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- 21 - 介護報酬の算定上の留意点について Ⅰ 基本単位 ― 通所介護費

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- 21 - 介護報酬の算定上の留意点について Ⅰ 基本単位 ― 通所介護費
介護報酬の算定上の留意点について
Ⅰ
基本単位
―
通所介護費
―
【例1】 小規模型通所介護費
所要時間7時間以上9時間未満の場合
㈠要介護1
735単位
㈡要介護2
868単位
㈢要介護3
1,006単位
㈣要介護4
1,144単位
㈤要介護5
1,281単位
【例2】通常規模型通所介護費
所要時間7時間以上9時間未満の場合
㈠要介護1
656単位
㈡要介護2
775単位
㈢要介護3
898単位
㈣要介護4
1,021単位
㈤要介護5
1,144単位
【例3】大規模型通所介護費(Ⅰ)
所要時間7時間以上9時間未満の場合
㈠要介護1
645単位
㈡要介護2
762単位
㈢要介護3
883単位
㈣要介護4
1,004単位
㈤要介護5
1,125単位
【例4】大規模型通所介護費(Ⅱ)
所要時間7時間以上9時間未満の場合
㈠要介護1
628単位
㈡要介護2
742単位
㈢要介護3
859単位
㈣要介護4
977単位
㈤要介護5
1,095単位
【例5】療養通所介護費
㈠所要時間3時間以上6時間未満の場合
1,007単位
㈡所要時間6時間以上8時間未満の場合
1,511単位
- 21 -
◇延長加算
算定対象時間が9時間以上となった場合次の単位数を加算できる。
9時間以上10時間未満の場合
50単位
10時間以上11時間未満の場合
100単位
11時間以上12時間未満の場合
150単位
12時間以上13時間未満の場合
200単位
13時間以上14時間未満の場合
250単位
[留意事項]
当該事業所の利用者が、当該事業所を利用した後に、引き続き当該事業所の設備
を利用して宿泊する場合や、宿泊した翌日において当該事業所の通所介護の提供
を受ける場合には算定することはできな い。
[Q&A]
①9時間の通所介護等の前後に送迎を行い、居宅内介助等を実施する場合も延長
加算は算定可能か。
⇒
延長加算については、算定して差し支えない。
―
1月につき
㈠要支援1
㈡要支援2
1
介護予防通所介護費
―
1,647単位
3,377単位
送迎時における居宅内介助等の評価(新規)
【通所介護】
送迎時に実施した居宅内での介助等(着替え、ベッド・車椅子への移乗、戸締まり
等)に要する時間は、1日30分以内を限度として、通所介護を行うのに要する時間に
含めることができる。
◆算定要件
※送迎に要する時間は含まれない。
次のいずれの要件も満たす場合
①居宅サービス計画及び通所介護計画に位置付けた上で実施する場合
②送迎時に居宅内の介助等を行う者が、介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員基
礎研修課程修了者、一級課程修了者、介護職員初任者研修修了者(二級課程修了者
を含む。)、看護職員、機能訓練指導員又は当該事業所における勤続年数と同一法人
の経営する他の介護サービス事業所、医療機関、社会福祉施設等において サービスを
利用者に直接提供する職員としての勤続年数の合計が3年以上の介護職員である場合
- 22 -
[Q&A]
①同一建物又は同一敷地内の有料老人ホーム等に居住している利用者へ介護職員が迎
えに行き居宅内介助した場合も対象とすることでよいか。
⇒
対象となる。
②複数送迎する場合は、車内に利用者を待たせることになるので、個別に送迎する場
合のみが認められらるのか。
⇒
他の利用者を送迎時に車内に待たせて行うことは認められない。
Ⅱ
加算
1
中重度者ケア体制加算(新規)
1日につき
【通所介護】
45単位
◆算定要件
次に掲げる基準のいずれにも適合すること。
①指定基準に規定する看護職員又は介護職員の員数に加え、看護職員又は介護職員
を常勤換算方法で2以上確保していること。
②前年度又は算定日が属する月の前3月間の利用者の総数のうち、要介護状態区分
が要介護3、要介護4又は要介護5である者の占める割合が100分の30以上
であること。
③指定通所介護を行う時 間帯を通じて、専ら当該指定通所介護の提供に当たる看護職
員を1名以上配置していること。
[留意事項]
①暦月ごとに、指定基準に規定する看護職員又は介護職員の員数に加え、看護職
員又は介護職員を常勤換算方法で2以上確保する必要がある。このため、算定
方法は、暦月ごとの看護職員又は介護職員の勤務延時間数を、当該事業所にお
いて常勤の職員が勤務すべき時間数で除することによって算定し、2以上確保
していれば加算の要件を満たすこととする。なお、勤務延時間数については、
サービス提供時間前後の延長加算を算定する際に配置する看護職員又は介護職
