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地域との連携事例 人物交流室グローバル・ユース・エクスチェンジ事業の
地域との連携事例 ■人物交流室グローバル・ユース・エクスチェンジ事業のケース グローバル・ユース・エクスチェンジ事業(GYE)は、平成6年度より毎年外務省が実施し ている事業で、21世紀の世界を担う有為の外国青年を世界各国から日本に招聘し、それ ら外国青年と日本の青年が言葉や文化の壁を越えて地球規模の諸問題につき討論を行う 場を提供しようという事業。外国青年には我が国についての理解を深めてもらい、また日本 の青年には国際的視野を広げてもらう等、国際的な相互理解を深めることを目的に実施し ている。 平成20年度は23ヶ国26名の青年が、和歌山県を訪問し「持続可能社会を考える」をテ ーマに議論を行った。実施に際しては、和歌山県や串本町、古座川町、湯浅町、和歌山大 学ほかみなさまにご協力頂き、地域の方々との交流や、効率的な視察、効果的な講義を受 講することができた。参加者からも多くの感謝の声が寄せられた。 招聘事業は、招聘者に日本をよく知り親しんでもらうのがその目的の一つである。今回の GYEは、地方訪問は地域の協力を得て実施すると、効果が高くなることを示す一例となっ た。 <地域と連携して実施したこと> 1. 古座川町では地域婦人会が地産地消にこだわった昼食を作り歓迎。 2. 串本町では町長がGYE参加者を出迎え、トルコ人参加者の歓迎会を実施。(串本町は トルコとの関係が深い。) 3. 湯浅町では湯浅町文化国際交流協会と共催して「食文化」をテーマに交流会を実施。 協会が餅つきを行い、海外参加者が体験。 4. 和歌山大学と共催してフォーラムを開催。地域の方が多数参加。 5. 和歌山県庁から行程や講師等について積極的な提案をもらい、効率的な行程や、効果 的な視察を行った。またテーマに関連したホームステイ先の斡旋を受けた。 6. 事業に関わった地域の方から、GYE友の会をつくろうという声があがり、継続的な交流 につながった。 <参考> GYEの行程および講義内容、視察先等については以下の通り。 【環境省地球温暖化対策課染野国民生活室長の講義】(4日) 「持続可能な社会を考える」をテーマに、気候変動、循環型社会、地域からの取り組みと 日本の経験を講義。基調講演。 【環状7号下近空洞を視察】(4日) 東京都の地下貯水施設を見学。日本の都市環境、災害対策への取り組みを勉強。 【串本海中公園センター錆裏研究所内田所長の講義】(5日) 串本がサンゴ群落世界最北限であること、海洋生態系の異変(オニヒ トデ等の発生)等について講義。雌雄同体等の豆知識も。 【県庁自然環境室服部副主査の講義】(5日) 国立公園制度やラムサール条約、重要湿地等の日本の自然保護制度や和歌山県の県 立自然公園等について講義。 【古座川昼食交流会】(6日) 地域の婦人会に完全地産素材で食事を用意いただき、副町長も参加して食事会を開催。 【古座川カヌー上田講師・仲里講師の講義】(6日) 上田氏にエコツアーについて、仲里氏に水辺の植物生態系について 講義・解説頂き、カヌーを体験した。 【水中写真家内山氏講義】(6日) 水中写真家の内山に美しい写真を見せて頂きながら、日本の水の美しさについて講義を うけた。 【大島訪問】(7日) 海金剛や、遭難したトルコの軍船の記念碑をトルコ人参加者他有志が 訪問。串本町とトルコのヤカケント、メルシンは、この事件を機に姉妹提 携を行い、継続的な交流を続けている。 【広川町風力発電】(7日) 風力発電設備を見学し、広川町の環境保全への取り組みとあわせ説明を受けた。 【湯浅醤油見学】(7日) 湯浅醤油におけるゼロエミッションへの取り組みを見学。湯浅醤油では 醤油造り一部体験も。 【和歌山大学中島教授講義】(7日) 妖怪と日本人の自然観を題に、自然への畏怖や昔の人の知恵について講義。 【湯浅城交流会】(8日) 湯浅城において参加者と地域の方との交流会を実施。中島教授の「もったいない」講演の あと、湯浅町国際文化交流協会と食文化をテーマに交流を行い、もちつきなどを実施。 【ホームステイ】(8日) 環境NPO等の活動家の家などにホームステイ。日本の家庭での環境への取り組みを伺 う。(一部参加者のみ。) 【ビオトープ孟子】(8日) 里山で自然保護、地域再生、環境教育、コミュニティービジネス等にと りくむ NPO を訪問。 【環境国際交流フォーラム】(9日) 和歌山大学において、講師のミニ環境講演の他、各国の環境への取 り組みをテーマにパネルディスカッションを行う。フォーラム後交流会を実施。 【NPO 法人環境ネットワーク重栖氏の講義】(10日) 温暖化対策や循環型社会推進、環境教育等にかかる市民活動や、日本における市民活 動支援制度等について講義。 【松田商店訪問】(10日) 企業の CSR や環境教育、ペットボトルのリサイクル等について視察。 【県庁環境政策局環境生活総務課中副主査の講義】(11日) 日本のアセスメントや公害対策、法制度等について講義。 【県庁伊都振興局林務課緑の雇用推進グループ山本技師の講義】(11日) 森林の役割、日本における保全施策、和歌山県の独自の取り組み等について講義。 【京都観光】(12日・13日) 京都を観光。 【フジテレビ湾岸スタジオを訪問】(14日) フジテレビ湾岸スタジオにおける小型風力発電や煙突空調などの環境への取り組みを見 学。 【フジテレビ球体でのレセプション】(14日) フジテレビ球体をフジテレビ様のご厚意で貸して頂き、歓送レセプショ ンを開催した。参加者から広報文化交流部長に対し提言書が手渡され た。会場には獅子舞も登場。 【国際環境シンポジウム】(15日) 「外国人が見た日本のエコ」をテーマに、参加者からの発表、名古屋大 学青教授の講義をおこなった。その後、モデレータに佐々木恭子氏、パ ネリストに青教授、和歌山大学中島教授をお迎えし、提言書をもとにし たパネルディスカッションを実施した。