み、 インターネットの利用) 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 1111回目 2012 年 2 月 10 日(金) 講 師:1 名 アシスタント:1 名 9:30-11:30 受講者数 7名 内 容 マウス操作(Windows の概要、起動と終了、アプリケーションソフトの起動と終了) 開催日時 講師数 2222回目 2012 年 2 月 17 日(金) 講 師:1 名 アシスタント:1 名 9:30-11:30 受講者数 6名 内 容 ①「ペイント」でお絵描き マウス操作、アプリケーションソフトの起動、ウィンドウ操作の復習課題として ②文字入力基礎の実習 開催日時 講師数 2012 年 2 月 24 日(金) 講 9:30-11:30 師:1 名 受講者数 7名 アシスタント:1 名 3333回目 内 容 文字入力の復習後にインターネット実習(ネットサーフィンの体験) ・インターネットの概要説明(出来ること、特徴、契約についてなど) ・「天気予報を見る」「目的地までの経路検索」「ネットでウィンドウショッピングを楽 しむ」「料理レシピの検索」「好きなテレビ番組のホームページ閲覧」など 56 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・参加者ほぼ全員がシニア世代のパソコン入門者。講習会参加の理由として「できないと諦めてい た」 「学ぶ機会がなかった」 「専用ワープロ機を使っていたが壊れた」と様々あるが、 「孫のように 使いこなせるようになって交流したい」という若い世代が使いこなしている様子を見て希望して いるシニア世代が多いということが特徴的として挙げられる。 ②指導について ・パソコンやマウス操作の説明はそれぞれご自宅でも行えるカードゲーム(ソリティアなど)で実 習。 ・キーボード操作では、 「50 音入力」 「名前の入力」「躓くことの多い拗促音の入った単語入力」後、 漢字変換の実習。また経験者には、効率の良い漢字変換法をアドバイス。 ③課題・留意点 ・入門者はまずマウス操作が難関となるため、ゲームなどの簡単なものから行い、次の回では復習 を兼ね「ペイント」で実習を行う段階を経ていく指導をしていった。 (自宅のパソコンでもゲーム などは実際にさわれるものであるため練習可能) ④その他コメント ・施設側(公民館)も「受講者の方々のパソコンやネットへの興味を是非とも継続させ、地域情報 化を推進していきたい」と今後の継続活動に意欲的であり、受講者においても自宅学習される方 もいたりと講習会やその後の継続学習に積極的である。 ・受講者の「パソコンは書類を作るだけのもの」から「いろいろと活用できるもの」と再認識され た様子もうかがえた。 ・今後は、自宅に帰ってから発生した疑問等に対応できる場づくりとして、公民館でのパソコン相 談会開催を目指している。 57 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・同様の取り組みをどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった ・施設利用者同士の交流が増えた ・施設利用者数が増えた ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった ・他の参加者との交流につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・その他(自分には縁の遠いものとの意識が、「自分にも出来る」「出来るかも」と の意識に変わったのではないかと思う) 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? はい → ・パソコン教室やスマートフォン講習会を行った 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 → ・インターネット ・外部からの講師 ・その他(相談コーナー) 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・環境整備 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣 地域団体(NPO など) → ・講師派遣 民間企業 → ・講師派遣 58 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・施設側のサポート人材の不足 ・利用者のパソコン操作のスキル不足 ・ネットの安全性、危険性の理解度 ≪意見・感想≫ 今回のパソコン教室は受講希望者が多く、キャンセル待ちの方もたくさんいらっしゃいました。 パソコンに興味を持っていても遠くに行って受講することは難しいけれども近くの公民館であ れば可能という住民に方もたくさんいらっしゃると思います。是非とも今後もこの様な事業をや ってもらえたらうれしい。 8)受講者施設アンケートの結果 清水南公民館アンケート集計総数 20 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 0 0 0 5 6 9 0 20 計 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 3 17 0 20 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 4 3 0 12 1 20 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 2 主婦 10 59 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 出来ないものだと諦めていた 必要ではなかった 使い方が分からなかった ワープロを使用していたから 9 11 0 20 5 1 2 3 【Q5】なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) 若い人や子供(孫)が操作しているのをみて、やってみようと思った パソコンを基礎から勉強したいから パソコンをもっと活用していきたいから パソコンを使ってみたかったから パソコンが出来るようになりたいから インターネットを勉強したいから パソコンをもう少し出来るようになりたいから 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから 使っていたワープロが故障したので、パソコンを利用したいから (回答なし) 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 15 5 0 0 0 0 0 20 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 13 6 1 0 0 20 60 4 3 3 2 2 2 1 1 1 1 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 4 1 9 16 5 1 0 1 0 【Q9】パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス まだパソコンが分かっていないので不安な点が分からない パソコン機器に慣れていないのでパソコンを壊してしまうのではないかということ パソコン用語に関すること 間違って操作してデータが消えてしまうのではないかということ 講習会で教えてもらった通り出来るかどうか 知らないページが出てきた時どうしていいのか不安 新しい情報が多すぎる (回答なし) 2 2 2 2 1 1 1 1 11 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 19 0 1 20 ≪意見・感想≫ ・大変勉強になった。 ・とても分かりやすかった。参加してよかった。 ・詳しく教えてもらい、よく理解できた。参加してよかった。 ・丁寧に教えて頂き、ありがとうございました。 ・分かりやすく教えてもらいました。 ・マウスの持ち方から教えてもらいありがとうございました。 ・これからはもっと必要になるのではないかと思う。 ・今日教えてもらったことを今後活用したい。3 回しかなかったけど内容はとても良かった。 ・パソコンに慣れてこれからも活用していきたい。 ・講習会の時間が合えばまた習いたいと思う。 61 ・是非もう一度教えてほしい。 ・定期的に教えてほしい。 ・もう少しゆっくり話してほしい。 【公民館 講習会風景(写真)】 講習会概要説明 (吉野) インターネットについての説明①(佐分利) マウスのしくみ(クリック・ダブルクリック 受講者の様子(吉野) など)の説明 (吉野) 62 インターネットについての説明② (佐分利) 受講者の様子 文字入力や変換の実習(吉野) (佐分利) インターネットについての説明③ (佐分利) 63 3-2 高齢者福祉施設 (1) 社会福祉法人 光明寺福祉会 一乗ハイツ 1)所在: 福井県大野市 2)施設利用者数: 50 名 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 当施設は健常者が多く入居している施設で年齢層も 60 歳から 90 歳の方がおられます。かねて より、ホテル等にあるパソコンルームの設備をして欲しいとの声が多くありました。しかし限 られた予算「国・県の補助金」では、なかなか実現が出来なかったのですが、今回入居者・職 員一同、一喜一憂しております。 4)事前聞き取り希望内容 初心者がほとんどのためワード、インターネットを中心に基礎から。 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 2011 年 12 月 20 日(火) 1111回目 16:00-18:00 講師数 講 師:1 名 アシスタント:1 名 受講者数 7名 内 容 ①文字入力の基礎 ②Kingsoft Writer を使って年賀状作成 開催日時 講師数 2222回目 2012 年 1 月 10 日(火) 講 師:1 名 アシスタント:1 名 16:00-18:00 受講者数 5名 内 容 ①パソコン操作の基本 ②マイクロソフト アクセシビリティの活用方法 開催日時 講師数 2012 年 1 月 16 日(月) 講 3333回目 16:00-18:00 師:1 名 アシスタント:1 名 内 容 ①「Kingsoft Spreadsheets」の体験 ②インターネットの便利な活用方法 ③インターネット安全教室 64 受講者数 6名 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・全員がパソコン初心者のスタッフ。使用歴なし。 ②指導について ・「Kingsoft Writer」で年賀状を作成し、「Kingsoft Spreadsheets」を使って表計算の基礎を指 導。 ・インターネットは、スタッフとして事務処理に便利なテンプレートの紹介。 ③課題・留意点 ・受講者が施設利用者ではなく、スタッフであったため高齢者向けの指導ではなかったが、パソ コン操作の基本をしっかり学んでもらい、今後の高齢者の方に向けた PC サポートの場合に便利 な機能や一緒に楽しめるサイトを紹介。施設スタッフへの指導も今後パソコンを活用していく 上では欠かせない指導であると考える。 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・職員のパソコン操作のスキル向上につながった ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった ・講習会などの開催希望が増えた 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・パソコン機器がなかった ・講習会の講師がいなかった 65 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【その指導は誰が行いますか?】 【内 容】 ・文書作成 → ・表計算 ・外部からの講師 ・インターネット ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・文書作成 ・表計算 ・インターネット 【その指導は誰が行いますか?】 → ・外部からの講師 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・予算措置・職員の養成支援 地域の研究機関(大学など) → ・教材の提供 地域団体(NPO など) → ・職員の養成支援 民間企業 → ・施設に合わせた機器の提供 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・施設側のサポート人材の不足 ≪意見・感想≫ 今後のパソコン利用は、よいきっかけになりました 66 8)受講者施設アンケートの結果 一乗ハイツアンケート集計総数 12 【Q1】 あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 0 0 7 4 1 0 0 12 【Q2】 あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 0 12 0 12 計 【Q3】 職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 7 0 0 5 0 12 計 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 看護師 2 介護士 1 【Q4】 今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 興味がなかった 出来ないものだと諦めていた 必要ではなかった 使い方が分からなかった PCを持っていない 回答なし 0 12 0 12 4 2 2 1 1 2 67 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンを使ってみたかったから 仕事上、その他の理由で必要になったから 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから パソコンを習いたかったから パソコンが出来るようになりたいから パソコンについて分からないところがあるから (知りたいことがあるから) パソコンを使ったことがなかったから(初心者) パソコンをもっと活用していきたいから 講習会に参加することを勧められたから (回答なし) 【Q6】 講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 3 6 2 0 0 0 1 12 【Q7】 講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 1 9 1 0 1 12 【Q8】 今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 「その他」の内容 文字入力や文章の打ち方など これと言ってなし とにかく慣れることから始めていきたい 2 2 2 3 2 4 3 1 1 1 1 68 3 2 1 1 1 1 1 1 1 1 【Q9】 パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス 料金や不正請求 変なサイトにつながらないかが心配 セキュリティ・個人情報の漏えい 間違って操作してデータが消えてしまうのではないかということ 操作が分からなくなった時 講習会で教えてもらった通り出来るかどうか (回答なし) 3 2 2 1 1 1 1 4 【Q10】 これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 11 1 0 12 「思わない」の理由 ・いろいろなことを教わりましたが、基本的な文字 入力ができるようになったので、それでいい。 ゲームなど他のことよりも文字入力がしたかった。 ≪意見・感想≫ ・毎回、驚くことばかりで今はついて行くのがやっとで意見どころではない。 ・短い回数でしたがパソコンが楽しいということが分かり、もっとやってみたいと思うようになり ました。またチャンスがあったらパソコン教室に参加したい。 ・いろいろな面で視野が広がり、勝要出来るため仕事でも楽しんでパソコンを使えるよう知識を深 めていきたいと思う。 ・楽しむ、楽しめるようにしたい ・少しでも使い方が分かり、使用出来たら嬉しい。 ・全くやったことが無かったのですが、面白く、ちゃんと始めたいと思った。 69 (2) 介護老人保健施設 1)所在: 鷲巣苑 鷲巣苑デイサービスセンター 福井県勝山市 2)施設利用者数: 25 名 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 当施設には、身体障害や高次脳機能障害等の脳損傷により、社会参加の機会が限られるが、生 活復帰、社会参加復帰のための積極的なリハビリや治療活動を行っている。