員の勤務時間数は含めないこととし、常勤換算方法による員数については、小
数点第2位以下を切り捨てるものとする。
②要介護3、要介護4又は要介護5である者の割合については、前年度(3月を
除く。)又は届出日の属する月の前3月の1月当たりの実績の平均について、利
用実人員数又は利用延人員数を用いて算定するものとし、要支援者に関しては
人員数には含めない。
③利用実人員数又は利用延人員数の割合の計算方法は、次のとおり。
イ前年度の実績が6月に満たない事業所(新たに事業を開始し、又は再開した
事業所を含む。)については、前年度の実績による加算の届出はできないもの
とする。
ロ前3月の実績により届出を行った事業所については、届出を行った月以降に
おいても、直近3月間の利用者の割合につき、毎月継続的に所定の割合を維
持しなければならない。また、その割合については、毎月ごとに記録するも
のとし、所定の割合を下回った場合については、直ちに加算等がされなくな
- 23 -
る場合の届出を提出しなければならない。
④看護職員は、指定通所介護を行う時間帯を通じて1名以上配置する必要があり、
他の職務との兼務は認められない。
⑤当該加算は、事業所を利用する利用者全員に算定することができる。また、認
知症加算の算定要件も満たす場合は、中重度者ケア体制加算の算定とともに認
知症加算も算定できる。
⑥重度の要介護者であっても社会性の維持を図り在宅生活の継続に資するケアを
計画的に実施するプログラムを作成することと する。
[Q&A]
①算定要件である専従の看護職員は、 通所介護を行う時間帯を通じて事業所に1
名以上配置されていれば、複数単位におけるサービス提供 を行っている場合でも、
それぞれの単位で、加算の算定対象になるのか。
⇒
サービスの提供時間を通じて1名以上配置されていれば、加算の算定対象となる。
② 通所介護を行う時間帯を通じて1名以上の配置が求められる看護職員は、日ご
と又は1日の時間帯によって人員が変わ っても通所介護を行う時間帯を通じて配
置されていれば、加算の要件を満たすと考えてよいか。
⇒
日ごと又は1日の時間帯によって人員が変わっても、加算の要件の一つである
「指定通所介護を行う時間帯を通じて、専ら当該指定通所の提供に当たる看護
職員を1名以上配置していること」を満たすこととなる。
③ 加算算定の要件に、通所介護を行う時間帯を通じて、専従で看護職員を配置してい
ることとあるが、全ての営業日に看護職員を配置できない場合に、配置があった日
のみ当該加算の算定対象となるか。
⇒
貴見のとおり。
④通所介護を行う時間帯を通じて、専従で配置する看護職員の提供時間帯中の勤
務時間は、加配職員として常勤換算員数を算出する際の勤務時間数には含める
ことができないということでよいか。
⇒
提供時間帯を通じて配置する看護職員は、他の職務との兼務は認められず、
加算の要件である加配を行う常勤換算員数を算出する際の勤務時間数に含める
ことはできない。
なお、加算の算定要件となる看護職員とは別に看護職員を配置している場合は、
当該看護職員の勤務時間数は常勤換算員数を算出する際の勤務時間数に含める
ことができる。
⑤通所介護を行う時間帯を通じて、専ら当該指定通所介護の提供に当たる看護職
員を1名以上配置とあるが、指定基準の他に配置する必要があるのか。
⇒
当該事業所に配置している看護職員が現在、専従の看護職員として提供時
間帯を通じて既に配置している場合には、新たに配置する必要はな い。
- 24 -
2
個別機能訓練加算
【通所介護】
1日につき
(Ⅰ)
42単位
→
46単位
(Ⅱ)
50単位
→
56単位
◆ 算定要件
次に掲げる基準のいずれにも適合すること。
◇(Ⅰ)(Ⅱ)共通
機能訓練指導員等が利用者の居宅を訪問した上で、個別機能訓練計画を作成し、そ
の後3月ごとに1回以上、利用者の居宅を訪問した上で、利用者又はその家族に対
して、機能訓練の内容と個別機能訓練計画の進捗状況等を説明し、訓練内容の見直
し等を 行っていること。
◇Ⅰ
① 指定通所介護を行う時間帯を通じて、専ら機能訓練指導員の職務に従事する常勤
の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師又はあん摩マッ
サージ指圧師(以下「理学療法士等」という。)を1名以上配置していること。
②個別機能訓練計画の作成及び実施において利用者の自立の支援と日常生活の充実
に資するよう複数の種類の機能訓練の項目を準備し、その項目の選択に当たって
は、利用者の生活意欲が増進されるよう利用者を援助し、心身の状況に応じた機
能訓練を適切に行っていること。
③機能訓練指導員、看護職員、介護職員、生活相談員その他の職種の者(以下「機
能訓練指導員等」という。)が共同して、利用者ごとに個別機能訓練計画を作成
し、当該計画に基づき、計画的に機能訓練を行っていること。
◇Ⅱ
