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寒地型イネ科牧草の育種および DNA マーカーの開発と QTL 解析
Title Author(s) Citation Issue Date 寒地型イネ科牧草の育種およびDNAマーカーの開発と QTL解析 山田, 敏彦 日本草地学会誌(Japanese Journal of Grassland Science), 49(1): 57-63 2003 DOI Doc URL http://hdl.handle.net/2115/8389 Right Type article (author version) Additional Information File Information tyamada.pdf Instructions for use Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP 寒地型イネ科牧草の育種および DNA マ ー カ ー の 開 発 と QTL 解 析 山田敏彦 5 独立行政法人農業技術研究機構北海道農業研究センター ( 062-8555 北海道札幌市豊平区羊ヶ丘1番地) 受 付 日 : 2003 年 1 月 日 / 受 理 日 : 2003 年 月 日 10 キ ー ワ ー ド : 遺 伝 地 図 , 寒 地 型 イ ネ 科 牧 草 , QTL, DNA マ ー カ ー , 品 種 Breeding and development of DNA markers and QTL analysis in temperate grasses 15 Toshihiko YAMADA National Agricultural Research Center for Hokkaido Region 20 Key words: cultivar, DNA marker, temperate grasses 1 genetic map, QTL, 1.わが国の代表的な寒地型イネ科牧草の育種 わが国の代表的な寒地型イネ科牧草として,チモシー,イ タリアンライグラス,ペレニアルライグラス,オーチャード グ ラ ス ,ト ー ル フ ェ ス ク ,メ ド ウ フ ェ ス ク な ど が あ げ ら れ る 。 5 こ れ ら の 草 種 に つ い て ,1960 年 ご ろ か ら 農 林 省 ( 後 に , 農 林 水 産 省 ) の 試 験 研 究 機 関 で 本 格 的 に 育 種 が 開 始 さ れ , 約 40 年が経過した。紙面が限られているので,わが国で最も利用 されているチモシーとイタリアンライグラスおよび著者が育 種に携わったオーチャードグラスとペレニアルライグラスに 10 ついてトピックス的なことを中心に説明したい。 1) チモシー チモシーは耐寒性に優れ,乳牛に対する嗜好性の高いこと から,北海道では広く利用され,今日,北海道の全草地面積 58 万 ha の 70% で 栽 培 さ れ て い る 。 公 的 機 関 で は 北 海 道 立 北 15 見農業試験場および民間では雪印種苗株式会社とホクレン農 業共同組合連合会で育種が行われている。 (1)出穂期別品種のラインナップ チモシー育種で特筆すべきは出穂期別に品種が育成されて きたことにある 20 47) 。チ モ シ ー 遺 伝 資 源 で は 北 海 道 に お け る 熟 期には1か月以上の幅があるが,以前栽培されていた品種は いずれも早生であった。採草用チモシーの1番草収穫適期は 出穂始∼出穂期の1週間ほどしかなく,刈遅れによる品質低 2 下がよくみられた。そこで,北見農試では育種開始当時から 熟期別に品種育成が行われ,これまで6品種が育成されてい る 。 1969 年 に 早 生 品 種 「 セ ン ポ ク 」 が 「 北 海 道 在 来 種 」 な ど か ら 選 抜 し て 育 成 さ れ , 1977 年 に は さ ら に 改 良 さ れ た 早 生 5 品 種 「 ノ サ ッ プ 」 が 育 成 さ れ た 。 ま た , 1977 年 に は ヨ ー ロ ッ パ 由 来 の 品 種 を 素 材 と し て 晩 生 品 種 「 ホ ク シ ュ ウ 」 が , 1980 年にはアメリカの品種と北海道在来種を交配して極早生品種 「 ク ン プ ウ 」が 育 成 さ れ た 。さ ら に ,1 9 9 2 年 に は 中 生 品 種「 ア ッ ケ シ 」お よ び「 キ リ タ ッ プ 」が 育 成 さ れ た 。