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ダムによる河川生態系への影響 - 北海道淡水魚保護ネットワーク
第 13 回 北海道淡水魚保護フォーラム プログラム&要旨集 ダムによる河川生態系への影響 日時:2013 年 3 月 20 日(水) 午後 1 時~午後 5 時 30 分 場所:北海道大学学術交流会館 講堂 主催:北海道淡水魚保護ネットワーク 北海道淡水魚保護フォーラム No.13 in 札幌(2013) 第 13 回 北海道淡水魚保護フォーラム ダムによる河川生態系への影響 開催趣旨 河川生態系は、魚類をはじめとする水生生物の生物生産にとって重要な場であると同時に、隣 接する陸域と海域という異なる生態系を仲介する働きをもちます。しかし, ダム建設によって土砂 礫の供給や生物の移動が阻害されたことによって、この生態系間のつながりはいたるところで分断 されてきました。結果として、北海道また日本各地の河川生態系とそこでの生物多様性は著しく劣 化しました。 今回のフォーラムでは、ダムが河川生態系や生物多様性にどのような影響を与えてきたか、あ るいは与えようとしているかについて考えてみたいと思います。ダム建設後の生態系変化に伴う社 会的・経済的損失を評価しようとする最近の研究なども紹介し、なぜ河川生態系を守らなければな らないか、また将来、ダムにかわる河川行政を進めていく上で科学的な検証がいかに重要であるか を皆さんとともに考えたいと思います。さらに、これらの議論を通じて、環境負荷がより小さい治 水手法にはどういうものがあるか、またそのような手法で治水を進めるには川とどのように付き合 っていくべきかについての具体的な提案やイメージを、本フォーラムが提供できればと考えていま す。 北海道淡水魚保護ネットワーク* *北海道淡水魚保護ネットワークとは? 北海道に係わりをもつ魚類研究者やジャーナリストで組織する非営利団体です. 設立趣旨<北海道は日本の中でも自然の宝庫と言われています.自然環境を守るためには,生態系全体を守るととも に,その基本構成要素の一部である在来種を保存することが重要です.しかし,近年,北海道でも開発事業に伴う野 生生物の生息環境の悪化,乱獲や外来種の影響などにより,野生生物の種の減少が進んでいます.例えば,北海道に 生息する淡水魚は 71 種 1 亜種を数えますが,絶滅のおそれがあるなど保護上重要な種は 22 種,8 地域個体群,7 留 意種にも及んでいます.また,外来種ブラウントラウトが河川湖沼生態系や在来種に影響を及ぼしています.このよ うな現状を踏まえ,北海道の淡水魚と自然生態系を守るため, 「北海道淡水魚保護ネットワーク」を設立しました.運 営委員会 2001 年 1 月 20 日> http://hokkaidofreshwaterfishconservation.net/ ダムによる河川生態系への影響 プログラム 開会あいさつ(13:00~13:05) 帰山 雅秀(北海道淡水魚保護ネットワーク代表・北海道大学大学院水産科学研究院) イントロダクション(13:05~13:10) 「フォーラムの背景と開催趣意」 ・・・・・・・・ 1 前川 光司(北海道大学名誉教授・北海道淡水魚保護ネットワーク) 講演(13:10~14:30) 「川とは?-日本の川の現状と治水のあり方-」 ・・・・・・・・ 3 大熊 孝(新潟大学名誉教授・NPO 法人新潟水辺の会代表) 「ダム開発と淡水魚の保全」 ・・・・・・・・ 5 福島 路生(国立環境研究所) ――――休 憩 14:30~14:40―――― 話題提供&パネルディスカッション「ダムによる生態系の変化とこれからの課題を考える」 (14:40~17:25) 「戦後の流域土砂動態の変化と河川生態系の現状から河川整備計画を考える」・・・ 8 竹門 康弘(京都大学 防災研究所) 「ダムによる河川物質循環の変化」 ・・・・・・・・12 岩田 智也(山梨大学 生命環境学部) 「ダム建設をどう考えるか?―経済学の考え方から―」 ・・・・・・・・14 古林 英一(北海学園大学 経済学部) 「 「イトウ繁殖地直撃ダム」分断の記録」 ・・・・・・・・17 平田 剛士(フリーランス記者) 閉会あいさつ(17:25~17:30) 後藤 晃(北海道淡水魚保護ネットワーク事務局長・北海道教育大学函館校) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22