①専ら機能訓練指導員の職務に従事する理学療法士等を1名以上配置しているこ
と。
②機能訓練指導員等が共同して、利用者の生活機能向上に資するよう利用者ごとの
心身の状況を重視した個別機能訓練計画を作成していること。
③個別機能訓練計画に基づき、利用者の生活機能向上を目的とする機能訓練の項目
を準備し、理学療法士等が、利用者の心身の状況に応じた機能訓練を適切に提供
していること。
[留意事項]
①個別機能訓練加算は、理学療法士等が個別機能訓練計画に基づき、計画的に行
った機能訓練(以下「個別機能訓練」という。)について算定する。
②個別機能訓練加算(Ⅰ)に係る機能訓練は、提供時間帯を通じて、専ら機能訓練
指導員の職務に従事する常勤の理学療法士等を1名以上配置している指定通所
介護の単位の利用者に対して行うものであること。この場合において、例えば
1週間のうち、月曜日から金曜日は常勤の理学療法士等が配置され、それ以外
の曜日に非常勤の理学療法士等だけが配置されている場合は、非常勤の理学療
法士等だけが配置されている曜日については、当該加算の対象とはならない。
(個
別機能訓練加算(Ⅱ)の要件に該当している場合は、その算定対象となる。)ただ
- 25 -
し、個別機能訓練加算(Ⅰ)の対象となる理学療法士等が配置される曜日はあら
かじめ定められ、利用者や居宅介護支援事業者に周知されている必要がある。
なお、通所介護事業所の看護職員が当該加算に係る機能訓練指導員の職務に従
事する場合には、当該職務の時間は、通所介護事業所における看護職員として
の人員基準の算定に含めない。
③個別機能訓練加算(Ⅰ)に係る機能訓練の項目の選択については、機能訓練指導
員等が、利用者の生活意欲が増進されるよう利用者の選択を援助し、利用者が
選択した項目ごとにグループに分かれて活動することで、心身の状況に応じた
機能訓練が適切に提供されることが要件となる。また、機能訓練指導員等は、
利用者の心身の状態を勘案し、項目の選択について必要な援助を行わなければ
ならない。
④個別機能訓練加算(Ⅱ)に係る機能訓練は、専ら機能訓練指導員の職務に従事す
る理学療法士等を1名以上配置して行うものであること。この場合において、
例えば、1週間のうち特定の曜日だけ理学療法士等を配置している場合は、そ
の曜日において理学療法士等から直接訓練の提供を受けた利用者のみが当該加
算の算定対象となる。ただし、この場合、理学療法士等が配置される曜日はあ
らかじめ定められ、利用者や居宅介護支援事業者に周知されている必要がある。
なお、通所介護事業所の看護職員が当該加算に係る機能訓練指導員の職務に従
事する場合には、当該職務の時間は、通所介護事業所における看護職員として
の人員基準の算定に含めない。
⑤個別機能訓練を行うに当たっては、機能訓練指導員等が共同して、利用者ごと
にその目標、実施時間、実施方法等を内容とする個別機能訓練計画を作成し、
これに基づいて行った個別機能訓練の効果、実施時間、実施方法等について評
価等を行う。なお、通所介護においては、個別機能訓練計画に相当する内容を
通所介護計画の中に記載する場合は、その記載をもって個別機能訓練計画の作
成に代えることができるものとすること。
⑥個別機能訓練加算(Ⅱ)に係る機能訓練は、身体機能そのものの回復を主たる目
的とする訓練ではなく、残存する身体機能を活用して生活機能の維持・向上を
図り、利用者が居宅において可能な限り自立して暮らし続けることを目的とし
て実施するものである。
具体的には、適切なアセスメントを経て利用者のADL及びIADLの状況を
把握し、日常生活における生活機能の維持・向上に関する目標(1人で入浴が
出来るようになりたい等)を設定のうえ、当該目標を達成するための訓練を実
施すること。
⑦⑥の目標については、利用者又は家族の意向及び利用者を担当する介護支援専
門員の意見も踏まえ策定することとし、当該利用者の意欲の向上につながるよ
う、段階的な目標を設定するなど可能な限り具体的かつ分かりやすい目標とす
ること。
⑧個別機能訓練加算(Ⅱ)に係る機能訓練は、類似の目標を持ち同様の訓練内容が
設定された5人程度以下の小集団(個別対応含む。)に対して機能訓練指導員が
直接行うこととし、必要に応じて事業所内外の設備等を用いた実践的かつ反復
的な訓練とすること。実施時間については、個別機能訓練計画に定めた訓練内
- 26 -
容の実施に必要な1回あたりの訓練時間を考慮し適切に設定すること。
また、生活機能の維持・向上のための訓練を効果的に実施するためには、計画
的・継続的に行う必要があることから、概ね週1回以上実施することを目安と
する。
⑨個別機能訓練を行う場合は、機能訓練指導員等が居宅を訪問した上で利用者の
居宅での生活状況(起居動作、ADL、IADL等の状況)を確認し、多職種
共同で個別機能訓練計画を作成した上で実施することとし、その後3月ごとに
1回以上、利用者の居宅を訪問し、利用者の居宅での生活状況を確認した上で、
