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HLA Fusion 3.0 LABScreen 解析簡易マニュアル

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HLA Fusion 3.0 LABScreen 解析簡易マニュアル
HLA Fusion 3.0 LABScreen 解析簡易マニュアル

LABScreen データのインポート方法
1.
HLA Fusion 3.0
アイコンをクリックし、User Name、Password を入力し、ログインします。
初期画面左下の LABScreen をクリック後、画面左上にあるフォルダのアイコンをクリックします。
2.
解析したいバッチファイルを選択します。複数選択する場合は、「Shift」または「Ctrl」キーを押しながら選択して「開く」を
押してください。その後、解析したいバッチファイルを選択します。
もし、過去に解析したファイルを再度読み込む時は、Include Imported にチェックして下さい。
3.
中央画面に、Session ID 、Catalog ID が自動入力されます。Catalog ID が合っているか必ず確認をしてください。
NC コントロール血清(一番目のサンプル)の NS のボックスをチェックし、Import をクリックします。なお、最初に複数ファ
イルを読み込んだ場合は連続して、Import できます。
カタログ ID の読み方:製品コード Negative control Serum ロット_ビーズロット_revision
例: LABScreen Single Class I、NS ロット 13、ビーズロット 8、revison2=「LS1A04NC13_008_02」
株式会社ベリタス HLA Fusion 3.0 LABScreen 解析簡易マニュアル(ver.1.2, 20140402)
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4.
画面右上にある「Navigator」に、インポートしたセッションが表示されるので、クリックして解析を始めます。
青字: 未解析のセッション、黒字: 解析済セッション
5.
Summary が表示されます。各検体をダブルクリックすると解析画面が表示されます。
株式会社ベリタス HLA Fusion 3.0 LABScreen 解析簡易マニュアル(ver.1.2, 20140402)
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
LABScreen Mixed 解析
1.
画面左下 Statistics のコントロール値が問題ない事を確認してください。PC 値が 3000 以上、NC 値が 500 以下、
PC/NC の値が 10 以上であることが望ましいです。
2.
結果は HLA Class I 抗体 、Class II 抗体および MICA 抗体の陰性/陽性が判定できます。MICA 抗体の結果を確認
するには、画面左下の MIC というタブをクリックします。
3.
判定は、Final Assignment の「Positive」、「Negative」 、「Undetermined(判定保留)」を確認します。判定後、Save ボ
タンをクリックします。
赤色の横線:陽性カットオフライン。陽性カットオフ以上のビーズが一つでもあれば、Positive と判定されます。
緑色の横線:陰性カットオフライン。すべてのビーズが陰性カットオフライン以下であれば、Negative と判定されます。
グレーゾーン:陰性カットオフラインと陽性カットオフラインの間にビーズがある場合。Undetermined と判定されます。
カットオフラインは、各施設で各自検討して下さい。
HLA Class II
HLA Class I
②判定結果の確認
① コントロール値の確認
③判定結果の保存
判定基準(カットオフ)の検討方法
1.
カットオフラインは、Negative コントロールのバックグラウンド値よりも十分に高くなるように設定します。

バックグラウンド値は、メーカーの NC 血清を用いて 3-5 回の再現性試験を行って測定して下さい。もしくは、5-10
種類の「輸血暦、移植暦の無い健常男性ドナー」由来の NC 血清を使用して、バックグラウンドの平均値を算出す
ることも出来ます。
2.
5-10 程度の予め特異性が分かっている陽性血清あれば、設定したカットオフラインで検出できるかを検証して下さい。