極 早 生 品 種( 北 10 見農試で出穂始が6月9日)から晩生品種(同7月4日)で 出 穂 期 別 に 品 種 が 揃 い ,こ れ ま で の 早 生 品 種 中 心 の 草 地 か ら , 早生と中生品種を組み合わせたチモシー草地へと移行してい る。 (2)耐倒伏性や再生性に関する選抜 15 チモシー育種では多収性とともに越冬性,斑点病抵抗性な どに関する選抜がこれまでに行われ,最近では耐倒伏性,再 生性,採種性などに関する選抜が重視されている。 倒伏は機械作業効率の低下,収量の減収や収穫物の飼料品 質低下に直接つながるとともに個体密度低下による裸地化や 20 雑草侵入による草地荒廃も引き起こす。1番草で倒伏が発生 しやすい時期は節間伸長期と出穂始日∼出穂期の2つあり, 前者では下位節間の急伸長,後者では1茎重と稈長の増加が 3 その要因として考えられる 8) 。この2つの生育時期における 耐倒伏性は,それぞれ異なる形質として捉えて選抜していく 必要があるが,生育時期ごとの耐倒伏性に関する狭義の遺伝 率は高いことから,生育時期ごとに耐倒伏性の調査を行って 5 個体選抜を行えば効果的な耐倒伏性の選抜が可能である 49) 。 チモシーは1番草刈取り後の再生性がオーチャードグラス などと比較して劣り,2番草以降,チモシーが混播マメ科牧 草や雑草との競合に負け,その結果チモシー割合がしばしば 低下する。最近では,北海道でも夏場に一時的に高温・乾燥 10 条件になることが多く,この問題に拍車をかけている。この 競合力に関する狭義の遺伝率は高く,チモシー個体をシロク ローバとの競合条件で栽培して選抜すれば1回の個体選抜で もかなりの程度選抜ができる 50) 。 2) オーチャードグラス 15 オーチャードグラスは施肥反応性や再生力に優れ,集約的 な高位生産に適し,北海道ではチモシーとともに基幹草種と して位置づけられてきたが,近年,その栽培面積が激減して いる。その原因としてはチモシーと比較して越冬性に劣るこ となどがあげられる。ここではオーチャードグラスの耐寒性 20 育種研究に関することを紹介する。 道東地方で発生するオーチャードグラスの冬枯れは,雪腐 大粒菌核病による害と凍結害が主な原因であり,これらが相 4 互に関係しあっている 40,46) 。耐 凍 性 に 関 し て は ,幼 苗 検 定 法 が 確 立 さ れ , 半 致 死 温 度 ( LT 定が可能になった 1) 50 )法による評価で耐凍性の検 。北海道での雪腐病菌の分布は土壌凍結 期間が長く積雪の少ない道東地方では大粒菌核病菌が,土壌 5 凍 結 が 少 な く 積 雪 の 多 い 道 北 ,道 央 , 道 南 地 方 で は 雪 腐 小 粒 菌 核病菌が主に分布している。そのため,積雪が多い札幌での 圃場では,大粒菌核病の検定には高畦栽培法や雪腐病菌に特 異的な薬剤の組み合わせ試験により可能であるが,大粒菌核 病に対しては凍害が誘因となっていることから,耐凍性の選 10 抜でもある程度対応が可能である 1) 。耐凍性に関しては,海 外から導入した遺伝資源について検定が行われ,ロシアで育 成された品種や生態型に優れているものが多いことが明らか になった 37, 39) 。そこで,北海道農研では,高度耐凍性を示 すロシアの遺伝資源とこれまでに育成した品種を交雑して育 15 種を進め,有望系統を育成している。一般に耐寒性に優れる 品種・系統は秋の生育が劣るため 38, 45) ,このような 品種・ 系統ではオーチャードグラスのメリットが生かされない。今 後は,ヨーロッパアルプスのような中緯度で寒さが厳しい地 方由来の生態型利用などについても考える必要がある。 20 3) ペレニアルライグラス (1)循環選抜法による越夏性に関する集団改良 ペレニアルライグラスは本州以南では夏の暑さが問題と 5 なり,その栽培が容易ではなかった。そこで,山梨県酪農試 験場では越夏性改良を最も重要な育種目標として選抜に取り 組んだ。越夏性は旱ばつ耐性および冠さび病や葉腐病などの 夏季病害抵抗性などの要因が複雑に関与するが,それらの影 5 響を受けた越夏後の植物体株における草勢評価を中心とした 選抜が繰り返され,その結果,中生品種「ヤツカゼ」 生 品 種「 ヤ ツ ユ タ カ 」 57) 56) ,晩 が 最 近 相 次 い で 育 成 さ れ た 。新 品 種 では越夏性が飛躍的に改良され,夏∼秋の収量性が高く安定 しており,本州以南での栽培が容易になった。選抜を繰り返 10 すことは,優良な遺伝子を集積させることができ,他殖性で あるイネ科牧草では有用であると考えられる 64) 。