利用者又はその家族に対して個別機能訓練計画の内容(評価を含む。)や進捗状
況等を説明し記録するとともに訓練内容の見直し等を行う。また、評価内容や
目標の達成度合いについ
て、当該利用者を担当する介護支援専門員等に適宜報告・相談し、必要に応じ
て利用者又は家族の意向を確認の上、当該利用者のADL及びIADLの改善
状況を踏まえた目標の見直しや訓練内容の変更など適切な対応を行うこと。
⑩個別機能訓練に関する記録(実施時間、訓練内容、担当者等)は、利用者ごと
に保管され、常に当該事業所の個別機能訓練の従事者により閲覧が可能である
ようにすること。
⑪個別機能訓練加算(Ⅰ)を算定している者であっても、別途個別機能訓練加算(Ⅱ)
に係る訓練を実施した場合は、同一日であっても個別機能訓練加算(Ⅱ)を算定
できるが、この場合にあっては、個別機能訓練加算(Ⅰ)に係る常勤専従の機能
訓練指導員は、個別機能訓練加算(Ⅱ)に係る機能訓練指導員として従事するこ
とはできず、別に個別機能訓練加算(Ⅱ)に係る機能訓練指導員の配置が必要で
ある。また、個別機能訓練加算(Ⅰ)は身体機能への働きかけを中心に行うも
のであるが、個別機能訓練加算(Ⅱ)は、心身機能への働きかけだけでなく、
ADL(食事、排泄、入浴等)やIADL(調理、洗濯、掃除等)などの活動
への働きかけや、役割の創出や社会参加の実現といった参加への働きかけを行
い、心身機能、活動、参加といった生活機能にバランスよく働きかけるもので
あり、それぞれの加算の目的・趣旨が異なることから、それぞれの個別機能訓
練計画に基づいた適切な訓練を実施する必要がある。なお、それぞれの加算の
目的・趣旨に沿った目標設定や実施内容等の項目等については、別に通知する
(「通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する事務処理
手順例及び様式例の提示について(平成27年3月27日老振発第0327第2号厚
生労働省老健局振興課長通知)(介護保険最新情報vol.435)」) ところによ
るものとする。
[Q&A]
①ある利用者が通所介護と短期入所生活介護を利用している場合、それぞれの事
業所が個別機能訓練加算を算定するには、居宅訪問は別々に行う必要があるか。
⇒
通所介護と短期入所生活介護を組み合わせて利用している者に対し、同一
の機能訓練指導員等が個別機能訓練計画を作成しており、一方の事業所で行っ
た居宅訪問の結果に基づき一体的に個別機能訓練計画を作成する場合は、居宅
訪問を別々に行う必要はない。
- 27 -
②個別機能訓練計画の作成及び居宅での生活状況の確認について、「その他の職種
の者」は、機能訓練指導員、看護職員、介護職員又は生活相談員以外に、どの
ような職種を想定しているのか。また、個別機能訓練計画作成者と居宅の訪問
者は同一人物でなくてもよいか。さらに、居宅を訪問する者が毎回変わってし
まってもよいのか。
⇒
個別機能訓練計画については、多職種共同で作成する必要がある。このた
め、個別機能訓練計画作成に関わる職員であれば、職種にかかわらず計画作成
や居宅訪問を行うことができるため、機能訓練指導員以外がこれらを行っても
差し支えない。
なお、3月に1回以上、居宅を訪問し、生活状況を確認する者は、毎回必ずし
も同一人物で行う必要はない。
③利用者の居宅を訪問した上で、個別機能訓練計画の作成・見直しをすることが
加算の要件であることから、通所介護事業所における長期の宿泊サービスの利
用者は、訪問すべき居宅に利用者がいないため、居宅を訪問できない。このよ
うな場合は、加算を算定できないことでよろしいか。
⇒
個別機能訓練加算は、利用者の居宅でのADL、IADL等の状況を確認
し、生活課題を把握した上で、利用者の在宅生活の継続支援を行うことを評価
するものであることから、このような場合、加算を算定する ことはできない。
④ 居宅を訪問している時間は、人員基準上、必要な配置時間に含めて良いか。
⇒
個別機能訓練加算(Ⅰ)で配置する常勤・専従の機能訓練指導員は、個別
機能訓練計画におけるプログラムに支障がない範囲において、居宅を訪問して
いる時間も配置時間に含めることができる。
生活相談員については、今回の見直しにより、事業所外における利用者の地域
生活を支えるための活動が認められるため、勤務時間として認めら れる。
3
認知症加算(新規)
1日につき
【通所介護】
60単位
◆算定要件
次に掲げる基準のいずれにも適合すること。
①指定基準に規定する 看護職員又は介護職員の員数に加え、看護職員又は介護職員
を常勤換算方法で2以上確保していること。
②前年度又は算定日が属する月の前3月間の利用者の総数のうち、日常生活に支障
を来すおそれのある症状又は行動が認められることから介護を必要とする認知症
の者の占める割合が100分の20以上であること。