若年障害者から高 齢者が多いです。そのため是非インターネットを活用した活動や利用者の生涯学習を導入でき ればうれしいと考えています。 4)事前聞き取り希望内容ほか 全く触ったことがない利用者がほとんどのため初心者レベルから /脳のトレーニングとして、 ゲーム等を指導 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 2012 年 1 月 24 日(火) 講 師:1 名 受講者数 5名 1111回目 13:30-15:30 内 容 マウスとキーボードの練習でパソコンの操作の基本 開催日時 講師数 2012 年 1 月 27 日(金) 講 師:1 名 受講者数 5名 2222回目 13:30-15:30 内 容 マウスとキーボードの練習でパソコンの操作の基本 開催日時 講師数 2012 年 2 月 21 日(水) 講 3333回目 13:30-15:30 師:1 名 アシスタント:1 名 内 容 マウスとキーボードの練習でパソコンの操作の基本 70 受講者数 4名 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・受講者は 70~80 歳以上で、10 数年前にパソコンを利用した経験がある人がいたが、大多数以上 は利用経験が無い未経験者。 ②指導について ・施設として、たくさんの施設利用者にパソコンを経験してもらい、その可能性を探りたいとい う意向があり、毎回受講者が変わるため、3 回ともに同じ内容となった。 ・受講者が各回で違うため、1 回だけで成果があがることを考えた時、パソコンの利用の大半はポ インティングデバイスと呼ばれるマウス操作となり、それがある程度できるようになれば、イ ンターネットをしたり、ゲームをしたりしてパソコンを楽しむなど可能性が広がるため、マウ スの操作を中心にパソコンの起動や終了などの基本的な操作の説明を行う。 ・キーボードの練習のソフトも用意したが、体験した程度で終わる。 ③課題・留意点 ・視覚的なアプローチで講座を行い、基本操作などを通してリハビリになるような活用の仕方を 探るよう心掛けた。 ・実質 2 時間弱というなかでの講習のため、マウスの持ち方、マウスポインタの移動、クリック、 ダブルクリック、ドラッグなどのマウスの基本的な操作については、かろうじてマスターでき たという程度。 ・マウス練習にとゲーム(ソリティア)を利用したが、そのルールを説明している十分な時間が とれず、楽しむというまでにはいたらなかったと思われる。 ・時間を必要とするマウス練習用のゲーム説明を省くため、オリジナルの操作が簡単で、マウス の練習になるゲームを作成したところ、ソリティアよりもマウスの操作を楽しんで覚えられた と感じた。 (2 回目以降の講習会で使用) [オリジナルプログラムの内容] ビーズ玉をならべて、絵を描くソフト ・キーボード操作は、将来の課題として少しずつ進めていくのがよいと思われる。 ・高齢者とひとくくりにしたが、中には障害を持つ方もいるため、支援機器が必要となった。 ④その他コメント ・高齢になると年相応の反応になり、病気などでも様々な障害を抱える場合もあるため、個人個 人に応じた、デバイス、支援機器の利用をアドバイスする必要があると考える。 71 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・同様の取り組みをどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった ■利用者にとっての効果 ・その他(レクリエーションの一環となった) 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・特に変化はない 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・実施方法が分からなかった ・講習会の講師がいなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 → ・ その他(ゲーム等) ・職員 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → その他 → ・講師派遣・教材の提供 ・施設に合わせた機器の提供 リハビリの一環として「作業療法に活用可能 なプログラムの開発及び指導 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・利用者のパソコン操作のスキル不足 72 ≪意見・感想≫ 今回は単にデジタルデバイド解消というより、私共の本業である老人介護の中でリハビリ=作 業療法への活用が出来ないかと思い、応募しました。講師に来ていただいた方もその様な観点 ではなかったと思いますので大変御苦労をおかけしました。ただ、今回で教え方の基本は参考 になりました。今後はパソコンを活用していきたいと思います。 8)受講者施設アンケートの結果 鷲巣苑デイサービスセンター 16 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 0 0 0 2 1 5 8 16 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 7 9 0 16 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 1 1 0 11 3 16 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 5 73 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 出来ないものだと諦めていた 必要ではなかった 習ったことがないから 使い方が分からなかった 利用する機会がなかった 回答なし 1 14 1 16 1 4 1 1 1 6 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) 講習会への参加を誘われたから パソコンを使ってみたかったから パソコンが出来るようになりたいから パソコンについて分からないところがあるから(知りたいことがあるから) パソコンを使ったことがなかったから(初心者) パソコンに興味があったから 講習会があることを知ったから (回答なし) 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 6 4 5 1 0 0 0 16 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 1 7 8 0 0 16 74 5 2 1 1 1 1 1 4 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 「その他」の内容 ゲーム これと言ってなし 5 0 0 2 3 1 5 0 2 3 1 【Q9】 パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) トラブルが起きた時 操作が分からなくなった時 指がうまく動かないので操作が上手にできないこと (回答なし) 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 8 3 5 16 ≪意見・感想≫ ・少しでも使えるようになりたい。 ・初歩からもう少し教えてほしい。 ・難しくてわからない。 ・表計算ソフトを勉強したい。 ・楽しかったが、もっと簡単かと思っていた。 ・頭を刺激していきたい、自分がパソコンを習うとは思わなかった。 75 2 1 1 12 (3) 社会福祉法人 永平寺町社会福祉協議会 松岡デイサービスセンター 1)所在: 福井県吉田郡永平寺町 2)施設利用者数: 登録者数約 100 名 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 前からパソコンを使用して教えてほしいという声がありましたが、職員も忙しくなかなかレク チャーできず現在に至っています。これからも活用される利用者が増えてくると思いますので ぜひお願いします。レクチャーして下さる指導員がいるというのがありがたいです。 4)事前聞き取り希望内容 インターネットのゲーム等(脳の活性化を促すため) 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 2012 年 2 月 3 日(金) 1111回目 13:30-15:30 講師数 講 師:1 名 アシスタント:1 名 ボランティアアシスタント:3 名 受講者数 6名 内 容 パソコンの基本操作(電源入・切、マウス操作、インターネット体験) 開催日時 2012 年 3 月 2 日(金) 13:30-15:30 講師数 2222回目 講 師:1 名 アシスタント:1 名 ボランティアアシスタント:3 名 受講者数 4名 内 容 ①文字の入力(ローマ字、かな入力) ②you tube(なつメロ検索) ③ヤフーキッズ(学習) 開催日時 2012 年 3 月 9 日(金) 3333回目 13:30-15:30 講師数 講 師:1 名 アシスタント:1 名 ボランティアアシスタント:2 名 内 容 認知症予防からのパソコンの使い方 お絵かきソフトでマウス操作の練習 76 受講者数 3名 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・使用したことはあっても初心者レベルの受講者がほとんどのため、マウス操作に慣れることか ら始める。 ②指導について ・ダブルクリックの速度と PC の反応を合わせた後、マウス操作に慣れてもらうため、自作ソフト を使いマウス操作で出来る色遊びや、インネーネットを介してマウスだけで行えるゲームを行 う。 ③課題・留意点 ・受講者によって理解力も異なり、気分にむらのある受講者も出てくるため、パソコンの指導と いう面より、受講者の状態に合わせていくことが必要。 ・受講者の状態(身体的)が異なるため、アクセシビリティ機能を使って補助することが必要な 方も有り、鷲巣苑同様、全体的に視覚的な指導(アプローチ)を心掛け、受講者の状態に応じ た操作方法を探りながら、基本操作などを通してリハビリになるような活用の仕方を探った。 ・受講者の反応がゆっくりとしているため、ダブルクリックとシングルクリックの差が出来にく いため、受講者の速度とパソコンの速度を合わせることでタイミングをつかませる。 ④その他コメント ・操作方法のアシストだけでなく、特に、高齢者はパソコン操作による 2 次障害(目の疲れなど) を防ぐために長時間の操作を避けるなどの対策を講じることも重要。 ・パソコンを使用していきたいという意欲を持っていても「高価なもの」 「壊してしまうのではな いか」 「データが無くなるのではないか」などといった声が聞かれた。ただパソコン操作を指導 するだけではなく、2 次障害に関するケアや指導・理解が必要と考える。 77 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・同様の取り組みをどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった ・施設利用者同士の交流が増えた ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった ・他の参加者との交流につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった ・以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになった 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・パソコン機器がなかった ・実施方法が分からなかった ・講習会の講師がいなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 → ・職員 ・インターネット ・ その他(ゲーム等) ・外部からの講師 ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・文書作成 ・表計算 → 【その指導は誰が行いますか?】 ・職員 ・外部からの講師 78 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・環境整備・予算措置 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣・教材の提供 地域団体(NPO など) → ・講師派遣・教材の提供 民間企業 → ・講師派遣・教材の提供 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・施設側のサポート人材の不足 ・ネットの安全性、危険性の理解度 8)受講者施設アンケートの結果 松岡デイサービスセンター 10 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 0 0 0 0 2 1 7 10 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 0 10 0 10 79 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 0 0 0 10 0 10 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 4 主婦 1 回答なし 5 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 使い方が分からなかった 体調・年齢的理由 長年使用していなかった 回答なし 3 7 0 10 3 1 1 1 【Q5】なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンを使ってみたかったから 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから 講習会への参加を誘われたから パソコンを習いたかったから パソコンに興味があったから 時代の流れ ゲームがしてみたかった 講習会があることを知ったから 講習会に参加することを勧められたから メールをやってみたいから (回答なし) 80 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 4 3 3 0 0 0 0 10 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 3 6 1 0 0 10 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 「その他」の内容 ゲーム 講習会と同じ内容 2 1 1 2 3 1 3 0 1 1 1 【Q9】パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) 間違って操作してデータが消えてしまうのではないかということ 不安な点は特にない セキュリティ・個人情報の漏えい 操作が分からなくなった時 パソコン機器に慣れていないのでパソコンを壊してしまうのではないかということ パソコンのことを理解できるかどうか (回答なし) 81 3 2 1 1 1 1 2 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 「思わない」の理由 もう歳だから 8 1 1 10 1 ≪意見・感想≫ ・実際にやりながらの講習会だったのでわかりやすかった。 ・講師の方が一人一人について下さったので直ぐに質問できて良かった。 ・ストレス解消のためにできれば続けたい。 ・分からない事を教えてもらえた。 ・また参加したい。 ・機会があったらまた教えてほしい。 ・楽しい講座ありがとうございました。 【高齢者福祉施設 講習会風景(写真)】 指導風景 (鷲巣苑) パソコン初期画面の説明 82 (鷲巣苑) 言語バーの説明(鷲巣苑) パソコンの基本操作についての説明 (一乗ハイツ) パソコン画面についての説明 windows についての説明(一乗ハイツ) (一乗ハイツ) 個別説明の様子 (鷲巣苑) パソコン初期画面の説明 83 (鷲巣苑) 3-3 障害者福祉施設 (聴力) 聴力) (1) 社会生活団体 福井県聴力障害者福祉協会 1)所在: 福井県福井市 2)施設利用者数: 130 名 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 聴覚障害者向けのパソコン講座を福井市と敦賀市の社会福祉協議会で毎年開催し、手話通訳や 要約筆記を派遣している。