育 成 品 種 の 後代を引き続き選抜した系統ではさらに能力の向上がみられ ることから,数サイクルにわたり繰り返す選抜が優良品種の 開発には必要である。上記の場合,四倍体であることから, 15 選抜を繰り返すことによる近交係数の増加は比較的少ないと 考えられるが,系統の合成には,母系の由来等に考慮しなが ら,近交係数を上げないようにしなければならない。 (2)イタリアンライグラスとの交雑(ハイブリッドライグ ラス) 20 イタリアンライグラスとペレニアルライグラスは交雑が可 能で,両者の雑種ハイブリッドライグラスは,イタリアンラ イグラスの旺盛な初期生育と優れた春季草勢,嗜好性および 6 栄 養 価 の 高 さ な ど の 特 性 と ,ペ レ ニ ア ル ラ イ グ ラ ス の 永 続 性 , 特に越夏性および越冬性の良さなどの特性を兼ね備えている。 1944 年 に ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド で 二 倍 体 品 種「 マ ナ ワ 」が 育 成 さ れ,わが国にも導入され,ショートローテイションライグラ 5 ス あ る い は HIラ イ グ ラ ス と 呼 ば れ た 。 そ の 後 , 欧 米 を 中 心 と し て 主 に 四 倍 体 品 種 が 育 成 さ れ , 経 済 開 発 協 力 機 構 に は 78 品 種 が 登 録 さ れ て い る ( h t t p : / / w w w . o e c d . o r g / ) 。山 梨 酪 試 で は海外導入品種およびわが国で育成したイタリアンライグラ スとペレニアルライグラス品種との交雑集団を用いて,選抜 10 を 繰 り 返 し ,新 品 種「 ハ イ フ ロ ー ラ 」を 2 0 0 1 年 に 育 成 し た 51) 。 新品種は越夏性,さび病などの夏季病害抵抗性などに優れ, 本州以南で高位生産の採草用品種として今後の普及が期待さ れる。 4) イタリアンライグラス 15 (1) 利用型による品種の分類と育種 イタリアンライグラスは各地の立地条件や経営形態と作期, 特に出穂の早晩性および気温が上昇してからの再生力などか ら5つの利用型に分類される 62) 。 ①年内利用型:9月上中旬に播種して年内に出穂する極早 20 生 で ,年 内 に 収 穫 を 終 え る こ と が で き る 。 「 シ ア ス ア オ バ 」が 属し,アメリカ合衆国南部のオクラホマ州で良好な冬作物と し て 最 近 注 目 さ れ て い る 。② 極 短 期 利 用 型:極 早 生 ∼ 早 生 で , 7 暖地では4月上旬に出穂して早くから利用できる。気温が上 昇 し て か ら の 再 生 力 が 弱 い た め ,短 期 に 生 育 が 終 わ る 。 「ミナ ミアオバ」などが属する。③短期利用型:早生∼中生で,中 心的な品種群である。早春の伸長が良好で早春の生産性に優 5 れ ,5 月 下 旬 ご ろ ま で 利 用 で き る 。 「 ワ セ ア オ バ 」や「 ワ セ ユ タカ」が属する。④長期利用型:晩生で春に多収で7月上旬 ごろまで利用できる。 「 ヒ タ チ ヒ カ リ 」な ど が 属 す る 。⑤ 極 長 期利用型:晩生で夏期に比較的な冷涼な地域で越夏が可能で あ る 。「 ア キ ア オ バ 」 な ど が 属 す る 。 10 茨城県畜産試験場と山口県農業試験場では,利用型群ごと に多収性とともに耐倒伏性,いもち病,さび病抵抗性,採種 性,乾物消化率,低硝酸態窒素含量の選抜が行われている。 (2)いもち病抵抗性品種の育成 近年,西南暖地を中心にいもち病の発生が急増している。 15 い も ち 病 菌 は 気 温 が 20∼ 25℃ 前 後 の 高 温 で 促 進 さ れ る た め , 西南暖地で早播きをすると大きな被害となることが多い。山 口農試では,いもち病の接種試験を繰り返して,抵抗性品種 「 さ ち あ お ば 」 を 2002 年 に 育 成 し た 35) 。この品種は二倍体 の極早生品種で,西南暖地では9月上旬からの播種が可能で 20 年内および春の1∼2番草の刈取り利用ができる。山口農試 では,引き続き,由来の異なるいもち病菌を用いた選抜を繰 り返すとともにいもち病は発芽直後の立枯症との関連性も指 8 摘されており,立枯症に強い品種の育成をめざしている。 ( 3 ) 細 胞 質 雄 性 不 稔 ( CM) の 利 用 CM個 体 が「 ワ セ ア オ バ 」か ら 見 い だ さ れ た 30) 。