③指定通所介護を行う時間帯を通じて、専ら当該指定通所介護の提供に当たる認知
症介護の指導に係る専門的な研修、認知症介護に係る専門的な研修、認知症介護
に係る実践的な研修等を修了した者を1名以上配置していること。
[留意事項]
① 常勤換算方法による職員数の算定方法は、中重度者ケア体制加算を参照。
②「日常生活に支障を来すおそれのある症状又は行動が認められることから介護
を必要とする認知症の者」とは、日常生活自立度のランクⅢ、Ⅳ又はMに該当
する者を指すものとし、これらの者の割合については、前年度(3月を除く。)
又は届出日の属する月の前3月の1月当たりの実績の平均について、利用実人
- 28 -
員数又は利用延人員数を用いて算定するものとし、要支援者は人員数には含め
ない。
③利用実人員数又は利用延人員数の割合の計算方法は、中重度者ケア体制加算を
参照。
④「認知症介護の指導に係る専門的な研修」⇒「認知症介護指導者研修」
「認知症介護に係る専門的な研修」⇒ 「認知症介護実践リーダー研修」
「認知症介護に係る実践的な研修」⇒「認知症介護実践者研修」
(「認知症介護実践者等養成事業の実施について」(平成18年3月31日老発第03
31010号厚生労働省老健局長通知)及び「認知症介護実践者等養成事業の円滑
な運営について」(平成18年3月31日老計第0331007号厚生労働省計画課長通
知)に規定する)
⑤認知症介護指導者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護実践者研修
の修了者は、指定通所介護を行う時間帯を通じて1名以上配置する必要がある。
⑥認知症加算については、日常生活自立度のランクⅢ、Ⅳ又はMに該当する者に
対して算定することができる。また、中重度者ケア体制加算の算定要件も満た
す場合は、認知症加算の算定とともに中重度者ケア体制加算も算定できる。
⑦認知症加算を算定している事業所にあっては、認知症の症状の進行の緩和に資
するケアを計画的に実施するプログラムを作成することとする。
[Q&A]
①算定要件である専従の認知症介護実践者研修等修了者は、通所介護を行う時間
帯を通じて事業所に1名以上配置されていれば、複数単位におけるサービス提
供を行っている場合でも、それぞれの単位の利用者が加算の算定対象になるの
か。
⇒ サービス提供時間を通じて1名以上配置されていれば算定対 象となる。
②通所介護を行う時間帯を通じて1名以上の配置が求められる認知症介護実践者
研修等の修了者は、日ごと又は1日の時間帯によって人員が変わっても、加算
の要件を満たすと考えてよいか。
⇒ 日ごと又は1日の時間帯によって人員が変わっても、加算の要件の一つで
ある「指定通所介護を行う時間帯を通じて、専ら当該指定通所の提供に当たる
認知症介護実践者研修等の修了者を1名以上配置していること」を満たすこと
となる。
③ 認知症加算について、通所介護を行う時間帯を通じて、専ら当該指定通所介護
の提供に当たる認知症介護実践者研修等の修了者の配置が要件となっているが、
当該加算の算定対象者の利用がない日についても、配置しなければならないの
か。
⇒ 認知症加算の算定対象者の利用がない日については、認知症介護実践者研
修等の修了者の配置は不要である。なお、認知症の算定対象者が利用している
日に認知症介護実践者研修等の修了者を配置していない場合は、認知症加算は
算定できない。
④旧痴呆介護実務者研修の基礎課程及び専門課程の修了者は、認知症介護に係る
実践的又は専門的な研修を修了した者に該当するのか。
⇒ 該当する。
4
若年性認知症利用者受入加算
1日につき
【通所介護・予防】
60単位
(予防:1月につき240単位)
◆算定要件(追加要件のみ)
認知症加算を算定している場合は算定しない。
- 29 -
5
サービス提供体制強化加算
―
1回につき
(Ⅰ) 12単位
(Ⅱ)
6単位
(Ⅲ)
6単位
通所介護費
―
(Ⅰ)イ18単位
(Ⅰ)ロ12単位
(Ⅱ)
6単位
(Ⅲ)
6単位
⇒
⇒
⇒
―
1月につき
(Ⅰ)
要支援1
要支援2
(Ⅱ)
要支援1
要支援2
【通所介護・予防】
介護予防通所介護費
48単位
96単位
⇒
⇒
(Ⅰ)イ
要支援1
要支援2
(Ⅰ)ロ
要支援1
要支援2
24単位
48単位
⇒
⇒
要支援1
要支援2
―
72単位
144単位
48単位
96単位
24単位
48単位
◆算定要件(追加要件のみ)
(Ⅰ)イ 介護職員の総数のうち、介護福祉士の占める割合が100分の50以上であ
ること 。
(Ⅰ)ロ 介護職員の総数のうち、介護福祉士の占める割合が100分の40以上であ
るこ と。
6
介護職員処遇改善加算
【通所介護・予防】
加算率
(Ⅰ) 4.0%
(Ⅰ) 1.9%
⇒
(Ⅱ) 2.2%
(Ⅱ)(Ⅰ)により算出した単位×0.9% ⇒ (Ⅲ)(Ⅱ)により算出した単位×0.9
(Ⅲ)(Ⅰ)により算出した単位×0.8% ⇒ (Ⅳ)(Ⅱ)により算出した単位×0.8
