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みさき公園 伊藤園シャイニースタジアム
巻 頭 特 集 2 リニューアルによる建築物のバリューアップ TAIS E I PRO JECT みさき公園 伊藤園シャイニースタジアム 大成建設グループ CSR の取り組み C SR 活 動 みさき公園イルカ館 ■ 発注者/南海電気鉄道㈱ ■ 設計者/大成建設 ㈱ 一級建築士事務所、大成建設 ㈱エンジニアリング本部 ■ 所在地/大阪府泉南郡岬町 イルカ待機用のプールや放送施設などもステージ周 辺に集約され、少人数のスタッフで運営することが可 能になりました。 「伊藤園シャイニースタジアム」の名で生まれ変わった同館は、 現在も連日、多くのお客様でにぎわう人気ぶりです。 リニューアルで実現する “省エネ”と“サステナブル” 水族館では、水生動物の生命に関わる水を管理している 水処理システムやプラント設備が重要です。今回、私たちは 建物の建設だけでなく、水処理プラント設備の計画にも関わ ●大成建設グループの CSR P 15 ●品質は、私たちのプライド P 17 ●安全で衛生的な作業環境に P 19 ●誰もが自分らしく活躍できる職場づくり P 21 ●地球環境のために P 23 ●社会と地域のために P 25 近年、新しい顧客ニーズが増えているレジャー施設。一 り、 様々な要望に総合的に対応していく中で、水に関わる品質 方では施設老朽化の問題や社会の環境意識の高まりも の確保は環境配慮も含め大きなテーマとして対応しました。 ●社会から信頼される企業として P 27 あり、このような様々な要望に応えられる適切な施設や、 例えば、独自のシステムを導入することにより、水槽への その運営が求められています。 補給水を大幅に削減しました。これにより特に冬場の水温 ●持続的発展の基盤として P 29 次にご紹介するのは、水族館のリニューアルです。日本 維持のための負荷、電力量を大幅に削減することができま には大小100 におよぶ水族館があり、世界でも人口あた した。その他、設備の操作に関しても細かく配慮し、シン りの水族館数が多い国の一つです。 プル化を図ることによって、公園全体の設備担当者5名が 大阪府泉南郡岬町にある「みさき公園」は、大阪で唯 2~3名でシフトを組んで容易に運用できる効率的な施設 一、イルカのショーが楽しめるスポットとして人気を集め となりました。 てきましたが、1957年の竣工から 50 年を経過し、老朽 リニューアルの目的は、施設の新調だけでなく、その継続 ●環境データ 化が著しかったこと、更なる集客向上のため新施設へのリ と発展にあります。このリニューアルの結果、 省エネルギー、 環境経営活動の実績と目標 P 33 ニューアルが決定し私たち大成建設も企画段階から参画 省資源、運用コストの削減、運用の効率化などを実現。発 し、検討を重ねました。そして 2009 年春、新イルカ館が 展可能なサステナブルな施設として、永くお客様に楽しんで 事業活動が環境におよぼす影響 P 34 オープンすることに決まったのです。 いただくことができるようになりました。 温暖化防止(CO 2 削減)に向けた取り組み P 35 廃棄物のリサイクルと資源の有効活用 P 36 環境問題の解決に役立つ技術 P 37 ●大成建設グループの歩みと主な外部表彰 P 39 命の水をつくり出す ─ CO 2 排出量を大幅に削減するシステムづくり─ CSR データ編 ● CSR 活動の実績・課題 P 31 ■ 人工海水製造システム 天然海水を運び 込んで利用している従来の水族 館。大 成建設では「人工海水製造システム」、 「 補給水低減システ ム」と「海水再生システム」により、海から離れた都市型水 第三者保証・外部評価 P41 第三者意見 P42 族館への海水輸送量や、それにともなう CO の排出量を大 2 きく低減させることに成功しています。 13 人気の都市型水族館「エプソン品川アクアスタジアム」では、使用する海水(4,738m 3)の約7 割強の人工海水(3, 588m 3)を大成建設独自の人工海水製造システムにより供給しています。 大成建設グループ CSR 報告書 2010 14