こ の CM個 体 を利用して花粉症対策として無花粉化に関する研究が行われ 5 て い る 。C M は ミ ト コ ン ド リ ア D N A を プ ロ ー ブ と し た R F L P で 同 定 ができる 9) 。稔性回復の遺伝様式は2つの補足的遺伝子に支 配され,いずれか1つの遺伝子を不稔型ホモに固定した維持 系 統 を 育 成 す れ ば 完 全 CM系 統 の 作 出 が 可 能 で あ る 3) 。また, こ の CM個 体 を 利 用 し て , ト ー ル フ ェ ス ク と の 属 間 雑 種 フ ェ ス 10 トロリウムが作出され,夏枯れが少なく高い生産性を示すこ とが報告されている 10) 。 2. フェストロリウム育種とその可能性 1)フェスク類とライグラス類の属間交雑研究の現状 ライグラス類は良質な牧草であるが,耐寒性や耐旱性など 15 の環境ストレス耐性は劣り,一方,フェスク類は環境ストレ ス耐性には優れるが,牧草の品質が劣るため,両者の間で雑 種を作ることによりフェストロリウムという優良な新型牧草 の開発が期待される 53) 。こ の 品 種 開 発 に は ,両 者 を 交 雑 し て 完全に両方のゲノムを持つ複二倍体を育種する方法と雑種に 20 片親の戻し交雑を繰り返して染色体の一部を導入させる移入 交雑を行う方法とがある。前者は遺伝的不安定による採種性 の低下などの問題があるので,最近では移入交雑による品種 9 の開発の試みが多い 4, 20, 21, 41) 。四倍体イタリアンライグラ スと六倍体トールフェスクとの雑種にイタリアンライグラス を戻し交雑した後代の中から二倍体で耐旱性に優れる個体が 選抜された 5 21) 。こ の 個 体 は ト ー ル フ ェ ス ク の ク ロ マ チ ン の 一 部を持っており,トールフェスクの耐旱性に関する遺伝子が 移入されたものであった 22) 。移 入 さ れ た ク ロ マ チ ン の 識 別 に は ,染 色 体 を 識 別 で き る GISH法 が 有 効 で あ る 54) 。GISH法 に よ るイタリアンライグラスと四倍体トールフェスクの種である var. glaucescens と の 雑 種 の 観 察 か ら , 両 親 由 来 の 染 色 体 識 10 別は可能であった 34) 。ま た ,フ ェ ス ト ロ リ ウ ム 雑 種 個 体 か ら 葯培養により効率的に優良な形質をもつ個体を選抜すること が可能である 23, 32) 。イタリアンライグラスとトールフェス クの雑種個体を葯培養して得られた集団には耐凍性や耐旱性 に大きな変異がみられた 15 67,68) 。 2)わが国におけるフェストロリウム育種・研究の現状 農林水産省の研究プロジェクトとして,畜産草地研究所で は イ タ リ ア ン ラ イ グ ラ ス ×ト ー ル フ ェ ス ク , 東 北 農 業 研 究 セ ン タ ー で は イ タ リ ア ン ラ イ グ ラ ス ×メ ド ウ フ ェ ス ク , 北 海 道 農 業 研 究 セ ン タ ー で は ペ レ ニ ア ル ラ イ グ ラ ス ×メ ド ウ フ ェ ス 20 クとの組み合わせで育種研究が行われている。ここでは著者 たちの研究に若干触れる。ペレニアルライグラスは耐寒性に 劣るため,酪農の中心地域である北海道東部地域では寒さが 10 厳しいためその栽培は困難である。一方,メドウフェスクは 耐寒性には優れるが,品質や再生はペレニアルライグラスよ り劣る。そのため,両種の優れた特性を併せもつフェストロ リ ウ ム 品 種 の 開 発 を 行 っ て い る 。 こ の 組 み 合 わ せ で は 1970 5 年 代 に イ ギ リ ス で 複 二 倍 体 品 種「 P r i o r 」が 育 成 さ れ て お り 53) , 「 P r i o r 」や 北 海 道 農 研 育 成 ペ レ ニ ア ル ラ イ グ ラ ス と メ ド ウ フ ェスク品種との間で交雑した雑種個体を評価して選抜中であ る。また,ペレニアルライグラスやメドウフェスクに特有な SSRマ ー カ ー を 明 ら か に し て い る 10 36) 。さ ら に ,属 間 雑 種 品 種 ・ 系 統 に 関 す る 葯 培 養 に も 着 手 し た ( 未 発 表 )。 3 . 寒 地 型 イ ネ 科 牧 草 に お け る DNA マ ー カ ー の 開 発 と QTL 解析 近 年 , DNA マ ー カ ー の 開 発 に よ り , 遺 伝 変 異 の 解 析 , 遺 伝 子型の同定,および遺伝地図の作成と農業形質のような量的 15 形 質 を 支 配 し て い る 遺 伝 子 座 (QTL) の 解 析 が 可 能 に な っ た 。 