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バイオマス取組事例 - 北越紀州製紙株式会社
バイオマス取り組み事例概要 【農林水産大臣賞】 北越製紙株式会社 黒液を徹底活用した発電および熱利用と、バイオマスプラスチックの製造 北越製紙㈱は、国内に4つの生産拠点『新潟工場、長岡工場、関東工場(勝田)、 関東工場(市川)』を持つ製紙会社であり、年間130万トンの洋紙、板紙、 特殊紙を製造しています。紙づくりを通じてバイオマスを有効活用し、限りあ る化石資源の使用を削減するためのさまざまな活動を進めています。 黒液の徹底活用 (発電および熱利用) 水 木材 CO2 ◆新潟工場では、黒液と呼ばれるバイオマス燃料を徹 抄紙機 太陽エネルギー パルプ 紙 底的に活用しています。新潟工場で使用している黒 液エネルギーは、工場全体のエネルギーの3分の2 を占め、原油に換算すると年間約26万キロリット パルプと紙を作る エネルギー 黒液 パルプ製造プラント 黒液専用ボイラー 黒液:木材から紙を作るときに発生するバイオマス燃 料、製紙業界全体で使用するエネルギーのおよ そ三分の一が黒液エネルギーです。 ルで、超大型タンカー一隻分に相当します。 ◆更に黒液のエネルギーを徹底的に 活用するために、従来からの黒液 専用ボイラーに加え、平成17年 に最新鋭の黒液専用ボイラー (国内最大)や、効率向上のため の脱塩脱カリ装置などを導入して バイオマスエネルギーの利活用を 進めています。 新潟工場の黒液専用ボイラー(85,000kw) バイオマスプラスチック樹脂「ELペレット」 ◆長岡工場ではバイオマスプラスチックの耐久性 紙 や耐熱性などを改善するために、植物由来のバイ + 植物由来樹脂 オマスプラスチック(70%)と、紙(30%) E L ペレット を混合し、新たなバイオマスプラスチック樹脂 『ELペレット』を製造しています。 ◆ELペレットは、植物性原料からつくられた生分 解性素材で、ELペレットでつくられたバイオマ スプラスチック製の食器(お皿、お椀等)は愛・ 地球博(愛知万博)会場内のレストランで採用さ れました。 愛・地球博で使用されたバイオマスプラスチック製食器 なお、建設廃材や間伐材等を燃料とする木質バイオマス発電ボイラーの建設を、関東工場(勝田)と新潟工場 で進めており、更なるバイオマスエネルギーの利活用を進めています。 関東工場(勝田):平成18年夏稼働予定(41,000kw) 新潟工場:平成19年春稼働予定(7,600kw) 関東工場(勝田)に建設中の木質バイオマス発電ボイラー