当協会内で機材を確保でき、指導員をご派遣いただけるなら、より 効果的に継続的に活用可能となる。なお、2013 年度には聴覚障害者情報提供施設の開設を予定 しており、当協会会員以外にも広く、活用していただくための機材として是非有効活用したい。 4)事前聞き取り希望内容 パソコンの基本操作/ソフト(ワード等)の入力編集/写真や図形の貼り付け/取りこみ等の 操作/インターネット活用の有用性と安全性(セキュリティーの問題点) 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 【備考】※手話通訳 2 名づつ各回に協会より手配 講師数 2012 年 1 月 14 日(土) 講 師:1 名 アシスタント:2 名 13:00-15:00 手話通訳:2 名 受講者数 5名 1111回目 内 容 ①効率的な入力や変換法について ②範囲選択について ③文字配置、文字書式、段落書式の変更 ④字下げ・左インデント ⑤箇条書き、段落番号の挿入 ⑥図の挿入(ワードアート・クリップアート・オートシェイプ)とテキストの折り返し ⑦文書の保存について 開催日時 講師数 2222回目 2012 年 1 月 28 日 (土) 講 師:1 名 アシスタント:2 名 13:00-15:00 ボランティアアシスタント:2 名 手話通訳:2 名 内 容 ①文書ファイルの開き方と上書き保存について ②前回の課題の復習 ③表の挿入および編集、表内の文字配置変更 ④テキストボックスの挿入およびテキストボックスの書式変更 84 受講者数 7名 開催日時 講師数 3333回目 2012 年 2 月 18 日(土) 講 師:1 名 アシスタント:3 名 13:00-15:00 手話通訳:2 名 受講者数 6名 内 容 ①ブラウザの基本操作について ②知りたい情報の検索方法について ③画像の保存法について ④ネットセキュリティの基礎 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・ほとんどの受講者がパソコン経験有り。文書入力は可能。 ②指導について ・基礎操作は割愛し、Word2003 での書簡文書(スポーツ大会の案内文書)作成とレイアウト編集 作業等を行う。 ・テキストボックスの活用法は、写真画像入りのハガキ作成を行う。 ・インターネットを体験したいという要望が多数あったため、その利活用として「無料イラスト 素材のダウンロード」「地図検索や目的地への車乗換えや道案内」「天気情報を調べる」などを 実習。 ・インターネットを利用する上での注意点については、字幕入りのムービー教材の視聴後に解説。 ③課題・留意点 ・インターネットが初めての受講者にはセキュリティ関連の用語の理解が困難。 ・入力する際の資料として、変換の区切りおよびルビを打ったものを別途準備。 ④その他コメント ・例示した事や課題も大変熱心に実習され、「実用的なことが教われて嬉しい」「とてもよく分か った」との反応があった。 ・インターネットに関する質問が多数あり興味の深さがうかがえた。 85 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・同様の取り組みをどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった ・施設利用者同士の交流が増えた ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった ・他の参加者との交流につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった ・以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになった 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・その他 (福井市社会福祉協議会主催のパソコン講座に手話通訳を 派遣してきた。) 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 → ・文書作成 ・ 施設利用者(地区民)の中から募る ・インターネット 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・予算措置 ・講師派遣 ・施設に合わせた機器の提供 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣 ・教材の提供 地域団体(NPO など) → ・講師派遣 ・教材の提供 86 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・利用者のパソコン操作のスキル不足 ・その他 (手話通訳を介しての指導のため、スクリーンや自分のディスプレイを見て講師の 説明視覚のみの情報となるため「聞きながら操作」が不可能なので時間がかかる こと) ≪意見・感想≫ 今後とも聴覚障害者の情報保障に関する支援を何卒お願いいたします。 8)受講者施設アンケートの結果 福井県聴力障害者福祉協会 16 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 0 0 2 3 2 7 2 16 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 15 0 1 16 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 5 0 0 7 4 16 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 6 87 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 4 11 0 15 「いいえ」の理由 必要ではなかった 習ったことがないから 使い方が分からなかった 利用する機会がなかった インターネットの接続が出来なかったから 回答なし 1 2 2 1 1 4 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンをもう少し出来るようになりたいから ハガキやチラシを作成したいから 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから インターネットを勉強したいから パソコンを使ったことがなかったから(初心者) 仕事上、その他の理由で必要になったから パソコンを使いこなせるようになりたいから 文章作成を学びたいから ライターを出来るようになりたいから 俳句や短歌を作っているので、パソコンでまとめて写真集を作りたい 回答なし 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 8 7 0 0 0 1 0 16 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 8 6 1 0 1 16 88 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 4 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 「その他」の内容 文字入力や文章の打ち方など 何でも習いたい 8 1 6 13 4 3 2 2 0 1 1 【Q9】 パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) セキュリティ・個人情報の漏えい まだパソコンが分かっていないので不安な点が分からない 回答なし 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 14 0 2 16 ≪意見・感想≫ ・インターネットを活用してみたい。 ・インターネットをしてみたい。 ・もっとパソコンについて知りたい。 ・講習会に参加してだんだん楽しくなってきました。 ・講習会を受けて大変よかった。 ・もっと勉強したい。 89 2 1 12 【聴力障害者福祉施設 講習会風景(写真)】 講習会の様子 受講者に対する聞き取りの様子 (奥左側:講師、右側:手話通訳) (パソコン歴や希望事項など) Word2003 での書簡文書作成とレイア 書簡作成の説明の様子 ウト編集の様子 (範囲選択について) 90 3-4 障害者福祉施設 (視覚) 視覚) (1) 社会福祉法人 1)所在: 福井県視覚障害者福祉協会 福井県福井市 2)施設利用者数: 400 名(福井県下の視覚障害者 3)応募動機・機器導入の必要性など 3,300 名) ※応募用紙からの抜粋 視覚障害者情報総合ネットワーク(サピエ図書館)として利用者はパソコンのインターネット により情報を得ることができるようになりましたが、実際には、パソコンを十分に利用できな い方が多くいます。視覚障害者の情報格差をなくすためにお願いします。2 年後、社会福祉法人 化予定。 4)事前聞き取り希望内容 インターネット、メールなどの実習 【備考】 ※支援ソフトとして、VDMW300/Voice popper/Netreader を導入 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 2012 年 2 月 5 日(日) 13:30-15:30 講師数 講 師:1 名 アシスタント:5 名 ボランティアアシスタント:1 名 受講者数 5名 1111回目 内 容 ①スクリーンリーダーの概要説明 ②ノートパソコンの起動と終了演習 ③デスクトップ画面の説明 ④インターネットの音声での利用の利便性と問題点の説明 ⑤Voice Popper の起動と終了 ⑥ニュース読み上げ演習 開催日時 講師数 2222回目 2012 年 2 月 12 日(日) 講 師:1 名 アシスタント:5 名 13:30-15:30 受講者数 4名 内 容 ①ボイスポッパーのメール機能を使って、メールの作成から送受信 開催日時 講師数 3333回目 2012 年 2 月 26 日(日) 講 師:1 名 ボランティアアシスタント:6 名 13:30-15:30 内 容 ①ネットリーダーの使い方説明 ②用語入力、検索 91 受講者数 6名 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・自宅で既にパソコンを使用している方から、今回の講座を機にパソコン購入を考えておられる 方など個々様々であった。音声読み上げでの利用は初心者レベル。 ・最近、視力を失い、点字も含めて 0 からのスタートの方もあり。 ②指導について ・初心者から上級者まで、様々なレベルの受講者であったため初心者に合わせて、基本的な使い 方から始める。 ・ボイスポッパーの使い方の前に基本的に全員が使いやすく、ストレスが少ない作業環境とパソ コン設定を考え、VDMW300 の「音」の設定から始めた。 [設定内容]:「聞きやすい音質」「音の速さ」「音量」など ・初心者へは、 「耳」で聞いてメニューを進めたり、入力したりするためパソコンから音が出てい る時は、「おしゃべりをしない」「音は語尾までしっかり聞く」など、特に大切な使い方のコツ も指導。 ・最近失明された方には、サポーターがスクリーンリーダーの読み上げに即して画面の説明をし ていったところ、画面上のカーソルの動きをよく理解されていた様子であった。 ・自宅でパソコンを使っている受講者、そうでない受講者(パソコン自体を持っていない)もい るため、ボイスポッパーだけでなく、スクリーンリーダーの設定方法など初歩的なことも含め て講習会を勧めた。 ・ネットリーダーの使い方を説明する際は、インターネットで受講者全員が同じキーワードを検 索。連続読み、段落読み、一行読み、文節読み、一文字読みなど、実際にキー操作をしながら 読んでいく。 ③課題・留意点 ・ニュース読み上げ機能の様々な利用方法を習得するには少し時間が足りなかった。 ・音の速さをゆっくりにすると、語尾まで聞く時間が感覚的に長くなり、また、早くすれば、操 作している音が何を発しているのかが理解できないため、「聞く」という事が受講者には苦痛 だったのではないかと考える。 ・ボイスポッパー自体のニュース閲覧機能は、矢印キーだけで操作が可能だが、メールを「書く」 という点においては、「入力」という作業は避けられないため、この点だけは時間がかかって も自力でやることが必要。 ・講師も受講者のスキルを考え、ただ単に次へと進むのではなく、受講者のレベルに合った使い 方だけを伝える方が混乱を招かないと考える。 ④その他コメント ・「自分自身で文字を書く」→「それを受講者同士でメール送信し受信する」という事が出来る ようになれば、視力を失ってもパソコンを利用すれば他人の代筆無しで自力で何かを伝えられ 92 る喜びを感じることが出来るのではないかと考える。 ・受講者のレベルに大きな幅がある場合でも全員が楽しめる共通点は何か考えていく必要がある。 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・パソコン機器がなかった ・費用がなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 → ・文書作成 ・外部からの講師 ・インターネット ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・表計算 → 【その指導は誰が行いますか?】 ・職員 93 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・環境整備 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣 地域団体(NPO など) → ・講師派遣 民間企業 → ・施設に合わせた機器の提供 ・予算措置 Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・施設側のサポート人材の不足 ・利用者のパソコン操作のスキル不足 ・ネットの安全性、危険性の理解度 8)受講者施設アンケートの結果 福井県視覚障害者福祉協会 14 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 0 0 3 7 4 0 0 14 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 7 7 0 14 94 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 3 3 1 7 0 14 計 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 1 主婦 4 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 利用する機会がなかった 体調・年齢的理由 回答なし 11 3 0 14 1 1 1 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンを使ってみたかったから 復習のため 音声ソフトの使い方が分からなかったから パソコンを習いたかったから パソコンについて分からないところがあるから(知りたいことがあるから) インターネットを使いこなしたいから パソコンを新しくしたので、どんなソフトを入れたらいいか知りたかった 新しいソフトの勉強をしたいから ネットリーダーを覚えたいから 目が不自由でもパソコンを使えると知ったから (回答なし) 95 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 6 8 0 0 0 0 0 14 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 7 7 0 0 0 14 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 7 2 0 11 4 2 0 0 1 【Q9】 パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) 突然支援ソフトがしゃべらなくなった時 まだパソコンが分かっていないので不安な点が分からない 不安な点は特にない トラブルが起きた時 読み上げてくれないエラーメッセージがあるのが不安 目が不自由なので、間違った場合 迷った時、画面がどうなっているかが不安 フルキーが使えるかどうか 開いている画面がどういう状態かわからないこと インターネットを使用すること (回答なし) 96 4 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 14 0 0 14 ≪意見・感想≫ ・普段の生活で実際に必要なことを勉強した。 ・たくさんの視覚障害者にパソコンを覚えてもらい、いつでも楽しくメールのやり取りができると いいと思う。 ・もっとたくさんの視覚障害者にパソコンを使ってもらいたい。 ・手に手をとっておしえてほしい。 ・当事者がどんどん参加できるようにしてほしい。 ・他のパソコン教室にも参加してみたい。 ・支援ソフトの使い方、インターネットの使い方。 【視覚障害者福祉施設 講習会風景(写真)】 講習会の様子(中央起立者:講師) ボイスポッパーについての説明の様子 受講者操作の様子 操作のアドバイスを行う様子 97 VDMW300 の「音」の設定を行う様子 受講者操作の様子 98 3-5 障害者福祉施設 (児童) 児童) (1) 特定非営利活動法人 1)所在: スマイルネットワーク さかい 福井県坂井市 2)施設利用者数: 16~18 名/平日 20 名/夏季休暇など 知的障害をもつ小・中・高生の児童館(小:3 時 30 分~、中高:4 時~在) 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 スマイルネットワークさかいの学童では、小学校 1 年生~高校 3 年生までの障がい児を対象に 支援しています。高校生の利用者を対象とした余暇の過ごし方を向上させるうえでパソコンの 活用を教えています。学童での過ごし方の幅を拡げるとともに将来的に役立つスキルの獲得を 目指して応募させて頂きました。就労継続 B 型スマイル農園では、パソコンを利用した余暇を 取り入れたいと考えています。障害を持った方がパソコンを活用し、生活の質を上げられれば と考え、応募しました。 4)事前聞き取り希望内容 Word、Excel の基本操作/インターネット × 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 2012 年 1 月 16 日(月) 講 師:1 名 アシスタント:1 名 15:30-17:30 ボランティアアシスタント:1 名 受講者数 8名 1111回目 内 容 ①PC を使う際の注意事項 ②PC の起動、終了 ③キーボードの配置 ④文字入力の仕方、文字入力の体験 ⑤ローマ字入力の規則の体験(自作ソフト・音声付) ⑥お絵かきソフト 開催日時 講師数 2222回目 2012 年1月 23 日(月) 講 師:1 名 アシスタント:1 名 15:30-17:30 ボランティアアシスタント:2 名 受講者数 6名 内 容 ①MMDAISY(読みに困難を持たれる方への図書)の体験 (3 匹の子豚/マッチ売りの少女/ごんぎつね/バースデーケーキができたよ/ オリジナル図書) ②文字の入力 ③お絵かき 99 開催日時 講師数 2012 年 1 月 30 日(月) 講 15:30-17:30 師:1 名 受講者数 6名 ボランティアアシスタント:2 名 3333回目 内 容 ①インターネット安全教室(インターネットをする際の注意点等のおさらい) ②ヤフーキッズの学習サイト ③動く絵本体験やクイズなど ④反射を鍛えるゲームなど ⑤通っている学校の HP を検索 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・受講者全員がパソコン使用経験あり。自宅にてインターネットを使用していると見受けられる。 ②指導について ・対象年齢が低いため、文字での説明が難しく自作ソフトを作成。 ・小学 1 年から高校までと受講者年齢に幅があるため、1 回 2 部構成とし(集中力はもって 30 分 程)飽きないよう、リフレッシュさせながら指導。 ・お絵かきソフトは、ペイントでは少し難しいためオープンソフトの TUX PAINT を使用。このソ フトは使い方によっては、自作の絵からパズルや塗り絵が作成できるため良いトレーニングに なると思われる。 ③課題・留意点 ・低年齢かつそれぞれが持つ障害の種類が様々であるため、講習会の進行、時間配分など目で確 認できるようにタイマーを使用するなどのサポートや個別対応が必要。 ・インターネットは、子供たちには刺激が多く、興味の有無が現れやすいようで、落ち着いて PC を操作することが普段より難しい状態となった。さらに、安全性や危険性の認知がまだ困難で あるため今後はフィルターなどを使って運用されることを勧めた。 ・パソコンへの興味、反応等はとても高く、今後周りがパソコンを通してどのように子供たちと 関わっていくのかが大きな課題と考える。 ・職員に対するパソコンやインターネット安全教室、MMDAISY 化された教科書の紹介などのサポー トも不可欠である。 ④その他コメント ・MMDAISY に対して、興味を持った受講者が多く、パソコンから離れることなく次から次へと図書 を開いている様子が見受けられた。 ・受講者の状態は様々だが、MMDASSY やオリジナル図書などを介しての指導は効果的と考える。 100 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・職員のパソコン操作のスキル向上につながった ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・パソコン機器がなかった ・費用がなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 → ・文書作成 ・外部からの講師 ・その他(お絵かきツール等) ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・文書作成 ・表計算 【その指導は誰が行いますか?】 → ・外部からの講師 101 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 ・環境整備 行政機関 → 地域の研究機関(大学など) → 地域団体(NPO など) → ・予算措置 ・講師派遣 ・職員の養成支援 ・教材の提供 ・施設に合わせた機器の提供 ・講師派遣 ・職員の養成支援 ・教材の提供 ・施設に合わせた機器の提供 ・講師派遣 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・ネットの安全性、危険性の理解度 ・その他(機器の取り扱いについての理解力不足) 8)受講者施設アンケートの結果 スマイルネットワーク さかい 9 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 8 1 0 0 0 0 0 9 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 8 1 0 9 102 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 1 0 7 1 0 9 計 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 9 0 0 9 計 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンを使ってみたかったから 講習会に参加してみたかったから 楽しそうだから (回答なし) 3 1 1 3 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 6 2 1 0 0 0 0 9 103 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 7 2 0 0 0 9 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 1 0 1 6 3 0 0 0 1 【Q9】 パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) (回答なし) 9 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 3 0 6 9 ≪意見・感想≫ ・インターネットがやりたい。 ・また参加したい。 ・メールがしてみたい。 104 (2) 特定非営利活動法人 1)所在: AOZORA 福井 福井県坂井市 2)施設利用者数: 5.6 名 (クラブ活動 20 名) 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 発達障害支援に特化した施設です。知的を伴わない発達障害者は障害特質上、社会性スキルが ないため、就労が厳しく自信を失い精神的に不安定です。疲れやすく、体調管理が難しいため、 戸外の労働にも不向きです。知的に高いため障害者年金も受けられず生きる糧がありません。 現在、社会問題にもなっています。その方達を守っていきたいと思っています。AOZORA 福井で は、就労の応援と、地域支え合いとして高齢者との交流を行います。発達障害者だけでなく孤 独になりがちな高齢者の方にも、PC を学んでいただき世界を広げていってほしいです。 4)事前聞き取り希望内容 就労にむけての社内文書などをテーマにしたワードとエクセル /インターネット安全教室 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 1111回目 師:1 名 2012 年 2 月 18 日(土) 講 アシスタント:1 名 9:30-11:30 受講者数 5名 内 容 ワードを使ったチラシの作成 開催日時 2012 年 2 月 24 日(土) 講 講師数 師:1 名 受講者数 4名 2222回目 13:30-15:30 内 容 ①インターネットの歴史と現状 ②JavaScript の学習 開催日時 2012 年 2 月 29 日(木) 講 講師数 師:1 名 3333回目 13:30-15:30 内 容 ①インターネット安全教室 ②セキュリティ 105 受講者数 4名 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・パソコン経験の浅い受講者と出来る受講者が混在。かな入力が無理な人もあり。 ・ほとんどが日常的にパソコンを利用されている方であるが、知的障害を伴わない発達障害とい うこともあって、パソコンについてはかなりハイレベルな方もいる。 ・リナックス、Web サイト構築の経験者あり。 ・ただし、すべての人がパソコンに詳しいという訳ではない。 ②指導について ・事前の聞き取りでは、受講者は高校生が多数と聞いていたが、学生 1 名、社会人 4 名という構 成で、初心者というよりは使い慣れている様子のため、アプリケーションソフトの機能を使っ た操作方法やツールバーの表示仕方など少し踏み込んだ内容を入れ込んだ。 ・ホームページ作成の際の JavaScript についての学習を希望されていたため、JavaScript を使用 した各種プログラム制作の実習。 ・自分たちでホームページ作成をしているので、サーバーを管理する立場でのセキュリティにつ いて指導。 ③課題・留意点 ・パソコンの知識という面においては十分すぎるぐらいの知識を持っているが、それが就労に結 びつかない面がある。就労につなげるには、知識だけではなく、ICT の技術習得も必要となって くると考える。 ・発達障害を場合、人的関係で問題を抱える傾向がみられるため、交流サイトや SNS 利用におけ る問題についても詳しく説明。 ④その他コメント ・JavaScript については突っ込んだ質問もあり、日頃からの疑問に思う事がいくつかあったよう だった。 ・各自、興味を持っている分野が様々で、講座にとらわれない幅広い質問が出た。 (例えば無線 LAN についての設定の実際など) 106 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・同様の取り組みをどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった ・職員のパソコン操作のスキル向上につながった ・施設利用者同士の交流が増えた ■利用者にとっての効果 ・パソコン操作のスキル向上につながった ・他の参加者との交流につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・講習会などの開催希望が増えた 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・パソコン機器がなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【その指導は誰が行いますか?】 【内 容】 ・文書作成 ・表計算 → ・インターネット ・職員 ・その他 (プログラム、HP 作成等) ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・その他 (プログラム、HP 作成等 【その指導は誰が行いますか?】 → ・職員 107 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 ・環境整備 ・予算措置 行政機関 → 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣 地域団体(NPO など) → ・職員の養成支援 民間企業 → ・職員の養成支援 ・職員の養成支援 ・教材の提供 ・職員の養成支援 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・施設側のサポート人材の不足 【意見・感想】 今回は有意義な講習を行っていただき感謝しております。今回の事は施設内でのミニ講習会を始 めるきっかけとなりました。地域の支援にも役立たせていただきたいと思っております。また、 職員のスキルアップも行っていきたいと思っております。専門家のご指導の素晴らしさを感じま した。ありがとうございました。 8)受講者施設アンケートの結果 AOZORA 福井 13 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 7 4 1 1 0 0 0 13 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 7 6 0 13 108 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 0 0 3 8 2 13 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 1 主婦 3 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 13 0 0 13 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) 講習会への参加を誘われたから パソコンを基礎から勉強したいから パソコンに興味があったから ワードの機能をもっと知りたいから インターネットの安全管理に興味があるから プログラムの事が知りたかった ノートパソコンを購入したが、初期設定から分からず困っていたから (回答なし) 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 6 6 1 0 0 0 0 13 109 3 2 1 1 1 1 1 3 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 2 9 1 1 0 13 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 1 1 1 1 0 2 7 3 「その他 その他」の内容 HP作成など プログラム XP以外のOSについて パソコンを購入する際の注意点 ブラウザの違い 2 2 1 1 1 【Q9】 パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス セキュリティ・個人情報の漏えい パソコン用語に関すること やりすぎて体によくないのではないかということ (回答なし) 2 1 1 1 6 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 12 0 1 13 110 ≪意見・感想≫ ・講習会途中からスピードについていけず、分からないところがあると何度も個別に聞かなくては いけなくなったので、次回以降で改善してほしい。しかし基礎がよく分かり勉強になりました。 ・表計算をしりたい。 ・とても興味深く、ためになりました。ネット上のセキュリティが不安でしたが今回で大分解消さ れました。大事な話を聞くことができたと思います。ありがとうございました。 