寒地型イネ科牧草では他殖性などの理由から,研究報告は多 くないが,最近では,ペレニアルライグラスを中心にいくつ かの報告がある。ここでは,ライグラス類について,著者が 関 わ っ た 研 究 を 中 心 に 紹 介 し た い 。な お , U K C r o p N e t F o g g D B 20 (http://ukcrop.net/perl/ace/search/FoggDB) するとイネ科牧草のゲノム情報を入手できる。 1) ペレニアルライグラス 11 にアクセス ( 1 ) DNA マ ー カ ー の 開 発 わ が 国 の イ ネ ゲ ノ ム 研 究 は イ ネ ゲ ノ ム 研 究 プ ロ グ ラ ム ( R G P ) と し て 1 9 9 1 年 か ら 本 格 的 に 開 始 さ れ た 。R G P の 初 期 の 研 究 と し て ,「 日 本 晴 」 の 根 や カ ル ス 由 来 の c D N A ク ロ ー ン 5 44, 60) か ら RFLPマ ー カ ー が 作 り 出 さ れ た 。 こ れ ら の 異 種 起 源 の RFLP マ ー カ ー を 用 い て 「 日 本 晴 」 と 「 Kasalath 」 を 交 雑 し た F 2 集 団 を 解 析 し て 2,275 の マ ー カ ー か ら な る 高 密 度 な 遺 伝 地 図 10 が作成され 15) る 度 高 密 , 現 在 で は , 3,000 以 上 の RFLPマ ー カ ー か ら な 連 鎖 地 図 が 構 築 さ れ て い る ( h t t p : / / r g p . d n a . a f f r c . g o . j p / P u b l i c d a t a . h t m l )。 そ こ で , マ ッ ピ ン グ や シ ー ク エ ン ス 情 報 が あ る イ ネ の cDNA由 来 RFLPを 用 い て イ ネ 科 牧 草 で 検 出 さ れ る RFLPマ ー カ ー の 利 用 を 検 討 し た 。 そ の 結 果 , イ ネ の RFLPマ ー カ ー の 一 部 は ペ レ ニ ア ル ラ イ グラス,メドウフェスクおよびトールフェスクで解析が可能 15 で,多型を示すマーカーを用いることにより,品種における 遺伝変異の解明や品種に特異的なマーカーの同定ができるこ とが明らかになった 58) 。し か し な が ら ,イ ネ RFLPマ ー カ ー は コ ム ギ な ど の イ ネ 科 穀 類 の RFLPマ ー カ ー 63) と 比 較 し て ,そ の 利 用 効 率 は 低 か っ た 。 そ の 理 由 と し て ,イ ネ は Bambusoideae 20 亜科に属するが,ペレニアルライグラスなどのイネ科牧草は コ ム ギ な ど と Pooideae亜 科 に 属 し , こ の 植 物 分 類 の 違 い が 影 響していると考えられた 58) 。 12 RFLPマ ー カ ー は 他 の 草 種 と の ゲ ノ ム の 比 較 が で き る 6) など ゲ ノ ム 解 析 に は 有 益 で は あ る が ,実 験 操 作 が 複 雑 で あ る た め , 手 軽 に PCRで 増 幅 で き る RAPDマ ー カ ー に よ る 解 析 法 が 開 発 さ れ た 。R A P D に 関 す る 研 究 は ペ レ ニ ア ル ラ イ グ ラ ス で も 多 い が , 5 RAPDマ ー カ ー を 用 い て ヨ ー ロ ッ パ お よ び 日 本 に お け る 生 態 型 の遺伝的多様性が解明されている 61) 。R A P D マ ー カ ー は 再 現 性 で や や 問 題 が あ る た め に , 最 近 で は AFLP, SSR, STSマ ー カ ー な ど の 新 し い PCRベ ー ス の DNAマ ー カ ー が 開 発 さ れ て い る 。 ペ レ ニ ア ル ラ イ グ ラ ス で は AFLPマ ー カ ー を 利 用 し て 品 種 内 や 10 品種間変異の解析が行われている 14, 43) 。一方,ペレニアル ライグラスのシークエンス情報から共優性マーカーである SSRマ ー カ ー が オ ー ス ト ラ リ ア の グ ル ー プ に よ っ て 開 発 さ れ て い る 25) 。 