◆算定要件
(Ⅰ)キャリアパス要件Ⅰ及びⅡ及び定量的要件を満たす
(Ⅱ)キャリアパス要件Ⅰ又はⅡ及び定量的要件を満たす
(Ⅲ)キャリアパス要件Ⅰ又はⅡ又は定量的要件を満たす
(Ⅳ)キャリアパス要件、定量的要件のいずれも満たしていない
◇基本要件
①介護職員の賃金(退職手当を除く。)の改善(以下「賃金改善」という。)に要す
る費用の見込額が介護職員処遇改善加算の算定見込額を上回る賃金改善に関する
計画を策定し、当該計画に基づき適切な措置を講じていること。
② 指定通所介護事業所において、①の賃金改善に関する計画、当該計画に係る実施
期間及び実施方法その他の介護職員の処遇改善の計画等を記載した介護職員処遇
改善計画書を作成し、全ての介護職員に周知し、都道府県知事に届け出て いるこ
と。
③介護職員処遇改善加算の算定額に相当する賃金改善を実施すること。
④当該指定通所介護事業所において、事業年度ごとに介護職員の処遇改善に関する
- 30 -
実績を都道府県知事に報告すること 。
⑤算定日が属する月の前12月間において、労働基準法、労働者災害補償保険法、
最低賃金法、労働安全衛生法、雇用保険法その他の労働に関する法令に違反し、
罰金以上の刑に処せられて いないこと。
⑥当該指定通所介護事業所において、労働保険料の納付が適正に行われているこ と。
◇キャリアパス要件 Ⅰ
次に掲げる基準のいずれにも適合すること。
イ介護職員の任用の際における職位、職責又は職務内容等に応じた任用等の要件(介
護職員の賃金に関するものを含む。)を定めていること。
ロイに掲げる職位、職責又は職務内容等に応じた賃金体系(一時金等の臨時的に支
払われるものを除く。)について定めていること。
ハイ及びロの内容について就業規則等の明確な根拠規定を書面で整備し、全ての介
護職員に周知していること。
◇キャリアパス要件Ⅱ
次に掲げる基準のいずれにも適合すること。
イ介護職員の職務内容等を踏まえ、介護職員と意見を交換しながら、資質向上の目
標及び一又は二に掲げる具体的な計画を策定し、当該計画に係る研修の実施又は
研修の機会を確保していること。
一 資質向上のための計画に沿って、研修機会の提供又は技術指導等を実施(O
JT、OFF-JT等)するとともに、介護職員の能力評価を行うこと。
二 資格取得のための支援(研修受講のための勤務シフトの調整、休暇の付与、
費用(交通費、受講料等)の援助等)を実施すること。
ロイについて、全ての介護職員に周知していること。
◇定量的要件
実施した処遇改善(賃金改善を除く。)の内容を全ての介護職員に周知しているこ
と。
[Q&A]
①介護予防訪問介護と介護予防通所介護については、処遇改善加算の対象サービ
スとなっているが、総合事業へ移行した場合、処遇改善加算の取扱いはどのよ
うになるのか。
⇒ 介護予防・日常生活支援総合事業に移行した場合には、保険給付としての
同加算は取得できない取扱いとな る 。
7
個別送迎体制強化加算(新規)
1日につき
【療養通所介護】
210単位
◆算定要件
次に掲げる基準のいずれにも適合すること。
①指定療養通所介護事業所における2名以上の従事者により、個別に送迎を行って
いること。
②当該従事者のうち1名は、看護師又は准看護師であること。
[留意事項]
療養通所介護計画上、個別送迎の提供が位置づけられている場合であっても、利
用者側の事情により、個別送迎を実施しなかった場合については算定できない。
- 31 -
8
入浴介助体制強化加算(新規)
1日につき
【療養通所介護】
60単位
◆算定要件
次に掲げる基準のいずれにも適合すること。
①指定療養通所介護事業所における2名以上の従事者により、個別に入浴介助を行
っていること。
②当該従事者のうち1名は、看護師又は准看護師であること。
[留意事項]
療養通所介護計画上、入浴介助の提供が位置づけられている場合であっても、利
用者側の事情により、入浴介助を実施しなかった場合については算定できな い。
9
運動器機能向上加算
1月につき
【予防】
225単位
◆算定要件
① 利用者の運動器の機能向上を目的として個別的に実施される機能訓練であって、
利用者の心身の状態の維持又は向上に資すると認められるもの(以下「運動器機
能向上サービス」という。)を行うこと。
②次に掲げるいずれの基準にも適合すること。
イ 専ら機能訓練指導員の職務に従事する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、
看護職員、柔道整復師又はあん摩マッサージ指圧師(以下「理学療法士等」
という。)を1名以上配置していること。
ロ 利用者の運動器の機能を利用開始時に把握し、理学療法士等、介護職員、生
活相談員その他の職種の者が共同して、運動器機能向上計画を作成している
こと。
ハ 利用者ごとの運動器機能向上計画に従い理学療法士等、介護職員その他の職
種の者が運動器機能向上サービスを行っているとともに、利用者の運動器の