【障害者福祉施設(児童) 講習会風景(写真) 】 インターネット安全教室の説明の様子 インターネット安全教室説明画面 (スマイルネットワークさかい) (スマイルネットワークさかい) 子供たちの様子 インターネットと JavaScript について (スマイルネットワークさかい) の説明 111 (AOZARA 福井) JavaScript についての説明① JavaScript についての説明② (AOZARA 福井) (AOZARA 福井) 112 3-6 障害者福祉施設 (知的・精神・ 精神・身体) 身体) (1) 社会福祉法人 慶長会 障害者就労支援事業所 つづきの家 1)所在: 福井県坂井市 2)施設利用者数: 30 名 (平成 23 年度別途 30 名) 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 当事業所は障がいを持たれた方が一般企業等への就職を目指して通所されており、就職に必要 な技能やマナーなどを訓練、習得しております。現在受託している業務は手作業で行う業務が 多く、それらから得る技術のみでは就職における選択肢も限られてしまいます。そのため、パ ソコンを設置していただくことで、受託業務などの実践を通じてパソコンを巣用していくこと が可能になり、障がい者の新しい能力開発やスキルアップはもちろん、就職の際の選択肢の幅 を広げていくことが可能になります。また、障がいを持たれた方の中には、今までパソコンを 使用したことがない方も多く、要因として身近にパソコン機器が無かったこと、パソコンへの 難しさからくる抵抗感もあります。そのため、パソコンが身近にある環境を設定することで、 抵抗感も解消されるとともに、インターネットを活用した情報収集も習得していけるものと考 えております。障がいを持たれた方の視野を広げ、生活の質を向上してくためにも、事業所内 にパソコンを設置致したく、申込みさせていただきました。平成 23 年度福井市にも慶長会「つ づきの家」が完成する。提供されたパソコンを分配し、そこでも利活用したい。 4)事前聞き取り希望内容 インターネットによる情報収集、検索 /ワード入力 /簡単なエクセル操作 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 講師数 1111回目 師:1 名 2012 年 1 月 12 日(木) 講 アシスタント:1 名 13:00-15:00 ボランティアアシスタント:3 名 受講者数 5名 内 容 ① PC の起動・終了 ②マウス操作の仕方 ③ローマ字入力規則について 開催日時 講師数 2222回目 講 師:1 名 2012 年 1 月 19 日(木) アシスタント:1 名 13:30-15:30 ボランティアアシスタント:3 名 内 容 文字の入力 113 受講者数 6名 開催日時 2012 年 1 月 26 日(木) 3333回目 13:30-15:30 講師数 講 師:1 名 アシスタント:1 名 ボランティアアシスタント:4 名 受講者数 6名 内 容 ①インターネット安全教室 ②インターネット検索 ③マルチメディア DAISY の体験 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・知的障害を持たれている 40 歳未満の成人がほとんど。パソコン使用歴は半々。 ②指導について ・受講生の障害の程度は様々で(重複障害の方もあり) 、言葉への理解度がバラバラのため視覚的 にとらえられるように PPT のアニメーション機能を使って説明。 ・ 「今年の抱負」をワードに入力してもらい、文字の変換の仕方、ローマ入力の規則などの説明後、 苦手な受講者にはオリジナルのローマ字入力練習ソフトを使って入力法則を指導。 ・インターネットを楽しむ際の心構えや注意点などは、SPREAD・JNSA・マイクロソフト社等の様々 な資料を活用。 ・自分の操作でパソコンの反応や音声による効果を CD を使ったクイズを通して体験してもらう。 ・文字入力の成果物として、 「読みに困難を持つ方への情報保障」としても注目されている支援技 術のマルチメディア DAISY を使用し、体験版の読み物を作成。受講者が入力した文章をもとに するため勉強風景なども組み込んで作成。 ③課題・留意点 ・意思疎通が難しい際には絵等の視覚的補助を使用することが望ましい。 ・ひとくくりの講座にしたが、理解度に合わせてグループ分けし、効率よく進めたら上達が早い ように感じた。 ・施設側への希望としては、今後、アクセシビリティ機能等を覚えてもらい、当事者それぞれに 合った PC の操作方法等を模索していただきたい。 ・マルチメディア DAISY 技術を使って、作業マニュアルや作業指示書、もしくは避難マニュアル などを作成すると良いと考える。 ④その他コメント ・障害は様々だが入力の練習をして積み重ねができるように継続していってほしい。 114 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・施設利用者同士の交流が増えた ・その他(利用者の楽しみが増え、パソコンスキル向上の共通話題が増えた。) ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった ・以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになった 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? はい → ・事業所内でパソコン講習会を行った 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【内 容】 【その指導は誰が行いますか?】 → ・職員 ・文書作成 ・表計算 ・外部からの講師 ■ 職員対象の学習会 ↓ 【内 容】 ・その他 (業務遂行上でその都度発生する 課題など) 【その指導は誰が行いますか?】 → ・外部からの講師 115 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・予算措置・施設に合わせた機器の提供 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣 地域団体(NPO など) → ・講師派遣 民間企業 → ・講師派遣 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・ ネットの安全性、危険性の理解度 ≪意見・感想≫ 本事業を受けさせていただき、現在は利用者の情報収集源として活用させていただいており ます。まだまだ活用レベルは高くありませんが、他利用者もパソコンが身近にあることで興 味を持てるようになってきました。今回のような講習会(研修)を行えたことは、受講した 私たちにとっては新鮮で、今後も定期的な研修等が行えればよりスキルアップでき、デジタ ルデバイドにつながるものと思います。 8)受講者施設アンケートの結果 障害者就労支援事業所 つづきの家 13 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 3 4 4 2 0 0 0 13 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 10 3 0 13 116 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 0 2 0 11 0 13 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 2 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 習ったことがないから PCを持っていない 利用する機会がなかった 回答なし 7 6 0 13 2 2 1 1 【Q5】なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンを使ってみたかったから パソコンを基礎から勉強したいから パソコンをもう少し出来るようになりたいから パソコンが出来るようになりたいから インターネットを勉強したいから パソコンを使ったことがなかったから(初心者) パソコンが好きだから (回答なし) 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 4 9 0 0 0 0 0 13 117 4 2 1 1 1 1 1 3 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 4 9 0 0 0 13 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 「その他」の内容 ブログ 1 1 1 8 1 1 3 1 0 2 【Q9】パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス セキュリティ・個人情報の漏えい まだパソコンが分かっていないので不安な点が分からない 不安な点は特にない 料金や不正請求 (回答なし) 2 2 2 1 1 5 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 計 13 0 0 13 118 ≪意見・感想≫ ・個人個人のパソコンレベルごとに分けて進行してもらうとよりいいのではなかと思った。 ・これからも講習会があれば参加したいと思う。 ・パソコンを使った犯罪に巻き込まれないようにするためにはどうすればよいかを教えてほしい。 ・期間が短い。 ・ホームページの作り方などを習いたい。 119 (2) 財団法人 1)所在: 松原病院 地域活動支援センター ヨロッサ (福井県福井市) 福井県福井市 2) 施設利用者数: 50 名(通所) 3)応募動機・機器導入の必要性など ※応募用紙からの抜粋 当施設には精神の障害をお持ちの方が通所されています。若くして発病された方が多いため、 パソコンに触る機会が少なく、「パソコンができるようになったらいいのに」「始めたいけれど 自信がない」といった声が多く聞かれます。この事業を利用させていただくことで、利用者様 の自信や生きがいにつながればと思います。 4)事前聞き取り希望内容 簡単な文章の入力と印刷 /インターネットの検索(基本中の基本)/表計算 / よくあるトラブルやエラーなど、もしもの時の対処法 5)講習会スケジュールと内容 開催日時 2012 年 2 月 6 日(月) 1111回目 14:00-16:00 講師数 講 師:1 名 アシスタント:2 名 ボランティアアシスタント:1 名 受講者数 6名 内 容 PC の基本操作(電源入・切、マウス操作、キーボード操作) 開催日時 講師数 2222回目 講 師:1 名 2012 年 2 月 13 日(月) アシスタント:2 名 14:00-16:00 ボランティアアシスタント:2 名 受講者数 7名 内 容 ①文字入力 ②writer の基本操作 ③スクリーンリーダーの体験(弱視の方) 開催日時 2012 年 2 月 20 日(月) 3333回目 14:00-16:00 講師数 講 師:1 名 アシスタント:2 名 ボランティアアシスタント:2 名 受講者数 7名 内 容 ①インターネット安全教室 ②インターネットの検索 (ホームページの設定の入れ方、お気に入りの登録、検索の仕方、路線、you tube 等) 120 6)所感・課題等 ①受講者の PC 使用歴とレベル ・パソコンを遊び程度に使用している受講者が多いが、実際はよく分かっていない事が多いよう で話さている内容と技術とが合致していない状態。 ②指導について ・おさらい程度に基本操作を指導し、マウス操作でドラッグやダブルクリック、シングルクリッ クなどを体験してもらうため自作ソフトで絵を描いてもらう。 ・文字入力と writer の基本操作では、弱視の受講者がいたため支援ソフトの入った PC とフルキ ーボードを使いながら指導。 ③課題・留意点 ・インターネットに関しては、施設側も注意を払っているところのため、施設のご担当者と触れ ないほうがいい事など打合わせをし、慎重に指導。 ・今後は、施設のパソコン同様にフィルターを掛けてネット接続を行う。 ④その他コメント ・パソコンを勉強することに対して大変意欲的で高い集中力を感じた。 7)施設アンケートの結果 【Q1】今回の講習会は、(A)施設にとって、(B)利用者にとってどのような効果があったとお考え ですか? ■施設側にとっての効果 ・今後同様の取り組みを行うきっかけになった ・同様の取り組みをどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった ・施設利用者同士の交流が増えた ■利用者にとっての効果 ・パソコン機器を使用するきっかけになった ・パソコン操作のスキル向上につながった ・他の参加者との交流につながった 【Q2】講習会前と講習会後では、利用者がパソコン機器を使用する意識に変化はありましたか? ・パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった ・以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになった ・講習会などの開催希望が増えた 121 【Q3】今までデジタルデバイト(情報格差)の解消へ向けての取り組みをされた事はありますか? いいえ → 【取り組めなかった理由】 ・パソコン機器がなかった ・講習会の講師がいなかった 【Q4】今後はどのようなパソコン機器の活用方法をお考えですか? ■ 施設利用者(地区民)対象の講習会や教室 ↓ 【その指導は誰が行いますか?】 【内 容】 → ・インターネット ・外部からの講師 【Q5】設問【Q4】で回答されたような活用をしていくためには、どこからのどのような支援が必 要とお考えですか? 【どのような支援】 【どこからの】 行政機関 → ・環境整備 ・予算措置 ・講師派遣 地域の研究機関(大学など) → ・講師派遣 ・施設に合わせた機器の提供 地域団体(NPO など) → ・講師派遣 ・施設に合わせた機器の提供 民間企業 → ・講師派遣 ・施設に合わせた機器の提供 【Q6】施設利用者がパソコン機器を利用するにあたり、どのようなことが懸念されますか? ・施設側のサポート人材の不足 ・ネットの安全性、危険性の理解度 ≪意見・感想≫ 今回は良い機会をいただき、ありがとうございました。この事業を通して、利用者の方も良い 経験が出来たと喜んでいます。今後も取り組んでいきたいと思います。 122 8)受講者施設アンケートの結果 地域活動支援センター ヨロッサ 15 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 0 0 2 7 6 0 0 15 計 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 13 2 0 15 計 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 1 2 0 11 1 15 計 「その他」の内訳 (回答された方のみ) 無職 6 パート・バイト 2 回答なし 3 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 4 11 0 15 「いいえ」の理由 必要ではなかった 習ったことがないから 使い方が分からなかった 利用する機会がなかった インターネットの接続が出来なかったから 回答なし 1 2 2 1 1 4 123 【Q5】なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンを基礎から勉強したいから パソコンをもう少し出来るようになりたいから パソコンを習いたかったから パソコンが出来るようになりたいから 時代の流れ パソコンを使ってみたかったから インターネットの使い方を教えてほしい (回答なし) 3 2 2 2 2 1 1 2 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 7 6 2 0 0 0 0 15 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 4 5 6 0 0 15 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか?(複数回答) ①ハガキ・カード ②チラシ ③写真 ④インターネット ⑤メール ⑥表計算ソフト ⑦その他 ※全部 回答なし 3 0 4 8 3 1 1 0 1 124 【Q9】パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) セキュリティ・個人情報の漏えい ウイルス 講習会で教えてもらった通り出来るかどうか まだパソコンが分かっていないので不安な点が分からない パソコン用語に関すること (回答なし) 5 3 2 1 1 3 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う ②思わない 回答なし 10 3 2 15 計 ≪意見・感想≫ ・今後も講習会を開いてほしい。 ・インターネットを活用して楽しみたい。 ・もう少し長いトレーニングをお願いします。 ・できれば使用したいと思う。 ・講習会の中で教材のページ数をはっきり言ってほしい。発音をはっきりしてほしい。 【障害者福祉施設(精神・知的・身体) 講習会風景(写真)】 ローマ字入力についての説明① ローマ字入力規則についての説明 (つづきの家) (つづきの家) 125 入力操作について説明 ローマ字入力についての説明画② (つづきの家) (つづきの家) 受講者入力の様子 講習会の様子 (つづきの家) (つづきの家) 126 4 考察 4-1 事業目的と 事業目的と背景 (1) 目的と対象 モデル研修の効果を検証し、問題点や改善点を洗い出す。 対象施設 公民館 目的 背景 地域住民の ICT 活用への積極的参加を促 地域の活力である公民館にパソコンが すための取組を実施 無いため、講座も開けない 高齢者に対し ICT への興味や関心を引き 各施設での限られた予算では、要望があ 高齢福祉施設 出し、「生きがい創出」「生涯学習」の ってもパソコンの設置が不可能であり、 促進を図る 興味があっても対応が出来なかった パソコンの基本操作スキルの習得だけ 聴覚障害施設 でなく、インターネット活用など ICT の 積極的な活用を図る 視覚障害施設 児童障害福祉施設 知的・肢体障害施設 インターネットを体験して、情報収集の 向上を図りたいが、その手段が無かった 視覚障害用のパソコン操作スキルの習 市販のパソコンでは、操作が不可能であ 得により、ICT の積極的な活用を図る り対象者はあきらめていた 子供達に対して、将来的に役立つパソコ 施設だけでは、子供達の就労に向けての ンの操作スキルの向上を図る 対応が出来ていない現状があった パソコンの基本操作スキルの習得だけ 対象者が一般企業への就職を目指して でなく、一層のスキルアップを図ること いるが、その技能やマナーを学ぶことが で視野を広げ、就職の選択肢を増す 127 出来なかった 4-2 目的の 目的の検証である 検証であるアンケート であるアンケート結果 アンケート結果の 結果の分析 (1) アンケートの全体集計結果 本事業の結果を計るにあたって、受講者用と施設用の 2 種類のアンケートを作成し、行った。 【受講者用アンケート集計結果】 総集計数 232 【Q1】あなたの年齢を教えてください。 ①30歳未満 ②30歳代 ③40歳代 ④50歳代 ⑤60歳代 ⑥70歳代 ⑦80歳以上 計 19 13 22 45 56 54 23 232 【Q2】あなたの性別を教えてください。 ①男性 ②女性 回答なし 計 111 120 1 232 【Q3】職業を教えてください。 ①会社員 ②自営業 ③学生 ④その他 回答なし 計 33 16 11 159 13 232 128 「その他」で回答された方のみ 無職 主婦 農業 看護師 パート・バイト 介護士 臨時職員 57 36 8 4 4 1 1 【Q4】今までパソコンを利用していましたか? ①はい ②いいえ 回答なし 計 「いいえ」の理由 必要ではなかった 使い方が分からなかった 出来ないものだと諦めていた 習ったことがないから PCを持っていない 利用する機会がなかった 興味がなかった 体調・年齢的理由 ワープロを使用していたから 長年使用していなかった なんとなく面倒くさいから 忙しかったから インターネットの接続が出来なかったから 回答なし 145 85 2 232 13 12 9 7 5 5 4 3 3 3 3 2 2 19 【Q5】 なぜこの講習会に参加しようと思いましたか?(自由回答) パソコンを使ってみたかったから パソコンをもう少し出来るようになりたいから パソコンを基礎から勉強したいから 新しい事を(いろんな事を)知りたかったから 講習会への参加を誘われたから パソコンを習いたかったから スキルアップのため パソコンが出来るようになりたいから パソコンについて分からないところがあるから (知りたいことがあるから) インターネットを勉強したいから パソコンを使ったことがなかったから(初心者) 129 22 13 13 10 9 8 8 7 7 7 6 パソコンを使ったことがなかったから(初心者) インターネットの使い方を教えてほしい 仕事上、その他の理由で必要になったから パソコンを使いこなせるようになりたいから パソコンをもっと活用していきたいから 若い人や子供(孫)が操作しているのをみて、やってみようと思った パソコンに興味があったから 復習のため ワードの機能をもっと知りたいから 時代の流れ 文章作成を学びたいから 講習会の内容をみて インターネットを使いこなしたいから インターネットの安全管理に興味があるから 音声ソフトの使い方が分からなかったから ゲームがしてみたかった ハガキやチラシを作成したいから デジカメ写真の活用法 講習会があることを知ったから 講習会に参加することを勧められたから 公民館での講習会だから 何回聞いても忘れてしまうから パソコンが好きだから パソコンを新しくしたので、どんなソフトを入れたらいいか知りたかった パソコン操作が未熟なので インターネットに興味があるから インターネットのオークションが出来るようになりたいから 新しいソフトの勉強をしたいから ネットリーダーを覚えたいから ライターを出来るようになりたいから 俳句や短歌を作っているので、パソコンでまとめて写真集を作りたい プログラムの事が知りたかった メールをやってみたいから 講習会に参加してみたかったから 無料だから 使っていたワープロが故障したので、パソコンを利用したいから ノートパソコンが手に入ったから ノートパソコンを購入したが、初期設定から分からず困っていたから エクセルが分からないから 頭の体操になるかと思って 体調がよくなってきたから 目が不自由でもパソコンを使えると知ったから 楽しそうだから (回答なし) 【Q6】講習会の内容はいかがでしたか? ①大変良かった ②良かった ③普通 ④あまり良くなかった ⑤良くなかった 回答なし ※判断できない 計 100 103 21 2 0 3 3 232 130 6 6 6 5 5 5 4 4 4 4 3 3 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 36 【Q7】講習会の内容は理解できましたか? ①よく理解できた ②理解できた ③あまり理解できなかった ④まったく理解できなかった 回答なし 計 72 112 39 3 6 232 【Q8】今後、パソコン講習会で習いたい内容は何ですか? (複数回答) ①ハガキ・カード 81 ②チラシ 21 ③写真 68 ④インターネット 102 ⑤メール 54 ⑥表計算ソフト 50 ⑦その他 27 ※全部 10 回答なし 7 「その他」の内容 ゲーム HP作成など ブログ これと言ってなし プログラム ワード 文字入力や文章の打ち方など 年賀状作成 講習会と同じ内容 XP以外のOSについて とにかく慣れることから始めていきたい パソコンを購入する際の注意点 ブラウザの違い 4 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 【Q9】パソコンやインターネットを使用する上で、どのようなことが不安ですか?(自由回答) ウイルス セキュリティ・個人情報の漏えい 間違って操作してデータが消えてしまうのではないかということ まだパソコンが分かっていないので不安な点が分からない 不安な点は特にない 操作が分からなくなった時 パソコン機器に慣れていないのでパソコンを壊してしまうのではないかということ パソコンのすべてが不安 料金や不正請求 パソコン用語に関すること 131 30 22 10 8 6 6 5 5 4 4 突然支援ソフトがしゃべらなくなった時 講習会で教えてもらった通り出来るかどうか 変なサイトにつながらないかが心配 トラブルが起きた時 騙されてしまうのではないかということ パソコンのことを理解できるかどうか 読み上げてくれないエラーメッセージがあるのが不安 指がうまく動かないので操作が上手にできないこと 有料なのものか無料なものなのか分からないところ やりすぎて体によくないのではないかということ 目が不自由なので、間違った場合 迷った時、画面がどうなっているかが不安 フルキーが使えるかどうか 古いパソコンから新しいパソコンになった時に、今までのデータが使えない時 開いている画面がどういう状態かわからないこと パソコンが重くなったり、メモリ不足などの場合 知らないページが出てきた時どうしていいのか不安 覚えるのが遅いこと インターネットを使用すること インストールをするかどうかの通知が出た時、していいのか分からないので不安 新しい情報が多すぎる (回答なし) 4 4 3 3 3 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 103 【Q10】これからもパソコンを活用したい(利用したい)と思いますか? ①思う 198 ②思わない 8 回答なし 26 計 232 ②「思わない」の理由 ・いろいろなことを教わりましたが、基本的な文字入力ができるようになったので、それでい い。ゲームなど他のことよりも文字入力がしたかった。(高齢者施設) ・面倒だから。(精神・身体・知的障害者施設) ・目や頭が疲れるから、たまに使用したい。(精神・身体・知的障害者施設) ※意見や感想は、 「3 調査研究における実施」において施設ごとに記載。 132 【施設用アンケート集計結果】 総集計数 15 施設 【Q1】 今回の 今回の講習会は 講習会は、(A)施設にとって 施設にとって、 にとって、(B)利用者にとってどのような 利用者にとってどのような効果 にとってどのような効果があったとお 効果があったとお考 があったとお考えですか? えですか? (A (A): 施設側にとっての 施設側にとっての効果 にとっての効果 ( 効果 (以下 (以下より 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) 複数回答可) ① 今後同様の取り組みを行うきっかけになった ② 同様の取り組みをどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった ③ 職員のパソコン操作のスキル向上につながった ④ 施設利用者同士の交流が増えた ⑤ 施設利用者数が増えた ⑥ その他 ⑦ 特になし 13 7 4 6 1 1 0 「その他」の回答 【障害者福祉施設】 利用者の楽しみが増え、パソコンスキル向上の共通話題が増えた。 (B (B): 利用者にとっての 利用者にとっての効果 にとっての効果 ( 効果 (以下 (以下より 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) 複数回答可) ① パソコン機器を使用するきっかけになった ② パソコン操作のスキル向上につながった ③ 他の参加者との交流につながった ④ その他 ⑤ 特になし 12 13 6 1 0 「その他」の回答 【高齢者福祉施設】 レクリエーションの一環になった。 【Q2 【Q2】 講習会前 】 講習会前と 講習会前と講習会後では 講習会後では、 では、利用者がパソコン 利用者がパソコン機器 がパソコン機器を 機器を使用する 使用する意識 する意識に 意識に変化はありましたか 変化はありましたか? はありましたか? (以下 (以下より 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) 複数回答可) ① パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった ② 以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになった ③ 講習会などの開催希望が増えた ④ その他 ⑤ 特に変化はない 8 7 6 1 1 「その他」の回答 【公民館】 自分には縁の遠いものとの意識が、「自分にも出来る」「出来るかも」との意識に変わったのではないかと思う。 【Q3 【Q3】 今 】 今までデジタルデバイト( までデジタルデバイト(情報格差) 情報格差)の解消へ 解消へ向けての取 けての取り組みをされた事 みをされた事はありますか? はありますか? ①はい ②いいえ 4 11 「はい 「はい」 はい」と回答された 回答された方 された方へ質問です 質問です。 です。どのような取 どのような取り組みをされたかを教 みをされたかを教えてください。 えてください。 【障害福祉施設】 事業所内でパソコン講習会を行った 【公民館 】 ・5~8年前に高齢者パソコン教室を実施 ・公民館主催のパソコン教室開催(機器は公民館が用意) ・パソコン教室やスマートフォン講習会を行った 133 「いいえ 「いいえ」 いいえ」と回答された 回答された方 された方へ質問です 質問です。 です。取り組めなかった理由 めなかった理由を 理由を教えてください。( えてください。(以下 。(以下より 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) 複数回答可) ① パソコン機器がなかった 8 ② 実施方法が分からなかった 2 ③ 費用がなかった 3 ④ 講習会の講師がいなかった 6 ⑤ 関心がなかった 1 ⑥ その他 1 ↓ 【障害者福祉施設】 ・福井市社会福祉協議会主催のパソコン講座に手話通訳を派遣してきた 【Q4】今後はどのようなパソコン 今後はどのようなパソコン機器 活用方法をお考 えですか? (以下 複数回答可) はどのようなパソコン機器の 機器の活用方法をお をお考えですか? ( ? (以下より 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) (A (A) 施設利用者( 施設利用者(地区民) 地区民)対象の 対象の講習会や 講習会や教室 ( 教室 (以下 (以下より 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) 複数回答可) ① 文書作成 ② 表計算 ③ インターネット ④ その他 ↓ 11 8 10 6 【障害者福祉施設】 ・お絵かきツールなど ・プログラム、HP作成等 【公民館】 ・相談コーナー ・画像の取組み、編集 【高齢者福祉施設】 ・ゲーム (2施設回答) Aの Aの指導は 指導は誰が行いますか? いますか? ① 職員 ② 外部からの講師 ③ 施設利用者(地区民)の中から募る 5 10 3 (B (B)職員対象の 職員対象の学習会 ( 学習会 (以下 (以下より 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) 複数回答可) ① 文書作成 ② 表計算 ③ インターネット ④ その他 ↓ 【障害者福祉施設】 ・業務遂行上でその都度発生する課題など ・プログラム、HP作成等 【公民館】 ・ホームページの作成 4 5 1 3 Bの Bの指導は 指導は誰が行いますか? いますか? ① 職員 ② 外部からの講師 ③ 施設利用者(地区民)の中から募る 4 5 0 (C (C)その他 その他(上記の 上記の2つ以外) 以外) ・・・・なし ) ・・・・なし 134 【Q5】 設問 】 設問【 回答されたような活用 どこからのどのような支援が 必要とお考 えですか? 設問【Q4】で回答されたような されたような活用をしていくためには 活用をしていくためには、 をしていくためには、どこからのどのような支援 支援が必要とお とお考えですか? (以下 以下より ( 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) 複数回答可) (A 行政機関 からの ( A)行政機関 からの ① 環境整備 7 ② 予算措置 11 ③ 講師派遣 6 ④ 職員の養成支援 4 ⑤ 教材の提供 4 ⑥ 施設に合わせた機器の提供 4 ※全部 1 (B (B)地域の 地域の研究機関( 研究機関(大学など 大学など) など)からの からの ① 講師派遣 ② 職員の養成支援 ③ 教材の提供 ④ 施設に合わせた機器の提供 ※全部 10 2 6 2 1 (C (C)地域団体(NP 地域団体(NPO (NPOなど) など)からの からの ① 講師派遣 ② 職員の養成支援 ③ 教材の提供 ④ 施設に合わせた機器の提供 12 4 6 2 (D (D)民間企業 民間企業 からの からの ① 講師派遣 ② 職員の養成支援 ③ 教材の提供 ④ 施設に合わせた機器の提供 ※全部 7 3 3 4 1 (E (E)その他 その他 ・・・ ・・・ ・・・ 1 【高齢者福祉施設】 ・リハビリの一環として「作業療法に活用可能なプログラムの開発及び指導 【Q6 【Q6】 施設利用者 】 施設利用者がパソコン 施設利用者がパソコン機器 がパソコン機器を 機器を利用するにあたり 利用するにあたり、 するにあたり、どのようなことが懸念 どのようなことが懸念されますか 懸念されますか? されますか? ((以下より 以下より選択 より選択 選択 複数回答可) 複数回答可) ① 施設側のサポート人材の不足 8 ② 利用者のパソコン操作のスキル不足 5 ③ ネットの安全性・危険性の理解度 10 ④ その他 2 ↓ 【障害者福祉施設】 機器の取り扱いについての理解力不足 【障害者福祉施設(聴覚)】 手話通訳を介しての指導のため、スクリーンや自分のディスプレイを見て講師の説明視覚のみの情報となるため 「聞きながら操作」が不可能なので時間がかかる。 