そ こ で は 濃 縮 法 に よ り 2 つ の ラ イ ブ ラ リ ー LPSSRH( [CA]n)と LPSSRK(2 と 3 塩 基 反 復 モ チ ー フ )が 選 抜 さ 15 れ ,1853 ク ロ ー ン か ら 859 ク ロ ー ン が 反 復 配 列 を 示 し ,重 複 し た も の を 除 き ユ ニ ー ク な 718 個 の ク ロ ー ン を 選 ん で プ ラ イ マーが設計された。最終的に増幅が容易で遺伝子型間で多型 を 示 す 約 100 個 の マ ー カ ー が 選 定 さ れ た 。 こ れ ら の マ ー カ ー は後述のように連鎖解析に利用できるとともに,品種識別に 20 有 用 で あ り ,ま た L o l i u m の 他 種 や フ ェ ス ク 類 に も 利 用 で き る 。 ア メ リ カ で も S S R マ ー カ ー が 開 発 さ れ ,芝 用 品 種 識 別 に 利 用 さ れている 31) 。 STSマ ー カ ー で は オ オ ム ギ な ど の イ ネ 科 他 種 で 13 開発されたプライマーのペレニアルライグラスへの利用に関 する報告がある 52) 。 (2) 遺伝地図の作成 ペレニアルライグラスの遺伝地図の作成には葯培養でホ 5 モ化したダブルハプロイド個体を片親にしてヘテロ性の高い 個体を交雑したF1集団で解析が行われている 26) 。当 初 ,多 型 検出を容易にするために,イタリアンライグラスとペレニア ルライグラスとの種間雑種個体にペレニアルライグラスのダ ブルハプロイド個体を交雑したF1集団で解析が行われた 10 16) 。 作 成 さ れ た 遺 伝 地 図 は 106 の RFLPや RAPDマ ー カ ー か ら な る も のであったが,種間交雑由来のためマーカー分離比に異常が 多いことやイタリアンライグラス由来集団であるために集団 の永続性が低いことから,この集団を用いた解析はその後進 展しなかった。その後,ペレニアルライグラス内の変異を利 15 用 し た 解 析 集 団 ( p150/112 ) が 養 成 さ れ , International Lolium Genome Initiative(ILGI)の 国 際 コ ン ソ シ ア ム と し て 研 究 が 進 め ら れ る こ と に な っ た 。p 1 1 5 / 1 1 2 は ル ー マ ニ ア の エ コ タ イ プ ×( 北 イ タ リ ア エ コ タ イ プ ×「 M e l l e 」な い し は「 S 2 3 」) のヘテロ性の高い1個体にダブルハプロイド個体を交雑した 20 F 1 集 団 で あ る 。 イ ギ リ ス の 草 地 環 境 研 究 所 で 交 配 さ れ , ILGI に参画したオーストラリア,フランス,日本の研究機関に株 分けした植物体が分譲され,マーカーの解析が行われた。イ 14 ギリスやオーストアリアではコムギ,オオムギなどに由来す る RFLPに つ い て , 日 本 で は イ ネ に 由 来 す る RFLPに つ い て , フ ラ ン ス で は AFLPに つ い て そ れ ぞ れ マ ー カ ー の 多 型 解 析 が 行 わ れ , 109 の RFLPマ ー カ ー を 含 む 240 の 分 子 マ ー カ ー か ら な る 5 遺伝地図が構築された 26) 。さ ら に ,オ ー ス ト ラ リ ア の グ ル ー プ は 約 1 0 0 個 の S S R マ ー カ ー に つ い て 解 析 を 行 い ,I L G I の 遺 伝 地図に追加した 27) 。 ILGI の 遺 伝 地 図 マ ー カ ー に は コ ム ギ , オ オ ム ギ や イ ネ の RFLPマ ー カ ー が 利 用 さ れ て い る た め に , ゲ ノ ム の 比 較 が 可 能 10 である。イネ科植物のシンテニーの関係を図1に示した。一 部不明なゲノム領域がみられるもののイネ科植物のゲノムの 保存性は高いと考えられた。このシンテニー関係をもとにし て,ペレニアルライグラスの連鎖群の番号がコムギなどの連 鎖群の番号と対応するように付けられた 15 26) 。 p150/115 を 用 い た 主 動 遺 伝 子 の マ ッ ピ ン グ も 行 わ れ て い る。ペレニアルライグラスの自家不和合性を支配している二 つの複対立遺伝子座は連鎖群1にS座,連鎖群2にZ座がそ れぞれ座乗していることが明らかにされた 55) 。ま た ,フ ル ク タン合成酵素を支配している遺伝子の一つは連鎖群7に座乗 20 していた 33) 。