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書類点検等における通所介護事業所(395KBytes)

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書類点検等における通所介護事業所(395KBytes)
平成28年11月25日
沖縄県介護保険広域連合
集団指導資料
書類点検等における通所介護事業所への
主な指摘事項について
沖縄県介護保険広域連合
業務課給付係
(1)通所介護計画書関係①
・通所介護計画書が作成されていない。
・居宅サービスに沿った通所介護計画書となっていない。
・通所介護計画書の同意年月日や同意の署名がない。
・通所介護計画書について利用者の同意・交付を行う前にサービスを提供している。
・通所介護計画書の作成・説明・同意・交付を管理者以外が行っている。
「沖縄県介護保険広域連合指定地密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例」(平成25年沖縄
県介護保険広域連合条例第2号)
(地域密着型通所介護計画の作成)
第59条の10 指定地域密着型通所介護事業所の管理者は、利用者の心身の状況、希望及びその置かれている環境を踏まえ
て、機能訓練等の目標、当該目標を達成するための具体的なサービスの内容等を記載した地域密着型通所介護計画を作成し
なければならない。
2 地域密着型通所介護計画は、既に居宅サービス計画が作成されている場合は、当該居宅サービス計画の内容に沿って作
成しなければならない。
3 指定地域密着型通所介護事業所の管理者は、地域密着型通所介護計画の作成に当たっては、その内容について利用者又
はその家族に対して説明し、利用者の同意を得なければならない。
4 指定地域密着型通所介護事業所の管理者は、地域密着型通所介護計画を作成した際には、当該地域密着型通所介護計
画を利用者に交付しなければならない。
5 指定地域密着型通所介護従業者は、それぞれの利用者について、地域密着型通所介護計画に従ったサービスの実施状況
及び目標の達成状況の記録を行う。
(1)通所介護計画書関係②
・所要時間区分が異なる請求を行っているにも関わらず、それぞれの区分の通所介護
計画書が作成されていない。
・通所介護計画書へ送迎の位置づけがされていない。
平成24年3月30日事務連絡「平成24年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成24 年3 月30 日)」の送付について〔9〕
(介護保険最新情報vol.273)
「Q.所要時間区分(5時間以上7時間未満、7時間以上9時間未満等)は、あらかじめ事業所が確定させておかなければならな
いのか。」
「A.各利用者の通所サービスの所要時間は、心身の状況、希望及びその置かれている環境を踏まえて作成される通所サービ
ス計画に位置づけられた内容によって個別に決まるものであり、各利用者の所要時間に応じた区分で請求することとなる。運営
規程や重要事項説明書に定める事業所におけるサービス提供時間は、これらを踏まえて適正に設定する必要がある。」
平成27年4月1日事務連絡「平成27年度介護報酬改定に関するQ&A(平成27年4月1日)」の送付について〔61〕
(介護保険最新情報vol.454)
「Q.送迎減算は、個別サービス計画上、送迎が往復か片道かを位置付けさせた上で行うことになるため、利用者宅に迎えに
行ったが、利用者や家族等の都合で結果的に利用者の家族等が、事業所まで利用者を送った場合には、減算の対象とならな
いのか。」
「A.(通所介護、通所リハビリテーション、認知症対応型通所介護共通)
送迎減算の有無に関しては、個別サービス計画上、送迎が往復か片道かを位置付けさせた上で、実際の送迎の有無を確認
の上、送迎を行っていなければ減算となる。」
(2)時減の算定について
・時減(2時間以上3時間未満の通所介護)の算定要件を満たしていないにも関わら
ず時減を算定している。
「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準」(平成12年厚生省告示第19号)」6 通所介護
(注3) 別に厚生大臣が定める基準に適合する利用者に対して、所要時間2時間以上3時間未満の指定通所介護を行う場合
は、注1の施設基準に掲げる区分に従い、イ(1)、ロ(1)、ハ(1)又はニ(1)の所定単位数の100分の70に相当する単位数を算定する。
「厚生労働大臣が定める基準に適合する利用者等」(平成24年厚生労働省告示第95号)
14 指定居宅サービス介護給付費単位数表の通所介護費の注3の厚生労働大臣が定める基準に適合する利用者
心身の状況その他利用者のやむを得ない事情により、長時間のサービス利用が困難である利用者
「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る
部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について」(平成12年3
月1日老企第36号) 第二の7(2)
(注3)二時間以上三時間未満の通所介護を行う場合の取扱い
二時間以上三時間未満の通所介護の単位数を算定できる利用者は、心身の状況から、長時間のサービス利用が困難である
者、病後等で短時間の利用から始めて長時間利用に結びつけていく必要がある者など、利用者側のやむを得ない事情により
長時間のサービス利用が困難な者(利用者等告示第十四号)であること。なお二時間以上三時間未満の通所介護であっても、
通所介護の本来の目的に照らし、単に入浴サービスのみといった利用は適当ではなく、利用者の日常生活動作能力などの向
上のため、日常生活を通じた機能訓練等が実施されるべきものであること。