必要があれば、他の抗体検査法の過去の結果と LABScreen のカットオフが適合するか検証して下さい。

また、%PRA が高く、特異性が広い血清でかつ、タイピング情報があれば、自己の抗原ビーズの反応値をカットオ
フの目安として使用することも出来ます。
株式会社ベリタス HLA Fusion 3.0 LABScreen 解析簡易マニュアル(ver.1.2, 20140402)
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
LABScreen Single Antigen 解析
1.
画面左下 Statistics のコントロール値が問題ない事を確認してください。PC 値が 3000 以上、NC 値が 500 以下、
PC/NC の値が 10 以上であることが望ましいです。
2.
オレンジ色の縦線(デフォルトのカットオフライン)にカーソルを合わせると、蛍光値が表示されますので、各施設の蛍光
値のカットオフ基準に合わせて、左右にドラッグしてカットオフラインを検討して下さい。
X8
X4 以下:陰性
X6 以上:陽性
自動判定におけるデフォルトの陽性カットオフラインは x6 です。HLA Fusion はビーズの反応を X8,X6,X4,X2 とグルー
プ分けして解析します。解析のアルゴリズムは、nMFI 値(蛍光値)のショルダー(蛍光値が急に下がる点)、CREG(交
差反応)、エピトープ等に基づいています。カットオフの設定は各施設の基準に基づいて行って下さい。変更する際に
は、各施設で定めた nMFI 値の他に、抗原特異性(CREG、患者の HLA タイプの反応)等を参考にして下さい。
3.
画面下の CREG の表、Epitope Analysis Results から、抗原特異性を確認します。
下記の表は、各 CREG の反応を表しており、2C、5C などが各 CREG を表しています。紫色の抗原が陽性と判定され
たものです。CREG で反応性がうまく説明できる場合がありますので、カットオフ変更の際に参考にして下さい。
①
Mean(Raw)となっている場合は、設定の変更
を行って下さい。
② Utilities > Antibody Product Configuration
> Set Analysis Configuration を選択し、
Product Type を LABScreen Single Antigen
を選びます。
③ その後、画面下の下記のチェックボックスに
チェックして、Save して下さい。
Epitope Analysis Results では 「Spec」:抗原特異性、「>=6」:陽性カットオフより高い反応のビーズ数、「<X6」:陽
性カットオフより低い反応のビーズ数、「Mean」=各抗原ビーズ値の平均の nMFI(蛍光値) が分かります。
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4.
抗原レベルでの特異性を確認する場合には、画面上部の Sort Ag ボタンより、グラフをローカス毎に並び替えます。
もとに戻す場合は、Refresh ボタンを押します。
5.
画面中央上部の □DNA にチェックすると、抗原表記がアリル表記に切り替わります。アリルによって反応性が異なる
場合がありますので、患者、ドナーのアリル情報がある場合は参照してください。
例:Cw10、Cw10 ⇔ C*03:02、C*03:04
6.
陽性と判断した抗原を Epitope Analysis Results より選択し、
>
ボタンで移動します。複数選択する場合、「Shift」
キーもしくは「Cntrl」キーを押しながら選択します。取り消したい抗原がある場合は、選択後、Remove を押します。
7.
解析後は必ず、画面右下の Save をクリックしてください。一度保存したデータを再解析して保存する場合は、Confirm
ボタンをクリックしてください。
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DSA(Donor Specific Antibody:ドナー特異的抗体)の有無の調べ方
1.
画面上部のアイコンをクリックします。
2.
Patient/Donor Flag から、Patient を選択します。Patient ID、First Name、Last Name を半角英数で記入します。
入力したら必ず画面右下の Save を入力します。追加の編集は、画面左下の□Edit/Update にチェックします。
3.
次に、HLA tests タブをクリックして、ドナーの HLA タイプ情報を入力し、必ず Save を押します。
HLA アリル名の入力
HLA 抗原名の入力
4.
General Info タブに戻り、画面下の Add New ボタンを押します。Patient/Donor Flag から、Donor を選択し上記
の Patient ID と同様の手順で入力します。入力したら、Save し、HLA tests タブから患者の HLA タイプを登録し、
Save した後、Close を押します。以上で、患者情報、ドナー情報の入力が完了します。
5.
再度
アイコンをクリックし、画面 Associate Donor IDs クリックします。登録したドナーID を左側から選択し、 >
ボタンで右側に移動し、OK を選択します。以上で、DSA の有無をソフトが自動判定します。
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
レポートの作成
1.
画面上部にあるメインメニューの「Report」をクリックします。
2.
画面左部分で、レポート作成したいデータの検索を行います。データ解析した日付で検索する場合、Test Date を選択
して、Find ボタンを押します。その後、Generic Antibody → Antibody Custom を選択します。
3.
画面右に Set Up ボタンが表示されますので、クリックします。
4.
レポートに出力したい項目にチェックを入れます。ただし、患者情報、ドナー情報等、入力されていない情報は出力され
ません。Report 名を入力して画面右側の Save を押して保存します。
レポートタイトル
(英数字半角 20 字まで入力
患者ID、名前
DSA 以外の陽
性抗体を黒丸
で囲みます。
アサイン
した抗体
DSA を赤丸で囲みます。
ドナー情報、DSA の有無
NC、PC 値、%PRA など
反応グラフの表示
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5.
画面中央の Sessions タブより、解析したいデータにチェックを入れます。セッション名の横の + ボタンを押すと、さら
に詳細情報が表示されます。一つの検体だけ選択する事もできます。
6.
View Report をクリックすると、下記の様なレポートが表示されます。
7.
画面左上のアイコンより、PDF で保存または印刷できます。
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