機能を定期的に記録していること。
ニ 利用者ごとの運動器機能向上計画の進捗状況を定期的に評価していること。
[留意事項]
① 運動器機能向上サービスを提供する目的は、当該サービスを通じて要支援者が
できる限り要介護状態にならず自立した日常生活を営むことができるよう支援
することであることに留意しつつ行うこと。
②以下のアからキまでに掲げるとおり、実施すること。
ア利用者ごとに看護職員等の医療従事者による運動器機能向上サービスの実施
に当たってのリスク評価、体力測定等を実施し、サービスの提供に際して考
慮すべきリスク、利用者のニーズ及び運動器の機能の状況を、利用開始時に
把握すること。
イ理学療法士等が、暫定的に、利用者ごとのニーズを実現するためのおおむね
3月程度で達成可能な目標(以下「長期目標」という。)及び長期目標を達成
するためのおおむね1月程度で達成可能な目標(以下「短期目標」という。)
を設定すること。長期目標及び短期目標については、介護予防支援事業者に
おいて作成された当該利用者に係る介護予防サービス計画と整合が図れたも
のとすること。
ウ利用者に係る長期目標及び短期目標を踏まえ、理学療法士等、看護職員、介
護職員、生活相談員その他の職種の者が共同して、当該利用者ごとに、実施
する運動の種類、実施期間、実施頻度、1回当たりの実施時間、実施形態等
- 32 -
を記載した運動器機能向上計画を作成すること。その際、実施期間について
は、運動の種類によって異なるものの、おおむね3月間程とすること。また、
作成した運動器機能向上計画については、運動器機能向上サービスの提供に
よる効果、リスク、緊急時の対応等と併せて、当該運動器機能向上計画の対
象となる利用者に分かりやすい形で説明し、その同意を得ること。
なお、介護予防通所介護においては、運動器機能向上計画に相当する内容を
介護予防通所介護計画の中に記載する場合は、その記載をもって運動器機能
向上計画の作成に代えることができるものとすること。
エ運動器機能向上計画に基づき、利用者ごとに運動器機能向上サービスを提供
すること。その際、提供する運動器機能向サービスについては、国内外の文
献等において介護予防の観点からの有効性が確認されている等の適切なもの
とすること。また、運動器機能向上計画に実施上の問題点(運動の種類の変
更の必要性、実施頻度の変更の必要性等)があれば直ちに当該計画を修正す
ること。
オ利用者の短期目標に応じて、おおむね1月間ごとに、利用者の当該短期目標
の達成度と客観的な運動器の機能の状況についてモニタリングを行うととも
に、必要に応じて、運動器機能向上計画の修正を行うこと。
カ運動器機能向上計画に定める実施期間終了後に、利用者ごとに、長期目標の
達成度及び運動器の機能の状況について、事後アセスメントを実施し、その
結果を当該利用者に係る介護予防支援事業者に報告すること。介護予防支援
事業者による当該報告も踏まえた介護予防ケアマネジメントの結果、運動器
機能向上サービスの継続が必要であるとの判断がなされる場合については、
前記アからカまでの流れにより、継続的に運動器機能向上サービスを提供す
る。
キサービスの提供の記録において利用者ごとの運動器機能向上計画に従い理学
療法士等、経験のある介護職員その他の職種の者が、利用者の運動器の機能
を定期的に記録する場合は、当該記録とは別に運動器機能向上加算 の算定のた
めに利用者の運動器の機能を定期的に記録する必要はないものとすること。
Ⅲ
1
減算
送迎を行わない場合の減算(新規)
片道につき
【通所介護】
47単位
◆算定要件
利用者に対して、その居宅と指定通所介護事業所との間の送迎を行わない場合、 減
算する。
[留意事項]
利用者が自ら通う場合、利用者の家族等が送迎を行う場合など事業者が送迎を実施し
ていない場合は、片道につき減算の対象となる。ただし、同一建物の減算の対象とな
っている場合には、当該減算の対象とはならない。
[Q&A]
①通所介護事業所等の設備を利用した夜間及び深夜の通所介護等以外のサービス
(宿泊サービス)を連続して利用する場合に、初日と最終日を除き行き帰りの送
迎を実施しないことになるが、送迎減算(47単位×2)と同一建物減算(94単
位)のどちらが適用されるか。
⇒ 同一建物減算は、事業所と同一建物に居住する者又は事業所と同一建物から
事業所に通う者について適用するものであるため、当該事案は送迎減算が適用さ
れる。なお、初日と最終日についても片道の送迎を実施していないことから、送
迎減算(47単位)が適用される。
- 33 -
②事業所の職員が徒歩で利用者の送迎を実施した場合。
⇒ 減算の対象にはならない。
2
事業所と同一建物に居住する利用者又は同一建物から通う利用者に通所介護を行う
場合の減算
【通所介護・予防】
-
1日につき
通所介護費
-
94単位
-
介護予防通所介護費
-
1月につき
要支援1