著 者 た ち の グ ル ー プ で も フ ル ク タ ン 合 成 に 関 す る遺伝子や低温応答遺伝子のマッピングを行っている 48) 。 p 1 5 0 / 1 1 5 以 外 の 研 究 と し て は ,イ ギ リ ス で は 可 溶 性 炭 水 化 15 物含量で選抜した個体から由来する部分近交系間で交雑した F 2 自 殖 集 団 RAPSの 遺 伝 地 図 が 作 成 さ れ , ILGIの 遺 伝 地 図 と の 比較が行われている 2) 。ま た ,1 本 の メ ド ウ フ ェ ス ク 染 色 体 を置換したペレニアルライグラスのモノソミック置換系統を 5 用 い て AFLPと GISHに よ る 解 析 か ら , イ ネ 染 色 体 1 と シ ン テ ニ ー関係にある連鎖群の遺伝地図と物理地図が作成されている 28, 29) 。アメリカではイタリアンライグラスとペレニアルラ イグラスを交雑した集団で解析が進められている 65, 66) 。さ らに,オーストラリアでは耐旱性や冠さび病抵抗性の解析集 10 団 を 用 い た SSRマ ー カ ー に よ る 連 鎖 解 析 が 進 め ら れ て い る 7) 。 ( 3 ) QTL 解 析 山 梨 酪 試 の 圃 場 で は p150/112 が 栽 培 さ れ , 出 穂 日 や 草 型 , 草丈などの生理・形態的形質に関する特性と耐旱性の調査が 実施された。また,北海道農研では耐寒性に関する特性調査 15 が 行 わ れ た 。2 0 0 個 の R F L P お よ び S S R の 共 優 性 マ ー カ ー か ら な る遺伝地図データ 27) を も と に Q T L を 解 析 し た と こ ろ ,出 穂 日 , 草 型 ,草 丈 ,茎 の 太 さ ,二 番 草 出 穂 程 度 に 有 意 な Q T L が 見 ら れ た 59) 。 最 も 大 き な QTLが 検 出 さ れ た 形 質 は 草 型 で , 連 鎖 群 7 に 変 異 の 3 1 % を 説 明 す る Q T L が み ら れ ,連 鎖 群 4 に も 2 つ の Q T L 20 が検出された。草丈と茎の太さは連鎖群 1 と連鎖群 3 の同じ 位 置 に そ れ ぞ れ Q T L が 検 出 さ れ た 。出 穂 日 は 連 鎖 群 4 に 同 定 さ れ ,草 型 の 1 つ の Q T L と 同 じ 位 置 で あ っ た 。ま た ,二 番 草 出 穂 16 程 度 は 連 鎖 群 6 に Q T L が み ら れ た 。一 方 ,圃 場 で の 越 冬 性 や 冠 部 凍 結 法 に よ る LT 50 では誤差が多いなどの理由から有意な Q T L を 同 定 で き な か っ た 。し か し な が ら ,耐 凍 性 と 関 連 性 の 高 い 電 気 伝 導 度 に 関 す る QTLが 連 鎖 群 4 上 の 出 穂 日 を 支 配 す る 5 QTLの 近 傍 で 検 出 さ れ た 59) 。また,耐旱性に関しても同様な 位 置 に 有 意 な Q T L が み ら れ た ( 田 瀬 ら 未 発 表 )。 さ ら に , 飼 料 品 質 に 関 す る QTL解 析 は オ ー ス ト ラ リ ア と 日 本 と の 共 同 研 究 として実施中である。 2) イタリアンライグラス 10 自殖性植物ではホモ親個体を交雑したF1を自殖させたと きに組換えが起こるのでその組換価をもとに地図が作成され る が ,他 殖 性 植 物 の 場 合 は ヘ テ ロ 接 合 親 同 士 の F 1 で そ れ ぞ れ の親の対の染色体間の組換え価から,種子親と花粉親の地図 お よ び 両 親 に 共 通 な 地 図 が 作 成 さ れ る 。 こ の 解 析 は two-way 15 psudo-testcrossと 呼 ば れ る 13, 42) 。この場合,一つの遺伝子 座で4つの異なる対立遺伝子の組み合わせがあり,2つの遺 伝 子 座 で は 16 ま で の 組 み 合 わ せ が あ り , 解 析 は 複 雑 と な る 。 そ こ で , 上 記 の ペ レ ニ ア ル ラ イ グ ラ ス の ILGIで の 解 析 に は ヘ テロ親にホモ接合のダブルハプロイド親個体を交雑したF 20 集 団 を 用 い て い る ( one-way psudo-testcross) 5, 42) 1 ので多 型解析は容易となる。