135 ご意見やご 意見やご感想 やご感想 今回は有意義な講習を行っていただき感謝しております。今回の事は施設内でのミニ講習会を始めるきっかけとなりまし た。地域の支援にも役立たせていただきたいと思っております。また、職員のスキルアップも行っていきたいと思っておりま す。専門家のご指導の素晴らしさを感じました。ありがとうございました。 本事業を受けさせていただき、現在は利用者の情報収集源として活用させていただいております。まだまだ活用レベルは高 くありませんが、他利用者もパソコンが身近にあることで興味を持てるようになってきました。今回のような講習会(研修)を 行えたことは、受講した私たちにとっては新鮮で、今後も定期的な研修等が行えればよりスキルアップでき、デジタルデバイ ドにつながるものと思います。 今回は良い機会をいただき、ありがとうございました。この事業を通して、利用者の方も良い経験が出来たと喜ん でいます。今後も取り組んでいきたいと思います。 今後のパソコン利用は、よいきっかけになりました 出来るなら、もう少し講習会の回数を増やしていただければ更に充実した教室になったと思います。 今回のパソコン教室は受講希望者が多く、キャンセル待ちの方もたくさんいらっしゃいました。パソコンに興味を持っていても 遠くに行って受講することは難しいけれども近くの公民館であれば可能という住民に方もたくさんいらっしゃると思います。是 非とも今後もこの様な事業をやってもらえたらうれしい。 年間パソコンを借りることが出来、定期的に講師の方をむかえ、講座をすることが出来ようになればより活用しやすくなる。 今後とも聴覚障害者の情報保障に関する支援を何卒お願いいたします。 講習会ありがとうございました。大変丁寧に教えて下さり、高齢の方でも聞きやすかったと思います。今後独自でもテーマを 絞って講習会を開いていこうと計画中です。パソコンと一口に言っても大変広い範囲なので今後を考える上でのよい見本と なりました。 今回は単にデジタルデバイド解消というより、私共の本業である老人介護の中でリハビリ=作業療法への活用が出来ない かと思い、応募しました。講師に来ていただいた方もその様な観点ではなかったと思いますので大変御苦労をおかけしまし た。ただ、今回で教え方の基本は参考になりました。今後はパソコンを活用していきたいと思います。 136 4-3 目的別の 目的別の検証 本事業では、情報格差解消に向けた持続的学習支援として、公民館、高齢者福祉施設、障害者福 祉施設(聴力)、障害者福祉施設(視覚) 、障害者福祉施設(児童)、障害者福祉施設(知的・精神・ 身体)の各施設において、ICT に関する講習会を開催した。その講習会の際のアンケート結果に基づ き、対象施設ごとの目的は達成されたのか、高齢者や障害者等の情報格差の解消につながり、デジ タルデバイドの是正に寄与したのかなどについて、以下、対象施設ごとに検証を行った。 (1) 対象施設:公民館 公民館の事業目的である「地域住民の ICT 活用への積極的参加を促すための取組を実施」が、6 つの公民館における講習会の開催を通して達成することができたのか、以下、アンケート結果に基 づいて検証する。 ① 講習会内容の評価と理解及び今後のパソコンの活用について 公民館における講習会の内容の評価については、大変良かったが 50 人、良かったが 52 人、普通 が 7 人、あまり良くなかったが 1 人、回答なしが 2 人、判断できないが 2 人であった。 講習会の内容の理解については、よく理解できたが 35 人、理解できたが 52 人、あまり理解でき なかったが 21 人、まったく理解できなかったが 2 人、回答なしが 4 人であった。 今後のパソコンの活用については、活用したいと思うが 105 人、回答なしが 9 人であった。 ② 講習会開催の効果及び意識の変化について 公民館側にとっての効果としては、今後同様の取組を行うきっかけになったこと、同様の取組を どのように実施していけばよいのかの方法や仕組みがわかったこと、職員のパソコン操作のスキル 向上につながったこと、施設利用者同士の交流が増えた。施設利用者数が増えたことがあげられる。 利用者にとっての効果としては、パソコン機器を使用するきっかけになったこと、パソコン操作 のスキル向上につながったこと、他との参加者との交流につながったことがあげられる。 講習会開催による意識の変化としては、パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった こと、以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになったこと、講習会などの開催希望が増 えたことがあげられる。 ③ 課題等 公民館における講習会の受講者は、30 歳未満から 80 歳以上まで幅が広く、また、パソコン経験レ ベルも様々であるため、年齢・レベル別に受講生を募集して講習会を開催するなどの工夫が必要で ある。 ④ まとめ 公民館における講習会の受講生は、自前の補聴器を使って講習会に参加した 80 歳代の者、有料で も構わないので継続を希望する者もおり、上達するために再度の開講を望むなど、継続的に講習会 を開催してほしいとの要望が多かった。指導の中で身近な施設検索などをすることで地域の独自の 137 話題が生まれ、受講者相互の交流が図られた。 上記のように、公民館における受講生は、主体的に学習しようという意欲が強いこと、地域の交 流を求めるニーズが強いことが特徴として挙げられる。 「受講者の方々のパソコンやネットへの興味 を是非とも継続させ、地域情報化を推進していきたい」と今後の継続活動に意欲的である施設もあ る。 講習会の開催による ICT に関する環境を整備することにより、高齢者等の情報格差の縮小につな がる。公民館における講習会の受講者は自発的な意思に基づく学習意欲が強く、施設側も持続的な ICT の取組の必要性を強く感じていることから、本講習会は情報格差解消に向けた持続的な学習支援 として有用であることを実証することができた。また、施設利用者自体の利用者が増加し、施設利 用者同士の交流が拡大するという効果を実証することができた。 以上より、講習会の開催により、公民館の目的である「地域住民の ICT 活用への積極的参加を促 すための取組を実施」という目的を達成することができたと考える。 (2) 対象施設:高齢者福祉施設 高齢者福祉施設の事業目的である「高齢者に対し ICT への興味や関心を引き出し、「生きがい創 出」「生涯学習」の促進を図る」ことが、3 つの高齢者福祉施設における講習会の開催通して達成す ることができたのか、以下、アンケート結果に基づいて検証する。 ① 講習会内容の評価と理解及び今後のパソコンの活用について 高齢者福祉施設における講習会の内容の評価については、大変良かったが 13 人、良かったが 13 人、普通が 10 人、あまり良くなかったが 1 人、判断できないが 1 人であった。 講習会の内容の理解については、よく理解できたが 5 人、理解できたが 22 人、あまり理解できな かったが 10 人、回答なしが 1 人であった。 今後のパソコンの活用については、活用したいと思うが 27 人、活用したいと思わないが 5 人、回 答なしが 6 人であった。 ② 講習会開催による効果及び意識の変化について 高齢者福祉施設側にとっての効果としては、今後同様の取組を行うきっかけになったこと、同様 の取組をどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかったこと、職員のパソコン操作の スキル向上につながったこと、施設利用者同士の交流が増えたことがあげられる。 利用者にとっての効果としては、パソコン機器を使用するきっかけになったこと、パソコン操作 のスキル向上につながったこと、他の参加者との交流につながったことがあげられる。 講習会開催による意識の変化としては、パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった こと、講習会などの開催希望が増えたこと、以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようにな ったことがあげられる。 ③ 課題等 高齢者福祉施設における講習会の受講者は、70・80 歳以上の高齢者が多く、パソコンの利用経験 138 がない者が多いため、マンツーマン指導などのよりきめ細かな対応が必要である。また、高齢者に ついてはパソコン操作による 2 次障害(目の疲れなど)を防ぐため、長時間の操作を避けるなどの 対策を講じることが必要である。 ④ まとめ 高齢者福祉施設における講習会の受講生は、講習会前にパソコンを利用したことがある者が全体 の受講者の 10.5%で、対象施設別では最も低くなっている。 高齢者施設において、講習会の開催による ICT の環境を整備することにより、今後の取組のきっ かけとなった、パソコン操作のスキルの向上、交流の拡大に効果があることを実証することができ た。 以上より、講習会の開催、高齢者福祉施設の「高齢者に対し ICT への興味や関心を引き出し、「生 きがい創出」「生涯学習」の促進を図る」という目的を達成することができたと考える。 (3) 対象施設:障害者福祉施設(聴力) 障害者福祉施設(聴力)の事業目的である「パソコンの基本操作スキルの習得だけでなく、イン ターネット活用など ICT の積極的な活用を図る」ことが、障害者福祉施設(聴力)における講習会 の開催を通して達成することができたのか、以下、アンケート結果に基づいて検証する。 ① 講習会内容の評価と理解及び今後のパソコンの活用について 障害者福祉施設(聴力)における講習会の内容の評価については、大変良かったが 8 人、良かっ たが 7 人、回答なしが 1 人であった。 講習会の内容の理解については、よく理解できたが 8 人、理解できたが 6 人、あまり理解できな かかったが 1 人、回答なしが 1 人であった。 今後のパソコンの活用については、活用したいと思うが 14 人、回答なしが 2 人であった。 ② 講習会開催による効果及び意識の変化について 障害者福祉施設(聴力)側にとっての効果としては、今後同様の取組を行うきっかけになったこ と、同様の取組をどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかったこと、施設利用者同 士の交流が増えたことがあげられる。 利用者にとっての効果としては、パソコン機器を使用するきっかけになったこと、パソコン操作 のスキル向上につながったこと、他の参加者との交流につながったことがあげられる。 講習会開催による意識の変化としては、パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなった こと、以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになったことがあげられる。 ③ 課題等 障害者福祉施設(聴力)における講習会は、手話通訳を介しての指導のため、他の施設と比較し て指導に時間を要することに留意が必要である。 139 ④ まとめ 障害者福祉施設(聴力)における講習会では、視覚的なアプローチで講義を行い、基本操作など を通してリハビリになるような活用の仕方を探るよう心掛けた。インターネットを利用する上での 注意点については、字幕入りのムービー教材の視聴後に解説した。受講者からインターネットに関 する質問が多数あり、 「インターネットを活用したい」などの意欲的な意見が多かった点が特徴であ る。 障害者福祉施設(聴力)において、講習会の開催による ICT の環境を整備することにより、障害 者(聴力)の情報格差の縮小につながり、受講者は、パソコンの基本操作にとどまらず、インター ネットの活用などに強い意欲を有していることを実証することができた。 以上より、講習会の開催により、障害者福祉施設(聴力)の「パソコンの基本操作スキルの習得 だけでなく、インターネット活用など ICT の積極的な活用を図る」という目的は達成することがで きたと考える。 (4) 対象施設:障害者福祉施設(視覚) 障害者福祉施設(視覚)の事業目的である「視覚障害用のパソコン操作スキルの習得により、ICT の積極的な活用を図る」ことが、障害者福祉施設(視覚)における講習会の開催を通して達成する ことができたのか、以下、アンケート結果に基づいて検証する。 ① 講習会内容の評価と理解及びと今後のパソコンの活用について 障害者福祉施設(視覚)における講習会の内容の評価については、大変良かったが 6 人、良かっ たが 8 人であった。 講習会の内容の理解については、よく理解できたが 7 人、理解できたが 7 人であった。 今後のパソコンの活用については、活用したいと思うが 14 人であった。 ② 講習会開催による効果及び意識の変化について 障害者福祉施設(視覚)側にとっての効果としては、今後同様の取組を行うきっかけになったこ とがあげられる。 利用者にとっての効果としては、パソコン機器を使用するきっかけになったこと、パソコン操作 のスキル向上につながったことがあげられる。 講習会開催による意識の変化としては、パソコンを使用することへの抵抗感が少なくなったこと があげられる。 ③ 課題等 障害者福祉施設(視覚)における講習会の受講者は、パソコンの画面を見ることができないため、 音声を読み上げるスクリーンリーダーの設定が必要であり、実際の入力作業には時間がかかる点な どの課題がある。 140 ④ まとめ 障害者福祉施設(視覚)における講習会の受講生は、アンケート結果から、講習会の内容に満足 していることを実証することができた。受講者の意見も、他のパソコン教室にも参加してみたいな ど積極的な意見が多い。 講義では、ニュース読み上げ機能、ボイスポッパーなどの視覚障害者用の機器を活用してパソコ ン操作を行った。 障害者福祉施設(視覚)において、講習会の開催による ICT の環境を整備することにより、障害 者(視覚)の情報格差の縮小につながること、受講者は自発的な意思に基づく強い学習意欲を有し ていることを実証することができた。 以上より、講習会の開催により、障害者福祉施設(視覚)の「視覚障害用のパソコン操作スキル の習得により、ICT 積極的な活用を図る」という目的は達成することができたと考える。 (5) 対象施設:障害者福祉施設(児童) 障害者福祉施設(児童)の事業目的である「子供達に対して、将来的に役立つパソコンの操作ス キルの向上を図る」ことが、2 つの障害者福祉施設(児童)における講習会の開催を通して達成する ことができたのか、以下、アンケート結果に基づいて検証する。 ① 講習会内容の評価と理解及び今後のパソコンの活用について 障害者福祉施設(児童)における講習会の内容の評価については、大変良かったが 12 人、良かっ たが 8 人、普通が 2 人であった。 講習会の内容の理解については、よく理解できたが 9 人、理解できたが 11 人、あまり理解できな かったが 1 人、まったく理解できなかったが 1 人であった。 今後のパソコンの活用については、活用したいと思うが 15 人、回答なしが 1 人であった。 ② 講習会開催による効果及び意識の変化について 障害者福祉施設(児童)側にとっての効果としては、今後同様の取組を行うきっかけになったこ と、同様の取組をどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかったこと、職員のパソコ ン操作のスキル向上につながったこと、施設利用者同士の交流が増えたことがあげられる。 利用者にとっての効果としては、パソコン機器を使用するきっかけとなったこと、パソコン操作 のスキル向上につながったこと、他の参加者との交流につながったことがあげられる。 講習会による意識の変化としては、パソコンを使用することへの抵抗感が少なくなったこと、講 習会などの開催希望が増えたことがあげられる。 ③ 課題等 障害者福祉施設(児童)における講習会の受講者は、全員が講習会前にパソコンを使用したこと があり、自宅にてインターネットを使用するなど、日常的にパソコンを使用している者が多く、高 度なパソコンの操作スキルを有する発達障害の参加者もいた。しかしながら、パソコンについて十 分な知識を持っているが、それが就労に結びつかない面がある。就労につなげるためには、知識だ 141 けでなく、ICT の操作スキルの習得も必要である。 ④ まとめ 障害者福祉施設(児童)の特徴として、小学1年生から高校生までの参加者が多く、講習会の事 前にパソコンを利用したことがある参加者の割合は 100%であった。 障害者福祉施設(児童)において、講習会の開催による ICT の環境を整備することにより、パソ コン操作のスキルの向上、今後の ICT の活用についての主体的な学習意欲が高いことを実証するこ とができた。 以上より、講習会等の開催により、障害者福祉施設(児童)の「子供達に対して、将来的に役立 つパソコンの操作スキルの向上を図る」という目的は達成することができたと考える。 (6) 対象施設:障害者福祉施設(知的・精神・身体) 障害者福祉施設(知的・精神・身体)の事業目的である「パソコンの基本操作スキルの習得だけ でなく、一層のスキルアップを図ることで視野を広げ、就職の選択肢を増やす」ことが、2 つの障害 者福祉施設(知的・精神・身体)における講習会の開催を通して達成することができたのか、以下、 アンケート結果に基づいて検証する。 ① 講習会内容の評価と理解及び今後のパソコンの活用について 障害者福祉施設(知的・精神・身体)における講習会の内容の評価については、大変良かったが 11 人、良かったが 15 人、普通が 2 人であった。 講習会の内容の理解については、よく理解できたが 8 人、理解できたが 14 人、あまり理解できな かった 6 人であった。 今後のパソコンの活用については、活用したいと思うが 23 人、活用したいと思わないが 3 人、回 答なしが 2 人であった。 ② 講習会による効果及び意識の変化について 障害者福祉施設(知的・精神・身体)側にとっての効果としては、今後同様の取組を行うきっか けになったこと、同様の取組をどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかったこと、 施設利用者同士の交流が増えたこと、利用者の楽しみが増え、パソコンスキル向上の共通話題が増 えたことがあげられる。 利用者にとっての効果としては、パソコン機器を使用するきっかけになったこと、パソコン操作 のスキル向上につながったこと、他の参加者との交流につながったことがあげられる。 講習会による意識の変化としては、パソコン機器を使用することへの抵抗感が少なくなったこと、 以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようになったこと、講習会などの開催希望が増えたこ とがあげられる。 ③ 課題等 障害者福祉施設(知的・精神・身体)においては、参加者の障害の程度が様々で、言語の理解度 142 もばらつきが目立つため、障害の程度や理解度に応じてグループ分けするなどの工夫が必要である。 ④ まとめ 前述したように、障害者福祉施設(知的・精神・身体)においては、参加者の障害の程度が様々 で、言語の理解度もばらつきが目立つため、1 対 1 の個別指導が好ましいと考えられる。本講習会に おいて、マルチメディア DAISY 等の活用による支援ソフトなどの使用が障害者のパソコン操作の向 上に効果的であることを実証することができた。 感想として、 「今後も定期的な研修等が行えればよりスキルアップでき、デジタルデバイドの是正 につながるものと思う」「パソコンの基本操作以外のホームページの作り方を習いたい」「入力の練 習をして積み重ねができるように継続してほしい」との声もあった。 障害者福祉施設(知的・精神・身体)において、講習会の開催による ICT に関する環境を整備す ることにより、障害者(知的・精神・身体)のデジタルデバイドの縮小や地域の交流の拡大につな がることを実証することができた。 以上より、講習会の開催により、障害者福祉施設(知的・精神・身体)の「パソコンの基本操作 スキルの習得だけでなく、一層のスキルアップを図ることで視野を広げ、就職の選択肢を増やす」 との目的は達成することができたと考える。 143 4-4 検証結果のまとめ 検証結果のまとめ (1) 受講者に対するアンケートによる検証結果 ① 全体の受講者について 各施設における講習会の受講者の合計は 232 人であった。年齢については、60 歳代が 56 人、70 歳代が 54 人、50 歳代が 45 人、80 歳以上が 23 人、40 歳が 22 人、30 歳未満が 19 人、30 歳代が 13 人の順であった。全体の受講者に占める高齢者である 60 歳以上の割合は 57.3%であった。30 歳以 下の 32 人のうち、障害者が 27 人であり、30 歳以下の障害者の占める割合は 84.3%であった。 ② 受講者のパソコンの利用について パソコンの利用については、パソコンを利用したことがある者が 145 人、パソコンを利用したこ とがない者が 85 人、回答なしが 2 人、全体の受講生に占める利用したことがなかった者の割合は 36.6%であった。 利用したことがない理由としては、 「必要ではなかった」13 人、 「使い方が分からなかった」12 人、 「出来ないものだと諦めていた」9 人、「習ったことがない」7 人、「PC を持っていない」5 人、 「利 用する機会がなかった」5 人があげられた。上記のように、パソコンを利用したことがない多くの受 講者は、パソコンに関わる機会がなかったため、これまで利用することができなかったものと考え られる。 したがって、パソコン利用の機会の提供、すなわち、教育面を含めての ICT 環境の整備を図るこ とが必要であり、本講習会による情報格差解消に向けた取組は、パソコンに接する機会がなかった 参加者にとって有益であり、高齢者や障害者等のデジタルデバイドの是正につながると考える。 ③ 受講者の講習会の参加理由 講習会への参加理由として、「パソコンを使ってみたかった」22 人、「パソコンをもう少し出来る ようになりたい」13 人、 「パソコンを基礎から勉強したい」13 人があげられた。 ④ 講習会内容の評価及び理解について 講習会の内容の評価については、 「良かった」103 人、 「大変良かった」100 人、 「普通」21 人、 「回 答なし」3 人、「判断できない」3 人であり、全体の受講生に占める 87.5%(203 人)が肯定的に評 価している。 講習会の内容の受講者の理解については、 「理解できた」112 人、 「よく理解できた」72 人、 「あま り理解できなかった」39 人、 「回答なし」6 人、 「まったく理解できなかった」3 人であり、全体の受 講生に占める 79.3%(184 人)が理解できたと回答している。 ⑤ 今後のパソコンの活用について 今後のパソコンの活用については、活用したいと思うが 198 人、活用したいと思わないが 8 人、 回答なしが 26 人であった。今後もパソコンを活用したいと思っている者の受講生全体に占める割合 は 85.3%であった。 上記のように、本講習会の開催によるパソコンに関わる機会の提供により、多くの受講者が持続 144 的なパソコンの活用について意欲的であることが検証できた。 以上より、本講習会は、情報格差解消に向けた持続的学習支援として有用であると考える。 (2) 施設用アンケートの検証結果 ① 講習会開催による施設側及び利用者側にとっての効果 施設側にとっての効果としては、 「今後同様の取組を行うきっかけになった」13 施設、「同様の取 組をどのように実施していけばよいかの方法や仕組みがわかった」7 施設、「施設利用者同士の交流 が増えた」6 施設、 「職員のパソコン操作のスキル向上につながった」4 施設、 「施設利用者が増えた」 1 施設、「利用者の楽しみが増えパソコンスキル向上の共通話題が増えた」1 施設であった。 利用者にとっての効果としては、 「パソコン操作のスキル向上につながった」13 施設、「パソコン 機器を使用するきっかけになった」12 施設、「他の参加者との交流につながった」6 施設であった。 上記のように、本講習会は、ICT 関する取組のきっかけとなり、ICT の講習会に関するノウハウを 取得することができるという効果を検証することできた。また、パソコンのスキルの向上、交流の 広がりといった効果を検証することができた。 上記の検証結果から、ICT に関する講習会などの取組は、ICT の活用、地域の交流の拡大を図るこ とに寄与し、今後、持続的な学習支援として継続的に行う必要があると考える。 ② 講習会開催による意識の変化について 講習会前と講習会後の受講者のパソコンに対する意識の変化については、 「パソコン機器を使用す ることへの抵抗感が少なくなった」8 施設、「以前よりも積極的にパソコン機器を使用するようにな った」7 施設、 「講習会などの開催希望が増えた」6 施設、「自分には縁の遠いものとの意識が、 「自 分にも出来る」「出来るかも」との意識に変わったのではないかと思う」1 施設であった。 上記の結果から、本講習会は、ICT に関する苦手意識の解消に役立ち、今後の ICT の積極的な活用 の促進に貢献することを検証することができた。 ③ 過去のデジタルデバイドの解消に関する取組の有無とその理由について デジタルデバイドの解消に向けての取組を行ったことがある施設は 4 施設、取組を行ったことが ない施設は 11 施設であった。取り組めなかった理由として、 「パソコン機器がなかった」8 施設、 「講 習会の講師がいなかった」6 施設、 「費用がなかった」3 施設、 「実施方法が分からなかった」2 施設、 「関心がなかった」1 施設であった。 上記のように、各施設において、デジタルデバイドの解消の取組について、パソコン機器がない、 ICT に関する知識を持った適切な講師がいないなどの理由により実施することができなかったこと を検証することができた。 したがって、パソコンの提供と外部の専門家の講師の派遣を行った今回の講習会の開催は、情報 格差解消に向けた持続的な学習支援として有用であると考える。 ④ 外部支援について 外部からの支援について、行政機関には、予算措置及び環境整備というハード面の整備に関する 145 要望が強く、地方の研究機関(大学など) 、地域団体(NPO など)及び民間企業には、講師派遣など の人材面の支援に関する要望が強い。このことは、前述したデジタルデバイド解消に向けての取り 組めなかった理由と一致し、今後、継続的に同様の取組を実施するための支援として、行政機関か らの予算措置と地域の研究機関などからの講師派遣が必要であると考える。 (3) まとめ 本講習会は、①高齢者や障害者等のデジタルデバイドの解消につながり、②ICT の活用を中心とし た主体的な学習意欲の向上、③地域の交流の拡大を図ることに効果があることを実証することがで きた。 すなわち、本事業は、各個人が社会生活を営んでいく上で必要な知識・技能などを習得・更新で き、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学習することができる生涯学習社会の構築に寄与 するとともに、情報格差の解消、情報リテラシーの学習機会の拡充、地域コミュニティの促進を図 る効果を有し、生涯学習、生きがい創出の進展・発展のために有益であることが検証できた。 146 4-5 次年度以降に 次年度以降に向けて (1) 本事業の成果の普及 福井テレビとしては日本各地のデジタルデバイド解消に向けて、平成 23 年度の取組の成果をホー ムページ等を活用して情報公開を行い広く普及を行う予定であり、またテレビ媒体という民間放送 が持つ自社媒体を通じて県民に対しても成果を普及し、デジタルデバイド解消の大切さを訴えてい く。 その他、NPO 人ナレッジふくいと協同で、平成 23 年度に講座を実施した 15 施設に対して可能な範 囲でアフターサポートを行う予定である。 平成 23 年度の取組の成果 http://www.fukui-tv.co.jp/notepc/ 次年度は、下記のように考えている。 〔平成 24 年度〕 ① 福井テレビが講習会を実施した 15 施設を廻り、設置 PC や無線 LAN の使用状況を確認すると同 時に、施設及び施設利用者のニーズの聞き取り調査を行う。 ② NPO 法人ナレッジふくいと協議し、必要に応じて講習会の補完を行う。 ③ デジタルデバイド解消を目的とする本事業に対し、スポンサーになって頂ける企業や団体を福 井テレビが調査し、その交渉を行う。 147 4-6 他地域への 他地域への展開 への展開に 展開に向けて (1) 民法テレビ局や地域媒体社と NPO 法人との連携によるモデル構築の可能性について 前節でも述べたように、民法テレビ局・地域媒体社は地域の特色を生かした番組や、地域住民が 参加する番組、地域に密着した情報を提供し、地域情報の発信拠点として、また地域の振興その他 公共の福祉の増進に寄与し、豊かで安全な街づくりに貢献できる「地域の人たちと共に生きる」放 送局・媒体社でならないといけないと考えている。 また NPO 法人は、 「企業等民間営利部門の活動は、消費者や社会のニーズにできるだけ早く対応し ようとするが、価格や量の面で収益の上がることが前提条件となる。採算の見込みのないニーズに は対応できない。だが NPO 法人は、行政でも営利企業でもない第三の主体として、国民の多様化し たニーズに効果的かつ機動的に応えるとともに、個々人の自己実現の意欲を生かすことの出来る仕 組みとして、今後ますます重要な役割を果たすことが期待されている。またそのような特徴をもつ NPO が活発に活動することで、より安定的で活力のある社会、個人の多様な生活を保障する社会、地 球市民社会の可能性が広がる。」と国民生活審議会最終報告において述べられている。 また国民の生活水準の上昇や価値観が多様化する現在は、住民が行政や企業に求めるニーズが総 じて高度化してきており、行政や企業が対応しきれない領域が拡大しているのが実情である。 地域をベースにした従来型のコミュニティは、大都市への人口集中、地方では人口減少により従 来型のコミュニティの役割が著しく低下してきていることが表面化している。 また、情報化が急速に進む中で、ICT(情報通信技術)を活用することにより、様々な主体による 多方向の情報や意思伝達が容易になってきており、このことが従来のコミュニティに代わり、新た なタイプのコミュニティ出現につながっている。 地域のオピニオンリーダーであるべき媒体社は、地域の活力向上に向けて地域貢献していかなけ ればならないと同時に、市民意識をベースに、行政や企業が応えきれない社会の多様なニーズに少 しでも応えていくことが社会にとって重要な意味を持つと考えられる。 このように、日本全国の媒体社と NPO 法人が同じ意識を共有し、地域貢献活動を行っていくこと は不可能ではなく、NPO 法人の取組を地域の媒体社が広報等で後押しし且つその県域で報道するとと もに、地域住民・企業の更なる意識の向上や実際の行動に結び付けていく仕組みが根付くことで、 今回取り組んだ事業の継続的な実施が可能となるであろう。 (2) 学校におけるパソコン教室の活用の可能性について 学校所有のコンピュータ教室開放は、地域社会の学習者と学校や教師を直接結びつける一つの契 機であると考えられる。また、地域社会への貢献だけでなく、逆に学校や教師にとっても、様々な プラス要因があるのではないか。そして、地域社会が学校に目を向け、関心を持つことにより、最 近多方面で指摘される地域社会の教育力の低下の解消にもつながると考えられる。 現在東京都杉並区や長崎市で行われている「学校コンピュータ教室の団体への開放」は、非常に 素晴らしいものである。特に長崎市などでは非常に多くの受講者が訪れており、地域のコミュニテ ィ力向上の一役を担ってる。福井でも国立・県立・私立大学で、コンピュータ教室の地域住民への 148 開放が行われているが、あまり活用が進んでいない状況である。福井の実情と長崎市の取組の状況 を比較すると、長崎市は学校の先生方が地域の住民に貢献するための事業として取り組んでいるが、 福井では地域社会のために小・中学校の教育機能を活かすという意識が低いということが現状なの であろう。 情報化のもたらすメリットを十分に活用し、様々な市民生活・市民活動に反映させるためには、 市民一人ひとりがパソコン等の情報機器やソフトウェアの操作能力、情報を探し取得する能力、情 報そのものを活用する能力を身につけることが必要である。 このため、学校教育においては、各教室からインターネットに接続できるようパソコンの整備等 を進め、情報化に対応した教育を推進するとともに、生涯学習の場においても、誰でもパソコンや インターネットに親しめるよう多様で継続的な講座の充実を図る事が必要である。 これらのことを可能とするため、地域における情報化を中心的に推進する人材として情報ボラン ティアを確保し、公民館、学校のパソコン教室等を活用して、市民が市民の情報リテラシーの向上 を支援する体制を整備することが求められる。 福井テレビとして、今後県教育委員会や他の地方自治体の各教育委員会に対し積極的に働きかけ、 上記のような取組を実施できるよう、継続的な取組に努めていきたいと考えている。 149