376単位
要支援2
752単位
◆算定要件
指定通所介護事業所と同一建物に居住する者又は指定通所介護事業所と同一建物
から当該指定通所介護事業所に通う者に対し、指定通所介護を行った場合、減算
する。ただし、傷病その他やむを得ない事情により送迎が必要であると認められ
る利用者に対して送迎を行った場合は、こ の限りでない。
[留意事項]
①同一建物の定義
当該指定通所介護事業所と構造上又は外形上、一体的な建築物を指すものであ
り、具体的には、当該建物の1階部分に指定通所介護事業所がある場合や当該
建物と渡り廊下等で繋がっている場合が該当し、同一敷地内にある別棟の建築
物や道路を挟んで隣接する場合は該当 しない。
②なお、傷病により一時的に送迎が必要であると認められる利用者その他やむを
得ない事情により送迎が必要と認められる利用者に対して送迎を行った場合は、
例外的に減算対象とならない。具体的には、傷病により一時的に歩行困難とな
った者又は歩行困難な要介護者であって、かつ建物の構造上自力での通所が困
難である者に対し、2人以上の従業者が、当該利用者の居住する場所と当該指
定通所介護事業所の間の往復の移動を介助した場合に限られること。ただし、
この場合、2人以上の従業者による移動介助を必要とする理由や移動介助の方
法及び期間について、介護支援専門員とサービス担当者会議等で慎重に検討し、
その内容及び結果について通所介護計画に記載すること。
また、移動介助者及び移動介助時の利用者の様子等について、記録しなければ
ならない。
- 34 -
Ⅳ
その他の日常生活費の取扱いについて
◆受領に係る基準
①「その他の日常生活費」の対象となる便宜と、保険給付の対象となっているサー
ビスとの間に重複関係がないこと。
②保険給付の対象となっているサービスと明確に区分されないあいまいな名目によ
る費用の受領は認められないこと。したがって、お世話料、管理協力費、共益費、
施設利用補償金といったあいまいな名目の費用の徴収は認められず、費用の内訳
が明らかにされる必要があること。
③「その他の日常生活費」の対象となる便宜は、利用者又はその家族等の自由な選
択に基づいて行われるものでなければならず、事業者は「その他の日常生活費」
の受領について利用者又はその家族等に事前に十分な説明を行い、その同意を得
なければならないこと。
④「その他の日常生活費」の受領は、その対象となる便宜を行うための実費相当額
の範囲内で行われるべきものであること。
⑤「その他の日常生活費」の対象となる便宜及びその額は、当該事業者の運営規程
において定められなければならず、また、サービスの選択に資すると認められる
重要事項として、施設の見やすい場所に掲示されなければならないこと。
◇具体的な範囲
①利用者の希望によって、身の回り品として日常生活に必要なものを事業者が提供
する場合に係る費用。
「身の回り品として日常生活に必要なも」とは一般的に要介護者等の日常生活に
最低限必要と考えられる物品(例えば、歯ブラシや化粧品等の個人用の日用品等)
であって、利用者等の希望を確認した上で提供されるものをいう。
したがって、こうした物品を事業者がすべての利用者に対して一律に提供し、す
べての利用者からその費用を画一的に徴収することは認められないものである。
②利用者の希望によって、教養娯楽として日常生活に必要なものを事業者が提供す
る場合に係る費用。
「教養娯楽として日常生活に必要なもの」とは、例えば、事業者がサービスの提
供の一環として実施するクラブ活動や行事における材料費等が想定されるもので
あり、すべての利用者に一律に提供される教養娯楽に係る費用(共用の談話室等
にあるテレビやカラオケ設備の使用料等)について、「その他の日常生活費」とし
て徴収することは認められないものである。
[Q&A]
①事業者が実施するクラブ活動や行事における材料費等は、
「その他の日常生活費」
に該当するか。
⇒
事業者が、サービスの提供の一環として実施するクラブ活動や行事のうち、
一般的に想定されるもの(例えば、作業療法等機能訓練の一環として行われるク
ラブ活動や利用者が全員参加する定例行事)における材料費等は保険給付の対象
に含まれることから別途徴収することはできないが、サービスの提供の一環と
- 35 -
して実施するクラブ活動や行事のために調達し、提供する材料であって、利用
者に負担させることが適当と認められるもの(例えば、習字、お花、絵画、刺繍
等のクラブ活動等の材料費)に係る費用は、教養娯楽に要する費用として「その
他の日常生活費」に該当する。
[Q&A]
WAM NET(http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/)
介護保険最新情報
Vol.454、471、
- 36 -
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