(3)個別機能訓練加算について①
<個別機能訓練加算全般>
・個別機能訓練の実施者(担当者)が記録から確認できない。
・利用者宅への居宅訪問が確認できない。
「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る
部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について」(平成12年3
月1日老企第36号) 第二の7(9)
(注8)個別機能訓練加算について(抄)
① 個別機能訓練加算は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師又はあん摩マッサージ指圧師(以下
7において「理学療法士等」という。) が個別機能訓練計画に基づき、計画的に行った機能訓練(以下「個別機能訓練」という。)
について算定する。
⑨ 個別機能訓練を行う場合は、機能訓練指導員等が居宅を訪問した上で利用者の居宅での生活状況(起居動作、ADL、IAD
L等の状況)を確認し、多職種共同で個別機能訓練計画を作成した上で実施することとし、その後3月ごとに1回以上、利用者
の居宅を訪問し、利用者の居宅での生活状況を確認した上で、利用者又はその家族に対して個別機能訓練計画の内容(評価
を含む。)や進捗状況等を説明し記録するとともに訓練内容の見直し等を行う。また、評価内容や目標の達成度合いについて、
当該利用者を担当する介護支援専門員等に適宜報告・相談し、必要に応じて利用者又は家族の意向を確認の上、当該利用者
のADL及びIADLの改善状況を踏まえた目標の見直しや訓練内容の変更など適切な対応を行うこと。
⑩ 個別機能訓練に関する記録(実施時間、訓練内容、担当者等)は、利用者ごとに保管され、常に当該事業所の個別機能訓
練の従事者により閲覧が可能であるようにすること。
(3)個別機能訓練加算について②
<個別機能訓練加算Ⅱについて>
・生活相談員など、「理学療法士等」の要件に該当しない者が直接訓練を実施している。
・歩行訓練や下肢筋力の向上など「身体機能を向上すること」を目的とした機能訓練を
個別機能訓練加算Ⅱの中で行っている。
「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る
部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について」(平成12年3
月1日老企第36号) 第二の7(9)
(注8)個別機能訓練加算について(抄)
④ 個別機能訓練加算(Ⅱ)に係る機能訓練は、専ら機能訓練指導員の職務に従事する理学療法士等を1名以上配置して行うも
のあること。この場合において、例えば、1週間のうち特定の曜日だけ理学療法士等を配置している場合は、その曜日において
理学療法士等から直接訓練の提供を受けた利用者のみが当該加算の算定対象となる。ただし、この場合、理学療法士等が配
置される曜日はあらかじめ定められ、利用者や居宅介護支援事業者に周知されている必要がある。なお、通所介護事業所の
看護職員が当該加算に係る機能訓練指導員の職務に従事する場合には、当該職務の時間は、通所介護事業所における看護
職員としての人員基準の算定に含めない。
⑥ 個別機能訓練加算(Ⅱ)に係る機能訓練は、身体機能の回復を主たる目的とする訓練ではなく、残存する身体機能を活用し
て生活機能の維持・向上を図り、利用者が居宅において可能な限り自立して暮らし続けることを目的として実施するものである。
具体的には、適切なアセスメントを経て利用者のADL及び IADLの状況を把握し、日常生活における生活機能の維持・ 向上に
関する目標(1人で入浴が出来るようになりたい等)を設定のうえ、当該目標を達成するための訓練を実施すること。
⑪(前略)また、個別機能訓練加算(Ⅰ)は身体機能への働きかけを中心に行うものであるが、個別機能訓練加算(Ⅱ)は、心身
機能への働きかけだけでなく、ADL(食 事、排泄、入浴等)やIADL(調理、洗濯、掃除等)などの活動への働きかけや、役割の
創出や社会参加の実現といった参加への働きかけを行い、心身機能、活動、参加といった生活機 能にバランスよく働きかける
ものであり、それぞれの加算の目的・趣旨が異なることから、それぞれの個別機能訓練計画に基づいた適切な訓練を実施する
必要がある。(以下略)
(4)その他今年度の点検で指摘した事項
<入浴介助加算>
・入浴を実施したという記録が確認できない。
・ケアプランに位置づけがないにも関わらず入浴を実施し加算を請求している。
・(介護予防・日常生活支援総合事業の通所型サービスについて)介護報酬に含ま
れているにも関わらず、利用者へ入浴に係る費用を実費で請求している。
<中重度ケア体制加算>
・常勤の看護職員が休みにも関わらず中重度ケア体制加算を算定している。
・適切なプログラムの作成が行われていない。
<認知症加算>
・主治医の認知症日常生活自立度がⅢ以上ではないにも関わらず認知症加算を算
定している。
・適切なプログラムの作成が行われていない。
<その他>
・給付上限を越えることを防ぐために、不適切な割引を行っている。
~おわりに~
介護サービス提供の対価として受け取る介護報酬は利用者
負担(1~2割)と介護保険料・税金それぞれ半分ずつの資
金投入(8~9割)で成り立っています。
※すなわち介護サービスは、公的な性格が極めて強いサービ
スです。
よって、介護サービスの担い手である事業者は、介護保険
制度の健全かつ適正な運営の確保のため、介護保険法をはじ
めとした各種関係法令等を遵守しなければなりません。
今後とも、関係法令を遵守し、利用者へのより良いサービ
スの提供をお願いいたします。
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