しかし,ホモ個体の作出は容易でなく 個体の維持も困難なことから,他殖性植物ではヘテロ親同士 17 を 交 配 し た F 1 集 団 を 用 い た two-way psudo-testcrossに よ る 連鎖解析が一般的である。 イ タ リ ア ン ラ イ グ ラ ス で は CM個 体 と 可 稔 個 体 と の F 1 集団 を 用 い て two-way psudo-testcrossに よ り 遺 伝 地 図 が 構 築 さ 5 れ て い る 。 最 初 に AFLPマ ー カ ー に よ る 7 連 鎖 群 か ら な る 高 密 度連鎖地図が作成され 11) ,そ の 後 ,イ タ リ ア ン ラ イ グ ラ ス の ラ イ ブ ラ リ ー か ら SSRマ ー カ ー が 開 発 さ れ 加された 18) 17) ,この地図に追 。ま た ,R F L P マ ー カ ー の マ ッ ピ ン グ も 行 わ れ ,I L G I の遺伝地図や他の穀類ゲノムとの比較が行われている 10 24) 。さ らに,冠さび病抵抗性系統と罹病系統の交配した集団の解析 か ら 抵 抗 性 遺 伝 子 に 連 鎖 す る AFLPマ ー カ ー が 同 定 さ れ て い る 12) 。 4.今後の育種の展開方向 イ ネ 科 牧 草 の 育 種 は 本 格 的 に 開 始 さ れ 約 4 0 年 が 経 過 し ,現 15 在の育成品種の能力はかなり高まっている。そのため,既存 品種系統や海外導入遺伝資源を基礎集団として表現型を中心 とした選抜を1∼2回行って系統を合成しただけでは既存品 種を上回ることは難しい。しかし,他殖性であるイネ科牧草 の品種系統にはまだ多くの変異が内在していることから,品 20 種を育成した集団を数回にわたり選抜して集団の能力をさら に 改 良 す る こ と は 現 実 的 な 育 種 法 で あ る と 考 え ら れ る 。ま た , イネ科牧草では出穂期別に集団を養成してその集団内で選抜 18 が繰り返されることが多い。そこで,変異の拡大にはたとえ ば早生と晩生集団の交配を行うことにより効率的に行うこと ができる。実際にイギリス草地環境研究所ではペレニアルラ イ グ ラ ス の 早 生 ×晩 生 交 雑 か ら 基 礎 集 団 が 養 成 さ れ 選 抜 が 行 5 われている 19) 。 今 後 は , DNA マ ー カ ー を 用 い た 選 抜 技 術 を 育 種 現 場 で 積 極 的に利用していかなければならない。畜草研を中心に開発さ れ た イ タ リ ア ン ラ イ グ ラ ス の SSR マ ー カ ー な ど を 育 種 場 所 で 利用できるようになれば,育種の効率化などが図られると期 10 待 さ れ る 。一 方 ,イ ネ の D N A シ ー ク エ ン ス 解 析 は ほ ぼ 終 了 し , 今後は,これらのゲノム情報をいかに育種現場へ利用するか ということにある。イネ科牧草はイネとは分類学的には近い こ と か ら , イ ネ の EST デ ー タ ベ ー ス な ど を 活 用 し た 候 補 遺 伝 子アプローチは今後有用なマーカーを同定するのに有用な手 15 法となるであろう。また,これらの遺伝子解析によるシーク エ ン ス 情 報 か ら , 選 抜 に 有 用 と な る SNP マ ー カ ー の 開 発 に 発 展 す る こ と も 期 待 さ れ る 。ヨ ー ロ ッ パ の 研 究 機 関 は E U プ ロ ジ ェ ク ト と し て ペ レ ニ ア ル ラ イ グ ラ ス の SNP マ ー カ ー の 開 発 に 2002 年 秋 か ら 着 手 し た 。と こ ろ で ,ヒ ト ゲ ノ ム 解 析 で 研 究 が 20 着手されているように,染色体上で近接する多型部位の間で しばしば観察される連鎖不平衡の現象を利用すれば,目的と し た SNP 解 析 が 効 率 化 さ れ , 目 的 遺 伝 子 の 特 定 が で き る 。 牧 19 草の在来品種や生態型などでは人為的操作が少なく世代が維 持されていることから,連鎖不平衡による解析には適すると も考えられ,今後,新たな遺伝子解析の戦略として期待でき よう。 5 引用文献 1) 阿 部 二 朗 (1986) 寒 地 型 イ ネ 科 牧 草 の 耐 凍 性 と 雪 腐 病 抵 抗 性 に 関 す る 品 種 間 差 異 .北 海 道 農 試 研 報 146, 89-143. 2) ARMSTEAD, I. 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